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怒号飛び交い大混乱 石垣市議会一般質問

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 12月定例石垣市議会(知念辰憲議長)は15日、中山義隆市長の2015年度住民税(市・県民税)の課税・納税をめぐる崎枝純夫氏の一般質問で、「支払っていない」「適正に課税、納税されている」と激しい応酬が繰り広げられ、与野党双方からやじや怒号が飛び交うなど混乱に陥った。中傷するかのような発言もあり、双方が撤回と謝罪を求める異例の事態に。知念議長は「発言者と調整して整理する」とした。

 崎枝氏は、情報公開制度で明らかになった中山市長の市県民税所得証明書を提示、「株式譲渡上場」覧の黒塗りの部分について「桁数にすれば億単位」と指摘、「株の損失を給与から控除するため控除制度に基づいて申請、所得割の還付を受けてゼロにした。だから均等割の5000円しか払っていない」と主張した。

 知念永一郎総務部長は「何度も答弁するが、適正に課税、納税されている」と否定。中山市長は「株式所得でマイナスがあったから減免されたと勘違いしている。給与から納付されている。崎枝議員は印象操作をしようとしている」と反論した。

 中山市長は発言の撤回と謝罪を求めたが、崎枝氏が「撤回しない。謝罪もしない」と突っぱねたため、知念議長に要求した。

 一方、「払っていない」と主張し続ける崎枝氏に、中山市長は「(職務強要事件で)逮捕された3人と同じ社団法人の理事をしている崎枝純夫議員」との前置きを2度繰り返したほか、「来年の市長選の最終選考に残った議員。税の説明をしても分からない」と述べ、選考委員を務めている野党議員の名前も挙げてやゆするような発言も。

 一般質問終了後、野党の宮良操氏は「質問とは関連のないわれわれを侮辱するもので、市長の姿勢としてあるまじき行為。議員の名誉を傷つけるものだ。削除を求める」と語気を荒らげた。


少ない”英雄賛歌”

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 ▽…八重山芸能を考える第4回講座で、講師の大田静男氏は「八重山にはなぜナータフーズやオヤケアカハチを題材とした歌がないのか。非常に残念」と惜しんだ。確かにそうだ。アカハチの生きざまが再評価されるまで、先祖の胸にしまわれたアカハチ賛歌もあっただろう。長田大主をたたえた歌も少ないというのも意外。アカハチや長田大主自身が歌をつくったかもしれない。想像は膨らむ。

 ▽…石垣島リレーマラソンフェス2017では、参加者がたすきをつなぎ、仲間との絆を強めた。大浜中学校からは1年生、呼び掛けで1年2~4組の生徒が男女混合チームで、団結力を高めようと参加した。アンカーが競技場内に入ると、参加者全員でトラックを回り、ゴールテープを切る姿が印象的。クラスの成長のつながるはず。

 ▽…第8回石垣島やきもの祭りで初出展している陶芸教室「つね吉」工房の前原常男代表(67)は、病気のため57歳で仕事を退職して陶芸教室に通い始め、60歳の時に個展を開催。同祭りの出展業者の多くが本土出身者であることに「島の人が出ないといけない」と参加を決意したという。「若返り、健康の秘訣(ひけつ)にもなっている。少しずつでも毎日やればうまくなる。興味を持ってほしい」と呼び掛けた。

田舎ではお知らせや行事音楽を公民館の…

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 田舎ではお知らせや行事音楽を公民館の屋上拡声器で放送することが多い。遠くは聞こえず近隣住民は大音量に耐えている。短時間の放送であっても早朝などは迷惑と訴える住民も▼昔は親子ラジオが広報を担っていた。親子ラジオとは大きな出力を持つ親ラジオ局と家庭に貸与した小型の音響箱を有線で結んだ月ぎめラジオ放送のこと▼登野城に文化放送社、新川(後に新栄町へ移転)に中央放送社があった。昭和40年頃までは、大浜や宮良にもあった。高く長く張ったアンテナで沖縄本島の放送局の電波を中継受信し流していた▼お知らせはラジオ番組を中断して行っていた。夜は村のうた自慢の民謡、歌謡の録音を流した。教育勅語や軍人勅諭を唱える人も。親子ラジオはその後、家庭にトランジスタラジオなどが普及して役目を終えた▼そこから地域内のお知らせは大音量の公民館の拡声器から放送されるようになったが、近隣所帯は我慢の歴史の始まりでもあった。近年は飛行機の飛来音に防災無線の拡声器も加わり公共大音量は増える一方▼筆者の住む宮良地域では屋外放送機器が雷被害で壊れたのを機に地域内お知らせは、掲示板や防災無線を利用していて、音楽を伴う放送をやめている。新公民館は学校も近く屋外放送をどうするのか思案中。(仲間清隆)

