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市議会に与党議員の姿なし

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 ▽…4日招集された石垣市議会。冒頭から与党議員の姿はなかった。今村重治市議が出席したことを受け、控室で対応を協議していたのだが、これが与党以外の議員や傍聴人にも知らされなかった。野党議員でさえ「何が行われているのか」と言う始末。傍聴人はなおさら分からない。テレビやネットで生中継されていれば、苦情が殺到したことだろう。

 ▽…キングスがBリーグになって石垣にやってくる。対戦相手は富山グラウジーズで昨シーズン、Bリーグイケメンランキングで1位となった宇都直輝選手が所属している。宇都選手はことし日本代表にも選ばれており容姿、実力ともにトッププレーヤー。しかしキングスもアイラ・ブラウンと古川孝敏の2人が代表入り。2年ぶりのキングス。どんなプレーをみせてくれるのか、楽しみ。

 ▽…八重山保健所主催のヘルシーメニューコンテストで、栄養バランスのいい朝食メニューを考案した郡内の高校生11人が受賞。もうすぐ島を離れ1人で暮らすだろう3年生の受賞が多かった。新生活でも考案メニューのような朝食を作り毎日頑張ってほしいが、国吉秀樹所長も「八重山に赴任して2年だが、朝食を調理したことは1回もない」と苦笑。忙しい朝だが、少しでも栄養のある朝食を。


海を隔て遠く離れているがゆえ電波が届か

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 海を隔て遠く離れているがゆえ電波が届かない島々に、テレビがやってきて今月で半世紀になる。八重山手帳に教えられた。受像機がある家は少なく隣近所の子らが集まり、動かないテストパターンから見た。ひざまずきして▼「ひょっこりひょうたん島」に夢中になった。連続ドラマは「旅路」。その音楽は今も耳に残る。ニュースは夕方なのに「おはようございます」と言った▼全国同時放送は9年後の昭和51年。海底ケーブル敷設でようやくカラーテレビになった。かの具志堅用高さんが世界チャンプに輝いた年だが、NHKは試合中継放送がなく地元ファンは親子ラジオにかじりついて聞いた▼民放テレビ放送開始は平成5年。半世紀のうち26年間はNHKのみの暮らし。この間、ケーブルテレビやビデオショップが庶民の娯楽を補った▼ラジオも難聴地域。全国でも珍しいFM波に乗せた民放2波の放送開始は平成16年。天皇皇后両陛下行幸啓の年である▼BSにCS、選択肢は増えた。スマホやPCでラジオが聞けるラジコのサービスが始まった。来年には4K、8K放送も始まる。半世紀で情報伝達の手段や機器はかくも発達した。一国の大統領がSNSで悪態をつぶやき、ネット社会に匿名の闇が広がる時代。島にいて世界とつながる。ホンモノを見極める目を、耳を持たねば。(慶田盛伸)

創立80の文字鮮やか 9日から農業祭

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創立80周年記念第36回農業祭に向けて、八重農ライフスキル科の生徒が制作した花文字=4日午後、同校校門東側

 9日、10日の創立80周年記念第36回農業祭に向けて、八重山農林高校ライフスキル科は4日午後、校門東側に花文字を設置した

 花文字は「創立80 農業祭」と書かれており、背景に赤のヒポエステス2293鉢、文字に黄色とだいだい色のマリーゴールド1739鉢の計4032鉢を使用。大きさは縦2.7㍍、横18㍍。

 使われた花は同科の生徒108人が、9月25日に種をまき、10月10日から1年生を中心に鉢上げ、栽培管理を行ってきた。

 この日は、3年生が午前中から約5時間かけて花文字を完成させた。

 同科3年の仲桝人夢(ひとむ)君(18)は「いい感じに仕上がった。天気もよく、農業祭までは咲いていると思う。ライフスキル科では、軽食が食べられるお店や多肉植物の寄せ植えなどをする予定。八重農産の商品を買いにぜひ足を運んでほしい」とPRした。

石垣さんが(八重農2年)が最優秀賞 保健所主催高校生対象

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「ヘルシーメニューコンテスト~私の手づくり朝ごはん~」で入賞した高校生ら=4日午後、八重山保健所会議室

 健全な食生活と朝食の大切さの理解促進を目的に、郡内の高校生を対象に開かれた「ヘルシーメニューコンテスト~私の手づくり朝ごはん~」(八重山保健所主催)で、石垣綾子さん(17)=八重農2年ライフスキル科=が最優秀賞の八重山保健所長賞に選ばれたほか、11人が入賞した。4日午後、同所で表彰された。 同コンクールはことしで14回目。郡内の3高校から▽野菜、きのこ、海藻類総重量約140g以上使用▽30分以内で調理可能▽身近な食材の活用—などの規定を満たしたメニュー47作品の応募があった。

