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目標極め漢検に合格

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 ▽…海星小学校の6年生2人が漢検2級に合格した。小学1年生から漢検合格を目指し、勉強に励んでいる児童ら。10級から挑戦し、コツコツと2級まで上ってきた児童ら。一つの目標に挑戦する姿は「すごい」の一言。さらに2級まで一度も落とさず、ストレートで合格というから驚きだ。今度は4月から通う中学での活躍に期待。

 ▽…各行政施策について質問できるように「施政方針について」という通告が目立つ竹富町議会の一般質問。「このような質問項目はどうかと思うが」と疑問視する野党系町議もいる中、通告以外の質問に川満栄長町長が「厳正なチェック機関として(通告以外の質問は)どうなのか?」と西大舛旬議長に議会のあり方をただす場面も。

 ▽…石垣市障がい者自立支援協議会の第2回こども部会では、多くの要望が上がり、参加者が活発に意見を交わした。肢体不自由児親の会「カラフル」の島内初美代表は現在、ショートステイできる場所がないことに触れ、「自分が倒れてしまったら子どもは自分で電話もできない。早期開設を」と訴えた。親に何かあってからでは遅く、早めの対応が望まれる。


「ぜひ初志貫徹を」 是正要求で町民の会

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慶田盛安三教育長に激励文を手渡す竹富町の子どもに真理を教える教科書採択を求める町民の会の仲村貞子代表世話人ら=19日午後、町教育委員会

 文科省が竹富町教育委員会(慶田盛安三教育長)に直接是正要求を出した件で、町の子どもに真理を教える教科書採択を求める町民の会の仲村貞子代表世話人らは19日午後、慶田盛教育長を訪ね、町教委の姿勢を支持する激励文を手渡した。

 激励文では「町の教科書採択に瑕疵(かし)はない。文科省の不当な要求に屈することなく、子どもたちのために初志を貫いてほしい」としている。

 仲村代表は「頑張ってください」と激励し、インターネットなどで署名8021人分が集まっていることを報告。慶田盛教育長は「皆さん一人一人の気持ちが力になっている」と礼を述べた。

 また、同会では「是正要求は不当であり、直ちに撤回すべきだ」とする文科省への抗議声明を発表するとともに、4月にも「文科省の是正措置抗議撤回県集会」を那覇市内で開催する方針を示した。

4月から鳩間小へ 千葉の山名さん家族

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鳩間島に移住した山名さん一家。左から父親の雅俊さん、次男の虎太郎君、長男の元太君、三男の幹太君、母親の栄里子さん=19日午後、竹富町役場

 来年度から鳩間小学校(石垣幸子校長)に通う山名元太君(6)と父親の雅俊さん(36)、母親の栄里子さん(39)、弟の虎太郎君(5)、幹太君(3)が19日転入手続きのため、竹富町役場を訪れた。

 山名さん家族は千葉県野田市から鳩間島へ移住。友人のフェイスブックの記事で廃校の危機が迫っていることを知り、移住を考えたという。

 栄里子さんによると、元太君は集団にあまりなじめなかったため、「少人数の学校はどうだろうか」と1月末に2人で鳩間島を見学。その際、元太君が「この学校に行きたい」と初めて話したといい、即決した。

 住居については、鳩間公民館の通事建次館長の計らいで石垣島の病院に入院している人の家を借りることになった。雅俊さんは仕事の関係で千葉に残り、4人は仕送りで生活する。

 栄里子さんは「海もきれいで手つかずの自然がたくさんあり、すてきな場所。子どもがのびのびと成長できる素晴らしい環境だと思う」と印象を語る一方、「食事と病気、自然災害が心配」と不安な思いも吐露。

 また、家族が離れ離れになることについて「夫も寂しがっており、一緒にいろいろ悩んだが、子どもたちにとっていい環境なので、頑張っていきたい」と話した。

小浜製糖が操業終了

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 1月16日から始まった竹富町小浜製糖工場の今期操業が18日終了した。