雨風に負けず、たすき継ぐ 石垣島リレーマラソンフェス

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最後はチーム全員でゴールし、喜びを分かち合う参加者ら=16日午後、石垣市中央運動公園陸上競技場

 第3回石垣島リレーマラソンフェス2017(同実行委員会主催)が16日、石垣市中央運動公園陸上競技場で開催された。スクールの部に3チーム、一般の部に18チーム、ソロ(ハーフ)の部に12人が参加、競技場内外1周1㌔の特設コースを走り、マラソンの楽しさとゴールする感動を味わった。ソロ以外は42・195㌔のコースで、たすきをつなぎ、仲間との絆を強めた。

 リレーマラソンは子どもから大人まで、1チーム10人以内でチームを構成。駅伝とは違い、周回や走る回数にとらわれず、友人や同僚、家族ら自由にマラソンを楽しめるのが特徴。県外からの参加者もおり、徐々に認知されつつある。

 フェスは午後1時にスタート。途中、冷たい雨風に見舞われたが、走者はチームメートの温かい声援に後押しされた。石垣市民吹奏楽団などによる演奏や歌で会場を盛り上げた。

 東京、大阪、山梨、石垣のメンバーで結成された「チームサスケ」の森元拓さん(48)=山梨県=は「1人で走るより、皆でたすきをつなぎ応援しながら走れて楽しい。一度走ると病みつきになる」とうれしそう。

 大浜中学校1年4組「ダークホースⅣ」の大底莉々亜さん(13)は「走ってみてきつかったが、このレースでクラスの団結力を感じた」と満足そうに話した。

 結果は次の通り。

 【一般の部】

▽優勝=リレーマラソンクラブ(2時間23分39秒)▽2位=チームステップアップ(2時間25分40秒)▽チーム川平(2時間42分46秒)

 

【スクールの部】

▽優勝=ダークホースⅣ(2時間53分28秒)▽2位=SunSun3くみ(2時間58分20秒)▽3位=1年2組健未(たけみ)GO!(3時間29分49秒)

 

【ソロ(ハーフ)の部】

▽優勝=河内清純(2時間8分17秒)▽2位=中谷照雄(2時間45分10秒)▽3位=糸木優子(3時間3分3秒)

慣れない手つきで調理 減塩意識し「男の料理教室」

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男のための料理教室」でヘルシーメニューを調理する参加者ら=15日午前、石垣市健康福祉センター2階調理室

 「男のための料理教室」(石垣市健康福祉センター主催)が15日、同センターで開かれ、合同会社石垣島タクシーコールセンター(平良吉美代表社員)の社員や乗務員ら17人が参加し、減塩を意識したヘルシーメニューを調理した。

 参加者らは、八重山保健所の用意した、食事バランスを自動計算する「食育SATシステム」を使用して食生活の乱れを実感した。

 講師の同センター栄養士の根神文子氏が高カロリー、野菜不足、塩分過多にならないために「スーパーのおかずや外食メニューで、何を選ぶかが大切。そこにある食品をうまく組み合わせ、バランスの良い食事を取って」と呼び掛けた。

 石垣市食生活改善推進員(愛称・ヘルスメイト)7人が参加者のサポートに回り、ハンダマご飯や豚肉のショウガ焼き、小松菜の更紗あえ、かき玉汁、牛乳わらびもちの5品を調理。レシピは1人当たり698㌔㌍、脂質18・2㌘、塩分2・6㌘と、不規則な食生活で栄養価が偏らないように計算されている。

 参加者の中には、包丁を持った事のない男性もおり、慣れない手つきで調理に取り組んでいた。

 完成した料理を食べた参加者からは「全然味が無い」「薄味で素材の味が楽しめる」などと相反する意見も。40代男性は「味が薄くて物足りないので、帰りにそばを食べに行く」と冗談交じりに話した。

