Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16827 articles
Browse latest View live

ナミハタの帰巣性を確認 西海区水産研究所など

$
0
0

産卵のため、ヨナラ水道で群れを形成するナミハタ(提供・西海区水産研究所亜熱帯研究センター)

 ハタ科のナミハタ(サッコーミーバイ)は、5月の産卵期になると、普段生息する海域から産卵場に移動して産卵を終えた後、また元の場所に戻っていく—。小浜島と西表島の間にあるヨナラ水道で産卵海域の保護効果を検証している西海区水産研究所亜熱帯研究センターと長崎大学環東シナ海環境資源研究センターが、超音波による発信器調査でナミハタに帰巣性があることを突き止めた。

 オスが10日間、産卵海域にとどまることも分かり、西海区の名波敦主任研究員は「産卵場での漁獲自粛の期間設定も、オスの行動特性に合わせることが望ましい」と指摘。八重山漁協は4~5月の禁漁期間を去年の6日間から10日間に拡大し、2回にわけて実施する予定だ。

 ナミハタは、産卵期に特定の海域に集まって産卵する「産卵集群」を形成することから、大量に漁獲されやすく、資源量は減少傾向。このため漁協は、高密度で産卵集群が形成されるヨナラ水道の一部を禁漁区に設定、電灯潜り研究会が主体となって資源の保護・回復に取り組んでいる。

 両研究機関は2011年からナミハタの生態調査を開始。ヨナラ水道の産卵場から5㌔離れた海域にいた30匹(オス9匹、メス21匹)に、超小型の超音波発信器を取り付けて放流。生息海域に受信機12台、産卵場に15台を設置して30匹の行動を追跡。

 4~6月までのデータを集めた結果、すべてのオス、産卵の準備ができたすべてのメス16匹が産卵海域に移動したことが分かった。オスは10日間、メスは4日間、滞留した後、生息海域に戻った。

 産卵場に集まってきたナミハタが産卵後にどこへいくのかはこれまで謎に包まれていたが、今回の調査で元の場所に戻っていく帰巣能力がかなり高いことが分かったという。

 名波主任研究員は「産卵場でナミハタをしっかり守った後、産卵期の後に漁業者が各自の漁場でナミハタを漁獲するほうが、資源の枯渇を防げ、漁獲量や価格が安定すると考えられる」としている。


明石小体育館新年度建て替えへ 「暗い、雨漏り」解消へ

$
0
0

老朽化が著しい明石小学校の体育館=20日午後。2014年度内に建て替えられる予定だ

 明石小学校(比嘉政宏校長)の体育館は2014年度内に建て替えられる予定だ。老朽化が著しく、耐力度調査でも危険と判断されたため。石垣市教育委員会は8月ごろまでには着工し、14年度内の完成、供用開始を目指している。

 現体育館は1980(昭和55)年5月に落成。延べ床面積532平方㍍。比嘉校長によると、雨漏りがひどく、館内は照明がサイドについているため全体的に暗いという。舞台袖やトイレが狭く、2階に上がる階段もない。

 建て替え工事では、現体育館を解体した後、同じ場所に同規模の体育館を整備する計画。新体育館は鉄骨鉄筋コンクリート造の2階建て。総事業費は約2億5900万円を見込んでいる。

 工事中、ミニバスケットボール部の練習は野底小で行うことにしている。

 工期が遅れると卒業式に間に合わないおそれもあることから、比嘉校長は「新しい体育館で卒業生を送り出したい。自分たちの望む形になると良いなと思う」と話した。

 明石出身で同校の調理員を務める山城八重子さん(58)は「児童の誕生会や、地域住民がバレーボールの練習などで使っていたのを覚えている」と振り返り、「子どもたちが使いやすい体育館になってほしい」と期待した。

体育館の落成祝う 上原小

$
0
0

新体育館の完成を祝って、テープカットする児童や関係者ら=21日午後、上原小

 【西表】竹富町立上原小学校(宮良信浩校長、児童45人)の体育館落成式典および祝賀会(同体育館内部施設充実事業期成会主催)が21日午後、同校体育館で開かれた。新体育館は採光のため、ミンサー柄のガラスブロックを配置。2階ギャラリー部分は舞台の上を通り一周できる設計となっている。式典・祝賀会には児童や父母、学校関係者をはじめ大勢の地域住民が参加して体育館の完成を祝った。

