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客船「レラ」運航断念 台湾ー石垣航路

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今秋に台湾ー石垣航路で試験運航を予定していた高速貨客船「ナッチャン・レラ」=2016年5月14日夕、石垣港

 今秋に台湾ー石垣航路で試験運航を予定していた高速貨客船「ナッチャン・レラ」(1万712㌧、旅客定員774人)が、今後の運航を断念したことが21日までに分かった。昨年5月から台湾の大手物流企業と運航計画を進めてきた㈱あんしん(浦添市、安里享英会長)によると、台湾での集客が難航したことなどを背景に一転して計画が白紙に戻ったという。あんしんは新たに来年の就航に向けて、国や県による運航補助事業の適用を模索しながら石垣市と協力した台湾でのプロモーションで需要を高めたい考えだ。

 これまでの計画によると、レラは台湾の基隆港をメーンに石垣と結ぶ週2便運航を予定。台湾や八重山の旅行会社と連動して一度に送客可能な250~500人規模の個人・団体客向けの3泊4日や4泊5日のツアー商品開発に着手。市内では宿泊施設の受け入れなども進めてきた。

 計画が暗礁に乗り上げた最大の要因は台湾側での集客が課題にあった。

 あんしんが台湾の旅行会社に聞き取りしたところ、石垣島はリゾート地としての認知度は高いが食や購買、アミューズメント性などの面で弱く、旅行商品の需要が低いという。

 同社は今後、海外から県内へ就航する航空会社に適用されている運航補助事業の海路への拡大を見据えて県に働きかけるほか、石垣市と連携した台湾でのプロモーションで需要を掘り起こし、人と物の相互利用を図る方針だ。

 同社担当者は「台湾旅行会社への聞き取りではかなり厳しい意見があったが、石垣市と協力してレラを利用できる条件を整備すれば観光需要を高める可能性は十分にある。来年の就航に向けてオール石垣で取り組みたい」と話した。


毎年、11月第1土曜、日曜日の石垣島まつりに合わせ…

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 毎年、11月第1土曜、日曜日の石垣島まつりに合わせその年の干支の各年代が合同生年祝いなどを行い、旧交を深め合っている。ことしも酉(とり)年の還暦者などを中心に盛大に祝賀会が開かれた▼合同や学校、地域単位と参集範囲はさまざまだが、幼少期、青年期と同じ時代を生き、青春を謳歌(おうか)した思い出を共有し、八重山の移り変わりを目にしてきた同年代が一堂に集うことは有意義だ▼子ども時代、学校、恩師など、共通の話題も豊富。参加するメンバーも容姿は若かりし頃と少々変わっている者も多いだろうが、青春期の思い出話が弾んだことだろう▼筆者の周りでも先日、本土から帰省した同級生を含め、模合や地域の球技大会で同級生が集った。決まって幼少期の思い出話に花が咲くが、一方で話が盛り上がるのが容姿や健康面。髪の毛が薄くなった者、白髪が増えた者、メタボ体形の者も多々おり、50半ばの年齢を実感させられる▼健康面でも高血圧に糖尿病、無呼吸症候群と生活習慣病のオンパレード。まだ若いと高をくくって暴飲暴食を繰り返し、不摂生を極めた代償だ▼還暦が近づくにつれ、「まだ若い」という気持ちと体力、健康面は比例しない。来る人生の一つの節目を同窓生と健康に祝うためにも重い腰を上げる必要がありそうだ。(下野宏一)

地域を良くする気概と誇りを

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 ▽…市民会館中ホールで行われた八重山地区の農業委員や農地利用最適化推進委員を対象にした研修会。講師を務めた全国農業会議所の伊藤嘉朗事務局長は最後に「農業委員会は農地を守り、農地の農業的な有効利用を促進することが基本的な使命」と再確認を促した上で「重要なことは現場における粘り強い取り組みの強化。地域を良くする気概と誇りをもって」と激励した。

 ▽…八重山の有効求人倍率が高率を維持している。7~9月期は前年同期を0・07ポイント上回る1・49倍で34カ月連続の1倍超えだ。観光産業の拡大で景気が好調と言えるが、人手不足やミスマッチは依然として多い。正規雇用の推進が叫ばれている近年だが、「募集しても人来なし」。企業側は働き方の改善や福利厚生の見直しを図るが求人は閑古鳥。地場産業の成長が危機的状況だ。

 ▽…伊原間中学校で22日、教育フォーラムが開かれ、同校7期生2人が講演。伊良皆行雄さんは自然の大切さと絡めて自身の中学時代を振り返り「目立たない雑草にも、土を柔らかくしたり湿度を調整したりする役割がある。中学生の私は目立たない生徒だったが、雑草のように周囲を調節する役割があったのかもしれない」と話した。自分の役割は何なのか。15の春に向けてひなたちも考える。

