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東さん初の優良農家表彰 花と食フェス

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花と食のフェスティバルで園芸拠点産地優良生産農家として表彰された左から東政廣さん、ゴーヤー生産で金賞の豊里笑子さん、花卉生産で銀賞の宮城順一さん、銅賞の照屋幸子さん=30日午前、市役所庁議室

 奥武山公園で28日行われた花と食のフェスティバル2018(同推進本部主催)の第7回園芸拠点産地優良農家表彰(県農林水産部主催)で、オクラを栽培する東政廣さん(61)=宮良=が八重山から初めて表彰された。東さんは県内最大の生産量を誇り、県内32拠点産地の農家から選ばれた。フェスタでは東さんを含め八重山から園芸農家4戸が入賞した。JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、過去最多の入賞。

 東さんは7年前からオクラの生産を開始し、5年前から規模を拡大。現在200㌃で栽培し、年間生産量は40㌧を超える。繁忙期には最大20人のパートやアルバイトを雇用し、地域活性化にも貢献した。

 ほかにゴーヤー生産の部で豊里友吉(68)さん・笑子(えみこ)さん(62)=白保=が金賞、花卉(レッドジンジャー)生産で宮城順一さん(62)=登野城=が銀賞、花卉(ドラセナ)で照屋朝春さん(64)・幸子さん(64)=明石=が銅賞に輝いた。

 入賞者らが30日、市役所に中山義隆市長を訪ね、東さんは「地域を活性化しようと規模拡大を図った。これが受賞につながって喜んでいる。皆さんも素晴らしい賞をいただき、園芸に取り組んでいる人たちや若い人たちの励みになればと思う。これからもみんなで協力し、情報を共有しながら取り組んでいきたい」と決意を新たにした。

 豊里笑子さんは「認められてうれしいが、自分では納得していないので、まだまだ頑張っていきたい」、宮城さんは「レッドジンジャーを栽培して30年くらいになるが、受賞してまた頑張っていこうという気持ちになった」、照屋幸子さんは「ドラセナやレッドジンジャーをつくって30年になる。これからも頑張りたいと抱負を語った。

 兼浜秀雄会長は「私も参加したが、八重山の花卉はきれいで色鮮やかと評価された。他の園芸農家の励みになると思う」と受賞を喜んだ。


スクールバス運行開始 伊原間中

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新しく更新されたスクールバス2台(奥)と写真に納まる生徒、学校関係者ら=30日午後、伊原間中学校

 石垣市は遠距離通学校区を抱える伊原間中学校(宮良勝也校長、生徒39人)のスクールバス2台を30日までに更新した。同日午後、同校でバスの出発式が行われ、生徒の登下校を支える「足」として本格的な運行を開始した。

 経年劣化によって更新されたスクールバスはそれぞれ29人乗り。1台は昨年12月末、もう1台は同日に納車。費用は約1100万円。同校では1963年のスクールバス運行以降、歴代のバスで8、9代目。旧バスは34人と29人乗りで16年間運行していた。

 同校生徒のバス利用者は36人。遠距離通学費の補助を受けて路線バスで登校している平久保と明石地域の生徒は下校時に利用する。

 出発式では宮良長克教育部長から宮良校長へバスの鍵が手渡され、中山義隆市長、石垣安志教育長があいさつした。

 生徒を代表して宮根帆音(ほの)生徒会長(2年)は「学校には四つの地域から生徒が集まるので、バスがないと大変。新しい名称も考え、大切に乗りたい」と喜んだ。

 運転手の吉本秀光さん(51)は「安全運転に努めたい」と意気込み、世持和宏さん(41)は「車内を傷つけずに大事に乗ってほしい」と呼び掛けた。

今年こそ覇権奪還!! ロッテが石垣入り

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2月1日のキャンプインに向け来島した千葉ロッテマリーンズの選手を迎えて行われた歓迎セレモニー=30日午前、南ぬ島石垣空港

 2月1日からスタートする石垣島キャンプを前に、千葉ロッテマリーンズの選手と監督、スタッフら135人が30日夕、空路石垣入りした。空港で千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会や関係者、地元ファンらが出迎え、熱烈に歓迎した。11回目となることしのキャンプは石垣市中央運動公園で、1、2軍合同で行われ、市出身の大嶺祐太、翔太両選手は共に1軍スタート。1軍は2月19日まで、2軍は27日まで行われる。

