Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16849 articles
Browse latest View live

崎原さん奨励賞に輝く 日本民藝館展

$
0
0

2017年度日本民藝館展で奨励賞を受けた崎原克友さん=18日午後、八重山毎日新聞社

 若き八重山上布作家の崎原克友さん(31)=宮良=がこのほど、2017年度日本民藝館展(同館主催)に出品した「八重山上布経(たて)ずらし緯(よこ)絣六通帯地」で、奨励賞を受けた。同展には全国の民芸品作家から1372点の応募があり、奨励賞は5点。同作品は23日まで東京駒場の同館に展示されている。

 作品は、若夏に生え変わる若葉や草木の鮮やかさをイメージし、黄色や緑色、藍色の波打つような模様を染めた帯。フクギ、八重山藍、ヤマモモやベニの木の種など、石垣で採れる染料を使用した。

 賞を受け崎原さんは「今後とも八重山の染料を使って、八重山の自然を感じられるような作品を作っていきたい」と語った。

 崎原さんは沖縄県立芸術大学美術工芸学部デザイン工芸学科で染織を学び、2014年から沖縄県指定無形文化財の八重山上布保持者の新垣幸子氏に師事。現在は八重山博物館に勤務しながら、八重山上布の織り方を学んでいる。

 崎原さんは7日に同館で開かれた授賞式に出席し、賞状を受けた。


石垣市 要介護者数144人減少 2017年前年対比

$
0
0

石垣市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(第7期)の第4回策定委員会が開かれた=19日午後、市役所第1・2会議室

 石垣市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(第7期)の第4回策定委員会(森永用朗会長、委員18人)が19日午後、市役所で開かれ、2017年に市が認定した要介護者数が、前年対比で144人減少の1681人だった。認定率も同2.2ポイント低い17.3㌫と、これまで最も低い値となっていることが事務局より報告された。

 介護予防・日常生活支援総合事業や介護予防事業(いきいき体操等)、高齢者人口伸び率の上昇が要因とみられている。

 今月に入り、石垣市の65歳以上の高齢者数は1万人の大台を突破。市によると、ひと月に約70人のペースで65歳以上の高齢者が増えている。

 策定委では、介護サービス利用実績から第7期(2018年度から20年度)におけるサービス対象となる見込み人数を紹介。

 施設入所待機高齢者の解消に向けた協議も行われ、委員から「利用の見込み量が低いのではないか」「既存施設を増設」「入所させる対象者の優先基準がむずかしい」などの意見が出た。

 2016年度の待機高齢者は約100人。待機期間が3年から5年の高齢者もおり、市は、中長期的な課題解決を目指している。

 見込み人数は、地域包括ケア「見える化」システムで算出された。同システムは、一元化されたデータから自治体や住民が介護医療の現状を分析し、課題解決の取り組み事例共有、施策検討支援などに役立てられる。

香港へ特産品を初輸出

$
0
0

国際航空貨物の初輸出セレモニーが行われ、関係者らが記念撮影をした=19日午前、新石垣空港ANA貨物上屋

 税関空港指定の新石垣空港から香港への国際航空貨物が19日、初輸出された。貨物を一時保管する保税地域が整備されていないなどの課題もあるが、島の特産品を海外へ直接輸出する輸送経路が形となり、島の経済振興発展に新たな道が開かれた。同日、島の特産品約630㌔を積んだ石垣ー香港の直行便が、関係者の期待を背負い空港を飛び立った。

 初輸出を前に、セレモニーで特産品プロモーション事業主催者を代表して、中山義隆市長が「新石垣空港から初となる国際航空貨物の輸出が実現し、地域活性化を推進する新しい一㌻となる」とあいさつ。

 香港エクスプレスのトーマス・ミウ カーゴマネージャーは「石垣島の貴重な品々を香港という世界最大の国際航空貨物ハブへと輸送する。島の産品が香港の消費者へ歓迎されるのは間違いない」と初輸出を祝った。 

