Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16849 articles
Browse latest View live

一月、沖縄本島北部の名護、本部は桜見物の

$
0
0

 一月、沖縄本島北部の名護、本部は桜見物の人波と車両が引きも切れなかったようだ。寒緋桜を並木として大事に育ててきた地域の努力が実を結び、桜まつりとして定着、県内外からの客を呼び込んだ由▼東南植物園の創業者大林正宗さんの名言に「花木の名所づくりは早く植えた者勝ち」がある。しかしその言葉は、植栽後の徹底した管理計画あってのこと▼いい花木を選定しても植えつけるまでの事業では、役所の並木や防潮、防風林整備に似て管理不十分で枯らしたり、雑草の繁茂で成長が阻害されたり、中断ややり直しを繰り返すことに▼ただ最近、島でも官民が誠実に連携すれば、うまくいきそうな事例が生まれつつある。国道のヤラブ並木がそれで、ボランティアの適宜な新芽摘みと役所の積極的な下草管理のおかげで並木の成長とともに見通し景観が向上し路上のポイ捨ても減少中▼2月、宮良橋交差点畑沿いの寒緋桜十数本が咲き出した。しかし何と言っても寒緋桜は大川地域。古木も多い。大川中通り、万世館通り、4号線、産業通りに囲まれた住宅街は道も屋敷も昔の集落風情を残し花見散策に最適▼そこで同地区の理解を得て官民共同の寒緋桜の里を目指すのはどうか。苗の提供植樹は役所、管理はそれぞれのお宅で。見事に咲かせたら金一封で表彰。(仲間清隆)


島のバスツアー開発へ 石垣みらいカレッジ参加者

$
0
0

白保集落を散策する参加者ら=3日午前、白保の飾墓御嶽

 石垣みらいカレッジ(石垣市主催)の公開講座「あなたがつくる島の魅力マップ・エリアマッピングプロジェクト」が3日午前、しらほサンゴ村で開かれ、路線バスで島の魅力を伝える「オリジナルバスツアー」づくりに挑戦した。

 参加者はツアーづくりのヒントを得るため、観光客向けに体験ツアーなどを行っているNPO夏花の講師からレクチャーを受け、白保集落を散策した。

この後、25日までに、路線バスの一日フリーパスを使ってバスで島を巡り、バスツアープランを提出する。

 野底から参加した小村智子さんは、路線バスの時刻表を確認しながら「バスの本数が少ないので、ゆっくり島を一周するのは難しい。バスに乗ったことがないので、景色を楽しみながら乗ってみたい」と話した。

 市の担当者は「地域に点在する工房や酒造所巡り、車窓からの風景の楽しみ方など、自由にツアーを組んでほしい」と呼び掛けた。

 参加者が提出したツアーマップは3月4日の修了文化祭で展示するほか、路線バス会社への提供も予定している。

水道不安定 原因つかめず 別系統接続向け作業

$
0
0

 新川冨崎地区の高台で、水圧の低下から時間帯によって水道水の供給が不安定になっている問題で、石垣市水道部は1月25日未明、同地区に給水している阿香花配水池(1300立方㍍)系統の減圧弁の点検・清掃を行った。その後、24時間かけて水圧を測定したところ、点検前と変わらず、原因の特定には至らなかった。今後も調査を継続する一方、別ルートとなる名蔵配水池(450立方㍍)系統への接続に向けた作業を進めていく。

 水道部によると、冨崎地区高台では4世帯が時間帯によって水が出なくなるなど不安定な給水になっている。昨年9月から12月にかけ給水栓に水圧測定器を設置して調査したところ、午前8時から午前10時、午後3時から午後9時までの時間帯に水圧が低下していることが確認された。

 水道部によると、低地にリゾートホテルが集中しているため、清掃する時間や宿泊客がホテルに戻る時間帯に使用量が増加することが水圧低下の原因の一つとみられるという。

 これを受け、今回の点検では減圧弁の取り付けられているフィルターを取り外して高圧洗浄機でごみやさびを除去したが、水圧の上昇は見られなかった。家庭に引き込む給水管が細い可能性もあるという。水道部では「一つ一つ原因を確認していきたい」としている。

 これと並行して同部は、名蔵配水池系統へ接続するため、水道管の設計業務を進めている。県道石垣港伊原間線の整備に伴い、「石垣の塩」にボックスカルバートを敷設する際に切り離された経緯があるが、県と調整の結果、再度接続することに。新年度の早い時期に工事を発注し、5月ごろの完了を目指す。接続後、配水して水圧の変化を調べることにしている。

