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「災害ない職場を」

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指さし唱和を行う各社の従業員ら=23日午後、ワンスビル2階会議室

 石垣生コンクリート工業㈱など8社で組織するONCEグループ(大濵達也会長)は23日午後、ワンスビル2階会議室で安全大会を開き、グループ社員約70人が参加した。7月1日から始まる全国安全週間に合わせたもの。

 大濵会長は「安全週間を機に基本ルールの順守、リスクアセスメントの実施で、安全で災害のない危険ゼロの明るい職場づくりを進めよう」とあいさつした。

 グループ会社を代表して石垣鋼材㈱の仲間広栄営業課長が、同社が取り組む安全衛生活動や職場環境整備などについて発表した。

 大会では八重山労働基準監督署の佐喜真芳弘産業安全専門官が安全講話を行った。


「慰霊の日」郡内各地で追悼式

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祭壇に向かって焼香する参列者たち=23日午後、八重守之塔

 20万人余が犠牲となった沖縄戦の終結から72年目を迎えた「慰霊の日」の23日、県内各地は鎮魂の祈りに包まれた。八重山でも3市町で慰霊祭が行われ、戦没者の冥福を祈るとともに恒久平和を願った。年々、戦争体験者が減る中、遺族からは「戦争の教訓を風化させない対策を」との声が上がった。

 石垣市では市主催の全戦没者追悼式・平和祈念式が八重守之塔で行われ、遺族のほか各小中高校、各団体の代表らが参列した。摩文仁の平和の礎に刻銘されている市関係者は、ことし3人が追加され4400人となった。

 式で県遺族連合会八重山支部の喜友名盛允支部長は、遺族の苦難の道のりに言及した上で「戦争の恐怖を知らない世代がほとんど。そのギャップによる風化が懸念される。対策を急がなければならない」と訴えた。

 「平和を考える作文」の中学校の部最優秀賞の前盛朱琳さん(白保中2年)、同部優秀賞の安生心優さん(同3年)が朗読。それぞれ「戦争を知らない私たちができること。それは未来に伝えること。聞いて、学んだ生々しい現状を自ら声に出して語り継いでいくこと」、「大人になった時には自分の子どもに伝えていきたい」と読み上げた。

 中山義隆市長は「これからも積極的に児童生徒に平和学習を開催し、平和の尊さの意識を高めるよう伝えていく」「世界の恒久平和の実現に向かって力強くまい進する」と宣言した。

 式の冒頭、表千家不白流沖縄県支部八重山は祭壇に茶を供え、国吉昭子さんが追悼の歌として「月ぬ美しゃ」など2曲をうたった。代表献花の後、一般参列者が焼香を行った。

 参列者のうち、海軍予科練に合格したものの召集されなかったという遺族会の男性(90)=大川=は「父が戦死していたので、8歳、6歳の弟と2歳の妹が心配だった。呼ばれなくて助かった。戦争になったら何も残らない」と話した。

凧(たこ)揚げは難しい。凧作りはよけい難しい。…

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 凧(たこ)揚げは難しい。凧作りはよけい難しい。そんな、先入観を吹き飛ばし、凧揚げも凧作りも大好きな子どもたちを育てようと始めた全国の凧愛好家を招いて開催している交流会が17年目を数えた▼本日午前9時から新港埋め立て地区で催される凧揚げには、17都道府県から60余名の名人が参加する。自慢の伝統凧と各自が長年研究している大小、ユニークな創作凧を披露する▼昨年全国凧あげ大会を開催した新潟県からは、本物の鳥そっくりの凧を作る新潟鳥凧の会の皆さんが参加する。関東、近畿、関西、九州に支部があり精巧な作りは空の芸術品と呼ばれ凧仲間内では一目置かれている▼それだけに揚げるのも作るのも熟練を要し、交流会が掲げる「凧揚げ、凧作りを身近なものに」を体験してもらうためにと今回、本部と支部が連携し誰でもまねて作れ、簡単に揚がる白ハトを模した鳥凧をそれぞれ考案製作した▼100羽を来場の親子にプレゼントし開会式セレモニーで一斉に大空高く揚げようと呼びかけている▼本交流会は、リピーターの多いのが特徴で17年間も通い続けている人を筆頭に過半の参加者が3回以上の来島歴。口々に終日吹き渡る風、海浜沿いの会場ロケーション、島人特有の人情、交流会後の離島観光の魅力をあげている。(仲間清隆)