 処理原料は前期実績より101㌧少ない2450㌧。収穫面積は65㌶と前期を約5㌶上回ったが、台風や干ばつ被害などで10㌃当たりの単位収量が約3・5㌧(前期4・3㌧)と悪化したことで、前期から減産した。

 甘しゃ糖度は14・5度と基準糖度帯をクリア。製品歩留まり13・9%で、砂糖の生産量は370㌧だった。

米軍共同訓練反対だが阻止できない 与那国町議会一般質問

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 【与那国】開会中の3月定例与那国町議会(前西原武三議長)は19日、一般質問に入り、田里千代基氏、崎元俊男氏、糸数健一氏の3氏が質問した。崎元氏がただした自衛隊配備後の米軍の受け入れについて外間守吉町長は「米軍との共同訓練は反対してきている」と、反対の考えを示しながら、日米地位協定や安保理など、日本のルールでは阻止できないとの見通しを示した。(2面に質問要旨)

 12年度から繰り越し後、事業が中断している給食センターの建設について崎原用能教育長は「県から仕切り直しということで、予算を詰めている」と、事業をいったん白紙に戻し、新規事業として取り組んでいる現状を示した。

 町の観光振興で糸数氏が「各関係団体と一緒にキャラバン隊を作り、町長が先頭に立ち観光客誘致してはどうか」とただしたことに外間町長は「いくら観光客を誘致しても飛行機が39人乗りでは、与那国に来られる数も限られる」として、機体の大型化を優先し、航空会社にジェット機の再就航の要請を継続していく考えを示した。

 2月に開かれた町主催の自衛隊配備に関する住民説明会で崎元氏が「時間的にも短く、住民の質問に十分に答えられていない」として再度、説明会の開催を求めたことに対し外間町長は「予定していない」と否定した。

 糸数氏は、畜産基地事業で整備した水道が老朽化で使用できず、トラックにタンクを載せて水を運んでいる状況を指摘し「畜産農家にとっては死活問題。真剣に考えてもらいたい」と早急な対応を求めた。

 仲宗根智産業振興課長は「低コストで水を確保できるよう、それぞれの規模に応じたタンク設置や水を運搬する工夫など、県や農家と相談しながら早急に対応したい」と答えた。自衛隊配備に伴い、町議会が要望した焼却炉や光ファイバーなど9項目のインフラ整備について田里氏が「沖縄防衛局と公文書を交わしていない」とその必要性をただしたのに対し、外間町長は「話を進めており、きちっとした形で交渉できると考えている。補助率は50%だが、さらなる負担軽減を求めている」と答弁。町議会の要望に対し、防衛局側は前向きに検討する意向を示しているが、正式な返事は得られていない。

「仏作って魂入れず」自然環境保護条例 竹富町議会一般質問

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 開会中の3月定例竹富町議会(西大舛髙旬議長)は19日、一般質問2日目を行い、大石功幸、仲里俊一、新博文、前泊竹宏、嘉良直の5氏が登壇した。このうち1996年に制定された町自然環境保護条例が規則もなく、実質的に運用されていない実態が明らかになり、白保隆男自然環境課長は「環境省が国立公園の拡大を進めている。町全域が国立公園になったあと、条例の全面、一部改正を行い付則の整備をしていきたい」と条例改正の必要性を認めた。新氏の質問に対する答弁。

 同条例に川満栄長町長は「内容は素晴らしいものだが、運用に苦慮している。西表島の国立公園を拡大する中で解消される面もあり、国立公園拡大に力を入れている」と述べ、実質的に条例が運用されていない状況を説明した。

 これに対し新氏は「規則もなく、町の実情にそぐわない条例の見直しも行わないのか」とただしたのに対し、白保課長は「国立公園の拡張で自然公園法により町の条例がある程度担保されるのではないかと思う。自然公園法や県の条例、屋久島、小笠原の例を参考に条例改正を検討していきたい」と答えた。

 また、小浜製糖工場の集中脱葉施設について野底忠農林水産課長は「2015年度以降の事業化に向け、14年度は県・関係機関と検討し、事業計画策定に取り組みたい」と述べた。大石氏の質問に答えた。