 石垣市特産品振興協同組合の宮城龍二代表理事は「事業者単位で輸出手続きをせず、特産品振興協同組合のような組織がまとめて必要な手続きをし、手数料の分割化などができれば。これを機に輸出と観光産業の利便化を図りたい」と喜んだ。

 初輸出された特産品は、今月24日から始まる香港フードフェスティバルに出展される。

 国際貨物の輸送費は1㌔200円で、このうち市が1㌔当り30円を補助し、実質負担は170円(通関手数料は別途)。来年3月27日まで毎週火曜日に輸出される。輸出者は4日前(金曜日)の正午までに仮設の蔵置場所へ搬入となる。

候補者に宮良操市議 石垣市長選

$
0
0

宮良操氏

 来年3月11日の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長、17人)は19日、市議の宮良操氏(61)を全会一致で決定した。4月に選考作業を開始してから約9カ月。医師で石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の上原秀政氏を選考した結果を振り出しに戻すなど、曲折を経てようやく決まった。3期目に意欲をみせている現職の中山義隆氏(50)は、年内に出馬を表明する見通しとなっており、来年の市長選は一騎打ちの公算が大きくなった。

 市長選で野党側の運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会(会長・次呂久成崇県議)は20日、臨時総会を開き、選考委から報告を受け、承認する見通し。宮良氏の後援会組織を強化し、年内には出馬表明まで行う方針だ。

 入嵩西委員長は「宮良氏は、市民目線で話し合い、市民の相談にも気軽に乗ってくれる立派で偏りのない市議。20年近くに及ぶ議員活動では提言も多く、(石垣市への)貢献度は高く評価されている。政治家として申し分ない能力を持ち、特に農業分野の知識は優れており、基幹産業である農業の振興に欠かせない人物だ」と選考理由を述べた。

 宮良氏は取材に「自衛隊配備計画の(是非を)判断せざるを得ない重要な時期。選考結果を重く受け止めたい。郡民の会で正式決定後にコメントしたい」と述べるにとどめた。

 先の選考結果の白紙を了承した上原氏は「宮良さんは貫禄も十分で、議員経験も長い。宮良さんは自衛隊配備には絶対反対と言っているので、私も全力で応援する。国が相手なのでみんなで頑張って戦わなければならない」と支援を約束した。

 この日の選考委は登野城の事務所で開かれ、野党連絡協議会(長浜信夫会長)が宮良氏を一致して推薦。別の人物の名前も挙がっていたが、推薦には至らず、わずか1時間で終了。入嵩西委員長は「市議団の本気度が表れた結果」、次呂久県議は「市議団の気持ちが一つになった」と述べた。

 宮良操(みやら・みさお)氏。1956年4月29日生まれ。石垣市白保出身。沖縄国際大学卒。市職員を経て1998年9月に市議初当選。以降5期連続当選。八重山郡農業共済組合長、石垣島和牛改良組合長、JAおきなわ中央会理事、JAおきなわ経営管理委員などを歴任した。

あと10日で2017年が終わる。…

$
0
0

 あと10日で2017年が終わる。ことしはどんな年だったのだろうか。先日、本紙の10大ニュース候補を選ぶため、1年分の新聞をめくってみた▼目についたのは、児童生徒を中心とした文武両面の活躍。しかも九州、全国大会出場が数多くあり、子どもたちの頑張りが光っていた。加えて八重山商工高校の平良海馬投手の西武ライオンズ入団も華々しい話題として紙面を飾った▼一方、米軍のオスプレイの南ぬ島石垣空港への緊急着陸や現職市議逮捕、死体遺棄事件など、例年と比べ少々物騒な事件も多かったように思える。国が計画する平得大俣東への陸自配備をめぐり、1年通して反対派、推進派の動きがあり、1万4000余の反対署名の取り扱いを含め最も紙面をにぎわせたニュースの一つだ▼好調な観光入域、相次ぐホテルの建設計画、子牛セリ価格の高値安定、一方で人手不足の深刻化など経済面の表裏も報じられた▼石垣市制、与那国町制施行70周年。市内では15年ぶりの市民大運動会開催など数多くの記念イベントでにぎわった。与那国には海底光ケーブルが引かれ、情報格差という離島苦が一つ解消された▼外間守吉町長が四選を果たした。市長選も対立候補が固まり、盛り上がりをみせてきた。10大ニュースは24日、掲載される。(下野宏一)

