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滑走路の延長検討 波照間空港

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空路の早期再開に向けて、竹富町が滑走路延長の検討を始めた波照間島(町政策推進課提供)

 波照間空港の定期便再開を目指す竹富町は11日、同空港の滑走路延長を検討していることを明らかにした。現滑走路を最低1200㍍まで延ばすことで39人乗り機材の運航を可能とし、現在、石垣ー波照間間の就航めどが立っていない第一航空㈱(本社・大阪)以外の就航も視野に入れたい考えだ。同日午後、町役場を訪れた波照間公民館の金武清也館長らに西大舛髙旬町長が「近く県にしっかりと要請したい」と考えを示した。

 同空港の定期便をめぐっては、2007(平成19)年12月1日に琉球エアーコミューター㈱(RAC)の運航が休止。第一航空が15(同27)年12月に波照間路線の新規就航を決めていたが、同年8月の粟国空港での事故を受けて見通しが立たなくなっている。

 町は現在の滑走路800㍍から、1200㍍~1500㍍への延長を見積もり。

 RACが石垣ー与那国間で運用するプロペラ機(39人乗り)を例に、従来の9人乗りや第一航空の19人乗り機材以外の選択肢を増やす方向で協議している。

 第一航空は9日、今月15日から那覇ー粟国路線を再開すると発表した。

 同社はこれまで「同路線の再開後に波照間航路の認可が下りる見込み」と町に回答するも、昨年12月の沖縄県離島航空路確保維持協議会では、粟国路線の18年度運航費補助が国と県、粟国村の三者間で合意にいたらないなど波照間路線の就航が不安視されていた。

 町は、第一航空が就航する2自治体との連携も図りたい考え。

 波照間空港は1976(昭和51)年5月18日に本格的な供用を開始。現在は緊急輸送などの離着陸が行われている。


TM石垣、存続の危機

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㈱タウンマネージメント石垣が2001年度から管理運営を担ってきた石垣市公設市場。3月末で同社の指定管理が終了する=11日午後、ユーグレナモール内

 中心市街地活性化法に基づく県内初の三セク特定会社として、石垣市も出資して2000年6月に設立されたまちづくり会社、㈱タウンマネージメント石垣(玉城亜康代表取締役、TM石垣)が、存続の危機に直面している。収益事業となっている市公設市場の指定管理業務が3月末で終了するため、4月以降、会社の運営が厳しくなるからだ。市を含む取締役会は昨年12月、存続に向けた模索を開始した。中心市街地のまちづくり会社としてどうあるべきか再検討が求められそうだ。

 同社は、まちづくりを推進していくことを目的に市、市商工会、商工業者、市民らが出資して設立された。資本金は3455万円で84者が691株を保有。このうち市が資本金の26%に当たる180株900万円を所有する筆頭株主。市長が取締役(5人)に入っている。専任職員は2人。

 設立の翌01年度から市公設市場の管理委託を受け、06年度の指定管理者制度導入以降も継続してきたが、ことし4月からは、市指定管理者選定委員会(委員長・漢那政弘副市長、14人)で選定、12月議会で承認された市特産品振興協同組合が新たな指定管理者となる。

 市は、同社に公設市場の管理委託事業とまちづくりの一端を担わせてきた経緯があり、この間、同社は02年度に公設市場内に食堂を開業したほか、市を経由して国の補助メニューを活用、まちづくりに関するさまざな事業を展開してきた。

 08年度からは、銀座通りのまちなか交流館ゆんたく家の指定管理も、市中央商店街振興組合と2者で構成する協議会で担い、同組合からは事務局の委託も受けている。

 取締役会は昨年12月、今後の対応について検討に入ったが、具体的には収益事業を確保して存続させるか。あるいは解散するかの選択になる。市商工振興課の平良守弘課長は「取締役会で何ができるか存続に向けて模索しており、事業を継続できるよう市としてもサポートしていきたい」と話している。

