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与那国観光の発展願う

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入域観光客数4万人突破を喜び、ことしのさらなる伸びに期待する観光従事者ら=19日夕、町農業構造改善センター

 【与那国】与那国町観光新春の集い(町観光協会主催)が19日夕、町農業構造改善センターで行われ、宿泊やダイビング、飲食業など観光に関わる業者らが参加した。昨年1年間の入域観光客数が初めて4万人を超えたことが報告され、参加者はさらなる観光の発展を願った。

 昨年は1~2月に暖冬を求めて島を訪れる人たちに加えダイビング客の入域も好調。さらに3月のフジドリームエアラインズ(FDA)のチャーター便計17便、4月の「日本丸」寄港、11月の与那国マラソンで来島者が増加した。

 協会の崎元俊男会長は「3年前から伸びはじめ16年は3万9000人台になり、観光関連従事者の努力があって4万人を突破した。今年はこれを更新したい」と期待した。

 外間守吉与那国町長は「交通アクセスや地域の協力がもっとも大事、島への航空路、海路のアクセスがしっかりしており、今後も入域者は増える傾向にあり、次は5万人が目標だ」とあいさつした。

 琉球エアーコミューターの伊礼恭代表取締役社長が「次なる目標を立て一つひとつ積み上げよう」と呼び掛けて乾杯。與那覇桂子琉舞研究所が「鷲ぬ鳥節」など舞踊で花を添えた。与那国ー石垣、与那国ー那覇間の各往復券が当たる抽選会もあった。


観光誘客は休暇先で仕事

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西表島での「ワーケーション」について意見を交わす実証事業の参加者ら=22日午後、西表島大原のシェアオフィス「パイヌシマシェア」

 竹富町の新たな観光誘客コンテンツとして、㈱ブルー・オーシャン沖縄(岩見学代表取締役社長)=那覇市=が17日から、西表島大原のシェアオフィス「パイヌシマシェア」を拠点に休暇先で仕事をする働き方「ワーケーション」の実証事業を展開している。都市圏のIT企業社員ら7人が最長3週間滞在し、平日は仕事、休日は島内アクティビティを満喫。同社は、土地開発の限られる町内離島でICTを活用することで「企業機能」を誘致し、観光オフシーズンの法人誘客につなげたい考えだ。

 実証事業は、竹富町就業創出・移住定住促進事業の一環。

 ワーケーションは、働く(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた造語で、働きながら休暇を取ることを指す。情報通信技術の発達により時間や場所にとらわれず働くテレワークが普及したことを背景に、新たな就業・休暇スタイルとして欧米を中心に広まりをみせている。

 実証事業では、東京都と仙台市のIT企業3社7人が今月17日から2月8日までの間に、西表島に最短3泊4日、最長3週間滞在。参加者らは平日の勤務時間帯はチャットツール「Slack」などで自社と連絡を取り合いながら業務にあたり、休日は島内の散歩や観光などを楽しんでいる。

 22日午後、実証事業のコンテンツ化に向けた意見交換会が同オフィスで開かれ、参加者からは今後の改善点に▽ネット回線の安定化▽通信速度の向上ーの声が上がり、汎用性の高い備品として大型ディスプレイの設置なども提案された。

 同席した地元観光事業者からは冬場のおすすめスポットや団体案内が可能なツアーの紹介もあった。

 同社は3月までに実証事業の結果をまとめ、冬場の誘客に向けたレポートを竹富町に提出する予定。

住居確保 盛り込む 来年度から

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 石垣市は、児童扶養手当を受けるひとり親世帯などの自立を支援するため、2018年度から5カ年計画で市ひとり親家庭自立促進計画をスタートさせる。23日までに計画案をまとめ、アンケートで抽出した課題に対応する取り組みを列挙した。家賃の高さを指摘する声が多かったため、自治体が民間住宅を借り上げて住居を確保する「生活支援モデル事業」を盛り込んだ。担当の児童家庭課によると、来年度以降の実施に向け内部で調整を図っているという。

 近年は、ライフスタイルの変化や婚姻意識の変化からひとり親家庭が増加傾向にあり、離婚などで一方の保護者からしか養育を受けられない児童のために自治体が支給する児童扶養手当の受給者は昨年10月末現在、市内で906世帯(母子788世帯、父子107世帯、養育者11世帯)。

 単純に受給者が児童1人を扶養しているとした場合、18歳以下の人口の割合から児童生徒の約9%がひとり親世帯で生活していることに。多子世帯を加えると、さらに高い割合になることが予想される。