石垣市のメリット大きい

$
0
0

 ▽…石垣市と県が計画する市街地道路ネットワーク再編事業が動きだした。市道と県・国道のすみ分けを図るため所管替えをし、それぞれで整備するもの。事業化に向けては市、県それぞれが自ら道路として認定することが必要で、市は12月議会で県・国道3路線を市道に認定した。同事業では県が整備した後に市に移管したり、市道を県道に格上げして整備したりと、市にとってのメリットが大きいようだ。

 ▽…郡内の県立学校で開かれている性教育講演会で、LGBTや性の多様性について講話している竹内清文氏。マツコ・デラックスや、はるな愛といった芸能人の番組について「エンターテインメントとしては面白い」としながら、その一方でLGBTで悩む人の自殺が表沙汰になっていないことに言及。「どうしたらLGBTの人たちが過ごしやすいか考える機会にしてほしい」と理解を求めた。

 ▽…国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として南米エクアドル派遣に出発する荷川取優さん。2018年は日本とエクアドルの外交関係樹立100周年。帰国する2020年の東京オリンピックでは、スペイン語を生かしボランティアもしたいと意欲。インクルーシブ教育や多文化共生など、海外の最前線で学んだ経験をふるさとのためにぜひ生かしてほしい。

八重山署 死亡事故ゼロ2年達成

$
0
0

八重山署の死亡事故ゼロ2年間達成を祝った関係機関代表ら=20日夕、八重山警察署署長室

 八重山警察署(与那嶺一文署長)は、2015年11月17日~17年11月16日までの2年間、管内で死亡事故と飲酒絡み人身事故ゼロを初めて達成。20日夕、同署で、池田克史県警本部長らが表彰した。与那嶺署長は「死亡事故ゼロは地域住民の願いであり、2年間達成は素晴らしいこと。これからも地域と連携し、3年目に向けて頑張りたい」と決意を新たにした。同2年間達成は県内では4署のみ。

 同署の死亡事故ゼロ1年間達成は、1999年5月14日~2000年8月10日(1年3カ月)、11年8月25日~13年2月11日(1年5カ月)、14年5月31日~15年6月17日(1年1カ月)、15年11月17日~16年11月16日に続き5回目。

 交通死亡事故は、事故発生から24時間以内の死亡がカウントされる。

 八重山署はことし、関係機関や地域団体と連携し、広報啓発や交通安全対策活動を展開。▽白バイを使用した路地裏パトロール▽八重山酒造協議会と協力し飲酒運転根絶川柳ステッカーを作製ーなど独自の取り組みを実施。交通安全教室は11月末時点で288回開催した。

 同署は「年末年始は慌ただしいが、安全運転に気をつけて、いい正月を迎えてほしい」と呼び掛けている。

宮良操氏を承認 石垣市長選

$
0
0

出馬への決意を語る宮良操氏=20日夜、登野城の事務所

 来年3月11日に行われる石垣市長選の野党側候補者として選考された市議の宮良操氏(61)は20日夜、市内で開かれた笑顔輝く八重山郡民の会(次呂久成崇会長)の総会で承認を受け、「住民自治の原点を取り戻すための選挙にしたい」と決意を述べた。年内に出馬表明を行う。

 宮良氏は「火葬場移転、幼稚園休園、不発弾処理保管庫、新庁舎建設などの問題で住民の声が無視されてきた。野党のチェックを否定し、野党議員を侮辱するような状況では、中山市長の人間性が問われてくる」と批判。

 その上で「私は市職員として18年、議員として20年務めているが、中山市政の8年間、ルールを守らない行政運営が行われてきた。国政のおごりを市政に持ち込んでいる。この怒りを訴えなければならない。私は論争と政策で引けを取らない対応ができる。自衛隊配備問題は最大の課題だが、それ以外にも問題がある」と述べた。