 石垣さんは、ナーベラのみそ汁やゴーヤの漬物など、沖縄の野菜をふんだんに使ったメニューで応募。同保健所の国吉秀樹所長は「みそ汁が飲みやすくて上等」と評価し、石垣さんは「沖縄の野菜を入れてみたかった。賞をもらえてうれしい」と語った。

 西里礼乃栄養士は「男子のレベルも上がってきている。メニュー作りを通して気づいた事を、人生に生かしたり、友達に伝えたりしてほしい」と期待した。

 そのほかの受賞者は次の通り。

 【優秀賞】

 ▽沖縄県栄養士会八重山部会長賞=友利優花(八重高3年)▽沖縄県食品衛生協会八重山支部長賞=前三盛ひまり(同)▽八重山調理師会長賞=田邊陽菜(同)▽三市町食生活改善推進協議会長賞=坪田琉花(八重農2年)▽沖縄県飲食業生活衛生同業組合八重山支部長賞=松浦雅(八重高3年)

 【優良賞】

 ▽八重山保健所長賞=西蔵盛大成(八重高3年)、當銘たまき(同)、加那原誠人(同)、西原佑香(八商工3年)

 【特別賞】

 ▽高校生に人気ナンバーワン賞=大野海(八重高3年)

今村市議出席で議会混乱 与党が出席自粛要請

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12月定例石垣市議会に出席した今村重治市議の対応をめぐる協議で空席となった与党席(左側)。他の議員や職員は待機を余儀なくされた=4日10時45分ごろ、本会議場

 伊原間牧場でのゴルフ場計画をめぐり、市有地の貸し付けを求めて中山義隆石垣市長を脅迫したなどとして職務強要罪で起訴されている4被告のうち今村重治市議=釈放=は4日、12月定例市議会(知念辰憲議長)に出席した。これに与党側は「議会運営上、支障が出る」として自粛を求めたが、野党側は「釈放され、罪も確定していない。議員の権利を剥奪するものだ」と猛反発した。今村市議は与党の申し入れに「私が判断すること」と応じず、報道陣に「強要したことも強要したつもりもない。議会に出席するのは議員の務め」として最終日まで出席する意向を明らかにした。一般質問も検討するという。

 与党側は当初、辞職勧告決議案の提出も検討したが、「有罪になっていないので理由がない。議会から排除する法的根拠もない」として見送り、別の対応を協議した。

 この結果、議案の取り扱いを協議する議会運営委員会(石垣亨委員長、10人)に自粛要請を提案、砥板芳行氏が「罪が確定するまで身分は保障されるため、議場に来ることを止めることはできないが、関係者の市長と同席すると議会運営上の支障が出るのではないか。留意してほしいとの意見を伝える必要がある」と説明した。

 これに対し、野党からは「逮捕・起訴は残念だが、無罪になった場合どう対応するのか。今村氏は釈放されており、公職として議会に出る責任と義務がある」「罪が確定していないのに個人の権利を奪うのか。本人の意思で出席しており、他の議員がとやかくいう立場にない」などと反発の声が相次いだが、与党の賛成多数で可決された。

 野党の宮良氏は「女性問題など議員のプライバシーも議運で取り扱っていいことになる。議運の権威に恥じる行為だ」と強く批判した。

 定例会は午前10時に開会する予定だったが、今村市議への対応をめぐって与党側が中山義隆市長を交えて協議を続けたため入室せず、開会できない状態に。今村氏に出席の自粛を求める対応の決定に至るまで時間を要し、3時間45分後の午後1時45分に開会した。

 この間、知念議長は与党が入室しない理由について「今村氏が出ているので調整かと思われる」と述べるにとどめ、議場で待機を余儀なくされた野党議員からは「なぜ待たされるのか分からない」「これが理由になるか。数の横暴だ。罪も確定していないのに、議長も今村氏を排除しようとしているのか。おかしい」といらだちをあらわにした。

 一方、保釈中の伊良皆高信市議は欠席。保釈中に禁止されている行動などを考慮したものとみられている。

1年納めの師走に思う

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 ■丁寧で謙虚な政治今後も

 光陰矢のごとしで1年納めの12月を迎えた。「忖度」(そんたく)という言葉が流行語大賞に輝くなど「丁寧」(ていねい)と「謙虚」という言葉とは真逆な「横柄」「乱暴」「ごう慢」「尊大」な政治を続けている安倍政治に今年はいよいよ終止符が打たれるのかと思いきや逆に大勝し、引き続き危うい政治が場合によっては最大4年後まで継続されることになった。