 受給者の平均所得は、母子家庭で約78万円、父子家庭で105万円と低く、生活や子育てに不安を抱えている世帯が多い。

 このため市は▽相談機能・情報提供体制の充実▽子育て・生活支援の充実▽就業支援の充実▽経済的支援の推進▽養育費確保の推進ーの5本を柱に総合的な自立支援策を推進するとしている。

 新規事業の生活支援モデル事業は、自治体が住居を確保することで生活や就労などの総合的な支援を行うもの。一括交付金を活用した県の事業スキームとして、うるま市など3市が実施しており、市も次年度以降の実施を計画する。

 このほか、専門的な人員が相談に応じてさまざまサービスを案内する自立支援員の配置、入学前に新入学用品費を支給する就学援助の拡充、放課後学童クラブの利用料負担軽減、市営住宅入居抽選時での当選率の優遇などを予定している。

 市は計画案をホームページなどで公表、パブリックコメント(市民意見募集)を実施しており、2月1日まで意見を受け付ける。

自民党本部、一本化を要請 石垣市長選

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砂川利勝氏

 保守分裂が濃厚となっている石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で、自民党の二階俊博幹事長が23日、出馬の意向を固めている同党県議の砂川利勝氏(54)を本部に招き、保守系現職で3選を目指す中山義隆氏(50)への一本化に協力するよう要請した。翻意を促された砂川氏は「重く受け止め、今後の対応については後援会と相談したい」と述べるにとどめた。砂川氏と後援会(友利健一会長)の幹部らは同日夜、市内の事務所で協議した結果、予定通り24日に会見して出馬を表明することを全員一致で確認、友利会長は取材に「幹部の誰一人としてぶれることはなかった」と強調した。

 市長選をめぐっては、自民党県連第4選挙区支部長の西銘恒三郎衆院議員が数度にわたって一本化に向けた調整を行ってきたが、いずれも不調に終わったため、党本部が乗り出してきた格好だ。

 今市長選は、政府が計画する石垣島への陸自配備の是非が問われる見通しとなっているため、二階幹事長は「我が国の安全保障を確保する観点から大局的な見地に立って保守分裂という事態を回避して現職への一本化に協力を」と砂川氏に求めた。

 これに対し、後援会の友利会長は「一本化の動きは最初から覚悟の上。現職への一本化はあり得ない。これまで現職の8年をみてきたが、不平不満の声しか聞こえて来なかった。責任感の強い県議に大きな期待をしている」と話した。

 県連4選挙区支部は21日付で現職の推薦を決定し、県連に報告しており、県連もこれを認めるとみられる。

 

 ■「島のこと知らない」 党本部介入に支持者反発

 保守分裂の公算が大きくなっている石垣市長選をめぐる自民党の一本化の動きに、砂川支持者は「島のことを何も知らない本部が口出しする必要はない。すべて本部に右へならえか」と反発を強め、「石垣市を変えるぞ」と息巻いた。

 関係者によると、自民党は今月中旬に市長選の動向を探る世論調査を実施、出馬を表明している「現職の中山義隆」「革新系市議の宮良操」に加え、正式に出馬を表明していない「県議の砂川利勝」のいずれかを支持するか聞いたところ、砂川氏は2氏に水を開けられる結果に。

 こうした情勢も分析した上で、本部が一本化に乗り出してきたとみられるが、砂川支持者は「まだ出馬も表明していない中で、状況を把握できるのか。筋が通らない。出馬表明した後に状況を分析して対応すべきだ」と声を荒らげた。

 砂川氏の後援会(友利健一会長)は去る19日、「(砂川県議は)多くの市民の皆さまからの要請を受け、立候補することを決意された。多くの皆さまから温かい激励を賜り、県議自身が悩み熟慮の上、強く決断をした」として出馬会見の日程を地元報道各社にリリースしている。さらに2月4日には字真栄里で事務所開きを予定するなど着々と進めてきた。

