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「クイズやろう」と小学2年の次男が誘って

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 「クイズやろう」と小学2年の次男が誘ってくる。小学生用の国語辞典を手に、難しそうな言葉を選んで意味を読み上げる。先日はこうだった▼「相手の話を聞きながら、調子を合わせてうなずいたり何か言ったりする」「牛乳に砂糖・卵の黄身・香料などを混ぜてこおらせた食べ物」「いよいよ最後という、せっぱつまった場面」「ほんとうに自分のためになるような忠告は、厳しくて聞くのがつらいものだ、ということわざ」「働く人を守るために、労働条件の基準を決めた法律。働く時間や賃金・休日・安全などについて定められている」「新しい映画を、ふつうの映画館でみせる前に、特定の映画館である期間みせること」「スポーツで、一方が大差をつけて勝つこと。一方的な試合」▼漢字にはすべてふりがなが付いているので、ひっかかりながらもちゃんと読むことができる▼答えが思い浮かばず、「もう1回読んで」とお願いすると、「降参?」とにんまり。得意げだ▼今度はこちらがクイズを出す。答えられそうな言葉を選択して。「ピンポーン」。当たると、また、にんまり。うれしそう▼遊びを通して、言葉の意味を正しく理解し、語彙(ごい)を増やすことができる。大人にとっても意外な発見があるから、おもしろい。よし、今晩もやるか。(比嘉盛友)


きょうから募集開始 60店舗出場を目標に

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第3回八重山そば選手権への申し込みを呼び掛ける実行委員長の浦﨑英樹さん(中央)、副実行委員長の金城秀信さん(左)と川平展史さん=7日午後、八重山毎日新聞社

 八重山そばの魅力発信を目的に第3回八重山そば選手権を9月1日から開催する実行委員会(浦﨑英樹実行委員長)は8日から、出場店舗の募集を開始する。昨年は石垣市と竹富町から計42店舗が自慢の味を競った。今回は60店舗の出場を目標にしている。

 八重山そば、オリジナル汁そばの2部門。八重山−は平麺、丸麺どちらでも可で、スープは鶏、豚、かつおぶし、昆布を使用したもの。トッピングは細切りのかまぼこと肉のみ。薬味としてはネギ、ピパーツを使用してもよいが、紅しょうがは不可。オリジナルは、八重山そばに該当しないすべての汁そば。

 これまでは店舗ごとに投票を行う審査方法だったが、今回から10店舗以上で食した人に「ここが私のお気に入り」の1店舗(各部門)を投票してもらう方法に変更する。ガイドブックに各店舗でスタンプを押してもらい、10店舗以上になると投票権を得る仕組み。

 店舗の参加登録料はガイドブック掲載料として1店舗1万円で、2部門エントリーの場合は1万5000円。ガイドブックは8000部作成し、投票希望者に無料で配布する。

 選手権は9月1日から10月15日まで。11月上旬に結果を発表する。

 実行委員会は、県飲食業生活衛生共同業組合八重山支部(浦﨑英樹支部長)、八重山調理師会(川平展史会長)、各製麺会社で構成。

 浦崎実行委員長は「八重山そばは本島や本土にも広がっている。選手権の期間中、店舗の売り上げが伸びるというメリットがあり、ガイドブックに掲載されることでPRにもなる」とエントリーを呼び掛けている。

 申し込み・問い合わせは金城製麺所(090−5481−7561)。

外来生物繁殖に懸念 洞窟内のコウモリ減少も

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第12回新石垣空港事後調査委員会で2016年度調査結果について意見を述べる委員ら=7日午後、八重山合同庁舎2階大会議室

 南ぬ島石垣空港内や周辺の自然環境などのモニタリング調査結果を協議する、第12回新石垣空港事後調査委員会(委員長・香村眞徳琉球大学名誉教授、委員8人)が7日午後、八重山合同庁舎で開かれた。事後調査は終盤に入っており、委員は調査の在り方について方向性を確認した。

 これに先立ち、委員らは小型コウモリ類の生息する洞窟やカエルなどの生物が群集する人工の流水域(ビオトープ)を視察。兵庫県立大学の太田英利自然・環境科研究所教授は「ビオトープでハナサキガエルのオタマジャクシが確認できた」とする一方、繁殖期(11月~3月)に流水を維持するとともに水位上昇や直射日光を防ぐよう助言した。

 別のビオトープでは外来種の魚テラピアが確認されたことから、シロアゴガエルなど外来生物の繁殖に懸念が挙がった。

 洞窟の一つに生息するカグラコウモリが減少していることが報告され、奈良教育大学の前田喜四雄名誉教授は「洞窟内で温度や湿度が高く、異変が起きている可能性がある」と再調査を求めた。

