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甘しょ拠点産地認定祝う 石垣市

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甘しょの拠点産地として今後の発展を願い乾杯する出席者たち=28日夕、蓬莱閣

 石垣市が甘しょの県農林水産戦略品目拠点産地に認定されたことを受け、市と市甘しょ産地協議会(会長・天久朝仁石垣市農政経済課長)は28日夕、市内の飲食店で祝賀会を開いた。主に「沖夢紫」を栽培する市甘しょ生産組合(東田盛正組合長、42人)の生産者らが出席し、栽培技術の向上と生産の拡大に決意を新たにした。

 甘しょ生産は、15年までの過去5年間の平均で作付面積18㌶、生産量280㌧。市の拠点産地育成計画では、2020年までにそれぞれ35㌶、525㌧を目標にしている。組合員はことし3月29日の設立総会時の21人から倍に増えており、今後も栽培講習会などを開催して会員拡大に努める考えだ。

 祝賀会のあいさつで中山義隆市長は「認定されたことで補助や支援が受けられるようになる。沖夢紫が地元の土産品として商品化された。今後、一大産業になるよう力添えを」と協力を求めた。

 天久課長は「今後は定時、定量、定品質を達成できるよう取り組む必要がある。まずは島内需要に対応できるよう増産、農家の育成、ほ場の確保などに取り組みたい」と決意。東田盛組合長は乾杯の音頭で「認定されたことで今後、組合の真価が問われてくる。目標を立てて生産に励もう」と呼び掛けた。

 県八重山農林水産振興センターの竹ノ内昭一所長も激励に訪れ、沖夢紫の加工原料を仕入れている菓子製造の㈱八重山南風堂の長濱光江代表取締役会長がこれまでの歩みを紹介した。


売り上げ8億3千万円余 石垣空港ターミナル

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南ぬ島石垣空港国際線ターミナルビルの増改築工事を控え、海外路線の増便で多くの外国人観光客が訪れて国際線使用料が好調な同ターミナル=3月29日撮影

 石垣空港ターミナル㈱(我喜屋隆代表取締役社長)は28日午後、石垣市内のホテルで第9期(2016年4月1日~17年3月31日)定時株主総会を開いた。同期決算は、前年を上回る観光客の来島で入居テナントの歩合賃料収入と国際線使用料が好調で、売上高は前期を959万5000円(1.1%)上回る8億3061万円、当期純利益は1488万円(15・6%)増の1億1025万円の増収増益となった。着工が遅れている南ぬ島石垣空港国際線旅客施設の増改築工事を早期に進め、当初計画の18年度3月末に供用開始を目指す。

 南ぬ島石垣空港開港から4年目を迎えた16年度は、台風による外的要因が少なかったことで乗降客数が約243万人(前年度比6.2%増)を記録。来島客数の増加を追い風に空港ターミナルビルの利用が引き上げられ、飲食・物販合わせた24店舗の歩合賃料が前年度から1000万円増、香港直行便の就航で国際線使用料が300万円増えた。

 また、台風被害を受けなかったことで台風被害修繕費などの売上原価が前年度を1452万円(2.4%)減の6億358万円に留まり、純利益を押し上げた。経常利益は2300万円(17.4%)増の1億5516万円。

 これまでの純利益が1億円前後を推移して平準化の安定動向に石垣泰生代表取締役専務は「国内路線で機材の大型化や国際線の増便などで提供座席数が増加。来期も本年度並みを見込んでいる」と期待感を示す。

 一方、10年間の管理費を含めた総事業費約47億円の国際線旅客施設の増改築に向けては「工事請負業者の入札に向けて準備を進めており、着工時期はできるだけ早く」(石垣専務)と話した。

 我喜屋社長は「工事単価の上昇や建設業界の人手不足で予定価格と工期内に完成できるのか懸念はある」と指摘。「前年度を振り返っても(経営は)良い数字。今期も順調に推移すると思っている」と前向きに述べた。