横浜市にあるニュースパーク(新聞博物館)で企画展…

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 横浜市にあるニュースパーク(新聞博物館)で企画展「2017年報道写真展」が開かれている▼同博物館と東京写真記者協会が共催し、世界トップアスリートの活躍や中学生プロ棋士の連勝記録更新、上野動物園のパンダ誕生、など17年のさまざまなできごとを300枚の報道写真で振り返っている▼男子100㍍で国内で初めて10秒を切った桐生祥秀の「桐生、9秒98の快挙」、同協会賞グランプリに輝いた沖縄全戦没者追悼式で献花に向かう安倍首相を見つめる稲嶺知事ら参列者の「沖縄の視線」など、その場を切り抜いた1枚だ▼その中で国内の企画部門賞を受賞した5枚組の写真が目を引いた。そのタイトルは「塀の中の中学生」。松本少年刑務所内にある国内唯一の中学校・松本市立旭町中学校桐分校で、高い塀に囲まれた受刑者たちの入学から卒業までの姿を追った写真だ▼規則正しい制服姿での行進、薄暗い小さな部屋で1人机に向かう姿、運動会のリレー風景。そして最も考えさせられたのが、学生服姿でノートのような白い紙で目を伏せ、必至に何かの思いをかみ締めるかのような表情を写した1枚▼犯した罪から必至に更正する受刑者の悔やみ、悲しみ…複雑な思いが伝わってきた。写真展は3月25日まで。機会があれば是非、足を運んでほしい。(下野宏一)

保革入り乱れで熱帯びそう

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 ▽…石垣市長選は24日までに、予定候補者が出そろった。出馬表明順に革新系市議の宮良操、保守系現職の中山義隆、自民党県議の砂川利勝の3氏。革新1、保守2の三つどもえ。告示までの支持固めが重要になる。いずれの陣営も当然、自陣の勝利を目指して突っ走る。前哨戦は保革入り乱れて熱を帯びそうだ。

 ▽…28日の全国大会に出場する八重高カラーガード部。8年連続出場はすごいことだが、重圧もあったに違いない。しかも部員の大半は高校から始めた初心者の1年生。これまでの努力は相当なものだと思われる。外部指導者の内原華衣さんは部員に「これでもかこれでもかと頑張ってダメで努力して、やっぱりダメかと諦めかけた時、初めの『これでもか』が効果を表してくる」とエール。努力は裏切らない。納得のいく演舞を。

 ▽…石垣島マラソンの完走メダルを製作している大浜工房。ことしの色は青系のグラデーション。焼き物特有の、うわぐすりを使用したまだら模様になっている。関係者は「世界に一つしかないという意味でもよいのでは」と、さまざまに完走を目指す出場者にエール。島のみんなで作る大会。当日は同工房の利用者も沿道に立って応援する。メダルにどんなドラマが生まれるのか、ことしも楽しみだ。

保守分裂三つどもえへ 石垣市長選

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石垣市長選に出馬した(右から)革新系市議の宮良操氏(61)、保守系現職の中山義隆氏(50)、自民党県議の砂川利勝氏(54)

 石垣市長選は24日、自民党県議の砂川利勝氏(54)が正式に出馬を表明したことで、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)との保守分裂選挙、革新系市議の宮良操氏(61)を加えた三つどもえの争いが決定的となった。今市長選は、政府が進める自衛隊配備の是非が最大の争点となるため、自民党は、二階俊博幹事長が調整に乗りだすなど保守分裂の回避に動いたが、不発に終わった。保守分裂が選挙の行方にどう影響するか注目される。

 自民党は、砂川氏に現職の中山氏への一本化に協力するよう求めたことから、現職を推薦する見通し。自民党県連沖縄第4選挙区支部(支部長・西銘恒三郎衆院議員)は19日付で現職の推薦を決定、県連に報告している。

 一方、砂川氏に対しては、党本部の協力要請を拒否したことから、何らかの処分が下されるのではないかとの見方が専ら。自民党の組織的支援が受けられる見通しがないことから、砂川氏は24日の出馬会見で、保守系無所属で出馬する意向を示した。

 これにより市長選は自民推薦、保守系無所属、革新系無所属の3氏の争いとなる見通し。中山氏は公明党の推薦も依頼する考え。

 保守内部には分裂選挙による共倒れを懸念する声が根強くあり、自民党と現職側は砂川氏の動きに神経をとがらせてきた。

 関係者によると、自民党の今月中旬の情勢分析では、中山氏と宮良氏が競り合い、砂川氏が劣勢となっていたが、砂川氏が正式に出馬を表明したことで状況が変わると予想されていることから、今後も情勢分析に力を入れるとみられる。

 砂川氏の後援会では、出馬会見前日の自民党本部介入に「中央は島のことが分かっていない。われわれが石垣市を変える」と反発するなど結束が強まった。幹部の1人は「砂川氏は退路を断った。やるしかない。選挙はまだ1カ月以上も先。これだけあれば」と自信をのぞかせる。