 新体育館は旧体育館跡地に整備された。鉄筋コンクリート造り2階建てで総面積は894平方㍍。旧体育館より約1.4倍広くなっている。

 式典ではテープカットの後、川満栄長町長、慶田盛安三教育長の祝辞(代読)に続いて、同期成会の真謝永二会長が「新体育館は自然の光と風を取り入れた開放的な空間となっており、学校と地域の拠点として末永く活用されることを願っている」とあいさつ。

 内部施設の充実に協力した1個人18団体に感謝状を贈った後、受賞者を代表して安栄観光代表の森田高安さんが謝辞を述べた。

 児童を代表して砂川卓磨君(5年)は「新しい体育館が出来上がるのを心待ちにしていた。ここで体育の授業や全校集会などができると思うと、誰かに自慢したいほどうれしい」と喜びの言葉を述べた。

 宮良校長も「本年度は校舎に続き、新体育館が完成し、実り多い年度となった」と礼を述べた。

 このあと、舞台では児童らによる創作獅子や4年生まで同校に通っていた八重山高校郷土芸能部の金高さやかさん(2年)が「デンサ節」を披露するなど、祝賀会を盛り上げた。

 感謝状を贈られたのは次の通り。

 安栄観光、西表港運、共立生コン工業、信用組、池村建設、L.B.カヤックステーション、プラス、栄進建設、農業生産法人アララガマ農園、西建、南西医療器、邦栄商事、八重山観光フェリー、パラダイスアメニティ、大田綾子、ファイミール、西表島交通、浦内川観光、沖設計。

動物類が好きではない家人は代々の飼い犬には…

$
0
0

 動物類が好きではない家人は代々の飼い犬には、しかたなく付き合っているが、猫だけは飼わないでと厳命、そのためわが家では猫に縁がなかった▼そんな猫が大阪で1人暮らしの娘に拾われ飼われて、2年ほど前に娘ともども帰郷し、同居するようになったからたまらない。足元にはすり寄るし寝床にはもぐりこんでくる。そのたびに家人は悲鳴▼そこへもう1匹飼ってもいいかとのたまう娘。八重山保健所でかわいい子猫を見かけたのでそれを引き取りたいとかたくな▼犬3頭に猫1匹でも不承不承なのに猫がもう1匹増えるなんて考えただけでも身震いすると家人。しぶしぶ許したものの落ち着かない様子。「犬猫の餌代もバカにならない。去勢避妊、予防注射も大変だ」とぶつぶつ▼とある日、新参の子猫がネズミをつかまえてきた。侵入ネズミのいたずらに悩まされてきた家人の喜びようは格別で、その日以来、猫嫌いがうそのように雲散霧消、子猫が膝に飛び乗っても嫌がらないし、しまいには頭をなで、偉いと褒めだす始末▼これを猫がどう思ったのか狩猟に熱中。おかげでイモリやカエルも犠牲に。困るのは家の中に生きたままくわえてきて、狩りの様子を再現したがる癖。所構わず放り投げ追い掛け回している。家人が猫嫌いに戻らないことを祈る。(仲間清隆)

注目集まる巨大サンゴ

$
0
0

 ▽…名蔵湾のコモンシコロサンゴの巨大さが八重山ダイビング協会の計測で分かった。周囲70㍍、高さ12㍍。この大きさになるまで、どれくらいの年月がかかったのだろうか。名蔵湾は干潟、潮干狩りの場所というイメージが強いが、沖合の湾内には多様なサンゴ群集が生息する。

 ▽…イリオモテヤマネコの交通事故発生件数が昨年は過去最悪となった。車の速度を出し過ぎるとヤマネコを発見しても間に合わない場合があり、ヤマネコ保護増殖検討会では「島内では速度が20㌔までしか出ない車にしてはどうか」といった現実離れの意見も。制限速度を守れば済むことだが、それが順守されていないのが現状。最高速度20㌔の車が導入される日が来るかもしれない。

