Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16849 articles
Browse latest View live

色鮮やか「緑のじゅうたん」 

$
0
0

 ▽…横浜F・マリノスのキャンプを前に、サッカーパークあかんまでは、夏芝から生え替わった冬芝の生育管理が順調に進められている。夏芝は横へと広がるのに対し、冬芝は稲のように上へと伸び、管理法も異なるという。定期的に刈ることで、まるで男性のひげのように次第に濃く丈夫になり、色鮮やかな「緑のじゅうたん」に。ピッチ上で躍動する選手たちの姿が楽しみだ。

 ▽…石垣第二中出身の川満愛優が所属する誠修高校の春高出場は7年ぶり。川満は唯一、1年生ながら3試合すべてに出場した。新チームではリベロとしてレギュラーが決まっている。リベロと言えば、同じ沖縄出身で全日本女子代表入りを果たしている座安琴希がいる。座安選手に続き、将来は全日本入りも期待。

 ▽…中部石垣路線は開設から5年の節目を迎えた。海外客の利用も多い中部国際空港セントレアでは、過去5年間の利用客が累計で43万2861人、搭乗率は75・1%と高水準を維持。運航しているANAは石垣路線の需要を背景に今後も本土便で機材の大型化や便数増に取り組む考え。同社は年末年始限定で伊丹路線を初開設しており、航空会社の動向にことしも目が離せない。


年が明けた。今年は初の…

$
0
0

 年が明けた。今年は初の主席公選から50年、半世紀になる。米軍の任命ではなく県民の手で選ばれた初めての琉球政府行政主席にして、復帰後沖縄の初代県知事となったのは屋良朝苗氏である▼戦後政治史上に輝く自治権の獲得でもあった選挙は「即時無条件全面返還」か、「イモとハダシ」かを争点に行われた。県民は経済よりも「沖縄のことは沖縄が決める」自治を選択した▼半世紀前の石垣といえば、全島電化、浄水場完成、気象台のポール撤去、YS-11就航などの年だった▼残念ながら沖縄の自治は、いまだに未完である。それは日本の民主主義がもろく、成熟していないから。何度民意を示しても平然と無視することで明らかだ。それでも辺野古の座り込みは5千日を超えた。平和で自然豊かな沖縄の未来をつくる不屈の闘いは続く▼石垣市長選挙まで残り2か月。国策優先か否か。これも当然、自治の課題である。挑戦者は「住民自治を取り戻す」と宣言し、現職は「石垣ブランド確立のトップセールス」と経済振興を訴える。この構図、半世紀前とそっくりだ。仮に、三つ巴になったとしても「自治と経済」をめぐる闘いに何ら変わりない▼屋良朝苗さんは「誠意あるところ道は必ず開ける」との言葉を残した。新しい年に道を開き、歩みたいものである。(慶田盛伸)

中部―石垣路線が開設5年 搭乗率は70.7%

$
0
0

中部石垣路線就航5周年のイベントでANAスタッフと記念写真に納まるミス八重山の新嵩ひらりさん(中央)、「ぱいーぐる」(左)=8日午前中部国際空港セントレア(YVB提供)

 【愛知】中部国際空港セントレアと石垣を直行便で結ぶ路線が8日、開設から5年を迎え、八重山ビジターズビューロー(YVB、中山義隆会長)はセントレアで行われた記念イベントで中部圏域から八重山への誘客活動を展開した。同路線で通年運航している全日本空輸㈱(ANA)によると、利用実績は昨年4~12月までに6万8029人、搭乗率は75.1%。2013年の初就航から累計で43万2861人(7日現在)、搭乗率は70.7%と高い。同社は今後も、需要に合わせて提供座席数を増やすなど運航機材の最適化で路線を充実させる考えだ。

 セントレアでのセレモニーは石垣行きの搭乗口前で行われ、ミス八重山の新嵩ひらりさんと石垣島のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」が、離島や星空の魅力を中心に八重山観光を紹介したほか、フォトセッションにも対応。搭乗客には記念品とガイドブックなどをプレゼントした。石垣空港でも記念品の配布があった。

