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「障がい者には不便」 川平公園

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参加者と一緒に公園内の段差などをチェックする砂川洋輝さん=23日午後、川平公園

 石垣市川平公園のバリアフリーがどうなっているかユニバーサルデザインの視点で課題を整理しようと、障がい者の自立を支援する団体「自立生活センター南十字星」(金城太亮代表)が23日午後、初めて園内で調査を実施した。遊歩道への安全柵の設置、急傾斜や段差の解消など17の改善点を確認、「高齢者や障がい者が気軽に行ける公園ではない」と指摘した。同センターでは課題を整理し、改善に向けて行政に要請する予定だ。

 調査には車いす利用者、高齢者、付添人ら13人が参加。西側入り口から公園に入り、約2時間かけて遊歩道やトイレ、海浜入り口などを実際に通行して検証した。

 園内の遊歩道は、傾斜や段差などがあって幅も狭いところが多く、安全を確保する柵が老朽化で破損するなど設置されている箇所も少なかった。トイレは、大型の電動車いすは入れない状態だった。

 検証後は、公園地図の入ったボードに、気づいた点を書き込んだ。参加者らは「ベビーカーや足の不自由な高齢者、車いす利用者にはつらい公園」と厳しく評価。「面倒くさいのでもう来たくない」と嘆く声もあった。

 同センターの砂川洋輝さんは「川平公園は観光客が多いのでハード面で不安を持たせたくない。障がい者が使いやすければ、みんなが使いやすくなるのでバリアフリーの島を目指したい」と話した。

 今回の活動は、同会が受託した2013年度石垣市社会教育学級事業の一環として実施された。


国営土地改良事業「石垣島地区」 95%同意へ準備本格化

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農地が広がる石垣島(奥は底原ダム)=2013年2月13日撮影=。2014年度から大規模な国営土地改良事業がスタートする予定だ

 関連事業を加えると約760億円規模の巨大プロジェクトとなる国営土地改良事業「石垣島地区」は、2014年度着工に必要な同意取り付けに向けた準備が本格化している。受益農家は3900人余。石垣市と石垣島土地改良区(理事長・中山義隆市長)が各地区で説明会を開催、農家の理解を得る作業に入っている。土地改良法は3分の2(約67%)の同意を定めるが、市と改良区は「95%(約3700人)」を目指す。同意率の高さで地元の熱意を伝え、事業の必要性をアピールする考えだ。

 同事業は、これまでに整備された施設が老朽化して維持管理に支障をきたしているため改修を行うほか、新規地区での施設整備を行う内容で、14年度から12年間を予定。新規編入で島内全域に農業用水を提供できるようになる。内閣府沖縄総合事務局土地改良総合事務所石垣支所の當銘俊明支所長は「効率的な農業の展開ができるようになる」と話している。

 石垣支所が担う国営で約281億円、県や市、土地改良区が区画整理かんがい配水を行う関連事業で約480億円が見込まれている。国営事業での農家負担はなく、関連事業の区画整理事業でのみ2—4%の負担がある。

 国営事業はダム水利施設、揚水機場、配水池、幹線水路などの改修を行い、用水路の改修で55㌔、新設で50㌔にも及ぶ。石垣島地区が運用されると、畑4073㌶、田265㌶に農業用水を提供することになる。

 同意取り付けは2014年1月から開始。これに向けて市は、新規編入する区域での説明会をほぼ終えた。土地改良区は、過去に実施された地域の農家を対象に25日からスタートさせる。石垣支所によると、3月末ごろには農家の代表18人が同意書を添付して事業申請。8月までには計画が確定する予定という。

ピカリャ~は大忙し

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 ▽…竹富町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」が480位と3回目のエントリーで過去最低を記録した「ゆるキャラグランプリ2013」。投票期間中はイリオモテヤマネコの交通事故が過去最悪のペースになったため、事故防止キャンペーンへの参加で目立った集票活動はできなかったこともあり、来年以降の活躍に期待。

 

 ▽…25日の第3回石垣市新庁舎建設基本構想策定委員会では、市職員が働きやすい庁舎であるべきだとの意見が相次いだ。案では市民の意向を優先するあまり、職員が市民サービスのために働く場としての位置づけが弱くなっている。市としては遠慮していたようだが、策定委のお墨付きをもらってきちんとした位置づけができるのかも。