 ▽…エコツアーで石垣島を訪れ、さまざまな自然に触れた与那原町のあかぎ児童館の親子たち。同館の屋比久純子児童厚生員は沖縄の自然が当たり前だと思っている子どもたちが増えている現状を危惧。同町はマンションなど多くの建物が並び、日常生活の中で自然の大切さをあまり感じられないといい、「素朴な自然が残る石垣島で学び、意識を変えるきっかけになれば」と期待している。

ペットボトルにサンゴ着生 吉原海岸で浅見さん発見

$
0
0

サンゴが付着したペットボトル=18日午前、本社

 サンゴがふたを覆うように付着したペットボトルが石垣市吉原海岸の通称山原(ヤマバレー)に漂着しているのがこのほど、見つかった。

 山原自治会長の浅見市朗さんが年に1~2回行っている自治会主催の海岸清掃で見つけた。浅見さんは「とても珍しいと思い、取っておいた。自然の力強さを感じる」と話した。

 環境省那覇自然環境事務所石垣自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー、春口洋貴さんは「見たことがない。ごみ問題へのメッセージとも受け取れるのではないか」と語った。

 春口さんによると、サンゴの幼生は通常、海面に浮上した後漂って海底の岩などに着生し、そこで広がるという。「海面を浮遊しているときに漂っているペットボトルに着生したとしたら、まれなケースだと思う」と話した。

 また、自治会の今回の清掃活動ではごみ袋50~60袋分と漁具や発泡スチロールなど2㌧車2台分のごみを回収した。

 浅見会長によると、ごみの中には外国産の容量約2・5㍑ボトルが大量に流れ着いていたという。「同じものがこれほど大量に海岸に揚がったことはない」と話した。

ヤマネコの事故防止対策 環境省

$
0
0

交通事故死が増えているイリオモテヤマネコ。環境省では事故防止対策としてモデル地区を設置する予定だ(資料写真)

 【西表】環境省那覇自然環境事務所は22日午後、2013年度イリオモテヤマネコ保護増殖検討会(座長、土肥昭夫・元長崎大学環境科学部教授)を竹富町離島振興総合センターで開き、事故防止に向け、モデル地区設置を検討することを確認した。事故が多発している事態を受け、ヤマネコが道路に出るのを防ぐフェンスの設置やパトロールの実施など対策を講じたい考えだ。

 検討会では、交通事故の発生原因について「車のスピードの出し過ぎ」「道路の見通しが悪い」のほか、ヤマネコが路上でエサを捕ったり、幼獣が路上に出てきたりすることが挙げられた。

 子育て中のヤマネコは警戒心が強く、これまで親子で姿を見せることはめったになかったが、最近では親子で路上に出てくることがあるという。西表大原ヤマネコ研究所の岡村麻生所長代理は「人や道路に慣れてしまい警戒心が薄くなるなど、ヤマネコの性質の変化が深刻だ」と報告した。13年のイリオモテヤマネコの交通事故件数は6件と過去最悪となり、昨年10月25日に竹富町と同事務所が「非常事態宣言」を発表。観光客やドライバーに注意を呼びかけているが、今年に入ってすでに2件の事故が発生している。

 ヤマネコの交通事故は、1990年代ごろまでは発情期の冬場に行動が活発になるオスが被害に遭っていたが、近年は夏場の子育て期にメスが事故に遭うケースが増えている。冬場に比べ、夏場は観光客が多く、これに伴って交通量が増加したことが要因とみられている。

「互いに家事分担を」

$
0
0

アイデアを出し合った結果を発表する人たち=22日午後3時50分ごろ、石垣市商工会館

 石垣市助成団体ネットワーク会議(辻野ヒロ子会長、20団体)は22日午後、男女共同参画社会の実現について話し合う「ばがー島を語ろう会」を市商工会館で開催した。

 若い世代とのネットワークを構築しようと、今回初めて石垣市青年団協議会(宮良美香会長、7団体)と共催。会には男性を含む40人余が出席し、7グループに分かれて意見を出し合った。