 平田稔さん(66)は「お肉が特においしい。家ではソースをかけているが、味がしっかりとついている」と満足した様子だった。

候補者選び白紙に 上原氏の承諾得る

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 来年3月11日の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長)が候補者選考をやり直すことが16日、分かった。医師で石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表上原秀政氏(63)を選考していたが、上原氏が来年2月末まで夜間診療を継続することから、市長選で運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会(会長・次呂久成崇県議)から「これでは戦えない」と強い懸念が上がっていたため、入嵩西委員長と次呂久県議が同日、上原氏に「選考を白紙に戻したい」と伝え、了承を得た。近く選考委を開く予定だ。

 選考委員は11月23日、上原氏を予定候補者に決定、今月8日に開かれた郡民の会で報告したが、出席者からは「市長選は短期決戦。2月末まで診療を続けると選挙態勢がつくれず、戦えなくなる」などと不安が相次いでいた。

 次呂久県議が郡民の会の懸念事項を上原氏に伝えていたが、15日になっても状況に変化がなかったため、選考委は選考結果を白紙に戻す方針を固めた。

 上原氏は取材に「私一人では戦えないので、白紙に戻すことを承諾した。自衛隊配備の阻止をやってくれる人がいれば任せたい」と語った。

「望年会」という表現は別に珍しいものではない。…

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 「望年会」という表現は別に珍しいものではない。ただ、11日に沖縄からメールで届いた忘年会の案内状を読んでみて、これこそ望年会にふさわしいと感じた▽送り主は浦添市の青山惠昭さん(74)。台湾2・28事件、真実を求める沖縄の会の代表である▽戦後の台湾で国民党政権が住民を弾圧した同事件では、青山さんの父・恵先さんが犠牲となったことが台湾側に認められている。被害者のリストに外国人の名前が刻まれた初のケースだ▽八重山も無関係ではない。与那国出身の仲嵩實さんと石底加禰さん、石垣島出身の大長元忠さんが犠牲になったとして遺族が訴えているのだ▽いずれも20代後半から30代後半で亡くなった。貴重な働き手を奪われた家族がどのような境遇に置かれたかは書くまでもあるまい▽忘年会の案内文には3人が犠牲者として認められるか「大変気がかり」とある。ただ、「これからの方向を語り合い、より一層の親睦をはかる」と忘年会の目的が記され、視線はあくまで前を向く▽次の年に望みをつなぐ「望年」だ。過去を忘れることでは決してない▽台湾では毎年2月28日に合わせて各地で関連行事が開かれる。来年の2月は、年の瀬を抜けたらすぐそこだ。八重山と台湾の間に刺さったトゲが一日も早く抜けるよう「望」みたい。(松田良孝)

優勝果たし結婚式に花

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 ▽…第86回秋季軟式野球選手権大会で、結成2年目の「どぅしぐわ~」が2度目の優勝を果たした。前日はなんと又吉大智監督の結婚式。17日の試合中はベンチの仲間たちから「新郎!」と声援が飛んだ。優勝してチームメンバーは「結婚式に花を添えることができた」と喜び、又吉監督も「なんでも言い合えて、楽しく野球ができる仲間たち」と誇らしげ。同窓生の絆はよいものだ。

 ▽…西表島はネコ科の生息地として世界最小というから驚きだ。琉大理学部・伊澤雅子教授の講演会が開かれ、9万年前から島で命を育み、約50年に発見されたイリオモテヤマネコを解説。かつては石垣島にもいたかもしれないヤマネコは、西表の▽湿潤亜熱帯▽琉球弧の地史ーを土台に絶滅を免れた。世界自然遺産登録を前に、ヤマネコありきで語られる西表に「卵が先か鶏が先か」の言葉が重なる。

 ▽…琉球國祭り太鼓八重山支部が結成25周年を迎え、メンバーやOBら多数が節目を祝い、発展を願った。同支部によると、2017年12月現在で県内に10、県外に39、海外6カ国に28の支部があり、メンバーは総勢2500人余りに上る。同支部では、15年12月にジュニアが再結成されて15人が活動しており、裾野も徐々に拡大。今後も力強い演舞で市民や観光客を楽しませてほしい。


島の自然楽しみ69人快走

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沿道の声援を受け、大自然のなかを笑顔で駆け抜ける参加者ら=17日、西表島

 西表島をトライアスロンで盛り上げようと「西表島HAPPY77トライアスロン」(西表島スポーツプロジェクト主催、Triathlon LUMINA主管)が17日、前泊浜ビーチを発着地点に初めて開催された。悪天候でコースが変更されたが、全国からエントリーした69人が、競技を楽しみながら西表島のロケーションを満喫した。