石垣島から凧あげ大会発信

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 ▽…第17回石垣島凧あげ交流会の前夜祭が開かれ、全国からたこ愛好家の面々が来島している。本交流会では「白い鳥凧を大空高く飛ばそう!プロジェクト」が企画され、ハトを模した白い鳥凧100羽を一斉に大空へ揚げる予定。同プロジェクトを石垣島から全国へ発信し継承・発展させる狙い。交流会実行委員会は「心を一つに皆で白い鳥凧を揚げよう」と呼び掛けている。

 ▽…病院内の仕事を知ってもらおうと八重山病院が3回目のお仕事説明会を開いた。同院の上原真人さんによると、1、2回目は中学校と高校にチラシを生徒の人数分渡したが、来場者はそれぞれ120人、80人と少なめ。上原さんは「ちゃんと生徒に渡っているか分からない」と話す。医療人材が不足している八重山。中学校や高校の協力はもちろん、全体でもっとしっかり考えていく必要があるのでは。

 ▽…延長11回の激闘の末、少年武蔵が2年ぶりの優勝。7月の県大会の出場を決めた。これまでに真喜良がマクドナルド杯で九州大会出場を獲得。少年荒鷲はJTA杯で全国大会出場を決めた。ことしは各チーム実力が拮抗(きっこう)。どこが優勝するかわからない。7、8月は県、九州、全国と島外での戦い。どのチームがどんな結果は残すのか。期待がふくらむ。

創立60周年で記念公演

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総勢130人が出演し、多彩な演目を繰り広げた安室流保存会の創立60周年・玉代勢長傳生誕100年・大浜賢扶生誕102年記念公演「ばがー島ぬしらべ」=24日夕、市民会館大ホール

 八重山古典音楽安室流保存会(福里喜四郎会長)の創立60周年・玉代勢長傳生誕100年・大浜賢扶生誕102年記念公演「ばがー島ぬしらべ」(同実行委員会主催)が24日夜、石垣市民会館大ホールであり、会員総勢130人が多彩な演目を披露して節目を祝った。

 舞台は全会員の「真似節」「いやり節」で座開き。舞踊「鶴亀節」「矼ゆば節」や子どもたちによる「でんさ節」「安里屋ユンタ」「繁昌節」「崎枝節」などが続いた。

 公演には東京・那覇支部の会員も参加。師範、教師、八重山古典音楽コンクール最高賞合格者30人による独唱もあり、公演を盛り上げた。

 合間には玉代勢氏と大浜氏の功績を振り返る映像の上映や、それぞれの息子、娘が独唱を披露し、両師をしのんだ。

 福里会長は「これまでの歩みを振り返りながら、先人の築きあげた歴史をさらに発展させる大きな60周年の節目にしていく所存」とあいさつした。

 同保存会は1953(昭和28)年に安室孫師(本家)、孫芳氏宅にあった八重山歌工工四原本を基に玉代勢氏と大浜氏が研究を進めたことに端を発し、58(同33)年に結成された。

2期連続で黒字計上 八重山漁協

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2017年度事業計画など議案を審議する組合員=24日午後、市民会館中ホール

 2015年度で累積赤字を解消した八重山漁協(上原亀一組合長、組合員324人)は、2016年度決算でも1587万円の黒字を計上、前期余剰金を合わせた1616万円を繰り越した。24日、市民会館中ホールで開催した17年度定期総会で報告した。17年度は1280万円の余剰金を計画する。一方、短期、長期の借入金が約3億円あることから、黒字計上を持続し確実な返済に努めていく考えだ。

 16年度は、本マグロ、養殖モズク、ソデイカが不漁だったものの、集魚灯漁業によるマグロ類の水揚げが増加したことなどにより、事業総利益は計画1億65万円に対し1億294万円と102・2%の達成率となった。これに対し事業管理費は1億1042万円で、差し引き747万円のマイナスとなったが、事業外収入の増加で黒字を確保した。