 砂川氏は、同じく保守分裂となった1期目の県議選で、下馬評を覆して当選した。選挙を熟知している支持者が多いと言われるため、中山、宮良両陣営とも砂川陣営の今後の動きを注視せざるを得ない状況となっている。

完走メダルが完成

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「完走メダルを目指そう!」と出場者を応援するメダルを製作した大浜工房の利用者ら=24日午前、大浜工房

 第16回石垣島マラソンの完走者に贈られる完走メダルが24日、市から製作を受託している就労継続支援B型施設大浜工房(島袋喜代美施設長)で完成した。

 ことしのメダルの色は海鼠釉(なまこゆう)を使用した藍から青、水色まで青系のグラデーション。

 メダルは焼き物で、同工房は10回記念大会から製作を受託しており、ことしは石垣焼窯元、高林奈央さんらと3事業者で計4500個を製作した。

 焼き物を受注する同工房では、昨年の11月から製作に取り掛かり、粘土の精製からかたどり、素焼き、色付け、本焼き、ストラップの取り付けまで一連の作業工程を一貫して行った。

 作業歴約30年の新垣正敏さん(52)は「メダル作りの作業は楽しい。完走目指して頑張って」と笑顔を見せ、出場者にエールを送った。

 メダルは10㌔、ハーフ、フルのすべてのコースで制限時間内にゴールした出場者に贈られる。


「対話で創る島づくり」と決意 石垣市長選

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「対話で創る島づくりを実践する」と決意を表明する砂川利勝氏(中央)=24日午前、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

 3月11日投開票の石垣市長選で、自民党県議の砂川利勝氏(54)は24日、石垣市内のホテルで会見し、「選挙に勝利し、対話で創る島づくりを実践していきたい」と決意を述べ、正式に出馬を表明した。平得大俣への陸上自衛隊配備計画の白紙、新市役所庁舎設計の見直し、島の均衡ある発展ーを三つの柱に掲げ、陸自配備計画では住民の合意が得られる場所に変更する考えを明らかにした。2月4日の事務所開き前後に、三つの柱を基本にした政策を発表する。

 砂川氏は「出る出ないといろいろあったが、私はここで出馬を表明し、戦っていきたい」と明言。三つの柱と「対話で創る島づくり」のキャッチフレーズを掲げた。

 平得大俣への陸自配備では「住民合意が得られていない。島のシンボルである於茂登岳のふもとは聖地。水の神があり、まつりごとがある。ここに持ってくるのはいかがなものか。白紙に戻し、住民合意の得られる場所に移動したい」と強調した。住民の合意が得られる候補地を探し、防衛省に提案する考え。

 新庁舎建設では「建設費が70~80億と言われているが、5万人規模の庁舎としてはいかがなものか。身の丈にあった庁舎にすべきだ。将来のランニングコストを考えると、今の財政の中では厳しい。地元業者が建設し、市民サービスを与える拠点にしたい」と述べ、建設費の圧縮と地元業者の受注機会を確保する観点から見直す意向を示した。

 均衡ある発展では「北部、西部まで均衡のある発展がされているか疑問がある。限界集落に近い地域もある。その復活こそが石垣島全体の大きな発展につながる。政治、行政は島全体の発展のためにある」とした。 

 友利健一後援会長は「市民が真に求める石垣市の扉が開かれることを期待する」と支援を呼び掛けた。会見後、砂川氏は八重山タクシー協会(伊良皆高司会長)から推薦状を受けた。

 

 砂川利勝(すながわ・としかつ)氏

 1963年9月28日生まれ。桃里(星野)出身。中部大学卒。2002年に市議補欠選初当選して以降、4期連続当選。12年に県議選初当選し現在2期目。自民党八重山支部連合支部長、石垣葉たばこ生産組合振興会長、県葉たばこ耕作組合長、全国たばこ耕作組合中央会理事。