 中部・石垣線は13年1月8日、ANAが1日1往復で運航を開始。YVBは、羽田や関西に続いて中部でも八重山への誘客強化と旅行需要の掘り起こしを図ってきた。

 ANA担当者は「中部石垣路線は年間を通して好調を維持している。中部では沖縄を全面的に推しているなか、ANAだけが運航している石垣直行便は引き続き力を入れたい」と期待を寄せた。

 YVB担当者は「就航から5周年という節目を迎え、中部石垣路線の好調な搭乗率の維持と直行便運航の継続を確保したい」と話した。

石垣市 崎枝地区で農業基盤整備 

$
0
0

2018年度から5年計画でかんがい施設が整備される崎枝地区=8日午後

 石垣市崎枝地区(第2地区)で2018年度から、かんがい施設を整備する農業基盤整備促進事業が始まる。石垣市が沖縄振興公共投資交付金を活用し、2億900万円をかけ5年間で整備する。国80%、県15・5%、市4・5%の負担割合で農家負担はゼロ。

 面積は12・3㌶で受益農家は10戸。第2地区には1994年から2000年にかけ、県営かんがい排水事業が導入されたが、未整備箇所の近代化を促進するとともに営農形態の変化を受け、既存の給水栓をスプリンクラーに変更する。これにより、新たな農産物の展開、営農規模拡大、生産効率の向上、農業競争力の強化を図る。

中山陣営、分裂回避に躍起

$
0
0

 石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で3期目の当選を目指す保守系現職中山義隆氏(50)の陣営が、自民党の県議砂川利勝氏(54)の擁立の動きに神経をとがらせている。保守分裂となれば共倒れとなるとの懸念があるからだ。このため後援会幹部が、砂川氏に近い市議や支持者らに接触するなど分裂を回避しようと躍起になっている。10日の自民党県連新春の集いを終えた後がヤマ場とみられており、砂川支持者らには今月末ごろに出馬表明を行うのではないかとの見方が浮上している。

 砂川氏擁立の動きが具体化していることが伝えられて以降、中山後援会の幹部らは情報収集など確認作業に追われた。入手した情報には、15日に砂川氏が出馬表明を行うとの内容も含まれるなど一時、錯綜(さくそう)した。これと並行して後援会幹部らが、砂川氏に近いグループに接触するなどして一本化への働きかけを強めている。

 幹部の一人は「保守が分裂すれば100%敗北する。蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争い、ささいな争いをしてはいけない。保守が一本化するしかない。保守も革新もまとまって戦えばいい。そのほうが有権者にとっても分かりやすい」と話しているが、決定打には至ってないようだ。

 接触を受けた、砂川氏に近い市議の一人によると、「総括した上で中山氏を支援できないか」などと協力を求められたが、「白紙に戻した上でなければ総括をする意味がない」と突っぱねた。別の関係者は「今回の市長選では動かない」と答えたという。

 一本化の動きに保守支持層には「出たいという人を降ろすのは失礼。出たい人が出るのが保守だ」との声が出始めている。

戌年の正月に思うこと

$
0
0

 ■知事選へ正念場

 戌年は「核のボタンはいつでも私の机の上にある」「私の核が強力だ」の金正恩とトランプという米朝トップの物騒なののしり合いで明けた。今年もまたこの異常な二人に翻弄(ほんろう)されると思うと不安になり、憂うつになる。

 さらに憂うつになるのが、二人の対立に便乗して危機感をあおり選挙に大勝したばかりか、高額の武器購入で軍備を次々増強。憲法も数年内に改正しどんどん「戦争する国」に突っ走る安倍政権だ。既に5年を経たその長期政権が、さらに2021年まであと4年も続くとこの国はかつての「軍国主義」が復活するのではと怖くなる。

