Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 17295 articles
Browse latest View live

時差後日談を。昭和12年、中央標準時との…

$
0
0

 時差後日談を。昭和12年、中央標準時との時差1時間の消滅を体験し、記憶している方がいらっしゃった▼新川在の山根慶子さん、数え94歳。尋常高等小学校6年の時、担任の安村トヨ先生が「時計のあるおうちは、家族に言って1時間早めてもらいましょう」と言われた。不思議に思いながら家族に柱時計の時刻を修正してもらった▼73歳の生り年のさい、記憶を記録にすべく試みたが、時計がある家が少なかった時代。同級生のどなたに聞いても覚えている人がいなかったそうだ。つてを頼って気象台OBの那覇在、宮良孫好さんにつながった。昭和12年10月1日。勅令第529号▼「台湾及び八重山・宮古列島において政治経済、交通その他諸般の点に鑑み、中央標準時に依る必要がある」これが時差廃止の理由だが、何が何だかわからない。慶子さんは「支那事変の年だからおそらく軍事上の理由でしょう」という▼台湾は東経120度を標準時とし、東経135度を標準とする日本との時差は1時間。宮古は東経126度。理論上は台湾時間の範囲である▼今が盛りのパインの収穫期は、石垣と沖縄やんばるは1カ月ずれる。石垣でカーチーバイが吹いた快晴の日、沖縄本島は「暴れ梅雨」が猛威を振るった。3日後に梅雨明け。どうやら季節感にも微妙な時差がありそうだ。(慶田盛伸)


八重高、八重農が16強 高校野球沖縄大会

$
0
0

延長十三回裏、サヨナラ打でチームの勝利に貢献した川満拓也=2日午後、コザしんきんスタジアム

 【那覇】夏の甲子園出場を懸けた第99回全国野球選手権沖縄大会(県高等学校野球連盟、朝日新聞社主催)の2回戦8試合が2日、沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で行われた。八重山は、コザしんきんスタジアムの第1試合で第2シードの美里工業に延長十三回6—5でサヨナラ勝ち、八重農は北谷公園野球場の第1試合で北中城を2—0の完封で退け、それぞれベスト16入りを果たした。八重高と八重農は8日、北谷公園野球場の第1試合でベスト8進出を懸け対戦する。

 

■八重山—美里工業

 川満、サヨナラ打 「何も覚えてない」

 【沖縄】後攻の八重山は一回裏、先頭の西表大夢が左前打で出塁すると4番・東盛隼己が真ん中に入ったスライダーをフルスイング。「打った瞬間、入ったと思った」という当たりは、右翼席に飛び込む大会第7号の2点本塁打で先制。

 しかし、続く二回、美里に四球や長打などで一挙4点を奪われ2—4と逆転を許した。

 その裏、八重山は9番・新城一歩の三塁打に相手の失策などをからめて1点を返し、3—4。

 五回に美里に1点を追加され3—5と再び2点差に引き離されるがその裏、八重山は2死一、二塁の場面で5番・伊志嶺瑠希が外角の直球を右前にはじき返し4—5と1点差に詰め寄った。

 八回裏、八重山は安打や相手失策、暴投などで同点に追いつき、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 九回以降、お互い一歩も引かず迎えた延長十三回裏、八重山は新城の二塁打で反撃ののろしを上げると、1番・西表と2番・大城智弘への敬遠で無死満塁のチャンス。

 「2年生投手が踏ん張っているので3年生の自分が助けなければ」と打席に入った3番・川満拓也が甘く入った直球を右前へしぶとくはじき返し、延長十三回、3時間51分に及ぶ熱戦に終止符を打った。

 投げては先発の崎山鷹士郎、花城悠真、川原光の3人を継投。七回から登板した3番手の川原(2年)は延長十三回までの7回を気迫の投球。美里打線を3安打無失点に抑え、勝利に貢献した。

 サヨナラ打を放った川満は「狙っていた真っすぐが甘く入ったので思い切りたたいた。あとは頭の中が真っ白になり何も覚えていない」と振り返った。

 石垣杜心主将は、次戦の八重農との対決に「地区大会では引き分け、お互いを知り尽くしている。自分たちの野球で力を出し尽くし、決着をつけたい」と闘志を燃やした。

 3月まで副部長兼ヘッドコーチを務めていた古巣の美里戦を制した與那城吾朗監督は「後半勝負と思っていたので焦りはなかった。選手たちもあわてずに粘り強く戦ってくれた」とたたえた。

 結果は次の通り。

美里工業 0400100000000  |5

八 重  山 2100100100001×|6

   (延長十三回)

(美)島袋—崎濱

(八)崎山、花城、川原—石垣

▽本塁打=東盛(八)

