Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16839 articles
Browse latest View live

高ければ高いほど

$
0
0

 ▽…波の力で発電できないかを調べる県の取り組みが石垣島近海で始まった。波高計という小型の計器を海底に固定して行う。計器は超音波を出し、海面に当たって戻ってくるまでの時間から距離を測り、波の高さを算出するという。高ければ高いほど、発電できる可能性も高まる。調査結果に期待。

 

 ▽…海星小学校の児童にトマトの苗が寄贈され、食についての話が行われた。沖縄はゴーヤやオオタニワタリ、ナーベーラーなど健康的な材料も多いが、欧米化が進み、ポークやハンバーガーといった食事も増えたことで肥満が全国でもトップレベルにあることが説明された。将来的に肥満を減らし、日本一の健康長寿を取り戻すためにも、子どものころからの食育や昔ながらの料理が注目される。


先の第37回沖縄県中学校駅伝競走大会の…

$
0
0

 先の第37回沖縄県中学校駅伝競走大会の大浜中学校男子の優勝は、同校関係者のみならず全郡民が祝福したことだろう。八重山勢初の快挙だ▼同校は、30日に鹿児島県で開かれる九州大会、12月15日に山口県で開催される全国大会へと立て続けに出場する。選手はしっかり体調を管理し、各大会でベストパフォーマンスをみせてほしい▼祝杯の裏側で戦々恐々としているのは、保護者であり、学校関係者だろう。1カ月足らずの短期間で選手の派遣費捻出という大仕事がまっているのだ▼学校関係者によると派遣費は1人当たり30万円弱。保護者の負担を少しでも軽くするため、幅広く募金活動が展開されている。選手を激励し、存分に実力を発揮させるためにも多くの市民、郡民が協力してほしいものだ▼市教育委員会では県外派遣に対し、規定で一大会1人当たり航空運賃の半額もしくは1万円を交付する。一括交付金を活用し、以前よりも金額を引き上げたというが、宿泊費を含めた大部分を公費負担し、児童生徒の活躍を手厚く支援している竹富町や与那国町と比べると、物足りなさを感じる▼せめて出場機会が少なく、旅費がかさむ県外派遣だけでも支援を厚くできないものだろうか。そのための基金を設け、郡内外から広く支援を仰ぐのも一つの手だ。(下野宏一)

多宇さん(白保出身沖国大)、日本代表入り

$
0
0

日台大学軟式野球国際親善大会日本代表に選ばれた多宇雄飛さん=21日午前、沖国大

 【那覇】軟式野球の海外普及を目的に12月に台湾で開かれる第8回日台大学軟式野球国際親善大会の日本代表選手に石垣市白保出身で沖縄国際大学3年の多宇雄飛さん(21)が選出された。日本代表は全国の各大学軟式野球部から選抜され、県内からは多宇さんら3人が県勢で初めて選ばれた。

 多宇さんは大学側の推薦を受け、全日本大学軟式野球連盟が実施した実技・面接で選ばれた。沖国大軟式野球部では内野手だが、代表チームでは強肩を買われ外野手に選ばれた。

 高校時代は八重農野球部の主将。沖国大軟式野球部では、今月初旬に開催された西日本大学選手権で3位となったばかり。

 多宇さんは「選考で良い感触はあったが、不安もあったので選ばれた時はうれしかった。打撃が評価され、監督ともコミュニケーションが取れていた」と述べ、大会に向けては「他の選手のレベルは高く緊張感はあるが、めったにできない経験。積極的にプレーし、塁に出ることを意識しながらチームバッティングに徹したい」と意欲をみせた。

 沖国大軟式野球部の有銘恵吾監督は「技術もトップクラス。野球に対する姿勢だけでなく、学業に対しても意欲があり、学校から推薦を受けることができた。学校代表としての誇りを持ち、後輩たちにもそれを示せるよう頑張ってほしい」と背中を押した。

 国際親善大会は、12月3日から10日まで行われ、台湾側の大学野球部や元プロ選手も交えた社会人チームと対戦。子どもたちを対象にした野球教室なども行う。

「将来は宇宙飛行士」 ワイコフさん、英検準1級合格

$
0
0

英検に合格した伊原間中の生徒。前列中はワイコフ・シュリンさん、その右は久松南さん=21日午後、同校校長室

 公益財団法人日本英語検定が主催する英検の合格発表が19日行われ、伊原間中学校(大濵民江校長)からワイコフ・シュリンさん(3年)が準1級、久松南さん(3年)が準2級に合格した。二人は「英語を活かし、宇宙飛行士を目指したい」(シュリンさん)、「海外で仕事をしてみたい」(久松さん)と夢を語った。