 安倍政権に不条理な差別を強いられる沖縄にとってことしは正念場を迎える。辺野古新基地建設が強行される中、今年は2月に名護市長選、11月に県知事選が行われるからだ。

 翁長知事は「首相が国民のために頑張るという国民の中に沖縄県民は含まれているのか」と批判する。まさにその通りだと思うが、若い女性が元米兵に殺されても米軍のヘリ事故が頻発しても、米従属の政権にさらに従属する県民がいることには不思議な違和感を覚える。

 ■風雲急の石垣市長選

 八重山もことしは選挙の年。3月に石垣市長選、9月に3市町議員選挙がある。そのうち、石垣に自衛隊を配備し、「標的の島」にするか、このまま「観光の島」で行くのかが争点の市長選は風雲急を告げる様相を呈している。

 当初は3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)に、革新系の市議宮良操氏(61)が挑む保革一騎打ちの争いと見られていた。ところが、革新側候補が決まった昨年暮れごろから、保守側から現職の市政運営に反発する市議らが自民の現職県議である砂川利勝氏(54)の擁立に動き、保守分裂の三つどもえの可能性が出てきたのだ。

 しかし、選挙結果が県知事選や石垣への自衛隊配備に連動するため、共倒れの恐れがあるとして最終的には自民党本部が一本化に向け調整に乗り出してくる可能性もある。ただ、内部分裂の亀裂は大きく、一本化しても自衛隊配備推進の保守側へのダメージは避けられそうにない。

 保守分断では、公明もますます中山氏に慎重にならざるを得ない。自衛隊反対の革新陣営にとっては大きな追い風であり、今後の展開から目が離せないというところだろう。

 ■今年も経済は好調

 八重山経済は昨年も観光が目標の131万人を突破、観光消費額も昨年の788億6千万円を上回る好調を持続、好景気に沸いた。一方で人手不足がさらに深刻化し、宿泊業界はじめ各業界は人材確保に追われた。

 ことしも、昨年をしのぐクルーズ船などの寄港でさらなる活況が予想される。そこで課題となるのは、年間800億円にも迫る観光消費額をいかに地元に還元できるかだ。「ザル経済」でなく、賃金にも反映し豊かさを実感させることができるかどうかが問われてくる。

 人手不足は「正社員化」に対する求職側と求人側の条件が合わないミスマッチが大きな要因であり、企業側に「雇用の質」改善と人材育成への積極的な対応が求められる。好調な経済持続には「株価より給料アップが大事」というのが専門家の一致した意見だ。

がなし気分があらたまる新年を迎え、家庭円満と世界平和…

$
0
0

 何がなし気分があらたまる新年を迎え、家庭円満と世界平和。そんな安らかなる願いを元日の誓いにたてた人も多いだろう▼頂いた年賀状に目を通しながら人の心を思い、ことしはどんな年になるのか、いやどんな年にしないといけないのか。重要な1年になるとの位置づけから新年最初の本欄のテーマとした▼国政をみると安倍首相は年頭に、先の衆院選で封印した憲法改正論議を加速させる意向を表明し、改正が現実味を帯びている。片や県内では3月の石垣市長選に続き、9月に3市町議員選、11月には県知事選が控える▼特に市長選では、島の歩むべき道を決定づける陸上自衛隊ミサイル基地配備の是非が問われる。国政を取り巻く状況と石垣島に差し迫る選択を考えるとことしは、将来に向け歴史を左右する曲がり角になる大切な1年と言えるのではないだろうか▼そんな起点の年に私たちは、子や孫の時代に残すべき平和な島に深手を負わせる愚かなことはしたくない。陸自配備問題が目先の打算にとらわれず、他人任せにせず、大勢に流されずに自分の頭で考えるという真正面から真剣に問われれば、石垣島の未来は明るくなる気がしてならない▼軍が暴走し戦争へと歩み進めた昭和の一時代の深い反省を忘れてはならない。みんなで縁起のよい1年にしよう。(鬚川修)

旗振り役はどこに

$
0
0

 ▽…島内外の事業所3社が連携して韓国人観光客の誘客と受け入れ強化に乗り出した。誘客活動から個人・団体客向けの旅行プランの創出と販売、石垣での受け入れなどを一括して行うほか、旅行中のサポートも手厚い体制を整える。民間による新しい発想と取り組みは重要だが、行政の力も不可欠だ。新規客層の取り込みや観光消費額の底上げは官民一体で取り組むべき課題。旗振り役はどこにいる?