少年補導1551件 過去4年間で最多 何度も補導の傾向が特徴

$
0
0

32965.png

 八重山署管内の2017年の少年補導件数(暫定値)が1551件(前年比297件増)と過去4年間で最多となったことが同署のまとめで分かった。県内の同規模署でも高水準にある。同署によると、学年や学校をまたいだ集団で非行に走ったり、同じ少年が何度も補導されたりする傾向が特徴。引き続き地域、行政、学校が連携し、未成年者と家庭をサポートしていく必要がありそうだ。 

 補導の内訳は、深夜徘徊が50%と最も多く、次いで喫煙が42%を占める。年齢や職業別でみると、有職・無職少年の補導が最も多く40%、高校生が34%、中学生が25%、小学生は4人。

 一方、犯罪で検挙されたり、触法で補導されたりしたのは41人(同6人減)で、このうち40人が小中学生(中学生24人、小学生16人)。自転車盗が未成年者の犯罪や触法の多くを占めており、生活安全課少年係の村吉政彦警部補は「交通手段で借りる、というような意識で盗んでいる少年が多い」と罪の意識の薄さを指摘する。自転車を盗まれた少年が他人の自転車を盗むなど、負の連鎖も多いという。

 村吉警部補は「地域、学校、行政と連携し、未成年が早く帰りたいと思えるような家庭環境づくりに向けて、少年や保護者へのサポートを継続的に行いたい。根が浅いうちに早期に対応し、重大犯罪に巻き込まれることや、不良行為が深化することを未然防止することが大事」と話している。

与那国島に関心のある人ならきっとほしくなる。…

$
0
0

 与那国島に関心のある人ならきっとほしくなる。ひと目でそう思える冊子が届いた。DiDi与那国交流館の広報誌第1号である▼同交流館のコンセプトに合わせて、内容は「風」「唄」「食」の3部構成。島の行事に欠かせない「ドゥンタ」(巻踊り)は「唄」で取り上げ、多幸を願う歌詞の内容などを紹介しながら、「与那国の芸能を表す最たるもの」と位置付けている▼「食」には「ザ・テンプラマスター」なる人物紹介があった。マチリの時期には400本もの砂糖テンプラを揚げるというつわものの登場だ。それがだれなのか知りたければ、広報誌をご覧あれ▼広報誌は一般の人たちが読みやすい内容にすることを心掛けて編集。カラー刷りのコミュニティペーパーのようなものを目指しているという。この狙いはまずは成功といったところか▼筆者は15年ほど前、池間苗さん(98)=元町文化財保護審議会委員長=から、神司(ッカ)の黄色い着物(タナチ)と、その染めの原料となる石(ンタ)を見せていただいたことがある。今回の広報誌には、「ッカ」が島にひとりしかいないことや、「タナチ」が持つ独特の色合いを再現することが難しくなりつつあるというレポートも掲載されていた▼島の文化をいかに継承していくか。深く考えさせられた。(松田良孝)

強い意志は皆ひとつ

$
0
0

 ▽…八重山芸能を考える講座が第6回で最終回を迎えた。一昨年の開催から数えると通算8回もの講座が開かれ、累計400人の来場者が八重山芸能の問題について考えた。地域言語の消滅の危機、継承者の減少など課題は山積み。しかし次世代の郷土愛やアイデンティティーを育む場として、郷土芸能は絶対に守っていかなければいけない。そうした強い意志は皆ひとつと、確認できた講座だった。

 ▽…石垣市社会福祉協議会が開いた「がんじゅうの集い」には多くの”大先輩”が訪れ、大盛況となった。毎年恒例のこの集いを楽しみにしているのは地域で一人暮らしをする人々だ。高齢者の割合が増え、独居老人も増加している昨今、地域住民とのつながりが薄くなっている。交流の場に足を運び、舞踊や創作ダンスを楽しむことは生きがい。大先輩は島の宝、住民全体で支えよう。

 ▽…物忘れのイメージが強いゆえか、これまでお年寄りの病気との印象を持たれやすかった認知症だが、若年性認知症の発症年齢は全国平均61~65歳。市内の患者数は増加傾向にあり、定員250人を上回る講演会場の参加者からは、他人事ではない発症と介護問題など関心の高さがうかがえた。永島徹氏は「人となりを理解した介護」を強調。要介護・介護者ともに孤立しない地域づくりが求められそうだ。