町営住宅の建設を 小浜公民館

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西大舛髙旬竹富町長に町営住宅建設などを要請する小浜公民館の大久英助館長(左)=22日午前、竹富町役場町長室

 小浜公民館(大久英助館長)が22日午前、竹富町役場を訪れ、西大舛髙旬町長に町営住宅建設や東大岳展望台の登山道整備、観光案内看板の設置など14項目を要請した。西大舛町長は「地域の思いを提供いただき、感謝したい。小浜島は人口増加している地域でもあり、できる限り対応していきたい」と述べた。
 
 大久館長は「小浜地区の振興のため協力をお願いしたい」と述べ、島の住居不足の解消に向けた町営住宅の建設、入居条件の取り決めなどを提案。新たな観光客誘致につながるとして、同展望台の補修や手すりの設置を訴えた。
 
 このほか、▽インドクジャクとカラス防除対策▽農道調査・整備▽消防自動車の配置▽農道側溝の整備▽小浜港貨物荷揚げ場の東屋撤去▽同港駐車場の廃棄車両撤去▽マリンレジャー用の浮桟橋建設▽嘉弥真島の水道施設整備▽構造改善センターの補修工事▽町道船先線の補修▽南風田地区の土地改良ーの対応を求め、各課長らと協議した。

「税を考える週間」合同表彰式

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税を考える週間で表彰を受けた参加者ら=22日午後、石垣市商工会2階ホール

 2017年度「税を考える週間」の作文や標語などの合同表彰式(石垣税務署など4機関・団体主催)が22日午後、石垣市商工会2階ホールで行われ、34個人・1団体が表彰された。

 表彰式では▽税に関する高校生の作文▽中学生の税についての作文▽中学生の税に関する標語▽小学生の税に関する絵はがきコンクール▽納税▽租税教育推進校―などが表彰された。

 式辞で、石垣税務署の古謝敏也署長は「子どもたちが税の意味や役割、納税の義務について理解していることは、大変心強くたのもしい」と述べた。

 表彰された絵はがきは、全応募作品とともに、石垣港離島ターミナル内で23日から30日まで展示される。

 表彰者は次の通り。

【税に関する作文】

 (高校生)

 ▽沖縄県教育長賞=新城結唯(八重高3年)▽石垣税務署長賞=前盛仁美(同)、新城志保(同)▽沖縄税理士会会長賞=山口晴菜(同)

 (中学生)

 ▽沖縄県納税貯蓄組合連合会会長賞=島仲美好(黒島2年)、泉志穏(同1年)▽沖縄県納税貯蓄組合連合会優秀賞=前盛朱琳(白保2年)▽石垣税務署長賞=古澤琉希叶(石垣3年)▽八重山青色申告納税貯蓄組合長賞=田淵鈴夏(同)、竹内崇馬(船浦3年)、當銘和輝(名蔵3年)、飯田晋太郎(西表3年)

【税に関する標語】

 (中学生)

 ▽最優秀賞=宮城和馬(石垣3年)▽優秀賞=玉代勢元稀(黒島3年)、富永鈴(大浜1年)、奥濵寿虹(同2年)、髙嶺心萌(川平2年)、平良駿(石垣3年)▽優良賞=仲程信志郎(同)、吉川珠佑(大浜3年)、曽我日向太(伊原間1年)

【税に関する絵はがきコンクール】

 (小学生)

 ▽最優秀賞(八重山法人会会長賞)=熊木小南海(新川6年)▽優秀賞(同女性部会長賞)=三島あかり(白保6年)▽優秀賞(同青年部会長賞)=安冨琉奈(新川6年)▽優良賞(石垣税務署長賞)=仲若鈴菜(大浜6年)▽優良賞(八重山地区租税教育推進協議会会長賞)=田村心乃(同)▽佳作=石野咲妃子(波照間6年)、上地亜利佐(白保6年)、川満夕(上原6年)、嵩原愛茄(宮良6年)、豊村萌(白保6年)、前瓦凜(同)、本村杏珠(登野城6年)

 ▽石垣税務署長感謝状(租税教育推進校等)=石垣市教育委員会

 ▽石垣税務署長表彰(納税表彰)=稲福達哉(八重山法人会理事)

「メディア芸術祭」29日から石垣島展 文化庁

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文化庁メディア芸術祭石垣島展の狙いなどについて説明する制作ディレクターの岡田智博氏=22日夜、市役所会議室