 

 ▽…国道390バイパス線沿いの電線を地中に埋設する共同溝工事も完了のメドが立った。地中化は国道の裁判所前通りに続くもので、市内では2カ所目となる。地中化が進めば、台風や地震などで電柱が倒れることはなくなるが、地下にあるケーブルの維持管理も大変だ。管路に泥がたまるので定期的に掃除をするが、「その掃除もできていない状況」と話す関係者も。

食材偽装問題の震源地となった大阪のホテル…

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 食材偽装問題の震源地となった大阪のホテルを、何度か利用したことがある。レストランで食べた牛肉のメニュー価格をひと桁、見間違えていたことが分かり、支払時にため息をついた▼高級レストランで最高級の肉を食べたのだから、それは仕方ない、と自分に言い聞かせた。しかし万一、それが安い肉を使っていたなら、文句を言ったかも知れない▼飲食店メニューなどの偽装表示問題は全国各地に広がり、消費者庁も動きだしているが、県内、特に八重山はどうなっているのか気になる▼というのは本島へ行くと、「石垣牛」とペインティングされた貨物車やPRのぼりが目につく。石垣牛がブランド牛として定着、人気を集めているのはうれしいが、需要に応えるだけの供給があるのかは疑問▼それを示すように数年前、恩納村のレストラン2店舗がメニューの石垣牛を使っていない、と行政指導されている。八重山ではその点しっかりしているのだろうか▼市内のある店で、メニューに「石垣牛」価格は時価とあった。これを見て感心した。少量生産で入手が難しい食材の場合、仕入れ価格は当然変動する。食通の客は、それを見ながら店側とやりとりをするだろう。それは店側も客に食材の説明をきちんと行えるチャンスでもある。(黒島安隆)

ヒゴロモコンロンカ満開 真栄里の村福さん宅

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今を盛りと咲き誇るヒゴロモコンロンカ。中央の黄色い星形が花=24日午後、村福正雄さん宅

 石垣市真栄里26、村福正雄さん(87)宅の庭でコンロンカの一種、ヒゴロモコンロンカの花が今を盛りと咲き誇っている。

 コンロンカは熱帯アフリカや熱帯アジア原産のアカネ科の植物。白いがく片の中央に小さな星型の黄色い花を咲かせるコンロンカはよく知られているが、フィリピン原産のヒゴロモコンロンカはがく片が華やかなピンク色で、遠くからみると、ポインセチアと見まごうほど。

 4年前に苗木を植えたというヒゴロモコンロンカは今では1㍍ほどに成長。近所の人たちの目を楽しませている。

 「台風に弱く、強風で枝が折れるのは何度も。それでも新しい枝を伸ばし、年中花を咲かせている」と村福さんはこの花をすっかり気に入っている。

ぱいーぐる264位 全国ゆるキャラGP

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ゆるキャラGPで264位に終わったぱいーぐる

 全国のゆるキャラ人気ナンバーワンをインターネット投票で決める「ゆるキャラグランプリ2013」の結果が24日発表され、初めて応募した南ぬ島石垣空港マスコットキャラクター「ぱいーぐる」は264位(獲得6996ポイント)で県内3位に終わった。竹富町のマスコットキャラ「ピカリャ~」は480位(2849ポイント)だった。

 「ぱいーぐる」は応募にあたって、10月上旬に中山義隆市長を後援会長とする選対本部を立ち上げ▽4万8000ポイント(市民数)獲得▽全国50位以内▽県内1位の目標を掲げていた。

 今回の結果に中山市長は「目標に届かず、残念な結果となったが、今後も知名度を上げ、石垣島をPRしてほしい。ぱいーぐるへの支援を今後もお願いしたい」と礼を述べた。

 グランプリには全国から1580体の応募があり、栃木県佐野市の「さのまる」が120万4255ポイントを獲得し総合1位に輝いた。

 徳島県石井町の「ふじっこちゃん」が4万7391ポイントで53位、千葉県の「ぴーにゃっつ」が4万8820ポイントで52位となっており、「ぱいーぐる」が目標値の4万8000ポイントを獲得しても50位以内には入れなかった。 