 各グループは「二人で歩くときは手をつなぐ」「同じ趣味をもつ」「家事を分担する」「互いに尊重する」「感謝の言葉を言う」「おいしい料理を一緒につくる」「ハグをする」などと発表した。


県出先機関の大半に遅れ 敷地内禁煙

$
0
0

敷地内禁煙対策の遅れから県禁煙施設に認定されていない八重山合同庁舎

 県は2006年度から「県禁煙施設認定推進制度」で各市町村の公共施設や飲食店などで受動喫煙防止と施設の禁煙化拡大を図るため、施設認定を進めているが、八重山管内のほとんどの出先機関で対策がなされていないことが21日までに分かった。県健康増進課健康づくり班は「各出先機関へ説明と周知徹底がされていない」と話している。 

 管内で同制度に基づき、受動喫煙防止対策などの認定を受けているのは今月22日現在、民間施設が学校や老人福祉施設、飲食店。公共施設は県や市、町を含む計190カ所。

 内訳は飲食店37件、

宿泊施設4件、医療機関26件、保育所・学校など72件、その他(老人施設など含む)31件、公共施設が20件となっている。

 県の出先機関である八重山事務所や八重山家畜保健衛生所、県水産海洋技術センター石垣支所などでは敷地内禁煙対策が行われず、関係者の一人は「取り組みが鈍い」と指摘している。

 同事務所を訪れた40代の女性は「乳幼児や子どもと一緒に来庁する機会もある。市役所でも敷地内禁煙を進めているのに、県の施設が対策をしていないのはおかしい」と話した。

 県八重山事務所総務課では「制度を浸透させるため、新年度から敷地内禁煙と職員への周知徹底を行う」と話している。

 県は昨年10月31日に開催された第2回健康長寿おきなわ復活推進本部で、健康長寿を取り戻す取り組みとして認定制度を県内で積極的に推進することを確認している。

 

【禁煙施設認定推進制度】

 健康増進法第25条に基づき、受動喫煙防止対策の強化を学校や病院、保育園や公共施設のほか、飲食店など人が多数訪れる施設で禁煙化の拡大を図るのが目的。飲食店オーナーや施設管理者が保健所か県健康増進課へ申請を行い、要件を満たすと「認定施設」として認定証ステッカー2枚が交付される。

CT導入で急患半減 与那国町立診療所

$
0
0

CT装置が導入され、急患搬送が減少した与那国町立診療所

 与那国町立診療所に昨年5月、CT(コンピューター断層撮影)装置が導入されて以降、CT検査で的確な診断ができるようになり、海上保安庁などのヘリコプターで患者を島外の病院に救急搬送するケースが半減していることが分かった。患者や家族にとって、島外で検査を受けずに済み、経済的負担の軽減にもつながっている。

 同診療所はこれまで脳出血を発症した患者をヘリで石垣市へ救急搬送していたほか、内出血がなくても問診や触診で確認できないこともあるため、万が一に備えて搬送するケースがあった。

 この場合、異常が見られないことも多く、患者は帰りの航空運賃など経済的負担を強いられていた。

 CTは身体にエックス線を照射し、通過したエックス線量の差を集め、コンピューターで処理して身体の内部を画像化する装置。

 診療所によると、短時間で体内の必要な情報を大量に得ることができるため、急患搬送が必要かどうか的確に判断できるようになったという。

 この結果、2011年度20件、12年度28件だった急患搬送はCT装置導入後の13年度は3月19日現在で12件にまで減少している。

 CT装置は、町が沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)を活用し、3700万円をかけて導入。外間守吉町長は「町民の負担も軽減でき、安心して住めるまちづくりに大きく貢献している」と話した。

 与那国町内の40代男性は「子どもを持つ親として、診療所の設備が整うことはうれしい。他にもいろんな検査が受けられるようにしてもらいたい」とさらなる医療の充実に期待を込めた。

外周70㍍、高さ12㍍と巨大

$
0
0

外周70㍍、高さ12㍍と計測されたコモンシコロサンゴ(2013年12月7日、サーフダイブ・インストラクター濱岡鉄也さん撮影)