 事業別では、メーンの市場販売事業が計画900㌧6億2400万円に対し、1137㌧7億9454円。マグロ類の水揚げ増加や、県・市・竹富町からの輸送費助成(農林水産物流通不利性解消事業)に伴って集荷率が向上したため、計画を達成した。

 鮮魚類やモズクなどの加工業は計画440㌧2億1400万円に対し624㌧1億6246万円となり、販売額が下回った。養殖モズク、ソデイカの不漁、買い取り価格の高騰で利益率が低下したことなどが要因。

 17年度について漁協は、観光による好調な経済を背景に「魚介類の消費増加に伴う魚価の回復など期待できる要素もある」としている。本年度から5年計画でスタートした「浜の活力再生プラン支援事業」を活用し、平均漁業所得の10%向上に取り組むとしている。

 このほか総会では漁業権免許要望案件を承認したほか、南ぬ浜町の旅客船ターミナル整備、小浜航路浚渫工事、竹富町海底送水管更新、西表ー鳩間間海底ケーブルの敷設、ビーチリゾートフサキホテルの遊泳区域拡張計画に伴う岩礁破砕に賛成多数で同意した。漁業補償交渉については理事会に一任した。遊泳区域拡張計画には「岩礁破砕は小さいかもしれないが、これを許せば他のリゾート施設も計画する。生物の調査、影響を調べてから案件を出すべきだ」と反対意見もあった。

一般で大浜さん最優秀賞 竹富町デンサ節大会

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28人が出場し12年ぶりに開催された第16回竹富町デンサ節大会。中央は一般の部最優秀の大浜もえさん=24日夜、中野わいわいホール

 【西表】第16回「竹富町デンサ節大会」(主催・町民俗芸能連合保存会)が24日夜、中野わいわいホールで開催された。12年ぶりに復活した大会には、町内各島々地域の公民館と学校、役場の代表28人が八重山で広く歌い親しまれている教訓歌「デンサ節」を切々と歌い上げた。表彰対象の一般の部では大浜もえさん(42)=大原公民館=、児童生徒による子どもの部は島仲美好さん(13)=黒島中学校2年=がそれぞれ最優秀賞に輝いた。会場に訪れた400人以上の聴衆は、老若男女が響かせる感情豊かな歌声に耳を傾けていた。

 デンサ節は1768年ごろに故・宮良里賢氏が作詞作曲した教訓歌。デンサ節を後世に正しく継承発展させるとともに地域活性化を図る目的で、町と町教育委員会も共催して大会を開催していたが、2005年9月の第15回大会を最後に途絶えていた。

 一般の部は役場の職員を含む21人、子どもの部は7人が出場。それぞれ歌詞に思いを込めて独唱し、第1回大会に最優秀賞となった銘里政子さん(81)=上原=も円熟の歌声を披露して聴衆から大きな指笛と拍手を受けた。

 各地区から選出された7人の審査委員が声量や声質、発音などを審査し、受賞者を決めた。審査の間には地域住民らが舞踊を披露した。

 同保存会の冨里保雄会長は「12年ぶりの開催に深く感謝したい。デンサ節は沖縄県の三大教訓歌の一つ。今後も多くの人に愛唱され、子々孫々に歌い継がれることを祈念したい」とあいさつ。西大舛髙旬町長が祝辞を述べた。

 故・里賢氏の子孫、宮良里芳さん(77)=登野城=も招かれ、「多くの人のおかげで12年ぶりに開催できた。里賢氏も喜んでいると思う。デンサ節の心が末永く引き継がれるよう願いたい」と期待した。

 町教育委員会の大田綾子教育長も自作の歌詞を歌い上げ、前鹿川健一副町長も舞台に立った。

 今後の大会は、同保存会が既に継続して開催する方針を示している。来年は、未開催地となっている鳩間島を予定し、以降は西表島に会場を固定して開く考えだ。

 その他の受賞者は次の皆さん。

 【一般】

 ▽優秀賞=野底忠▽優良賞=砂川延也▽努力賞=島仲亜希▽奨励賞=大城茂智

 【子ども】

 ▽優秀賞=狩俣幸奈▽優良賞=松原空飛▽努力賞=仲新城颯大▽奨励賞=古見光▽特別賞=仲底美弥、仲新城瑛斗

学校存続に大きな期待

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 ▽…島外から転校してくる児童生徒が生活する鳩間島留学支援多目的施設が起工した。竹富町教育委員会が制度づくりを進めながら力を入れている大きな事業で、町内教育施設の入札不調が相次ぐ中、取り組みが前進した形となる。ソフト面の制度の運用はこれからだが、島民が期待を寄せる学校存続に大きな一手となりそうだ。