 「ぱいーぐる」は投票期間中、市役所玄関前で街宣活動を展開していたが、目標値を大幅に下回っていることから、具体的な得票には結びつかなかったと見られている。

 「ピカリャ~」は3度目の応募だったが、期間中はイリオモテヤマネコ交通事故防止キャンペーンへの参加で目立った動きはなかった。

早稲田、東京大学で体験学習

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国会議事堂など東京都内を周遊視察した石垣市内の中学生ら=22日午後、東京都内

 【東京】石垣市教育委員会(高木健委員長)の「石垣市中学生体験学習」が、20~23日の日程で東京都内で行われた。市内の中学生30人が東京大学や早稲田大学を訪れ最高峰の学問に触れたほか、スカイツリーや国会議事堂、江戸東京博物館、日本科学未来館など東京を象徴する箇所を周遊見学した。

 20日に東京到着後、浅草やスカイツリーを視察した中学生らは21日、東京大学を訪問。同大大学院の大月敏雄准教授の案内で研究室や図書館などを見学。伝統的な半円形コロシアム型の講堂で院生に混じり講義を受け、院生と交流した。また、学内にある㈱ユーグレナを訪問。同社のミドリムシ研究や事業について説明を受けた。

 交流会では、中学生らが石垣島を紹介し「まみどーま」を披露。「赤瓦屋根の景観を壊さないための赤いソーラーパネルは可能か?」など、石垣島の自然や歴史、文化、また新石垣空港ができて活気づく八重山の観光に付随する問題点を示し、克服するためのアイデアや質問を院生らに投げかけた。

 22日は早稲田大学を訪れ、鎌田薫総長を表敬訪問。鎌田総長は石垣市出身で同大総長を務めた故・大浜信泉氏に触れ「私たちにとっても石垣は特別。皆さんも頑張って早稲田に入学してほしい」とエールを送った。

 表敬後は現役学生らが授業やサークル活動など、実際の「大学生の1日」を紹介しながら学内を案内。午後は国会議事堂の伝統ある参議院本会議場や、江戸東京博物館を見学。最終日の23日午前は日本科学未来館を見学した。

 市教委の玉津博克教育長は「大学が島にない八重山の子どもたちにとって貴重な時間。最先端の場に少しでも触れさせたい。人的ネットワークを生かして来年も実施できれば」と継続の可能性も語った。

 中学生らは「大学は勉強ばかりしているイメージだったけど、サークルとかもあり受けてみたいと思った」「江戸東京博物館と科学未来館がおもしろかった」などと感想を話していた。(黒島安央東京通信員)

3氏晴れ晴れ 八重山毎日文化賞贈呈式

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八重山毎日文化賞正賞を受賞した登野原武さんと宮良長久さん、特別賞の平良蓉子さん(左から)=24日午前、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 八重山研究や芸術文化の振興に顕著な業績を挙げた人々に贈られる第29回八重山毎日文化賞(八重山毎日新聞社主催)の贈呈式と祝賀会が24日、市内のホテルで開かれた。

 今回は新城島(パナリ)の歴史を後世に伝えるため、研究や執筆に取り組んできた登野原武氏(84)=石垣市石垣=と、八重山古典民謡の底辺拡大に力を注いできた宮良長久氏(79)=同=に正賞、八重山上布の第一人者の平良蓉子氏(79)=石垣市真栄里=に特別賞を贈った。

 贈呈式で本社の黒島安隆社長は受賞者の功績と人柄を紹介し、「今後ますますのご健勝とご活躍を期待している」と激励。仲井真弘多県知事(呉屋幸一県八重山事務所長代読)や八重山広域市町村圏事務組合理事長の中山義隆市長も祝辞を述べ、3氏の業績をたたえた。

 正賞の登野原さんは「身に余る光栄。これまでの歩みや足跡を高く評価していただき、感謝している。正賞に恥じないようにこれからも努めていきたい」、同じく正賞の宮良さんは方言で「何よりも家族の支えと協力があり、今日まで三線を続けて来られた。今後も力のある限り、後進の育成に励みたい」と抱負。