▽三塁打=新城(八)

▽二塁打=川満、新城(以上八)、佐久本、安慶名(以上美里)

 

■八重農—北中城

 3人で完封リレー 先制点で主導権握る

 【北谷】初戦に続いて相手を無得点に抑えた八重農は、先発右腕の仲野太陽(2年)が打力に定評のある北中城打線を四回まで抑えて試合の流れをつくると、嘉弥真大輔(同)、エースの登野城吉鉱(3年)の継投で被安打3本に留める完封リレーで次戦に駒を進めた。

 打っては二回の一死から6番の宮城羅(2年)の右翼前の打球を相手野手が後逸する間に本塁まで一気に生還してラッキーな形で先制。五回表には9番仲野の単打と相手の失策で、無死一、三塁。2番鷹野蒼治郎(2年)の犠飛で2点目を挙げリードした。

 八重農最大のピンチは五回裏。二死満塁の場面で登板した3番手の左腕・登野城は「ここで抑えたら気持ち良いだろうな」と、131㌔の直球で三振に仕留めた。その後も登野城はエースとして九回まで54球を投げ抜き、凡打の山を築いた。

 砂川玄隆監督は「先発の仲野がゲームをつくり、登野城が良くしのいでくれた。理想的な形。粘りがあり、我慢できるチームに成長した」と高評価した。

 東与那覇明寛主将(3年)は「先制点を奪えれば自分たちが試合を有利に進められる。(八重山勢対決は)気にせず、自分たちの野球をしたい」と汗をぬぐった。

 結果は次の通り。

八重農 010010000

北中城 000000000

(農)仲野、嘉弥真、登野城ー宮城

(北)比嘉怜、宮城ー比嘉来

▽二塁打=宮城(農)、伊佐(北)

 

国語で目標値を上回る 市標準学力調査 

$
0
0

石垣市標準学力調査結果

 石垣市教育委員会が市内の小学2年生から中学2年生までを対象に4月と5月に行った標準学力調査で、小学校全学年と中学1年の国語で目標値を上回ったことが分かった。一方、正答率では全学年全教科で全国平均を下回った。3日午後、市教委が大浜信泉記念館で開いた市立小中学校校長研修会で宮良健指導主事が結果と考察などを発表した。

 同調査は学習内容の基礎基本の到達度を見るために毎年行っており、小学生は国語と算数、中学生は国語と数学、2年のみ英語を実施している。

 目標値は、学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合、設問ごとに正答できる児童生徒の見込みを割合で示したもの。

 小学校国語は3年が目標値を5.1ポイント、5年が3.6ポイント、2年が3.5ポイント、4年が3.0ポイント、6年が0.1ポイントと、全学年で上回る一方、算数は全学年で下回った。

 中学校は1年の国語で目標値を1.6ポイント上回ったが、それ以外の学年と教科で達成できなかった。

 宮良指導主事は小学校算数の課題に▽与えられた情報を読み取り説明する(6年)▽グラフから根拠を読み取り説明する(5年)—など、中学校の課題に▽読み取った英文の内容を踏まえて日記を書く、場面に応じて英作文を書く(2年英語)▽円すいの見取り図から扇形の中心角を求める(同数学)—などを挙げた。

 その上で「全教科・全校体制で分析結果を共有し、授業改善につなげてほしい。具体的には子どもの出番(活動)や、身に付く力を意識したペア・グループ活動などを増やしてほしい」などと呼び掛けた。

 研修会では石垣市観光交流協会の髙倉大事務局長の講話や、グループ協議なども行われた。

糸数氏議員辞職、出馬へ 与那国町長選

$
0
0

31882.jpg

 【与那国】任期満了に伴う8月6日投開票の町長選は、同1日の告示まで1カ月を切った。4期目を目指す現職の外間守吉氏(67)=自民公認=に対抗する町議会議長の糸数健一氏(63)は6月30日付で議員を辞職、保守分裂が確定的となった。これに伴い町長選と同時に町議補選も行われることが決まり、糸数陣営では会社員で与那国防衛協会事務局長の与那原繁氏(55)=が出馬する意向を固め、外間陣営も人選を急いでいる。両陣営とも補選とのセット戦術で支持拡大を狙う。一方、革新側にまだ具体的な動きがみられない。

 防衛協会は、金城信浩会長が外間氏の後援会名誉顧問に就任しており、事務局長の与那原氏が糸数陣営から出馬すれば、協会内部も分裂する格好となる。

 陸上自衛隊配備後初の町長選は、現職の3期12年にわたる町政運営の評価に加え、自衛隊に頼らない地域振興策などが争点となる見通し。革新側には海上自衛隊誘致の是非を争点とする見方もあるが、両氏とも「現実的にはあり得ない」と否定的だ。