 株主からは「市は、まちづくり会社を使って何がしたいのか明確にする必要があるのではないか」との声が上がっている。

「国の専権事項」とは専ら国に権限が付与されている…

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 「国の専権事項」とは専ら国に権限が付与されているということ。判断とは「ある物事について自分の考えをこうだときめること」(広辞苑)。国の専権事項に地方が口を挟むことができるのだろうか。論理的には無理がある▼自衛隊配備という国防が国の専権事項なら、「計画を理解し、容認する。でも規模や施設配置などについては住民生活に影響がないよう話し合いのテーブルに着いて調整する」と言うのが筋▼でもそうは言っていない。逆である。話し合いのテーブルについた後、中身を確認したり、反対住民の意見を聞いたりして受け入れ可否の最終判断をするという▼ならば、その最終判断とは何の上に成り立つのか。当然、市民多数の合意が条件となるはず。だって、配備先予定地の半分は市有地なのだから。配備される場合、市民共有の財産を売り払うことになるので、市民の理解が必要不可欠となる▼しかし市民は、住民投票であれ市長選であれ、真っ正面から問われたことは一度もない。これなくして首長だけの判断で決められるものなのだろうか▼「平得大俣東への陸自配備計画を受け入れようと思っている。市民の皆さんどうですか」と問うことが、やはり一番分かりやすい。保守であれ革新であれ、それが共通する思いではないか。(比嘉盛友)

ブランド力向上に期待大

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 ▽…八重山食肉センターで行われたJA石垣牛枝肉の初セリには14頭が出荷され、すべて格付けA4以上の上物だった。上物率100%は初めてという。肥育部会の宮良出力部会長も「完璧」と幸先の良い出足に大喜び。上物率の高さは、肥育技術のレベルアップを証明するもの。品質の高さで、さらなるブランド力向上に期待大。

 ▽…香港から日本人バイヤーが来島して地元の特産品を仕入れた。2人は香港で”日本を売る”立場として目利きと消費者ニーズを把握。訪問を受けた地元業者は海外販路に向けて貴重な助言を受けた。一方、航空貨物の海外輸出は依然としてハード、ソフト面とも課題は山積。島の魅力を海外で売るには多角的な視点から準備も必要だ。輸出は始まったばかり、伸びしろは無限にある。

 ▽…石垣市の人権擁護委員となった大田綾子さん。鳩間出身で長年、小学校や特別支援学校で教壇に立った。定年退職後は社会奉仕活動をしたいと明言していたが、退職後も竹富町教育委員、さらには竹富町初の女性教育長まで務めた。退職から8年がたち、言葉通り奉仕を始めた大田さん。「専門は障がい児教育。理解は進んでいるが、まだ悩みを抱える親は多い。しっかり支えていきたい」と抱負を述べた。

サンゴ養殖レッスンでギネス世界記録へ挑戦 石垣市

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実行委員会でギネス世界記録挑戦に向けての調整が行われた=12日午後、市役所庁議室

 石垣市は市制施行70周年を記念したサンゴ復活応援プロジェクトの一環で「サンゴ養殖レッスン最多参加者数」で21日、ギネス世界記録に挑戦する。12日午後、市役所庁議室で第2回実行委員会を開き、スケジュールなどを確認した。

 挑戦は、サンゴの養殖について有識者が講演し、受講した人数でギネス世界記録を目指すというもの。市が、ギネス・ワールド・レコーズに新たなカテゴリーとして申請、公式に認められた。

 同挑戦は、250人以上が30分以上の講演を聞くと世界記録に認定される。対象は小学5年生以上。当日、挑戦希望者は午前9時50分までに八島小学校体育館へ入場。

 ギネス世界記録公式認定員や監視員が、きちんと受講しているかチェックし、受講者の10㌫以上が話しを聞いていないと判断された時点で挑戦は終了となる。

 市がギネス世界記録に挑戦するのは2011年、石垣牛の串焼きで長さ107㍍を記録した石垣牛大バーベキュー大会以来で、同プロジェクト実行委員長の中山義隆市長は「ことし最初で最大のイベント。皆さんの力を借り成功させたい」と抱負を述べた。

 事務局の企画政策課は当日、700席を用意。参加者には記念クリアファイルがプレゼントされる。ギネス記録挑戦後は、1000本のサンゴの苗作りも同校内で行う。

 同課は「目標は700人。多くの方に参加してもらいたい」と呼び掛けている。

初の上物率100% JA石垣牛肥育部会

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JA石垣牛初セリに参加する購買者。上物率100%で高値がついた=12日午前、八重山食肉センター

 JA石垣牛肥育部会の枝肉初セリが12日、八重山食肉センターで行われ、出荷された14頭すべてが肉質の等級(最高A5)で上物とされるA4以上に格付けされた。同部会(宮良出力部会長、38人)によると、上物率が100%になるのは初めて。高値で取引され、1キロ当たりの平均単価は3179円と前年の2963円から216円アップ、幸先の良いスタートとなった。宮良部会長は「部会員の努力の結果」と喜んだ。

 セリは週1回行われており、昨年は771頭が出荷され、9億4751万円の販売実績があった。ことしの初セリはA5の6頭、A4の8頭の計14頭が出荷され、購買者13社が次々と競り落としていった。販売実績は2057万9420円で、1頭当たり平均は146万9959円、最高は186万1500円だった。