 自身で織り、仕立てた八重山上布の着物と帯で出席した特別賞の平良さんは「好きで始めた織物でこのような賞をいただくことができ、喜びでいっぱい。後輩たちの指導をしながらできる限り続けていきたい」と述べた。

 引き続き行われた祝賀会は八重山古典民謡保存会と宮良長久門下会による「鷲ぬ鳥節」や「鶴亀節」で幕開け。新城知子八重山舞踊稽古場や石垣在新城郷友会、石垣在小浜郷友会が歌や踊りで祝賀会に花を添えた。


市民意見の反映を ユニバーサルデザイン実現へ

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2016年度の実施設計、17年度の着工を目指している石垣市役所庁舎

 石垣市役所の建て替え構想を検討する第3回新庁舎建設基本構想策定委員会(委員長・清水肇琉球大学工学部教授、委員13人)は25日、基本構想案を審議し、大筋で了承した。市が2014年度以降に行う建設地選定と設計では市民の意向などを聴取しながら行う必要性を明記、誰にとっても利用しやすいユニバーサルデザインの実現に向けても関係団体との綿密な調整を求めている。

 建設位置は検討の対象外となっており、素案には現地と移転2パターンの施設規模や概算事業費を盛り込んだ。延べ床面積はいずれも1万2470平方㍍で、事業費は64—66億円が上限。階数については記述せず、現地だと「中高層」、移転だと「低層」とした。

 この施設規模で、現庁舎の課題となっている▽事務室の狭隘(きょうあい)化▽バリアフリー対応への不備▽防災拠点としての機能▽市民の交流の場|などに対応する。

 市教育委員会会議室で開かれた第3回検討委では「市民サービスを行うためにはまず市職員が働きやすい環境が必要だ」「独立した項目を設けるべきではないか」「そうでないと市民が困る」などと、円滑に効率よく業務ができる環境の整備を独立した項目で明記するよう求める意見が相次いだ。

 基本方針では「市民に優しく、充実したサービス」の項目中、「また、それらサービスを実現するために執務スペースや会議スペース等の確保に努める」と付け加えるような形で記述されている。

 市はこの日の意見を踏まえて修正し、12月18日に案を確定。年末から1カ月間、パブリックコメント(住民意見募集)を行う。検討委は来年2月14日に案を策定、答申する予定だ。

 新庁舎建設事業で市は14年度の基本計画で位置を選定した後、15年度の基本設計、16年度の実施設計、17年度の着工を目指している。

「午後8時以降に」

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 ▽…缶類資源化の最終案が承認されたのを受け、市は内部手続きをへて正式決定し、来年1月から各公民館や各団体を対象に説明会を開催していく。周知期間の取り組みが重要になるため、女性委員は「食事の準備があるので午後8時以降にお願いしたい」と注文。

 

 ▽…バンナ公園でドッグ・イベントが行われ、参加した犬たちがドッグランの設置された園内を生き生きと走り回っていた。市内では、家の庭先にロープでの係留や屋内で飼っているのがほとんど。放し飼いにするわけにもいかず、一緒に走っても人間のスピードに合わせてしまうので、ストレスにならないかなど、愛犬の運動不足や健康が気になるところ。犬だけでなく、他のペットの交流を願う声もあるという。

 

 ▽…都内で開かれたアイランダー2013。「Let,s 島活!」をテーマに掲げており、観光情報だけでなく求人情報など離島への永住・滞在相談情報の提供も実施している。集計は出ていないものの八重山諸島の認知度を調査目的としたアンケートも行っており、これまでにない新たな角度からの調査結果に注目も。