 川満町長も「事業導入には国や県の理解が必要。5000㌧工場に見合った原料生産に近づける努力が必要。補助事業で導入した機械も活用し、集中脱葉施設も必要だという環境づくりが必要だ」と地元の協力を求めた。

北部地区の難視聴解消へ 石垣市議会一般質問

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 石垣市議会(伊良皆高信議長)の9月定例会は19日から一般質問の日程に入り、長浜信夫氏、箕底用一氏、仲嶺忠師氏、宮良操氏が登壇した。当局側は北部地区の一部にあるテレビの難視聴について解消策を示したほか、公立・認可保育所に兄弟で入所ができるよう入所基準などを見直すと明言した。土曜午後の保育では保育士の確保が困難となっていることが分かった。議員からは2020年東京五輪に向け、聖火リレーの誘致を求める提案があった。

 難視聴問題は長浜氏が「北部地区の一部地域では地デジ化以降、大雨など天候不良時に電波障害が生じる」と指摘、改善を求めた。上地啓一総務部長の答弁によると伊原間のほか大里、伊野田、星野でも難視聴地区があることから地元ケーブルテレビに接続して解消する考え。「平成26年度から実施できるよう制度設計を行っている」と答弁した。

 保育所の兄弟入所については箕底氏が取り上げた。知念修部長によると、14年度入園受け付けで兄弟で申請のあった312世帯のうち29世帯が同一の保育所に入所できない。

 箕底氏は、兄弟で保育所が別々になった場合の保護者の負担を指摘、知念部長は「15年度の入所からゼロになるよう、大きな見直しを行いたい」と述べた。具体的な方法については今後、検討する考え。

 一方、箕底氏は11年度からホームページ上で公開されていると答弁のあった入所基準票について「第3子が入所できないと訴えられた後、11年11月に公表されている。法律では公表しなければならないが、それまで隠し続けてきた」と指摘、広く保護者や保育現場に公表するよう求めた。

 宮良氏が質問した土曜午後の保育について知念福祉部長は「可能な限り14年度からと臨んできたが、保育士が十分に確保できていない。当初予算案に530万円を計上し、保育士の誘致と確保に取り組む」と答えた。

 聖火リレーの誘致は仲嶺氏が提起。「平和の象徴である五輪の聖火リレーを誘致してもらいたい」と要望、中山義隆市長は「八重山3市町を回ってもらいたい。機会があれば国に要望したい」と応じた。

先日、会社で使用していたパソコンが壊れ…

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 先日、会社で使用していたパソコンが壊れ、保存していた写真や原稿などのデータがすべて消えた。長年ため込んだ一つの財産だけに、データ消滅の痛手は大きく、頭を抱えた。最近、各方面でデータの電子化が進み、同様なケースに遭遇した人も多いことだろう▼特に一般家庭では、カメラやビデオカメラなどの機器がデジタル化され、子どもや家族のさまざまな場面を写した写真や動画の電子データを、パソコンなどで保存しているケースが大半▼電子データは、パソコンなどに簡単に保存でき、必要な時にいつでも気軽に取り出せる便利さがある。だが半面、いざ、パソコンが壊れると、そのデータが一瞬にして消えてなくなる危険性も秘めている▼3月は卒業式シーズンで20日は郡内22の小学校で卒業式があり、561人が学びやを巣立った。会場では多くの保護者がわが子の門出を写真やビデオに収めたことだろう▼だが、そのデジカメのデータもしっかり管理しないと、せっかく人生の1ページとして記録した思い出も一瞬にして消滅することに▼そうならないためにも大切な写真などは、まめにプリントして残したり、CDやDVDなどにデータをバックアップすることが重要だ。しかも、CDなども永久的ではないので、定期的な確認作業も必要だ。(下野宏一)