 石垣市は22日、市内各地で29日から12月27日にかけて開催する文化庁メディア芸術祭石垣島展「ひかりきらめくイマジネーション」(文化庁主催、石垣市共催)の詳細を発表した。県内でも離島でも初開催。アート、エンターテイメント、アニメーション、マンガの4部門の入賞作品を顕彰し、受賞作品の鑑賞機会を提供する総合フェスティバルで、昨年の第20回受賞作を中心に計50点が展示、上映される。島のアーティスト、高校生らも参加する。

 市民参画の文化、観光の島づくりを目指して市が公募に参加、採択された。クリエイティブフラッグ事業など地元と移住者による創造的な地域づくりなどが評価された。

 芸術祭ではアニメ上映、アートの展示、ワークショップ、シンポジウムなどさまざまなプログラムが用意されている。アニメでは「君の名は。」、「聲の形」、「父を探して」「この世界の片隅に」「ジョバンニの島」などが上映される。会場は石垣市民会館、新栄公園、まちなか交流館ゆんたく家、石垣港離島ターミナル、ホテルエメラルドアイル石垣島、伊原間の民家など。すべて無料。

 詳細について市は29日までに石垣市のホームページに掲載する。

 芸術祭を通して市は「若い世代を含め多くの市民にメディア芸術の感動を共有してもらい、島の文化と観光の一層の可能性を伸ばす機会にしたい」と期待。制作ディレクターの岡田智博氏(一般社団法人クリエイティブクラスター代表理事)は「美術館のないところでも設計、展示の力で新しい発見ができることを確認したい」と話している。

海上からも石材を搬入して辺野古新基地建設の強行が続く中…

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 海上からも石材を搬入して辺野古新基地建設の強行が続く中、昨年元米兵の軍属に暴行され殺害されたうるま市の20歳の女性の裁判が始まり、その直後に今度は61歳の男性が米兵の飲酒運転の犠牲に▼このほかにもオスプレイやヘリ事故が相次いでいる状況に翁長知事は、「これは沖縄差別。もう勘弁してくれという気持ち」と米軍トップらに激しい怒りを示した▼確かに沖縄は琉球処分から沖縄戦を経て、広大な米軍基地を押し付けられる現在まで不条理な差別を強いられ、知事が言うように県民には「魂の飢餓感」がある▼そこで「沖縄にだけ負担を強いる今の日米安保体制は正常と言えるか」をいつも国民に問う知事は、同体制の協力に謝意を述べた駐日米大使に「米軍が日本を守る代わりに、沖縄は基地も事件事故も我慢せよと言ってるようにしか聞こえない」と不快感を示したというが、ごもっともだ▼自民県連は今年4月、辺野古容認を明確にした。しかし、それは多くの県民の思いに背を向け、政権の沖縄差別も容認するものだ▼もし自民県連が民主党政権時代に掲げた「辺野古反対」「県外移設」を貫いていたなら現状は大きく変わっていただろう。県連は沖縄の政党として、公明党同様基地押し付けや基地被害に目を背ける本土とは一線を画すべきだ。(上地義男)

郷土の記憶、いかに継承していくか

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 ▽…14年ぶりに開催された八重山在下地郷友会の運動会。これまでグラウンドゴルフをメーンに会員の親睦を図ってきたが、2世、3世の参加が見込めないことから開催に踏み切った。会場では孫世代の子どもたちも参加して、親や祖父母たちが醸す故郷の雰囲気に触れた。郷土の記憶をいかに次世代に継承していくか。郷友会だけの課題ではないはず。

 ▽…石垣市内ホテルで開かれた西大舛髙旬竹富町長の就任1周年激励会。乾杯の音頭をとった三盛克美町議は、町議時代の言動から町長を「竹富町のトランプ」と表現する一方、町長就任後の実績を高く評価、西大舛町長も雨天に言及した上で「私は嵐を呼ぶ男なので」と応じてみせた。会場には笑いと拍手が吹き荒れた。

 ▽…3月のマクド杯以来の優勝となった真喜良サンウェーブ。しかし県大会派遣のかかる3大会(3月のマクド杯、6月のおきでん旗、11月の古賀杯)で二つを制した。ことしはおきでん旗は少年武蔵、全国大会のかかるJTA旗は少年荒鷲が優勝。どのチームも強く、どこが勝つのか分からなかった。来年はどのチームが上がってくるのか。


「努力すれば夢はかなう」

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父親の貞美さん(中右)やフォトグラファーの飯島美和さん(左)を迎え、沖縄で初開催となった新城幸也さん(中左)のトークショー=23日午後、那覇市の沖縄産業支援センター