やはり選挙のための“口約”だったのか。…

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 やはり選挙のための“口約”だったのか。そう疑われても致し方のない直近の選挙公約転換である▼自民党の県関係国会議員5氏が、米軍普天間飛行場の返還移設問題で、選挙公約だった「県外・国外」を撤回して、政府方針の辺野古移設容認に転じた。「この人なら」と信じて、貴重な一票を投じた県民にこんな裏切りはあるまい▼離党勧告を示唆して普天間の「固定化」か「辺野古移設」かと追い込む党本部。政治力学の構造の中で政治家の心理につけこむやり方も許しがたいが、それにしても5氏の辺野古移設容認は圧力に屈して自らの地位にしがみつく保身。県民と遊離した政治感覚、打算でしか動いていないように思えてならない▼普天間の返還移設問題では、県内移設に全市町村長が反対し全市町村議会と県議会が反対決議をしている。安倍政権は、沖縄の民意を知りながらあえて強権政治で事を押し進める▼首相は年頭所感で「政治への信頼を取り戻すために実現不可能な空虚な言葉は要らない。大切なのはスピード感と実行力だ」と表明したが、特定秘密保護法案など国民が納得する審議がはたして尽くされたのか、はなはだ疑問が残る▼国会議員の良きあしきは、ひいては有権者に跳ね返ってくる。沖縄のために今ほど政治に無関心ではいられない時代はない。(鬚川修)

市長選、無投票は避けよ

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■告示まで3カ月切る

 任期満了に伴う石垣市長選は、来年2月23日告示、3月2日投開票で告示まで3カ月を切った。前回選挙で16年ぶりに市政奪還を果たした保守側は、現職の中山義隆氏(46)が再選を目指し、出馬はほぼ確実な見通しだが、与党内での調整不足もあって、いまだ正式な出馬表明には至っていない。

 これに対し野党・革新側も、3カ月を切った今なお候補者名すら挙げることができず、擁立は危機的状況だ。

 市議から初挑戦の前回、現職に過去最大の約5千票の大差をつけて当選した中山氏の1期目は、「持ち前の若さと明るさ、行動力で良くやっている」「タカ派的言動で石垣が急激に右傾化し、おかしくなった」と何かと物議をかもす玉津博克教育長の起用を含め当然与野党の評価はそれぞれ分かれる。

 

■無難な市政運営

 しかし、市民的に見れば、施政方針演説引用問題で出だしにミスはあったが以後は40代の“新米市長”とは思えない堂々とした対応で市政をこなし、さらにマニフェストも給食センター、食肉センター、火葬場などの新築に次々着手。まだまだ不十分な職員の意識改革やゴルフ場建設などに課題はあるものの、これといった大きな失政もなく無難に市政運営をしているといえる。

 特に待望の新空港では内外で開港イベントを次々展開、新空港効果は観光客が過去最大の90万人にも達しそうなかつてない活況になっている。

 さらに革新側が危うさを指摘するタカ派的言動も、最近は選挙を意識してか自衛隊の統合演習では、地対艦ミサイルの石垣配備を拒否するなどめっきり影を潜め、行き過ぎを懸念していた保守の支持者らをも安堵(あんど)させている。

 ただ再出馬に関しては与党との調整不足があって、一部与党議員と不協和音が表面化しており、挙党態勢をどう築くかが選挙戦を有利に戦う上でのカギだ。分裂選挙の可能性は薄いだろうが、野党・革新側が候補者を擁立できなければ、可能性は否定できない。

 

■革新側に長期政権のツケ

 こうした与党内の不協和音は野党・革新側にはチャンスのはずだが、逆に危機感が増している。前回の選挙で大敗し右傾化が進む中で、現職に対抗するには保守票も取り込める人材が必要だとして今春早々に選考委員会を立ち上げた。しかし人選は難航し今なお対抗馬を擁立できないのが現状だ。

 革新側にとっては本土復帰以降、桃原市政1期、内原市政4期、大浜市政4期の長期政権にあぐらをかき、人材育成を怠ってきたツケが今に露呈した。この結果、即戦力として大浜長照前市長(66)や選考委員長の高嶺善伸県議(63)が浮上しているが、いずれも否定的。そのため市長選では初の無投票の可能性も出て非常に危機的だ。

 最終的には選考責任者として自身の出馬が問われるであろう高嶺県議は「無投票にはさせない」と強調しているが同県議だけでなく、与野党ともに政治家としてぜひそうあってもらいたい。

 なぜなら無投票は選挙で民意を反映するという民主主義の根幹を否定し、有権者から投票権を奪って政治への関心を弱めるとともに、行政のマンネリ化や腐敗を生む要因となるからだ。