 南ぬ島石垣空港到着ロビーで行われた歓迎セレモニーには、山室晋也球団社長、井口資仁新監督、今岡真訪2軍監督、大嶺兄弟、角中勝也選手会長が出席。ロッテ杯学童野球で優勝した真喜良サンウェーブの子どもたちが花束を手渡した。

 山室球団社長は「雪で非常に寒い東京と比べると天国に来たよう。昨年非常に悔しい思いをさせたが、ことしは新生マリーンズで戦っていく。来年は水牛を先頭にして優勝パレードをしたい」と力強く述べた。

 千葉ロッテ石垣島協力会会長の中山義隆石垣市長は「覇権奪還を目指し、ことしのチームスローガンの『マクレ』の通り、打ちまくり、走りまくり、勝ちまくり、一気に頂点へ駆け上がってほしい」と活躍を期待し、歓迎した。

 セレモニーには県外からも報道陣が大勢詰め掛け、新生チームでキャンプに臨む球団を迎えた。

 

■「チーム内の競争激しく」  井口資仁新監督

 昨季、マリーンズで現役を引退し、監督に就任した井口資仁新監督(43)は、セレモニー終了後、取材に応じ、石垣島キャンプについて「いよいよ始まるなという思い。東京と違い暖かい気候の中できることを楽しみにしている」と期待。

 就任直後から、キャンプでは練習量を増やし、1、2軍の区別をなくしてレギュラー争いをする、と方針を示してきた。

 「選手も初日に合わせて万全で来ると思っている。例年以上に自主トレしている姿を見ていたので初日が楽しみ」と期待を示し、「対相手というより、まずはチーム内の競争を激しくするのでレギュラー争いをしっかりしてほしい。そこからオープン戦、シーズンと臨んでいけたらと思う」と意気込みを語った。

プロ野球の2018年秋季キャンプが、きょう2月1日からスタート…

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 プロ野球の2018年秋季キャンプがきょう2月1日からスタートした。県内ではセパ12球団中9球団がキャンプを張り、ペナントレースに備える▼このうち千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプはことしで11年目。昨シーズンは最下位に沈んだロッテ。ことしは昨シーズン終了後に現役を引退し、今季から指揮をとる井口資仁新監督の下、「マクレ」をチームスローガンに、ペナント奪還を目指す▼キャンプは井口監督の方針で1、2軍合同。チーム内でポジション争いの激化が予想され、各選手の意気込みも違ってきそう▼その中、地元出身の大嶺祐太・翔太兄弟も開幕1軍、そして1軍定着を目指しキャンイン。祐太は「頑張る」、翔太は「競争が一から始まる。置いていかれないよう頑張る」と決意を示す▼唯一の不安は天候。石垣島地方気象台の予報では向こう一週間は晴れ間がなし。選手たちが万全な状態でペナントレースに臨むため、グラウンドでの十分な練習は不可欠。天候の回復を願いたい▼一方、昨年ドラフト4位指名を受け、八商工から西武ライオンズ入りした平良海馬投手も初めての春季キャンプに臨む。しっかりプロの体を作り、一軍マウンドを目指してほしい。大嶺兄弟と八商工の先輩・後輩対決が実現する日を楽しみにしたい。(下野宏一)

ごみ出さない取り組みを

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 ▽…最終処分場の延命化方針が決まった。3案を軸に検討委が絞り込み、近く決定するが、委員から指摘されているのが現処分場の残余年数だ。市の残り約5年との試算に対して委員らは約2年との見方。市は3月の調査で残容量を確定するが、観光客増で搬入ごみは増加の一途。市民がごみを出さない努力も必要だが、観光客のごみのしわ寄せが市民に来ているとの声も根強い。

 ▽…千葉ロッテの選手らは1月31日、自主トレでキャンプインに備えた。選手たちが屋内練習場に入ったのは正午前。外は土砂降りだったが何のその、それぞれ準備は万端のよう。充実した面持ちで体を動かしていた。井口資仁監督は初日から熾烈なレギュラー争いを示唆している。初日のセレモニーは例年より早い午前8時35分から。いよいよキャンプが始まる。

 ▽…電動スクーターシェアリングサービスが5日から始まる。エンジンをかけてみると静かで乗り心地も良かった。後退用のレバーもついており、楽にバックすることもできる。当面は観光客を対象にサービスを提供するが、サービス内容によっては離島から海路で石垣島を訪れる竹富町民も気軽に利用できるようになりそう。

