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竹富町に直接是正要求へ きょう教科書問題で文科省

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 竹富町が八重山採択地区協議会の答申と異なる中学公民の教科書を使用している件で、文部科学省は教科書無償措置法に違反しているとして、町教委に対し地方自治法に基づく是正要求を14日に出すことを決めた。国が市町村に直接是正要求をするのは初めて。町教委は5人の教育委員に諮って対応を協議する見通しだが、直接の是正要求にも応じないとみられる。

 文科省は昨年10月、県教委に対して町教委に是正要求をするよう指示したが、県教委は「現場に混乱は起きていない」などとして判断を先送りしている。このため同省は、新年度の教科書配布に間に合わせるには、直接要求が必要と判断した。

 竹富町教委は2011年夏、石垣市と与那国町の3市町でつくる八重山地区協議会が答申した育鵬社版ではなく、調査員(教員)から推薦のあった東京書籍版を採択。これが無償措置の対象外とされたため、12年度から有志の寄付で購入して生徒に配布している。

 文科省が繰り返し指導してきたが、竹富町教委は「地方教育行政法では教科書の採択権は市町村教委にある」として拒否してきた。4月以降に使う公民教科書もこれまで同様、東京書籍版を予定している。

 町教委の慶田盛安三教育長は13日、八重山毎日新聞の取材に「すでに需要冊数を報告し、学校も取扱店に注文している。今のところ従来の方針の通りでいく。是正要求がどんな形で来るのか分からないが、来た場合は委員会を招集して対応を考えることになるだろう」と話した。


石青協事務所を約束

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 ▽…全国地域青年実践大賞の奨励賞を、中山義隆市長に報告した石垣市青年団協議会の宮良美香会長。「市長にお願いがあります」と青年会入会の呼びかけと事務所の確保を要望したところ、「PRの方法を考えましょう。青年会の強化が地域力につながる」「事務所は最終調整している」と思わぬ収穫を得て、ご満悦の様子だった。

  ▽…国から直接是正要求を受ける運びとなった竹富町教育委員会。当の慶田盛安三教育長は朝から10人以上の報道陣に囲まれる中、町史編集委員会の会場に徒歩で移動するなど、道行く人も驚く異様な光景に。一方、委員会では登野原武委員長の辞任に「教科書より大きな問題だ」と辞任を惜しむなど、是正要求はそっちのけの様子に。

  ▽…バレンタインデーでチョコをもらった男性が“お返し”する「ホワイトデー」の14日、LCCのピーチは到着客にお菓子をプレゼントした。市内のスーパーは男性客の姿が目立ち、お目当ての商品を選びながら照れくさそうな表情も。

選挙終了翌日、本紙が集計した出口調査の…

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 選挙終了翌日、本紙が集計した出口調査の結果で見えてきたものがあった。それは敗れた大浜長照氏が、なぜ60代以上の高齢者から50—70%台もの支持を集めたかということだ▼そこには同世代ということだけでなく、米軍基地問題で沖縄の要求を無視する一方、集団的自衛権行使などでかつての「戦争できる国」へ突き進む改憲タカ派の安倍政権に対し68年前の戦争を知る世代として、ことのほか不安と危機感を強めていたことがある▼確かに今の政治家は、安倍首相も中山義隆市長もほとんどが戦争を知らないし、他の若者も同様愚かな戦争への想像力も乏しく、好戦的な政治家も少なくない▼そういう右傾化の中で「中山が勝てば安倍強権政治に弾みをつけ、石垣をはじめ沖縄やこの国がどうなるのか」という不安が、従来は保守系の高齢者も革新の大浜氏に駆り立て、公明も約3割が回った▼結果は周知の通り、「反戦平和では飯は食えない」と経済振興や子育て支援を重視する50代以下の青壮年から中山氏が若さや行動力なども評価され、大差で再選された▼中山市長が言うように選挙が済めば市長は全市民の代表だ。今の政治状況に対する高齢者たちのこうした懸念や思いも中山市長はしっかり受け止め、「戦争再び」に進まないかじ取りをお願いしたい。(上地義男)

仲本賢貴の顕彰碑建立を

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■八重山の近代稲作の父

 一期作の田植えもほぼ終了し、農家もホッと一息ついていることであろう。昨年は寒さや曇りの天候不順が続き、稲の成長が遅れ、2度も田植えをする農家もいたが、今年はいまのところ順調のようだ。