 外間氏は自衛隊配備による人口増、経済活性化などの実績を強調、糸数氏は自衛隊に頼らない活性化策、公平公正な町政運営を主張する。両氏とも今後、具体的な施策を打ち出し、有権者への浸透を図る予定だ。

 一方、革新内部では候補者擁立を模索する動きがあるが、いまだに有力な人物が浮上していない。保守陣営には「革新は人材不足で出せないだろう」と楽観視する声があり、革新内部では「出せるかどうか」と諦めムードも漂い始めている。

 関係者は「保守分裂選挙になれば、勝てる見込みはある。ただ、組織がまとまっていない。選挙資金も確保しなければならない。いろんな課題があり、どうしても腰が重たくなっている」と明かす。

 補選は、町長選の告示日から11日を超えて欠員が生じたため、実施されることになった。

 町選管によると、6月1日現在の有権者は1370人(男760人、女610人)。

ひまわりP、児童らの協力に感謝

$
0
0

 ▽…ことしも行われたひまわりプロジェクト。農地保全と景観づくりが目的だが、本年度は交流事業も兼ねている。川平離島体験委員会の事業で6月末に来島したあげな小学校の児童ら72人が、イベントのためにウェルカムボードやひまわり迷路、幸せの黄色いリボンなどを頑張って手作り。同校児童らの献身的な協力に同委員会も感謝。

 ▽…竹富町役場であった人権擁護委員に対する委嘱状の交付。今回は池田トシ子さんが任命され、町内の委員は3人に。定員は従来3人だが、池田さんが登用されるまでは2人体制が続いていた。晴れて欠員が解消され、石垣人権擁護委員協議会の宮良清盛会長は「この日を心待ちにしていた。ほっとしている」と安堵(あんど)していた。

 ▽…「建設・土木業界の事故を防げ」。熱中症対策、墜落・転倒防止などのチェックに向けて、八重山労働基準監督署と建設業労働災害防止協会県支部八重山分会がパトロール。この日も強い太陽光が降り注ぎ、滝のような汗だ。高温に体がさらされると集中力も低下して注意力が散漫、重大事故に直結するおそれがある。安全対策の見える化でゼロ災害を徹底、労働者を守ってほしい。

自民党が首都決戦で歴史的大敗を喫した…

$
0
0

 自民党が首都決戦で歴史的大敗を喫した▼2日投開票の東京都議選は、小池百合子知事率いる地域政党「都民ファーストの会」が、自民党に代わって第1党となり、公明党を含む支持勢力で過半数を獲得した▼選挙結果で都民は安倍政権に「ノー」という民意を突きつけた。逆風が吹き荒れた要因は何なのか。「森友学園」に続き「加計学園」の疑惑、国会議員の相次ぐ不祥事、異例の手続きで成立させた「共謀罪」法など、有権者は国民不在の強権的国政運営を「許さない」と判断したのだろう▼さらに驚くのは、安倍晋三首相の街頭演説の言動である。聴衆の「帰れ」「安倍辞めろ」コールに激怒。「こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない」と声を荒らげた。一国の総理が発する言葉だろうか。報道に接した人からは「この方は、自分に反対の考えを持つ人々は国民でないと思っている」との声も聞こえる▼都議選では稲田朋美防衛相の「自衛隊としてもお願いしたい」との失言もあった。安倍政権を取り巻く面々。この国は肌身で戦争を知らない首相が戦場を知らない防衛相をかばい、戦争を知らない国会議員が手放しで支持する危うさが漂う▼今回の都議選は、民衆は政権を支えもするが、不満ならひっくり返すことを明確に示した。それが清き一票の力である。(鬚川修)

防犯カメラ、設置箇所など協議

$
0
0

2017年度八重山地区安全なまちづくり推進協議会が開かれた=3日午後、八重山署3階訓授場

 2017年度八重山地区安全なまちづくり推進協議会(会長・中山義隆石垣市長、会員33人)が3日午後、八重山署で開かれ、事業計画案で3市町の防犯灯・防犯カメラ設置事業の進捗(しんちょく)状況が報告された。カメラ設置で市は、住民からの要望や犯罪の実態資料を同署から提供を受け、設置箇所について協議している。協議会を前に、同まちづくり推進功労者として平真小学校マーチングバンドレインボーと上原晃子氏に表彰が伝達された。

 同設置事業では、カメラ等の設置に向け、住民からの意見や要望などの把握、設置に係る情報発信が主な取り組みとして報告された。また地域安全マップ作成は、犯罪から身を守る能力(犯罪被害回避能力)を身につけさせるため、子ども自らが通学路における安全な場所や危険箇所を点検、作成する。応募作品は八重山地区で審査し、県のコンテストへ出展する。