 宮良部会長は「上物率が100%と完璧だった。増体の平均も上がっている。値段も安定して高くついた。いいものができると購買者も買いやすくなると思う。ただ、頭数が足らない。増頭の支援事業があり、新規農家も出てきたので2018年度は800頭まで増頭したい。2、3年のうち目標の1000頭を達成できると思う」と話した。

 初セリ前にセレモニーがあり、JAおきなわ八重山地区本部の山城隆則本部長は「現状に満足せず、石垣牛の魅力を国内外に発信するため一丸となって取り組みたい」とあいさつ、中山義隆市長は「香港に出荷できる体制が整った。食肉センターがハサップの資格をとれば香港に出荷できる体制が整う。増頭に力を入れてほしい」と期待した。

島内で特産品など仕入れ 税関空港指定

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香港市場に向けた仕入れで地元商品を試食するBRIDGESの又吉真由美代表と道の駅香港の世良田紀子代表(左から)=12日午後、宮城菓子店

 税関空港指定で、昨年12月から香港への国際航空貨物の輸出が始まった新石垣空港。現地で石垣を「一番近い日本」と位置づけ、人に加えて物の動きも活発化するなか、島産品の消費と多品目輸出の拡大に着目した香港の現地バイヤー2人が11日、来島。島内で仕入れた特産品など約170㌔を16日に香港へ出荷する。民間業者が国際航空貨物を利用するのは初めて。一方、手狭で冷蔵機能が無い保全エリアや牛肉の海外出荷に対応していない八重山食肉センターなどを、活発化する海外輸出を妨げている要因に挙げ、「(輸出の)サポート体制が島全体でできていない」と指摘した。

 来島したのは香港の西灣河(サイワンホー)で日本国内の特産品を数多く取り扱う「道の駅香港」の世良田紀子代表と、同じく繁華街の銅鑼湾(ドラワン)で昨年10月にオープンした「ステーキハウス88」香港店の初出店時に物流と商流をサポートするなど県内や海外で貿易を展開する㈱BRIDGESの又吉真由美代表取締役。

 2人は地元特産品を販売する事業所約10社を11日から訪問。香港人消費者に合った味やデザイン、商品コンセプトを担当者から聞き取り、菓子類や泡盛、果実酒、八重山かまぼこ、調味料などを仕入れた。

 商品は香港から沖縄へ誘客する現地イベント「沖縄スタイル」で設ける石垣島コーナーと道の駅香港で販売されるほか、ステーキハウス88香港店で提供される。

 香港市場での特産品の販路拡大に世良田代表は「賞味期限が短い商品は(輸出に)敬遠されるが、良い商品は多い。地元のプリンや肉類の加工品は需要が期待できるので良い物を香港に届けたい」と継続仕入れに期待。一方で「何のために税関空港に指定されたかを考え、物流の仕組みを島全体でサポートすることが重要」と取り組みに提言。

 コストパフォーマンスが高いステーキ肉の出荷を石垣が担うことに期待する又吉代表は「八重山食肉センターが食品衛生管理の国際規格『HACCP』に対応できればすぐにでも香港市場で取引は始まる。石垣を国産牛肉輸出のハブ拠点にすれば他国への物流輸送が変わる。大きな可能性を秘める石垣の動向を注視したい」と期待を寄せた。

 菓子類の発注を受けた宮城菓子店の宮良振一郎営業主任は「現地バイヤーから香港消費者のニーズを聞けることは大きな収穫。香港への海外販路の展開に向けて力を合わせたい」と喜んだ。

堕ちてくる恐怖と不安

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 ■事故続発の普天間所属機

 海兵隊普天間基地所属航空機の不時着など事故が頻発している。6日と8日、うるま市伊計島と読谷村にUH1Yヘリ、AH1Zヘリが相次いで不時着した。

 米軍は「緊急着陸」あるいは「警告灯点灯のための予防着陸」と説明。事後も一方的に「安全宣言」して訓練を再開させ、県民の怒りと反発を買っている。

 これほどまでにトラブルが集中、続発するのは、整備水準やパイロットの技量の劣化が進んでいるからだろう。高江での不時着・炎上も、普天間の保育園や小学校への部品落下も普天間所属機だ。