5日からシェア開始 電動スクーター

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5日からシェアリングサービスが始まるバッテリー交換式電動スマートスクーター。やいま村から川平の充電ステーションまでサイトツアーが実施された=1月31日午後、川平公園駐車場付近

 自然環境に配慮した国内初のバッテリー交換式電動スマートスクーターのシェアリングサービス「GOSHARE」が5日から石垣市内で観光客を対象に始まる。運営事業者によると、当面はレンタル事業としてサービスを提供、4月か5月ごろをメドに地域住民向けの料金設定や利用システムを構築するなど、住人も気軽に利用できるサービスを目指していく。

 電動スクーターは台湾のGogoro社製で、走行距離はバッテリー満充電で100㌔。貸出場所は、5日から石垣港離島ターミナル安栄観光窓口、2月中旬からe—SHARE石垣(登野城)、石垣シーサイドホテル(川平)と順次開設される。開始時は約30台でスタート、需要の動向をみながら100台まで拡大する。

 充電ステーションは石垣市第2駐車場、e—SHARE石垣、川平公園駐車場付近、船越漁港付近の4カ所で、充電されたバッテリーに交換できる。充電ステーションの一部には太陽光パネルが設置されており、災害時にステーションの電力を供給することも可能となっている。

 今後、開発中の専用アプリケーションで、スマホをスクーターの鍵代わりとして利用できるようにするほか、予約や支払いを行うシステムサービスも提供していく。

 観光客向けの料金は1時間当たり、50ccで1500円、125ccで2500円。地域住民にはリーズナブルな料金設定が検討されている。初年度の利用者数は7000人を見込む。

 1月31日には、名蔵のやいま村から川平までサイトツアーや試乗会が実施された。ツアーでは市職員らが運転、川平のステーションでバッテリーを交換した。

 同サービスの運営は住友商事㈱の子会社㈱e—SHARE石垣が行う。両社が電動スクーターと充電ステーションを導入、市が補助金を活用して再生可能エネルギー設備をステーションに設置する。沖縄ツーリスト㈱がツアーの企画面でサポートする。

防災無線の活用を 八重山地区防犯協会

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「夕暮れチャイム」(仮称)の放送を要請する八重山地区防犯協会の福島英洋会長(左から2人目)ら=1月31日午後、市長室

 八重山地区防犯協会(福島英洋会長)は1月31日、暗くなる前に子どもたちに帰宅を促すアナウンス「夕暮れチャイム」(仮称)を防災行政無線を活用して実施するよう石垣市に要請した。市は1日から月水金の週3回、午後6時に試験放送し、市民の反応をみて本格に運用するかどうか判断する考え。

 福島会長ら役員が市長室を訪れ、「青色回転灯車両のパトロールと連動した子どもの安全対策の一環として実施してほしい」と要望、音源も準備したと伝えた。中山義隆市長は「子どもたちの安心安全のためにぜひ実現したい。まずは試験的に実施したい」と応じた。

 市防災危機管理室によると、防災無線は市内59カ所に設置されており、4~9月は午後7時、10~3月は午後6時の放送を検討している。

現処分場を延命化方針 検討委員会

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延命化方針が決まった市一般廃棄物最終処分場=1月31日午前、同処分場

 残余容量が残り約5年と予測されている石垣市一般廃棄物最終処分場の施設更新と延命化について協議を進めている市一般廃棄物処理基本計画見直し検討委員会」(委員長・堤純一郎琉球大学教授、委員12人)は1月31日午後、市役所で開いた3回目の検討委で、現処分場を延命化する方針を決めた。最終処分場から可燃ごみを掘り起こして焼却処理する方法など3案を軸に絞り込み、今月下旬の最終検討委で決定、答申する。最大で25年の延命効果が予測され、市は遅くても2020年度までに事業に着手する考え。1日以降、周辺地区の住民に説明を行っていく。

 事務局の市環境課は、最終処分場の新設を含めた施設更新と延命化、最終処分場に搬入されるごみ全量を民間委託で島外に船舶輸送することなど5案を提示。

 検討委は財政負担と残余年数の逼迫(ひっぱく)で早期に事業着手を強いられることや周辺住民との合意面などを考慮して、施設更新案と民間委託による最終処分場ごみ全量の島外搬出案を除いた現処分場の延命化3案に絞り込んだ。