 調査は、空港着工前から開港後にかけて環境影響の程度や環境保全措置の効果を把握するもので、調査データは蓄積されている。本年度は陸上動植物・河川水生生物・陸域生態系・地下水・海域の生物や生態系をモニタリング調査する。

 一方、委員の1人として鳥類を専門としていた﨑山陽一郎氏が先月、死去したことを受け、委員らは冥福を祈るとともに委員の補充を求めた。

国際カジキ釣り大会開幕 トローリングに31組出場

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開会式のアトラクションで舞踊「ミティ唄」を披露する与那国中学校女子生徒=7日夜、久部良漁港の大会特設会場

 第28回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(与那国町主催、同実行委員会主管)は7日、久部良漁港特設会場で開会式を行い、3日間にわたる大会が幕を開けた。カジキ釣りトローリングの部に31チーム(99人)、磯釣りの部に31人の合わせて130人がエントリー。黒潮を舞台に釣果を競う。 

 開会式で大会実行委員長の外間守吉町長が「パワー漲る与那国島の暑い夏と豊かな海を満喫してほしい、釣果を期待する」と激励すると、アングラーから「オー」と歓声と大きな拍手が湧き起こった。

 競技は8、9の2日間。トローリングは午前7時~午後5時(9日は午後4時まで)、磯釣り部門は午前9時~午後3時まで行われる。

 両日も夜はアトラクションがあり、8日はカラオケのど自慢(一般・選手)、きいやま商店のライブ、9日は民謡歌手の宮良康正さんと長間孝雄さんのステージが予定されている。

 開会式ではトローリング部の参加チームが紹介された後、与那国伝統芸能保存会が祝いの場で踊る「ミティ唄」、町出身の米蔵一正さんが歌謡ショーをそれぞれ披露した。(田頭政英通信員)

日本人初ステージ優勝に期待 

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 ▽…ツール・ド・フランス第7ステージはシャンパンの産地、シャンパーニュの丘陵地帯やぶどう畑を通過する214㌔のコース。2日連続で35度超えの暑いステージとなったが、暑さに強い新城幸也は「それでも追い風気味でペースが速かったせいか昨日よりは涼しく感じた」と余裕。「あしたから逃げに乗っていく」と頼もしい。日本人初のステージ優勝に期待がふくらむ。

 ▽…白保中学校で行われた2017年度中学校国語授業改善研修会で、文部科学省の黒田調査官がある小学校の調べもの学習の様子を動画で紹介した。映像の中の小学校3年生男子は、図書館の本から背表紙のタイトルで適切な本かあたりをつけ、目次を開いて必要な情報が載っているか探していた。小学校3年生でもこのようなことができるのだなと、参加した教師一同は感心。八重山も負けられぬ。

 ▽…八重山里親会の役員は今後、行政と連携し、里親制度の理解促進に努めていくことにしている。家庭で養育を受けられなくなった子どもたちを一定期間、里親が養育するもので、なくてはならない制度。八重山里親会は結成して約40年になるが、一般にはあまり知られていないのが実情。まずは正しい知識と理解が必要だ。

自動運転バスの公道テストに便乗した…

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 自動運転バスの公道テストに便乗した▼空港を自動運転で出発。最初の国道交差点も正確に左折。ところがヤラブ並木にさしかかったら、自動運転の要・GPS(全地球測位システム)の感度が下がりだし、手動と併用になるとのアナウンス。トンネル同様、電波が届きにくく樹木でこうも影響を受けるとは想定外ですとの説明▼白保小前停留所では正着制御という道路縁石ぎりぎりに止められるかの実験。車いすで乗り込める10㌢程度が目標らしく、まずまずのでき。見通しのいい道路で停止していた車を追い越す実験も難なくクリア▼一等感心したのは、信号機情報の活用で先の信号を予測しスムーズに停止、通過していく走り。黄色信号を赤とみなす説明にも納得。ただし全行程での走行が制限速度内の40㌔未満のスピードなので交通量が増えてくる路線は渋滞を招いていた▼ともあれ、こんな長い公道での実証試験は世界でも初めてと自慢していたが、次回は、さらに性能(精度)を上げてハンドルとアクセルだけでなくブレーキもバックも自動、雨中、夜間の走行、緊急車両の追い抜きへの対応なども検証したい▼島の自動バスは人間だけでなく道を横切る小動物にもやさしさを。バス利用者を増やすには徒歩嫌いで性急な島人向きダイヤの研究も。(仲間清隆)

全国高校野球沖縄大会 八重農、8強進出

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先制の二塁打を放ち、チームの勝利に貢献した4番・鷹野蒼治郎=8日午前、北谷公園野球場