去る14日、石垣市主催の「尖閣諸島開拓の日」式典が開かれた…

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 去る14日、石垣市主催の「尖閣諸島開拓の日」式典が開かれた。その中で中山市長は国に領土・領海を守る一層の取り組みを求め、これに安倍首相もメッセージを寄せ、万全を期す意向を示した▼そこで改めて思い起こされるのが、昨年の尖閣国有化5年の本紙社説に対する八重山防衛協会事務局長で自民党市議の砥板芳行氏の反論だ▼社説は外交での平和解決を望み、尖閣を守りたいなら自衛隊は多くの市民が嫌がる石垣、宮古でなく尖閣に直接配備をと求めた。これに対し砥板氏は、それだと中国と戦争になりかねず、「これは自衛隊員の命を軽んじる主張だ」と言うのだ▼これには相当違和感を覚えた。それは砥板氏の政治勢力に直接配備の主張があり、同勢力が日本を「戦争できる国」に導いたからだ。現に砥板氏は「憲法違反の戦争法」と批判された安保関連法の早期成立を市議会で要請。安倍政権の軍拡路線を積極的に推進している▼自衛隊員はこれまで憲法9条の下、誰一人戦争の犠牲者はいない。それが今は安保法制により危険な戦場に出兵のリスクが高まっており、それこそ「常に自衛隊員の命を軽んじる」法律は即刻廃止すべきだ▼自衛隊が配備される地域は戦場になれば市民も自衛隊員も標的になる。人の命を軽んじる危険は全て排除すべきだ。(上地義男)

観光地としての危機管理必要

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 ▽…新たに3施設と津波一時避難ビルの協定を結んだ石垣市。市内の津波避難ビルは26施設、総収容人数は1万6252人。昨年は約135万人の観光客が訪れたことが確実視。単純計算で月平均11万2500人の来島。これに地元市民を加えるとまだまだ避難ビルは足りない。外国人観光客への周知など、多言語対応もある。観光地としての観光危機管理は必要だろう。

 ▽…NPO法人Love  Peer Priceやいまが沖縄県母子保健大会長表彰を受けた。結成11年目の同団体。ピアサポーター養成講座、禁煙学会での発表、教育関係者やPTAへの研修などの普及・啓発活動を通し八重山地域の思春期保健に貢献してきた。地道な活動が親と子・明るい家庭・健全な地域社会を実現させる。地域の理解や支援で活動を応援したいものだ。

 ▽…県の国際交流員が石垣市内の学校を訪れ、児童生徒たちと交流した。地方自治体の国際化を図る国の外国青年招致事業(JETプログラム)で来県した若者たちで、近年まで市でも採用していた。「沖縄からは、福岡よりも福建省の方が近い」など、子どもたちは隣国との違いや意外な共通点に触れて驚いた様子。「これからも異文化理解を積極的に深めていきたい」と目を輝かせていた。

海外の文化や習慣学ぶ 崎枝小中

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児童生徒らに自国のことを紹介する県国際交流員の朴垠祉さん(左手前)と肖錦彬さん(左奥)=25日午後、崎枝小学校

 沖縄県の国際交流員らが25日午後、学校訪問事業として崎枝小中学校(今伊敏郎校長、児童生徒17人)を訪れ、自国のことを紹介しながら児童生徒らと交流した。

 訪問したのは韓国出身の朴垠祉(パク・ウンジ)さんと中国出身の肖錦彬(シャオ・ジンビン)さんの2人。それぞれ自国の衣装で登場し、スライドや映像、クイズなどを通して文化や習慣などを紹介。中国では誕生日に長寿を願い麺を食べることや、韓国で食事のときは茶わんを持たないことなどを伝えた。

 崎枝小の野村琉衣さん(6年生)は「中国で誕生日に麺を食べること、韓国のキムチの種類がたくさんあると知ってびっくりした」と、初めて触れる異文化の実情に驚いた様子。

 福建省出身の肖さんは大学生の頃に沖縄のエイサーと出会い、沖縄と同省との歴史的な交流を促進したいと交流員に応募。児童生徒たちに「地元の文化に誇りを持ってほしい。交流しながら中国の前向きな情報を発信していきたい」と語った。

津波避難で3施設と協定 石垣市

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石垣市と津波時の一時避難施設使用に関する協定を結んだドリームコーポレーションの大底紗也香取締役、石垣島徳洲会病院の山川宜則事務長、ホテルチューリップ石垣島の仲宗根政乗代表取締役社長(右から)=25日午後、市役所庁議室

 石垣市は25日、津波災害による一時避難施設の協定を石垣島徳洲会病院(池原康一院長)、㈱ホテルチューリップ石垣島(仲宗根政乗代表取締役社長)、㈲ドリームコーポレーション(大底英一郎代表取締役)と新たに締結した。これにより、市内の一時避難施設は26施設、総収容人数を1万6252人に拡大した。