 【那覇】日本を代表するプロロードレーサーとして世界で活躍する石垣島出身の新城幸也さんのトークショー「石垣島から世界へ~新城幸也はなぜ生まれたか~」(日本電信電話ユーザ協会沖縄支部主催)が23日、那覇市の沖縄産業支援センターで行われた。沖縄開催は初。新城さんは「18歳で始めたが、何事も遅いなんてことはない。努力すれば夢はかなう」と述べた。

 父親の貞美さんは、新城さんが5歳で初めて自転車に乗ったころのことや18歳の新城さんをフランスに送り出した時の思い出などを「本当は、大学に行って先生にでもなってもらえればと思っていたが、まさかプロのロードレーサーになるなんて思わなかった」と当時の心境を交えて話した。

 フォトグラファーで新城さんのパートナーでもある飯島美和さんは、熱烈な自転車ファンが多いフランスで「彼は、タイガースにきた助っ人外国人のようだ」と現地の受け止めを説明、「スーパーで買い物をしていたらファンの子どもたちが寄ってきたり、地元の人に声をかけられたりして地元のヒーローだ」と日常の様子を紹介した。

 また、2016年2月に行われたレース中の大けがのため、松葉づえ姿で登場したリオ五輪出場の記者会見で「優勝を目指す」と自信たっぷりに語ったエピソードを紹介し、会場から笑いを誘った。

 新城さんは、自転車の魅力について「何歳になってもみんながそれぞれの目標に向かって楽しめるすばらしい競技だ」と話し、自身の競技生活については「応援してくれる人も増え、周りに感謝している。助けてくれた人たちに恩返しするためにも今後も突っ走っていきたい」と今後の活躍を誓った。

 新城さんは09年、フランスの老舗名門チームからスカウトを受け、トップカテゴリーチームと契約。同年、日本人として初めてツール・ド・フランスを完走。12年には、同大会で敢闘賞を受賞し、日本人として初めて表彰台に立った。16年にも再び敢闘賞を受賞する快挙を成し遂げた。

 同年2月には、レース中の転倒で大腿(だいたい)骨骨折という大けがを負ったが、5月にはレースに復帰。「ツアー・オブ・ジャパン」第7伊豆ステージで優勝を果たし完全復帰。20年の東京五輪に向け、3度目の出場とメダル獲得を目指す。

世界一困難な婚姻届

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「世界一提出が困難な婚姻届ツアー」の参加募集が始まっている(公式HPより)

 石垣市は、旅行業者の㈱エイチ・アイ・エスと共同でプロデュースする「世界一提出が困難な婚姻届ツアー」の商品を21日、ホームページ(HP)上で発表した。男女満20歳以上の独身カップルを対象に、参加を募集している。ツアーは、官民一体の地方創生プロジェクトとして、カップルが島の自然を舞台に三つの困難なミッションに挑み、最後に2人で石垣市役所に婚姻届を提出するというもの。開催は、12月16日~2018年3月14日までの期間に、15回の設定日を設けている。1回の設定日につき、最大3組が参加可能。

 ツアーは、大切な婚姻届提出の瞬間をドラマチックにしようと、市が「新たな婚姻届の形」を企画した。

 ミッションでは、石垣島最北端に位置する平久保崎灯台を2人で出発し、市役所まで40㌔の距離を移動。途中、険しい山道や海辺などを歩き、力を合わせて野底マーペーの頂上を目指す。最後に海底に沈められた婚姻届を潜って探し、市役所へと提出する。

 市の担当者は「かなり大変なツアーだが、これを乗り越えた2人は、これから先も仲良く夫婦生活を送れると思う」とツアーをPRしている。

 ツアーの詳細は、公式HP。

 【世界一提出が困難な婚姻届ツアー公式URL】

http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/home/tour/marriage_project/

野党、上原氏の擁立決定 市長選

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来年3月11日投開票の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会は上原秀政氏を擁立した

 来年3月11日投開票の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長)は23日夜、官公労共済会館で会議を開き、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表で八重山地区医師会会長の上原秀政氏(63)=宮良=を擁立することを全会一致で決めた。21日の会議で上原氏のほか新たに推薦された2人のうち、社大党八重山支部は30代前半の男性について「出馬の意思が確認できなかった」として取り下げ、若者の会から推薦された市議の崎枝純夫氏(63)は全会一致を優先して自ら辞退した。

 入嵩西委員長は選考終了後、「上原氏は長年、人の命を預かる医療に携わっており、人間性も評価できる。命を大切にする姿勢、平和を希求する姿勢は私たちと同一。人の命は全地球よりも重いという信念のもと、石垣島への自衛隊配備に反対し、その運動のリーダーとして活動している。上原氏の英知と情熱、行動力を高く評価する」と選考理由を述べた。