 【北谷】夏の甲子園出場を懸けた第99回全国高校野球選手権沖縄大会(県高等学校野球連盟、朝日新聞社主催)の3回戦8試合が8日、沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で行われ、北谷公園野球場第1試合の八重山勢対決は八重農が八重高を4|2で破り、創部以来初のベスト8進出を果たした。ベスト4を懸けた準々決勝の相手は浦添商業。9日午後0時半から沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。

■八重農 鷹野、先制二塁打

 八重高の追い上げ許さず

 【北谷】先攻の八重農は初回、1番・宮城羅が死球で出塁すると、犠打や四球で1死一、二塁の好機。4番・鷹野蒼治郎が真ん中高めの直球をはじき返した打球は左越二塁打、2点を先制した。

 続く5番・宜間遥希の犠打が相手の敵失を誘って1死一、三塁とチャンスを広げる。6番・嘉弥真大輔が「狙っていた」という直球を左翼への犠飛として1点追加。さらに、宜間の盗塁で2死二塁から、7番・登野城吉紘が中前打で加点、八重高先発の崎山鷹士郎をマウンドから引きずり降ろした。

 4点差を追いかける八重高は初回裏、2四球などで1死一、二塁から4番・東盛隼己が右前の適時打を放ち、送球が乱れる間に2人が生還、2点差に追い上げた。

 しかし、二回以降は互いに得点できず、膠着状態のまま最終回に突入。八重農は九回裏、2死一、二塁のピンチを迎えたが、登野城が代打・比嘉舜太朗を三球三振にしとめた。

八重農

400000000|4

200000000|2

八重高

(農)登野城、屋良部、登野城、屋良部、登野城|宮城

(八)崎山、花城、川原|石垣

▽二塁打=鷹野、登野城、宜間、仲間(以上農)、東盛、川満(以上八)

■砂川玄隆監督

 地区大会では負けているのでここで決着をつけようと強い気持ちで臨んだ。調子の良かった鷹野を久しぶりの4番にすえたのがよかった。数少ない3年生もチームをよくまとめてくれた。

■東与那覇明寛主将

 初回は盛り上がったが、点が取れない回が続くとベンチが暗くなりかけた。ベンチを盛り上げるよう声かけをしっかりし元気づけた。次も自分たちの野球をしっかりやって優勝を目指す」と意欲を燃やした。

国際釣り大会 カジキ初日は3本

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この日最大の162㌔のクロカワカジキを釣り上げたチーム世美がえりの当山喜一郎さん(左3人目)=8日、久部良漁港

 【与那国】「国境の島、パワー漲るカジキ釣り」をキャッチフレーズに開幕した第28回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町、主管・同実行委員会)は8日、2日間にわたる競技がスタート。初日はメーンのトローリング部門で162㌔のクロカワカジキを含む3本のカジキが上がった。大会にはトローリングの部に30チーム、96人、磯釣りの部に過去最高の29人が出場。黒潮の海を舞台に2日間、釣果を競う。

 初日は午前7時にフィッシングスタート。出場30チームが思い思いのポイントで大物カジキを狙った。

 2時間余の格闘の末にこの日最大の162㌔のクロカワカジキを上げた当山喜一郎さん(64)=チーム世美がえり・石垣市=は「最初は100㌔くらいかと思ったが、引きが強く、ラインが持たないと思うほどだった」と振り返り、「4年ほど前に上げた170㌔に次ぐ大物。いい船長に恵まれた。(今夜は)ゆっくり休んで明日、勝負をかけたい」と初優勝に意欲をみせた。

 50㌔のマカジキを釣り上げた植手章さん(48)=イン・ザ・ミラー、愛知県=は「午前9時に1本バラシてしまい、午後から釣り上げた。(カジキが)いることが分かったので、明日、船長と頑張りたい」と話した。

 最終日の9日も午前7時から競技が始まる。

 島の沿岸を舞台とした磯釣り部門では、8㌔のオオマチを釣り上げた阿久津慎吾さんが総重量13㌔でトップ。

 初日の競技終了後は会場の久部良漁港で、子どもや一般のカラオケのど自慢大会やフラオハナの「ハワイアンフラ」のほか、ゲストのきいやま商店がパワフルなステージを披露した。


プハ~!!の季節満喫

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「カリー」の掛け声で乾杯をする来場者ら=8日午後、石垣市新栄公園

 オリオンビアフェスト2017in石垣(オリオンビール㈱主催)が8日午後、新栄公園で開催され、大勢の市民や観光客らがビールを片手にステージのライブや余興を楽しんだ。