先日、会社で使用していたパソコンが壊れ…

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 先日、会社で使用していたパソコンが壊れ、保存していた写真や原稿などのデータがすべて消えた。長年ため込んだ一つの財産だけに、データ消滅の痛手は大きく、頭を抱えた。最近、各方面でデータの電子化が進み、同様なケースに遭遇した人も多いことだろう▼特に一般家庭では、カメラやビデオカメラなどの機器がデジタル化され、子どもや家族のさまざまな場面を写した写真や動画の電子データを、パソコンなどで保存しているケースが大半▼電子データは、パソコンなどに簡単に保存でき、必要な時にいつでも気軽に取り出せる便利さがある。だが半面、いざ、パソコンが壊れると、そのデータが一瞬にして消えてなくなる危険性も秘めている▼3月は卒業式シーズンで20日は郡内22の小学校で卒業式があり、561人が学びやを巣立った。会場では多くの保護者がわが子の門出を写真やビデオに収めたことだろう▼だが、そのデジカメのデータもしっかり管理しないと、せっかく人生の1ページとして記録した思い出も一瞬にして消滅することに▼そうならないためにも大切な写真などは、まめにプリントして残したり、CDやDVDなどにデータをバックアップすることが重要だ。しかも、CDなども永久的ではないので、定期的な確認作業も必要だ。(下野宏一)

淡泊な市長就任式

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 ▽…20日午前8時45分から市役所玄関前ピロティで行われた第19代石垣市長就任式。登庁した中山市長を部課長らが出迎えた。次は花束贈呈だ。どこで写真を撮ろうかと思案していたところ、なかった。事務方に後で聞くと、市長の意向で準備しなかったというが、花束贈呈は就任式を象徴するひとコマ。報道陣としては期待を裏切られた感じ。

 ▽…20日の市議会一般質問でトップバッターを務めた石垣亨氏は所見で「かつての敵が味方になり、味方と思っていた方がそうでなくなりと悲喜こもごもでありました」と市長選を振り返った。その中で出てきた市議選不出馬のうわさについて「私は化けてでも出ますのでご心配なく」ときっぱり否定。

 ▽…町長不信任案のうわさが流れている野党多数の竹富町議会。最終本会議でもその動きはなかったものの、議員構成を数えてみると町議12人のうち、病気療養中の1人と議長を除くと議員数は10人。野党7人、与党3人で不信任案議決には出席議員のうち、4分の3以上の賛成が必要となるため、与党系町議3人は休めない状況?

22校から561人巣立つ

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漢那憲吉校長から卒業証書を受け取る新川小学校の卒業生=20日午前、同校体育館

 郡内小学校の卒業式シーズンは20日にピークを迎え、この日だけで特別支援学校を含む22小学校で合わせて561人が中学校での飛躍を誓い、在校生や保護者らの祝福を受けながら6年間通った学びやを巣立った。
 この日は石垣市の小学校15校、竹富町4校、与那国町3校で卒業式があり、市で525人、竹富町で20人、与那国町で16人が卒業した。
 このうち、新川小学校(漢那憲吉校長)の卒業式は午前9時から体育館で行われた。67人の卒業生は漢那校長から一人一人卒業証書を受け取り、保護者や学校関係者から温かい拍手が起きた。
 漢那校長は「卒業証書は皆さんが6年間で大きく成長した証。中学ではチャンスをものにし、自分の夢をつかんでほしい」と式辞。
 上間喜仁PTA会長は「4月からは中学生となり、新しい生活が始まる。頑張る気持ちを忘れないでほしい。PTAも皆さんを応援します」と激励した。
 卒業生の保護者代表あいさつで丸山敦さんは「中学では、仲間も増え、部活や勉強も厳しさを増すが、一人で悩まず何でも相談してほしい」と話した。
 在校生は「素晴らしい中学生として、未来に向けて羽ばたいてください」と、卒業生に贈る言葉を述べ、全員で歌を披露した。
 卒業生は保護者や学校関係者、在校生に向け「私たちの新しい門出を祝福してください。これからの私たちを見守って下さい」と呼び掛けた。
 卒業生は式が終了した後、在校生が作る花道を通って退場。互いの卒業を涙を流して祝う姿も見られた。

新庁舎建設など計画 与那国町議会一般質問

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 【与那国】3月定例与那国町議会(前西原武三議長)の一般質問最終日は20日、嵩西茂則氏が登壇した。