 野党が“小池劇場”で分断され自滅したとはいえ、国民はなぜあえて「戦争する国」に向かう安保法や共謀罪法を強行し、お友だちの森友・加計学園疑惑隠しをする政権を選挙前は支持しないと言いつつ選択したのか。沖縄差別の安倍政治に今回もノーを突きつけた沖縄県民には理解不能な結果だ。

 そういう日本国を相手に沖縄県民や翁長知事は「日米安保を全国で分担してください」と今後もやりきれない大変な闘いが続くが、諦めなければ必ず報われる日が来るはずだ。

 ■首相と米大統領が脅威

 しかも今回の600億円の税金を投入した選挙理由の「国難」も、当事国は北朝鮮とアメリカだが、それを本来仲裁役に回るべき首相が「圧力しかない」と米国と一緒になって挑発。有事には北朝鮮の怒りを買って真っ先に日本がミサイル攻撃を受けかねない。

 それだけに中国や北朝鮮の脅威をしきりにあおり、それを選挙や軍拡に利用する首相こそが、武器を同盟国に売りつけ今にも先制攻撃しかねないトランプ大統領と共に脅威だと指摘する識者は少なくない。

 沖縄では1日、ウオーキング中の20歳の女性を暴行目的で殺害した元米海兵隊員の軍属に判決が下された。無期懲役だった。極刑を望んだ両親は娘の無念に涙し、2年近くを経た今も手向けの花が後を絶たないという遺体発見現場は何を物語るか。判決直前の11月には61歳の男性が飲酒運転の米兵にはねられ死亡。県議会は最近では異例の全会一致で抗議決議案を可決した。

 それは基地あるがゆえの度重なる事件・事故に対し、政治的に立ち位置の違う自民などの会派もその立場を超えて県民の怒りを示そうと歩み寄った結果だ。沖縄の基地問題は翁長知事が訴えているように常にそうあるべきだ。

 ■中国強硬がリスクに

 12月定例市議会が開会した。市長脅迫で逮捕された今村重治氏の出席をめぐり初日から議会が混乱するなど、来年3月の市長選に向け今議会は激しい前哨戦が繰り広げられるだろう。

 そういう中で先日、尖閣諸島をめぐる一連の中国の強硬姿勢が、日本の実効支配を打破したいとする習近平国家主席の「中国の権益を守る軍事行動」だったとの報道があった。やはり尖閣国有化が中国に付け込むすきを与えたようであり今後も海、空からの継続を指示しているという。

 一方で軍事衝突しないよう制御可能な状況を保つとしており、現在のにらみ合いが長期戦になるのは必至だ。その間に中国が強硬になればなるほど軍事的な自衛隊の展開が一層緊張状態を高め、中山市長が受け入れようとしている自衛隊は抑止力どころか戦争に巻き込まれる危険性を増大するものだ。

いつかは実現と思ってはいたが、本当によくぞやってくれた。…

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 いつかは実現と思ってはいたが、本当によくぞやってくれた。その一言に尽きる快挙だと思う▼県出身で男子ゴルフの宮里優作選手(37)が、今季最終戦の日本シリーズJTカップで優勝し、逆転で初の賞金王に輝いた。今季4勝目、ツアー通算7勝目を挙げ、選手会長として史上初の賞金王を獲得し実力を証明した▼優作選手は、トップタイでスタートした最終ラウンドでショット、パット共に完璧なゴルフを展開。抜群の安定感を発揮し1イーグル、6バーディー、ボギーなしの62で回り、2位に6打差をつける通算15アンダーの堂々たるプレーで勝利した▼ゴルフ界では名の知れた宮里3兄妹。優作選手は次男で兄が聖志選手、妹に今季限りで引退した藍さんがいる。ジュニア時代から類いまれな才能を開花させ、主要タイトルを総なめにしプロでの活躍が期待された▼しかしプロ入り後の道のりは決して平たんではなく兄や妹に先を越され、勝てない日が続いた。不遇な時でも緻密な練習を重ね、心技体を向上させた。ツアー初優勝から4年目のことし、その努力が見事に花開いた▼諦めずに挑戦する姿に多くの県民が励まされたと思う。優作選手は「自分はまだ伸びしろがたくさんある」と語る。プレーは発展途上、男子ゴルフ界でさらなる活躍を期待したい。(鬚川修)

生徒らの成長が楽しみ

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▽…来年度の星まつり公開ウエディング開催にむけ、ウエディングフラワーとバージンロードの施工に関する講座が行われた。ステラマリッジが仕掛ける第3弾として、八商工生がオリジナルの施工を体験。制限時間内に完成できなかったが、それぞれが意見を出し合い楽しそうに作業を進めていた。ステラマリッジのメンバーも、本番に向け生徒らの成長を楽しみにしている。