 上原氏は取材に「市長が変わらないと陸自配備を止めることはできない。私は『義を見てせざるは勇無きなり』をモットーにしてきたが、今回その義を感じる。尖閣を行政区域に抱える石垣市に発火装置を置くべきではない。ミサイル基地があると、ふとした拍子に間違いが起きるかもしれない。基地のない平和で自然豊かな世界一幸せを感じる島を目指したい」と決意を語った。

 上原氏は今後、支持母体となる笑顔かがやく郡民の会(会長・次呂久成崇県議)と政策を詰めるなど準備を進め、年内にも正式に出馬を表明する予定だ。

 野党側の人選作業をめぐっては県議、市議団、政党、労組、平和団体、陸自配備先周辺4地区、9団体の代表ら17人で構成する選考委員会がことし4月に着手。上原氏を含め7人が推薦されたが、本人に出馬の意思がないことを理由に推薦を取り消したり、本人が辞退するなどして上原氏が残っていたが、委員から政治家としての力量を不安視する声があったため、この日まで決定には至っていなかった。

 上原秀政(うえはら・ひでまさ)氏。1954年11月17日生まれ、石垣市大川出身。杏林大学医学部卒。同大医学部附属病院第3内局での勤務を経て県立八重山病院、2000年に退職し、同年に上原内科医院を開設。2009年から八重山地区医師会会長。

大人たり得ているか

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 ■非道な指導で不登校へ、自殺へ

 大阪府の高校で生来の茶色っぽい髪を黒く染めるよう強要された女子高生が、不登校に追いやられたとして学校を提訴した。入学時から黒く染めさせられ、「色が落ちて来た」「不十分」と4日に1度のペースで指導され、その結果洗髪剤の影響で頭皮や髪はボロボロに傷んだ。学校側は母親に「金髪の外国人留学生でも規則なので黒く染めさせる」と応えたというから驚きだ。おぞましいほどに硬直した生徒指導であり管理である。女子高生が精神的苦痛から過呼吸になり救急搬送されても「染めないなら学校に来る必要はない」と非道な対応だったようだ。学習権と人権の甚だしい侵害である。

 福井県では中学2年の男子生徒が校舎から飛び降り自殺した。担任と副担任による行き過ぎた指導、叱責(しっせき)が繰り返された結果と報告書にある。叱責を目撃した生徒は「身ぶるいするほどだった」と証言している。どう喝である。「指導に対し生徒が土下座しようとしたり、過呼吸を訴えたりした」こともあったというから痛ましい。「生徒の特性に合った指導を」と同僚の声かけもあったようだが指導のあり方を改めることはなかったようだ。

 ■対岸の火事にしないこと

 各校は以上の反教育的指導を対岸の火事とせず日常的に自校の現状を把握し取り組み、実践を検証すべきだろう。ところで八重山地区の学校ではよもや体罰は行われていないだろうがどう喝するような指導はないだろうか。どう喝された子どもは恐怖心からその場は教師に従うかもしれない。でもそれは反省でも何でもない。むしろどう喝された側がどう喝の手口を自分より弱い者に向けるかもしれない。暴力の連鎖と変わらない。だいたいどう喝は本末転倒だ。教師は子どもたちの自己肯定感を高めつつ学習効果を上げるのが本筋だろう。

 石垣市の学校でも不登校やいじめの件数が一向に減少しない。さまざまなケースがあるだろうが、それぞれに有効な手だては講じられているだろうか。子どもたちに親身に寄り添い、いじめの芽を摘むべく思いやりや人権の尊さを熱く語っているだろうか。学校や教師の都合にとらわれることなく、子どもたちの学びと望ましい変容を大人の度量で見守っていただきたい。

 ■「大人たちに聞いてほしいこと」

 つい先日NHKEテレに出ていた石垣市出身の大学生・島尻優楓さんのブログ記事「沖縄の大人たちに聞いてほしいこと」を読んだ。島尻さんは石垣島を「大好きな地元」と記しつつも「だけど、私はずっとこの島で違和感を抱きながら過ごしていました」と続ける。なぜなら「もっと子どもにちゃんと向き合ってほしいということです。知ってるのに闇を見ないふりしないでほしいです。いじめやリストカット、不登校、障害、DV…」と自ら高校の頃それらの問題に向き合った経験に基づいて私たち大人に強く訴える。また「(前略)街中で地元の問題に対しアンケートを行った際に地元の人たちは『わからない』『難しい』と答え(後略)」と、追い込まれた子どもたちに対する石垣市の大人たちの問題意識の低さを嘆く。私たち大人は謙虚にその指摘に向き合ってはどうだろうか。