 嵩西氏は2014年度から新庁舎建設など数多くの大型事業が予定されていることを取り上げ、「計画的にこなしていけるのか」とただした。外間守吉町長は「離島振興法や一括交付金などを活用していきたい」と国の補助や制度を有効活用して取り組む考えを示した。

 14年度以降の主な大型事業は5年ベースで庁舎建設や新製糖工場、県営土地改良事業、光ファイバー敷設、ごみ焼却施設の建設など、一般財源から町負担分18億円を必要としている。

 嵩西氏は「しっかり計画して取り組まなければ、他の事業に予算が付けられない状況になりかねない」と指摘。

 譜久嶺弘幸総務財政課長は「優先順位を付けて取り組むことが課題。地域住民の福祉などを優先させていく必要がある」と答えた。

「早く正常な状態に」 竹富町議会一般質問

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 開会中の竹富町議会(西大舛髙旬議長)は20日、一般質問3日目を行い、渡久山康秀、新田長男の2氏が登壇した。このうち、文科省から竹富町教育委員会に是正要求が出される中、昨年12月から教育委員1人が欠員となっている問題で新田氏は「提案権は私(町長)にあると言っておきながら、教育委員を提案せず、是正要求への対応は教育委員会でというのは相反している。一日も早く正常な教育委員会に戻すべきだ」と追及した。

 教育委員の欠員は小浜島から推薦されていた教育委員の任期(昨年12月24日)が切れるのを前に、同地区の町議2人と慶田盛安三教育長が12月定例会への再任案を求めたが、川満栄長町長は「提案権は私にある。調整が必要だ」として提案せず、欠員状態が続いている。

 これについて新田氏は「初の直接是正要求で全国から注視されている中、委員を選任して正常な組織にするのが町長の仕事だ」と指摘。川満町長は「今後も精力的に調整を続けて行く」との答弁にとどめた。

 新田氏は公共施設内のデイゴを対象にした新年度のデイゴヒメコバチ防除事業についても取り上げ、「防除を効果的に推進していくため、私有地のデイゴに薬剤注入する考えはないのか」と質問。川満町長は「町内のデイゴの数を把握し、町内全域で駆除に努めたい」との考えを示した。

 また、80歳以上の高齢者が町内から石垣市にある医療機関に通院する際の船賃補助について、加原恵子介護福祉課長は「助成の対象年齢拡大をはじめ、高齢者の外出機会確保の面から通院以外にも助成できるように取り組みたい」と述べた。渡久山氏の質問に対する答弁。

市長、具体化すれば見解表明 市議会一般質問

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 石垣市議会(伊良皆高信議長)の3月定例会は20日、石垣亨、石垣三雄、砥板芳行、内野篤の4氏が一般質問を行った。自衛隊の配備問題で中山義隆市長は、現段階での個人的な見解の表明を控え、具体化した場合に明らかにする意向を示唆した。当局側は、保育所入所の審査で、保護者が自営業者の場合にマイナス評価となる基準表についても見直す意向を示した。議員からは、観光の戦略・政策を企画立案する部門の強化を求める声が挙がった。

 自衛隊問題では石垣三雄氏が「市長の本音を聞きたい。市民にも率直に語ったほうがよい」とただした。

 中山市長は「私から誘致することはないが、話があればテーブルについて内容を確認する。その情報をオープンにして市民と議論する。配備の話がきてない現時点でイエス、ノーについて発言する場面ではない」と述べるにとどめた。計画が具体化した場合、議論を経て自らの考えを表明する見通しだ。

 

 ▽保育所入所基準や自営業者にも配慮

 保育所の入所基準については石垣亨氏が、優先度を点数化する際に使用する基準表が自営業者の場合にマイナス1としていることを疑問視、「自営業者は仕事も忙しく、収入も不安定。ぜひ見直しを」と要望。知念修福祉部長は「自営業者にも配慮した基準の見直しを考えたい」と答弁した。

 

 ▽観光戦略に注文も

 観光戦略については砥板氏が「市主催のイベントに追われていては、持続可能な観光の発展を立案することは難しい」として、イベントの見直しや人員強化で観光戦略の企画立案能力を強化するよう強く訴えた。