 ▽…球春到来に向けて千葉ロッテマリーンズの春季キャンプ受け入れを確認した石垣島協力会。期間中は台湾のラミゴモンキーズとの交流戦や野球教室、選手のサイン会もある。受け入れには市補助金に頼らない運営を展開している協力会だが、本年度の予算額が630万円余りに膨れあがっているのが気がかりだ。前年度の繰越金が大きいが、協賛を集められるかが課題だ。

 ▽…沖縄県文化協会賞と沖縄県文化功労者賞の受賞者合同記者会見が5日午後、石垣市文化協会で開かれた。嵩本安意会長は「三線を弾くものは怠け者だ、と言われる風潮が昔はあって、大変後輩が育ちにくい時代だった。今はこれだけ盛んになり、このような受賞もあり、とても喜ばしい」と感慨深げ。誰もが自由に芸の道を志すことができるのは、平和で平等な時代だからこそ。


ステラマリッジが課外講座 八商工

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課外講座で本番を想定し、バージンロードを施工した=5日午後、八重山商工高校マルチメディア教室

 八重山商工高校の生徒が中心となり開催予定の2018年度星まつり公開ウエディングに向けステラマリッジ(石垣市商工会星物語推進委員会)が5日午後、同校商業科観光コース2年生(18人)を対象に、ウエディングフラワーと会場施工に関する課外講座を同校で開いた。

 市内で花屋を経営する一級フラワー技能装飾士の漢那憲哉さんが講師を務め、生徒らは、フラワーアレンジメントやウエディング会場の施工を通して、一生に一度の結婚式を彩る花を作るにあたり、責任感や島のウエディングの魅力に触れ、テーマに沿ってどのような花を提供するのか学んだ。

 漢那さんは座学で「結婚式で、やりたい演出やお客さまの要望に『できない』とは言わず、どうすればできるのか自分たちで見つけてほしい」と臨機応変に対応する重要性を伝えた。

 本番を想定したバージンロードの施工で生徒らは、時間制限が課せられ、重圧を感じながらサイドポールや照明をセッティングした。

 漢那さんは「屋外の気象条件により予定プランの変更もありえる」とし、現場の状況に応じ、チームで相談して会場を仕上げていくことの必要性も説いた。

 ブーケやブートニアの作製も行った。

 今後は、市内ホテルのブライダルフェアで挿花や施工技術を学ぶ予定。

 講座は、公開ウエディング成功を目標に、各事業者が専門別に講師を担当。本年度、6回開催される。

「八重山の自然とくらし展」開催

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中山義隆石垣市長に展示資料の説明を行う佐々木健志学芸員(右)=5日午前、石垣市立図書館展示ホール

 石垣市制施行70周年を記念して、琉球大学付属図書館・博物館の企画展「琉球大学資料にみる 八重山の自然とくらし」が5日から、石垣市立図書館で始まった。八重山の自然や歴史、文化に関わる貴重資料97点が展示されている。17日まで。市内開催は2回目。

 国指定重要文化財の宮良殿内で記された公務日記や日用品購入記録、祭事の際に使われた献立などが閲覧できるほか、ジュゴンの薫製や頭骨標本、イリオモテヤマネコの標本や、村人が数の記録や計算道具として使った「わら算」の稲わらなどが、歴史的資料と関連付けて展示され、多様な観点から楽しめる展示となっている。

 初日の午前、開会セレモニーが開かれ、中山義隆市長、石垣安志教育長、同付属図書館の山本和雄事務部長がテープカットを行ったあと、同大学博物館の佐々木健志学芸員と、同大学図書館職員の冨田千夏さんが、資料を説明した。

 山本事務部長は「貴重な資料が再び八重山の皆さんの目に触れてうれしい。地域を見つめ直す機会となれば」とあいさつした。

ミカンコミバエ確認されず 県議会代表質問11月定例会

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代表質問する砂川利勝氏(右)と次呂久成崇氏=5日、県議会本会議場

 【那覇】沖縄県議会(新里米吉議長)の11月定例会は5日、砂川利勝(沖縄・自民)、次呂久成崇(社民・社大・結)の両氏が代表質問を行った。一度は根絶に成功したミカンコミバエの断続的発生について島尻勝広農林水産部長は「島全体を対象とした防除を10月に実施。現在は2回目の防除を実施中で新たなミカンコミバエは確認されていない」と述べた。また、石垣ー波照間航空路線再開について川満誠一企画部長は「粟国航空路線再開後となる」とし、見通しが立たないことを明かした。県側はほかに、ガソリン価格の本島との格差縮小や農業基盤整備、離島の医師確保などに取り組む考えを示した。