 陸域から約1・5㌔沖合の名蔵湾内に生息するコモンシコロサンゴについて、八重山ダイビング協会(園田真会長)が昨年12月に初めて計測したところ、外周70㍍、高さ12㍍、最大幅24㍍の規模であることが分かった。会員の一人がギネスワールドレコーズに「世界最大記録」として申請するほどの大きさ。サンゴに群れる小魚も22種と豊富だった。

 名蔵湾では、他にも多様なサンゴ群集が確認されていることから、同協会は「名蔵湾は、他海域には見られないサンゴ礁生態系の秘密が隠されている」として、於茂登山系|アンパル|名蔵湾のエリアで「ジオパーク」に登録する取り組みを強化する考えだ。

 ジオパークは▽保全▽教育▽ジオツーリズム(大地の遺産を楽しむツーリズム)を活動目的とする公園。世界遺産や国立公園とは違い、地方自治体が運営主体となり、これらの活動を通して持続的な地域経済の活性化を推進する。2004年にユネスコの支援を受けて発足した世界ジオパークネットワークが認定している。国内の認定機関は日本ジオパーク委員会。

 13年12月現在、国内では6地域が世界ジオパーク、33地域が日本ジオパークに認定されている。県内からは本部半島が申請中。協会は「ジオパーク認定は、観光客100万人を迎える石垣市の観光地ビジョンとして大きな意味をもつ」として市に登録申請するよう要望している。

 ギネス申請は今年1月、「記録カテゴリーに当てはまらない」として認定されなかった。

助け合いの交流

$
0
0

 ▽…1771年の明和の大津波で多くの人々や家屋がなくなった多良間村。当時の人々は食料を求めて石垣島に渡り、約4カ月間滞在しながら故郷に食料を送った。この事実は約15年前、市の市史編集室の職員が文献を発見して明らかになり、その後詳しい調査が行われた。村役場は今回、石垣島の人々に感謝する気持ちを忘れないようにと「感謝の碑」を建立。助け合う心で生まれた交流は昔も現在も変わらない。

 ▽…24日の石垣市議会一般質問で、前津究氏が教育委員長が欠席したことに「議会軽視だ」と抗議した。質問を通告した際に出席要求がなかったため、所用で島外に出ているとの説明を受けてもなお、前津氏は「ウソだ。職場放棄だ。強く抗議したい」と怒りが収まらない様子だった。

 ▽…甲子園球場で熱戦が繰り広げられている第86回選抜高校野球大会。久々に県勢2校が出場、両校に石垣島出身選手が所属しており、母校や親類宅から甲子園に向けて声援が送られた。安里健選手(沖尚)、砂川隆之佑選手(美里工)が先発し、両選手とも安打を放つなど活躍した。鎮西(熊本)の高那将嗣選手も代打で甲子園を経験。美里工、鎮西は惜敗したが、沖尚の2回戦に期待がかかる。

スズメが少なくなった。本土復帰前はどこでも…

$
0
0

 スズメが少なくなった。本土復帰前はどこでも見かけた鳥だが、街から緑が減り、生息環境が大きく変わったのだろう。このままだと昔話「したきりすずめ」の説明にも時間がかかる▼石垣島には、わずか40年ほどで激減した生物がたくさんいる。代表的なのはゴカイだろう。以前は海岸を少し掘れば簡単に見つかった。最高の釣りエサで、重宝がられた。ところがいまは容易に採れない▼それは、島を囲むように建設された護岸の影響が大きい。海岸線の生態系が遮断され、直立式工法の護岸が建てられると付近から砂が逃げ、階段式工法の護岸建造後は、ゴツゴツしたバラスがたまるようになった▼護岸は過去の日本列島改造論に基づき、国土保全、農地保全などの名目で建設された。行政が最も予算を確保しやすい公共事業で、地域の景気を浮揚した▼その中でも、最も残念な護岸は宮良のムニンヤーの浜だろう。当時、工事は県の土木関係担当課ではなく、林務係が担当。防潮林を造るための護岸造成と聞いて、がくぜんとした▼名蔵湾では護岸造成の影響がよく分かる。砂が沖合に移動し、海岸線はゴツゴツした石が露出、ヒルギを植えてもなかなか成長しない。かつて市観光協会が景観面で市へ要請したことがある。再び環境を取り戻す運動を展開してはどうか。(黒島安隆)