 同校ではほかに3年生4人が3級、2年生1人が4級に合格した。

 大学卒業程度に当たる難関の準1級に合格したシュリンさんは、両親が米国人。自身の英語力を試そうと6月に受験したが不合格に終わり、悔しい思いをしたという。「普段使わない単語が出てきたので難しかった。次は1級を目指したい」と意気込んだ。

 高校中級程度の準2級に合格した久松さんは「参考書で勉強し、シュリンさんに教えてもらいながら勉強した。3学期に2級を受験し、合格したい」と目標を見据えた。

 英語の下地和美教諭は「二人は教師と英語でのやりとりが行えるまでに成長した。日々の勉強が実を結んだ」とねぎらった。大濵校長は「日ごろから楽しそうに授業に向き合っていたのでうれしい。生徒と先生の努力に感謝したい」と話した。

 合格者は次の通り。 ▽準1級=ワイコフ・シュリン(3年)▽準2級=久松南(3年)▽3級=根間桜、小泉誠奈、砂川貴美、金城能(以上3年)▽4級=柳澤鉄郎(2年)

琉宜丸 海保、捜索打ち切り

$
0
0

新垣宜豊さんの情報提供を呼びかけるチラシ

 石垣海上保安部は16日にプレジャーボート「琉宜丸」(0.9㌧)で釣りに出たまま行方が分からなくなっている石垣市新川の会社員、新垣宜豊さん(57)の捜索を21日も行ったが、発見できず、捜索を打ち切った。

 妻の恵子さん(57)は同日夜、当時の宜豊さんの様子について「釣りに出掛ける前、二人で海の様子を見に行った。何も変わらない朝だった」と振り返り、「天気が良いときは一人や仲間とよく釣りに出掛ける。仕事も好きだが、釣りも好き」と話した。

 父の行方が分からなくなったと知った次男の宜朝さん(30)は「知り合いの漁船で島を回り、海岸線を歩きながら探した」と話す。

 捜索打ち切りについて恵子さんは「家族として妻として、気持ちが許す限り探したい。どんな形でもいいから生きていてほしい」と願い、長男の宜寿さん(35)は「海保や捜索に携わってくれた方々に感謝している」と話した。

 海保によると、この日は第11管区海上保安本部石垣航空基地のヘリ1機と航空機1機が石垣島から与那国島まで広範囲にわたって捜索。また、台湾の海保にあたる機関にも捜索を依頼した。

波で発電、可能性調査始まる

$
0
0

石垣島近海の海底に設置するため、波高計を作業船に積み込む受託業者ら=21日午前、八重山漁協前

 波の力による発電の可能性を探る県の調査が21日、石垣島近海で始まった。22日までに伊野田漁港沖と浦底湾に波高計を設置、3カ月間観測する。県が調査する3カ所のうち2カ所が石垣島近海。石垣市が海洋基本計画やエコアイランド構想の取り組みに合致するとして要望し、実現した。利用可能性が高いとのデータが出れば、国の事業が導入される可能性がある。

 国は来年2月末まで、海洋再生可能エネルギーの「実証フィールド」を全国から募集している。波の力をエネルギーとする場合、月平均1・5㍍の波高が年間3カ月以上続くことが条件。

 市は今回の調査について「海洋基本計画の本格的な実行と、海におけるエネルギー政策の第一歩」になると期待しており、波浪観測で良好な結果が得られた場合、県を通して申請することにしている。

 県によると、これまでの検討で離島地域の沿岸海域は波が高く、波力発電の可能性が高いことが分かっているという。

 石垣島で実施する今回の調査では、伊野田漁港から2・2㌔沖と浦底湾の海岸から2㌔沖の、いずれも水深30㍍の海底に観測器を固定。超音波を使って0・5秒おきに波の高さと向きを調べる。