 夏の風物詩となっているフェストは同社の地域還元イベントで35回目。ことしで創立60周年を記念し、場内では謝恩価格でビールが販売された。

 與那嶺清代表取締役は「皆さまのご支援、ご愛顧を賜り創立60周年を迎えられ、感謝申し上げたい。弊社も勢いのある八重山にあやかりたい」とあいさつ。「カリーサビラ」の掛け声で来場者と乾杯をした。

 会場は、地元石垣島のアーティストBAGADABANDや琉球國祭り太鼓八重山支部、県出身の女性シンガーManami、、ディアマンテスのスペシャルライブで盛り上がった。

 ホテルのスタッフ仲間7人で来場した伊藤未来さん(32)=真栄里=は「みんなビール好きなので待ち遠しかった。来月、横浜に戻るので、仲間と飲む最後のビアフェストを楽しみたい」とうれしそうに話した。

 家族4人で訪れた漢那憲信さん(33)=真栄里=は「ビールがおいしい。日ごろは忙しくて家族で過ごす時間がないので、きょうはゆっくりしたい」と家族だんらんのひと時を楽しんだ。

なんと来賓の副市長が1位

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 ▽…石垣在波照間郷友会の親睦大運動会では子どもからお年寄りまで多くの人が参加し、多彩なプログラムを楽しんだ。うち、50代の100㍍走には、来賓で会場を訪れた石垣市の漢那政弘副市長が急きょ出場し、なんと1位に。「1週間に1回はジョギングをしている。その成果が出たのかな」と思わぬ結果に大喜び。

 ▽…豊年祭を前に新川婦人会が女性の役割を詳しく知ろうと初めて開いたゆんたく会。狩俣弘子さんによると、ユヌシュビでは、女役者6人全員が長崎御嶽に泊まり、一晩中線香を絶やさずに祈願を行っていたという。今では物騒な世の中になり、宿泊はしないようになったようだ。「時代の流れもあるが、新川村の女性は協力してくれるから楽しい。皆さんも仲間に入って手伝いをしてほしい」と呼び掛けた。

 ▽…子どもたちに多くの大会を経験させようと開催された空手道の第1回少年少女団体形選手権。流派を超えて6道場から28チーム82人が出場、日ごろの鍛錬の成果を披露した。団体形は一人が良くても、全員の演武が合っていないと評価されない。歩き方から呼吸まで、文字通り息を合わせる。五輪の正式種目となった団体形。八重山からも五輪選手が出るか。

石垣にも寄港している…

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 石垣にも寄港しているプリンセス・クルーズの広告が台湾紙に載っていた。高雄発着ツアーを紹介しており、ユネスコの世界自然遺産になっているベトナムのハロン湾や沖縄本島、宮古などを訪れる3コース▼広告は宮古島を「平たんで、どこからでも海が見える」と紹介。宮古サンセットビーチやパイナガマビーチを取り上げている▼高雄発着で石垣に寄港するツアーはないから、広告に載っていなかったからといって焦ることはないが、落ち着かない気分にはなる▼6月下旬に台北駅で開かれた「日本の観光・物産博2017」では宮古島観光協会もブースを出し、担当者が台湾の人たちに地図で宮古の位置を説明していた。「まずは宮古に来てほしい。そしてリピーターになってほしい」▼伊良部大橋などが外国人観光客にも人気を集めるようになったとはいえ、知名度アップはやはり課題といったところか。下地島空港という推進力を持つだけに、一気に飛躍する可能性もある▼「日本の観光・物産博2017」では、八重山商工高校の出地佑希君(3年)が見事なステージパフォーマンスで会場の台湾人を楽しませた。宮古島観光協会のスタッフからは「宮古にも出地君みたいな人がほしい」との声も。協力できることは協力して、競い合いで相乗効果だ。(松田良孝)

新川婦人会 伝統を先輩から後輩へ

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「スーマカシ」で使用する材料などを紹介する波照間紀代子さん(左から2人目)ら=9日午後、新川公民館

 豊年祭を前に、女性の役割について詳しく学ぼうと新川婦人会(大嵩めぐみ会長)は9日午後、祭事担当者(女役者)として伝統を支えてきた4人を招き、新川公民館でゆんたく会を初めて開いた。婦人会や青年会の会員ら約60人が参加し、豊年祭の歴史や新川村の祭事日程、スナイ(巻き踊り)の奉納、アヒャー綱などについて理解を深めた。

 女役者は姉役(シジャヤク)2人、中役(ナカヤク)2人、妹役(ウトゥドゥヤク)2人の計6人で構成。かつては長崎御嶽の神司の手伝いをしていたが、現在は不在となっている神司に代わって諸行事を行っている。