 海兵隊が保有する航空機の深刻な状況が次々と明らかになっている。老朽化や酷使などで保有する機材の約4割程度しか飛行できないこと。

 塩害による腐食など条件の厳しい沖縄やハワイの機体を米本土の機体と交換して整備水準を維持する交換計画も明らかとなった。

 米国防総省すら昨年末、軍事費減額により海兵隊の整備人員、部品不足に陥っていることを議会で証言している。

 県は日米両政府に原因究明までの全機種の飛行停止と、オーバーホール(分解点検修理)による安全整備を求めているが、それとて根本的解決とならない。

 海兵隊抑止力論は、もはや虚構である。海兵隊全部隊の国外・県外への撤退を強く求める。

 ■当事者能力ない日本政府

 8日の不時着の第1報に接して、小野寺防衛大臣は思わず「ちょっと多すぎる」と本音を漏らした。ちょっと、どころではない。1件もあってはならないのだ。

 これが本土だったら国を挙げて大騒ぎする事態だろう。

 県民の反発を避けたい大臣は早速米国防長官や太平洋軍司令官と会談し、安全策の徹底と事故の再発防止を申し入れたが、飛行停止は求めていない。

 日米地位協定上、軍の運用はすべて米軍の判断であり、日本政府は口を挟めないのが現実だ。だが、この状況のままでいいのか。これでは何も改善されない。

 県の要請はまたも日米に無視され、9日にはすべての機種が飛行訓練を実施した。いつものとおりの不条理。

 ただ、今回のトラブル頻発の現実は米側にも衝撃を与えており、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は富川副知事への報告・謝罪で、現状を「クレイジー」と嘆くほどの異常事態だ。米紙も衝撃を伝えている。

 事故が繰り返されても米側へ抗議すらできず、「米軍が安全を確認した」との説明をうのみにして恥じない日本政府は主権国家だろうか。

 翁長知事はこうした状況に「言葉を失う。政府は当事者能力がないことを恥じてもらいたい」と述べた。その通りだ。

 人命にかかわる重大事故がいつ起きてもおかしくない異常事態である。

 ■八重山も無縁ではない

 普天間も嘉手納もキャンプハンセンも、フェンスの外はすべて民間地だ。すべての航空機が民間地上空を飛ばなければ訓練空域に行けない。

 今回の事故頻発は、米軍機の墜落や不時着、部品落下が県内どこでも起こり得ることを明らかにした。

 辺野古移設も単なる基地たらい回しであって、県民の負担軽減にはならない。

 もちろん、八重山の空も危険と無縁ではない。昨年9月末、新石垣空港に緊急着陸し、整備まで6日間居座った海兵隊オスプレイ。県内どこでも、いつでも起こりうる事態だ。

 空から恐怖と不安が落ちてくる。日本の安全保障が沖縄県民の生命、財産を犠牲に成立していいはずがない。しかし現実は、そんな理不尽に支えられている。


「60万台で安定してくれれば」 

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 ▽…黒島家畜市場と八重山家畜市場のことしの子牛初セリは、昨年に比べて最高価格が伸びず、黒島は140万円から131万円に、八重山は139万円から117万円に落ち込んだ。それでも平均価格は70万円を超えたのだから、上々の滑り出し。畜産農家の一人は「今までが高かった。60万台で安定してくれれば」と望む。

 ▽…ことしから新コースで行われた八重山地区高校駅伝。真栄里公園と外周道路を周回し、タスキをつないだ。新空港開港による観光客増加で道路事情が大きく変わったためだが、応援がしやすいというメリットも。しかし区間によって周回数や、コースが違うため道を間違える選手も数人いて、改善は必要のようだ。

 ▽…この冬一番とも言われる寒波が日本全国を襲う中、八重山でも今季一番の冷え込みとなった。気温は西表島大原で8・1度と10度を割り込み、石垣市盛山で10・1度、波照間島で10・5度といずれも今季最低を記録した。一方、日中は晴れ間が広がったことで最高気温は18度前後まで上がり、温度差が大きく体調管理が難しい一日となった。