 嘉数博仁観光文化スポーツ局長によると、同局が抱えるイベントは年間45件。「土日出勤が多く代休もとれない。職員の健康管理を真剣に考えないといけない状態にある」という。嘉数局長は「長期ビジョンや長期戦略を立てるのが私たちの仕事。イベントの民間移行や開催時期などを含め新年度で精査していきたい」と答えた。

 観光に関しては内野氏が、観光施設整備事業の執行体制の強化も求めた。2013年度で約8000万円の予算が執行ができなかったためで、内野氏は「行政の怠慢と指摘せざるを得ない。石垣市は観光立市宣言都市だ」と厳しく指摘、14年度から着実に実施するよう求めた。

狂犬病予防注射料・登録料 課長の個人口座で管理

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 石垣市の狂犬病予防接種事業にかかる公金の入出金が長年にわたり、環境課長の個人名義の口座で行われていたことが20日、分かった。公金の収入や支出はすべて歳入歳出予算に編入しなければならないという地方自治法上の原則に違反する行為で、監査委員を務める石垣亨氏が20日、市議会一般質問で明らかにした。

 この口座は昨年7月に解約され雑収入という形で歳入処理されているが、起案決裁の手続きをとらずに解約され、通帳も断裁して破棄されていたことも判明した。

 課長名義の個人口座で扱っていたのは、狂犬病予防接種の集合注射・登録の料金。動物病院の医師と環境課職員が市内各地を巡回して実施し、徴収した現金を同口座に入金して扱ってきた。

 慶田盛伸環境課長はこの日の答弁で「予防接種事業は平成12年(2000年)に保健所から市に移管されており、そのころから行われてきたと考えられる」と説明した。

 口座開設の時期や経緯に関する記録は残っていないが、過去の担当課長によると、集団接種・登録が休日などに行われることから、現金を管理する方法として銀行に保管するほうが安全だと判断したのではないかという。

 通帳が残っていないため、当局は金融機関に過去の取引記録を照会して預金取引明細表を確認。その結果、不審な金の動きはなく、正確に取り扱われていたという。

 崎山用育市民保健部長は「極めて不適切。管理監督者としての責任を重く受け止め、今後このような不適切事案がないよう厳しく自らを戒めていきたい。深くおわびしたい」と陳謝。慶田盛課長も「解約については私が指示した。通帳は断裁して破棄したが、破棄していいか決裁をとるべきだった」と答弁した。

 石垣氏は「年度途中なのに決算も経ないまま処理している。予算も決算も無視か。証拠隠滅ではないか。やましいことがあったのではないか。懲罰委員会を検討してください」と批判、漢那政弘副市長は「その前にしっかり調査したい」と述べた。


あなどれない

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 ▽…「春分の日」の21日、八重山地方では1月中旬並みの気温となった。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉をよく聞く。「彼岸」は春分・秋分を中日にした前後各3日の7日間。石垣島地方気象台の週間天気予報では、24日ごろには気温が上昇し始める見込みで、昔からの習わしや伝承もあなどれない。 

 ▽…クジャクの駆除作業継続を決めた2013年度第2回竹富町クジャク防除対策協議会。本格的な駆除に向けて、すでに試験的にクジャクの卵を駆除するための探索犬を小浜島に導入しているという。世界自然遺産登録への核となる西表島にクジャクが渡れば取り返しの付かない事態も予想され、一日も早い駆除が求められている。

 ▽…将来型着陸誘導システム「GAST-D」を開発した独立行政法人電子航法研究所(ENRI)が南ぬ島石垣空港で飛行実験を行っている。実験に使っている専用機の形と塗装が石垣航空基地所属の航空機に似ていることから、空港ターミナルの展望デッキから見ていた女性は「何かの訓練かねぇ」と不思議顔。お間違いのないように。

 ▽…水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センターの調査で明らかになったナミハタの帰巣性。これによってナミハタは、産卵を終えた後も生息している場所に戻ってくることが分かった。オスが長く産卵場にいるという漁業者の経験知も、科学で裏付けられた。こうしたデータがあれば、資源管理に自信をもって取り組める。