郷土愛を育み継承を 八重山芸能

$
0
0

第6回(最終)八重山芸能を考える連続講座で八重山芸能の課題について語るパネリストら=3日夜、石垣市健康福祉センター視聴覚室

 昨年9月から始まった「八重山芸能を考える連続講座」(合同会社白保企画主催)の第6回(最終)が3日夜、石垣市健康福祉センターで開かれた。第1回のパネリスト7人が再登壇し、「次世代のアイデンティティーや郷土愛を育むことが伝統芸能の力、役割」との共通認識を確認した上で、スマムニの継承や後継者の育成など八重山芸能の課題に対し、それぞれの立場から次の一手を投げかけた。

 パネリストは八重山芸能研究家の大田静男氏、県立芸術大学名誉教授の波照間永吉氏、県指定無形文化財八重山古典民謡保持者の糸洌長章氏、同八重山伝統舞踊技能保持者の與那國久枝氏、元学校長の花城正美氏、郷土芸能の夕べ監督の黒島剛氏、沖縄文化芸術振興アドバイザーの平田大一氏。

 波照間氏が「芸能を支えるのは言語」として、八重山のスマムニの危機的状況について問題提起。これに糸洌氏は、片言の方言でも喋りやすいような雰囲気づくりの必要性を挙げ、黒島氏は「アルファベットの歌のように、面白くて子どもが覚えやすい歌を作れないか」と提案した。

 一方、平田氏は「減少してしまったスマムニは、新しい文化として自分たちでつくっていくという観点も必要」と指摘、「言語を守るためには、生活スタイルの変更や法律への組み込みなど思い切った取り組みも必要だろう」と語った。

 後継者については糸洌氏が「特に男の継承者が減っている」と指摘。花城氏は「幼児期はことわざや童歌を教えるなど、子どもの発達段階に応じて郷土芸能への興味関心を育てていくのが良い」と推奨、黒島氏も同調し、「行事に参加する子を出席扱いにするなど、学校側の協力も必要では」と提起した。

 このほか▽本会議を本島で開き、各地域が芸能について考える輪を八重山から発展させる▽芸能を発表できる場として舞台設備の新設、拡充▽行政職の重要ポストとして、八重山芸能アドバイザーのような立場の設置―などのアイデアもあった。

 主催者の横目博二氏は「八重山芸能のために今何をすべきか、道筋はなにか、簡単な問題ではない。それがわかっただけでも成果は大きかったと思う。お互いに考えながら、今後も八重山の芸能と向き合っていきたい」と締めくくった。

 この日は約90人が参加し、主催者によると聴講者は累計約400人にのぼった。

1個人3団体を表彰 「いしがき教育の日」

$
0
0

「いしがき教育の日」の表彰式で賞状を受け取る受賞者ら=4日午後、市民会館大ホール

 石垣市の児童生徒の健全育成を目指し、市民全体で教育の取り組みを推進する「いしがき教育の日」が4日午後、石垣市民会館大ホールで表彰式があり、教育の振興に寄与した11個人3団体に賞状が贈られた。市の学力向上に向けた取り組みが報告されたほか、エッセイストの橘こころ氏(51)の教育講演が行われ、来場者が子どもたちの学力向上や健全育成、子育てなどについて理解を深めた。

 石垣安志教育長は「『いしがき教育の日』が市民に定着し、市民全体で教育の取り組みが推進されることを心から願う」とあいさつ。中山義隆市長は「学校、家庭、地域と行政がそれぞれの役割を分担し、市民と行政の協働により共に歩むことが重要」と激励した。

 受賞者を代表して、八島小児童と高齢者の交流推進などに貢献している島尻寛雄さんが「今回の栄誉を励みとして、なお一層の努力を重ね、それぞれの活動に精進したい」と述べた。

 石垣市教育委員会学校教育課の宮良健指導主事は、学力向上に向けた取り組みとして各種研修会や情報教育充実事業、読書活動などを紹介。今後求められることとして放課後活動の改善などを挙げ、「近年の子どもたちの文化、スポーツ両面の活躍は目覚ましく素晴らしいが、年度当初に確認している共通実践事項は守られているだろうか。学校、家庭、地域でいま一度確認をお願いしたい」と呼び掛けた。