 市企画政策課の大得英信課長は「県を通してぜひ国の事業にエントリーしたい。海洋基本計画とエコアイランド構想の相乗効果が期待できる」と話している。

子牛価格44万3949円 黒島家畜市場

$
0
0

子牛価格が過去最高を記録した黒島家畜市場の2013年セリ=1月11日午前、初セリ

 黒島家畜市場の2013年セリ実績は、取引頭数895頭、取引総額3億6455万円で、前年を頭数で43頭(5%)、取引額で8338万円(29.6%)上回った。子牛の平均価格は44万3949円で、前年を8万4845円(23.6%)上回る過去最高を記録した。昨年、高齢母牛の更新で減少した取引頭数も増加に転じた。JA八重山地区畜産振興センターの又吉建夫センター長によると、今回の価格高騰について「全国的な素牛不足に加え、牛の系統、飼養技術の向上がある」としている。

 子牛の雌雄別平均価格は、雄(去勢)が47万7388円、雌子牛が40万320円。前年比で雄は8万1625円(20.6%)、雌で9万700円(29.3%)もの大幅な値上がりとなった。

 月別では、1月の平均39万6000円台の滑り出しから最終の11月では50万2643円と、同市場で初めて50万円を超える高値となった。

 年間で子牛の最高価格は雄子牛が65万1000円(11月)で、系統は父・北福波、祖父・安福久。雌子牛は52万7100円(5月)で、系統は父・百合茂、祖父・平茂勝だった。今年のセリ実績に黒島肉用牛生産組合の仲盛浩吉組合長(61)は「高齢母牛の入れ替えで、改良が進んできた結果。12月には宮崎や鹿児島のセリから優良雌子牛が導入される。まだまだ良くなる」と話した。

協力感謝も2人届かず

$
0
0

 ▽…今年の八重山地区の移動献血は目標の1863人に惜しくも2人届かなかった。この結果を受けると「私も献血に協力すれば良かった」と思う市民の方も多いことだろう。献血には、毎回積極的に協力する人もいるが、無関心という人も。その理由は「待ち時間が長い」や「面倒くさい」が圧倒的。だが、献血という行動で一つの命が救われることを忘れないでほしい。

 

 ▽…八重山地区経済動向セミナー会で八重山地域の経済概況について説明した小野雅春氏。八重山におけるイノベーション事例として農機具から観光資源に活用した水牛や離島航路の共同運航によるコスト低減、パインの四つ切りアイスキャンディを挙げ「イノベーションはハイテクなことではなく、目の前にあるものを活用すること」と観光業のイノベーションを勧めた。

 

 ▽…旧石垣空港到着ターミナルの解体工事が行われている。久しぶりに旧空港に立ち入ったが、駐車場沿いの街路樹は台風の影響なのか枝が折れた状態で路上に転がり、雑草も伸びていた。ターミナル内にもドアのすき間からたくさんの落ち葉が入り込むなど、様変わり。慣れ親しんだ空港がなくなるのは何とももの悲しい。最後になにか思い出になるイベントなどができないだろうか。


かりゆしウエアの出荷量が今年10月現在…

$
0
0

 かりゆしウエアの出荷量が今年10月現在39万8000着となって昨年の38万着を更新し、初の40万着突破が確実となった。これに対し派手なデザインのかりゆしと違い色、柄ともシンプルな八重山独特のミンサーウエアも順調に売り上げを伸ばし、今年は推計で過去最高の8500着を販売、数年内には1万着の大台も突破しそうだ▼これは石垣市内で同ウエアの大半を生産・販売するみんさー工芸館とみね屋からの聞き取りで分かった▼6、7年前と比べても2、3000着伸びており、それはそれだけ多少値は張るがミンサーウエアが地元に広く愛され、浸透してきた証だ▼先駆けのみんさー工芸館によると、1984年から洋装も必要だとして販売を開始。94年ごろから現在のデザインになったが、2000年の沖縄サミット、05年のクールビズ提唱でかりゆしウエアが注目を集め急速に普及を広げた▼現在では冠婚葬祭やパーティー、冬用、女性用などと用途を広げ、市民大学で交流した今は亡きTBSキャスターの筑紫哲也さんをして「石垣の人はどこにでもこういう服で出られるし、いいな」とうらやましがらせたものだ▼女性の雇用拡大のためにも業界は、近年の“長い夏”と“猛暑”を強い味方に、地元はむろん強固な本土の背広組にさらに攻勢をかけたいものだ。(上地義男)