 総会では入嵩西整選考委員長らから選考の経緯と結果の報告があり、全会一致で承認された。郡民の会は市議、県議、政党、労組、市民団体などで構成され、代表ら30人が出席した。


4号線、県道に格上げ

$
0
0

県道への格上げで幅員拡張や歩道整備などが予定されている市道4号線=20日午後、真乙姥嶽近く

 石垣市と県は、市道4号線の拡幅整備や無電柱化などを盛り込んだ市街地道路ネットワーク再編事業を具体化させている。事業化に向け市と県は、それぞれ管理する3路線の移管作業を進めており、市は12月定例市議会で国・県道3路線の一部(総延長3712㍍、面積4万3923平方㍍)を市道に認定する議案を提出、可決を得た。県も市道3路線(5412㍍、5万2040平方㍍)を県道に格上げする手続きを進めている。

 同事業では、幹線道路の拡幅整備、既存道路の幅員再整備を行うことで主道路と従道路を整理し、市街地の道路ネットワークの円滑性と安全性を高める目的で実施される。

 市道4号線(総延長2322・6㍍、平均幅員8㍍)は、都市計画決定では幅員12㍍となっているが、大部分が未整備で、児童生徒が安心して通行できる歩道空間も確保されていない。このため県道に格上げし、両側歩道の整備、電線地中化を行う予定。5~10年の中期計画で実施される。

 市役所前の美崎新栄通り(総延長2207・9㍍、平均幅員11・4㍍)も県道格上げにより電線地中化などが検討されている。これも中期計画。

 県道浅田線の石垣小東通り部分については県が両側歩道を再整備するほか、一方通行の交通制限による安全性を確保する予定。おおむね3年で実施し、市に管理を移管する予定だ。

 再構築事業は、石垣島のみちづくり基本計画(石垣島内道路網整備基本計画)に基づくもの。計画は、2013年3月の新石垣空港開港に伴う道路利用の変化、入域観光客の増加に伴うレンタカーの増大など、交通環境の変化を受け、昨年3月に策定された。自動車だけでなく歩行者や自転車など多様な利用に対応する道路整備の指針となっている。

去る12日の本紙子ども新聞「やっぴぃ」に…

$
0
0

 去る12日の本紙子ども新聞「やっぴぃ」に、東京写真記者協会が今年の優れた報道写真に贈るグランプリ写真(カラー)が掲載された。それは東京新聞の「沖縄の視線」というものだった▼6月の「慰霊の日」の戦没者追悼式で、献花に向かう安倍首相に翁長知事や関係者、子どもたちが厳しい視線を注いでいる一瞬をとらえたものだ▼加計学園理事長らお友だちは大切にするが、沖縄には冷淡で不条理な扱いをする安倍首相への思いが表れた瞬間だが、その視線は今、怒りを増幅してさらに厳しくなっている▼オスプレイが墜落し、ヘリ窓が小学校に落下するなど県民や子どもたちの命を脅かす異常事態が続いているのに、政府は米軍のやりたい放題を容認しているからだ▼沖縄の基地問題は先日のテレビで、お笑いコンビが「全国の問題なのに沖縄にだけ押し付け見て見ぬふり」「アメリカに思いやりを持つ前に沖縄に思いやりを」と漫才に取り上げ話題になったが、基地引き取りは全国の知事も後ろ向きだ▼こうした状況を大田昌秀元知事は「醜い日本人」と批判したが、万一今の状況で大惨事が起きた場合首相には汚名が残り、沖縄からはさらに激しい憎悪の視線が向けられるだろう。首相は晩節を汚さぬよう口先でなく行動で沖縄にしっかり寄り添うべきだ。(上地義男)