 今後は▽掘り起こし可燃ごみを、改修を加えた現焼却施設で処理▽掘り起こしごみを民間委託した島外搬出▽現処分場のかさ上げによる処分容量の拡大—の3案を軸に最終判断する。

 検討委では、経年劣化が著しい焼却処理施設(クリーンセンター)の施設更新と、掘り起こしごみの焼却が可能な改修を加えた延命化も議論しており、増加する観光客のごみ搬出量なども加味しながら両施設の総合的な見直しを図る。

 堤委員長は「最終処分場の残余年数が迫っている中、新規施設を建設するなど悠長な案は選べない。3案から絞り込んで検討したい」と述べ、前底正之市民保健部長は「3月に最終処分場の残余年数調査を行うが、方針が決まれば早期な対応が可能。周辺に住む地域住民には誤解を与えないように理解を得ながら進めたい」と話した。


経済的に困っている家庭の小中学生が受けている就学援助の…

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 経済的に困っている家庭の小中学生が受けている就学援助の入学準備金(新入学用品費)を入学前に前倒し支給する市町村が全国で広がっている▼八重山も石垣市が今年から中学の新1年生に限って従来入学後の8月支給を今月に前倒し支給する。小学は次年度以降に検討▼文科省によると家庭が支出する学校教育費は小中とも1年生が最も多く、小1はランドセル代、中1は制服代だけでも平均4万円以上、体操着やカバン、上履きなどを含めると10万円以上もかかるという▼入学準備金はその一部に充てるため支給されており、今回の前倒しは対象世帯から喜ばれているが、ただ金額面でもっと増額を望む声が強い▼石垣市は国の目安に沿って小学1万9900円、中学2万2900円。これに対し次年度以降の前倒しを検討中の竹富町と与那国町は小学4万600円、中学4万7400円となっており、石垣市は半分以下だ▼深刻な沖縄の子どもの貧困は大部分が母子世帯だ。石垣市のひとり親世帯調査結果でも母子世帯の年間平均所得は約78万円と低く、生活や子育てに不安を訴えている。親の所得格差が教育格差、教育格差が就職の格差となって「貧困の連鎖」を引き起こしている。子どもたちの未来のため就学援助などの支援はもっと拡充されるべきだ。(上地義男)

木のぬくもりあふれ

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 ▽…八重山特別支援学校高等部の生徒が感謝される仕事をして社会に貢献しようと子ども用のイス2脚などを市健康福祉センター内のパーラー「ハッピー」に寄贈した。どれも木のぬくもりあふれる素晴らしい作品で、生徒たちの努力の跡が見てとれる。木工班の糸数拓斗君(2年)は最後に「壊れたら修理しますのでいつでも言ってください」と述べ、寄贈後のサポートまでばっちり。

 ▽…1日から2日間にかけて米国製の不発弾処理作業が行われている。1日朝、TSUTAYA石垣店南側敷地内の作業は、通勤や通学の時間帯と重なったが、大きな混乱もなく予定よりも早く作業が終了した。対策本部によると避難対象の住民らの協力でスムーズな避難ができたという。時に作業は時間を費やすこともあるが、住民の理解と協力で処理作業が円滑に実施されている。

 ▽…11年目となる千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、石垣市中央運動公園でスタートした。〝マクレ〟をスローガンに井口資仁新監督の下、覇権奪還を目指す。だが、あいにくの天候が水をさし、初日は屋内での始動。向こう一週間も雨模様の予報で、ペナント奪回にまず最初にクリアすべきは天候となりそうだ。

不発弾を処理 旧石垣空港周辺

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TSUTAYA石垣店南側敷地内の不発弾処理で、国道390号の一部が通行止めとなった=1日午前、同店付近

 1日から2日間にわたって旧石垣空港を中心に3カ所で実施される米国製不発弾の処理が1日午前、TSUTAYA石垣店南側敷地内、同夜、狩俣シャッター隣敷地内でそれぞれ行われ、午前8時49分と午後8時57分に処理作業が終了した。陸上自衛隊の不発弾処理隊が50㌔と250㌔爆弾の弾頭と弾底の信管を抜き取った。