 受賞者は次の通り。

 ▽個人=野底知草、田場絹枝、小波本寛、小川喜美江、野底ウメ、竹原靖雅、島尻寛雄、上地みか、片桐政順、安里整、田村博孝

 ▽団体=石垣中学校生徒会役員、大浜中学校生徒会役員、同校郷土芸能部


砂川後援会が事務所開き 石垣市長選

$
0
0

市長選に向け、「頑張ろう」を三唱する砂川利勝氏(中央)と支持者ら=4日午後、後援会事務所前

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)に出馬を予定している自民党県議砂川利勝氏(54)の後援会(友利健一会長)は4日午後、字真栄里の「ゲオ」向かいで事務所開きを行った。友利会長が「一人一人の貴重な一票を集結すれば当選の二文字が転がってくる。砂川氏の背中を押し、手を引いてもらいたい」と呼び掛け、砂川氏は「議員生活16年間の集大成として命を懸けて戦う」と決意を表明、全員で「頑張ろう」と気勢を上げた。

 友利会長は「県議は政治家として16年の実績がある。今回、市長選に立候補することに対していろんな声があり、責任感の強い県議は悩み抜いた末に市民の要望に応えようと決断した。最後の最後まで支持、支援をお願いしたい」と訴えた。

 箕底用一市議は「有言実行、対話で創る島づくり。これこそ本物の政治家。この8年間、石垣市はどういう方向に進んだのか。現職とともに市政運営してきた一議員としてありのままを言う」として▽ネット上で寄付金を募って小中学校のクーラー整備を行うクラウドファンディング▽新春花火大会▽サザンゲート光創出事業に言及、「こんな金があれば福祉や教育に投入すべきだ」と主張した。

 市議補選に立候補を予定する黒島孫昇氏もマイクを握り、「石垣市を変えたいという県議の思いに感動した。対話のできる県議、有言実行の県議を男にしたい」と述べた。

 砂川氏は「政治はまさに対話。本当の政治を私に託してもらいたい。誰がいち早く結果を出せるか。私しかできないという自信がある。光り輝くこの島を政治の力でさらに磨きをかける。私は対話で創る島づくりを政治で実現する。有言実行で言ったことは必ずやる。できないものははっきりできないと言う。うやむやの政治をやめて、はっきり決断する政治をしなければならない。石垣市を変え、新しい石垣市にしよう。元気な石垣市によう」と声を張り上げた。

 最後に八重山空手道連盟理事の上地拳王氏の音頭で「頑張ろう」を三唱した。

不登校、市民全体で考えよう

$
0
0

 ▽…取材を快く引き受け、不登校時代を振り返ってくれたA子。いろんな質問をする前になぜ取材を受けてくれたのかを聞くと、「自分の中では過去のことで気にしていないから」と笑顔で答えてくれた。だが、話を重ねるうちに当時を思い出したのか声が震える場面も。立ち直ったように見えても癒えることのない傷を抱えながら生きていくことを考えると、支援の重要さは言わずもがなだ。市民全体でいま一度考えてみよう。

 ▽…千葉ロッテマリーンズ春季キャンプの第1クールが終了し、新人選手にとって初めてのオフをむかえた。各選手、リラックスした表情で水牛車観光を楽しんだ。6日から第2クールが始まり、各ポジションで競争も激しくなることが予想される。キャンプにも徐々に慣れてきた新人選手らの猛アピールにも注目。後は、天気が回復することを祈りたい。

 ▽…5日午前0時38分、石垣市美崎町で市内川平の臨時任用教諭(29)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。市内美崎町で飲酒した後、車を運転。逮捕時は基準値の約3倍のアルコールを保有する状態だったという。市内では3年前に飲酒した教諭が運転する車で死亡事故が発生。地区小中学校長会は再発防止の徹底を図っていたはずだが。

かの地で息子が社会人となって所帯を持ち、…

$
0
0

 かの地で息子が社会人となって所帯を持ち、孫たちも生まれた縁で名護市に足しげく通った。西海岸に臨む市街地は碁盤目に区割りされ、どこか八重山を思わせて懐かしい▼東海岸はやんばるの名のごとく、山と海のはざまに小さく静かな集落が散在する。「二見情話」が唄うように、海山の眺めはよそに勝って素晴らしく人情に厚い。豊かな自然のなかで穏やかに暮らすには最適の地だ▼オスプレイが墜落した安部海岸も東。大浦湾をはさんで対岸の辺野古岬にV字型滑走路の米軍新基地ができれば、人々の静かな暮らしはどうなるのだろう。それが争点となって6度目の名護市長選挙が終わった▼辺野古新基地建設反対勢力と政府与党の総力戦は、一切の争点外しと再編交付金、期日前投票の徹底と諦めムードの醸成に努めた戦略が現職を圧倒した。賛否を問われ続けて20年。「辺野古疲れ」の苦悩の選択だろうか▼いかな国策とはいえ国による地方への介入、自治の否定は目に余る。次は石垣市長選挙。最大の争点は陸上自衛隊配備計画。米軍戦略のもと南西諸島をミサイル要塞(ようさい)化する国策である▼石垣市民はどう選択するか。それによって地域の未来は大きく違ってくる。地域のことは地域で、地域が決める。それが自治だ。国は介入するな、自治を壊すな。(慶田盛伸)