飲酒運転根絶、川柳でPR

$
0
0

 ▽…八重山署の第1回「STOP!飲酒運転川柳」大会で、管内517点の作品の中から、3人の受賞者が選ばれた。受賞川柳は八重山酒造協議会10社や石垣島ビールの酒瓶にステッカーや銘柄ラベルとして貼られるという粋な計らい。受賞者2人はまだ未成年なので、川柳ラベルの酒瓶は酒が飲める年齢になるまで保存し、成人式で飲酒運転根絶記念古酒を味わってはどうか。

 ▽…趣味で落語をしているという伊原間中2年の上地貴海斗君(13)が八重山厚生園で2演目を披露したほか、手作りのプレゼントを贈って利用者を喜ばせた。レパートリーは8演目という上地君は、落語番組を録画して何度も見て覚える努力家。割り箸を割る動作では、扇子を使って割れる音もしっかり再現し、見ている人を驚かせた。将来の夢は落語家と思いきや「パイロット」とのオチも。将来が楽しみだ。

 ▽…川平小中学校で行われた世界のウチナーンチュ出前授業の冒頭、上原真紀さんが公用語のスペイン語で自己紹介すると、子どもたちは戸惑った様子。オキナワ第一日ボ学校の生徒たちとテレビ電話でつながり日本語が聞こえるとやわらいだ表情を見せた。向こうは夜の11時過ぎ。バレーボールの練習後に待ってくれていたそうだ。自分と世界がつながっている。そんな体験になれば。

堀川君(八島小4年)作品に大賞

$
0
0

「第1回STOP!飲酒運転川柳大会」の受賞者ら=21日午後、八重山署

 八重山署(与那嶺一文署長)はこのほど「第1回STOP!飲酒運転川柳大会」を開き、全517点の応募作品から、八島小学4年の堀川恭史郎君の「飲酒運転 しない心(くくる)に ニーファイユー(ありがとう)」が大賞に選ばれた。受賞川柳は、八重山酒造協議会10社と石垣島ビール㈱の酒瓶に、ステッカーや銘柄ラベルとして貼られる。

 飲酒運転根絶をテーマにした川柳大会は同署の取り組みとしては初。同協議会10社は、同川柳を記載した特別ステッカーを貼った状態で酒瓶を販売する予定。石垣島ビール㈱は、銘柄ラベルに川柳を記載し販売する。

 堀川君は「飲酒運転をしたり、させたりすると、親が悲しむので、絶対にしないでください」と呼び掛けた。

 また、宛名なしで指定地区に配達される「かもめタウン」の年賀はがきにも同川柳が印刷され、2018年元旦に市内と西表島で配布される。

 そのほか受賞は次の通り。

 【優秀賞】

▽「酒飲む日 車の鍵は お留守番」大岩秀彰(陸上自衛隊与那国駐屯地)

▽「酒飲んで 運転させない 許さない」大山史帆里(船浦中学1年)

落語で笑い届ける

$
0
0

表情豊かに落語を披露する伊原間中2年の上地貴海斗君=21日午後、八重山厚生園

 趣味で落語をしている伊原間中学校2年の上地貴海斗(きみと)君(13)が21日午後、八重山厚生園(慶田盛誠園長)を訪れ、演目「そば清」「めかうま」を披露したほか、手作りのプレゼントを贈り、利用者約40人を喜ばせた。

 上地君は、同校の特別支援学級に在籍。小学3年の時にテレビで落語の演目「寿限無」を見て面白いと思い、始めたという。5年目を迎え、レパートリーは8演目に。11月には伊原間中の文化祭、12月に母校の野底小でも「田能久(たのきゅう)」「まんじゅうこわい」も発表した。

 この日、上地君は扇子を使いながら表情豊かに演目を披露。大食いを自慢する清兵衛と謎の薬草について描いた「そば清」では、上地君のそばをすする音に利用者が「おいしそうだな。食べたいな〜」とうなるほど。演目が終わるたびに盛んな拍手が送られた。