 ▽…八重山商工高校で開かれた星空ワークショップで講師を務めたNPO法人八重山星の会の通事安夫代表理事。M78星雲から来たとされるウルトラマンの脚本を書いた南風原町出身の金城哲夫氏を紹介するなど、沖縄と星の関連にも触れた。その上で「サキシマスオウノキの実がウルトラマンにそっくり。観光資源として活用してみても面白いのでは」と生徒たちに提案していた。

 ▽…女子バレーでは八重山初の快挙となった八島マリンズの県制覇。上地みか監督によると、これまで取り組んできたレシーブフォーメーションの成果がでたという。会場では八島のレシーブを参考にしようと各チームが熱視線を送った。8月に東京で開催される全国大会に向け、上地監督は「会場の雰囲気にのまれなければ表彰台に届く力はある。どこでも八島のバレーができるようにメンタルを強化していきたい」と全国を見据えた。


鎮魂の月が往く。つくづく想起されることは

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 鎮魂の月が往く。つくづく想起されることは八重山の戦争マラリアが軍の判断の誤りによって引き起こされた無念である▼75年前、ミッドウェー海戦の敗北以来、日本は太平洋戦争の主導権を失い、敗色濃厚となったのにそれを一切認めず玉砕、特攻を繰り返した。全国各地の大空襲、沖縄戦そして広島、長崎の原爆で無辜(むこ)の民の生命を失わしめたのは誰か。軍部の判断の誤りである▼八重山守備の宮崎旅団もしかり。米軍が沖縄本島から反転南下して先島を攻撃するという判断。「敵上陸後の避難は困難を招き、損害の絶大及び戦闘の妨害を顧慮」し、住民をマラリア有病地と知りながら避難を命じた致命的な過ち。それも沖縄戦敗戦がすでに決定的な6月1日という誤り▼何よりもマラリアの特効薬キニーネを保有しながら、罹患して高熱に苦しむ住民に提供しなかった判断。それすら知らず亡くなった人々の無念を思わずにいられない▼その鎮魂の月に何を思ったか、市議会は陸自配備にかかる住民投票条例案を否決した。その判断に誤りはないか▼市長や否決した議員らは、石垣市民の民意が明らかになることを恐れている。保守系であっても配備に反対する声を多く聞く。民意を問え。島の将来を決めるのは市民だ。誰にも全権委任した覚えはない。(慶田盛伸)

女子八島 県大会初V 八重山勢初 全国へ

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八重山勢悲願の全国大会出場を果たした八島マリンズの選手と関係者ら=25日午後、豊見城市民体育館

 【豊見城】全国を懸けたファミリーマートカップ第37回全日本バレーボール小学生大会沖縄県大会(日本バレーボール協会など主催)最終日の25日、豊見城市民体育館で決勝トーナメントが行われ、八島マリンズが決勝で前回大会の決勝で敗れた西原南を2-0で下し、初優勝。県内48チームの頂点に立った。八島は8月7日から4日間、東京で開催される全国大会に派遣される。八重山勢の小学生女子バレーボールでの全国大会出場は初めて。

 八島は、準々決勝の松川クラブ、準決勝の北谷VCに2-0で快勝。勢いそのままに臨んだ決勝。八島は第1セットを野里樹音主将(6年)の連続サービスエースなどで4-0と勢いに乗り、そのままリードを許すことなく21-19で先取。

 第2セットは序盤、相手にリードを許す場面もあったが、終始冷静に試合を運び、エースアタッカー藤本鴻花(6年)の高さのあるスパイクや相手のボールをしつこく拾うレシーバー陣の執念が実り21-15と連取。強豪・西原南にストレート勝ちした。

 八島は、予選リーグから決勝戦まで6戦全てストレート勝ちの圧勝。八重山勢悲願の全国大会出場を決めた。

 野里主将は「みんなの目標だった全国が達成できてうれしい。サーブやレシーブの練習成果が実った。決勝戦では途中、疲れから点を取られる場面もあったが勝ててよかった。全国大会では表彰台を狙う」と3位以内入賞に意欲を燃やした。