 ゆんたく会では、女役者を経験した漢那君さん、波照間紀代子さん、狩俣弘子さん、高西タマ子さんの4人が講師を務めた。年間祭事「正月願い(ションガズニガイ)」から、作物に対する祈願を締めくくる「フルズムヌン」までの全ての祈願の首尾を神前に報告し、豊作を祈願する「世ぬ首尾(ユヌシュビ)」に新川字会の女性たちが供え物をつくる「スーマカシ」や、使用する材料、スナイの奉納などについて説明した。

 狩俣さんはスナイのザイやツヅン(太鼓)の動きを実際に手でやってみせ、「ツヅンは頭の上には上げず、拝むように行う。大げさにしてもいけない」などと強調。4人の歌に合わせて、参加者2人がザイとツヅンを実演する場面もあった。

 アヒャー綱の男綱と女綱を結び合わせるブルピトゥ(棒貫人)は、中役の夫婦そろって元気な人が任されると説明した波照間さんは「大変な名誉。棒はブルピトゥしか触ってはいけない。1番困るのは、ほかの村の人たちが中に入ってくること。当日は周囲を新川婦人会で囲んでほしい」と呼び掛けた。

 大嵩会長は「先輩たちがこれまで伝統行事を陰ながら支えてきたことを改めて感じた。初めて知ったこともあり、今後私たちがどうしていくべきかヒントを得られた。とても有意義な時間だった」と語った。

与那国島国際カジキ釣り大会 当山さん、トローリング初優勝

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念願の初優勝と大物賞を獲得したチーム世美がえりの当山喜一郎さん(右から3人目)。同4人目は第八暁丸の尾野文建船長=9日午前、久部良漁港

 【与那国】豊かな黒潮の海を舞台に8日から競技が繰り広げられた第28回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町、主管・同実行委員会)最終日は9日、5本のカジキが上り、初日の3本と合わせ8本の釣果で閉幕した。トローリング部門は、この日89㌔のクロカワカジキを上げた当山喜一郎さん(64)=チーム世美がえり・石垣市=が、初日の162㌔と合わせ2日間トータル251ポイントで念願の初優勝。同時に大物賞も獲得した。磯釣り部門では仲嶺成八さん(与那国)が22・4ポイントで連覇した。

 大会にはトローリングの部に30チーム、96人、磯釣りの部に29人が出場。与那国島近海や島の沿岸で2日間、釣果を競った。

 初日の162㌔に続きこに日も89㌔のクロカワカジキを上げ初優勝を飾ったた当山さんは「尾野さん(船長)が船を買い替えたのでゲン担ぎで胸の内ではトップを取れればと思っていた。(チームエンジェルOICの)坂東さんの3連覇も阻止したかった。15年間参加しているが、きょうは気合が入った。うれしい」と話した。

 磯釣り部門で連覇した仲嶺さんは「連覇はうれしい。海底の地形を知っているので目星をつけた。優勝はしてやったりの気分で最高」と喜んだ。

 表彰式では、120㌔のカジキの丸焼きが来場者に振る舞われたほか、ゲストの与那国出身の宮良康正さん、長間孝雄さんがステージを披露。航空自衛隊南西航空音楽隊の演奏もあった。最後は全員で輪になり「どぅんた」で心を一つにし、打ち上げは花火が夜空に大輪の花を咲かせ、3日間にわたる大会の幕を閉じた。

 結果は次の通り。

 【トローリング部門】

 ①当山喜一郎(チーム世美かえり・石垣市)251ポイント②上間徳三郎(まんたばる、与那国町)199ポイント③杉本良太(株式会社杉本工房、糸満市)114ポイント

 【磯釣り部門】

 ①仲嶺成八(与那国)22.4ポイント②阿久津慎吾(同)20.2ポイント③伊藤啓志(岐阜県)11.2ポイント

県高校野球準々決勝 八重農 初4強

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校歌を歌い終え、応援の人たちが待つ一塁側スタンドに笑顔で駆ける八重農ナイン=9日午後、沖縄セルラースタジアム那覇

 【那覇】第99回全国高校野球選手権沖縄大会(県高等学校野球連盟、朝日新聞社主催)は9日、沖縄セルラースタジアム那覇などで準々決勝4試合を行い、八重山農林が浦添商業を6―2で下し、初の4強入りを果たした。八重農は15日、決勝進出をかけ第3シードの美来工科と対戦する。15日は同スタジアムで午前10時から糸満対興南、午後0時半から八重農対美来工科の準決勝2試合が行われる。

■八重農、15安打快勝

 宮城、七回にソロ本塁打 浦商投手陣崩す

 夏の甲子園出場校を決める沖縄大会で9日、八重農が浦添商の4投手に15安打を浴びせ、6―2で快勝した。前日に八重高を下し、唯一勝ち残る八重山勢として、地元高校球児から思いを託されて臨んだ準々決勝。3―2と追い上げられて迎えた七回、3番宮城羅の左越えソロ本塁打で勝利の流れを引き寄せ、八、九回に加点して突き放した。守っては投手4人の継投で相手打線を翻弄(ほんろう)、連打を許さず、付け入る隙を与えなかった。