 前夜からの雨や強風の影響で会場の前泊浜湾内が早朝からうねっていたため、ラン15㌔以外のスイム2㌔を取り止め、バイクを60㌔から30㌔に変更。タイム測定や順位付けを行わない大会で、参加者らは思い思いのペースで西表島の自然を楽しみながら快走した。

 コース沿道では住民や子どもたちが声援を送り、参加者は笑顔でゴール。最終ランナーは大会スタッフや参加者、応援に駆け付けた子どもたちが総出で出迎え祝福した。ゴール後には中身汁が提供された。

 坂本敏子さん=大阪府=は「残り3㌔ぐらいから、子どもたちが一緒に走ってくれた。適度なアップダウンで、戻りのコースで海が見えてよかった」と笑顔を見せた。

 自身もトライアスロン競技者で、西表島スポーツプロジェクト代表の川尻哲央さんは「練習で使っていて、いい環境だと思っていた。参加者にカヌーやトレッキング、SUPなど西表島の他のアクティビティも知ってもらいたい。島の方にも動いてもらった。これからも段階を踏んでやっていきたい」と手応えを感じた様子だった。

 大会終了後には中野わいわいホールで、今大会に特別出場した元オリンピックマウンテンバイク種目日本代表の竹谷賢二さんによる講演会が行われた。

「ヤマネコ」の生態紹介 伊澤琉大教授が講演

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西表島で進化を遂げたイリオモテヤマネコの生態の話に耳を傾ける来場者=17日午後、石垣市立図書館2階視聴覚室

 琉球大学附属図書館・同大学博物館(風樹館)主催の講演会「イリオモテヤマネコと水の島」が17日午後、石垣市立図書館2階視聴覚室で開かれた。琉大理学部教授の伊澤雅子氏が、ネコ科が生息する世界最小の島・西表島で進化を遂げたイリオモテヤマネコの生態を紹介した。

 伊澤氏は1982(昭和57)年にスタートした研究結果を基に、イリオモテヤマネコの特性や社会構造などを説明。「食物連鎖に関わらず、ヤマネコはなぜ284平方㍍と小さな島で生息できるのか」と投げかけ、西表島の▽湿潤亜熱帯▽琉球弧の地史ーを土台に生物の多様性が育まれ、ヤマネコの▽幅広い食性▽水域の利用ーにつながったと解説した。

 近年は個体数の減少が著しいとして、西表島内での安全運転、島内観光時のルールづくりの重要性も指摘した。

 講演会は、市制施行70周年記念事業の同大附属図書館・博物館企画展「琉球大学資料にみる 八重山の自然とくらし」の一環として開催された。

19日に候補者選考 年内の出馬表明目指す

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人選を白紙に戻し、19日に再選考すると発表する入嵩西整委員長(右)と次呂久成崇県議=17日午後、字石垣の県議事務所

 来年3月11日の石垣市長選で、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長、17人)と、運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会(会長・次呂久成崇県議)の両代表は17日、市内で会見し、医師で石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会共同代表の上原秀政氏(63)に決定した結果を白紙に戻した経緯を説明するともに、19日に開く会合で新たな予定候補者を選考する方針を明らかにした。選考結果を郡民の会で報告し、予定候補者を中心に後援会の設立など選挙態勢づくりを進め、年内には出馬表明まで行いたい考えだ。

 入嵩西委員長は「駐屯地ができると、保守主導の政治が構築されるため、革新の声が市政や国政に反映されにくくなる。このため今度の市長選は、石垣市の将来の政治の行方を決める選挙となる。どうしても勝利して平和な島にしていきたい。そういう気持ち、意欲のある予定候補者を選考し、多くの賛同を得ていきたい」と強調、次呂久県議は「スムーズに候補者を決定し、年内に走れる態勢を整えたい」と述べた。

 経緯について次呂久県議は「上原さんが2月末まで診療を続けると選挙態勢がつくれないという声があった。上原さんとも調整してきたが、患者のこともあるので2月末までは続けなければならないということだったので厳しいと判断した。医師不足の問題もあり、上原さんにはその分野でしっかりやってもらいたいという声もあった。勝利のために互いに取り組むことを上原さんと確認した上で白紙に戻した」と説明した。

 入嵩西委員長も「上原さんとわれわれが考える運動の期間に差があった。上原さんには感謝している。上原さんは自衛隊配備を心配した結果、市長選に出ると言った。彼も含め、このことを訴えていきたい」と述べた。