 ▽…石垣パインフェアに出品する商品の試食会が行われた。イベントで島を訪れる観光客や地域住民に創作メニューを提供する考え。島産パインが含む成分を生かしてアンチエイジングやダイエット効果など「ヘルシー&ビューティー」をテーマにした商品もある。フェア開催中の期間限定メニューだが、事務局からは「商品化にもつなげてほしい」と期待する声も。

 ▽…3学期の始業式が9日、各校で行われ、児童生徒がそれぞれの目標達成に向けて決意を新たにした。八島小の宮良永秀校長はことしのえとにちなんで「ナンバー“ワン”や“ワン”ダフルな1年にするといった年賀状をもらった。八島っ子が元気に活躍してくれることを期待する」とあいさつ。3学期は1年のまとめとなる大切な学期。ワンデー、ワンデー(一日一日)を大切に。


用地調査など結果公表 竹富町役場移転

$
0
0

新規出張所用地の調査結果

 役場移転を進める竹富町は9日、昨年11月末に完了した石垣支所と新規出張所に関する土地・施設等調査委託業務の結果をホームページ上で公表した。石垣支所の候補地は2カ所で、民間事業者への一括発注による▽スピード性▽コスト低減▽支出の平準化ーの観点からリース方式で進める考えを改めて示し、「来年度の事業着手を最優先に石垣支所の整備を進めたい」としている。

 石垣支所の用地調査は、石垣港離島ターミナルから半径500㍍、徒歩6分圏内を範囲とし、施設規模3937平方㍍、敷地約2100平方㍍を必要面積として算出している。

 町は土地・施設を計23件調査し、建設の可能性あり1件を含む建設検討の余地あり2件に絞り込んだ。

 新規出張所の用地は、竹富と鳩間、小浜、黒島の4島で、それぞれ空き地16件と21件、47件、23件などを調査。今年度中に終了見込みの財政シミュレーションの結果を踏まえ、選定する考えとしている。

 同調査業務は「新竹富町役場に関する基本方針案」を基に、昨年5月24日から11月末まで実施された。

 役場移転の進捗(しんちょく)状況をめぐっては、町定例議会で「動きが見えない」などの指摘も相次いでおり、町は昨年10月からホームページや広報誌を活用し、進捗状況を報告している。

韓国客受け入れ3社連携 石垣島誘客へ体制強化

$
0
0

3社連携で韓国からの誘客強化に乗り出した(右から)トモトゥデイの我喜屋隼人社長、HANS ADVENTUREの姜漢植社長、八重山美ら島塾の玉城信夫理事長、トモトゥデイの李鎮宇部長=9日午後、八重山毎日新聞社

 那覇市内で旅行代理店を運営する㈱HANS ADVENTURE(姜漢植(カン・ハンシック)代表取締役社長)と韓国人観光客向けの県内旅行サポートサービスを展開する㈱TOMOtoday(トモトゥデイ)(本社・那覇市、我喜屋隼人社長)、石垣市内で多言語対応の通訳者育成などを行うNPO法人八重山美ら島塾(玉城信夫理事長)の3社が連携し、韓国から石垣島への誘客と受け入れ体制強化に乗り出している。韓国での誘客から送客、現地受け入れを一括して行うことで、韓国人旅行者の利便性の向上を図る考えだ。

 3社は、2018年に来県する韓国人観光客が約65万人にまで増えると見込み、新たな県内旅行需要の掘り起こしに離島観光が魅力の石垣島に着目。3社が持つ独自のノウハウを生かし、韓国からの旅行者に特化した旅行サービスを包括的に行う。