 八重山は県内稲作の主要産地で、県の調査によると一期作と二期作を合わせた作付面積は603㌶と県全体の65%を占め、生産量は2720㌧と県全体の68%に達している。主要品種は「ひとめぼれ」である。

 八重山の稲作栽培を近代化し、県内主要産地とするために尽力し、大きな功績をのこした人に故・仲本賢貴がいる。仲本は字石垣出身で中頭郡立農業学校卒業、大正末期から昭和初期のソテツ地獄と呼ばれた大恐慌時代に、沖縄県八重山支庁の農林技手として勤務した。

 当時の八重山の稲作品種は、在来品種と呼ばれた籾(もみ)つきの悪い、いわゆる古代米であった。栽培法も旧態依然で、化学肥料は金がかかるということで金肥と呼ばれ、使われず、無肥料状態で1反歩(990平方㍍)当たりの収量もわずかに8~9斗(約144.312~162.351㍑)しかなく、ほとんどが一期作であった。

 仲本は2000㌶の水田を有しながら、食糧米を移入している状態や、農家経済の疲弊などを新品種導入で稲作を改革するため1925(大正14)年渡台した。八重山と気候風土を同じくする台湾では新品種の研究が進められていた。

 

■台湾から台中65号導入

 仲本は台湾総督府農事試験場から台中65号など数品の種籾(たねもみ)を持ち帰り、農業改革に意欲を燃やす青年たちの協力もあり当初は失敗し、非難されたがやがて成功させた。これによって、蓬莱米と呼ばれていた台中65号は急速に普及した。反収も増え、千歯では追いつかず脱穀機が導入された。籾を入れるカシガー(南京袋)も普及し、稲叢(いなむら)は姿を消した。精米所もでき、女性や子どもたちは精米の重労働から解放された。二期作栽培も本格的に始まり、余剰米は販売され農家の家計をうるおした。

 仲本が台湾から導入した品種によって八重山の稲作栽培は近代化し、八重山の社会も変貌した。仲本の功績は大であるが、稲作農家にさえも顧みられず、歴史の闇に埋もれている。

 

■井戸を掘った人の恩忘れず

 昨年は石垣市と岩手県の「かけはし交流」を推進した、元岩手県副知事で、種籾増殖事業の責任者であった故・高橋洋介氏と、石垣市に常駐し事業を成功に導いた故・菅原邦典氏の顕彰碑が真栄里公園に設置された。また一昨年には、パイナップルと水牛を導入した台湾人入植顕彰碑も建立された。

 中国には「井戸を掘った人の恩は忘れてはならない」ということわざがある。先人の苦労をねぎらい、感謝の気持ちをあらわした言葉である。近代八重山稲作栽培の礎(いしずえ)を築いた仲本の功績も忘れてはならない。顕彰碑を建立し、たたえるべきであろう。石垣市教育委員会も副読本などを通して、仲本の功績を紹介すべきだ。忘恩の民になってはならない。

石青協に奨励賞 日青協

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全国青年団OB県議の会奨励賞を報告する宮良美香会長=14日夕、市長室

 石垣市青年団協議会(宮良美香会長、7団体)が取り組んでいる青年文化発表会の活動が日本青年団協議会が主催する全国地域青年実践大賞の全国青年団OB県議の会奨励賞を受賞した。日本青年館(東京都)で9日、表彰式があった。同大賞には20団体が応募。初参加の協議会は6番目の奨励賞を受けた。

 表彰式に出席した宮良会長が14日、中山義隆市長を訪ね、「歴史を刻んできた先輩方や地域の支援のおかげ。青年会が地域や石垣市を盛り上げるために頑張っていることが認められてうれしい」と報告。中山市長は「青年会は豊年祭やアンガマなど伝統文化の継承に貢献している。組織を拡大して元気な青年会をつくってもらいたい」と激励した。

 中山市長は宮良会長が要望した事務所の確保について「港湾ターミナルの事務所で最終調整を行っている」と伝えた。

教師ら津波痕跡回る 「市民防災の日」を前に

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「石垣市民防災の日」を前に開かれた事前学習会で、島袋さん(正面右)の説明に聞き入る教師ら=14日午後、石垣市大浜の津波大石前