たこ揚げ中の転倒防止と…

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 たこ揚げ中の転倒防止と木登りへの備えで、週1度の筋トレを始めて4年になる▼たこ揚げは上を見上げて行うので足元が不随意、小石につまずいたり穴ぼこに足を取られたり転倒することも。引っかけたたこの回収で木登りすることもある。何畳もの大だこを一人で扱うにもそれ相当の腕力がいる▼年とともに体力は落ちていく。何とかしなくてはと知人に相談したら筋トレを勧められた。家族の冷ややかな視線にもめげず、まじめに通っている▼始めた当初はそこかしこの痛みが何日も続き朝も起きるのに難渋した。普段使われることの少ない筋肉を鍛錬するメニューなので痛みが出なければかえって不自然、慣れれば痛みも疲れも薄れていくとのコーチの言葉を信じ、継続は力なりを励みに続けてきたらたこ揚げ中の転倒が減った。木にも普通に登れるし大だこも自在に操れるようになった▼筋トレ目的外でも効果が。毎年の特定健診では体重が減少、腹囲も減った。骨密度の若年比較は104%。立食宴会の立ちっぱなしも苦にならない。しゃがんでの草抜きも疲れにくくなった▼風呂上がりにどうだと家族に筋トレ途上の上半身ポーズを披露したら「髪量も顔や首のしわも年寄りなのに腕と胸だけ張り切りすぎ。アンバランスで気持ち悪い」と母娘。本日は新春凧あげ大会。(仲間清隆)

泡盛酒甕の魅力学ぶ

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陶芸家のポール・ロリマー氏

 泡盛の酒甕(さけがめ)について知識を深めようと石垣島みらいカレッジ公開講座「土と泡盛」が13日午後、石垣市商工会ホールで開かれ、窯業事業者や一般市民ら約50人が参加した。沖縄本島を拠点に酒甕づくりを行う陶芸家のポール・ロリマー氏を招き、泡盛甕の魅力について学んだ。

 ロリマー氏は酒器により泡盛の味に違いが出るため甕の選び方から使用する土の成分、こだわりの窯だきについて講話し、良い甕の条件として▽臭いがない▽軽くたたいた時に高音が鳴る|などの条件を挙げた。

 原料の土選びは現在も研究中で、カルシウム、鉄分、マンガン、マグネシウムなどがバランスよく含まれるよう数種類の土を混ぜて作陶。ロリマー氏は「この成分が泡盛と化学反応を起こし、味が変化する」とポイントを挙げ、窯内の温度は1300度の高温でないと「味にも影響が出る」と焼き上げ温度についても説明した。

 1980年から約15年間、石垣島でも製作活動をしていたロリマー氏、「石垣にも甕に適した粘土はある」と紹介。参加者からは「石垣島の粘土の良さ」「甕にウイスキーを入れて熟成させても良いか」などの質問が飛んだ。

 西表島から参加した嘉陽恵美子さん(52)は「過去に甕づくりに挑戦したが、温度が低く失敗した経験がある。こうした話はとても貴重」と感想を話した。

石垣市長選 砂川氏擁立の動き表面化

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八重山タクシー協会の伊良皆高司会長から出馬要請を受ける砂川利勝氏(中央左)=13日午後、字登野城の県議事務所

 保守系現職の中山義隆氏(50)と革新系新人の宮良操氏(61)が立候補を予定している3月の石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で、自民党県議の砂川利勝氏(54)は13日、八重山タクシー協会(伊良皆高司会長、石垣市12社、乗務員約500人)から出馬要請を受け、「しっかり熟慮し、前向きに検討したい」と応じた。同協会の要請で砂川氏擁立の動きが表面化、他団体からの要請も予定されているという。関係者によると、24日の出馬表明を準備している。

 協会は要請で「現市長は公共交通機関のタクシー業界を軽視するばかりか、常にタクシー業界を苦しめている。さまざまな要望などをしてきたが、8年間何ら一つも解決されない状態」として無料シャトルバスの運行や電動式バイクの導入など具体例を挙げて交通政策を批判、「協会は、現市長の支持応援は全く考えていない。砂川氏を全面的に支持応援する」としている。

 伊良皆会長は「これまでいろんな問題があったが、何ら変わらない。この先も現職でいいのか、協会で意見交換した結果、このままではタクシー業界は豊かになれないとの結論に達し、砂川氏に市長選に手を挙げてもらい、本当の石垣市の幸せを構築してもらいたい」として要請文を手渡した。

 砂川氏は「タクシー乗務員の生活の向上に向け、取り組めるところは取り組んでいきたい」と述べた。

■西大舛町長が砂川氏支持

 石垣市長選で選対本部長快諾

 保守分裂選挙が濃厚となっている石垣市長選で、西大舛髙旬竹富町長は13日、自民党県議の砂川利勝氏(54)を支持し、選対本部長を務めることを明らかにした。砂川氏周辺から12日、就任要請を受け快諾した。

 西大舛町長は取材に対し、「私は砂川氏の1期目の後援会長として応援し、私の町長選では砂川さんが応援してくれた。政治は義理人情だ」と語った。

子牛初セリ 平均価格が70万円超

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県内トップを切ってスタートした黒島での子牛初セリ=13日午前、黒島家畜市場