宮古、八重山はかつて時差が台湾と同様に1時間あった…

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 宮古、八重山はかつて時差が台湾と同様に1時間あったことを先に東良和沖縄ツーリスト会長が県紙に、先日は本紙のコラムが取り上げていたのを読んで、私が尊敬する反骨のジャーナリストの友寄英正さんを思い出した▼東京で社会党代議士秘書を務め、帰郷後常に「マイノリティー」いわゆる少数派や弱者の側に立ってさまざまに平和運動や住民運動を主導した友寄さんが、「島おこし運動」で熱く時差の必要性を語っていたからだ▼10年前に69歳で亡くなったが、もし生きていたら今のこのご時世に「歴史に学ばず、歴史を知らない人たちは本当に残酷なことをする」とあちこちで怒りまくっている姿が目に浮かぶ▼それは沖縄いじめの安倍政権や、移住地にミサイル基地を配備しようとしている中山市長たちのことだ▼友寄さんは同基地が配備される平得大俣に隣接の開南地区の移民として、戦後米軍に土地を奪われた沖縄本島や宮古の人たちの苦闘を記録した「八重山開拓移民」も出版しているだけに、今は天国で配備反対の周辺4公民館の猛烈な応援団だろう▼苦難の道を歩んだ移住地に友寄さんは特別な施策を求めていた。それを中山市長がいまやっているのは、5人未満幼稚園切り捨てや迷惑千万な軍隊配備だ。あまりにも情けない仕打ちといえまいか。(上地義男)

三つ星今後の展開に期待大

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 ▽…パッションフルーツ製品で国際味覚審査機構から三つ星の称号を受け、中山義隆市長に報告を行った川平ファームの橋爪雅彦代表と長女の遊季さん。遊季さんが、東京在の妹の千花さんとともに表彰式に出席し、一流の食品を製造する各国の人たちと交流した。「たくさん刺激を受けた」と得たものは大きい。今後の展開に期待大。

 ▽…意見交換が行われた石垣市在宅医療・介護連携推進協議会。席上、委員の一人が、八重山地域の在宅医療整備が県全体の中でも低いと問題視。隣の宮古島市は同じ離島だが、機能的に在宅医療に着手し、その割合は県内でもトップクラスだという。八重山地域にはさまざまな課題が山積しているが、避けては通れない問題となっている。

 ▽…郡内でも65歳以上の高齢化は進んでいるのに会員が減少している。八重山地区老人クラブ連合会総会での一こまだ。超高齢化の足音が聞こえるにもかかわらず、会員減少に直面している。郡内会員は約2000人。これを2018年度までに3900人の組織体制を目指す。しかし、近年は高齢者個々の価値観の多様化で入会しない人が多い。原点回帰でクラブの魅力を伝えられるか奮起したい。

川原親子が県代表に アーチェリー成年男子

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アーチェリー成年男子の部で県代表に選ばれた、川原輝久(左)・壯太親子=11日、宜野湾高校(八重山アーチェリー協会提供)

 9月30日から愛媛県で開催される第72回国民体育大会アーチェリー競技の県選抜選手を決める予選会(沖縄県アーチェリー協会主催)がこのほど宜野湾高校で開かれ、八重山から成年男子の部で川原輝久(53)、壯太(19)=日体大2年=親子が県代表に選ばれた。

 2人は8月20日に長崎県で開かれる九州ブロック大会に出場、愛媛国体出場の上位4枠入りを目指す。

 予選会は6月の日曜日を利用し全4回行われ、成年男子の部には8人が参加。1ラウンド36射で2ラウンドの合計得点とこれまでの実績から代表3人が選ばれた。

 代表選考に照準を合わせ、猛練習を積んできた輝久さんは「親子そろっての代表入りはうれしいが、その重みを感じる。時には壯太からアドバイスももらっていた。目標はもちろん国体出場」と拳を握った。

台湾との教育交流に出発

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姉妹都市の蘇澳鎮の子どもたちとの教育交流に向けて出発した市内4小中学校の児童生徒たち=29日午前、南ぬ島石垣空港

 

 7月3日まで石垣市の姉妹都市、台湾蘇澳鎮で行う教育交流に向けて、石垣市内の4小中学校の児童生徒ら24人が29日午前、南ぬ島石垣空港を出発した。一行は初日の夕方、蘇澳鎮公所を訪問して歓迎夕食会に参加。2日目以降は現地の南安中学校や岳明小学校などの授業に参加しながら、専用のボードで波の斜面を滑走するボディーボードやヨット、夜市などの体験、伝統廟(びょう)の見学などを行う。