にぎやかに大運動会 在沖縄与那国郷友会

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在沖縄与那国郷友会の大運動会。幅広い世代が参加した二人三脚リレー=25日午後、那覇市

 【那覇】在沖縄与那国郷友会(島正会長)の「第44回大運動会」が24日、那覇市の古蔵小学校運動場でにぎやかに開催された。子どもからお年寄りまで約500人の郷友らは、多彩な種目に汗を流しながら和やかな一日を満喫していた。8チーム対抗の競技は、総合で比川郷友会が優勝し、3連覇を果たした。

 同郷友会の大運動会は、会員相互の交流を目的に毎年開催されている一大行事の一つ。全21種目の中に採点競技を設け、与那国島内の集落で分けた8チームが総合と男女別の得点を競いあった。

 各チームは、テント前に旗頭を掲げながら、盛大な応援で選手の背中を後押しし、総合と女子で比川、男子で東1組がそれぞれ優勝を飾った。

 競技の合間には芸能愛好会が余興を披露。最後には、参加者全員が運動場を囲むように円を描きながら「どぅんた」を踊って締めくくった。

 大会後、島会長は「天候にも恵まれ、郷友も孫を連れてくる人が目立ち、活気づいている。運動会も並行して続けながら、高齢者が参加できるような食文化にちなんだ行事なども考えていきたい」と笑顔をみせていた。

 総合3連覇を達成した比川郷友会の後間太球会長は「3連覇を目標にしていたので最高の気分。若いメンバーが頑張ってくれた。来年も若い人を中心に頑張っていきたい」と話していた。

待機児童訴え退ける 那覇地裁

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石垣市の認可保育所入所をめぐり、第3子基準の撤回を求めた弁護団=26日午後、県庁

 【那覇】2011年に当時1歳の男児が兄弟2人と同じ石垣市の認可保育園へ入所が認められなかったのは違法として、待機児童となった男児とその両親が市を相手に入所の承諾を求めていた訴訟で、那覇地裁(井上直哉裁判長)は26日、原告の訴えを退けた。争点の一つで、市が第3子以降の入所について取り扱いを決めている基準にも「不合理であるとまでは認められない」として請求を棄却した。

 訴訟は、30代の両親が共働きで育てる3人の子どものうち、男児の姉2人は同じ保育所に入所が認められたが、男児に関しては入所が認められず、2011年に入所不承諾の取り消しや損害賠償を求めて提訴した。

 市では、入所に際して3人目の世帯より、1人も入所していない世帯を優先させる「第3子基準」が慣例化している現状があり、男児は第3子にあたるとして待機児童となった。その後、男児は姉の卒園に伴い入所が認められた。

 裁判所は、男児が姉の卒園後に入所できた事実を根拠に「保育の実施を受ける地位を得て、入所不承諾は効果が消滅したといえる」として請求を却下。第3子基準には「出生率が比較的高い石垣市において、各世帯を平等に取り扱い、できるだけ多くの世帯に認可保育所等の利用機会を確保する目的で策定された基準」と、その内容に理解を示した。

 原告の弁護団は、判決後に県庁で会見し「石垣市に対して、あらためて第3子基準の撤回を強く求める」として声明を発表。控訴も検討していくこととした。

 弁護団の一人、大井琢弁護士は、市が県内他の市町村と同様に3人同時入所で3人目の保育を無料で実施していることを挙げて「保育料無償の適用を受けることが事実上不可能になる異常な事態だ」と強く批判した。

垣迫・渡嘉敷(商工3年)が全国3位

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スターリングテクノラリー全国大会MDクラスで3位に輝いた八重山商工高校の垣迫舷太君(左)と渡嘉敷椋君=25日午後、同校校長室

 空気の熱膨張を利用して駆動するスターリングエンジンを使い、速さなどを競う第17回スターリングテクノラリー全国大会(スターリングテクノラリー技術会主催)が9日、埼玉県の日本工業大学キャンパス内で開催され、八重山商工高校機械電気科機械コース3年の垣迫舷太君と渡嘉敷椋君のマシン「濃杉(こすぎ)」が宙返り耐久クラス(MD)で初の3位に入り、銅賞を獲得した。ミニ速度クラス(MS)では「薄杉(うすすぎ)」が4位に入賞した。