 ■砂川利勝氏代表質問

  離島・過疎地域の医師確保の支援について砂川靖保健医療部長は「20年度以降は、琉大医学部地域枠を卒業した医師が離島やへき地での勤務を開始する見込みだ」とした。

 当初、ことしの秋ごろに予定されていた粟国航空路線再開については「第一航空、粟国村、県で運航計画や収支見込の協議を重ねているが、協議が整っていないため再開は未定」と説明。粟国航路再開後に計画されている石垣|波照間線の就航については「新たな操縦士を確保し波照間空港を使った訓練を実施。大阪航空局などと調整し適切に対応していく」とした。

 牛肉輸出など食肉業に対する県の取り組みについて島尻勝広農林水産部長は「輸出国の衛生基準を満たすようHACCP取得などを支援していく」とした。

 台湾海軍演習による漁業への影響について「与那国漁協から所属漁船の操業に影響が出ていることは聞いている。安全操業に向け、関係団体、部局と連携し対応していく」と述べた。

 波照間島に新たに就航した大型高速船が浮桟橋を利用できないことについて翁長雄志県知事は「船舶会社に漁港内での操船や乗船方法などの情報収集を行う。利用者の利便性や安全性の向上を図るため浮桟橋など施設整備を検討していく」との考えを示した。

 ■次呂久成崇氏代表質問

 サトウキビの生産振興対策については「生産基盤の整備やハーベスターなどの導入による機械化促進などに取り組んでいる」、畜産業の今後の支援と取り組みについては「畜産担い手育成総合整備事業などで生産基盤強化に取り組んでいく」と説明した。

 本島と離島のガソリン価格差縮小に向けた取り組みで川満誠一企画部長は「13年度に流通過程で生じる離島特有の経費についても補助を拡充したが依然として価格差が生じている」として、引き続き価格差縮小に努める考えを示した。

 児童虐待防止について金城弘昌子ども生活福祉部長は「市町村要保護児童対策地域協議会を設置し課題を抱える子どもや家庭の早期発見や適切な保護、支援を図るため情報を共有し対応している」とし、高齢者虐待についても相談体制の充実などを推進していく考えを示した。

 新県立八重山病院の敷地内の薬局について伊江朝次病院事業局長は「敷地内に保険薬局の区画は設定していない。患者の利便性に影響があることから調整を図りたい」と答弁した。

 大型リゾート開発について宮城理土木建築部長は「地元住民から反対の声があることは承知している。開発事業者に地元との合意形成を促している」と述べた。

ネバネバと糸を引く納豆の人気が徐々に高まり…

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 ネバネバと糸を引く納豆の人気が徐々に高まり、昨年、消費額が過去最高を記録し、ことしはさらに上回る勢いだという。「うまい、安い、ヘルシー」と、健康志向の高まりとともに消費が伸びているようだ▼納豆は大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品。今でこそ学校給食の献立にものぼるようになり、全国で広く食されるようになったが、もともとは、寒い時期の保存食とも言われ、以前は関東など東日本を中心に流通し、関西など西日本ではなじみが薄かった食品。沖縄でも食べる習慣はなかったと記憶している▼筆者が初めて口にしたのは本土の大学で部活のとき合宿で朝食に出されたのが最初。そこで好きになれず、それ以後、食べていない▼高い栄養価については理解しているが、その臭いと糸を引くネバネバがいまだにどうも好きになれない。その納豆の発酵食品たる特性で好き嫌いが分かれるところだろう▼だが、その栄養価はタンパク質が豊富で、食物繊維、ビタミン、カルシウムなども多く含まれ、まさに健康食品。しかもスーパーなどでは3個セットが100円もしないなど家計にも優しい▼たれや梅干し、からしを混ぜたり、トースト、サラダ、パスタに使うなど食べ方や料理の種類も豊富。食わず嫌いの人も、試食する価値はありそうだ。(下野宏一)

ICT利活用に注目

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 ▽…与那国町とNTTドコモがICT利活用連携協定を締結した。特定の分野に限ったものではなく、連携内容は各分野と幅広い。ドコモのこうした包括連携は県内初という。町は今後、ドコモからノウハウの提供を受けながら各分野で課題を抽出し、解決につなげるICTの利活用を検討する。どんな方策がでてくるのか注目だ。

 ▽…日本を代表する陸上選手18人が島内で冬期合宿を実施している。郡内の児童生徒対象の陸上教室が開かれ、子どもたちは「右を見ても左を見てもトップアスリート」という状況に驚きながらも、真剣なまなざしで汗を流した。「本当にすごい」。興奮した様子でつぶやいた子どもたちが彼らから盗んだ技術や心構え、得た助言を生かして、どう育っていくのか。こちら伝え手側も胸が弾む。