 出発式で八島小学校5年の仲松優助君(11)は「目標は台湾でたくさんの友達をつくること。一日一日目的を持っていい交流学習にしたい」、石垣中学校3年の古澤琉希叶君(りきと・14)は「石垣市の代表として自覚と責任を持ち、何事にも積極的に取り組み、友好親善の絆を強めたい。現地の歴史や文化、社会状況などを学んで多くのことを吸収してくる」とそれぞれ意欲を語った。

 同行する石垣安志教育長は「子どもたちは台湾でさらなる友好を深めて、よりよい交流ができると思う。楽しく進められるように頑張ってきたい」と述べた。

 

今秋、ツール運用開始 病院とケアマネ連携強化

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協議会で、介護者の入退院時情報共有ルール・ツールの運用開始が報告された=29日午後、市役所第1・2会議室

 医療と介護の連携で高齢者の在宅生活を支えようと昨年度に設立された石垣市在宅医療・介護連携推進協議会(会長・国吉秀樹八重山保健所長、委員20人)は29日、市役所会議室で2017年度第1回協議会を開き、同協議会情報共有部会が策定した「情報共有ルール・ツール」が、秋ごろをめどに運用を開始することが発表された。

 これまで介護者の入退院時に病院側とケアマネージャー(ケアマネ)間の情報共有のルール整備が課題となっていたが、今後、在宅医療と介護の提供体制構築に向け新たな一歩を踏み出す。

 石垣市は2025年に65歳以上の高齢者が16年比3354人増の1万2952人と推計。要介護認定者数も同827人増の2584人に達すると見込んでいる。これにより、医療と介護の両方を必要とする人も増え、新たな地域支援事業が急がれている。

 協議会で、医療と介護双方の連絡体制を改善するための、入退院後、在宅に戻る介護者を対象にしたルール案が示された。同案では、入退院時、共通の情報提供書を双方が早期に提出し、本人や家族との連携強化を図る。

 同ルールの運用後、ことし11月に実態把握のための調査を行い、改善項目を挙げていく。

 意見交換では、委員から▽介護士などを対象にした吸引手技や胃瘻研修の八重山開催▽八重山地域における在宅医療の低レベル化ーなどの意見があった。

 また報告事項を前に、中山義隆石垣市長が7人の新委員に委嘱状交付、辞令が出された。

 新委員は次の皆さん

【委員】

 松茂良力、玉里佳子、上運天麻希子、喜納みどり、比嘉美記、安藤夕映、宮良由美子

まさに地産地消の原点

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 ▽…規格外サイズや生果として出荷できない石垣パイン加工場の冷凍カットパインが、初めて市内の学校給食で使用される。給食用デザートとして準備を進めてきた市商工会と市立学校給食センターは、消費拡大の第1弾で児童・生徒の反応が気になるだろう。今後も課題を解消しながら安定出荷を目指す前向きな姿勢はまさに地産地消の原点と大型消費の確立に大きな可能性を感じる。

 ▽…1959年12月15日の創業以来、学校給食用パンを提供してきた日新産業㈱が6月で市販用も含めたパン製造を終え、きょうからオキコ㈱が事業を引き継ぎ、オキコパンとして製造販売する。これまで何度かオーナーが変わっているが、長年親しまれた「日新パン」という名称は残ってきた。一抹の寂しさはあるが、今後の商品開発に期待したい。

 ▽…ツール・ド・フランス7度目の出場を決めた新城幸也。出場198人中、7回以上の選手が何人いるかは分からないが、新城自身も「かなり限られている」と言っており、改めて新城のすごさがわかる。この5年でツールを3回総合優勝をしているクリス・フルームでも6回目の出場。バスケで言うとNBAオールスターに7回出るような感じだろうか。繰り返すがすごいとしか言いようがない。