「アップダウンが多くてペースを安定させることができなかった」…

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 「アップダウンが多くてペースを安定させることができなかった」「どの大会よりもきつかった」「風が強くて前に進めなかった」。去る11日に行われた第25回日本最西端与那国島一周マラソン大会に出場した島外ランナーの感想である。みなヘトヘトだった▼当日はあいにくの雨。これに北北東から11・8㍍の風、最大瞬間で15㍍以上の風が吹いた。冒頭の感想だけみると、楽しめなかったのかなと思えるが違う。大満足だった▼与那国中学校をスタートして東から一周するコース。東崎、サンニヌ台、立神岩、南牧場、西崎を通過する。牧場で馬や牛が草をはむ景色は牧歌的。断崖絶壁、そびえ立つ岩が荒々しい絶海の孤島を演出。黒潮の大海原が無限の広がりを感じさせる▼これだけ変化に富むコースは全国にもないのではないか。加えて、上っては下り、下っては上る起伏に富んだ地形。だからペースを保つのが非常に難しい。これも、与那国ならでは▼初参加で1位になったフルマラソン歴8年の須藤剛さん(東京)は、4連覇中の村松稔さんに上りで離され、下りで追いつくことの繰り返しに驚いていた▼過酷だが、おもしろい。「日本最西端、出会いとふれあいがあふれる島」がサブタイトル。もっと売り込める。伸びしろはいっぱいだ。(比嘉盛友)

石垣牛、増頭対策に注目

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 ▽…JA石垣牛肥育部会の枝肉共励会に15頭が出品され、14頭が上物となり、1頭、1㌔とも平均単価が高かった。肥育牛の管理技術の向上を図ろうと年2回開催されている同共励会、石垣牛のブランド価値を上げている。肥育部会は、2019年度に石垣牛の出荷頭数を1000頭と目標を掲げている。今後の増頭対策にも注目だ。

 ▽…沖縄県が実施した「子どもの貧困率実態調査」(2015年)では県内の子どもの貧困率29・9%、ひとり親家庭では58%となっており、ひとり親家庭の厳しい状況がうかがえる。石垣市ひとり親家庭福祉会の前里和江会長も「石垣市も約1000のひとり親世帯があり、増加傾向にある。行政とともにひとり親世帯の自立に協力していきたい」と話した。

 ▽…東京都内に石垣市が17日開設した石垣島食材活用レストラン。石垣島産食材を実際に調理して提供する初の試みだ。㈱市経済振興公社が食材をとりまとめて発送するなど店舗経営を担う。公社の設立目的に合致した事業。市は家賃補助を来年度まで実施し、軌道に乗せたい考え。再来年以降はぜひ独立採算での運営を。

寄付でクーラー整備 石垣市教委定例会

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2017年度一般会計補正予算案などについて審議する教育委員ら=24日午後、市教委

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長、委員5人)は24日午後、市教委で開いた第9回定例会で、財源の確保ができていない市内小中学校へのクーラー整備についてクラウドファンディングで寄付を募る方針を明らかにした。

 市議会12月定例会に提出する2017年度一般会計補正予算案にクーラーの整備費2685万円を計上。学務課の入嵩西覚課長は「最終的な目標額は1億円程度。サイトのページ制作などは企画政策課が担当しており、調整している段階」と話している。

 補正予算案は119万円増額の27億640万円。

 このほか、定例会では桃原用昇奨学金を給付型に移行する条例の一部改正案の提出も承認した。

 同奨学金は2014年から4年連続で応募がなく、給付型にしてほしいという桃原氏の強い意向を受け、条例に「給付」の文言を追加する。

 市教委によると、従来の貸し付け型利用者は1人おり、来年8月に終了する。市議会で承認されれば、来年4月に運用を開始し、同8月以降には完全給付型に移行する。募集人員は1人、給付額は月額5万円を予定している。

 

 ■外部評価は計画以上のS 図書整備費

  小規模校の予算増望む声も

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長)の第9回定例会では、2016年度の20事業を対象にした教育事務点検評価報告書も承認した。

 このうち学校図書館図書整備費については、外部評価が計画以上(101%以上)のS、内部評価が計画通り(70~100%)のAと高評価だったが、委員からは「小規模校の予算を増やしてほしい」など予算増を要望する声が相次いだ。

 報告書によると、平均蔵書達成率は小中学校ともに100%を上回っている。

 一方、PTA予算で図書購入を行える大規模校に対し、PTA会員が少ない小規模校は行政の予算に頼らざるを得ない状況にある。

 髙里正明委員は「学校によっては、少し貧弱だなと感じた部分が多々あった。本は外につながる窓口で、言葉は非常に重要。重点的に力を入れていただきたい」、金城綾子委員は「高評価だからやらなくていい、となるのではという心配がある。小規模校にはそれなりの予算を付けてほしい」と求めた。