 協議会で中山市長は「八重山地区でも子ども・女性の安全対策として防犯カメラや防犯灯設置に向け取り組んでいる。今後も犯罪のない明るい地域づくりを目指す」とあいさつした。

 ことし6月26日時点の刑法犯認知件数(暫定値)は176件(前年同期比22件増)。特に自転車盗が29件(同12件増)と目立っている。この情勢に同署の与那嶺一文署長は「取り締まりや警戒活動を強化し、事件を未然に防ぎたい」と犯罪抑止に意気込んだ。

 異動に伴う新会員は次の各氏。

 ▽副会長=西大舛髙旬、与那嶺一文▽会員=山城秀史、加那原優子、真久田絹代、宮良栄秀、砂川長紀、成底広和、曽田伸二、伊良皆高司

高校生がプレゼン 島のためにしたいこと発表

$
0
0

プレゼンテーション大会2次選考会に参加した高校生7人(前列)。手前から上位入賞の島尻紗和、砂川友花、保里涼さん、特別賞の山口晴菜さん=4日夕、市役所会議室

 観光人材の育成を目的とした高校生プロジェクト「Chura★I」プレゼンテーション大会(石垣市主催)が4日夕、市役所で行われ、プロジェクトに参加している14人のうち一次審査を通過した7人が「私が石垣島のためにしたいこと」をテーマに発表した。審査の結果、砂川友花さん(17)=八重高3年=、保里涼さん(16)=八商工2年=、島尻紗和さん(16)=八重高2年=の上位3人が東京での夏期特別プログラムに派遣されることが決まった。審査委員特別賞には山口晴菜さん(18)=八重高3年=が選ばれた。

 3人は、市と産学官の地域連携協定を締結している産業能率大学が実施するキャリア開発プログラム(7月31日~8月2日)に参加、大学生とともに石垣島をPRする企画を考え、渋谷ロフトでの石垣島PR催事(8月4~6日)でプロモーション活動を行う。

 砂川さんは「島に来てくれる人だけでなく、島の人たちも楽しめるような企画を立てたい」、保里さんは「地元の高校生が行くような隠れたスポットをいろんな人に紹介したい」、島尻さんは「県外の視点を学び、新しい知識を取り入れたい」とそれぞれ意欲を語った。

 プロジェクトは市が昨年度から取り組んでいるもので、参加高校生はことし3月にフリーペーパー「地元の高校生が伝えたい“石垣島”」を発行、本年度は4月から2時間のプレゼンテーション研修を計6回受講、大会で成果を披露した。

 砂川さんは「島の人たちが笑顔で幸せにならないと、来てくれる観光客もおもしろくない」と自殺という陰の部分にスポットを当て、自ら参加するピアサポーターでの解決策を提案した。

 保里さんは、各分野での人材不足を取り上げ、「仕事のプロになる、資格を多く取る、経験を積んで実績を積む。そして自ら人材を育成する人になりたい」と抱負。島尻さんは観光と学びをドッキングさせたツアーを企画、「島外から来る人にはごみや自然環境など現状を知ってもらい、地元の人は視野が広がると思う」と話した。

 審査会(会長・中山義隆市長、5人)は7人のプレゼンを「高校生と思えないくらい良かった」「高校生がここまで考えてくれているのかとうれしかった」「頼もしく思った」と高く評価した。


「幼保連携型認定こども園」計画 石垣市

$
0
0

第1回市子ども・子育て会議で、市立幼稚園・保育所の今後のあり方について議論する委員ら=4日午後、市立図書館視聴覚室

 石垣市は2019年度に市立新栄町保育所の運営を民間に移行させ、同川平保育所など1保育所3幼稚園を幼稚園と保育の両方のサービスを一体的に受けられる「幼保連携型認定こども園」にする考えを明らかにした。実施には、市内の幼保教育の質の向上を目指し、同こども園への「移行案」を盛り込んだ「市立幼稚園・保育所の今後のあり方(案)」を9月末ごろに決定し、計画に着手する考えだ。市児童家庭課は5日から、あり方案を市民の意見を募集するパブリックコメントで公表。北西部地区で予定している意見交換会などを踏まえて策定する。

 4日午後、石垣市立図書館で開かれた第1回子ども・子育て会議で発表された。同課によると、あり方案は「市立幼稚園及び保育所のあり方検討委員会」(委員長・漢那政弘副市長)の意見を集約したもの。市全体の就学前教育、保育の質の向上、地域子育て支援の拠点施設の充実がねらい。