戦争体験を記事にするとき、思うことがある

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 戦争体験を記事にするとき、思うことがある。この作業を平和学習に生かせないかと▼戦後72年企画で、於茂登地区に住む喜友名朝徳さん(94)に取材をお願いした。自衛隊配備予定地周辺4地区のうち、戦後、米軍に土地を接収された人たちがどんな戦争体験を経て入植し、開拓してきたのか、紹介したいと思ったから▼喜友名さんは台南で軍隊教育を受けた後、フィリピンに配属されて終戦を迎えた。72年前のこと。当然、記憶は鮮明なところ、おぼろげなところがある▼部隊長の名前は「横山中将」とはっきり覚えており、「米軍機が来ても撃ち返すな。米軍が上陸しても山に逃げて停戦を待て。自決はするな」と言われた内容までを再現してくれた。調べてみると、戦後29年を経て、ルバング島から生還した小野田寛郎少尉も横山中将に同じことを言われていたことが分かった▼配属先については「バタン」「台湾の南」「於茂登岳のような大きな山があった」と話した。バターン半島かと思ったが、話の内容からバタン島に行き着いた。次の取材で「近くにバスコという街があった」と街の名前を思い出してくれた▼体験を聞いた後に資料などで裏をとり、再度確認する。そうすることで体験者の記憶も、聞き手の理解も、正確になっていく。(比嘉盛友)

民意のありか示す機会を

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 ■議会が自ら地方自治否定

 石垣市議会は陸上自衛隊ミサイル基地配備に関して、野党会派が提案した住民投票条例案を賛成少数で否決した。

 民意のありかを示す機会を議会が否定したことになる。

 地方自治と民主主義にその権能を保障された議会が、国策を理由に自らよって立つ地方自治と民主主義を否定したに等しい行為である。

 反対討論の我喜屋氏は中国脅威論を展開したうえで「国防に関して一地域が住民投票で決めるのはどうか」と主張。

 賛成討論の長浜氏は、「国と地方自治体は対等」としたうえで「地方自治のあり方、民意はどうなのか明確にするため、市民に問うべきだ」と述べたが投票結果は賛成7、反対13人の否決。

 この議決結果について中山市長は「安全保障はわが国全体に影響を及ぼすので一自治体の住民投票で決めるのはそぐわない。議会の判断は適切」と述べている。

 はたしてそうだろうか。

 改めて地方自治の定義を確認する。「地方公共団体の政治が国の関与によらず、住民の意思に基づいて行われること」(大辞泉)とある。そのとおりだ。

 ■主権者に判断させよ

 地方自治法は日本国憲法第8章によって規定され、憲法と同時に施行された。住民の政治参加の権利を保障し、地方自治の自主性、自律性を強化することを図っている。

 自衛隊配備が石垣市の現在および将来において、すぐれて地方自治の問題であることをこれまでたびたび指摘してきた。従って、今回の「議会の判断」は不適切であったと言わざるを得ない。

 近隣集落との距離、騒音や生活、自然環境保全、島のありよう、いずれも市民の暮らしに直結する課題である。これが住民自治、地方自治の課題でないとの発想はいかがなものか。

 地方自治の問題は、主権者たる市民こそが判断すべきである。「住民投票になじまない」という思考は自治を否定する。

 自らの問題は自ら決める。国策を理由に民意を示すことが適切でないと言うことは、新辺野古基地建設や高江ヘリパッド建設を甘んじて受け入れよと主張することに等しい。

 結果として今後、議員発議による同様の提案は極めて困難な情勢になるとみられる。

 ■真価問われるこれから

 陸自配備に反対する住民運動の側には、条例案否決に萎縮しているいとまはない。その可能性も視野に入れた提案だったろうし、「次の一手」を議論しているに違いない。

 今回の否決で改めてわかったことは、市長や与党議員らは石垣市民の民意がはっきりと示されることを恐れていることだ。

 住民投票なら陸自配備のみが争点である。それを避け、複数の政策テーマや地縁血縁、さまざまな要素が複雑に絡み合う市長選に持ち込んで問題を決着させることを狙っている。

 それに対抗するには、市長選挙以前に何としても民意を明らかにすることだ。 

 手法はいくつかあるだろう。地方自治法に基づく直接請求はどうか。首長の解職、議会の解散、条例制定それぞれの請求を法は認めている。

 その他にも民意を明らかにする手はあるはずだ。数字による民意である。

 過去に防衛省等に提出した反対署名は、1万3千筆を優に超えていたのではなかったか。

 市民連絡会には、改めて今後の運動の方向性や機動性、運動の広がりや組織強化を熱く議論してほしい。そのムーブメントの中から次なるリーダー像が見えてくるに違いない。

 真価が問われるのは、これからである。

木伏(吉原小6年)男子形3位 全九州少年少女空手道

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第4回全九州少年少女空手道選手権大会で3位に入った木伏森蔵(提供写真)