 市教委学務課の入嵩西覚課長は「外部評価委員からも同様の提言があった。新年度に検討していきたい」と述べた。


ITセンターへ移転 竹富町教委

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12月4日に竹富町教育委員会が入居する石垣市IT事業支援センター=24日午後、石垣市新栄町

 竹富町役場の老朽化で同町教育委員会(仲田森和教育長)の屋根コンクリートが一部剥落したのを受け、町は12月4日に竹教委を石垣市IT事業支援センター=新栄町=に移すことを決めた。同月1日付で市と賃貸契約を交わし、新町庁舎の石垣支所完成が見込まれる2020年5月末まで入居する予定。剥落判明から約2カ月後の移転となり、仲田教育長は「とても安心した。最近は大雨が続き雨漏りの影響など心配だったが、ようやく職員らの安心・安全面の確保ができる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。竹教委の移転は今回で3度目。

 移転先の同センターは市民会館の北側に位置し、鉄筋コンクリート造り3階建て。竹教委は3階の2部屋計375・41平方㍍に、総務・教育・社会文化課の3課と会議室、教育長室、町史編集室を構える。

 町は来月1日に同日付で2018年3月31日までの本契約を結び、12月2、3日の両日で引っ越し作業、週明け4日から通常通りの業務にあたる。契約は年度ごとに更新、具体的な賃貸料は調整中としている。

 町は石垣支所建設地の選定資料を基に、▽250平方㍍以上のスペース▽石垣港離島ターミナルから徒歩5分、半径500㍍以内▽業務に支障がない設備機能ーを条件に移転先の選定作業を進めていた。

 竹教委は庁舎の手狭などを理由にこれまで、石垣市教委と旧離島ターミナルを転々とし、1977年9月の庁舎増改築後に現スペースに移った。

 現在、竹教委がある2階部分は屋根の補修工事後に会議室として活用する。

 竹教委は10月4日の業務時間中に天井部から大きな落下音が響き、屋根の複数箇所でコンクリート塊が剥がれ落ちていたことが分かった。同月7日の強度検査では崩落の危険性を指摘されていた。

 【移転に伴い連絡先変更】

 来月4日以降の竹教委の連絡先は次の通り。

 ▽総務課(87ー6255)▽教育課(87-6256)▽社会文化課(87-6257)

来年石垣に最多140回 クルーズ船寄港

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2018年の寄港計画が過去最多となる140回に上り、諸外国からの来島客増が予想されるクルーズ観光=3月31日午前、石垣港

 クルーズ船の寄港が増加している石垣港への2018年の寄港計画が過去最多の140回に上っていることが24日までに船舶代理店の沖縄シップスエージェンシー石垣支店(松田新一郎支店長)のまとめで分かった。このうち総トン数が10万㌧を超える大型クルーズ船は32回の寄港を予定。来春には南ぬ浜町で建設中のクルーズ船専用岸壁が一部供用開始することから、石垣港に直接接岸しているクルーズ船を対象に4月中旬ごろから段階的に移行される。一方、宮古島市への寄港計画は145回に上り、初めて石垣を抜く見通し。(砂川孫優記者)

 来年の計画で寄港開始は1月1日から12月31日までの通年を予定。石垣への寄港で過去最大となるプリンセスクルーズの大型豪華客船「マジェスティック・プリンセス」(総㌧数14万3700㌧、全長330㍍、乗客定員3560人)など7船が初寄港を予定している。

 クルーズ船の係留予定は一部供用開始が始まる新岸壁と現在の石垣港岸壁、沖泊まりの三つだが、三つの岸壁を利用した2隻同時寄港も増える見込みだ。

 好調な八重山観光をけん引しているクルーズ観光は、高い訪日需要に加えてこれまで寄港が少なかった離島地域を周遊する商品の増加などで人気が高まり、県内では急増する那覇と同様に先島地域への寄港が右肩上がりに伸びている。

 過去5年間の寄港回数は2012年52回、13年65回、14年73回、15年84回、16年95回。ことしは初めて100回を超える120回前後の寄港が予想され、1~9月に海路から訪れた観光客は28万人余を記録している。

 一方、来年、寄港するクルーズ船の主な出発地は台湾の基隆。中国の上海、広州、深圳、厦門。韓国の仁川や香港、マニラと多様化。課題の多言語対応が急がれるほか、夏場の観光トップシーズンや秋から始まる修学旅行シーズンでバスやタクシーを含む2次交通体制の確保が求められる。