 HANSは団体旅行に特化した旅行商品を創出するほか、韓国大手の携帯電話会社「SKテレコム」と業務提携するトモトゥデイは携帯電話利用者に向けた石垣旅行の情報発信で個人客を取り込む。さらに那覇市の国際通りで運営している韓国人観光客向け会員制の観光案内ラウンジを将来的に石垣でも設置するなど多言語対応による観光案内を模索する。美ら島塾は、現地での受け入れ全般を担う。

 HANSは、誘客の第一歩として2月15日に韓国からアシアナ航空のチャーター便で最大180人によるツアーを3泊4日で計画。定期路線化も見据え、次年度からチャーター便の運航便数を増やす計画だ。

 姜社長は9日午前、八重山毎日新聞社の取材に「離島観光も可能な石垣島の魅力は非常に高く、多くの韓国人旅行者を誘客できる。行政と連携した受け入れ整備は必要不可欠。韓国人客が増える前に受け入れを整えることが必要」と話した。

ことしの正月、新たなリゾート地として脚光を浴びる豊見城市瀬長島…

$
0
0

 ことしの正月、新たなリゾート地として脚光を浴びる豊見城市瀬長島の「瀬長島ウミカジテラス」に行く機会があった▼2015年8月にオープンした新しい「商業施設」で、傾斜地に階段状に設けられた施設に飲食物販や体験・マッサージ店など42店舗が店を構える。本土の有名飲食店なども出店し、大勢の地元客や観光客らでにぎわっていた▼島の周囲は1・8㌔。前面は海、外周道路は一方通行で、片側に駐車スペースを設け、車での来島に配慮。島の真上を通過する那覇空港を離着陸する航空機の撮影ポイントともなっている▼そこに行って新港地区と似ていると思った。「島」と「埋め立て地」の違いはあるが、周囲は海だし、ビーチもある。ほぼロケーションは同じ。違うのは魅力的な商業施設があること▼新港地区には以前、「石垣港コースタルリゾート計画」があり、リゾートホテルやイベント広場、グルメタウンなどが計画されていた。バブル期の計画で、バブル崩壊とともに大半が頓挫した▼ことし、新港地区では当時の計画にもあったフェリー専用バースが供用開始され、大型クルーズ船の拠点として海外から大勢の観光客が降り立つ。そこに魅力的な商業施設がまとまれば、石垣市の新たなリゾート地として可能性が広がることだろう。(下野宏一)

生産技術の向上目指す

$
0
0

 ▽…園芸作物の出荷が始まった。野菜集荷場では、正月の3日からゴーヤの共同選果作業を開始。インゲン、オクラ、花き類も次々に入荷し活気づいている。八重山地区営農振興センターの職員によると、ことしはレッドジンジャーなどの花き類が注目だという。生産者も増え、売上額も伸びている。八重山地区園芸協議会は、会員の生産技術のレベルアップを目指す。

 ▽…ソニー幼児教育支援プログラムで優秀園審査委員特別賞に選ばれたいのだ幼稚園。伊良皆恵理教諭と預かり保育担当の川平美香さんは昨年4月に赴任したばかりで、伊良皆教諭は初任者とあって「大変だった」と話す場面も。同園の吉濱徳子園長は竹富小中学校での教員時代に論文をまとめて最優秀校に選ばれており、豊富な経験で2人をしっかりサポート。今回の受賞は3人の努力のたまものだ。

 ▽…海に囲まれた八重山諸島には多くの観光客が来島している。国内最南端と最西端を抱える島しょ地域で災害時の観光客対応を示す観光危機管理は多様化しているのが現状という。避難は地元住民に加えてそこにいる観光客にも知らせなくてはならない。観光従事者だけが観光客と接している訳ではない、住民一人一人が担う役割が求められる。それも”おもてなし”の一つであると思う。