 

 ■新たな候補者確定か 水面下で模索、調整

 来年の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会が人選を振り出しに戻したのは、「次の玉」を確保できる見通しがたったからだ。11月23日に予定候補者に上原秀政氏が選考された当初から、運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会内部には「2月末まで夜間診療を継続するのであれば戦えない」などと懸念の声が根強くあったため、選考委は水面下で上原氏に代わる人物を模索、調整を終えたものとみられている。

 現職で3期目に意欲を示している中山義隆氏(50)は、年内に出馬表明を行う見通し。周辺は、保守系市議2人が逮捕、送検された市長職務強要事件をめぐる影響が選挙に出るとの厳しい見方をしているため、今回の野党側の人選のやり直しを注視。与党の一人は「白紙に戻したということは、次の予定候補者が決まっているということ。選挙も近いので一般人は無理。議員か議員経験者が出てくるだろう」とみている。

 陸自配備計画をめぐり革新側は、防衛省が2018年度予算の概算要求で用地取得費など経費を計上したことを危惧。「選挙で負ければ配備される。さらに配備されれば、500~600人の隊員に家族を含めると1000人以上になるので、革新側は市長選で勝てなくなる。今回が最後のチャンス」と危機感を持っており、19日の選考委で予定候補者が決定した場合、いっきに選挙モードに突入する。

「生(ま)りどぅ宝」。子どもは私たちの希望であり、…

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 「生(ま)りどぅ宝」。子どもは私たちの希望であり、未来。そんな子どもたちを生命の危機にさらしてはならない。「世界一危険」な米軍普天間基地周辺の連続事故である。子らを守らず国を守る。これが軍の論理、安全保障の実相▼政府は「普天間の早期閉鎖のために辺野古移設を」と主張するが、その理屈はうそと不条理だ。今度は辺野古周辺、中北部市町村に墜落や部品落下など危険性が移るだけで、沖縄県民が重荷を負う構図にかわりはない▼事故が海兵隊普天間所属機に異常に多いのはなぜか。県議会は在沖海兵隊の県外、国外移転を何度も全会一致決議している▼年が明ければ名護市長選、年末には県知事選挙がある。反基地と「イデオロギーよりアイデンティティー」に結集したオール沖縄の民意が試される選挙イヤーである▼3月には翁長知事批判の急先鋒中山石垣市長が三選に打って出る。陸自配備の民意が問われる時だ。投票用紙には、住所氏名など個人情報を精査されない何よりの自由がある▼桜坂劇場で1万人、県外で5万人を集めた映画「カメジロー」を見た。第2、第3の若き後継者よ、次々と出でよ。米軍の圧政と闘った「不屈の人」瀬長さんは「県民大衆こそ不屈」と語った。そのとおりだ。われら大衆、今こそ手をつなぎ不屈の魂を。(慶田盛伸)

公設市場、どんな変貌見せるか

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 ▽…石垣市公設市場の指定管理者が来年4月から、市場内で特産品販売センターを構える市特産品振興協同組合に代わる。公設市場は中心市街地の中心に位置する。かつては客離れが深刻化していたが、センターの開設が起爆剤となり、活気を取り戻した歴史がある。来年からは市場全体を管理運営する立場。どんな変貌をみせてくれるのか。

 ▽…石垣市老人福祉センターゲートボール場の芝生が新たに整備され、健康増進や地域活動の場として活用されることに期待が膨らむ。18日は、あいにくの雨だったが、浸透性のある天然芝により水がたまらず、円滑な競技を行った。利用者の一人は「緑のじゅうたんのようだ」と喜んだ。お年寄りのみならず、多くの市民が利用する施設となってほしい。

 ▽…西銘誠が会場を沸かせた。100㌔以上の猛者を次々と倒していく姿に会場中が声援を送った。子どもの頃から力が強く、腕相撲では負けなし。高校では腕相撲の強さを聞きつけた上級生が教室まで挑んできたが、負けなかった。アームレスリングと出合ってからはその魅力に取りつかれた。強くなるために技を磨き、力をつけた。次の目標は日本一だ。

石川、85㌔以下級優勝 アームレスリング

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(左から)アマクラス3位の嘉手苅聖、プロクラス85㌔以下級優勝の石川勇作、同無差別準優勝の西銘誠=12日夜、一休食堂