明和大津波での支援に感謝 多良間村が碑を建立

$
0
0

「感謝の碑」を除幕した多良間村の伊良皆光夫村長(中央)と石垣市の中山義隆市長(右)=23日午後、市中央運動公園

 1771年の明和の大津波で多くの人命が奪われ、集落が全滅した多良間村に対し、食糧の提供や村民の受け入れなどの支援を行った石垣島の人々への恩を刻もうと、同村はこのほど、石垣市中央運動公園に「感謝の碑」を建立し、その除幕式が23日夕行われた。

 多良間島は明和の大津波と2度にわたる暴風で大被害を受け、飢餓状況に陥ったことから、約200人余りの住民が食料を求めて石垣島へ渡った。当時は石垣島の人々も大きな被害を受けていたが、多良間の人々を手厚く保護して食糧支援などを行ったという。

 同碑は、多良間村制施行百周年記念事業の一環として2月20日に建立された。

 除幕式には、同村の伊良皆光夫村長や村民、石垣在住の多良間出身者ら約50人が出席。伊良皆村長と中山義隆石垣市長が碑を除幕すると、温かい拍手が起こった。

 伊良皆村長は「この感謝の碑は、村民や郷友会からの感謝を表したもの。受けた恩を石に記し、石垣への感謝の心を末代まで続かせたい」とあいさつ。

 その後、市内ホテルで記念式典があり、伊良皆村長が中山市長に碑文の目録と感謝状を贈呈した。

 中山市長は「10年ぶりに多良間と石垣を結ぶ航空路線の再開の動きもある。共に感謝の気持ちを忘れずに今後も交流をはぐくみたい」とあいさつした。

迫力の「なまはげ」に歓声 民族芸能シンポ

$
0
0

一糸乱れぬバチさばきで観客を魅了した恩河のなまはげふれあい太鼓=写真はいずれも23日午後、中野わいわいホール

 【西表】伝承・育成のための民俗芸能シンポジウム「北と南の仮面芸能公演」(竹富町の文化遺産を活用した事業実行委員会主催)が23日午後、西表島の中野わいわいホールで開かれ、秋田県の伝統芸能「なまはげ」や小浜民俗芸能保存会の「ダートゥーダー」、黒島民俗芸能保存会の「アブジャーマ」などの国内各地の仮面の芸能が披露された。会場には、芸能を一目見ようと約110人の町民が詰めかけた。

 文化庁の「文化遺産を生かした観光振興・地域活性化事業」を活用し、舞台発表を通して県内外の民俗芸能の保存や継承、育成について学ぶ目的。

 「ダートゥーダー」の披露では、4人一組の踊り手が舞台で天を指さして飛び上がったり、互いに指差し合ったりするなどしぐさに会場が沸いていた。

 秋田県男鹿市の「なまはげトラディション of oga spa恩荷(おんが)」は「なまはげふれあい太鼓」を勇壮に披露。

 秋田県男鹿市の男鹿温泉郷を中心に活動する「恩河」のステージでは、迫力ある和太鼓の演奏に合わせてなまはげが登場。会場の子どもたちににらみをきかせると、泣きじゃくりその場から逃げ出す子どももいて、笑いが起こった。最後は一糸乱れぬバチさばきで観客を魅了し、独自の世界観をみせた。

 親子で訪れていた30代の女性は「初めてなまはげを見られて良かった。子どもは泣いていたけど貴重な体験が出来ました」と笑顔。

 上原民俗芸能保存会は「デンサ節」、平田弘子琉舞道場は「谷茶節」と「高平良万歳」を披露した。

 シンポジウムでは石垣博孝氏と黒島精耕氏、上野藤彦氏による基調講演も行われた。


生産目標は7000㌧ サトウキビ増産推進大会

$
0
0

サトウキビ増産推進大会で気勢を上げる生産者ら=22日、構造改善センター

 【与那国】JAおきなわ与那国支店(船道哲男支店長)の「与那国町における新たな共同作業(どぅい)によるサトウキビ増産推進大会」が22日午後、構造改善センターで行われた。2015年完成予定の新製糖工場での増産を見据えて開催され、決議し掲げた新たな生産量は、現在の3400㌧の倍となる7000㌧とした。