ライブに100人超 きいやま商店

$
0
0

台北市内でライブを行ったきいやま商店と観客たち=3日夜、台北市内のライブハウス

 【台北】きいやま商店のライブが3日夜、台北市内であり、100人を超える観客で盛り上がった。八重山出身の若者も訪れ、台北教育大学語学センターで中国語を学びながら台湾の大学への進学を目指している崎山奈央さん(19)=八重山高卒=は「八重山を感じられて幸せ」と話した。

 きいやま商店は2012年に初めて台湾でライブを行っている。ことしは、1月4日から約1カ月間、初の台湾合宿に臨み、2月3日のライブを含めて7回のステージをこなした。今後も台湾でライブを行うことにしており、打診を受けているオファーについて日程を詰めていくことにしている。

 ひらがなの「きいやま」は、台湾では漢字で「去阿?」と表記。台湾語で「キアマ」と読み、「きいやま」の語感に近い。意味は「おばあちゃんのところへ行く」となり、台湾人には親しみやすいネーミングだ。

 ライブでは、ノリのいい「沖縄ロックンロール」や、サンバのリズムが3人のパフォーマンスを引き立たせる「カーーニバレ」などがあり、70分余りのステージはあっという間。リョーサは「また絶対帰ってきます」と言い切り、観客の歓声を浴びた。

 島の後輩で在台湾沖縄県人会会長でもある黒島真洋会長(40)は3人のMCを通訳したほか、台湾合宿中のほかのライブでドラムスを担当することもあった。

 3日のライブを八重高在籍時の同級生と一緒に見にきた台北教育大学語学センター在籍中の翁長貴和子さん(19)は、きいやま商店の3人とは遠縁に当たり、「楽しかった。身ぶり手ぶりのダンスがおもしろい」と話していた。

新人8人が竹富島満喫 千葉ロッテマリーンズ

$
0
0

水牛者観光を楽しんだ新人選手ら=5日午前、竹富観光センター

 千葉ロッテマリーンズ春季キャンプオフ日の5日、ドラフト1位安田尚憲内野手(18)=履正社高=を含む新人選手8人が竹富島名物の水牛車観光で、島の伝統的な町並みや文化に触れ休日を楽しんだ。

 竹富島を訪れたのは安田、藤岡裕大(24)=トヨタ自動車=、山本大貴(22)=三菱自動車岡崎=、菅野剛士(24)=日立製作所=、渡邉啓太(24)=NTT東日本=、永野将司(24)=Honda=、和田康士朗(19)=富山GRNサンダーバーズ=、森遼大朗(18)=都城商高=の各選手。

 選手らは、体重約600㌔の水牛「マブヤー」が引っ張る牛車に乗り、赤瓦屋根やブーゲンビリアなど南国の花々を見て回った。

 マブヤーが力強く牛車を引く姿に安田選手は「たくましかった」と力強い足腰に刺激をうけた。第1クールを終え「プロは練習のペースや密度が濃い。シートノックなど野球に関して学習することが多い」と振り返り、「(第2クールも)水牛パワーで頑張ります」と力強く話した。

市長選、前哨戦本格化へ 票固め徹底 3陣営、期日前重視

$
0
0

過去2回の石垣市長選結果

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)は告示まで1カ月を切り、立候補を表明している革新系前市議の宮良操氏(61)、保守系現職の中山義隆氏(50)=自民推薦=、自民党県議の砂川利勝氏(54)は後援会事務所を拠点に前哨戦を本格化させる。3陣営とも告示翌日から始まる期日前投票を重視しているため、告示までに票固めを徹底する考え。今市長選は保革一騎打ちの構図から一転、保守分裂による三つどもえの争いが決定的となっており、保革入り乱れた激しい前哨戦となりそうだ。

 中山氏が初挑戦した2010年2月の市長選で、自民党は初めて公明党と協力関係を構築。自公は中山氏の1期目で1万6000票、2期目で1万5000票の大台に乗せ、ほかの各種選挙でも連戦連勝を重ねてきた。各種選挙で選対本部長を務めるなど指揮を執ってきた砂川氏も「自公になって負けたことはない」と自負するほど盤石の自公体制を築いてきた。