 第4回全九州少年少女空手道選手権大会(全日本空手道連盟九州地区協議会主催)が17、18日に北九州市立総合体育館で行われ、石垣市から出場した木伏森蔵(吉原小6年)が小学6年男子形で3位入賞を果たした。同大会の出場者は791人だった。木伏は5月に行われた県大会で3位に入り、県代表として出場していた。

 3位入賞に木伏は「県大会で優勝を目指していたが、3位で全国出場を逃がしてしまい悔しかった。その分、この九州では絶対入賞したかったし、目標の3位に入れてよかった。小学最後の年、残り大会も積極的に出場していきたい」と話した。

学校給食に加工パイン 消費拡大で着目

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学校給食で初めて提供される石垣パイン加工場の「冷凍カットパイン」(左は1㌔規格)=6月30日午後、石垣パイン加工場

 規格外サイズや生果として出荷できない石垣島産パイナップルを仕入れ、カットパインとピューレに加工している「石垣パイン加工場」の冷凍カットパインが7月10日、初めて市内の学校給食で使用される。施設を管理・運営する石垣市商工会(我喜屋隆会長)が昨年4月の加工場開所から島内外で加工パインの消費拡大を模索する中、第1弾の取り組みとして学校給食に着目。地産地消を推進するとともに大型販路を確立し、安定出荷を目指す。

 市商工会は、冷凍カットパインの島内消費のサイクルを加速するため、市立学校給食センター(宮良信世所長)でデザート用として利用できないか調整を進めてきた。

 使用するのは、メーンに取り扱うハワイ種の冷凍カットパイン150㌔。甘味と酸味、色合いが特徴の同種を、単独調理校を除いた小学13校、中学5校で使用、約5300人分のデザートとなる。

 一方、冷凍カットパインは1㌔ごとに急速冷凍した後、真空包装して販売しているため、児童・生徒の人数に合わせた個別包装には対応していないほか、パインの大きさも不均等で調理の幅が狭くなるという課題も。

 給食センターの金嶺一彦学校栄養主査は「小さくカットできればフルーツポンチやサラダにも利用できる。下処理が不要で栄養面に問題なく、仕入れ値が安いのは魅力。課題を解消できれば地産地消への貢献は大きく、月2回は利用したい」と期待を寄せる。

 加工場は昨年、規格外パインなど15㌧を仕入れ、5㌧のカットパイン(果肉・芯含む)に加工。処理後はマイナス18度以下で保存しており、賞味期限は1年間。在庫は現在680㌔を保有。県外のレトルト食品会社やタイ料理店の全国展開企業、本島や島内の飲食店からの受注が増えており、随時出荷している状況だ。

 同加工場の丸子靖司責任者は「開所後、石垣島産パインのブランドに注目する飲食店が増えた。学校給食への出荷は子どもたちへの食育にもつながるので、試行錯誤しながら需要を高めたい」と意気込む。

 今回の取り組みを主導した市商工会の仲村圭一郎経営指導員は「要望に応えながら継続供給したい。廃棄パインゼロに向けて、農家と消費者が喜ぶ食の循環を構築したい」と話している。

きょうから利用開始 南ぬ浜町人工ビーチ

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7月1日から利用が開始される人工ビーチ=6月29日午後、南ぬ浜町

 石垣市が管理する南ぬ浜町の人工ビーチは1日、利用が開始される。ハブクラゲ防止ネットで区画された約100㍍で遊泳ができる。

 利用時間は7、8月は午前9時から午後7時、9月は午前9時から午後6時まで。シュノーケルの使用は禁止されている。

 施設の使用料はコインシャワー200円(3分につき)、コインロッカー300円、パラソル貸し出し500円、チェアー貸し出し500円。レクリエーションなどの占用使用は、1平方㍍につき1時間3円となっている。