 結果は次の通り。

 ▽準々決勝=八島2(21-8・21-9)0松川▽準決勝=八島2(21-12・21-11)0北谷▽決勝=八島2(21-19・21-15)0西原南

台湾で八重山の魅力PR 八商工生らがステージ出演

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特設ステージで行われたモーヤーで、台湾の子どもと一緒に踊るミス南十字星の大久奈織さん=24日午後、台湾・台北市の台北駅

 【台北】「日本の観光・物産博2017」(同実行委員会主催)が23日から25日まで台北駅で開かれ、観光産業を担う人材育成の一環で石垣市から派遣された八重山商工高校商業科観光コースの出地佑希君(3年)と大島悠莉さん(2年)が24日、ミス南十字星の大久奈織さん(20)とともに特設ステージから台湾の人たちに八重山の魅力をPRした。

 出地君は中国語の歌「リトル・アップル」などアップテンポの2曲を歌い、間奏では「石垣島に来たことがありますか」と中国語で呼び掛け。ステージ慣れした姿に、八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆石垣市長、YVB)のブースへ「彼は本当に高校生なのか」と確かめにきた台湾人もいたという。

 出地君は大久さんのあいさつでは通訳も務め、同校卒業生の大久さんは「後輩の通訳で安心してあいさつすることができました」とほっとした表情。出地君は「海外と八重山の懸け橋になりたいという思いが強まりました」と話した。

 大久さんと「安里屋ユンタ」を踊った大島さんは「緊張しましたが、台湾の人たちが熱心に見てくれたのでよかった」と話した。

 2人はYVBのブースで観光PRの手伝いなども行った。

 同イベントは、訪日リピーターの多い台湾向けに、日本の地域を深く知るツールとして各地の観光資源や物産を紹介するもの。2016年に八重山を訪れた台湾人観光客は8万8000人で、東日本大震災の翌年の12年から1.5倍に増えた。同じ時期に県全体では4.3倍の60万7000人、全国では2.8倍の416万7000人にそれぞれ増加した。(松田良孝通信員)

 

自慢の凧 大空に舞う 県内外から愛好家参加 白い鳥凧で平和祈願も

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石垣島での風でたこあげを楽しむ参加者ら=25日午前、南ぬ浜町(新港地区)

 2017年石垣島凧あげ交流会・第7回全国シャクシメー大会(同実行委員会主催)が25日、南ぬ浜町(新港地区)で行われ、八重山凧愛好会から21人、県外からたこ愛好家61人が参加した。自慢のたこがカーチバイ(夏至南風)に乗って大空を舞い、大会に訪れた多くの家族連れの目を楽しませた。

 開会セレモニーでは「白い鳥凧を大空高く飛ばそう!プロジェクト」が初めて行われ、約180羽を空にあげて平和を祈願した。

 大会では、ピキダーなど八重山の伝統的なたこのほか、風を受けて音を鳴らすけんかだこ、一本の糸にたくさんのたこが連なる連だこや、カンムリワシを模した鳥だこなど、さまざまなたこが空を彩った。

 初孫の名前入りの巨大な鬼だこをあげた室岡克孝さん(75)=東京=は「参加は三回目。石垣の風は最高。たこがよくあがると、持病もよくなり元気になる」と笑った。

 上野動物園のパンダ出産を記念してパンダだこをあげた桂田裕士さん(54)=大阪=は「1年に1度、この大会で石垣の風を受けると都会で疲れた心を洗い流せるようだ。きょうもいい風が吹いている」と喜んだ。 

 巨大シャクシメーから菓子を落とす恒例のプレゼントもあり、子どもたちは夢中になって走り回っていた。

 各賞の入賞者は次の皆さん。

 ▽実行委員会会長賞=矢吹重光▽石垣市凧のかけ橋大使賞=近藤昭▽シャクシメー賞=長間靖▽オリオンビール賞=市川勝志郎、吉永昭夫、小林三男▽請福賞=金本昌宏、竹内義弘▽八重泉賞=大石優、松下安伯▽玉の露賞=鈴木正夫、竹内裕美▽白百合賞=川口顕裕、喜多健一▽於茂登賞=後藤篤男、兼廣勝年▽宮の鶴賞=室岡克孝、若杉英昭