深まりゆく秋の中で

$
0
0

■尋常ではない

 秋の夜長こんなことを考えた。

 これではまるで復帰前夜の教職員間の争いではないか。八重山は「争いばかりしている」と他に映ってはいないか。このことについて、主義主張を堂々と言い合い、民主主義や言論の自由が根付いてすばらしい社会だ—と評する人がいる。が果たしてそう捉えていいだろうか。人間は感情の動物。時に、理念や思想・信条に対して、感情や好悪が先行することがある。仲間意識やセクト主義も働く。むしろ私たちの日常生活ではこの方を多とする。小さな地域社会でいがみ合い、非難し合う中で、互いに協力し社会を前進、回転させることができるだろうか。先の石教委定例会のようすを見てそう考えた。

 思想性がないということなかれ。情報公開は民主主義を強化することは十分承知している。確執し合う団体が会議を遠巻きにして言辞をうかがうさまはどう考えても尋常ではない。そこは議場ではない。議事録も公開されているのにだ。これでは示威運動ではないか。過ぎれば、今後、教育委員として奉仕しようと思う者が出て来ないのではないか。今後、良き人材を失いそうでならない。

 

■当事者意識を持て

 こんなことも考えた。

 政治家や行政の長は公の前で話すことが多い。慣れていると言っても重大事であれば、どうしても力が入り高ぶりが出てくる。

 首相の「原発汚染水はコントロール」、市教育長の「弊害は思考停止」、町教育長の「教育委員会に採択権」など、平時、あるいは平常であれば果たしてこのフレーズが出ただろうか。つまり、口外した時点で大きなうねりが待っているとは考えなかったのではないか。国家の命運がかかる「時」、我が意を得たりの「場」、策を弄(ろう)された展開の「間」—ともに高揚する機であっただろう。

 ただ、この高揚の産物すなわち語句は、口外すれば増殖を続け肥大化し制御するのに膨大なエネルギーを要する。文豪ドストエフスキーは、この高揚感情を「affect」(激情)と表現し、誰にでもあるものと登場人物に言わせている。問題は、自らが発したものであり、当事者意識をより強くし自らが治めなくてはならないということだ。他に左右されたり、己に利するものに与(くみ)し気分を良くしたのでは治まりはつくまい。

 

■隠れて目立たないが

 加えてこんなことも考えた。

 政治家は選挙で選ばれし者。されば、教育長は政治家か。否である。教育行政をつかさどることを政治家から委ねられた者。それを混同してはならない。今は、操縦かんがきかなくなった飛行物体「affect」を着地させることに心を砕かなければならない。

 教科書問題の陰に隠れて目立たないが、3教育長とも一括交付金を活用してかつてない良い教育施策を展開している。活動的で、これまで思いつかなかった良いアイデアも繰り出している。ブレーンにも恵まれている。静謐(せいひつ)な教育環境を早く整え、請われたその英知を表出したい。時間はそうは残されていない。

比嘉豊さんが最優秀賞 JA石垣牛枝肉共励会

$
0
0

比嘉 豊さん

 JA石垣牛肥育部会(仲大盛吉幸部会長)の第18回枝肉共励会が22日午前、八重山食肉センターで開催され、12頭が肉質を競った。その結果、石垣市名蔵の比嘉豊さん(46)が初の最優秀賞に輝き、優秀賞に小波本牧場、優良賞に石垣市白保の金嶺吉晃さん(50)がそれぞれ選ばれた。出品牛のうち9頭が上物とされる4等級以上で、残りの3頭も3等級と上々の成績だった。

 今回の総販売額は1493万980円で、1㌔あたりの平均単価は2708円と高値が付いた。最優秀賞は金城冷凍食品が158万1830円で落札した。比嘉さんの牛は、去勢牛で父は北福波、母の父は安福栄、祖母の父が菊照美。枝肉成績は、枝重が499㌔、ロース面積は55平方㌢㍍、バラの厚さ9㌢、皮下脂肪は3・1㌢、歩留まりは73・5%。霜降り度を表すBMS(最高12)は9。肉の色を示すBCSは4、光沢、しまり、きめともに5で、格付けはA-5だった。

 最優秀賞に比嘉さんは「今までやってきたことが評価されて最高にうれしい。牛の環境を良くしようと努力した結果。来年の新食肉センター完成に向けて牛の頭数と中身を充実させたい」と喜んだ。