 ▽…石垣市農業委員会による農地パトロールが実施された。改正農地法が施行され「農業利用の最適化」が同委員会の必須業務となった。委員らは、農家のために、農地を守り生かす役割を担っている。遊休農地・無耕作放棄地を把握し、両地の解消へ向けて問題点の改善や整理を行う。農地の有効利用が、第1次産業の活性化へとつながってほしい。 

日本実業団陸上が石垣島合宿

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高校生らにハードルのこつを指導するヤマダ電機の増野元太選手(左)=6日夕、石垣市中央運動公園競技場

 2019年第17回世界陸上競技選手権大会や20年東京オリンピックに向けて、4日から一般種目の冬期合宿を行っている一般社団法人日本実業団陸上競技連合(西川晃一郎会長)の陸上教室が6日夕、石垣市中央運動公園競技場で開かれた。石垣島アスリートクラブ(新谷敦史代表理事)の小中高生ら約60人が世界に挑む国内トップアスリート18人から直接指導を受け、技術向上に汗を流した

 児童生徒らは小学校低・高学年、中学生、高校生に分かれ、跳躍や短距離などそれぞれの種目で練習。

 ハードルブロックでは、ヤマダ電機陸上競技部の増野元太(24)=17年世界陸上準決勝進出=が高校生4人とともにトレーニングし、抜き足のこつは「前に前に持っていくこと」などと助言した。

 八重高1年の田場智哉君(16)=陸上部=は「8月の世界陸上を見て、すごい人だと思っていたので、増野選手に会えるとは思わず本当に驚いた。きょう教わったことをしっかり生かしていきたい」と笑顔を見せた。

 同連合の合宿は11日まで。参加選手は次の通り。

 ▽男子選手=諏訪達郎(NTN)、東魁輝(同)、増野元太(ヤマダ電機)、高山峻野(ゼンリン)、大室秀樹(大塚製薬)、岸本鷹幸(富士通)、前野景(ドーム)

 ▽女子選手=名倉千晃(NTN)、市川華菜(ミズノ)、永野真莉子(デンソー)青木沙弥佳(東邦銀行)、武石この実(同)、紫村仁美(同)、青木益未(七十七銀行)、清山ちさと(いちご)、清水珠夏(城北信用金庫)、中野瞳(マグノリア)、宮坂楓(ニッパツ)

キビ搬入9万5000㌧超も

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安全操業を願って、ケーンヤードにサトウキビを投げ入れる松林社長(右)ら=6日午後、石垣島製糖

 4日から原料を受け入れ、5日夕から圧搾を開始した石垣島製糖株式会社(松林豊代表取締役社長)は6日、構内で2017/18年期の製糖開始式を行った。10月末時点の調査で収穫面積は前期比30・3%増の1435㌶、生産量は同19・2%増の9万1815㌧を見込んでいるが、その後の生育から9万5000㌧を上回る勢いという。粗糖生産量も9年ぶりに1万㌧を超える見通し。製糖終了日は来年4月22日を予定。

 一方、ハーベスターによる機械刈りの割合が前期の78・3%から85%に上昇していることから、天候次第では長引くおそれもあるという。

 今期は台風の影響も少なかったことから、生育が順調。工場は一日当たり900~1000㌧の処理能力を有し、900㌧を処理した場合は3月末で終了できるが、天候の影響で原料切れもあることから一日平均の圧搾量を750㌧として製糖終了日を設定した。

 製糖期間が長くなると、春植え・株出しなど次期の農作業に影響を与えることから、松林社長はあいさつで「心が痛む。能力を上げた新工場建設を関係機関とともに進めたい」と新工場の必要性を強調。「工場の頑張りはもちろん、ハーベスターのオペレーター、トラックの運転手、農家の皆さんにも頑張ってもらい、力を合わせて基幹産業であるサトウキビを守っていきたい」と述べた。

 開始式には中山義隆石垣市長、八重山農林水産振興センターの竹ノ内昭一所長、JAおきなわ八重山地区本部の山城隆則本部長ら関係者も出席し、あいさつした。松林社長らがサトウキビをケーンヤードに投下し、酒で清めて安全操業を祈願した。


ICT利活用で連携 与那国町

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ICT利活用連携協定に調印し、握手する外間守吉与那国町長(左)とNTTドコモ法人ビジネス本部第一法人営業部の齋藤武部長=6日午前、石垣市健康福祉センター