「市民の声を聴いて下さい」と訴えた石垣島への陸上自衛隊配備計画…

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 「市民の声を聴いて下さい」と訴えた石垣島への陸上自衛隊配備計画の是非を問う住民投票条例案が、石垣市議会で7対13の賛成少数で否決された▼条例案は18歳以上の市民を対象にしており、陸自配備計画に賛成、反対を問う内容。投票の結果については市長、議会は「尊重しなければならないと」と定めている▼採決前の討論で与党の我喜屋隆次氏が、中国脅威論を背景に南西諸島の防衛力強化の重要性を強調。配備に理解を示し「国防の問題を住民投票で決めるのはどうか」と反対した▼一方野党の長浜信夫氏は、国と地方自治体は同等との認識を示した上で、地方自治のあり方としての民意を強調。「きちんと明確にするために住民投票で市民に問うべきだ」と賛成した。双方の主張は明確であり、決して戦争の火元にしてはならないという石垣島の未来への責任でもある▼条例案の否決について中山義隆市長は「議会の判断は適切だった」と語り、住民の不安や懸念を払拭した上で受け入れたいとの考えを示唆。民意を問わないままに国に追従するXデーが着々と近づいている▼上を向きすぎると足元が危ないという平凡なたとえがある。私たちが選んだ政治家はかけ引きで打算ばかり、道義より損得で動いてはいないか。信念の人であってほしいと願うばかりである。(鬚川修)

 

水際防止、地道な努力が肝心

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 ▽…OISTによるヒアリの侵入調査が石垣市で行われている。調査同行時、調査団は約2㍍四方の木陰に潜むアリを6種類見分けた。一連のヒアリ騒動前は、調査が怪しまれる事もあったとか。暑い中、根気のいる作業だが、地道な努力が実を結ぶのかもしれない。アリの研究を専門にする吉村研究員は「これを機に、住民の方がアリに関心を持ってもらえれば」と話した。

 ▽…㈱沖縄土木が八重農グリーンライフ科の2年生を対象に工事現場で開いた見学会。現場代理人の知花信雄さんと専務取締役の玉城征彦さんは同校林業科の卒業生で、後輩たちに「ぜひ建設業へ」と呼び掛けた。玉城さんがいうように建設業は自身が一生懸命仕事をした“証”が残ることが魅力だ。特に公共工事は多くの人たちが利用することから達成感も半端ではないだろう。一人でも多くの若者が興味を持ってくれることに期待。

 ▽…昨年3月に初開催したクイズラリー「やえやまクエスト」の第2弾、「やえやまクエストⅡ」が開催する。昨年は春休みの7日間を利用して開催したが参加者から「日数が短すぎる」との要望を受け、今回は15日間に設定。スマートフォンを活用したクイズラリーだが、市内の文化財などを巡ることは学習にもなる。最新ゲーム機など豪華景品が当たるなど、楽しみ満載だ。

「やえやまクエストⅡ」開催 八重山青年会議所

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スマートフォンを活用したクイズラリー「やえやまクエストⅡ」の開催発表を行う吉田貴紀理事長(右)ら=26日午前、八重山青年会議所事務局

 昨年3月に初開催されたスマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)を活用したクイズラリー「やえやまクエスト」の第2弾「やえやまクエストⅡ」(八重山青年会議所主催)が夏休み期間の8月6日から15日間の日程で開催される。

 新たな取り組みとして、石垣市の「島人ぬ宝探しプロジェクト」で採用された22カ所のスポットに文化財などを加えており、目的地は約40カ所に上る。昨年は28チーム、142人が参加した。

 参加資格は市内在住の高校3年生以下が対象。スマートフォン用の無料アプリ「まちクエスト」をダウンロードして目的地を探す。6人以下の1チーム編成で、1人以上の保護者同伴が条件。参加費は1人500円(5歳未満無料)。獲得ポイントによって最新ゲーム機などの豪華賞品が抽選で当たる。

 26日、八重山青年会議所事務局で記者会見を開いた吉田貴紀理事長は「子どもたちが島の良さに気付くことで郷土愛を育んでほしい。生まれ育った地域を見つめ直すきっかけになれば」と期待を寄せた。