4月から散歩コースの八島小東周辺が大きく…

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 4月から散歩コースの八島小東周辺が大きく様変わりしそうだ。国道バイパスから家電製品などが不法投棄され、結構臭いもきつい防潮林をくぐり抜けてアーラミーバイの養殖場や八島小周辺を歩くのだが、そこが昨年から市水産課によって整備されているのだ▼現在追い込み工事中だが、八島小などの背後を通る幅員9㍍のきれいな漁港道路が、防潮林を取り払って国道バイパスと接続して新たに開通▼同道路や護岸周辺も芝を張って緑地として整備。さらに養殖場の網洗浄機も設置工事が進んでいる▼八島小に至る周辺の護岸は、年中を通して釣りや夕涼みの小中高校生、一般、それに散歩の高齢者でにぎわっている。それが4月以降、新たな道路開通で車が自由に往来すると利用はどう変化するか▼一帯ではたまに、マナーの悪い愛犬家が放置したふんを踏みつけ、文字通り“ふん害”に憤慨(ふんがい)したが、犬の散歩はどうかそこもご配慮願いたい。一帯はまた空き缶などごみのポイ捨てが多く汚い。お互いがお持ち帰りを励行し、のんびりくつろげる憩いの場にしたい▼そして道路開通で何より心配は、交通量が増えて八島小やあまかわ幼稚園の子どもたちに事故の危険が高くなること。子どもたちの安全を守るにはドライバーの皆さんの協力が必要だ。(上地義男)

沖縄の文化を支える三線

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■音と形の美を追究

 去る3月4日の「三線の日」には、八重山をはじめ県内、県外、海外で多彩なイベントが実施されたことは、本紙の報道などでご承知のことと思う。第22回目を迎え、八重山では「弾きならしょうら ばがすぃまぬ肝心」をテーマに総勢およそ250人が「鷲ぬ鳥節」など14曲を高らかに会場に響かせた。

 本島では、読谷村文化センター鳳ホールでの演奏会をはじめ、各地で多くの団体が演奏会を開いた。八重山関係でも、八重山古典民謡保存会が八重山古典民謡の普及発展に多大な功績を残された故・大濵安伴氏の13年忌、みね夫人の7年忌を供養する演奏を仏前で行うなど、各地でさまざまな取り組みがなされた。

 沖縄の音楽文化を支えてきた三線は、きわめてシンプルな構造をもつ弦楽器である。黒檀(黒木)などで作られたおよそ80㌢ほどの棹(ソー)、音を響かせる胴(チーガ)、3本の弦(チル)。主な装置はこれだけであるが、沖縄の人々にとっては、音色とともに華美な装飾を排した三線の形が極めて深い精神性を帯びており、家宝として大切にされている。

 海外においても、沖縄県系人が三線および沖縄音楽をこよなく愛好していることが、「三線の日」の取り組みなどでよく分かる。例えば2011年7月に、(社)沖縄県対米請求権事業協会が実施したブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルー4カ国で岸本吉雄琉球三線楽器保存育成会会長、外間善盛副会長らが鑑定会を開催し、その結果、多くの三線が持ち込まれ、琉球王府時代の名器が4丁見つかるなど、海外でも沖縄県系人を中心に大切に保管使用されていることが分かった。

 

■三線のチカラ展

 現在、沖縄県立博物館・美術館で開催されている「三線のチカラ」展は、「形の美と音の妙」をサブタイトルとした意欲的な企画展として高い評価を受けており、ウチナーンチュの心に響く気品ある三線の姿と音色に魅了される人々も多い。特に、名器の中でも最高峰とされる盛嶋開鐘(ムリシマケージョー)はじめ、翁長(ウナガ)開鐘、志多伯(シタハク)開鐘などの名器を展示していることは、特筆に値しよう。なお、開鐘(ケージョー)とは、首里城の明け方に突く開門の鐘の音(開静鐘)にたとえて高らかに鳴り響く三線のことを言う。