 先攻の八重農は二回表、2死無塁から6番・仲間明日貴が内野へのぼてぼての当たりに気迫のヘッドスライディングで出塁。その後、2死満塁となった好機に「自分が先導して点をとる」と打席に入った9番・大城琉が甘いチェンジアップを中前に弾き返し、2点を先制、続く1番・鷹野蒼治郎も右翼線への適時二塁打でさらに1点を追加した。

 八重農は、二回と五回に1点ずつ返され、1点差に詰め寄られて迎えた七回、先頭打者の3番・宮城が初球のカーブを完璧にとらえ、自身公式戦初となる左翼越えの本塁打を放った。

 波に乗った八重農は八回に敵失やボークで2死三塁とすると、2番・石垣永恭が真ん中高めの直球を中前に運んで5|2。続く九回には1死二、三塁から9番・大城の犠飛でダメ押しの1点を挙げた。

 先発は仲野太陽。嘉弥真大輔、エース登野城吉紘、屋良部将司がつないだ。三回2死満塁で、2番手の嘉弥真大輔から継投した登野城吉紘が内野ゴロに打ち取ってピンチをしのいだ。七回から登板した屋良部は、打者10人に対し3奪三振と好投した。

 結果は次の通り。

八重農

030000111|6

010010000|2

浦添商業

(農)仲野、嘉弥真、登野城、屋良部|宮城

(浦)末吉、平田、屋宜、野原|山入端

▽本塁打=宮城(農)

▽三塁打=儀保(浦)

▽二塁打=鷹野(農)

■豊富な6投手が強み

 砂川監督「だれでも投げられる」

 守りの強みは、左右それぞれ3枚の投手陣。砂川監督は「6人がいつでもだれでも投げられる態勢をつくっている」と信頼を寄せる。

 この日の浦添商戦も仲野太陽、嘉弥真大輔、登野城吉紘、屋良部将司の右3人左1人の4人で継投、強力打線に的を絞らせなかった。

 先発の仲野は二回、2安打と犠打で1点を許したが、後続を断った。三回2死満塁のピンチでマウンドを任された3番手・登野城は「ピンチはエースにまかせておけという気持ちで投げた」との言葉通り、打者12人に36球を投げ被安打2、2三振を奪う好投。最後は屋良部が締めくくった。

 捕手の宮城羅は、次々と変わる投手の対応に「いつも実践でやっていることなので戸惑いはない。左右の低めに集めて打たせて取るだけ」と淡々。野手がアウトを積み重ね、失策0の安定した守備をみせた。

■打撃に自信

 本塁打1本を含む15安打6得点で強打の浦添商に打ち勝った。

 二回表、2死満塁で迎えた好機に2点適時打を放った大城琉は「八重農は、県内で一番打撃の練習をしていると思う」と自負。「自分が先制点を取ってやろうと打席に入ったのでうれしかった」と笑顔で振り返る。

 「カーブが真ん中に入ったので捉えることができた」と宮城羅が振り抜いた打球は、逆風にもかかわらず左翼席まで届いた。

 砂川玄隆監督は「練習の8割が打撃練習だ。どこよりもうちがバットを振ってきた」と打撃力に自信。2年生主体のチームだが、「ここ20年で最強」と太鼓判を押す。

■打撃も良くなっている

 砂川玄隆監督

 苦戦しながらも順調にきた。打撃なども試合を終えるごとに良くなっている。残塁が多かったのが課題だ。

 チームはいい状態

■東与那覇明寛主将

 チームはいい状態できていて、雰囲気もどんどん良くなっている。準決勝は、守備からリズムをつくり、打撃につなげ勝ち上がっていきたい。

海外資本の動きも活発化

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 ▽…建設ラッシュの石垣島。なかでもホテルや商業施設、住居の着工はめまぐるしい。米原でも会員制高級リゾートホテルが建設中だが、富裕層をターゲットにした宿泊施設は少ない。石垣島ブランドを生かして、自社のリゾート会員を増やす戦略だ。島内には島外資本が多く、最近では海外資本の動きも活発化。気がかりなのはホテルを開業しても人手がいないということだ。

 ▽…平久保小学校の園児、児童9人が10日、サバニに乗って同校近くの海の沖まで行き、シュノーケリングでサンゴ礁を見る環境学習を行った。エコツアーふくみみの大堀健司代表は「山だったらあの辺りの木が枯れているなど状況が一目瞭然だが、海は入って見ないと分からない。気にしてほしい」と話す。目の前にある海だが、海中の変化は見落としがち。意識して関心を持つことが環境保全への第一歩だ。