 アームレスリングの「腕我最強」大会(同実行委員主催)が10日、佐敷町のシュガーホールで開催され、石垣市から出場した石川勇作(39)がプロクラス85㌔以下級で優勝、同無差別級で西銘誠(39)が準優勝を果たした。アマクラスの75㌔以下級の嘉手苅聖(18)は3位だった。

 大会には県内外から約70人が出場。競技レベル、体重別に分かれて熱戦が繰り広げられた。同大会は2010年から、年3回開催されている。

 ■西銘のパワーに会場沸く

 無差別級の決勝戦。大会11連覇中の絶対王者、金城晃(39)に挑んだのは西銘誠=石垣市=だった。相手は身長188㌢、体重100㌔の巨漢。身長163㌢、90㌔の小兵ながら敗者復活戦で大きな相手を次々と倒してきた。会場に「マコト」コールがわき起こる。

 子どものころから力が強く、腕相撲では負けなし。ところが、10年前に市内で開催された腕相撲大会に出場したところ、体重の軽い相手の技の前に一蹴された。「もっと強くなりたい」。技を習得していくうちアームの魅力にはまり、2011年ごろから本格的にトレーニングを開始。15年に腕我最強大会の無差別級で準優勝、同年の全日本大会では90㌔以下で3位の成績を残したが、「本来の力が出せていない」と納得していなかった。

 今大会でも、そんなもどかしさを引きずっていたが、予選で金城に敗退して吹っ切れた。「力でねじ伏せる」。敗者復活戦は怒濤(どとう)の快進撃。決勝でも「技ではなく力と力の真っ向勝負で行く」と決めた。

 来年6月には、全日本大会に3年ぶりに挑戦する。「もっと自分を試してみたい。優勝の感触はつかめた」。念願の日本一をとりにいく。

与那国製糖が操業開始

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今期圧搾開始に当たりサトウキビを投入する関係者ら=15日、与那国製糖工場内

 【与那国】JAおきなわ与那国製糖工場(工場長・瑞慶覧隆JAおきなわ与那国支店長)の今期の操業が15日、始まり、同日午後、工場内で圧搾開始のセレモニーが行われた。

 操業計画では今期収穫面積は103㌶、原料処理量4400㌧を見込んでいる。操業日数は3月末までの100日間を予定。ほ場では連日、収穫作業が行われている。工場では工場内や収穫などで55人を季節工員として雇用し、対応に当たっている。

 セレモニーでは瑞慶覧支店長が「昨年より1カ月早い操業だが安全操業で生産したい」とあいさつ。続いて外間守吉町長、田里千代基町議会議長があいさつ。

 山城隆則JA八重山地区本部長が「安全確認をしっかりしてほしい」と激励。安全操業を期待した。

 お神酒で清めた後、関係者が原料投入口にサトウキビ投入し、出席者が安全操業を願った。


16年、八重山の路上寝最悪 八重山署管内で790件

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路上寝込み年別件数(八重山署館内)

 八重山署管内の路上寝通報件数が2016年に人口1000人当たり14・6件と、県内14署でワーストであることが、同署のまとめで分かった。15年(ワースト2)の11・9件から2・7ポイント増えており、同署は警告書を発行するなど対策を強化する一方、「路上寝は事件事故に巻き込まれる可能性があり大変危険」として、適度な飲酒を呼び掛けている。

 同署によると、同署管内の路上寝通報件数は、15年が701件、16年が790件。17年は11月末時点で615件発生。前年同期を82件下回っているが、依然、高いのが現状。

 同署管内では14年に、駐車場で酒に酔って寝ていた男性が車にひかれ、左鎖骨、右肋骨(ろっこつ)骨折など重傷を負ったほか、07年には死亡事故も発生している。また、路上寝を狙った窃盗が15、16年ともに5件発生しており、ことしは11月末時点で3件起きている。

 石垣市消防本部によると、路上寝者を見た人が救急車の出動を要請するも、搬送の必要性がなかったり、救急車の到着時に姿がなかったりする事例も多く発生しており、真に救急車を必要とする急患に対して、救急車の到着が遅れるおそれがある。

 八重山署は、注意喚起を目的に10日から路上寝者に対し警告書を発行しており、「警告書の発行を重ねても路上寝を繰り返す常習者には検挙もあり得る」としている。路上寝は道路交通法の76条に違反し、検挙されると5万円以下の罰金の対象となる。