 作業現場を中心に半径166㍍と283㍍が避難対象となり、それぞれ168世帯と111世帯が市老人福祉センターなどに避難した。

 また、通勤時間帯となった午前の処理では国道390号の一部が約40分間通行止めとなり、迂回(うかい)路となった国道の北側と南側の市道で一時渋滞も発生した。

 2日は、丸八そば裏敷地内で午後8時40分ごろから250㌔2発と50㌔1発の処理作業が行われ、50世帯が避難する。

JA石垣牛肥育部会に特別賞 日本農業賞

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部会内で統一した飼料と飼育マニュアルで育てられる石垣牛=八重山肥育センター(資料写真)

 JA石垣牛肥育部会(宮良出力部会長、37人)が、第47回日本農業賞(NHK、JAなど主催)の集団組織の部で、特別賞を受賞することになった。同部には全国から94件の応募があり、その中から大賞3団体、特別賞1団体が決まった。宮良部会長は「できれば大賞をと思っていたが全国で4番目に選ばれ、自分たちの活動が認められて満足している。今後の励みになる」と喜びを語った。表彰式は3月10日に東京のNHKホールで行われる。

 主催者によると、同部会は▽八重山で生まれ育った牛のみを「石垣牛」としてブランド化▽輸送手段が限られる離島のハンディを「島に来ないと食べられない石垣牛」として観光客を呼び込む戦略化▽部会内で統一した飼料と飼育マニュアルで品質を安定▽観光と連携して地域経済の活性化に大きく貢献した—などと高く評価された。

 また、島内で生産される稲ワラや牧草を粗飼料として活用するなど、地域資源を有効活用することでブランド力の向上や生産コストの削減につなげていることも評価された。

 審査は書類上の1次と2次の現地調査。宮良部会長によると、現地調査後に行われた審査員からの質疑は約2時間にもおよび、「普段気づかない細かい点や、考えたこともないことを質問され、勉強になった。しっかり考えて対応し、今後につなげたい」と新たな課題にも前向きに取り組む姿勢をみせた。

 宮良部会長は東京での授賞式に出席予定で、「申し込んでみて分かったが、簡単に取れる賞ではない。授賞式で実感が湧くんじゃないかな」と話した。

 JA石垣牛は、郡内で生産され、部内で統一した飼料と統一した飼育マニュアルに基づき24~40カ月肥育された黒毛和種。年間約780頭が出荷され、郡内を中心に消費されている。

ロッテ始動、石垣島キャンプ

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雨のため、屋内練習場で始まった千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプ。1、2軍合同でランニングする選手ら=1日午前

 11年目となる千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、石垣市中央運動公園でスタートした。昨シーズン最下位に終わったロッテはことし〝マクレ〟のスローガンを掲げ、チーム改革を進める井口資仁新監督の指揮の下で覇権奪還に乗り出す。初日は雨で室内での始動となったが、セレモニー終了後、投手陣が早速ブルペンに入るなど、練習会場は各選手の熱気にあふれた。

 キャンプは1、2軍合同で行われ、1軍は19日、2軍は27日まで。17、18日は、3年連続で台湾のプロ野球チーム、ラミゴ・モンキーズを迎えて交流戦を行う。

 キャンプ初日は雨天用のメニューで行われ、午前と午後の班に分かれてトレーニング。全体でランニング、ストレッチでウオーミングアップ後、投手陣はブルペン入り。午前班で大嶺祐太は直球を中心に捕手を座らせ57球を投げ込んだ。野手陣は守備練習と打撃練習で汗を流し、午前班の大嶺翔太は初日から居残りでマシンを相手に調整した。

 キャンプインセレモニーでは、千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会会長の中山義隆市長が「市民の願いは、いざ石垣島から覇権奪還。スローガンの〝マクレ〟の通り、打ちまくって、走りまくって、勝ちまくって、一気に頂点に駆け上ってほしい」と激励。

 井口新監督は「昨シーズンの悔しい思いを胸に、スローガンの〝マクレ〟の通りキャンプで練習しまくり、年間を通して動ける体力と技術を身に付けて生まれ変わったマリーンズを見せたい。ことしこそはパリーグ制覇、日本一と、石垣のみなさまと共に戦い、来春にはここでパレードをさせてもらえるようにしたい」とあいさつした。

 キャンプ初日の天気は雨ときどき曇り。最高気温は18・9度と平年を下回り、平日ということもあり、来場する地域住民の数は少なく、県外のマリーンズファンの姿が目立った。

