奥武山公園で28日行われた花と食のフェスティバル2018(同推進本部主催)の第7回園芸拠点産地優良農家表彰(県農林水産部主催)で、オクラを栽培する東政廣さん(61)=宮良=が八重山から初めて表彰された。東さんは県内最大の生産量を誇り、県内32拠点産地の農家から選ばれた。フェスタでは東さんを含め八重山から園芸農家4戸が入賞した。JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、過去最多の入賞。
東さんは7年前からオクラの生産を開始し、5年前から規模を拡大。現在200㌃で栽培し、年間生産量は40㌧を超える。繁忙期には最大20人のパートやアルバイトを雇用し、地域活性化にも貢献した。
ほかにゴーヤー生産の部で豊里友吉(68)さん・笑子(えみこ)さん(62)=白保=が金賞、花卉(レッドジンジャー)生産で宮城順一さん(62)=登野城=が銀賞、花卉(ドラセナ)で照屋朝春さん(64)・幸子さん(64)=明石=が銅賞に輝いた。
入賞者らが30日、市役所に中山義隆市長を訪ね、東さんは「地域を活性化しようと規模拡大を図った。これが受賞につながって喜んでいる。皆さんも素晴らしい賞をいただき、園芸に取り組んでいる人たちや若い人たちの励みになればと思う。これからもみんなで協力し、情報を共有しながら取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
豊里笑子さんは「認められてうれしいが、自分では納得していないので、まだまだ頑張っていきたい」、宮城さんは「レッドジンジャーを栽培して30年くらいになるが、受賞してまた頑張っていこうという気持ちになった」、照屋幸子さんは「ドラセナやレッドジンジャーをつくって30年になる。これからも頑張りたいと抱負を語った。
兼浜秀雄会長は「私も参加したが、八重山の花卉はきれいで色鮮やかと評価された。他の園芸農家の励みになると思う」と受賞を喜んだ。