 あり方案によると、公立幼稚園、公立幼稚園型認定こども園、公立保育所を公立幼稚園と保育園の機能を持った「公立幼保連携型認定こども園」として集約するほか、公立施設の一部を民間と市が連携した「公私連携幼保連携型認定こども園」として再編する。

 0~2歳児を対象とした地域型保育施設を利用する乳幼児の卒園後の受け皿は、公立施設のほか、私立保育所などとも連携して確保したい考え。

 移行案が実現した場合、新栄町保育所は公私連携幼保連携型認定こども園として、施設の貸し付けや運営管理について市と民間で協定を結び、公立施設と同様の教育・保育を提供する。

 公立幼保連携型認定こども園への移行に関しては、次年度以降に市立幼稚園の午後の預かり保育の新規募集を停止し、夏休みや空き時間などを活用して年次的に施設を整備していく構え。

 19年度に市立わかば幼稚園と同川平保育所、おおはまとまきらの2幼稚園型認定こども園、20年度に同伊原間保育所、ひらくぼ、あかし、いのだ、のそこ、あらかわ、へいしん、あまかわの7幼稚園が幼保連携型認定こども園への移行を予定。

 大川保育所を除く公立保育所は、認定こども園や放課後児童クラブなどとして活用を図る見通し。

 一方、移行案については幼稚園教諭の超過勤務解消と土曜保育の負担軽減、幼稚園教諭と保育士両方の資格保持者の確保が課題に挙がり、委員からは「定員など、保護者へ細かな説明が必要」などの声があった。

新工法、一般に普及の可能性も

$
0
0

 ▽…石垣市役所新庁舎のシンボルとなる赤瓦が開発された。白い上薬でしっくいを表現した。サンプルをみたが、見た目は琉球赤瓦と変わらない。塗った後に焼いているため、色落ちの心配もないようだ。断熱効果のある強力な接着剤で固定するという新しい工法がとられる。実現すれば、普及する可能性は大。

 ▽…川原小の児童22人が育てた花や野菜を販売する「川原マーケット」が4日JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場であった。荻堂哲校長は「次に向けてどうすべきか自分たちである程度進められるようになってきたように思う」と児童の成長を実感。活動を通して「生産活動は生活につながっていることや、相手の立場に立つこと、自分の意見をしっかり言える人間になってほしい」と期待。

 ▽…社会を明るくする運動竹富町西表西部地区大会では、八重山署上原駐在所から西表島における2016年度の交通事故発生状況が説明された。それによると、人身事故はないが物損事故が45件あり、うち5割はレンタカーが占める。公民館単位では、人身事故の発生を懸念し、レンタカーに対する何らかの対応を望む声は多い。注意喚起は既に行われているが、それ以外の対策も必要だ。

西表島の東の空で6月30日午後7時30分

$
0
0

 西表島の東の空で6月30日午後7時30分ごろ、雲に隠れた太陽の光が雲の切れ間などから漏れ、太陽と正反対の方向に光線の柱が放射状に収束して見える「反薄明光線」という現象が撮影された。撮影者は「これまで見たことのない空」とシャッターを切ったという▼撮影から2日後、石垣島の南海上で台風3号が発生。台風は3日未明から明け方にかけ八重山地方を強風域に巻き込み、時速35㌔という異例の速さで北上し、九州などに上陸した▼現象はこの台風の襲来予兆だったのだろうか。同現象は八重山では「風の根(カジヌニィー)」と呼ばれ、「風根が現れるのは大風の兆」ということわざが残っている。かつて島の人々は、「風の根」が現れると台風が接近していることを知り、恐れていたとされる▼撮影者は「何かが起きそうな予感がする」と話したというが、まさに予感が的中したようだ▼現代は気象観測技術の向上で、台風の発生、進路、規模などがあらかじめ分かり、被害を最小限に抑えるよう対策もできる。その技術がない時代、人々は、わずかな気象現象の変化を読み取り、自然災害に備えていたのだろう▼台風に関しては「蜂が低い所に巣を作ると台風が来る」との言い伝えもある。定かではないが、用心にこしたことはないようだ。(下野宏一)

児童が野菜や花を販売 自分たちで生産し、営業も

$
0
0

自分たちで育てた野菜や花を販売する川原小の児童たち=4日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場