島独自のパイン楽しみ

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 ▽…6月1日のボゴール、ソフトタッチ(ピーチ)に続き、1日に旬入りしたハワイ種のパイン。なぜ、ハワイ種だけ種類名になっているのだろう。何年も前から疑問に思っていたというJAパイン生産部会の知念辰憲部会長は「ハワイ種を改良してきたものが今のパインになっている。島独自の名前を付けたい。ことしはぜったいやるから」と決意している。

 ▽…竹富町観光協会が発行している「ピカリャ~カード」の失効ポイントで購入した町指定のごみ袋が全21公民館に贈呈された。一定期間を経て失効したポイントが還元された形で、無駄のない良い取り組みだ。カード会員は全国各地に3000人以上いる。ポイントはしっかり使ってほしいところだが、今後も地域貢献には良いアシストになりそうだ。

 ▽…第65回沖縄県学校農業クラブ連盟大会で八重山農林高校の生徒が多分野で最優秀賞と優秀賞を獲得。九州・全国大会での活躍が期待される。なかでも、農作物に被害を出す害鳥のキジを活用したジビエ料理を紹介した嶺井泰志君は、1年生ながら意見発表で最優秀賞を獲得。農業と地域が関わり厄介者のキジを地域資源に変える研究を進めている。今後も目が離せない。

ビル清掃業者の選び方を聞いたことがある。…

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 ビル清掃業者の選び方を聞いたことがある。一義的には落札額で決めるが、契約満了後の更新では金額よりも清掃の中身を問うとのこと▼契約が床磨き、窓ふき、トイレ掃除と人目につく箇所に限られていても、文言には記されていない関連箇所がついでに掃除されているのかどうかを必ず確認するといいらしい▼例えば、2階建て店舗なら床をつなぐ階段がきれいに磨かれているのは当然だが付帯の手すりや欄干は拭かれているか。窓ガラスはピカピカだが窓枠にホコリが積もっていないかどうかなど。ほんの少しの気遣いによる清掃の差が次の入札では評価の分かれ目になるとの由▼なぜこんな話を持ち出したのかというと、道路美化の一環で行われる島の草刈り公共事業が隠れていたポイ捨てごみを白日の下にさらし出すのは手柄だが、それを拾い片付けず、往来の美観を損ねているのは、作業請け負いが草刈りだけになっていやしまいか▼この分では、今どきの作業員には注意なぞできやしない。注意しても「えっ!ポイ捨てごみ拾いも私たちの仕事ですか」と聞き返されるのが落ち▼本日全島一斉ヤーヌマール(家の周辺)清掃が行われる。都合で参加できないお隣があるかもしれない。こんな時こそ、頼まれずともする島の相互扶助ユイマールの出番では。(仲間清隆)


与那国島にセマルハコガメ 違法に持ち込まれた可能性も

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与那国島で発見されたセマルハコガメ。島外から違法に持ち込まれ、逃げたか捨てられた可能性がある=6月16日午後、アヤミハビル館

 【与那国】島内でこのほどセマルハコガメがみつかり、ヨナグニサン自然ふれあい広場「アヤミハビル館」に届けられた。セマルハコガメは国内では石垣島と西表島にしか分布しておらず、町教育委員会によると、島外から違法に持ち込まれた個体が逃げたか、捨てられた可能性が高い。

 今回の個体はことし5月20日、農作業中の男性が農道で発見したもの。甲羅の長さ16㌢、幅11㌢で体重622㌘。2012年6月にも2個体が発見されており、いずれも同館で保護されている。

 セマルハコガメは、石垣島と西表島に亜種ヤエヤマセマルハコガメ、中国南部と台湾に亜種チュウゴクセマルハコガメが分布。ヤエヤマセマルハコガメは国の指定天然記念物で、文化財保護条例で捕獲が禁止されている。

 見つかった個体については産地が不明で、遺伝子かく乱のおそれがあることから、生息地に戻すことができない。このため町教委は、文化庁から特別の許可を受け、アヤミハビル館で永年飼育し、天然記念物に対する理解を深めていくことにしている。