 キャンプを見に千葉県から訪れた森健吾さん(25)と弥菜さん(28)夫妻は「今シーズンは優勝を目指してほしい。根元俊一選手にレギュラーを取ってもらいたい」と、ユニホーム姿でエールを送った。

市長選保守分裂の泥仕合か

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 ■三つどもえ

 明日は、沖縄県政の今後の動向を左右するという名護市長選の投票日。これが終われば、3月11日投開票の石垣市長選が一気に動きだすだろう。

 市長選には保守系から現職の中山義隆、県議の砂川利勝の両氏、革新系からは市議の宮良操氏が立候補を表明しており、三つどもえの選挙が濃厚だ。市議補選には2人が出馬表明している。

 現職の中山氏に対しては、保守内部でくすぶっていた反中山派がここにきて中山市政の総括を求めて公然と批判し激しく対立。対抗馬として砂川利勝県議を擁立し出馬表明する事態となった。

 自民党石垣市支部(石垣亨支部長)は、自民党県連が推薦した現職の中山氏決定に従わず出馬したとして、砂川県議と砂川氏支持の2市議の除名処分を県連に求めている。

 除名を求められている両市議が1月30日、記者会見を行い、除名処分の根拠に反論した。それによれば、2016年6月議会での自衛隊配備採決の対応をめぐり、当時の支部執行部と現執行部役員が対立し、市長寄りの現執行部議員が支部脱退を表明したことから、当時の支部長が役員を辞任し砂川氏を支部長に選任、政治団体規制法に基づく政治団体としての役員変更届も行った。

 これをもとに、何を根拠に除名かと批判したのだ。それに対し石垣市支部の砥板幹事長は「県連も党も現支部役員を実態として認めている。現役員の新体制に移行する調整作業を県連と行っている」と正当性を強調し反論。告示を前に泥仕合の様相を呈している。

 保守分裂により、現職有利という下馬評は一転、混沌(こんとん)としてきた。

 ■争点は自衛隊問題

 今回の市長選挙の争点は陸上自衛隊基地建設問題であろう。

 宮良氏以外は自衛隊基地受け入れに賛成といえる。

 現職の中山氏は、防衛省の陸上自衛隊配備打診に対し、2016年12月に平得大俣への配備計画について事実上受け入れを表明した。

 にもかかわらず、反対住民と対話しながら最終判断を行う立場を堅持し保留している。「国防外交は国の専権事項」と主張してきた中山氏が今更国の選定した候補地に口を挟むことは自己矛盾ではないか。後ずさりはもはやできない状況だ。

 中山氏は2012年に出版した著書のなかで石垣港を海上自衛隊の母港とする対応をとると記している。だとすると、中山氏は陸海両自衛隊基地受け入れを容認しているとの立場と言えるのではないだろうか。保守分裂は陸自派、海自派の対立が原因と指摘する人もいる。

 ■注目される代替案

 砂川氏は平得大俣を白紙に戻し、住民の合意が得られる場所を市が探して防衛省に提案すると述べている。しかし、市民や宮良、中山両陣営からも疑問の声が上がっている。

 なぜなら、防衛省は18年度予算に136億円を組んでいるからだ。そのうち123億円は平得大俣の土地買い上げ予算である。防衛省はこれまで平得大俣を前提として住民説明会を開催してきた。一日も早く着工したい同省が、砂川氏の提案に果たして耳を傾けるだろうか。一方で、もめているところで造る必要はないとの意見は保守系にもかなりある。

 陸自配備に関しては、中山氏の平得大俣容認か、砂川氏の平得大俣白紙か、宮良氏の石垣島のどこにも配備反対・阻止か、のいずれかが問われている。

石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)に合わせて行われる市議会議員補欠選…

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 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)に合わせて行われる市議会議員補欠選は、市長選に出馬を表明している宮良操さんが1月末に市議を辞職したので前津究さんの分を含めて2議席が確保された▼告示まで1カ月余り。欠員2を想定して立候補したいと考えていた人も、なんとか準備ができそう。ただ、制度上は欠員1のままになる可能性もあったのである▼市議会の定数に初めて欠員が生じる場合、市長選などの告示日の10日前までに辞職すれば便乗して補欠選が行われるが、今回のようにすでに補欠選の実施が決まっているときは、告示日の前日までに辞職して新たに欠員が生じた場合にのみ、これを加えた欠員数で選挙が行われることに▼「10日前までに」は公職選挙法に、「告示日前日までに」は逐条解説による。しかし、過去の判例は、告示日における欠員の全部であると解するのが公職選挙法の趣旨にかなうとしている▼つまり、告示日の立候補と当時に自動失職する場合の欠員も含まれるとの解釈が成り立つのだ▼あらかじめそう告知しておけば、立候補を検討する人の意思決定を遅らせるなど立候補の自由を侵害したり、これによって有権者の選択肢を狭めて選挙の自由を侵害したりするおそれはなくなるのに。なぜ、できないんだろう。(比嘉盛友)