 セリを終え同肥育部会の仲大盛部会長は「今年は出だしから高値で取引できたが、増頭が課題。行政とタイアップして体制を構築し1000頭規模にしたい」と来年の目標を語った。

 開催セレモニーではJA八重山地区本部の山田惠昌本部長があいさつし「生産農家の努力を評価した取引を購買者の皆さんにお願いしたい」とあいさつ、漢那政弘副市長も激励した。

 来年3月には現在建設中の新食肉センターが完成する予定。

高齢者住宅「八重の杜」着工 来年9月に完成予定

$
0
0

サービス付き高齢者向け住宅「八重の杜」完成予定図

 サービス付き高齢者向け住宅「八重の杜」(医療法人緑の会・大島常功理事長)の起工式が22日夕、旧石垣空港南東側の用地(真栄里530番地1)で行われた。式には大島理事長や工事関係者などが出席し、工事の安全を祈願した。同施設は看護師や介護福祉士など専門家が日中、施設内に常駐し、入居者の生活のケアをすることで、高齢者が安心して住むことができるのが特徴。市内で初めて国土交通省の補助事業を導入し整備する。

 同事業は、高齢者の居住の安定を確保することを目的として、バリアフリー構造住宅など、介護・医療と連携し高齢者を支援するサービスを提供する事業。看護師や介護福祉士などのケアの専門家が日中に常駐し、安否確認や生活相談といったサービスを提供する。

 常駐していない時間は、各居住部分に必要に応じて通報する装置を設置し、状況を把握する。

 入居対象は60歳以上の高齢者または要介護、要支援認定者と、県などが認めた同居者。

 建物は鉄筋コンクリート造の4階建て。延べ床面積3079・80平方㍍。部屋数32戸、デイサービス併設や多目的ホール、浴室、厨房(ちゅうぼう)などを完備。総事業費は5億1500万円で2014年9月に完成し、10月に入居開始予定。

 安全祈願では、大島理事長ら工事関係者3人がクワ入れを行い、無事故を祈願した。

 この後、直会で大島理事長は「団塊の世代など、介護を必要とする高齢者が増えてきているが、施設が足りない状況になってきている。入所者が住宅に復帰できるようサポートしていくためにも、太陽の里などの老健施設と連携することで、サービスをさらに向上させたい」とあいさつした。

離島観光のモデル構築を 沖縄公庫

$
0
0

新石垣空港開港前後のホテル稼働率と客室単価の推移

 南ぬ島石垣空港開港後、八重山圏域のリゾートホテルと宿泊特化型ホテルの稼働率は開港前に比べて20%以上の大幅な伸びとなっている。22日午後、石垣市商工会ホールで開かれた八重山地区経済動向セミナー会で沖縄振興開発金融公庫企画調査部調査課長の小野雅春氏が紹介し、「離島唯一の国際線ターミナルを最大限に活用し、外国人観光客を誘致する離島のインバウンド観光のモデルとして構築すべきだ」と述べ、インバウンドに対応した人材育成などを提案した。

 同セミナー会は石垣市特産品振興会と沖縄振興開発金融公庫八重山支店が開いたもので、小野氏が「八重山地区の経済概況~民間活力により離島の振興を図る~」をテーマに講演した。

 その中で小野氏は同公庫が3カ月ごとに県内約400企業を対象に行っている景況調査結果をもとに、南ぬ島石垣空港開港後の八重山地域の動向を紹介した。

 今年8月のホテル稼働率はリゾートホテルで93・2%と前年に比べて24・4ポイント伸び、客室単価も改善。宿泊特化型ホテルは稼働率87・2%で同21・4ポイント伸び、客室単価は一部のホテルで低価格化競争が続いているものの回復の動きが広がっている。

 小野氏は「那覇空港は現状、滑走路や駐機スポットの制約で大きな伸びは期待できず、南ぬ島石垣空港を活用し、離島のインバウンド観光のモデル構築に向けて人材育成が必要だ」と述べ、外国人観光客に対応できる人材育成を強調。

 人材育成策として、公設民営方式による語学や観光学を専門とした学校の誘致に向け「来年3月ごろに事業化調査を行うことができれば次のステップに進めるのではないかと思う」と話し、観光に特化した留学制度の創設などを提案した。