 参加申し込みは7月28日まで。詳細は同会議所ホームページ(http : //yaeyama-jc.com/)。問い合わせは同事務所(0980−82ー6566)。


東アの軍事武力など講話

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「真の平和は武力からはつくられない」と訴える鳩山氏(右)と、中国の軍事武力に言及する高野氏=27日夜、大川公民館

 東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターと同研究所講演会実行委員会共催の講演会が27日夜、大川公民館で開かれた。同研究所理事長で元内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏と、同研究所理事でジャーナリストの高野孟(はじめ)氏が約150人(主催者発表)を前に、東アジアの軍事武力に対する認識や共同体構築を目指す思いなど持論を展開した。

 鳩山氏は「東アジア共同体構想」と題し、同研究所設立に至った思いとともに、「真の平和は武力からはつくられない」と対話の重要性を訴えた。鳩山氏は石垣市の陸上自衛隊配備計画にも触れ、「ミサイル基地は軍事力の競争を生んでしまう」「海外からの観光客を呼び込み、ビジネスに還元する方が良いのではないか」などと呼び掛けた。

 高野氏は、南西諸島への自衛隊配備計画の発端は「誇大妄想化した中国脅威論によるもの」と話し、中国海軍の近代化に伴う軍事力増強はあくまで防衛的などと解説、自身のこれまでの取材内容を伝えた。

 講演後には、鳩山氏と高野氏、次呂久成崇県議、緒方修同研究所琉球・沖縄センター長らによるパネルディスカッションも行われた。

 28日は午後6時半から、与那国町保健センターで開かれる。

強毒ヒアリ侵入阻止を 県が対策事業

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毒針を持ち侵入が危惧されるヒアリ(沖縄科学技術大学院大学OKEON美ら森プロジェクト・沖縄県外来種対策事業提供)

 ことし5月、兵庫県尼崎市で貨物船のコンテナから発見された特定外来生物ヒアリの県内への侵入を防ぐため沖縄県から「ヒアリ等対策事業」を委託された沖縄科学技術大学院大学(OIST)が27日、石垣港内でコンテナの集積場所付近や南ぬ浜町でヒアリの侵入調査を実施した。県によると、県内でヒアリの侵入は確認されていないが、隣の台湾では人や家畜に被害が拡大している。県は万一の侵入に備え、監視網のネットワークを拡充し、ヒアリを定着させないよう早期発見・防除に向けた体制づくりを急いでいる。

 ヒアリは全体が赤茶色で腹部は黒っぽい赤色をし、体長は2・5㍉~6㍉と大きさにばらつきがあり、直径25~60㌢、高さ15~50㌢のドーム状のアリ塚を作る。毒性が強く、毒針で刺されるとアレルギー反応を起こし死に至ることもある。OISTは、2016年度から県内の各港湾などで調査を進めているが、侵入は確認されていない。

 調査団は同日、南ぬ浜町の緑地帯に設置している虫の習性を利用した「テント型飛翔性昆虫トラップ(SLAMトラップ)」を確認、捕獲した虫を持ち帰り大学でアリを選別する。このほか、調査エリアを拡大するため市街地でコンテナを取り扱う施設の周辺を視察した。

 石垣市での調査は、これまで6回行われ、海外の事例から、貨物船により運ばれた石垣港内のコンテナ集積箇所を中心に、定着しやすい緑地7カ所でヒアリが好む餌での誘引調査や目視調査などを行っている。

 調査を指揮するOISTの吉村正志研究員は、今後ヒアリ侵入の可能性がゼロでは無いとし、「台湾では人への影響だけなく、刺された家畜が餌を食べなくなり生産量が減少している」と指摘。石垣に侵入した場合、畜産業への影響を懸念。さらに、観光地のイメージダウンのほか在来のアリ類が生存競争に負けて減少するなど、生態系の変化にも警鐘を鳴らす。

 侵入を早期発見するために、地域住民も巻き込んだ監視網の形成が必要と訴え「普段から自然に関心を持ち、地元の方が異変に目を向けられるようになれば」とネットワークの充実を求めた。