 観光業界は「経済効果がより期待できるが、新岸壁の一部供用開始を追い風にクルーズ観光を次のステップに推し進める1年になる。新しいターミナルビルの整備も含めて海路からの誘客増に期待したい」と話した。

反響に驚いた昨年の老人芸能大会。政治家と物乞いは3日もするとやめられない…

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 反響に驚いた昨年の老人芸能大会。政治家と物乞いは3日もするとやめられないとのアイロニーは有名だが、市民会館の大舞台も一度踏むと病みつきになる。そんな訳での留任ではないが今年も役員全員が居残り出演する▼昨年は歌謡曲に振り付けた「出世街道」。その後、何かと友人知人に持ち上げられ、地域の集いなどで再三踊らされた▼今年は一転、伝統芸能に挑む。宮良は盆送りの翌日にイタシィキィバラという行事があり七月念仏巻き踊りに続く座興のアンガマがある。アンガマはウシュマイ、ンミーが登場せず、昔は地謡がかきならす民謡、流行歌、童謡などに老若男女が闇に乗じて飛びだし、独自の振り付けを競う晴れ舞台だった▼その名残は、現在も少しは受け継がれているが、舞踊研究所の増加とともに定型化し様変わりした。本日はイタシィキィバラ行事を舞台用に構成し、七月念仏巻き踊りに続いて地域の代表曲・めでたい節、宮良川節、ヨーホー節を踊ったあと、全員でモーヤーを披露する▼そのモーヤーの当て振りに宮良の古き良き時代のアンガマ衆の所作などを感じてもらえたらと思う▼ともあれ、演歌の創作とは違い島の人々が普段から見て知っている古典を踊るだけに、おろそかにできず仕事は二の次で家や牛舎でのけいこも昨年の倍。(仲間清隆)

もっと知りたい市民会館

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 ▽…日本の近代建築の旗手と言われる前川國男氏が生前最後に手がけた石垣市民会館。市はこれを観光資源などに活用しようと、近代建築ツーリズムネットワークに加入した。市民会館は31年前の開館だから、有名な建築家が造った建物と知らない市民も多いはず。建築の経緯、建物の特徴などを知ることのできる説明板やパンフレットなども必要だ。

 ▽…県内のトップアスリートたちが集った陸上競技。2015年世界マスターズ400㍍リレー金メダリストの譜久里武さんの姿も見られた。お笑い芸人のパッション屋良さんも40代の円盤投げに出場。大学時代は40㍍投げていたという屋良さんだが、今回は31㍍77㌢で3位。「35㍍くらいは投げるようにしたい」と次を見据えた。

 ▽…琉球おもろ流華道会が市制70周年を祝い「島の古民具と一輪いけ」展を開いた。来場者の中には「これはよく使っていたね」「懐かしいね」と思い出話に花を咲かせるお年寄りの姿も多く、付き添いの家族は貴重な昔話に耳を傾けた。使用する草花も山や庭から採集してきたらしいが「昔は自生していたのに今は見られない草花が多い」と会員ら。遠い日の八重山を思い出せる同展は26日まで。

熱いステージに会場沸く ツンダミフェス

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熱いライブステージで観衆を盛り上げたBEGIN=25日夜、南ぬ浜町ビーチ特設会場

 日本最南端・石垣島最大の野外音楽イベント「TsunDAMI ISLAND FESTIVAL2017」(同実行委員会主催)が25日、南ぬ浜町ビーチ特設会場で開催され、市民や観光客など島内外から来場した大勢の人々が、出演したBEGINなど7組のアーティストが繰り広げる熱いステージに酔いしれた。

 石垣島ならではの野外音楽イベントを目指して2014年にスタートし、今回で3回目。イベント名に三線の調律を意味する「ツンダミ」を掲げ、石垣島で音楽を楽しむことを通して、心身を整えたりハーモニーを奏でることなどがテーマ。今回は、ことし7月に供用が開始された南ぬ浜町ビーチで初めて行われた。

 ステージは午後2時からスタート。SOIL&PIMP SESSIONS、宮沢和史、きいやま商店、MINMIなど全7組のアーティストのライブパフォーマンスが次々と繰り広げられ、トリを努めた石垣島出身のBEGINが登場し、ことし発売から15周年の「島人ぬ宝」などおなじみの楽曲を次々と披露すると、観客も音楽に合わせて歌ったり、リズムをとるなど体を揺らし盛り上がった。

 ボーカルの比嘉栄昇さんは「まだまだ島には楽しいことがいっぱいある。これからも島と一緒に歩んでいきましょう。石垣島をどうぞよろしくお願いします」とアピールした。

 会場内には出店コーナーもあり、参加客らは飲食を楽しみながら音楽イベントを満喫した。

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