 MSクラスは市販のコースを走行し、最初の1周の速度を競う。MDクラスは宙返りや垂直ループを含む周回コースで宙返りした回数を競う。県内からは同校と那覇工業全日、同定時の3チームが出場した。

 2人は大会前にマシンを組み直した結果、それまでより遅くなり、上位入賞をあきらめかけたが現地で再度組み直すと、好調に走りだしたという。

 MSマシン担当の渡嘉敷君は「優勝を狙っていたが、大学生に負けてしまい悔しい」と振り返った。MDマシン担当の垣迫君は「予想していない記録が出てビックリしている。3位はうれしい」と笑顔をみせた。

 顧問の波照間英伴教諭は「2人は(部品を加工する)掘削能力にたけている。自主的に作業を行ってきたので成果が出た」と喜んだ。


八重高生物部が環境大臣賞 古見小は林野庁長官賞

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第48回全国野生生物保護実績発表大会で、初めて環境大臣賞に輝いた八重山高校生物部の皆さん=26日夜、南ぬ島石垣空港

 25日に環境省で開かれた第48回全国野生生物保護実績発表大会(環境省、公益財団法人日本鳥類保護連盟主催)で、八重山高校生物部(山田桜部長、部員6人)の「石垣島におけるヤシガニの研究~保護条例制定に向けて~」が環境大臣賞、竹富町立古見小学校(真喜志昇校長)の「チョウの生態調べ~チョウ観察を通して分かったこと~」が林野庁長官賞に輝いた。八重高生物部の受賞は初めて。古見小は1996年の環境庁長官賞に続く受賞となった。

 大会は、子どもたちの野生生物保護への関心と理解を深める機会にするのが目的。今年は全国から4小学校、1中学校、5高校の計10校が出場、それぞれのテーマで研究成果を発表した。

 八重高生物部は2007年から行っているヤシガニの研究の中で、石垣島のヤシガニが小型で減っていることや、養殖には向かないことなどを突き止め、保護条例制定のための活動を昨年から実施。 昨年の学園祭では、これまでの研究結果やヤシガニの実物を展示したほか、来場者にアンケートを実施し、市民の意識や関心を確認した。

 また、市長とのランチミーティングで保護条例の制定を直接提案。現在、石垣市は特別予算を組み、制定に向けて取り組んでおり、校内外で自発的な活動を展開したことが評価された。

 古見小は1994年から20年間、チョウの観察と保護活動に取り組んでいる。羽の模様や生息地、特徴などを調べて食草マップを作成したり、チョウの発生率や食草などの調査を継続的に行っていることが高く評価された。

 26日夜、空路帰島した八重高生物部の山田部長(3年)は「ヤシガニを食べるという食文化を大切にしながらも、保護するという意識をたくさんの人に持ってもらうために今後も活動を進めていければと思う」、金城茉奈さん(同)は「とてもうれしい。これまで研究してきた先輩方と一緒に受賞できればもっと最高だったと思う」とそれぞれ感想を語った。

 同校の本成浩校長は「中身や発表力が認められた結果だと思う。活動の積み重ねを後輩にもつなげていってほしい」と激励した。

来年4月から資源化実施 検討委が最終案決定

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 第3回石垣市缶類の資源化検討委員会(委員長・川平真章自治公民館連絡協議会理事、委員12人)は26日、飲料缶以外の缶類や家庭用金属類を新たな資源ごみとして来年4月1日から収集する、とした資源化最終案を決定した。品目と出し方を定めている。市は来年1月から市民や収集業者らを対象にした説明会を開始し、実施に備える。すでに資源化されている飲料缶を含めた缶類の抜き取り行為についても禁止措置を講じるなど、資源化を徹底していく考えだ。

 最終の検討委では、市民を対象に市内5カ所で行った意見交換会で出た意見の取り扱いについて環境課の案を了承した。

 スプレー缶の出し方については「爆発の危険性があるので穴を開けて出すほうがよい」との意見があったが「中身を使い切って、ガスを抜いて出す」と素案通りの対応を確認した。