 上地君はこの日のために松ぼっくりなどを使った手作りのクリスマスツリーの置物を約50個製作し、利用者に配布した。

 慶田盛園長は「素晴らしい落語を聞かせてもらった。楽しい時間をありがとう。芸を磨いてまた来てほしい」、同園生活相談員の川平京子さんは「耳が遠い人や目が悪い人が多く不安もあったが、上地君がゆっくり話すことを意識してくれた。利用者が楽しんでいてよかった」と話した。

 上地君は「みんなが笑ってくれてよかった。今後も続けて、またこういう形で落語をしたい」と意欲を語った。

市に再審査要請 連絡協議会

$
0
0

市が行った開発許可申請の審査について会見する、同協議会の新里昌央会長(右)と柳田裕行さん=21日午後、しらほサンゴ村

 石垣市白保集落北側の東海岸沿いでのリゾートホテル建設計画に反対している白保リゾートホテル問題連絡協議会(新里昌央会長)は21日午後、しらほサンゴ村で会見し、㈱石垣島白保ホテル&リゾーツが石垣市に申請した同ホテルの開発許可申請で市の審査に「瑕疵(かし)がある」として18日に、市に公開質問の回答および審査やり直しを要請したこと明らかにした。

 同協議会では県に対し申請不許可処分の要請も行っている。市は取材に「現在、精査中のため詳細は話せない」としている。

 協議会は会見で、市に自然環境、景観および市民生活環境の事前指導に必要な事項を定め、保全・災害の防止等の指導を行う「石垣市開発事業事前指導要綱」の審査基準に満たしていない項目があると指摘。

 指摘項目は▽進入路が2カ所必要だが1カ所しか確保されていない▽海域に流れた汚水などにより、影響をうける恐れのある利害関係者の同意が得られていないーなど。

 各質問の回答については、来年1月15日までに文書で説明しながら行うよう求めている。

 市は、事業者からの開発許可申請を市の条例に基づき審査し、11月6日に県へ申請書を届け出ている。

年末年始を安全安心に 市交安推進協

$
0
0

関係機関・団体の代表らが年末年始の交通事故防止に決意を新たにした2017年度年末年始の交通安全県民運動出発式=21日夕、石垣市役所玄関前ピロティ

 「飲酒運転は 絶対だめだよ! わかるよね」をスローガンに、2017年度年末年始の交通安全県民運動が21日から始まった。18年1月4日まで。21日夕、石垣市役所玄関前ピロティで多くの関係機関や団体の代表らが参加して同運動と総合警戒の出発式(石垣市交通安全推進協議会主催)を行い、年末年始の交通事故防止に決意を新たにした。運動期間中は▽飲酒運転の根絶▽子供と高齢者の交通事故防止▽二輪車の交通事故防止ーの3点に重点的に取り組む。

 出発式で同協議会会長の中山義隆市長は「飲酒運転の責任の重大さを伝え、市民の意識改革、広報啓発を進めるとともに、防犯灯300台、防犯カメラ30台を年度内に設置し、安全なまちづくりを推進する」とあいさつ。

 八重山署の与那嶺一文署長は「年末は深酒や超勤の疲れにより事件事故が増加する傾向にあるが、一層防止に努める」と決意。

 市役所職員らが▽飲酒運転をしない▽歩行者にやさしい運転を心がける▽時間に余裕を持って行動する▽できる時にできる事から、ちゅらさん運動ーと決意表明した。

 拳秀館上地道場の門下生ら17人が、空手の演武を披露し、「飲酒運転だめよ」「路上寝込みだめよ」と書かれた板を割った。

 出発式後、参加者らは美崎町を巡回し、飲酒運転根絶を呼び掛けるチラシを配った。

 同署によると、管内の人身事故は、12月15日時点で83件と前年同期を13件下回っているが、物件事故は11月末時点で前年を124件上回る1665件発生。このうち、レンタカー事故が36%を占めている。


再び大人足り得ているか

$
0
0

 

 ■キレやすくなった大人たち

 知人がこの頃は石垣島でもキレやすい大人が増えたと話した。車の運転中などにそう感じるらしい。確かに怒りをあらわにするドライバーがいる。相手の少しの落ち度にも過剰に反応する。けたたましくクラクションを鳴らしたり、時には腹いせのように危険極まりない追い越しに打って出たりする。意のままにならないと自分がないがしろにされたように思え、見境が利かなくなるのだろうか。身勝手でしかない自己主張である。