 このため保革一騎打ちの場合は現職有利との見方が支配的だったが、現職に反発する保守支持層の後押しを受け、砂川氏が出馬を決意したことで様相が一変。保守票が分散するのは確実な情勢となっている。

 中山氏にとっては、票の流出を最小限に食い止めることができるかどうか、砂川氏は現職批判票を取り込むとともに革新票を切り崩せるかどうかがポイントとなる。

 革新系は、過去2度の市長選で元市長の大濵長照氏が1万1000票台を獲得しており、宮良氏にとっては革新支持層の票固めが課題となる。

 前回市長選の投票率(75・19%)だと、昨年12月1日現在の有権者3万8647人のうち投票者は2万8985人となる。これを3で割ると9661票になるため、1万票台が当選ラインの目安となる見通しだ。

 一方、今回の市長選は、米軍普天間基地の辺野古移設の対応が問われた名護市長選と同様、南西諸島の防衛強化を目的とする陸自配備という「国策」への対応が大きな争点となる。政府自民党は、名護市長選での勝利に勢いを得て、石垣市長選でも総力戦を展開するものとみられる。

 配備計画に理解を示し、情報をオープンにして施設規模や施設配置などについて防衛省と調整する考えを示す中山氏か、自衛隊の存在を認めつつ「沖縄だけが過重な安全保障を担っている」として石垣島のどこにも必要ないとする宮良氏か、聖地としての於茂登岳や住民の反対運動などを理由に平得大俣を白紙にして同意の得られる場所を提案するとする砂川氏か。どちらの主張が有権者に受け入れられるのか注目される。

「辺野古」移設加速へ

$
0
0

 ■工事進ちょくで諦め

 全国的にも注目された名護市長選は米軍普天間飛行場の辺野古移設を推進する政府与党が全面支援した前市議の渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=が初当選した。これに対し翁長知事が支援し3選を目指した現職の稲嶺進氏(72)の移設反対の訴えは、護岸工事が進む中で市民の間に広がった「あきらめ」ムードや地域経済の閉塞(へいそく)感を払拭(ふっしょく)できず届かなかった。

 これにより政府は昨年4月に着手した辺野古の護岸工事をさらに加速し、夏には土砂搬入による埋め立てに踏み切る見通しだ。その上で県民に「もう工事は止められない」とさらに諦めを植え付けて11月の県知事選で敵対する翁長知事を引きずりおろし、一気に工事を進める構えだ。

 これに対し翁長知事を誕生させた移設反対の「オール沖縄」勢力は、直前の南城市長選勝利で反転攻勢の足掛かりをつかんだはずが、「絶対に落とせない本丸」の名護で敗れたショックは計り知れず大きい。知事選に向けどう態勢を立て直すか、再選戦略は知事が自らの進退を含めて極めて厳しいものとなる。当面は3月の工事差し止め訴訟の判決がどう出るかだ。

 ■政権挙げて民意つぶし

 それにしても安倍政権は、アメリカのためになぜそこまで「沖縄の民意つぶし」をするのだろうかとその異常さにあらためて憤りを感じる。

 過去4年の選挙で沖縄は名護市長選以来何度も「辺野古移設ノー」の民意を突きつけてきたが、安倍政権はこれを一切無視して護岸工事に着手。機動隊や警察、海保が反対市民を排除して工事を進める一方、県予算も毎年削減しての「兵糧攻め」で名護市民や県民の諦めムードを醸成してきた。

 そして今回の名護市長選では、政府与党から菅官房長官や小泉進次郎氏らをはじめ、その政治理念が良くわからない今回推薦に回った公明を含め大物政治家が続々投入され、長い分断に苦しむ地元住民の思いをよそに国政選挙以上の物量で組織選挙を展開した。

 この異常とも思える政権を挙げた選挙戦に翁長知事は、「政府と考え方が違うからといってこういう形で押しつぶすのは許されない」と反発したが、結局「国に逆らうな。ひれ伏せ」とばかりに押しつぶされた形になった。

 そこにあらためてこの国の民主主義と地方自治をないがしろにする安倍政権の怖さを痛感。さらにその異常さを多くの国民が自らの問題とせず、黙認するこの国の行く末にさらに強い不安を感じる。新たなうねりが必要だ。