 川原小学校(荻堂哲校長)の児童22人は4日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場で、自分たちで育てた野菜や花を販売する「川原マーケット」を開き、大勢の市民が買いに訪れた。
 生産から販売までを行う「プロジェクトK(川原)」の一環で、昨年に続き2年目。児童が▽社長・副社長▽営業▽デザイン▽会計▽アルバイト—の5課に分かれ、それぞれの業務を行った。
 児童たちは元気いっぱいに接客し、生産したピーマンやゴーヤ、トレニア、マツバボタンをPR。ピーマンは開始5分、ゴーヤは1時間ほどで完売した。
 花は昨年の反省点を生かしてポットのほかに丸鉢やプランターでも販売、ほぼ売り切れた。今回の売り上げは2万7305円。次回は来年2月に計画しており、児童たちは最終的な利益をアフリカの人たちのための井戸製作に役立てることを目標にしている。
 副社長の永田壱風(いっぷう)君(5年)は「声が出ていてよかったが、ふざけている人がおり、次回は声をかけて注意できるようにしたい」、デザイン課長の嵩原旭君(同)は「もう少し大きな声で接客できればもっと買ってくれたのかなと思うが、みんな頑張っていたと思う」とそれぞれ語った。
 ゴーヤと花を購入した50代の女性は「手作りのレシートなど至るところに工夫が見える。作るだけに終わらず販売まで行い、生産の喜びに結びつける取り組みは大変素晴らしい」と称賛。
 同マーケットを知らずに同市場でゴーヤを大量に買ってしまったという佐々木静一さん(70)=大川=は「子どもたちが頑張っている姿を見たら応援したい。ゴーヤを1袋買いました」と笑顔をみせた。

地域挙げて社明運動 深夜徘徊防止など宣言

$
0
0

第67回社会を明るくする運動の竹富町西表西部地区大会で、大会宣言を聴く船浦中学校の生徒たち=5日午後、中野わいわいホール

 【西表】第67回社会を明るくする運動の竹富町西表西部地区大会(主催・町実施委員会)が5日午後、中野わいわいホールであった。関係機関団体の代表や船浦中学校の生徒、地域住民らが参加、青少年の健全育成に向けた取り組みを盛り込んだ大会宣言を採択した。

 大会宣言では①夜間外出・喫煙・飲酒を許さない②深夜徘徊(はいかい)の防止と望ましい生活リズムの確立③有害な図書等の排除④生活体験や社会活動の機会を拡充する—などを掲げ、宣言を読み上げた上原連合婦人会の平良和子会長は「非行の芽生えを許さない明るい社会を築く」と力強く述べた。

 実施委員長の西大舛髙旬町長は「わが町から犯罪や非行を無くし、安全で安心して住める明るい社会、人々が助け合い支え合う温かい地域社会づくりの模範となるよう、さらに取り組んでいく」とあいさつ。

 安倍晋三総理大臣のメッセージを那覇保護観察所企画調整課の青木一雄課長が代読、八重山保護区保護司会の久場良淳会長もあいさつ。八重山警察署の与那嶺一文署長が管内の刑法犯認知件数などを説明した。

 同校吹奏楽部による演奏も披露された。

 大会は犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を築くことを目的にした全国的な運動。県全体で取り組む「青少年の深夜はいかい防止」「未成年者飲酒防止」行動も兼ねて実施された。

屋根に新工法採用 S型赤瓦を強力薬剤で固定

$
0
0

新庁舎の屋根に使用される赤瓦の試作品=3日午後、石垣市消防本部敷地内

 石垣市役所新庁舎の屋根に使用される赤瓦の試作品ができ、6月下旬に石垣市に届けられた。しっくいの模様をつけようと、一部に白い上薬を塗りつけて素焼きした新しい赤瓦で、設計業務を担う共同企業体(代表企業・株式会社隈研吾建築都市設計事務所、構成員・洲鎌設計室株式会社)が瓦製造業会社に依頼して開発した。雄雌の在来型ではなく、雄雌一体のS型瓦を、断熱効果もある特殊な接着剤で固定する新しい工法を採用する予定だ。

 旧石垣空港跡地で建設される新庁舎は、石垣の伝統と風土に根ざした建築を目指しており、屋根の赤瓦がシンボル的な存在となる。ただ、瓦と瓦の間をしっくいで塗り固める在来型の工法では時間も労力もかかる上、定期的なメンテナンスを要するなどコスト高になる。このため、白い上薬をS型瓦に使用した。

 出来上がった試作品は、枚数を抑えるため従来の1.2倍の大きさ。瓦製造業会社が6月下旬、来島し、消防本部敷地内の一角にサンプルを設置した。

 新庁舎建設室の大城智一朗室長は「満足している。見た目は在来型と変わらず、強力な接着剤を使っているため強度も上がっている。新庁舎の屋根は、新しい瓦と新しい工法で設置することになる」と話している。

 新庁舎では雨水を地下にためて利用することにしており、屋根に散水して熱による空調への負荷を軽減する。雨水はトイレ、樹木への散水にも使われる。

 同室によると、配置計画などを盛り込んだ基本設計はことし4月で終了。実施設計を年内に完了させ、来年3月までには建築工事の入札まで行いたい考え。2018年度から建設工事を進め、20年の早い時期の開庁を予定している。