八重農が5分野で最優秀 県学校農業クラブ大会

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第65回沖縄県学校農業クラブ連盟大会で入賞した生徒ら=1日午前、南ぬ島石垣空港

 第65回沖縄県学校農業クラブ連盟大会(沖縄県学校農業クラブ連盟、同高等学校文化連盟主催)が6月29日から2日間、名護市などで開催され、八重山農林高校(山城聡校長)の生徒が5分野で最優秀賞、3分野で優秀賞に輝いた。最優秀賞の5人は、全国・九州大会へ派遣される。

 大会には県内の農業高校6校から178人が出場。同校からは32人がエントリーし、意見発表のⅠ~Ⅲ類の全分野で最優秀賞を独占。八重山地域の素材を探求し、生産・開発・地域資源を活用する取り組み内容が評価された。

 生徒たちは1日午前、南ぬ島石垣空港で父母や学校関係者から祝福を受けた。

 Ⅰ類(生産・流通・経営)で最優秀賞の篠田楓さん(ライフスキル科3年)は、小浜島で牧場経営をする祖父の取り組みを紹介、6次産業化で雇用拡大、島の活性化に向けて奮闘する姿を発表した。「県大会で審査員からの指摘箇所を改善し、九州大会に挑みたい」とさらなる飛躍を誓った。

 家畜審査競技会(肉用牛)で牛の目利きを競った大濵善巧君(フードプロデュース科3年)は、昨年9位という悔しさをバネに出場。ライバルらと接戦を繰り広げたが、牛の部位を漢字で表すなど基礎・基本で差をつけて最優秀賞を獲得。「この一年、できるだけ多くの牛を客観的に観察し、牛の品質を勉強してきた」と満足げだった。

 田中大三教頭は「長い緊張感の中、チーム力、個人力を発揮し、結果を出してくれてうれしい」とたたえた。

 意見発表の最優秀受賞者は第60回九州学校農業クラブ連盟発表大会(8月8~10日、大分県)、家畜審査競技会は第11回全国和牛能力共進会(9月7~11日、宮城県)、フラワーアレンジメント競技会は第16回全国高校生フラワーアレンジメントコンテスト(10月21、22日、秋田県)に派遣される。

 入賞者は次の生徒。

 【最優秀賞】

 ▽意見発表=Ⅰ類(生産・流通・経営)篠田楓(ライフスキル科3年)、Ⅱ類(開発・保全・創造)平田逸斗(グリーンライフ科3年)、Ⅲ類(ヒューマンサービス)嶺井泰志(フードプロデュース科1年)

 ▽家畜審査競技会=大濵善巧(フードプロデュース科3年)

 ▽フラワーアレンジメント競技会=仲桝人夢(ライフスキル科3年)

 【優秀賞】

 ▽プロジェクト発表=Ⅲ類・親里春香、永尾英敏、迎里愛羅、前盛瑞穂(以上アグリフード科3年)

 ▽フラワーアレンジメント競技会=坪田琉花(ライフスキル科2年)

 ▽スローガン=篠田楓(ライフスキル科3年)

パイン食べごろ 消費拡大月間

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旬入りしたハワイ種の試食に大喜びの子どもたち=1日午前、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場

 石垣市と市パインアップル産地協議会(会長・天久朝仁市農政経済課長)、JA八重山地区営農振興センター(石垣信治センター長)は1日、6月1日のボゴール、ソフトタッチ(ピーチ)に続き、石垣島パインアップル「ハワイ種」の旬入りを宣言、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場で試食と即売のキャンペーンを行った。ハワイ種は甘み、酸味、香りのバランスの良さが特徴。これから1カ月余の間が食べごろとなる。

 島内で生産されるハワイ種は全体の4割を占める。台風被害がなかったため、今期は生育が順調で大玉傾向にある。即売会では2㌔前後を400円で販売した。

 キャンペーンでは中山義隆市長、石垣センター長、パイン生産部会の知念辰憲部会長が旬入りを宣言。それぞれ「梅雨が明けて本格的な夏に入り、ハワイ種が断然おいしくなる」「パインを食べて明るく元気になろう」「ハワイ種は世界で一番おいしいパイン。今後も丹精込めてつくっていく」と話した。