 知人は自分のことは棚に上げて相手の非を責める大人が増えたとも話した。先日はスーパーマーケットの駐車場で若い女性にひどい形相でにらみつけられ、とげとげしい言葉を投げられたという。駐車のスペースに余裕がないのでやむなく頭から進入して駐車した車をバックさせたところ、向こうからスマートフォンをのぞきながらやって来た若い女性の前方をふさいでしまったのだ。

 ■素直に非を認めることで

 心優しい知人は、あの時車から降りてわびればよかったと悔やんでいた。そのように行動することで、あるいは若い女性も、こんな場所でスマホに夢中になっている自分も不注意でしたと応えたかもしれないとも話した。車を運転中のこちらのミスについても頭を下げて見せるだけで相手の心証は随分和らぐものだからとも続けた。

 示唆に富む話だと思った。今度は若い女性の笑顔が目に浮かぶ思いであった。素直に非を認めることは相手の寛容性にも作用すると信じたい。自らの非を認めないことと相手への過剰な反応はひとつながりに思えないこともないが、それとは真逆のベクトルを思い描いた。そういう実践が大事だろう。「キレる」を回避するちょっとした「成功体験」の積み重ねである。負ならぬ正のスパイラルの構築に向けた実践である。この頃の大人は規範意識の大切さや道徳の価値項目については経験上知っているが、それを行動に移す力、道徳的実践力が弱くなっているのではないかとは知人の指摘であった。

 ■子どもたちのためにも大人は度量を

 教師の多忙化が依然として深刻な状況だ。あるいは保護者対応等でストレスをため込んでいないだろうか。不登校の子どもたちへの指導、対応も一筋縄ではいかないだろう。それでも教師には余裕と指導力が必須だ。子どもたちの前で「キレる」なんてことがあってはならない。キレることで子どもたちとの信頼関係は損なわれるだろうし、だいたいキレるという情動は自信のなさ、指導力のなさをさらけ出すようなものだ。とはいえ行政にあっては部活動指導のあり方の見直し等々教師の負担軽減、解消に向けて具体的で有効な手だてを早急に講ずるべきだろう。

 石垣市の学校でもいじめの認知件数の増加が問題になっている。これはある意味大人社会と無縁ではないかもしれない。余裕を持てずにすぐキレたり、非を認めない大人の姿を見せつけられたら子どもたちはどこへ向かえばいいのか分からなくなり、問題行動はますます増えるだろう。大人としての度量の大きさや他をおもんぱかる心持ちを心掛けたいものである。

 

「沖縄の方ですよね」「沖縄だ」「沖縄に住ませてください」…

$
0
0

 「沖縄の方ですよね」「沖縄だ」「沖縄に住ませてください」「そんなに簡単には沖縄に住ませない」「お願いします」「ダメダメ」「お願いします」「ダメダメ」「お願いします」▼「じゃ現在、沖縄が抱えている問題は」「米軍基地の辺野古移設問題」「あとは」「高江のヘリパッド問題」「それらは沖縄だけの問題か」「いや日本全体の問題」▼「東京で行われるオリンピックは」「日本全体が盛り上がる」「沖縄の基地問題は」「沖縄だけに押しつける」「楽しいことは」「日本全体のことにして」「めんどくさいことは」「見て見ぬふりをする」▼「在日米軍に払っている金額は」「9465億円」「そういった予算を何と言う」「思いやり予算」「アメリカに思いやりを持つ前に」「沖縄に思いやりをもてー!」「ようこそ沖縄へ」▼お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の漫才の1こまである。沖縄の米軍基地のほか福井の原発、日米安保、北朝鮮ミサイルなど時事問題を早口で一気にまくしたて、笑いでバッサリ▼批判も寄せられているというが、本人いわく「言いたいことを言いたいだけ。さまざまな価値観を押し付けられて、息苦しい世の中、マイクの前だけが呼吸させてくれる」。会場は大爆笑と割れんばかりの拍手の連続だった。(比嘉盛友)