 与那国町と㈱NTTドコモは6日、ICT(情報通信技術)利活用連携協定を締結した。海底光ケーブルの開通で超高速ブロードバンド環境が整備されるなど情報格差が是正されたのを受け、あらゆる分野の課題をICTで解決しようという取り組みで、包括的な連携は県内初。町はすでに高校教育の実現や複式学級の解消を探る実証実験を先行させており、今月中には各分野のICT利活用検討委員会を立ち上げ、ドコモから技術や知見の提供を受け、各分野の中長期計画を年度内に策定、次年度から順次、事業をスタートさせる考えだ。

 両者の連携内容は▽地域産業の振興▽安心・安全なまちづくり▽観光振興による交流活性化▽U・Iターン施策の推進▽移住・定住促進に向けた雇用の創出・環境の整備▽国境を越えた行政間交流▽姉妹都市花蓮市と連携した人材育成▽情報・物資の交流推進ーなどの検討と、多岐にわたる。協定期間は3年間。

 町は協定を踏まえ、検討委に六つのワーキンググループを設け、各分野の課題を抽出、ICTでどのように解決できるかを検討する。ドコモが技術支援を行う。

 ドコモによると、来年2月に関東圏で行われる予定の与那国物産展で「海底遺跡」の360度映像シアターのトライアル展示を予定している。与那国の魅力を360度映像で紹介する取り組みのほか、母牛の発情や分娩(ぶんべん)を検知してメールで知らせる「モバイル牛音恵」、水田の水管理支援など、すでに全国で導入されている第1次産業分野の支援システムも具体例として挙げた。

 協定の調印式は同日午前、石垣市健康福祉センターで行われ、外間守吉町長は「ICTを利活用した取り組みを各分野で実施することで、地域活性化とまちづくりの促進が図られる。協定締結の機会が得られたことは大変な好機」と期待。ドコモ法人ビジネス本部第一法人営業部の齋藤武部長は「NTTの知見とノウハウで町をサポートし、町の地域振興に貢献したい」と語った。

 外間町長はICTへの期待感として日本最西端への支店や在宅テレワークの誘致を挙げ、「減税などの特区申請も検討したい」との考えを示した。齋藤部長は「ICTをツールに時間と場所から解き放たれた働き方が叫ばれており、可能性はゼロではない」と述べた。

「きょうは何の日?」かというと、きょう12月8日は…

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 「きょうは何の日?」かというと、きょう12月8日は日本がアメリカに戦争を仕掛けた日だ。と同時にくしくも反体制・反戦運動で知られるあのビートルズのジョン・レノンの命日でもある▼76年前のこの日、日本軍はハワイの真珠湾を奇襲攻撃、アメリカ・イギリスに宣戦布告して4年近くに及ぶ「太平洋戦争」が始まった。しかしそれはまた沖縄にとって日米両政府に新たな悲劇と苦難を強いられる“いばらの道”の始まりとなった▼「沖縄戦」で20万人余が犠牲となり、戦後72年経た今なお日米安保で広大な米軍基地を一身に背負わされ、米軍犯罪や事故で県民の命が奪われ脅かされる日々が続いている▼その沖縄ではイギリスのエコノミストから、「沖縄の年老いた平和主義者たち」と立派な称号を頂いた人々が中心になり、「二度と戦争はイヤ」と辺野古や宮古・石垣で新基地も自衛隊も反対と悲痛な声を上げているが、日米政府は逆に負担を強めている▼今月はクリスマスもある。ベトナム戦争に反対したジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻は差別や戦争のない世界平和を願い、かの有名な反戦歌「ハッピークリスマス」を作った▼しかし好戦的な日米トップは北朝鮮と第3次大戦に突入しかねない。太平洋戦争の教訓は未来永劫忘れられるべきでない。(上地義男)

自主財源確保となるか

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 ▽…石垣市が小中学校のクーラー設置費と新庁舎建設の財源の一部を寄付で募る計画をしている。クーラー設置費ではクラウドファンディングで寄付を募り、赤瓦でも同様の手法かふるさと納税を検討している。クラウドファンディングの場合は返礼品はなく、寄付者の満足度をどう高めることができるか工夫が必要という。新たな自主財源の確保策となるか、注目だ。

 ▽…兵庫県立兵庫高校の修学旅行生が底地ビーチで景観やスポーツレクを楽しんだ。ヤラブ林まで広がる敷地や長く延びる砂浜で自然を満喫。観光コース手前の川平湾の陰となり、閑散期は訪れる人影も少ないが、子どものころに家族で海水浴に出掛けたとか、トライアスロンの出発地点でおなじみの人も多いはず。市の指定管理者も「様変わりさせたい」と整備に意欲をみせている。可能性に期待。