 4月24日の「石垣市民防災の日」を前に、石垣市教育委員会は14日、教師を対象にした事前学習会「津波痕跡めぐり」を開き、22人が市内13カ所を回りながら、防災意識を高めた。

 学習会では、市教委文化財課の島袋綾野さんが講師を務め、大浜の津波大石やフルスト原遺跡、伊野田のあまたりや潮荒、白保の千人墓などをめぐりながら解説した。

 津波大石で島袋さんは「津波石であることは間違いないが、明和の大津波由来のものではないという認識に至っており、子どもたちに教える際には間違えないようにしてほしい」などと呼びかけた。

 大浜小の宜保勇人教諭(31)は「地域の生きた教材をまずは自分の足で確認し、子どもたちにも実際に見せることが一番の勉強だと感じた」、宮良小の東由美子教諭(50)は「いろんな痕跡や遺跡を防災の視点で見ることは大切。伝承と学説で違う部分があることも分かり、その点も含めて子どもたちに伝えていけたらと思う」とそれぞれ感想を語った。

ハードルの実技学ぶ 吉岡さんが児童生徒指導

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ハードル競技について指導する中京大学陸上部監督の吉岡さん(右)=6日、与那国小学校グラウンド

 【与那国】中京大学陸上部監督で世界マスターズ陸上ハードルの金メダリスト、吉岡康典さん(38)がこのほど、与那国を訪れ、町内の児童生徒に競技の練習方法などを指導した。

 吉岡さんは、石垣島で部員らと合宿を行っており、この日は八重山広域市町村圏事務組合の依頼もあり部員たちと一緒に与那国島を訪れた。

 会場の与那国小学校グラウンドには、メダリストを一目見ようと児童生徒や大人たちが多数詰めかけた。

 吉岡さんは、準備体操の後、ハードルと足の位置、飛び越える際のフォームなどを解説。ハードラーに憧れる子どもたちが真剣な表情で聞き入っていた。

 また、吉岡さんのスパイクに触れた子どもたちは、その感触に「すごい」と感嘆の表情を見せ、「また来てください」と感謝した。(田頭政英通信員)

「教育への政治介入」 慶田盛教育長が批判

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 「政治介入だ」―。文科省が14日出した教科書問題の是正要求に、慶田盛安三竹富町教育長は強い不快感を示した。卒業式、入学式と教育現場は最も多忙な時期。「他の省ならいざ知らず、文科省自身が…。まともに考えたら、この時期に出すことはおかしいのではないか。現場が混乱する。文科省は姿勢を改めてほしいと言いたい」と批判、4月以降の対応について「個人的にはこれまで通り。今使っている教科書は4年間使える」と強調した。

 午後1時半ごろ、担当課長がメールで是正要求の文書を受け取り、慶田盛教育長に手渡した。詰めていた報道陣を前に慶田盛教育長は「タイトルは」と切り出して内容を紹介した後、地方教育委員会の採択権を定める地方教育行政法と教科書の無償化を定める教科書無償措置法に矛盾点がある-と指摘。

 「前政権の文科大臣は町に無償給付はできないが、町の採択行為は無効とは言えないとし、町が教科書を購入して配布することも法律で禁じられていないとはっきり言っていた。政権が代わると法律の解釈も変わるのか。これで混乱している」と淡々と話した。

 現在使用している東京書籍版にも言及し、「私たちは調査員が推薦した教科書の中から選んだ。調査員が推薦したものがなぜ(協議会で)通らないのか。これが私たちが答申を認めない大きな原因だ」と採択協議会の選定のあり方に改めて疑問を呈した。

 町役場にはこの日、職員の出勤前から報道陣が詰めかけ、是正要求が出るのを待った。会見が終わったのは午後2時ごろ。慶田盛教育長は「長い一日だった」と徒労感をにじませた。


竹富町に是正要求 直接は初、教科書採択で下村文科相

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国から初めてとなる市町村への是正要求を受けて、記者団の質問に応じる慶田盛安三教育長=14日午後、町教育委員会

 竹富町が地区協議会の答申と異なる中学公民の教科書を使用している件で、下村博文文部科学相は14日、地区内で同一教科書の採択を義務付けた教科書無償措置法に違反しているとして、同町教育委員会(慶田盛安三教育長)に対し地方自治法に基づき是正要求した。国が市町村に直接要求するのは初めて。是正要求を受けた自治体は改善する義務を負うが、国地方係争処理委員会に審査を申し出ることも可能で、町教育委員会は24日の定例会で今後の対応を検討するとしている。