 大会に同席した外間守吉町長は、工場新設後の増産体制の推進を促し、県農業協同組合の長砂川博紀代表理事は「安心して増産に取り組める環境づくりを推進したい」とあいさつした。

 現在は、干ばつや病害虫被害に加え、生産者の高齢化と人手不足などが生産基盤を衰退させている。今期の生産量3400㌧は3期連続の減反が見込まれ、この現状を打開するため、関係者が一致団結した。

 15年度の必達目標は、①耕作放棄地の15㌶解消②収穫面積を135㌶とする③単収6㌧を達成する|とした。高齢化や兼業で農業経営が厳しい生産者には、支援を強化することとし、最後は、ガンバロー三唱で気勢を上げた。

 また、さとうきび生産振興対策室は、増産に向けた作業体制について植え付け方法や作業員の確保など具体的な作業内容を示した。(田頭政英通信員)

「是正要求には従えない」 竹富町教育委員会

$
0
0

国から初めてとなる是正要求を受け、定例会で協議した内容を話す竹富町教育委員会の大田綾子委員長(右から2人目)ら=24日午後、同委員会

 下村博文文部科学相が14日、地区内で同一教科書の採択を義務付けた教科書無償措置法に違反しているとして、竹富町教育委員会に是正要求を行った件で、町教委(委員4人)は24日の定例会で対応を協議し、「竹富町の教育現場は決して荒れているわけではない」(慶田盛安三教育長)として是正要求には従わず、4月以降も東京書籍版を使用する方針を確認した。国地方係争処理委員会に審査の申し出をするかについては今後、専門家などから情報を集め、来月中旬までに最終的な結論を出す。

 町教委は同日午後、町役場で記者会見を開き、慶田盛教育長は「是正要求には従えない。県教委と連携を取り、勉強を重ねながら(不服申し立てへの対応を)検討していきたい」と述べた。

 同日付で教育委員長に互選された大田綾子氏は「全国でも初めてのことで前例がない。法律家や学識経験者の意見をたくさん聞き、最終的な結論を出したい」と述べた。

 是正要求を受けた自治体は改善する義務を負うが、同処理委員会に審査を申し出ることができる。

 町教委によると、同処理委員会への審査申請期限は4月11日。町教委では、同委員会の概要や係争処理の流れ、不服申し出をした場合の影響などさまざまな角度から法律家など専門家の意見を聞き、対応を検討していく考えだ。

 町教委は2011年、3市町でつくる八重山採択地区協議会が答申した育鵬社版ではなく、東京書籍版を独自に採択。無償措置法の対象外とされ、12年度から有志が寄贈した東京書籍版を生徒に配布し、使用している。

 文科省が繰り返し指導したのに対し、町教委は「地方教育行政法で教科書の採択権は市町村教委にある」として従わなかった経緯がある。

認可保育園、2年で120人の定員増

$
0
0

 石垣市議会(伊良皆高信議長)の3月定例会は24日、小底嗣洋、我喜屋隆次、前津究、東内原とも子の4氏が一般質問を行った。当局側は、2年間で待機児童ゼロを目指す取り組みについて、認可保育園で新たに120人の定員枠を確保し、渡航費を助成して本島や県外から保育士を確保する方針を示した。捨て猫・犬対策として、新たに飼い猫・犬の不妊手術の助成を検討していることを明らかにした。

 待機児童ゼロ対策は我喜屋氏と東内原氏が取り上げた。知念修福祉部長は「2015年度までにゼロにしたい」と述べ、3園で認可化に伴う増築、新築などを行う計画を説明した。これに向けた保育士の確保については、1人当たり20~25万円の渡航費用を補助するため2014年度予算案で保育士誘致確保対策事業(530万円)を計上している。