観光の波及効果どこに

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 ▽…2017年に138万6646人の観光客数を叩きだした八重山観光。台風の影響がなければまだまだ天井知らずだ。一方、観光消費額の伸び率が小さく、1人当たりの観光消費額も減少している。では、観光の波及効果はどこにいっているのか。それが市民が景況感を感じない一つの要因かもしれない。手を打たないまま時代に取り残された観光地は嫌だ。変革できるか八重山観光。

 ▽…課題研究で地元の鮮魚店や天ぷら屋を調査してきた八商工商業科観光コースの3年生17人は、昼食時間に刺し身や天ぷらを食べながら和やかにこれまでを総括。生徒たちによると、島内に鮮魚店や天ぷら屋は約40店舗あるという。さらに買う際の「いくら分ください」という言い方は島でしかしないとも。当たり前の風景でも、観光客や外国人の目線で考えてみると新鮮なことばかり。

 ▽…石垣市内で防犯カメラの取り付け工事が始まっている。場所は、学校や自治体の要望をくみ取り、学校周囲の電柱に設置される。昨年10月には、石垣中学校のプールに不審者が侵入していることから、児童生徒の安全を守る意味で防犯効果も期待されている。「監視されている」と懸念する声もあるが、市は「プライバシー保護に配慮し設置を進めている」としている。

防犯カメラ市内に30台

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防犯カメラの取り付け作業を行う作業員=2日午後、石垣第二中学校付近

 犯罪抑止に向け先月24日から石垣市内で防犯カメラの設置工事が始まっている。市は国の沖縄振興予算5900万円をうけ、2017年度中に防犯カメラ30台と防犯灯300基を整備する。防犯カメラは、主に取り付け希望のあった市内19の小中高校や公園などに設置され、2月末までに設置を終え、3月中の運用開始を予定している。

 道路や歩道上の電柱に夜間でも撮影可能なカメラ本体と、映像を記録するハードディスク搭載型のボックスを併設する。

 市は、防犯上の観点から八重山署と協議し、各自治体や学校の要望も取り入れ設置場所を選定。市街地のほか、川平や平久保などの学校、市総合体育館、新栄公園、新川公園、サンエー前、運動公園北交差点、真栄里公園、長間橋、NTT前、みね屋工房前、市立図書館にも取り付けられる。

 防災危機管理室によると、防犯カメラの事業費は2400万円。当初は40台の導入を計画していたが、予算の都合で30台となった。

 同管理室の担当者は「カメラは監視のためではなく、防犯対策を目的としている」と市民に理解を求めている。

 防犯灯は工事費の高騰で、計画していた350基から300基に減らし、今後、島内全域で既存の電柱に取り付けられる。

 今回の設置は、2016年4月に沖縄本島うるま市で起きた元米軍属の男による女性暴行殺人事件を受け、国が補助金を投じて県内各市町村に防犯灯・防犯カメラを整備する事業の一環。

新八重山病院 完成遅れ 年度内困難

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年度内の完成に間に合わなくなった建設中の新八重山病院=1日午後、真栄里旧空港跡地

 旧石垣空港跡地で建設中の新県立八重山病院が建設作業員不足などで工事が遅れ、計画していた2017年度内での完成が間に合わないことが、2日までに分かった。工事の進捗(しんちょく)率は、17年12月末時点で72%と、当初見込みの81%から約2カ月の遅れが出ている。これに伴い、予定していたことし夏の開院もずれ込み、開院時期は9月か10月頃と予想される。県立病院課、施工業者、八重山病院の3者は調整を進めており、県の2月定例会で完成時期や開院日が明らかになるとみられる。