 町教委への直接要求は県教委が文科省の是正要求指示に従わず、先送りし続けているための措置で、県教委に対しても同日、「重大な事務の怠りだ」として文書で指導した。

 下村文科相は会見で「新年度が迫っているので、直接要求する必要があると判断した。違法状態を解消するのは法治国家として当然。町教委は直ちに是正を行ってほしい」と述べた。

 同日午後、慶田盛教育長は記者団に対し「県教育委員会に指導助言を仰ぎながら連携を深め、対応については委員会を招集して検討したい。違法確認訴訟や紛争処理委員会への申し立ても視野に検討するため、勉強会も必要だ」と話し、これまでの経緯を振り返って文科省の対応に疑問を呈した。

 また、川満栄長町長はこれまで「独立した行政委員会に政治家が介入すべきではない」として教育委員会の方針や決定を尊重しており、今回の是正要求にも「教育委員会がどう判断するか推移を見守りたい」と述べるに留めた。

 町教委は2011年夏、石垣市と与那国町の3市町でつくる八重山地区協議会が答申した育鵬社版ではなく、東京書籍版を独自に採択。無償措置の対象外とされたため、12年度から有志が寄贈した東京書籍版を生徒に配布している。

 文科省が繰り返し指導したのに対し、竹富町教委は「地方教育行政法では教科書の採択権は市町村教委にある」として従わなかった。同省は昨年10月、県教委に是正要求を指示したが、県教委は「現場に混乱は起きていない」などとして現在も要求していない。

不法投棄を嘆き看板で警告するよりも、…

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 不法投棄を嘆き看板で警告するよりも、徹底して最終処分場やクリーンセンターの利便性を宣伝した方が投棄防止になるのではと施設を利用してみて思った▼最初は両施設の違いが分からず、燃やせる、燃やさないごみで大まかに分け軽トラに混載し最終処分場を訪ねた▼係員が親切で、入り口の計量を済ませたのち、ここは燃やさないごみと資源ごみを引き受けますと、束ねた古本、新聞紙、段ボール、扇風機、音響機器、皮革を使った安楽いす、ガラス片などを選んで下ろしてくれた▼「ただし資源ごみでも雑誌やぬらしてしまった新聞紙や段ボールはクリーンセンターへ回ってもらうこともあります。荷台の残りの生ごみや木材、衣類はクリーンセンターです。木材はくぎを抜き、せん定枝同様50㌢程度に切って持って行った方がいいですよ」とのアドバイスも▼料金は下ろした重さ分で340円。安い! そのままクリーンセンターへと思ったが、くぎ、長さの問題があるので出直すことに。「2カ所は面倒ね、家具なども粗大ごみでシールを貼って出した方が楽なのでは」と家人▼しかし、少し面倒でも分別が妖しくても、家庭で出るごみのうち回収指定品を除くほとんどを小銭で引きとってもらえるので不法投棄の負い目を感じるより断然いいと思う。(仲間清隆)

不法投棄を嘆き看板で警告するよりも、…

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 不法投棄を嘆き看板で警告するよりも、徹底して最終処分場やクリーンセンターの利便性を宣伝した方が投棄防止になるのではと施設を利用してみて思った▼最初は両施設の違いが分からず、燃やせる、燃やさないごみで大まかに分け軽トラに混載し最終処分場を訪ねた▼係員が親切で、入り口の計量を済ませたのち、ここは燃やさないごみと資源ごみを引き受けますと、束ねた古本、新聞紙、段ボール、扇風機、音響機器、皮革を使った安楽いす、ガラス片などを選んで下ろしてくれた▼「ただし資源ごみでも雑誌やぬらしてしまった新聞紙や段ボールはクリーンセンターへ回ってもらうこともあります。荷台の残りの生ごみや木材、衣類はクリーンセンターです。木材はくぎを抜き、せん定枝同様50㌢程度に切って持って行った方がいいですよ」とのアドバイスも▼料金は下ろした重さ分で340円。安い! そのままクリーンセンターへと思ったが、くぎ、長さの問題があるので出直すことに。「2カ所は面倒ね、家具なども粗大ごみでシールを貼って出した方が楽なのでは」と家人▼しかし、少し面倒でも分別が妖しくても、家庭で出るごみのうち回収指定品を除くほとんどを小銭で引きとってもらえるので不法投棄の負い目を感じるより断然いいと思う。(仲間清隆)