 東内原氏は、待機児童ゼロを達成した横浜市の例を参考に「待機児童解消プロジェクトチームをつくったり、保育コンシェルジュを配置したりできないか」と提案。中山義隆市長は「横断的なプロジェクトチームをつくり、複数課の政策を同時に行うことで大きな流れをつくりたい」と前向きに応じた。

 新港地区緑地の捨て猫を対象に不妊手術を行ってきた猫アイランド事業について崎山用育市民保健部長は「14年度は捨て猫の予防策として飼い猫、飼い犬の去勢避妊手術に補助ができないか検討している」と前津氏に答弁。これまでの事業についても、ふるさと納税や一括交付金を活用して継続する考えを示した。

 小底氏がただした学力向上対策に関連し、前盛善治教育部長は知能検査と生活実態の調査の結果について「総合的知能の平均は全国的にみて普通。学習環境のカテゴリーは全国平均を上回る」と報告した。

 小底氏は「知能指数も良く、学力環境も良いのになぜ学力が伸びないのか」と質問、玉津博克教育長は「生活習慣や家庭学習の中身や時間を改善しなければならないと考えている」と答えた。

 前盛部長の答弁によると、小学3・5年、中学2年を対象に昨年12月に行われた県学力到達度テストで、県平均を上回ったのは小学3年の国語のみ。小学校は全体的に差が縮まっているが、中学校では学年によって差が縮まったり開いたりしている。

お粗末な公共工事も

$
0
0

 ▽…大幅増になった与那国町の2014年度予算。新製糖工場の建設や町営住宅の建て替えなど大型事業がめじろ押し。その一方で、12年度からの繰越事業だった給食センター建設は13年度に完成予定だったが、補正が行われておらず、予算不足で建設工事が仕切り直しの状態。今後も大型事業が予定されているだけに、このようなミスがないよう、行政のしっかりとした取り組みが必要。

 ▽…年度末となり、行政や工事現場も慌ただしくなる。新年度からは人事などで職場環境も変わることからすがすがしい気持ちで新たなスタート。しかし、前年度の事業や工期の延長があれば住民や関係機関、団体に迷惑が掛かるケースもあることから注意が必要。まずは、公共工事のやり残しがないよう願い、離島住民の人命が懸かる新ヘリポートの整備に「もしも」のことがないよう願いたい。

 ▽…石垣市議会の与党を離脱した石垣涼子氏が25日、初めて一般質問に立った。野党にも属さない中立派だが、県立図書館八重山分館廃止後の取り組みをただす場面では「いつになったら県と調整がつくのか。遅い。何に時間がかかるのか。2年も待っている。市長に答弁を求めたい」とこれまでにない厳しい口調で追及。

3月は夢を抱く旅立ちの季節である。卒業、…

$
0
0

 3月は夢を抱く旅立ちの季節である。卒業、就職、転勤と人生の節目でもあり、人それぞれ受け取り方はさまざま。そこには不安、そして将来への希望が混然一体なって迫ってくるからだろう▼今年も多くの卒業生が同じ学舎で机を共にした友人と別れて進学、就職とそれぞれの道に進んでいく。先日、那覇空港でそんな若者の集団と出会った。「体に気をつけてよ」「必ず電話してよ」などと、新天地に旅立つ友人を気遣う言葉がロビー内に響いた▼明るくて寂しさなどみじんもないと思われたが、出発の時刻が近づくにつれて光景が一変。「元気にしててよ、会いにいくからさ」「頑張ってよ」の言葉に感極まり、目頭を押さえながら別れを惜しんでいた。近くで見守る父母らしき人の目にも光るものがあった▼巣立ち行く若者たちをみていると心がなごむ。どの顔も喜びと希望に満ちていても、どこか緊張感が漂っている。「頑張れよ!」と、激励の言葉をかけたくなったのはいうまでもない▼多様化する社会の中で、意欲を持った若者の力がより良い未来を築く。まず、進学や就職という社会の中で、現実の厳しさに耐える体力と気力を身につけたい▼人生はよくマラソンに例えられるが、日々こつこつと努力する人こそすばらしく、みんなの人生もそうあってほしい。(鬚川修)

Viewing all 16827 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>