 ▽…美崎町自治公民館は約30年前の結成直後から、期成会をつくり公民館建設に向け活動してきた。土地のない美崎町で建設用地確保が難航。竹富町役場隣の下水道の上、大鷲の象公園、離島ターミナルと変遷し2015年、新栄公園に決まった。これまでは集会や行事は他地区の公民館やホテルなど利用してきたが、ことし10月、念願の公民館が完成する。


石垣市が市制施行70周年の節目を迎えた

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 石垣市が市制施行70周年の節目を迎えた。幾多の先人の労苦に感謝し、新たな振興発展を誓う日である▼70年前は、どんな時代だったか。マラリア禍がようやく収束し、開拓移民の入植やマクラム道路、リースン道路など開発のつち音が響いた。第1回とぅばらーま大会が開かれたのもこの年。傷心の人々を癒やした▼施行20周年は大浜町合併3年目。市歌、市旗、市章が制定告示され、三大記念事業として八重守之塔と大鷲の像除幕式、石垣港ターミナルビル落成式が行われた。30周年は石垣市都市目標宣言および市民憲章が制定され、市の花、木、鳥、蝶、魚、貝が選定告示された▼40周年は待望の市民会館での式典だった。於茂登トンネルが開通し、市公設市場の竣工や市営プール落成など都市基盤整備が進み、アジア民族芸能祭など文化事業も華やかに展開された▼50周年には戦争マラリア犠牲者慰霊碑が建立され、観光立市を宣言した。60周年は風景づくり条例を施行し、西表石垣国立公園が誕生した。振り返ればさまざまに過去と向き合い、現実を直視し、あるべき未来像を提示してきた節目である▼さて、70周年。人口5万人を目前に、私たちは多様な価値観、対立と分断のなかで生きている。市民が等しく共有できるような未来像が描けているだろうか。(慶田盛伸)

当地ナンバープレート交付開始 原付バイクと小型特殊自動車

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中山義隆市長(右)から「石垣市A・・70」の記念ナンバープレートの交付を受け、原付バイクに取り付けてもらった波平吉次さん=10日午前、市役所ピロティ

 石垣市は10日午後1時から、市制施行70周年を記念して作製した「ご当地ナンバープレート」を「1」から順に交付を開始した。交付対象は原付バイク(50㏄以下、90㏄以下、125㏄以下の3種類)と小型特殊自動車(農耕作業用)。プレートの新規登録、交換の申請は税務課で受け付けている。

 これに先立ち市役所1階ロビーで交付開始セレモニーが行われ、中山義隆市長が、市制施行70周年にちなんだ「石垣市A・・70」の記念ナンバープレートを、抽選で当選した波平吉次さん(61)=真栄里=に手渡した。

 中山市長は「70周年にちなんだナンバープレートは1枚だけ。波平さんには、さっそうと走って市制70周年をアピールしてもらいたい。市としてもナンバープレーを普及させていく」と述べた。

 早速、税務課の職員に記念プレートを取り付けてもらった波平さんは「70周年という節目の唯一のナンバープレートなので軽い気持ちで応募したが、まさか当たるとは思わなかった。石垣島にマッチしたデザイン。目抜き通りを往復しようかな」と喜んだ。

 申請に必要なものは新規登録で▽印鑑▽販売証明書▽自賠責保険証明書、交換で▽印鑑▽旧ナンバープレート▽自賠責保険証明書。

 問い合わせは税務課(83—1133)。

竹富町が産学官協定締結 元気なふるさとづくり推進

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包括的な連携に関する協定を交わした西大舛町長、大城学長、花城理事長、上勢頭会長(左から順)

 竹富町は10日、「日本最南端の大自然と文化の町 竹富町」づくりの推進を目的に、琉球大学(大城肇学長)、沖縄美ら島財団(花城良廣理事長)、竹富町商工会(上勢頭保会長)の4者で、包括的な連携に関する協定を締結した。同町が産学官包括連携協定を結ぶのは初めて。期間は2018(平成30)年3月31日まで。西大舛髙旬町長は同協定を「地域資源を活用し、広域的、そして効果的に特色あるまちづくりを実現するために確かな一歩を踏み出す大きな機会」とし、4者の密接な連携協力を通して、創造性のあるまちづくりと地域産業の振興、学術研究の発展、島内の人材育成を目指す。

 同協定は最終的な目標を「元気なふるさとづくり」とし、▽情報化社会の構築▽自然・生活環境の保全および防災対策の推進▽地域伝統文化の継承と発信▽島しょ地域における物産・観光の経済的波及効果を高める研究—など10項目の連携協力を交わすもの。