 JAおきなわが運営する県内8家畜市場のうち、黒島家畜市場と八重山家畜市場で13日、県内トップを切って子牛の初セリが行われ、平均価格は黒島で73万3473円、八重山で75万456円と共に70万円を超えた。黒島では131万4360円の最高値がついた。両市場では昨年中盤以降、全国の相場の影響で60万台に落ち込んでいたが、黒島ではこの日の初セリで、八重山では昨年12月でそれぞれ70万円台に乗り、上々の出足となった。

 昨年は両市場とも初セリから70万円台が続いていたが、八重山は6月から、黒島は7月から70万円を割り込んでいた。八重山では昨年12月に再び70万円台で取り引きされた。初セリの平均価格は、黒島で前年の77万5671円より下がったが、八重山は74万8380円より上昇した。

 黒島では141頭が取り引きされ、販売実績は1億341万円。14日まで行われる八重山ではこの日で278頭、2億862万円だった。

 黒島肉用牛生産組合の金城義孝組合長は「昨年は後半から下がったが、持ち直し、相場がよかった。今後も購買者が求める牛づくりに取り組みたい」と決意を新たにした。

 両市場ではセリ開始に先立ち、式典が行われ、JAや3市町、県の関係者らが出席。JAおきなわの大城勉代表理事長は購買者に謝意を伝えるとともに「優良繁殖牛を確保するため、補助事業などに積極的に取り組んでいきたい」とあいさつ。黒島では西大舛髙旬町長、八重山では八重山市町会会長の中山義隆市長が引き続き母牛改良を促進する考えを示した。関係者が酒と塩で場内を清めた後、セリがスタートした。

昨年暮れの全国高校駅伝で、県代表の北山高校が…

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 昨年暮れの全国高校駅伝で、県代表の北山高校が1区に大浜中出身の島袋太佑を起用していた。島袋は、2013、14年に2年連続で全国中学校駅伝大会に出場した大浜中の主力。筆者は、山口に派遣した記者の送稿を受ける留守部隊として報道を手伝い、記者が戻ってくると取材の苦労話を楽しく聞いた▼スポーツ観戦が好きな人には冬場はたまらない。駅伝以外にも見応えのあるプログラムが目白押しだ▼中継を見たその日にスポーツニュースをチェックし、翌朝の新聞でさらに復習するという楽しみもある。区間23位の走りをみせた島袋は、翌日付の県紙で「健闘した」と評価されていた▼台湾の年中行事は旧暦ベース。新暦の年末年始は元旦が公休日になるほかは、暦通りだ。旧1月1日の春節前後にある長期休暇が、日本で言う正月休みに当たる▼頭でそう理解していても、ずっと日本で暮らしてきた身は、どうしても新暦で年末年始を理解しようとする。決勝続きのスポーツが気になってしまうのだ▼去年の春節休暇は映画館に通い詰めたが、次第に長すぎる休みが耐えがたくなっていった。おそらく台湾人とは真逆の感覚であろう。体に染みついた慣れやペースが、文化というものの基盤なのか。あえてわがことを客観視してみる新暦の正月だった。(松田良孝)

市長選に配慮か陸自配備触れず

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 ▽…尖閣諸島開拓の日式典に安倍晋三自民党総裁がメッセージを寄せた。「わが国を取り巻く安全保障は戦後最も厳しいと言っても過言ではない。島嶼防衛をはじめとする防衛体制の強化は今や待ったなしの課題」と指摘、南西諸島への陸自配備計画に触れるかと思いきや急転回。巡視船や航空機の導入経費に言及した。陸自配備計画が争点となる市長選に配慮したか。

 ▽…石垣みらいカレッジの「島の木育フィールドワーク」で木工職人の戸眞伊擴さんがナギの方言名「ユカリピトゥヌキャーンギ」の由来を解説。琉球王府にキャーンギ(イヌマキ)の納付を命じられた八重山の人々が、材質の似ているナギの皮を剥いで納め、役人をごまかしたという逸話から、ユカリピトゥヌ(役人の)キャーンギと呼ばれるようになったらしい。先祖の苦労と知恵がしのばれる。

 ▽…新春の青空に伝統だこが舞い、新しい年の迎えを感じさせた一日だった。一方、関係者からは「年々、参加者が減っている。たこへの関心が薄れているのかもしれない」と”凧離れ”を危惧する声も。伝統だこの製作方法を知る大人が減っていることもあるが、たこ揚げをする家族を見かけるのも少なくなった。家庭用ゲームに興じる時代、昔ながらの遊びに触れ合うのも家族のだんらんだ。