 ▽…伊野田小に贈られた25冊の本は、同校の子どもたちからリクエストを受けて購入した。一番人気は「科学漫画サバイバルシリーズ」。同校の職員によると、何冊か置いてあったが、人気がありすぎて本が読みつぶれてしまったという。その他にも、日本のトップアスリートたちの学生時代や下積み時代をつづった「アスリートの原点」シリーズが人気という。

共生社会実現へ議論 市地域福祉計画

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地域福祉計画・地域福祉活動計画の改定について話し合われた=7日午後、市役所2階会議室

 第2次石垣市地域福祉計画・地域福祉活動計画(2018年度から5カ年)を策定する石垣市地域福祉計画策定委員会の第1回委員会が7日午後、石垣市役所で開かれ、計画改定に向けた報告や意見が交わされた。委員会に先立ち中山義隆市長が委員19人に委嘱状を交付。互選で会長に選任された、琉球大学法文学部人間科学科の鈴木良准教授に中山市長が計画策定を諮問した。来年3月に答申される。

 計画は、共生社会の実現に向けた「自助」「互助」の活動を主体的に実施することができる福祉のまちづくりを目指している。

 意見交換では、高齢・児童・障害の各分野に視点を置き、バスなど交通手段に特化したニーズ調査の必要性や、北部地区からの人口流出などが話し合われた。

 鈴木会長は、石垣市における福祉サービス、地域包括ケアシステムについて「今の方向性が石垣市の地域全体でうまくいくのか、懸念される」と疑問を呈し、より深い議論を求めた。

 後半は事務局より、地域福祉を取り巻く状況として、本年度2月に市民を対象に実施した「地域福祉にかかわる市民意識調査」の結果も発表された。

 同策定委員会は、計5回の開催を計画。計画案に対するパブリックコメントも予定している。次回は来年1月に開かれ、市民会議で提言された地域課題やアンケート評価について討議する。

 委員は次の皆さん。

 ▽会長=鈴木良▽副会長=宮良亜子▽委員=上地義一、木村聡、宮良久美江、豊川善克、小浜時子、宮良實守、島尻寛雄、砂川長紀、成底広和、大島正嗣、宮良和美、長浜末子、石垣里八、仲松芳子、大濵守哲、大道夏代、青木省悟

小中クーラー寄付で設置 市一般会計補正予算案

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 石垣市が12月定例市議会に提出した2017年度一般会計補正予算案(281億2120万円)には、小中学校に設置するクーラーや新庁舎に使う赤瓦の財源を寄付で確保する経費が盛り込まれている。福祉避難所兼ふれあい施設の駐車場用地購入費、伊原間側から平久保エコロードへの入り口となる取り付け道路の用地購入費、八重山闘牛場施設改修費なども計上されている。

 クーラー設置寄付の目標額は3000万円。ネット上で不特定多数から寄付を募るクラウドファンディング方式を予定。サイト手数料などを差し引いた2760万円をクーラー設置費に充てる。学務課によると、1教室で140~150万円かかるため、目標額で20教室程度。目標に届かなかった場合の対応について企画政策課は第2、第3弾の寄付を募る考えを示している。

 新庁舎の赤瓦は枚数が膨大となるため、建設費の一部を寄付で確保する。新庁舎建設室は「市民や県内外から寄付を集めたい。クラウドファンディングやふるさと納税などの活用案もある」としている。寄付のメリットや満足度を高める工夫が必要となるため、調査委託料として32万円を追加した。

 ふれあい施設整備事業は、県八重山農村青少年教育センター跡地の市有地(1363平方㍍)で計画されているが、駐車場不足が指摘されていることから、南側の用地を確保する。地権者の同意を得たことから、用地購入費や物件補償などで1211万円を計上。16~17台分の駐車場を確保できるという。

 平久保エコロード事業は用地購入などに430万円。民有地となっている伊原間からの入り口が封鎖されているため、本年度で別ルートを確保し、来年度に350㍍の区間を整備する。

 闘牛場改修補助事業は2000万円で八重山闘牛組合に補助する。トイレ、場内柵、屋根などを整備し、観光振興に資する多目的施設として利用できるようにする。

 このほか川平子育て支援施設整備事業の1624万は実施設計費。遅くとも1月までには場所が確定するという。2019年度の開園を予定。

 防災体制整備事業の避難所開設備品購入費1247万円では、学校や総合体育館など市指定収容避難所24カ所に、プライベート空間を確保する間仕切り250セット、毛布800枚、トイレ箱109箱などを備える。

 一方、石垣空港ターミナル㈱に補助する新石垣空港国際線旅客ターミナル増改築事業1億4282万円は、2回の入札不調で事業期間の見直しを迫られたため減額された。来年度予算に再計上する。随意契約に向けた作業を進めており、早くて来年6月ごろに発注できる見通しという。

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