石垣島が世界1位 トリップアドバイザー

$
0
0

トリップアドバイザーの「2018年世界で人気急上昇中の観光地」で石垣島が1位に選ばれた(トリップアドバイザーHPより)

 世界最大の旅行サイトと口コミサイトの閲覧数を誇る「トリップアドバイザー」が9日に発表した「2018年世界で人気急上昇中の観光地」で石垣島がハワイのカパアを抑えて1位に選ばれた。

 順位は同サイトに投稿された口コミをもとにランキング付けしてトップ10の観光地を選出。3位以降はナイロビ(ケニア)、ハリファクス(カナダ)、グダニスク(ポーランド)など、石垣島は世界の名だたる観光地を抜いて堂々の1位に輝いた。

 同サイトでは「石垣周辺に見られる真っ青な海と白い砂浜は心を落ち着かせます。グラスボートに乗ってサンゴ礁や南国の魚観察がお勧め」と紹介している。

ブルッと11・8度 八重山地方

$
0
0

ひんやりとした空気の冷たさに、観光客も多めに服を着込んで外を歩いた=10日午後、市街地

 八重山地方は10日、大陸からの寒気の影響で気温が下がり、冷え込んだ。街中ではマフラーやストール、厚手のコートやジャンパーなど服を多めに着込み、腕を組んだり、マスクをして歩く人たちの姿が多く見られた。

 最低気温は同日午前5時54分に石垣市盛山で11・8度と今季最低を記録したほか、竹富町大原で12・0度、石垣市登野城で12・7度と冷え込んだ。最高気温も石垣島で16・3度、西表島で16・4度、与那国島で15・8度までしか上がらず、寒い一日となった。

 石垣島気象台によると、11日は寒気がさらに南下し、気温もやや下がる可能性がある。

いのだ幼が優秀園 ソニー幼児教育支援プログラム

$
0
0

ソニー幼児教育支援プログラムで優秀園審査委員特別賞に選ばれたいのだ幼稚園。チョウの衣装を身にまとった園児と川平美香さん、伊良皆恵理教諭(後列右から)=10日午前、同園

 科学する心を育てる保育実践に取り組む全国の幼稚園や保育所などを支援するソニー幼児教育支援プログラム(公益財団法人ソニー教育財団主催)で、いのだ幼稚園(吉濱徳子園長、園児4人)が優秀園審査委員特別賞に輝いた。同園は昨年の奨励園に続く2回目の受賞。表彰式は20日に東京都品川のソニー本社で行われる。

 同プログラムは、子どもの姿を中心にした独自性のある実践と計画をまとめた論文を募集するもので、全国から126件の応募があった。審査委員特別賞は、優秀園の中でも特にユニークな内容の論文に授与される。

 同園は「科学する心(学びの芽)を育てる~身近な自然とのかかわりをとおして~」のテーマで、チョウやセミ、セマルハコガメなどの飼育、観察を通してそれぞれの生態を学んだことや、虫新聞作りなど多様な活動への展開を吉濱園長と伊良皆恵理教諭(27)、預かり担当の川平美香さん(43)の3人で論文にまとめた。

 セミの観察では、抜け殻を雌雄で分けてヒマワリのアートを作るなどユニークな活動も。昨年12月の生活発表会では、オオゴマダラやツマベニチョウなど4種類のチョウの一生を園児が体いっぱいに表現した。

 同財団は「一人一人が生き生きとして輝いている実践は、多くの小規模園の参考になる。多様な生き物との関わりを通して体験が深まり、『科学する心』が育まれていることが高く評価された」などと講評。

 伊良皆教諭は「園児のつぶやきで作られた論文。大人だけ知っていて園児に還元できなかった部分があり、課題も含めて質の高い保育を今後も展開していきたい」、川平さんは「一緒に楽しく活動して自分自身も成長できた。豊かな自然を保育に取り入れてもっといろんな生き物を観察できたら」と意欲。