 OISTでは今後も調査を継続し、市内で自然環境を調査する団体と協力し、モニタリングを進める考えを示している。

全国で初めて一般モニターを乗せた内閣府による…

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 全国で初めて一般モニターを乗せた内閣府による小型バスの自動運転実証実験が25日から石垣市内で始まっている▼実験コースは石垣港離島ターミナル~南ぬ島石垣空港間。自動運転バスは、出発点から終点まで衛星利用測位システム(GPS)でハンドルとアクセルを自動制御。ブレーキのみ搭乗した運転手が担うという▼車体前面にカメラやセンサーを搭載し、人工知能(AI)を使い障害物を認識し自動回避する。信号機情報を利用し、交差点通過時刻を算出、信号の黄色時の急制動を防ぐ▼試乗者は「乗り心地は普通のバスと変わらなかった」という。筆者も車を運転中に何度か実証実験車両と交差点などで対向したが、自動運転に違和感は覚えなかった▼AI精度の向上で、自動運転技術は、平均的なドライバーより事故率が低いレベルまで達しているという。不注意や酒酔い、高齢などドライバーを原因とする事故もない。高齢化が進んだ過疎地域などでの交通手段としても有効だという▼ただ、急な飛び出し、割り込みなど突発的なイレギュラーにAIがどこまで対応できるのか、不安は残る。AIを駆使した自動運転車は世界中の自動車メーカーが開発にしのぎを削る。実用化も時間の問題だろう。その先端を行く今回の実証実験に興味がそそられる。(下野宏一)

今期に向け早くも視界良好

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 ▽…石垣空港ターミナル㈱の第9期定時株主総会で報告された売上高は、前期実績に959万円を上乗せした8億3061万円、当期純利益は1488万円増の1億1025万円の増収増益。この日の会見場は会場の都合で、ホテルの最上階客室。窓の外は抜群の見晴らしの良さだ。今期に向け早くも視界良好だ。

 ▽…八重山の医療を守る郡民の会の「ありがとう~よろしくね2017の集い」には、県立看護大の学生も飛び入り参加。同会の宮平康弘会長と中山義隆市長は「ぜひ卒業後は八重山に就職してほしい」とPR。八重山地区医師会の上原秀政会長は八重山の在宅医療の弱さを強調。お隣の宮古は開業医がポリシーを持って頑張っており、充実しているという。追いつき追い越せの精神で八重山も頑張ってもらいたい。

 ▽…石垣市などが主催した甘しょ拠点産地認定記念祝賀会には、関係団体の代表と生産組合の農家が出席した。「沖夢紫」を生産する団体の発足から12年越しの認定。市ではオクラ、パインに続く3品目目となる。八重山農林水産振興センターの竹ノ内昭一所長は「ゴールではなくスタートライン。模範となって発展することを期待する」とエールを送った。

最終年度、報告書作成へ 調査会

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喜舎場資料調査事業が最終年度を迎え、本年度の計画などを確認する同調査会の調査員ら=22日午後、八重山博物館

 2012年に八重山博物館(下地傑館長)に寄贈された喜舎場永珣氏(1885~1972年)の収集資料2927点を調査する「喜舎場永珣資料 史料調査事業」が最終年度を迎え、整理や分析などを行う同調査会(石垣博孝会長、調査員10人)は目録づくりや調査報告書の作成を進めている。22日午後に同館で開かれた1回目の会議では、本年度の計画を確認したほか、目録の充実に向けて調査員らが意見を交わした。

 同事業は14年度から始まり、これまで写真や音声資料、古文書類、調査ノート、メモなどの分析やデジタル化などを行ってきた。

 本年度は会議を3回開き、調査報告書を作成して県内の各市町教育委員会や文化行政機関など関係機関に配布する計画。

 同館によると、資料は次年度以降、展示会を開くなど一般に公開することも考えているという。

 会議にはオブザーバーとして文化庁の調査官と県文化財課の職員も出席。調査官からは「書き込みについては必ずその情報が備考などにあることが大事。喜舎場氏以外の人の書き込みがある場合は読み手が誤解しないように確認が必要だと思う」「図書の整理に関しては刊行年月日が大事。全般的に年代、時期に関する記述の部分をもう少し詳しくすることができるのであればしてほしい」などのアドバイスがあった。

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