布ならずっと

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 ▽…石垣市真栄里の「布遊び教室」(西村佑子代表)に通う生徒の作品約80点が展示されたグループ展。真栄里公民館では初開催で、地域住民も早速駆け付け、多彩な作品に見入っていた。西村代表はワイヤや絹などで作った梅の花について「八重山の梅はすぐに花が落ちてしまうが、これだとずっと楽しめる」と布作品の良さをPR。

▽…地区高校野球の春季大会が15日開幕。初日に八重高が2連勝で優勝に王手をかけた。春の高校野球選抜大会に出場する沖縄尚学と美里工業には地元出身の3人が出場することから、彼らと同世代の地元高校球児たちも負けてはいられない。白熱するゲームに声援を送る保護者からも熱気が伝わる。高校野球ムードが高まるなか、地元ナインの活躍にも期待。八重山の高校球界は今日、頂点が決まる。

 ▽…竹富町が地区採択協議会の答申と異なる中学公民の教科書を使用し、是正要求を受けた件で会見した市民団体3団体。慶田盛安三教育長の「竹富町の教育現場を見てほしい。なんら問題はない」という発言を強調し、「(育鵬社版を使用している)石垣市と与那国町の子どもたちがかわいそうだ」というが…。選定過程に疑問は残るものの、問題はどこに?

6個人6団体を表彰 花と緑の街角コン

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第12回花と緑の街角コンテストで表彰された入賞者ら=15日午前、本社会議室

 「〜育てて!感じて!楽しんで!花と緑の輪を作ろう!〜」をテーマにした第12回花と緑の街角コンテスト(主催・八重山毎日新聞社、共催・メイクマン石垣店)の表彰式が15日午前、本社会議室で開かれ、入賞した6個人6団体に表彰状を手渡した。

 本社の黒島安社長は「年々、まちの中に花と緑が広まりつつある。今後とも多くの職場、家族、地域を巻き込んで美化に取り組んでほしい」とあいさつ。

 同店の具志堅博副支店長のあいさつの後、前内原用吉審査委員長は「まちの中の花が、目に見えて質も量も増えてきている。今回の審査も素晴らしいものが多く、感動した」と講評。

 受賞者代表の當山喜一さんは「花を愛するわれわれにコンクールを通して希望を与えてもらったことに深く感謝している。ますます、まちの中に花と緑があふれ、観光客に感動を与えられるような花を育てていきたい」と述べた。

若さあふれる発表会

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発表会で高那節を踊る平得青年会の会員ら=15日夕、平得公民館

 平均年齢24歳の平得青年会(西表耕司会長、会員21人)が15日夕、平得公民館で第3回青年文化発表会を開き、地域住民約120人を若さあふれる歌と踊りで楽しませた。

 西表会長ら4人が「赤馬節」で座開きをした後、「高那節」や「平得世果報節」が披露された。平真小学校児童らは「恋するフォーチュンクッキー」の創作ダンスで会場をなごませた。

 後半はキョンギン(狂言)の要素を取り入れた新しいスタイルの「村遊び」が演じられた。

 西表会長は「昨年12月から発表会に向けて取り組み、1月からは毎日夜遅くまで練習した。これからも地域の歴史、文化の継承に努め、楽しい青年会にしたい」と述べた。

 同青年会は昨年10月に21年ぶりに全島獅子舞フェスティバルに出場。同11月には、長年にわたる平真小学校児童への獅子舞指導などが評価されてソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を授与されている。

一足早く海びらき気分 西表トゥドゥマリの浜

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「日本最南端!八重山の海びらき2014」前夜祭のステージを彩った「リノレオ」のフラダンス=15日午後、トゥドゥマリの浜

 【西表】16日の「日本最南端!八重山の海びらき2014」(八重山ビジターズビューロー主催)を前にした15日午後、トゥドゥマリの浜(月ケ浜)で前夜祭が開かれ、大勢の来場者が西表島の特産品を味わいながら特設ステージのプログラムを楽しんだ。