 今展示会は、音とともに沖縄の豊かな文化を支える美術工芸品としての三線に主眼をおいていることが特徴であろう。工芸品としての三線には、華美な装飾を寄せ付けない高い気品のあることがよく理解できる。

 同展図録の付録CDは、沖縄県立大学教授の比嘉康晴氏が、「かぎやで風節」「述懐節」など12曲を盛嶋開鐘、翁長開鐘などの名器で演奏し歌っている貴重な作品である。

 

■八重山の三線も展示

 八重山関係では、石垣市立八重山博物館所蔵の「八重山藏元絵師画稿」「知念大工型(チネンダイクガタ)銘真仁屋(メイ マジンヤ)や、八重山クルチから作られたという「屋良部崎開鐘」などが展示されている。沖縄県内でも特に素晴らしい唄三線の名曲があり、すぐれた唄三線の名人を輩出している八重山においても、多くの人々に三線の音とフォルムの美しさをじっくり味わっていただく同様の企画展を県、市町で取り組んでいただきたいものである。

八重山から8人が特選 読売学生書展

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読売学生書展で特選を受賞した児童生徒ら=21日午前、茅原書藝會八重山支局

 第35回読売学生書展(読売新聞社主催)で茅原書藝會八重山支局と真喜良教室に通う児童生徒8人が特選を受賞した。

 同展は、1月28日に福岡市内の福岡市美術館で開かれ、九州、山口、沖縄の小中高校生が1万4399点を応募。八重山からは62点の応募があった。

 今回2度目の特選を受賞した石垣中3年の真地星実さん(八段)は「受賞はうれしいが、もうちょっと頑張れば上の賞が取れた。来年はさらに上の賞を目指したい」と意気込む。

 初めて受賞した大浜中2年の南風盛成貴君(準七段)は「大きな賞で実感がないが、楽しみながら書けた。これを機にもっと大きな賞や段を取りたい」と話し、八島小2年の馬場穂乃香さん(準三段)は「教室が終わった後、家でも練習した成果。これよりも大きな賞を目指して頑張りたい」と笑顔。

 八重山からの特選受賞者全員が同會に通うことから、新城華秀支局長は「子どもたちが一生懸命取り組んだ成果。今後も『書』に対する意識付けを行い。幼少期に文字離れしないように努力したい」と話した。

 受賞者は次の皆さん。

 ▽小学生の部=金城太雅(新川小5年)、馬場穂乃香(八島小2年)、松川涼翔(真喜良小5年)▽中学生の部=南風盛成貴(大浜中2年)、具志堅結香(石垣中2年)、真地星実、稲本彩、稲福菜桜(以上同3年)

比川小でただ一人の卒業式 「中学でも頑張る」

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比川小学校で唯一の卒業生となった、長濵菜々美さん(中央)=20日、同校体育館

 【与那国】比川小学校(比嘉良成校長、児童9人)は20日、同校体育館で卒業式を開き、唯一の卒業生となった長濵菜々美さんの門出を地域住民たちが温かく祝福した。4月からは、祖納の与那国中学校にスクールバスで通学することになっており、多くの友達ができる中学生活を楽しみにしている。

 比川小は、「手を取り合って協力する心」を意味する「まるんなの心」が校訓。菜々美さんは「みんなで協力し合ってきた。だから独りぼっちの卒業はさびしくない」と述べ、楽しかった思い出を振り返った。

 学校生活では、図書・飼育委員を務め、昆虫観察が大好き。4年生の時に母親を病で亡くし、昨年、お母さんの絵コンクールで入賞した際は、多くの人から祝福された。

 式辞を述べた比嘉校長は、いつも元気なあいさつを欠かさなかった菜々美さんを褒め、「セーラー服を着た姿はきっとすてきでしょう」と期待した。

 父親の正敏さんは「天国のお母さんも喜んでいると思う。持ち前の笑顔を忘れないでほしい」と話し、地域の支えに感謝した。

 式では在校生が「翼をください」を歌い、菜々美さんは「中学校へ行っても頑張る」とあらためて抱負。紙吹雪が舞う中、学びやを後にした。(田頭政英通信員)

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