 委員からも「ガスが残っている場合は危険だ」と懸念が挙がったが、同課は「1―3月までの周知期間に、ガス抜き方法などを周知徹底し、ガス抜き方法の選択は市民に委ねたい」と回答した。別の委員は「特に年配者に対してきちんと説明してもらいたい」と要望した。

 来年4月の実施に向け、環境課では50音別分別表やイラスト入り資料の作成を進めている。

 飲料缶などの抜き取り行為については、市民との意見交換会でも対策を求める声が挙がっていた。市は、関係条例に禁止条項を追加する議案を3月議会に提出する予定だ。

 ごみの資源化は、埋め立て処分を行っている最終処分場の延命化を図るのが目的。一方で、資源化物を売り払って得た収入を少しでも増やし、ごみ処理費用に充てたいと考えている。

 ごみ処理とリサイクルにかかる費用は、2012年度で4億8321万円。これに対し資源化物売払収入は1349万円だった。

11月25日、宮崎、比嘉、國場3衆院議員が公約を…

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 11月25日、宮崎、比嘉、國場3衆院議員が公約を破って普天間基地の辺野古への移設を容認した。明らかに辺野古住民、名護市民への裏切りである▼名護市は11月22日の臨時議会で、埋め立て不承認を訴える稲嶺市長の意見を賛成多数で議決したばかりだ。それにしても沖縄の将来を左右する重大事項に関して、こんなに簡単に公約を翻していいのか、実にふがいない▼現在自民党沖縄県連顧問、元県議会議長の仲里利信氏さえ11月24日の沖縄タイムスの取材に対して次のように答えている▼「自分の立場や自分がどうなるかより、歯を食いしばって沖縄のために正しいことを言ってもらいたい」「こんなにまでやられて、もし県連まで県民を裏切り、圧力に屈して辺野古移設容認に変われば、これは普通の裏切りではない。県民を無視してヤマト政府のいいなりになったということだ」と。全く同感だ。憤慨にたえない▼17年前から辺野古移設に反対して座り込みを続けたり、横断幕を掲げ続けたりしてきた人々の怒りの声が聞こえるようだ▼安倍内閣の狡猾(こうかつ)な強権的性格がますますはっきりしてきた。こんな政治は許されるべきではない。県知事は決して辺野古移設を容認してはならない。それが仲井真知事の公約であり、その政治生命である。(八重洋一郎)

レプトスピラ症に注意 肝機能不全など重症化も

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 河川などで感染するレプトスピラ症が八重山保健所管内で14日までに8件(例年0~5件)発生。うち2件が肝機能不全など重症化しており、注意を呼びかけている。

 レプトスピラ症は、汚染された川の水を沸騰させずに飲んだり、素足で入ったりすると、傷口などから体内に侵入し感染を起こす。

 感染すると、3~14日間(平均10日間)の潜伏期間の後、寒けや震えを伴う39度以上の発熱、頭痛、筋肉痛などの症状があり、重症化すると腎不全や黄だん、出血などの症状を引き起こし、死亡する場合もある。

 同保健所では川や水田に入ってから突然の発熱、頭痛などの症状が出たら、すぐ医療機関で受診するよう呼びかけている。

カンムリワシ幼鳥すくすく すでに王者の風格

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水田のあぜで獲物のカニに飛びかかるカンムリワシ=27日午後3時ごろ、名蔵獅子森地区

 今年の夏ごろ巣立ったと思われるカンムリワシの幼鳥たちが島内各地で元気に育っている。

 27日午後3時ごろ名蔵獅子森地区の水田でも、カンムリワシの幼鳥がたくましく育った姿をみせている。

 この時季のカンムリワシの幼鳥は、大きさは親鳥と変わらないまでに成長しているが、羽の色は幼鳥特有の美しい乳白色をしている。

 幼鳥は育ち盛りの旺盛な食欲を満たすため、活発に水田地帯を移動し、カエルやカマキリ、カニなどを捕まえていた。

 白っぽいカンムリワシの幼鳥は目立つようで、レンタカーを止めては写真に収める観光客もいたが、全く気にする様子もない姿は、すでに「王者カンムリワシ」の風格だ。

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