 同課によると、昨年10月以降の長雨で建物外壁部分などのタイル張りや塗装作業、駐車場部分の不発弾磁気探査が思うように進んでおらず、作業員の人材確保も難航している。

 建物は、11月末に棟上げが終わり、現在は1階から5階までの内装や配管などの設備工事を並行して行っている。エネルギーセンターの外壁は八重山らしさをイメージして、タイルでミンサー模様があしらわれている。

 駐車場は、2月中に磁気探査を終了させた後、整備に入る。

 同病院は、2016年2月に着工。総工費は約130億円。当初の計画では18年3月末までの開院を目指していたが、工事の遅れから施工業者との改定契約で、完成時期を18年3月末に修正し開院も同年の夏まで延ばした経緯がある。

 同課担当者は「病床数や開院時期を条例化する必要があるため、2月の県議会に向けて調整を進めている」と話した。

2017年 八重山観光客138万人の大台

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2017年八重山の月別入域観光客数と観光消費額の推移

 2017年に八重山を訪れた観光客は前年を13万8567人(11・1%)上回る138万6646人となり、年間130万人台を初めて突破。八重山ビジターズビューロー(YVB)が掲げた17年の年間目標131万人を大幅に更新、20年までの目標150万人に大きく近づいた。観光客数は2年連続で過去最高を更新している。このうち増加傾向にある外国人観光客は最多の21万7867人(前年比12・43%増)で全体を押し上げている。観光消費額は推計で前年比61億5000万円(7・8%)増の850億1000万円だった。

 八重山の入域観光客数は2日、県八重山事務所(山城秀史所長)が発表した。

 このうち、国内は空路の県外路線が好調に推移したほか、機材の大型化により前年比1万6861人(1・7%)増の99万1298人。海外からはクルーズ船が132回寄港して同比9万9039人(38・9%)増の35万3597人、空路は香港と台湾路線に加えて海外チャーター便合わせて同比2万2667人(118・8%)増の4万1751人が来島した。

 3市町別では石垣市137万6658人(前年比11・1%増)、竹富町107万9635人(同0・8%増)、与那国町4万510人(同3・1%増)。

 観光客の来島が堅調を維持した理由に同所は、前年に続いて台風などの外的要因に左右されなかったことが大きいほか、官民が連携した国内外での誘客プロモーションが効果を上げていると分析。18年は西表島の世界自然遺産登録と国内初の星空保護区認定を控え、旺盛な観光需要は継続する見通しを示している。

 一方、クルーズ船で訪れる観光客が全体の25・5%(前年比5・1%増)を占め、構成比を拡大。ことしは寄港予定回数が158回に増え、新岸壁の一部供用開始も控えるが、空路からも来島が増加している外国人観光客への多言語化対応を含めた全体の受け入れ態勢強化による満足度向上の課題が浮き彫りとなっている。

 2020年までに150万人の来島を目指す八重山観光。ことしの動向に山城所長は「前年並みは見込むが、台風の影響や空港、宿泊施設の拡大、人手不足もあり(目標値を)140万人とは言い切れない」と慎重な見方を示した。

世界に打って出るチャンス

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 ▽…欧州からの誘客に向け、石垣市観光交流協会が新たに英国で石垣島をPRしている。地元観光の従事者が積極的に海外で誘客活動を展開することが昨今の外国人観光客増につながっているため、新規客層を獲得するために「種をまく」ことは重要。県内では世界各地から観光客も増え、客層は拡大。石垣島は大手旅行サイトによって認知度も上昇、世界に打って出るチャンスが到来している。

 ▽…八重山署管内の2017年の少年補導件数(暫定値)は1551件で過去4年間で最多となった。担当署員は八重山の少年らについて「根が純粋で素直な子が多く、独特の地域性がある」と話す。他地域の非行少年は警察官を見ると逃げていくことが多いが、八重山ではたばこを所持しているのに「お巡りさん!」と自ら近寄ってくる少年もいるとのこと。困ったものだがなんとも憎めないものがある。

 ▽…3日から八重山琉米文化会館資料展が石垣市立図書館で開かれ、同館で所蔵している未公開の蔵書や公文書など貴重な資料が展示されている。復帰前に同会館を利用したことのある人には懐かしさがあり、復帰後生まれの人には当時の雰囲気や状況を知るいい機会に。市立図書館の仲程玲さんは「当時を知る人が少なくなっており、若い世代と語り合える機会も持てたら」と期待。

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