青空に多彩なたこ舞う 新春凧あげ大会

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新春最初のたこ揚げイベントで、製作したたこを揚げて楽しむ家族連れ=14日午前、南ぬ浜町

 新年の空を多彩なたこで彩る「2018年度新春凧あげ大会」(石垣市教育委員会主催)が14日午前、南ぬ浜町で開かれ、大勢の人々が製作した自慢のたこが大空に舞った。伝統だこの完成度と仰角を競う伝統凧部門では長濱慶潤さん(ピキダー)、米盛勝仁さん(八角)、平田ゆあさん(アヨー)が最優秀賞に輝いた。

 この日は午前9時の開会式後、各部門に出場するたこのできばえ審査を八重山凧愛好会のメンバーが行って競技が開始。たこ糸の持ち手部分の角度を計測することでたこが揚がっている高さを示す仰角審査もあった。

 会場上空は青空が広がり、家族連れや夫婦が八重山の伝統だこに加え人気キャラクターをデザインしたオリジナルだこ、立体的な形をした珍しい飛行機だこ、オオゴマダラの連だこなどが舞った。

 アトラクションではシャクシメーから、お菓子が落ちる恒例イベントも行われ、会場を訪れた子どもたちが歓声を上げ、たこの修理を行う併設された「凧の病院」ではたこの無料配布もあった。

 家族10人で参加して飛行機だこを揚げた米盛勝三さん(68)=白保=は「孫を喜ばせるために昨年12月中旬から製作した。(たこが)よく揚がり、家族が喜んでくれてうれしい」と話した。

 大会に初めて出場した森朝斗君(白保小4年)は、シャクシメーから落ちてきたお菓子を両手に「とても楽しかった。来年は自分でたこを作って参加したい」と笑顔を見せた。

 伝統凧部門上位入賞者以外の受賞者は次の皆さん。

【ピキダーの部】▽優秀賞=譜久盛りるは▽優良賞=東江勇希

【八角の部】▽優秀賞=岩本彩▽優良賞=伊志嶺安春

【アヨーの部】▽優秀賞=玉城保吉▽優良賞=岩出凪央

【シャクシメーの部】▽最優秀賞=仲大嶺里美

【自由凧の部】▽最優秀賞=比嘉門希凪▽優秀賞=石垣るい▽優良賞=小禄直人

【奨励賞】▽与儀侑子(八角)▽西里うらら(アヨー)

【ファミリー賞】▽根原こうた

【市長賞】▽仲盛結音(ピキダー)

【教育長賞】▽本間美妃(八角)

【八重山凧愛好会賞】▽仲新城長嗣(自由)

【石垣市青年団協議会賞】▽細工未桜(自由)

有用な島材の知識学ぶ 石垣みらいカレッジ

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戸眞伊擴さん(手前中央)から島材の特徴や活用法について解説を聞く参加者ら=14日午前、バンナ公園内

 石垣みらいカレッジ(石垣市主催)の講座「島の木育フィールドワーク」が14日午前、バンナ公園で開かれ、市民ら27人が参加した。講師を務めた木工職人の戸眞伊擴さん(77)=市内石垣=が園内を散策しながら、テリハボクやセンダンなど、八重山の有用樹木20種の材質や活用法、方言名などを紹介した。

 戸眞伊さんは「島材が使われなくなり、島材を採る人も少なくなっているが、有用な島材はたくさんある」と伝え、参加者らは戸眞伊さんの説明に熱心に耳を傾けた。

 フィールドワーク後、参加者らはこの日学んだ20種の材木の板きれを使い、オリジナルの木材パネルを作った。

 参加者の伊集満枝さん(53)=登野城=は「身近な宝物の存在に気づかされた。石垣と言えば海ばかりが注目されるけれど、木も大事にしなければいけない。木材の使い方だけではなく、名前の由来なども聞けて、勉強になった」と感想を話した。

伝統とモダンが融合 真乙姥嶽拝殿建て替え事業

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ことし12月までの完成に向けて、新築事業が進む真乙姥獄の新拝殿図(建築アトリエ・トレッペン提供)

 著しい老朽化や台風被害に伴って、新川の真乙姥嶽拝殿の建て替え事業を進める同期成会(入嵩西正治会長)は14日、新たな拝殿の基本設計と完成予想の模型を公表した。

 同獄の持つ「求心力」をテーマに、拝殿前面に円環状のアマハジ(雨端)を設けるなど伝統とモダンが融合した、100年続く拝殿を目指す。事業総額は1000万円。同期成会は完成目標をことし12月としている。