 吉濱園長は「日々の実践をしっかり記録して振り返る当たり前のことを積み重ねた結果が受賞につながったと思う。ほかの幼稚園にもこのような実践が広がれば」と期待している。


「110番の適正利用を」 八重山署

$
0
0

110番の適正利用を呼び掛ける寸劇中、「お巡りさん、この人です!」と逃げ回る不審者を指さす児童園児ら=10日午後、舟蔵公園

 110番の適正利用を呼び掛けようと八重山署(与那嶺一文署長)は「110番の日」の10日午後、舟蔵公園で寸劇などを行い、まきら幼稚園、真喜良小学校の園児児童ら約500人に「110番をかける時は落ち着いて警察の質問に答え、必要な情報を教えてほしい」と伝えた。

 窃盗被害や不審者の出現を想定した寸劇で、正しい110番通報の例を実演。劇の終盤、逆襲する不審者に署員が見事な背負い投げを決め、児童園児らの大喝采を浴びた。

 また、デモンストレーションで県警本部航空隊が県警ヘリ「なんぷう」に乗って来島。南の空からヘリが登場すると、子どもたちは声援で迎え、着陸後に試乗を楽しんだ。

 その他、警察の装備や業務に関する説明、白バイ隊員による走行訓練や交通安全講話が行われた。

 最後に児童を代表し、池間愛希君(6年)と上原冥冴(めいさ)さん(同)がお礼し、「いたずら電話をしない。110番を正しく利用する」と宣言した。

 有田銀河君(6年)は「何か被害に遭った時は、まず110番に電話し、犯人の特徴や自分のいる場所などを、落ち着いてちゃんと伝えたい」と感想を話した。

 同署によると、2017年の管内の110番有効受理件数(暫定値)は約4300件(前年3929件)。このうち交通関係の通報が約2割を占めて最多。拾得物問い合わせなどの各種照会が14%、情報提供などが12%を占め、同署は「110番は緊急時のための回線。急を要する通報の妨げとならないためにも、緊急性のない要件は、#9110や最寄りの警察署へ問い合わせてほしい」と呼び掛けている。

砂川氏、出馬意向で三つどもえの公算大 石垣市長選

$
0
0

右から宮良操氏(61)、中山義隆氏(50)、砂川利勝氏(54)

 【那覇】石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)で擁立の動きが具体化している自民党県議の砂川利勝氏(54)は10日、「今月中には、お騒がせしたことを含めて表明したい」と述べ、出馬の意向を初めて明らかにした。那覇市内のホテルで開かれた自民党県連(照屋守之会長)の新春の集いに出席した際、取材に答えた。これにより3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)との保守分裂が確定的となり、革新系市議の宮良操氏(61)を加えた三つどもえの公算が大きくなった。

 集いには中山氏も出席、取材に対し「各業界や組織から支持をすでにいただいているので大きな問題にはならない。県連からの推薦も近いうちに出るだろう」と強気の姿勢を強調した。

 県連幹部の一人は、砂川氏擁立の動きに対し「現職への不信が根底にあるんだろう」とした上で「組織としては、現職を中心に進めていかなければならない。月内の早い時期に一本化しないといけない」と述べ、調整に乗り出す考えを示した。ただ、両氏とも互いに譲る考えはなく、折り合いがつく可能性は極めて低いとみられる。

 照屋会長はあいさつで1月の南城市と八重瀬町、2月の名護市の首長選挙に言及した上で予定候補者を紹介したが、石垣市長選には触れなかった。推薦を決定していないためだとみられる。自民党石垣市支部(石垣亨支部長)が提出している推薦の申請書は現在、県連第4選挙区支部(西銘恒三郎支部長)で協議されている。