 ■民主主義と地方自治軽視

 安倍政権は名護市長選の勢いに乗って石垣、沖縄、豊見城、那覇の各市長選で勝利を重ね、知事選の勝利につなげたい考えだ。来月に迫った石垣市長選は保守分裂の三つどもえがほぼ確定したが、自衛隊配備が争点だけに現職の3選に全力を挙げる構えだ。

 これら一連の選挙と11月の知事選でオール沖縄勢力が敗退することになれば、沖縄の反基地運動と民主主義と地方自治を守る戦いは一気に萎みかねない。となれば沖縄は基地だらけだ。知事死守には石垣市長選が反転攻勢の口火となる。党中央や県連から保革入り乱れての総力戦も予想される。


国政を動かす宰相からしてみれば、国の意向に背くものには決して…

$
0
0

 国政を動かす宰相からしてみれば、国の意向に背くものには決して負けるわけにはいかない▼目的達成のために協力者への支援を惜しまず、次から次と国民的人気の高い政治家を投入するなどヒト・カネ、権力による怒涛の勢いで勝利をつかみ取る▼米軍普天間基地の辺野古移設をめぐる安倍政権と翁長知事の;代理戦争;とも言われた注目の名護市長選は、まさにそのような様相を呈した選挙結果と言えるのではないか▼不動の信念を持つ選挙民の下ではいかなる権力をもってしても及ばないと予想されたが、名護市民は将来の基地問題よりも現実的な生活重視を選択したということか。組織力のすごさといい、選挙は水物、何が起こるか分からないを改めて学んだ思いである▼選挙戦で稲嶺進氏(72)が移設阻止を訴えたのに対し、当選した渡具知武豊氏(56)はそれには一切触れず、市民生活の向上と経済回復を打ち出すことで、基地問題に疲れた票を呼び込もうという苦肉の策にもみえた争点ぼかしが功を奏した▼怒涛の勢いを忘れるまもなく、来月には陸自配備を争点とした石垣市長選が行われる。国にとっては配備のためにも負けられない選挙。住民からすれば未来に向け、郷土の進むべき道を選択する歴史的な選挙である。正々堂々とした主張の選挙戦を期待したい。(鬚川修)

磨き上げぜひ商品化を

$
0
0

 ▽…石垣市と産官学民四者間協定を締結する産業能率大学の学生が6日、問題解決授業を通して考えた石垣島の冬の観光コンテンツを発表した。ツアー名も「AGELESS TOUR」(エイジレスツアー)、「IGNO」(イグノ)と凝っている。観光にとって外部の視点を取り入れることは重要。今後、ブラッシュアップしてぜひ商品化を。

 ▽…千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプは6日から第2クールがスタート。1・2軍合同で練習を行う選手たちには、第1クールから早々に実戦を想定した練習メニューが課され、レギュラー争いに力が入っている。第3クールに予定される紅白戦や台湾プロ球団のラミゴ・モンキーズとの交流戦も熱が入ること必至。闘志に燃える地元勢の活躍を応援しよう。

 ▽…石垣市大浜の自立訓練事業所で同所の「美容の日」にちなみ、プロの美容部員を招いた美容講座が開催された。講師の一人で、市内で化粧品店を経営する上原晃子代表は40年近く美容ボランティアに取り組む。「化粧には心を元気にする力がある」と話し、口紅の引き方を丁寧に手ほどき。利用者は少しずつ色づく自身の顔を見つめ、笑顔を咲かせた。きれいの力でエネルギー満タンのよう。

手軽なメーク術学ぶ

$
0
0

手軽に実践できるメーク術の手ほどきを受ける利用者(右)=6日午前、石垣市大浜の自立訓練事業所「ライフサポートセンター心のWA」

 石垣市大浜の自立訓練事業所「ライフサポートセンター心(くくる)のWA」で6日午前、ループ化粧品美容講座が開かれ、利用者4人と職員らがプロの美容部員から手軽に実践できるメーク術を学んだ。

 同事業所では、毎月1回を「美容の日」に指定。

 利用者の希望に応じてマニキュアやマスカラの体験講座を開催しており、今回は市登野城のループ化粧品(上原晃子代表)とカネボウ化粧品の美容部員ら4人が講師に招かれた。

 女性利用者らは洗顔で肌を整え、美容部員の手ほどきを受けながらファンデーションやアイシャドーなどをあしらった。仕上げに口元に好みの色の紅を引くと、「お肌がツルツル」「かわいい」と笑顔。