 一方、路上寝はお隣の宮古島署管内でも多く、同署のまとめで15年が通報件数705件(人口1000人当り13・5件)、16年が733件(同14件)。人口1000人あたりの発生件数は15年がワースト、16年がワースト2と、本島と比べ、離島の先島が多い傾向にある。

公設市場の指定管理者変更 市議会最終本会議

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議案採決を前に各常任委員会の審査報告を受ける議員ら=18日午前、本会議場

 12月定例石垣市議会(知念辰憲議長)は18日、最終本会議を開き、6公共施設の指定管理者を指定する議案などを全会一致で可決した。公設市場の指定管理者は来年4月から、市も出資する㈱タウンマネージメント石垣(TM石垣)から市特産品振興協同組合(宮城龍二代表理事)に代わることになった。2006年度の指定管理者制度導入後、同市場の管理者変更は初めて。

 公設市場の管理状況をめぐっては、16年度の外部評価で5段階評価の1・8と低く、「管理運営状況の改善が図られていない。空きテナントや3階保育所跡地など、有効活用されていないスペースが多いことから、行政と指定管理者で一体となった抜本的な対策が必要である」と指摘されていた。

 市指定管理者選定委員会(委員長・漢那政弘副市長、14人)は外部評価も踏まえ、応募団体のうち最も評価の高かった同組合を選定した。同組合は市場内で特産品販売センターを運営しており、これまでのノウハウを活かしながら新しい取り組みを展開することになりそうだ。

 一方、TM石垣の出資団体には市も入っていることから、本会議では「TMの今後の経営はどうなるのか。出資者として経営改善を図る責任があるのではないか」(宮良操氏)との質問があり、大得英信企画部長は「別々の事案と解釈する。私たちも話はするが、主体的には理事の判断が優先される」と答弁した。

 石垣市民の森の指定管理者は引き続き八重山森林組合(代表理事組合長・中山義隆市長)に決まったが、経済民生委員会(大石行英委員長)は「ごみの散乱や不法投棄、トイレの損壊など市民の利用からかけ離れた維持管理状況にある」として市民が利用しやすい環境を再整備するよう強く求めた。

 ことし7月に指定管理者が「市が求める管理は困難」として辞退した底地ビーチについては、建設土木委員会(砥板芳行委員長)が判断する材料がないとして継続審査とした。

 2017年度一般会計補正予算案は3億782万円を減額して総額を281億2120万円とするもの。歳出では、新石垣空港国際線旅客施設強化事業1億4282万円を減額、市初の公立幼保連携型認定こども園の整備に向けた設計費となる川平子育て支援施設事業1624万円を追加した。

 ほかの指定管理者は次の通り。管理期間はいずれも来年4月から3年間。

 ▽大浜信泉記念館=㈱ハブクリエイト(喜納正雄代表取締役)▽市伝統工芸館=市織物事業協同組合(平良佳子理事長)▽市船越漁港直売所兼休憩所施設=北部漁友会(丸山秀貴会長)▽明石パラワールド=明石スカイレジャー振興協議会(上原隆会長)。

賃金保証につながるか

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 ■来年4月施行目指す

 翁長知事が知事選の公約にしていた「公契約条例」制定の動きが加速している。来年2月定例県議会に提案し4月からの施行を目指している。

 国、県、市町村は最小の経費で最大の効果を上げるため、公共工事や物品の購入、ごみ収集、ビルメンテナンスなどの業務を民間企業に委託し、多くは競争入札で受注者を決定している。 ところが公共サービスの効率化やコスト縮減が図られる中、景気低迷や厳しい財政事情を背景に事業者間で価格競争が激化し、過度な低価格での契約や受注が増大。その結果収益性が低下し労働者の賃金にしわ寄せされるなど、良質な労働力確保や公共サービスの質の低下が懸念されるようになった。

 そこで公共事業に従事する労働者の適正な労働条件を確保するため全国の各地域で公契約条例の制定を求める声が上がり、沖縄県も翁長知事の知事選公約に基づいて「公契約に携わる経営者等の経営の安定や労働者の労働環境の整備を促進することで公共サービスの品質の確保および向上を図り、もって地域経済の活性化や振興、地域社会の持続的な発展に寄与する」として同条例が制定されることになった。

 ■規制型でなく理念型

 県の公共事業や公共サービスは、県民生活を支えるために必要不可欠であり、それを現場で支える労働者の賃金を適正な水準に引き上げようというものだ。2009年に千葉県の野田市が初めて制定し全国に広がっている。都道府県では奈良、長野、岐阜、岩手、愛知の5県が制定している。