 試食した来場者からは「おいしい」「甘い」と好評。次々と買い求めていた。大浜から訪れた下野沙織さん(29)は「ハワイ種が甘くて一番好き。きょう食べたのも甘かった。市のフェイスブックを見て試食しに来たが、安かったので2個買った。横浜にいる両親に送りたい」と話した。長男の琉翔(りゅうと)ちゃん(3)も試食用のパインをほおばり、「おいしかった」と笑顔をみせた。

本格的な収穫可能に JA生産部会

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共選マンゴーの出荷を喜ぶJAマンゴー生産部会の部会員ら=1日午後、JAおきなわ磯辺集荷場

 JAを通じた一元集荷、市場出荷を目的に2014年5月に設立されたJAおきなわ八重山地区営農振興センターマンゴー生産部会(仲本長照部会長、会員12人)は1日、共同選別品の出荷を開始した。JAが全量を買い取り、ファーマーズマーケットゆらてぃく市場などで販売する。部会発足3年目の今期から本格的に収穫できるようになっており、3~4㌧の出荷量を見込んでいる。

 JAは国の特定地域経営支援対策事業を導入して台風に強い強化ハウスを順次整備、2013年度に4400平方㍍、14年度に1万2800平方㍍、15年度に8200平方㍍と栽培面積の拡大を図ってきた。これに合わせ、生産部会はハウス内で2~3年木を植え付けてきた。ハウス導入に伴い、会員は当初の6人から倍に増えている。

 部会は15年から収穫を開始、これまでの出荷量は500㌔以下にとどまっていたが、今期は最初に定植した木から本格的に収穫が可能となり、大幅に出荷量が増える見通し。来年以降も収穫面積が増えるため、出荷量の大幅増が期待できるという。

 会員のほとんどが新規就農者のため、部会はJAと連携して月1回の栽培講習会を開催して栽培技術を学んでいる。仲本部会長は「土づくり、木の養分を確認をしながら肥料の管理をしている。最初に植え付けた農家が安定的に生産できるようになっている」と手応えを感じている。

 JAによると、今期は寒暖差の影響で例年に比べて出蕾の遅れや開花のばらつきがあったが、その後は順調に生育した。

 磯辺集荷場で行われた出荷式で仲本部会長は「新規就農者がほとんどだったが、JAの力を借りながら毎月、勉強会を開催して技術、生産量をアップさせ、ようやく本格的に収穫できるようになった。品質も良く糖度も高い。良いマンゴーを全国に出荷したい」と話した。

 営農センターの石垣信治センター長は「本格的に収穫できるようになったのは、生産者が研究熱心で生産意欲が旺盛であったことと、講習会への行政機関などの積極的な協力があったから。来年、再来年はさらに収穫面積が増えるので、JAとしても販売面を強化していく」と述べた。

3回戦は八重山一色の対戦

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 ▽…県高校野球3回戦は、八重山高校と八重山農林高校が対戦する。地元対決に会場の北谷球場が八重山一色に染まることは間違いない。優勝候補を破り、勢いに乗る八重高に対して豊富な投手陣をそろえる八重農。「序盤で対戦するのはもったいない好カード」と話す保護者も。試合後の那覇空港では、勝利の余韻に浸ることなく次戦に向けてスマートフォンで宿泊場所を探す姿は頼もしい。

 ▽…全島一斉ヤーヌマール(家の周り)清掃が行われた翌3日の未明、台風3号が石垣島を直撃した。勢力が発達していなかったため、被害は軽微で済んだが、家の周りではごみが散見された。一斉清掃に参加しなかった人でも、さすがに片付けないわけにはいかなかったのではないか。これを日ごろからというのがヤーヌマール清掃の趣旨である。

 ▽…1日、開幕したツール・ド・フランス。しかし第1ステージはスタート前から雨。新城幸也が所属するバーレーン・メリダはチームエースのヨン・イザギレが転倒でリタイアし、苦難の初日となった。新城は「チームにとって最悪なスタートとなってしまった。でもツールは始まっている。止まることはできない。みんなで力を合わせて勝利を目指したい」と前を向いた。

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