 3社は同日午後、市役所庁議室で協定書に調印し、施設使用に関する協定を結んだ。

 低海抜と商業、保育施設が周辺にある3施設の収容人数は石垣島徳洲会病院が972人、ホテルチューリップ石垣島が257人、ドリームコーポレーションが運営するアパート「ドリームハイツ」が200人。

 協定は市が2004年から5階以上の堅固なアパートやビル、宿泊施設などと協定を結び、津波襲来時に市民や観光客の一時避難所として活用するもの。市は今後も避難施設を増やす計画。

 3社を代表して徳洲会の山川宜則事務長は「地域住民が一時的に避難ができることは私たちの使命。防災や減災などの取り組みに活用してもらいたい」と呼び掛けた。

 中山義隆市長は「避難する場所が26施設に拡充したことは市民の安全安心に寄与できる」と話した。

黒島氏、花谷氏が出馬表明 石垣市議補選

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出馬を表明する黒島孫昇氏=25日夕、大川の事務所

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)と同時に行われる市議会議員補欠選挙(1議席)で、保守系新人で会社代表の黒島孫昇氏(63)=真栄里=と、革新系新人で農業の花谷史郎氏(35)=登野城(嵩田)=が25日、それぞれ市内で記者会見し、出馬を表明した。黒島氏は砂川利勝氏を支持、花谷氏は宮良操氏とセットで戦う。

 黒島氏は「夢と希望の郷土(しま)づくり」をキャッチフレーズに、長く観光産業に携わってきた経験から、「1997年に観光立市が宣言されたが、市議会で観光のスペシャリストがいない。観光の質を高め、人材育成のため教育にも観光を取り入れたい」と述べた。

 自衛隊配備計画については「砂川さんが言うように於茂登岳は聖地。与那国にも配備され、宮古にも配備されるので、あえて石垣島に必要か。災害救助ならよいが、ミサイル基地はいらない」と反対の姿勢を示した。

 花谷氏は「火葬場移転、幼稚園休園の問題で声を上げなければと思っていたが、自衛隊配備計画を知って今こそだと決意した」と述べ、「静かな環境で農業をしている地域に似つかわしくない。石垣島はどこに配備されても影響は出る」と石垣島への配備に反対する姿勢を強調した。

 「あなたとつくる優しくつよい石垣島」をキャッチフレーズに▽食べ物と、ものづくりにあふれる豊かな石垣島▽子どもや高齢者を地域の輪が見守る石垣島▽武力に依存せず、信頼と情熱が育む石垣島ーの3本柱を掲げた。

 

 黒島孫昇(くろしま・そんしょう)氏。1954年4月1日生まれ、字石垣出身。大阪商業大学卒。会社代表。

 花谷史郎(はなたに・しろう)氏。1982年7月31日生まれ。字登野城(嵩田)出身。東京農業大学卒。農業。

陸自配備計画 平得大俣白紙に疑問の声

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平得大俣の陸自配備候補地(中央付近)。市長選予定候補者の考えは三者三様となっている=2017年5月18日、開南地区上空から撮影

 防衛省が進める平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、石垣市長選の出馬会見で自民党県議の砂川利勝氏が打ち出した場所の変更という〝第三の道〟に、保守系現職の中山義隆陣営から「現実的にあり得ない」と実現性に疑問の声が上がり、革新系市議の宮良操陣営には「地元から積極的に場所を提供するものだ」と警戒感を強める動きが出始めている。

 防衛省は、2013年9月から3月にかけて業者に発注して行った「南西地域資料収集整理業務」と職員による現地調査の結果を踏まえ、平得大俣東の市有地と周辺を配置先に選定した経緯がある。地形やインフラ、自然などの状況に考慮した。

 地元には一方的な印象を与えた候補地選定と配備に向けた手続き開始に、砂川氏は「対話」を掲げて「押し付け」を強調。▽周辺住民の反対運動がある▽於茂登岳が石垣市のシンボルである▽ふもとが水の神が宿るなど聖地である—として白紙に戻し、市側から住民の合意が得られる場所を探して防衛省に提案する考えを示した。

 具体的な場所については「これから」と明言を避けたが、「必ず理解いただけるところはある」と自信をのぞかせる。これに宮良、中山両陣営とも「過去に砂川氏に近い市議が平得大俣に反対した経緯があるので、おそらく場所を想定した戦略だろう。島の均衡ある発展と言っていることにも関係しているのではないか」とみる。

 中山陣営の幹部は「平得大俣は、防衛省が何年もかけて調査し、適地と判断した所。場所や通信環境など防衛上の戦略に基づいて選定したもので、どこでもいいというものではない。地元が選定できるものではない」と指摘。