 同条例には賃金の下限額をあらかじめ明示し、元請けだけでなく下請けなどの事業者にもそれ以上の賃金を義務付ける「規制型」と、義務付けのない「理念型」があり、沖縄県は理念型を予定している。これに対し労組側からは「賃金を事業者任せにせず、非正規を含め労働者が安心して働けるよう条例で賃金の下限額をあらかじめ明示すべきだ」と規制型を求める声がある。

 しかし一方で下限額の明示が逆に賃金を引き下げる懸念もあり、当面は他の5県同様理念型でスタート。適正な賃金水準の実効性への懸念は「そこは事業者をしっかり見極めて契約することで確保できる」とみている。

 ■県内市町村は制定無し

 県内市町村ではまだ制定はないが、石垣市も民間企業への公契約は多く、9月定例議会の一般質問で取り上げられた建設業の「週休2日制」導入と併せ検討する必要はあるだろう。 

 建設業は危険、きついなどという労働環境を理由に若い人を中心に就業者が少ないため、賃金を高くして求人しているが、それでも厳しく入札辞退や入札不落などが起きているという。

 そこで条例で建設労働者が安心して働けるよう賃金はやはり強制力のある「規制型」でしっかり保証し、さらに週休2日制も導入するなどの労働環境整備で人材確保につなげ、建設業を活性化する必要がある。

 八重山を含め沖縄は観光を中心に経済が好調な今も、非正規労働者や母子世帯などの貧困や子どもの貧困が深刻な問題だが、公契約条例はそれを最大限減らすものであるべきだ。

師走に入り、大人の皆さん今年もですかと、…

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 師走に入り、大人の皆さん今年もですかと、子どもたちや周囲の嘆きの声が聞こえてくるようだ▼八重山署管内では、12月に入り18日現在で飲酒運転や酒がらみの傷害事件などで男女7人が逮捕され、酒を飲む機会が多くなる年末年始にかけて、事件事故の増加が懸念されている▼さらに心配なのが、我を忘れるほどの過度な飲酒による路上寝込みである。管内では2016年に790件の通報があり、県内14署中で最悪だった、今年も11月末時点で615件発生し危険な行為が後を絶たない状況だ▼道交法違反の路上寝込みは事件事故にも巻き込まれかねない。管内では過去に車にひかれる死亡事故も発生、また、あたかも被害者を介抱するふりをして、財布を抜き取るケースなどの窃盗事件も起きている。「目が覚めたら警察にいた」とならないよう適度な飲酒を心掛けたい▼さらなる愚かな行為が「自分は大丈夫」といった一瞬の気のゆるみからくる飲酒運転である。死亡事故となると悔やんでも悔やみきれず、人生で取り返しのつかない結果を招くこともある。大人の皆さん。それでも飲酒運転や路上寝込みをしますか▼年末を大切な人と安全に過ごすためにも、あなたの職場や家庭で「しない」「させない」の合言葉の輪を広げ、明るい希望の新年を迎えてほしい。(鬚川修)

手紙文化の普及と振興を

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 ▽…市内全小学校の児童に、ことしも恒例の年賀はがきが贈られた。はがきには各協賛企業の社名とともに「私たちは、子どもたちの未来を見つめ、手紙文化の普及と振興を積極的に支援します」とのメッセージも印字されている。技術が発達し、手で文字を書かなくなった。スマホなどIT機器に慣れる前に、子どもたちの自由奔放な〝作品〟も見てみたい。

 ▽…八重山上布作家の崎原克友さんが、本年度日本民藝館展で奨励賞を受けた。八重山の染料を使い、若夏の頃の鮮やかな草木をイメージした色合いに仕上げたかすり帯地だ。「八重山上布の少し硬めでシャリ感のある質感が好き」と話す崎原さん。民藝館担当者も「豊かな作り手は宝」とコメント。地元の伝統をつなぐ若き作家のさらなる活躍に期待したい。

 ▽…子どもたちにとって、クリスマスと言えばプレゼントをもらうことが一番の楽しみだが、海星小の児童らは逆。サンタクロースになって施設を訪問。お年寄りたちにとびっきりの笑顔をプレゼントした。同校では他人を思いやる心、誰かに喜んでもらうために知恵を出し合い、計画を立て実行することを学んでいるという。寒い日だったが、笑顔に気持ちもほっこりした。

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