勤労観と元気を分かち合う機会

$
0
0

 ▽…竹の子クラブの七夕まつりは、例年と趣向を変えて皆家族会(むーるやーにんじゅかい)のお年寄りを招いて行われた。職場体験中の大浜中3年生3人も参加。中学生にとっては勤労観を養う機会、お年寄りと園児にとっては、元気を分かち合う機会。地域が自然な形で連携し実現した、楽しく有意義な時間だった。小底園長も「今後もこういう機会を持ちたい」と張り切る。

 ▽…石垣市がまとめた旧石垣空港跡地利用計画は、都市構造の方向性を「港を中心とした市街地により、八重山圏域の中心的機能を保有する」から「中心市街地・新港地区・旧空港跡地が有機的に連携した八重山圏域の中核を成す一体的市街地を形成する」に再編した。これが実現すれば、大きな市街地が誕生する。

 ▽…石垣市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(第7期計画)策定委員会では、2016年度の前期高齢者(65歳以上~74歳)と後期高齢者(75歳以上)の人口比率が逆転、前期が多くなっていることが報告された。全国的には後期人口の増加に反し、市では前期が増加に転じており、第7期ではこの動きも見据えて計画策定に取り組む。


先月下旬、所用で出向いた福岡で孫たちの

$
0
0

 先月下旬、所用で出向いた福岡で孫たちの家族とソフトバンク—西武戦を観戦した。過去にも千葉ロッテの試合などを見たが、そのたびに感じるのが地元の人たちの球団愛だ▼ひいきの選手のユニホームを着けて家族連れなど老若男女が気軽に球場を訪れ、雨が降ろうがチームが大敗しようが懸命に応援。オフもキャンプ地の石垣を訪れ選手らと交流▼そういう「プロ野球文化」をうらやましく思いつつ帰った翌週、那覇での西武ロッテ戦を取り上げた本土スポーツ紙と県紙のコラムでプロ野球と沖縄の歴史に感慨を新たにした▼西武が沖縄で試合するのは本土復帰前の西鉄時代以来56年ぶりのこと。そこで球団は「選手に少しでも沖縄や球団の歴史を知ってもらおう」とベンチ裏に、当時はパスポートが必要であり入場はドルだったことなどを詳しく掲示したのだ▼米軍統治の当時は韓国籍の張本勲選手に直前まで旅券が出ず、一方で西鉄の選手が沖縄戦の戦跡巡りをし、稲尾和久投手が「胸が締め付けられる」と思いも語っている▼過去を学ぶきっかけや歴史の受け止め方は各人さまざまだ。しかし沖縄でいうと今の平和は悲惨な歴史の上に築かれている。その歴史の真実に戦争を知らない今の政治家たちは学ばず、石垣も再び危うい道を進んでいる。何とも愚かだ。(上地義男)

三番アコウの枝撤去 腐食で付け根から折れる

$
0
0

枝が腐食し折れた三番アコウ。一時、道路の片側をふさいだ=5日午後、登野城

 「仲道の三番アコウ」として親しまれ、石垣市の文化財にも指定されている字登野城のオオバアコウの枝が付け根付近から折れているのが確認され、石垣市教育委員会文化財課が6日、撤去した。腐食が原因とみられる。

 折れた枝は直径30㌢、長さ3㍍と、それぞれ25㌢、5㍍の2本。三番アコウは推定樹齢250年とされており、今後も腐食の進行が予想されるため、同課では専門家や市文化財審議委員会に対応を検討してもらう考え。

 折れた枝が真栄里公民館へつながる入り口の路上をふさいだため、連絡をうけた文化財課が5日、枝を切り落とした。6日に切り口を樹木医に確認させると、「今後、腐食する」と診断されたため、急きょ折れた枝付近の枝も除去、水が浸透しないよう切り口に水性ペンキを塗る処置をとった。

 同課の担当者は、空洞化した部分から幹や枝の中に水が浸透して腐食したとみている。辺りがコンクリートに覆われているため、「行き場を失った根が、幹や枝に巻きつくことも原因の一つでは」としている。

小浜集会所施設建設へ 来年2月の完成目指し起工式

$
0
0

小浜集会所施設の完成イメージ図(東設計工房提供)

 【小浜】老朽化に伴って建て替えられる小浜集会所施設の起工式が6日午後、旧公民館跡地で行われた。来年2月の完成を目指す。新施設は鉄筋コンクリート造の平屋建て。延べ床面積約630平方㍍で310人の収容が可能。旧公民館の約2倍の広さとなっており、島民の新たな憩いの場として期待が寄せられている。35平方㍍の地下スペースには避難物資保管庫を設置し、災害時に備えることにしている。工事費は約2億1200万円。