 石垣市観光交流協会青年部、竹富町・与那国町観光協会青年部を中心に初めて開催。同浜で海びらきを行うのは02年3月以来12年ぶり。

 前夜祭は西表島西部地区を中心に活動するフラダンスサークル「リノレオ」の華麗なダンスで幕開け。石垣市内で活動するエイサー「和琉風(とりかじ)」が旗頭を先頭に会場を練り歩き、勇壮な演舞を披露した。

 一般参加型の「西表を食べ尽くせ!早食いリレー」では、5チーム15人が西表島産パイン、黒糖かき氷、サーターアンダギー(砂糖てんぷら)の早食いで会場を沸かせた。

 船浮集落を中心に活動する池田卓さんや崎山洋平さんはライブを披露。会場には西表島特産飲食ブースもあり、来場者らは思い思いに前夜祭を満喫。

 上原地区から訪れた湊次郎さん(45)は「初めての前夜祭だが、西表はイベントを成功させようとみんなで団結するので、こういう雰囲気は良い感じだ」と話した。船浦地区の女性は「池田卓さんのファンなのでライブに来てくれてうれしい」と喜んでいた。

 16日の海びらきは午前9時30分から海びらき祈願を行った後、10時からオープニングセレモニー。海びらき宣言の後、初泳ぎや海上収穫祭、Tシャツデザインコンテスト表彰式、第35代ミス八重山の発表などを行う。


是正要求の撤回を要求

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文科省が竹富町教育委員会に対して行った是正要求に撤回を求める抗議文を送付し、会見する子どもと教科書を考える八重山地区住民の会のメンバーら=15日午後、石垣港離島ターミナル

 文科省が竹富町教育委員会に是正要求を行ったことについて、子どもと教科書を考える八重山地区住民の会、竹富町の子どもたちに真理を教える教科書の採択を求める町民の会、住民の視点で教科書を選ぶ会は15日、下村博文文科相に3団体連名で是正要求の撤回を求める抗議文を送付した。

 抗議文では「今回の是正要求は地方教育行政への不当な強制的介入を重ねるものだ」として、「是正要求そのものが教育現場に混乱を引き起こしている」と指摘。そのうえで「三市町教育委員会があらためて協議し、同一の教科書を採択することが解決の道だ」と強調している。

 同日午後、石垣港離島ターミナル会議室で会見した住民の会共同代表の村田栄正氏は「権力を押しつけるような形の是正要求は大変残念だ。多くの市民の理解をいただき、文科相に立ち向かう竹教委をバックアップしていきたい」と述べ、是正要求に対する抗議集会なども検討していることを明らかにした。

4月供用へ準備着々 新学校給食センター

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4月の運用開始に向け、準備が着々と進められている新学校給食センター=14日午前

 建て替えが行われてきた石垣市学校給食センター(宮良信世所長)では、4月の供用開始を前に準備作業が着々と進められている。新センターはこれまでのウエット方式からドライ方式に変わり、床を乾いた状態に保って細菌の繁殖を抑えられるうえに、汚染区域と非汚染区域を明確に分け、それぞれを行き来する際にはエプロンや靴を殺菌して入るなど、衛生管理を徹底している。17日には機械を試運転し、実際に提供する量を調理、配送するリハーサルを行うことにしている。

 現給食センターは延べ床面積862平方㍍。1973年度に建設されて築40年となり、老朽化に加え、耐力度審査で危険建物と判断されたことで建て替えが決まった。

 新給食センターは延べ床面積2502・36平方㍍で約3倍の大きさ。1日当たりの最大調理能力は6000食で、市内18校に給食を配達する。煮炊き、いため物室の回転釜は現在の8機から12機に増え、より多くの給食を作れるようになった。

 旧センターになかった「スチームコンベクションオーブン」の導入により、蒸し料理や焼き魚、新鮮な野菜を使ったあえ物など多彩なメニューが提供できるようになった。

 宮良所長によると、リハーサルでは牛乳を含めて5品のメニュー約4800食を調理する。

 宮良所長は「新しい調理機器の導入でバラエティーに富んだおいしいメニューが出せるようになる。楽しみにしていてほしい」と話している。

今期見通しは9万5千㌧ 前期を約2000㌧アップ

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操業が終盤に入っている郡内の今期操業。合計で前期実績を約2000㌧上回る9万5000㌧余が見込まれている。=15日午後、石垣市内