 新拝殿は、躯体部分をコンクリート造り、木造の小屋組みに沖縄伝統の赤瓦屋根を組み合わせる。それぞれ耐用年数は▽コンクリートは100年▽小屋組みは50~60年▽赤瓦屋根は30~40年ーで、古びた建築材は同獄の境内内で再活用できる仕組みも構築する。

 建て替えによって、拝殿は同獄内のイビ(神域)側に90㌢ほど移動する予定。

 設計を担当した建築アトリエ・トレッペン代表の照屋寛公氏(60)=新川出身、那覇市在住=は「字民にとって真乙姥獄は心のよりどころで、私にとっても思い出深い場所。真乙姥獄の神が民を守り愛護する考えから、拝殿前の人々を抱きかかえるイメージを建築的に具体化した」と話した。

 同事業額は当初、500万円と想定されていたが、建築工事の単価高騰などで倍増した。

 14日午後に開かれた新川字会(入嵩西純会長)の2018年度総会で発表され、入嵩西正治期成会会長は着工に向けて、「島内外、県内外の字出身者にも働き掛けをしている。拝殿の新築に向けて皆さんの(募金への)ご協力をお願いしたい」と述べた。

「尖閣、日本固有の領土」

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日本固有の領土であることを発信する尖閣諸島開拓の日式典=14日午後、市民会館中ホール

 日本政府が1895(明治28)年に尖閣諸島を日本固有の領土として編入することを閣議決定した日を記念した尖閣諸島開拓の日式典(石垣市主催)が14日午後、市民会館中ホールで行われた。内外から約170人が出席、石垣市の行政区域で日本固有の領土であることを内外に発信した。

 中山氏は式辞で、尖閣諸島で故・古賀辰四郎氏の開拓と経済活動に触れた上で「紛れもなく、日本固有の領土としての歴史的事実がある」と強調。一方、人為的に持ち込まれたヤギの繁殖で魚釣島の環境への影響が懸念されると指摘、「自然環境の保全、貴重動植物の保護を呼び掛けていきたい」と述べた。

 相次ぐ中国公船の領海侵入には「非常に懸念している」とし、「国には監視・警備体制の拡充、漁業者の安全操業の確保など領土、領海を守るための取り組みを引き続き強化してもらいたい」と要望した。

 安倍晋三自民党総裁はメッセージで「わが国を取り巻く安全保障は戦後最も厳しいと言っても過言ではない。島嶼防衛をはじめとする防衛体制の強化は今や待ったなしの課題」と述べたが、「巡視船や航空機などの導入経費を盛り込んでおり、今後も必要な配備を速やかに行い万全を期す」と自衛隊配備計画には直接言及しなかった。党副幹事長の國場幸之助衆議が代読した。

 尖閣諸島資料調査事業を進めている内閣府の高田潔内閣審議官(内閣官房領土・主権対策企画調整室長)は本年度内に領土・主権に関する常設展示施設を日比谷に開設すると報告した。

 このほか翁長雄志知事(浦崎唯昭副知事代読)、知念辰憲市議会議長、八重山市町会副会長の西大舛髙旬竹富町長、民進党副代表の原口一博衆議、日本の領土を守るために行動する議員連盟事務局長の渡辺周衆議(希望の党)、日本維新の会の儀間光男参議もあいさつした。

竹富町を世界にアピール

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 ▽…竹富町はきょう、サンマリノ共和国駐日特命全権大使のマンリオ・カデロ氏を町応援大使に任命する。カデロ大使は西表を訪れた際に「もっと魅力を世界にアピールしては」と話したという。町はことし、世界自然遺産登録や町制施行70周年の節目を迎える。国内外への知名度アップを図るとともに、年間300万人余の観光客が訪れる同国からの学びにも期待したい。

 ▽…白保集落北側で建設が計画されているリゾートホテルをめぐり、市から回答を受けた白保リゾートホテル問題連絡協議会のメンバー。回答に対して質問を繰り返したが、「文書で回答したい」と堂々巡り。市の姿勢に「市民への誠意が感じられない」と不満が漏れた。白保住民が注視するホテル問題が沈静化する気配は見えてこない。

 ▽…市立小中学校教頭研修会で講話した照屋寛文さんは、中学1年の時に女性教諭から画用紙を毎日もらって約1年間、新聞を作っていた経験を紹介。男子生徒を2組に分けて相撲を取らせ、結果を翌日の朝、壁に貼っていたという。「勉強らしい勉強はしていないが、大切なことを学んだ」と振り返り、「今はそのような自由度がなくなっている気がする。子どもたちをしっかり見て、感じていることを伝えてほしい」とエール。

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