 中山氏は配備には理解を示しつつ、反対住民らと対話しながら最終判断を行うとの立場を示しており、平得大俣への配備を推進する幹部は「住民に不安があるものは一部を別の場所に移したり、あるいは施設配置を換えたりという調整になる」と説明する。

 一方、宮良陣営の幹部は「保守系の中には平得大俣に反対する支持層もいるので、場所の変更という主張で票が抜かれるかもしれない」と危機感をあらわにし、「現職は平得大俣の容認派、砂川氏は別の場所で積極的に提供する推進派。いずれも自衛隊基地ありきの主張に変わりはない。両者との違いを明確に打ち出していく必要がある」としている。


新春に「あいさつ」を思う

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 ■名蔵湾のほとりで

 快晴の正月2日に名蔵湾岸を歩いた。ケーラ崎を東に回り込むとマングローブの陰に若い夫婦と2、3人の子どもの姿があった。

 邪魔にならぬよう静かに通り過ぎようとしたらいきなり立ち上がった父親と目が合ったので軽く会釈した。

 父親は少し戸惑ったように目を見開いていたが、二呼吸後に発した「こんにちは」を背中で聞いてしまった。慌てて振り返りあいさつを返したのだが、自分のことは棚に上げあいさつはなぜ遅れたのだろうと思った。

 子どもの手前、範を示そうと意を決するのに少し時間を要したのだろうか。父親らしくありたいと念ずる思いのようなものを一人勝手に思い、そのことに好感をもった。子どもたちの直前の表情の硬さもなかった。

 ピクニックを楽しむ家族から正月早々幸せのおすそ分けをいただいたようでうれしかった。同時に若い父親の、父親としての志や向上心のようなものを思い頼もしく思った。

 ■バンナのつり橋の上で

 バンナでウオーキング中、つり橋の上で前から家族連れがやって来た。楽しそうに会話を交わしているので例によって静かに脇から通り過ぎようとしたら小学校中学年の年頃の少女に「こんにちは」と元気いっぱいの声をかけられ、これまた慌ててあいさつを返した。小さな男の子もつられてあいさつした。若い父親には思いがけない展開だったのか苦笑いであった。

 娘にしてやられたと思ったのだろうか。それとも少し複雑な思いもあったのか。昨今は不審者等が増え、知らない人にあいさつしてはいけないとも教えられるのである。少女は両親と一緒という安心感からおもいっきりのあいさつができたのだろうか。豊かな自然の懐等で人の目があれば見知らぬ人へのあいさつも推奨していいのではなかろうか。

 女の子のあいさつには力があった。大人のこちらが応援される思いであった。同時に変に気を使いこちらからあいさつしなかったことを悔いた。先の名蔵湾の場合もそうだが、子ども連れだからこそこちらからあいさつすべきでなかったか。

 ■あいさつを通して

 管理職になったらあいさつを返さなくなったと聞いた。重々しさを演出する大人の分別のつもりだろうか。この類の者に限って必要以上に部下を叱責する言葉を口にする。これでは笑顔絶えない職場、機能する協働体制はおぼつかないだろう。とんでもないお門違いである。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」というシンプルな至言を知らないのだろうか。

 あいさつは老若男女や立場の違いを超えた同じ土俵に成立するのである。

あいさつは相手の存在を認めている証しでもある。コミュニケーションもここから始まるだろう。好ましい人間関係の構築もしかりである。あいさつは「潤滑油の働き」をするとか「魔法の言葉」と言われたりするがその通りだろう。前回「キレやすい」大人について書いたが、それを予防する上でも有効に働くだろう