 昨年12月から始まった郡内5製糖工場の今期(2013年/14年期)操業は終盤を迎え、14日の時点で6万7125㌧の原料が処理された。予定原料は石垣島製糖が当初見込みから約7000㌧上方修正した以外は、干ばつや虫害などで当初予定を割り込む見込みで、最終的には前期実績を約2000㌧上回る9万5000㌧余が見込まれる。一方、品質面は甘しゃ糖度が波照間の15・4度を筆頭に全工場で基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の良好な数値を示している。

 石垣島製糖は14日までに5万200㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は平均14・5度と、搬入原料の92%が基準糖度帯を超える高糖度を記録した。

 春植えと株だしで、台風や干ばつ被害が目立つが、夏植えに関しては平年なみの10㌃当たりの単位収量6・9㌧を確保できる見通しで、操業当初見込みを約7000㌧上回る7万2045㌧に上方修正している。4月上旬の操業終了を見込む。

 西表糖業は6767㌧の原料が搬入され、甘しゃ糖度は15・1度。干ばつの影響で予想以上に生育が悪く、最終処理量は当初見込みを約1000㌧下回る7400㌧を見込む。

 24日から25日の操業終了を予定している。 新工場での操業を行っている波照間製糖は約5050㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は15・4度と郡内5工場で最高の数値を示している。

 原料処理量は当初から若干下がって1万400㌧を見込む。操業終了は4月末を予定している。

 竹富町小浜製糖工場は2388㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は14・8度。最終的な原料処理量は当初見込みを約400㌧下回る2430㌧とみている。

 17日午前で原料搬入を終え、19日の操業終了を予定している。

 JA与那国支店製糖工場は2720㌧の原料を処理。28日の操業終了を予定しているが、当初見込みの約3600㌧から多少減る見込み。

 甘しゃ糖度は、13・3度と、基準糖度帯内にある。

真っ白なクジャク

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 ▽…有害鳥獣の一斉駆除が行われ、クジャクやキジなどが駆除された。なかには真っ白なクジャクも。車で通りがかった女性が「きれいですね。写真を撮らせてください」と話しかけてきた。確かに美しく、駆除するのはかわいそうとの声もあるが、観賞用などの目的で持ち込まれたクジャクが逃げ出して繁殖し、農作物に被害を与えているのも事実。ペットを飼う人は責任を持ってほしい。

 ▽…前夜祭を含めると2日間にわたって開かれた「日本最南端!八重山の海びらき2014」は肌寒いながらも好天に恵まれた。屋外イベントの成否は天候に大きく左右されるが、竹富町内のイベントでは川満栄長町長が「雨が降ったら町長のせい、晴れたらみなさんのおかげ」と笑顔。このスタンスが、屋外イベント成功の秘訣(ひけつ)?

久しぶりに海風を吸いながら海岸を散策。…

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 久しぶりに海風を吸いながら海岸を散策。風は少し冷たかったが、うるずんの季節の到来を感じた▼八重山独特の美しい響きの言葉「うるずん」は旧暦の2、3月。新暦では3、4月ごろで野山には新緑が芽吹き、テッポウユリやデイゴの花が咲くシーズン▼海岸の岩場には最盛期はもう過ぎたが、きれいな緑色をしたアーサが繁茂していた。ヒトエグサという和名の海藻で磯の香りあふれる島の特産品だ。季節物だが乾燥物や冷凍され一年中出回っていて、いつでも食べられる▼細かく切った豆腐を入れた澄まし汁が代表的だが天ぷら、つくだ煮、ヒラヤーチーや卵焼き、茶わん蒸しや雑炊に入れてもいいし「島の食べ物だなー」と思う▼ビタミンとミネラルの宝庫で、整腸作用のある食物繊維を多く含み、新陳代謝を促進、血液の流れをスムーズにするなど、こんなに栄養豊富とは。老化防止やがん予防にも効果的で夏が近づくこの時期、女性だけでなくお年寄りにも最適だという▼でも最近は海岸でアーサ採りをする人々の姿が少なくなった気がする。また「島の人よりよその人の方が特産品の良さや、活用法を知っていて逆に教えてもらうことも多いよね」という話も聞く。身近な自然の恵みや島の特産物を島の人々がもっと愛用していかなければと思うのだが。(辻本順子)

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