 会場では市特産品振興会の会員らが小野氏の講演に聞き入り、県内景況や過去10年間の八重山圏域の経済景況について理解を深めるとともに、同公庫が行っている融資制度の説明を受けた。

キビの生産対策強化を 県農業代表者集会

$
0
0

サトウキビ生産振興対策の充実強化を求める大会宣言を採択し、ガンバロー三唱した県内のサトウキビ生産者ら=20日午後、豊見城市

 【豊見城】県農業代表者集会(主催・県さとうきび対策本部、県農業協同組合中央会)が20日午後、豊見城中央公民館で開かれた。集会に参加した各地の生産者らは、TPP(環太平洋連携協定)交渉で砂糖など重要5品目の関税が撤廃された場合の影響を懸念し、サトウキビ生産振興対策の充実強化を求める大会宣言を採択した。

 大会宣言は、今期のサトウキビが記録的な干ばつで品質、単収低下が見込まれている現状に触れ「TPPで関税が撤廃された場合、定住社会の維持に深刻な影響がある」と危機感を示し、サトウキビ生産と糖業の将来展望を確立するために取り組むとした。

 その上で▽TPPについては農産物重要5品目が聖域として確保できない場合は交渉を脱退すること▽糖価調整制度の堅持と財源確保▽甘しゃ糖企業の経営安定対策▽サトウキビ生産振興総合対策|などを政府に求める、としている。

 他にも集会は、砂糖の需給と価格動向、サトウキビの生産状況などが報告された。

旧石垣空港到着ターミナル 解体工事始まる

$
0
0

解体工事が進められている到着ターミナル=22日夕、旧石垣空港

 旧石垣空港の到着ターミナルの解体工事が15日から進められている。22日までに重機でターミナルの壁が取り壊され、荷物受け取りの回転台などが撤去された。工期は12月14日まで。

 到着ターミナルは石垣市と日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)が出資して整備。解体事業費1500万円のうち、902万円は両社が負担している。

 旧空港を管理する県によると、本年度から2015年度の3年間で滑走路やCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設など県の所有する空港施設をすべて撤去する予定。

 今後は、旧空港周辺に汚泥や赤土などが流出しないよう流出防止措置を施したうえで、保健所などから認可を受け、1500㍍滑走路の解体工事に着手することになっている。

 石垣市の旧空港跡地利用基本計画については、16年度以降に具体化する見通し。

 旧空港跡地には、県立八重山病院の移転新築や石垣市消防本部の移転が決まっており、八重山病院の移転については仲井真弘多知事が前倒しで工事に着手し、16年度内に新病院を完成させたいとしている。

 旧空港の総面積は約49万5000平方㍍。このうち国有地が63.5%、県有地が30%、市有地が2.1%、民有地が4・4%となっている。


長所が裏目に

$
0
0

 ▽…バス路線の空白地帯を巡回するまちなかじゅんかんバスは、マイクロバスの小型性を生かし、細い道も通る。その際にネックとなるのが路上駐車だ。道路両側に駐車する車両があると、バスが通り抜けられなくなる。他の車両にも迷惑な路上駐車。マナーの向上、ルールの順守はできないか。

 

 ▽…2日間で65㌔の距離を歩くチャレン児2DAY・石垣島ロングトレッキング65。昨年も同様のイベントがあり、3日間かけて小中学生が約120㌔を踏破した。今年は昨年に比べて距離は短いが、上り下りの激しいコース。2年連続の参加となった八島小学校5年の畑井楽君は「昨年に比べたらまだまだ。今年は一度も車に乗らず、歩ききりたい」と意欲十分。

 

 ▽…日本惑星科学会の一般講演終了後、市民会館ロビーでロシアに落ちた隕石(いんせき)の一部が展示された。巨大な隕石から大きなものをイメージしていたらしく、「どこにあるの」と1㌢のかけらに気づかない人も。初めて見る人が多く、テーブルの周りは人だかりができ、次々と携帯電話でパチリ。