 県首長選では現職が優先されるのが通例だが、砂川氏は県議選で自民公認で当選し、幹事長代理を務めており、県連は対応に苦慮しそうだ。

2005年と2006年元旦に、当時の大浜長照市長や…

$
0
0

 2005年と2006年元旦に、当時の大浜長照市長や市内の各団体で組織した新空港早期建設郡民の会のメンバー約50人が、予定地の白保カラ岳で「初日の出祈願」を行った新石垣空港は、5年前の13年に30年余の苦難を乗り越えて開港▼その結果は、観光客が開港前の二倍近い130万人余も訪れ、八重山経済は人手不足に陥るほどかつてない好景気に沸いている▼これに対し今年も同じく元旦に、名護市辺野古の浜で新年を祝う「初興し」をした新基地建設反対運動は、政府の理不尽な工事強行でむしろ苦難が増している▼それでも集まった約400人の市民は、にぎやかに歌三線や踊りで「勝つまで絶対諦めない。歌三線を響かせながら、したたかでしなやかにこの1年を闘い抜こう」と決意を新たにしたという▼沖縄は今、米軍ヘリのトラブル頻発で県民の命がまたも危険にさらされている。にもかかわらずテレビでみる防衛大臣は、無表情で何と冷たいことか▼そういう中今年は石垣も軍隊を置くかどうか、島の未来を左右する重要な選挙があるが、2月の名護市長選や11月の県知事選は沖縄の尊厳をかけた戦いだ▼石垣も自衛隊が来れば自衛隊にまつわる新たな犯罪や事故が当然予測される。今年の選挙は沖縄の基地負担のありようを問う選挙だ。(上地義男)

原点に立ち返り議論を

$
0
0

 ▽…まちづくり会社として設立されて18年目となる㈱タウンマネージメント石垣が存続できるかどうかの岐路に立たされている。収益事業の公設市場指定管理業務が3月末で終了するため、4月以降の会社運営が困難となる。取締役会で今後の方針を決めることになるが、まずはまちづくり会社としてどうあるべきか原点に立ち返って議論する必要がある。

 ▽…ことしも盛岡第四高校との交流に向け八重山高校1年生9人が旅立った。中尊寺金色堂などの歴史的建造物の見学や、スキーに、わんこそば大会…生徒らも期待に胸を膨らませている。交流生の銘苅しずくさんの母もなんと盛岡第四高校の元交流生。当時の交流で得た友人と今でも親交が続いているとか。なんでも今は盛岡でもインフルエンザが大流行中だとか。健康に気をつけて有意義な旅を。

 ▽…おおかわ幼稚園の園児たちがプレゼントされたもち米でもちつきを楽しんだ。お米の赤ちゃんとして大事に育ててきた稲が鳥害に遭ったのは残念。半面、園児らが作った米づくりの紙芝居には、稲を虫や鳥から守るアイデアも描かれていた。講師を務めた小川喜美江さんは「お米ちゃんの親になった気分なのね」と園児らのきらめく成長を見つめていた。

含蜜糖75㌧を初出荷 与那国製糖

$
0
0

初荷の含蜜糖を満載したトラックを酒と塩で清める外間町長(右)と瑞慶覧支店長

 【与那国】12月15日に操業を開始したJAおきなわ与那国支店(瑞慶覧隆支店長)の与那国製糖工場は9日午前、今期生産した含蜜糖(黒糖)の初荷75㌧を本島(JA本店)向け出荷した。含蜜糖はJA本店から取引先へ納品される。 

 この日はあいにくの雨天でセレモニーは屋内で行われ、関係者が見守る中、初荷を満載し、のぼり旗を立てたトラック2台が久部良港へ向けて出発した。

 今期の原料処理は4400㌧を見込み、操業開始からこれまでに950㌧の原料が搬入されている。甘しゃ糖度は12~15度、天候不順のため不安定で、日によっては17度を示す。

 工場関係者は「操業開始から刈り取り作業も順調で圧搾も予定通り」と順調な操業をアピール。瑞慶覧支店長も「搬入作業も順調でトラブルもない。終了まで安全操業に努めたい」と述べた。

 この後、トラックの周りを瑞慶覧支店長と外間守吉町長が神酒と塩で清め安全を願った。操業は3月後半までの予定。

Viewing all 16849 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>