見事な技法に驚き

$
0
0

 ▽…マルタ工芸の田場由盛さんが作った「縁起物輪っぱ」。連結している木の輪は、一本の木からつながった形を削り出したもので、接着加工などはしていない。県内全域から仕事を受ける田場さんによると、県内では初の技法だという。設計でどんな線を引くのか、まったくイメージができない。それほど複雑で難しいもの。見た人はきっと驚くだろう。

 ▽…3回目となった保育士対象の「移住体験ツアー」。これまでの過去2回で16人が参加し、うち2人の移住が実現。1人も来年4月に移住を予定しており、効果が出ているようだ。参加者が気にするのは、地域に溶け込めるかどうか。ある参加者は民泊先で「溶け込めるかどうか、住む地域によってだいぶ違う」と聞いたらしく、参考になった様子。

 ▽…白保小学校の新増改築工事が近く始まる。すべての校舎ではなく、1978年度に建設された校舎が対象。すでに解体され、更地となっており、あとは工事を待つだけ。12月定例市議会で可決された工事請負契約案では、工期が来年3月末となっているが、ほぼ不可能。ずれ込むことは確実で、市教委は2学期開始までの供用開始を目指す。

島尻君(石垣第二3年)に会長賞

$
0
0

第2回「北方領土と沖縄」作文コンクールで県民会議会長賞を受賞した島尻和慶君(中右)=21日午後、県議会議長室

 【那覇】北方領土返還要求沖縄県連絡協議会(会長・新里米吉県議会議長)の第2回「北方領土と沖縄」作文コンクール表彰式(主催)が22日、県議会議長室であり、石垣第二中学校3年の島尻和慶君の「南の島で思うこと」が県民会議会長賞に輝いた。2月10日にJA糸満で開かれる北方領土返還要求沖縄県民大会で、受賞者を代表して朗読する。

 島尻君は、尖閣諸島問題をニュースで知ったことをきっかけに、世界の話だと思っていた北方領土問題にも興味をもち自らインターネットなどを駆使して調査。さらに根室市で行われた北方領土青少年等現地視察事業で、終戦直後の色丹島を舞台にソ連の占領で激変した島民の暮らしを描いた「ジョバンニの島」の主人公のモデルとなった元島民から話を聞いた体験をまとめた。「ただ日本に変換するのではなく、今、住んでいるロシア人のことも考えないと昔ロシアがしたことを繰り返すだけだ」と訴えている。

 島尻君は「尖閣諸島も北方領土も抱える問題は同じだと感じた。周りの友達にもこの話を伝えていきたい」と話した。

入域観光客12万4335人 八重山事務所

$
0
0

 県八重山事務所(山城秀史所長)が22日に発表した10月の八重山入域観光客数は、前年同月を8386人(7・2%)上回る12万4335人となり、89年からの統計開始以降、同月の単月最高を記録した。観光消費額は1000万円(0・1%)増の74億3000万円。1~10月までの累計入域客は前年を12万2270人(11・4%)上回る119万7349人で、年間の過去最多を上回るペースで推移している。

 同所は、国内空路では台風の影響で欠航が発生して前年同月を下回ったが、クルーズ船の寄港が7回から11回に増えたことで全体の入域客数が好調に推移した要因とみている。

 国内空路では羽田が2万2332人(前年同月比1%減)、大阪(関空)が1万817人(同7・6%減)にとどまった。

 海外路線では、10月末まで香港間で週6便運航した香港エクスプレスが3536人(同98・9%増)、韓国仁川を結んだジンエアーのチャーター便が448人、同月18日まで台北を週2便運航したチャイナエアラインが832人を送客した。

 海路では3万4326人(同35・5%増)が来島した。クルーズ船は、寄港した11回のうち6回が10万㌧超の大型船だった。

Viewing all 16849 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>