 今回の協定締結を機に、ことし9月から、琉大工学部の学生らによる白浜小学校(重信知雅子校長)への出前講座の実施、町が現在、策定中の第2次海洋基本計画に海洋生物に関する調査研究の活用などを予定する。

 町は2004(平成16)年から琉大と連携協定を、町商工会とは事業連携を結んでいる。まちづくりのより強力な推進を目的とする4者間の連携協定に、鳩間島出身の大城学長、花城理事長が賛同、実現した。

 10日午後、石垣市商工会議所大ホールで締結式が行われ、西大舛町長が町出身者のUターン率が2割に留まっている現状や持続可能な振興策の創出を課題に挙げ、「誰もが安全安心に幸せに暮らせるふるさとづくりに組織的に取り組んできたい」とあいさつ。

 大城学長は「県内唯一の総合大学として、大学が持つさまざまな教育研究の成果を竹富町へ還元しなければならない」と話し、花城理事長は「沖縄美ら島財団総合研究センター西表支所を設け、西表島を拠点に動植物や海洋植物、サメ類など研究することで、まちづくりの展開を加速していきたい」と述べた。

 上勢頭会長は「島しょ地域からのグローバルに戦える企業の創出、真の地域ブランド創出の第一歩になれば」と期待を寄せた。

市制70年 発展誓う 中山市長「新たな一歩に」

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中山義隆市長から表彰状を受ける功労者ら=10日午後、市民会館大ホール

 石垣市は10日、市制施行70周年記念式典を市民会館大ホールで開き、70年の歩みを振り返るとともにさらなる市政発展を誓った。自治や市政に功労のあった141人を表彰。中山義隆市長は先人の功績をたたえながら、「新たな石垣市政の第一歩に全身全霊で取り組んでいく」と決意を述べた。

 功労者は、4期16年にわたって市長に在職した大濵長照氏ら自治功労で5人、観光産業など地域経済振興に尽力した宮平康弘氏ら特別表彰で5人、自治の進展に貢献した松山哲典氏ら市政功労で131人。中山市長が一人一人に表彰状を手渡した。

 市社会福祉協議会の会長、市老人クラブ連合会会長などを務め、市民福祉の向上に貢献したとして表彰された石垣實勇氏(83)=宮良=が受賞者を代表してあいさつ、「賞に恥じないよう地域の活性化、地域の福祉向上に努力したい」と決意を新たにした。

 特別表彰にはISKA世界ライトミドル級王者の廣虎(根間裕人)さんも選ばれ、受賞後、「僕みたいな若者が選ばれて恐縮している。好きで格闘技をやっているが、表彰されて誇りに思う」と語った。

 中山市長は式辞で「日本最南端の自然文化都市をしっかりと引き継いでいきたい」「雇用の創出や子育て支援、保育士や教諭などの専門人材の育成などあらゆる施策を講じ、活力あるまちづくりを推進する」などと述べた。

 知念辰憲市議会議長、翁長雄志県知事(浦崎唯昭副知事代読)、親善友好姉妹都市代表として内田康宏岡崎市長、八重山市町会副会長の外間守吉与那国町長が祝辞を述べた。

 第2部では各年代の思い出、メッセージなどを映像で紹介。八重山高校郷土芸能部の舞踊、沖縄剛柔流空手道協会八重山支部拳秀館上地空手道場の演武で花を添えた。

 式典の冒頭では国歌斉唱、市歌斉唱、市民憲章唱和があった。

隊員用宿舎、町予算をも上回る

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 ▽…与那国町の久部良と比川で建設中の隊員用宿舎の総工費51億円余が高額に上っている。久部良だけで34億6000万円と、町の2017年度当初予算28億円余をも上回る額。1戸当たり1億円余り。資機材の海上輸送費、作業員の交通費・宿泊費などが要因と説明しているが、それでもこの額には首をかしげたくなる。

 ▽…石垣市シルバー人材センター安全・適正就業推進大会が開催され、同センターに登録する60歳以上の会員が「事故防止、急ぐな、あせるな、気を抜くな」のスローガンの下、安全で適正な就業に決意を新たにした。これからの時期、炎天下での草刈り作業のほか、屋内での清掃活動でも熱中症に注意しなければならず、「こえかけ」を実践して予防対策を。

 ▽…竹富町の臨時会で一度、減額補正された校舎改築工事費を含む予算案が可決。質疑では再びの計上に対し、「工期の遅れ」「遅れに伴う仮設リース料」を懸念する声が飛んだ。町教委も共通認識の課題として、しっかり調整していく考えを示した。工事がずれ込むと、工事費と子どもたちの教育環境にしわ寄せが来る。大人の計画、調整、約束はしっかりと。

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