 ところで石垣市は「日本一あいさつあふれるまち」づくりも目指してはどうだろう。予算の心配はないし強力な観光資源にもなる。旅先であいさつされるのは気持ちいいものだ。

ひとり親世帯の73・1%が養育費を受け取っていない…

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 ひとり親世帯の73・1%が養育費を受け取っていない、81・9%が経済的に不安を感じている。石垣市のアンケート結果(24日付一面)に驚いた。回答者の90・5%が女性なので、母子家庭の傾向とみることができる▼アンケートによると、母子家庭の多くがパート・アルバイト、契約・臨時職員など不安定な職に就いており、仕事の掛け持ちをして生計を支えている現状があるという▼母子家庭の平均年間所得は78万3111円と低い。なのに養育費を受け取っていない。養育は親の義務なのに、なぜなんだろう。ヒアリング調査では、離婚時には精神的に余裕がなく離婚後の生活まで考えられないという意見があったという▼このためか、養育費に関して取り決めを行っているのはわずか2割。「相手に払う意思がない」「相手に経済力がない」などを理由に取り決めをしていない人が大半を占める▼確かに離婚には結婚よりもエネルギーを使うと言われる。親権の問題もある。感情的になって話し合う気もない、一刻も早く離婚したいという人もいるだろう。当事者同士での話し合いは難しいのかもしれない▼では、どうすればよいか。市が、課題と対応をひとり親家庭自立促進計画案にまとめている。市ホームページでも閲覧でき、意見も言える。(比嘉盛友)

市議補選、議席数は?

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 ▽…石垣市長選と同時に行われる市議補選は、宮良操氏が告示10日前に辞職して議席2となっても選挙が行われる見通しとなった。中山義隆氏がセットで戦う候補者の擁立を予定しているからだ。現段階では3人で2議席あるいは1議席で争う展開となる。どちらになるかは、宮良氏の辞職の時期次第。

 ▽…課題研究などで取り組んできた内容や成果などを発表する八商工の学習成果発表会が26日、同校であった。機械電気科は、昨年全国大会で活躍したスターリングテクノラリーやエコデンレースの取り組みを紹介。商業科情報ビジネスコースは20日の楽天IT学校甲子園で6位に輝いた内容を堂々と発表した。後輩たちが刺激を受けて先輩に続き、さらなる高みを目指せ。

 ▽…地理的特徴など石垣島と共通点の多い太平洋島しょ国13カ国の若手公務員らが島独特の観光産業や防災事例を視察している。「(自国は)車で一周しても10分くらい」と冗談を飛ばしたナウル共和国のリーズン・サット氏は、スマートフォンでパイナップル畑を次々と撮影。「初めて見た」と3度確認するほど驚いていたが、同じ島しょ部として振興策や課題解決策の道につながるか。

八重山地区で67人内定 県立高校推薦入学

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2018年県立高校推薦入学内定状況

 【那覇】県教育庁は26日、県立高校の2018年度選抜推薦(連携型・併設型入学含む)の内定状況を発表した。八重山地区3高校では八重高で48人、八商工で9人、八重農で10人が内定した。

 八重高は推薦枠48人全てが内定。3学科5コースの八商工全日制は、推薦枠48人のうち9人が内定した。商業科定時制は、推薦枠12人に対し内定者なしとなった。

 4学科の八重農は、推薦枠48人(各科12人)のうち10人が内定した。

 県全体では、推薦入学志願者3432人に対し2369人、連携型は130人に対し、103人が内定。併設型(与勝緑が丘中から与勝高)は68人が内定した。

 一般入学の願書受け付けは、2月6日が午前9時から午後5時、7日が午前9時から午後4時(郵送の場合も必着)。詳細は、県教育委員会のウェブサイトで確認できる。

石垣島の観光など視察

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亜熱帯気候を生かした石垣島産パイナップルの生産現場を視察する太平洋島しょ国の若手公務員ら=26日午後、崎枝屋良部の㈲やえやまファームの崎枝農場

 外務省の戦略的実務者招へいプログラムの一環として、太平洋島しょ国の若手公務員ら13人が25日、2泊3日の日程で石垣入りし、自国と類似した地理的特徴と課題を持つ石垣島の観光や防災、行政の取り組みを視察している。同訪問団の石垣島視察は初めて。

 来島したのは▽トンガ王国▽パラオ共和国▽マーシャル諸島共和国▽サモア独立国▽フィジー共和国▽ソロモン諸島▽パプアニューギニア独立国▽ニウエ▽バヌアツ共和国▽キリバス共和国▽ツバル▽クック諸島▽ナウル共和国—の13カ国13人。

 一行は26日午後、農業生産法人㈲やえやまファーム(中川喜隆代表取締役社長)の崎枝農場を訪問。石垣島産パイナップルの果汁100ジュースを試飲し、担当者から亜熱帯気候を生かした農畜産物の生産や加工販売のポイント、循環型農業について説明を受けた。

 滞在期間中、同社の幸福牧場=宮良=や石垣市役所、石垣海上保安部なども訪れる。

 太平洋南西部にあるナウル共和国の消防官リーズン・サット氏(30)は「広大なパイナップル畑を初めて目にしたが、石垣島はとても良い土地。ジュースも100%の味がしておいしかった」と話した。

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