 男性利用者も専用洗顔や化粧水などで身だしなみの整え方を身につけた。

 同事業所は、18歳以上の知的・精神障がい者らがそれぞれ目指す社会参加のあり方に向けた個別支援を提供。合同会社WA◎HaHa(平良千恵美代表)が運営している。

市立図書館へ移送開始

$
0
0

県立図書館八重山分館から本が入った段ボールを運び出し、トラックに積む地元業者のスタッフら=6日午後

 2012年3月31日の閉館以降、館内に置き去りになっていた県立図書館八重山分館の蔵書のうち、石垣市に関連する資料約5万4000冊の石垣市立図書館(野底由紀子館長)への移送作業が6日から始まった。同館では搬入後、登録して貸し出しすることも視野に入れている。与那国町、竹富町関係の蔵書は既に配送されて学校で使われているものもあり、約5年ぶりに同分館の蔵書が地元住民の手に渡り、活用が図られることになりそうだ。一方、同分館閉館後の図書サービスの在り方を検討する八重山広域図書館協議会の設置が実現しないまま、3市町に資料が分散してしまったことに市民から「許せない」との声も上がっている。

 県生涯学習振興課管理班の真喜志政規主査によると、昨年1月ごろから与那国町、竹富町、石垣市の順にそれぞれに関連する蔵書を選んでもらい、3月ごろから与那国町と竹富町への配送も同時並行で実施。

 選書されたのは概数で石垣市が約5万4000冊、竹富町が約2000冊、与那国町が約1400冊。配送された与那国町と竹富町によると、小中学校に配本したほか、公的施設でも利用する予定。市立図書館では、早めに登録作業を済ませ貸し出したい考えだ。

 協議会の設置をめぐり行政側と市民との間で議論がされてきたことに同班の神谷亜州子班長は「県としては3市町で話し合ってほしいと要望していたが、あまり進まなかった経緯がある。本の劣化も懸念され、環境のいい場所で受け取ってもらえたことはよかったと思う」と述べた。野底館長は「根本的な解決にはなっていないかもしれないが、これ以上本を劣化させることはできず、(同館で)引き受けることになった。なるべく早めに登録して貸し出しができるようにしたい」と話した。

 協議会の設置に向けて行政側にさまざまな提案をしてきた同分館の存続を求める会の大田静男代表世話人は「(設置を)約束しておきながらほごにして、求めた回答すらしてくれない。市民を無視するこんなやり方でいいのか」と、行政の姿勢を批判した。

冬場の観光を提案 石垣プロジェクト

$
0
0

石垣島の冬の観光コンテンツを提案し、観光関連業者の感想を聞く産業能率大の学生と地元高校生ら=6日午前、石垣市役所

 地域活性化を目的に石垣市などと産官学民四者間協定(石垣プロジェクト)を結んでいる産業能率大学のゼミ学生が6日午前、市が関係者を招いて市役所会議室で開いたプレゼンテーションで、石垣島の新たな冬場の観光コンテンツとして30~50歳の女性をターゲットに美容と健康、アウトドアスポーツと栄養価の高い特産物をそれぞれ組み合わせたツアーを発表、「今後も石垣島の発展に協力していきたい」と報告した。市の観光人材育成プログラムで学ぶ地元高校生も東周り、西周りの新たな観光コースを紹介した。

 市は2015年3月、同大、自由が丘商店街、㈱ユーグレナと4者間協定を締結。4者はこれまで観光や第6次産業などの分野で問題解決学習を学生に実施。市は今回、学習の成果を披露してもらおうとプレゼンを企画した。

 マーケティング学科1年次「高橋ゼミ」の6人が、年齢にとらわれない健康美をサブテーマにした「AGELESS TOUR」(エイジレスツアー)、現代ビジネス学科1年次「横溝ゼミ」の6人がアウトドアスポーツと栄養価の高い特産物で石垣島の新たなイメージの創造を目指す石垣島ナチュラルアウトドア「IGNO」(イグノ)を提案した。

 具体的には収穫、乾燥を体験してつくるハーブボール、ハーブを使った鍾乳洞でのヨガ、アウトドアに加え石垣島の特産物を使ったエネルギーチャージの開発などを挙げた。

 地元高校生は、漁業と農業を体験する東周りコース、「インスタ映え」するスポットを訪れる西周りコースの内容を説明、午後からは大学生らとともに実際に体験して意見交換した。

 プレゼンを受けた地元観光関係者らは「今後のツアー造成の参考にしたい」「地元業者と調整すれば商品化できる」などと感想を述べた。

Viewing all 16849 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>