思い出の記念植樹が訪ねたらなくなっていた…

$
0
0

 思い出の記念植樹が訪ねたらなくなっていたという話がある。管理不足や台風被災の立ち枯れで撤去されたり、施設管理者の裁量で別の場所へ移されたが当事者に伝達されず、後で騒ぎになったというもの▼記念植樹は公共の場所に多く見られ、定期異動のある関係職員たちがきちんと記録し養生管理して申し送りしない限り、同様なことは繰り返される▼とはいえ記念植樹は一世一代の大事業、枯れました、移植しましたではすまない。そこでトラブル防止策として八重山にふさわしい堅実な記念植樹、事業を考えてみた▼記念植樹は当事者任せだとそれぞれが好きな木を目立つ場所に植えたがる傾向になり偏ってしまう。それを行政の緑化計画に基づく樹種や場所に従って行うようにすれば不公平感もなくなるし、万一枯れて撤去されたり、移植や植え替えられても納得がいく▼記念事業のほとんどは大人数の善意によるものなので、思い切って全員に植樹してもらうことも一案。例えば、おもと岳のハゲ防止に山頂のユツル竹の移植作業、島には花見のできる場所が少ないので、かつて群生していたツツジ丘やデイゴ山を再生してもらうなど▼島人は記念植樹や記念碑作りが大好きな半面、植えっぱなし、作りっぱなしも多い。後の手入れも記念事業の一環にしたい。(仲間清隆)

12月に中型機投入 ANA

$
0
0

12月11日から10日間、3路線に投入されるANAの中型機=11月7日

 全日本空輸(ANA)は12月11日から20日までの間、南ぬ島石垣空港発着3路線で運航する機材を、ボーイング737―800型機から中型の767―300型機(270席)に変更する=写真。

 中型機の投入で提供座席数は現行の2031席から3240席に増える。同社によると、多くの利用客が見込めるため、機材の大型化で利便性向上を図るとしている。

 中型機が投入されるのは関西発石垣行き、石垣発中部行き、石垣発那覇行きの3路線で、期間中は12便の運航を計画する。

幼鳥カンムリワシ 1カ月ぶり野生復帰

$
0
0

放鳥されたカンムリワシ「ソウミ」と名付け親の柳澤さん=23日午前、市内川平

 石垣市川平の農園で10月、衰弱しているところを市民に保護された幼鳥のカンムリワシが23日午前、川平の県道79号線沿いで放鳥され、元気な姿で自然へと戻った。

 保護された後、石垣やいま村(県疾病野生鳥獣保護飼育ボランティア)でリハビリ。450㌘だった体重は800㌘に増えるなど順調に回復した。

 このカンムリワシには「ソウミ」という名前がついている。名付け親は、保護期間中に環境省石垣自然保護官事務所を職場体験で訪れた平久保小学校6年の堀井草太君と野底小学校5年の柳澤福見さん。

 放鳥を見守った柳澤さんは「他のカンムリワシに負けないよう、強く育ち、住んでいる野底に来てほしい。事故の被害は聞いているので私も気をつけたい」と話した。

 放鳥前には別の幼鳥も姿を現した。

 同事務所によると、石垣島でのカンムリワシが被害に遭う交通事故は今年に入って6件発生。うち5件が事故直後、1件は治療中に死んだ。石垣島と西表島に生息するカンムリワシは約200羽とみられている。

まちなかじゅんかんバス1カ月 高齢者から好評

$
0
0

通常のバス路線がない市街地を走るまちなかじゅんかんバス=23日午前、桃林寺前

 桟橋通りから西側の市街地を巡回する東運輸㈱(前津文一社長)の「まちなかじゅんかんバス」(29人乗り)は、10月1日の運行開始から1カ月余が経過した。車を運転できない高齢者などから好評だが、10月の利用者数が1015人と目標の2016人に届いておらず、同社は「利用者などの意見を取りまとめて対策を考えたい」としている。

 バス利用者からは「市役所や病院、スーパーなどに停留所があって便利」との声がある一方、「コースが分かりづらい」「バス停がどこにあるのか分からない」との指摘も。

 さらに「一律100円で乗れたら助かる」「範囲を健康福祉センターや運動公園まで延ばしてほしい」といった要望も出ている。

 同社は「PR不足かもしれない」として今後、PR強化や利便性向上に取り組む考え。

 糸洲宗幸総務主任は「利用者のさまざまな要望に応えられるよう努力したい。また、観光客へのPRにも取り組みたい」と話している。

 まちなかじゅんかんバスは、バス路線の空白地帯となっている桟橋通りから新川方面の2ルートで平日は1日12便、土日祝日は1日8便運行している。

Viewing all 16839 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>