 新施設には新たに資料展示室が設けられ、小浜島の民俗舞踊「ダートゥーダー」の面や、祭事に用いる衣装などを展示し、観光客らに島独自の伝統文化に触れてもらうことも計画している。

 旧公民館は1969(昭和44)年に建設され、築48年が経過。老朽化に対する不安のほか、人口増加の観点から約170人の収容規模に対しても「手狭すぎる」などの意見が上がっていた。

 起工式では大久英助小浜公民館長や西大舛髙旬竹富町長らがくわ入れを行い、工事の安全を祈願した。

 大久館長は「4、5年前から公民館建て替えの要請をし、ようやく花が咲く。無事故で素晴らしい施設ができるよう期待したい」と述べ、西大舛町長は「去年9月に約束した日本一の公民館づくりがいよいよ始まる。無事故で立派な公民館ができるよう祈念したい」とあいさつした。

 旧公民館に続き設計を担当した東設計工房の山城東雄代表取締役=小浜島出身=は「小浜島の集落にマッチするよう赤瓦を取り入れた。芸能が盛んな島なので、ステージ回りの設備もしっかりと整えた」と話した。

旧空港跡地計画 一体的市街地を形成 八重山圏域の中核に

$
0
0

石垣市策定の旧石垣空港跡地利用計画ゾーニング案

 石垣市はこのほど旧空港跡地の利用計画をまとめた。これまでの「港を中心とした市街地により、八重山圏域の中心的機能を保有する」との都市構造の方向性を、「中心市街地・新港地区・旧空港跡地が有機的に連携した八重山圏域の中核を成す一体的市街地を形成する」に再編した。跡地では市街地再編の受け皿となる新たな機能の導入、市街地では都市機能の集積、整備中の新港地区では船舶輸送力の増大を期待する。

 計画によると、旧空港跡地の面積は約46.4㌶で、国有地と県有地が約9割を占める。

 計画では、物流・リゾート拠点となる新港地区、商業の中枢である中心市街地と役割分担を明記。跡地は新空港アクセス道路の整備後、空港・港湾、中心市街地、各地域からのアクセスが容易になることから、防災機能、医療・福祉、観光、産業の各機能が求められているとしている。

 動線計画では、整備中のアクセス道路を主要幹線動線とし、市道タナドー線と国道390号を結ぶ防災幹線軸を2本(旧空港跡地線、真栄里南大浜線)を確保。ゾーニングでは八重山病院に近接したエリアを医療福祉施設用地として高齢者施設、介護世簿得施設、民間病院。高齢者向け住宅などを想定する。市役所新庁舎南側には防災公園を計画、防災・医療福祉拠点の形成を目指す。

 新庁舎前の県道をはさんだ向かい側のエリアは、交通アクセスの良さを生かした流通計施設や商業施設などを想定する。フルスト原遺跡に近い周辺は歴史文化資源との連携を図る観光施設をイメージする。

 市は16年度から実施している環境アセスメントの手続きを19年度まで行い、同年度から土地区画整理事業に関する手続きを開始、20年度で事業計画の認可を受けるスケジュールを立てている。道路、上水道、下水道などインフラ整備の概算事業費は63億円を見込む。

 一方、跡地は不発弾が多数発見されていることから、磁気探査が実施されていない県立八重山病院の半径440㍍範囲外での早期実施が必要としている。

いきいき百歳体操に挑戦を

$
0
0

 ▽…地域づくりによる介護予防推進モデル事業が双葉地域でも始まり、高齢者がいきいき百歳体操で汗を流した。同体操は基本的に座って行えるほか、使うバンドに1本200㌘の重りを最大10本まで入れられ、負荷を調整できることなどが長所。3カ月後や7~8カ月後を想定した特別版なども用意されており、慣れてきた人も飽きずにできる内容となっている。健康習慣のためにもどんどん挑戦を。

 ▽…竹富町の固定資産評価審査委員会の委員2人に辞令が交付された。委員は固定資産課税台帳に記載された価格に不服申し立てがあった場合に審査を行う役目がある。同委員会について、町担当者は「これまで申し立てはなかったはず」と報告し、委員たちも「町が日ごろの業務を頑張っているおかげ」とねぎらっていた。

 ▽…木材の利用普及を目的とする本年度初めての木育出前講座が平久保小で開かれた。校庭にある樹木の名前を当てるクイズでは、児童らは勢いよく手を上げ、次々と正解。「周りにある木材を利用した物は」の質問に「サバニ」と答えた女子児童の父親は、大木を削ってサバニをつくっているという。平久保の自然の恵みと伝統技術に普及指導員らも感心した様子だった。

Viewing all 17295 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>