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海の生き物を観察 真栄里海岸

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イノーの生き物を観察する参加者ら=2日午後、真栄里海岸

 石垣島サンゴウィークの一環として、海の自然教室イノーのコーラルウオッチ(環境省那覇自然環境事務所主催)が2日午後、真栄里海岸で開かれ、親子連れなど約40人が参加、サンゴ礁の生き物を観察した。

 参加者は真栄里海岸のイノー(サンゴ礁に囲まれた浅瀬)を歩き、水中メガネとサンゴの健康度を示す色見本を使ってチェックした。

 今回で2回目という山田太智君(新川小2年)は「海の生物が好きで参加した。サンゴの形や熱帯魚、ヒトデも観察できたので楽しかった」と喜んだ。

 初参加の平良美夢さん(登野城小5年)は「サンゴが白化しているものもあったので勉強になった。海が汚れていると感じたのでごみを捨てないでほしい」と訴えた。

 同事務所の春口洋貴アクティブ・レンジャーは「白化現象が進むサンゴを見て、多くの子どもたちがサンゴに関心を持ってくれれば」と呼びかけた。

 観察会終了後、参加者はサンゴサポーターで詩人の俵万智さんの指導でサンゴの様子を短歌にしたりした。


建て替え工事が急ピッチ 与那国町立祖納保育所

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新年度開所に向け建設が進められている与那国町立祖納保育所=2月25日、祖納

 【与那国】施設の老朽化に伴う祖納保育所の建て替え工事は、本年度内の完成に向けて急ピッチで作業が進められている。施設は、これまでになかった2、3歳児のランチルームや0、1歳児のほふく室に畳間を新設する。現保育所は、1977年に町内初の認可保育所として開所し、今年で37年目。新施設は、5月の供用開始を予定している。

 施設の総工費は、県の一括交付金を含む約1億4000万円。建て替え場所は、現保育所から北側約100㍍先の町道に接し、災害時に避難しやすいなど防災にも配慮して選ばれた。

 建物は、鉄筋コンクリート建てで赤瓦屋根の平屋。建築面積は、507平方㍍、延べ床面積423平方㍍で現保育所の倍近い規模となる。

 施設は、各保育室にトイレを備え、幼児用と職員用のシャワー室も設置するなど衛生管理も重視している。

 また、雨天時の園児の送迎で安全確保を図るため、屋根付き停車場を整備して事故防止策も講じることとしている。

 現保育所の開所当時は、町立保育所としては珍しく、保育士を本島から採用したことが話題になった。 (田頭政英通信員)

「海をきれいに」 漂着ごみ76個分回収

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石垣島サンゴウィークの一環として行われたビーチクリーンで漂着ごみを拾う参加者ら=2日午前、伊野田海岸

 石垣島サンゴウィーク2014(同実行委主催)のイベントとして毎年行われているビーチクリーンが2日午前、伊野田海岸で約50人が参加して行われ、2時間の清掃でごみ袋76個分とブイ16個を回収した。

 清掃は今年で4回目。石垣市観光交流協会青年部の宮里安一部長は「悪天候で当日の一般参加は中止したが、現地の案内などが不十分で申し訳ない。悪天候の中、清掃に参加したくれた皆さんに感謝したい」とあいさつ。

 毎回、同ビーチクリーンをサポートしている海Love Love フェスタ石垣島の佐藤紀子実行委員長は「サンゴウィークは世界共通の問題である漂着ごみについてみんなに考えてもらういい機会。石垣の海をきれいにしたいという輪が広がってくれたらうれしい」と語った。

 伊野田に住む金城ソノエさん(73)は「今年も多くの人が清掃に協力してもらい、ありがたい」と話した。

山本大臣が与那国視察 ジェット機就航など要請

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久部良漁港を視察し、カジキ輸送について説明を受ける山本沖縄北方担当大臣(中央)=2日午前、久部良漁港

 【与那国】山本一太沖縄北方対策担当相が2日、大臣就任後初めて与那国町を訪問。風力発電施設や長命草加工処理施設、町立与那国診療所などを視察したほか、外間守吉町長から与那国石垣路線のジェット機就航や祖納港整備など4項目の要請を受けた。山本大臣は「要望はしっかり受け止め、政府としていろんな側面から検討させていただく」と述べた。

 視察目的について山本大臣は「与那国は国境離島という位置づけもあり、沖縄振興の担当大臣、領土担当、海洋政策担当大臣として一度は必ず足を運ばなければいけない場所」と話した。

 風力発電施設の視察では、最高で島内の7割の電力をまかない、1年間平均で太陽光と風力を合わせて島内で使用される電力の2、3割を供給していることに触れ、「全国平均からするとすごく高い。エネルギーに特化した島づくりができるのではないか」と述べた。

 一括交付金を活用し、インターネットのテレビ電話で東京大学の学生の授業を受けている町営学習塾では、大臣も実際に授業を体験。「インターネットを活用した授業に感銘を受けた。とても臨場感があって、教える東京大学の学生もすごく上手だった」と話した。

 ジェット機就航については「漁協からもカジキが今のプロペラ機では一度に運べないという話を聞いている。必要性は理解しているが、民間航空会社のことなので、簡単でないが、真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。

 外間町長は「与那国が抱える諸問題について要請書を提出した。国境の島に住む人の生活をどうつくっていくか、前向きに検討してくれるものと期待している」と述べた。

 町が要請したのは県道216号-217号(祖納-久部良)の国道への格上げ▽与那国島内の光ファイバー幹線整備▽祖納港の整備▽与那国石垣路線のジェット機就航の4項目。

白保初の女性市議誕生 市議補選は東内原氏

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白保初の女性市議となり支持者と喜ぶ東内原氏=2日夜、白保

 石垣市議会議員補欠選挙は2日、石垣市長選と同時に行われ、即日開票の結果、中山氏とセットで戦った新人で保育士の東内原とも子氏(57)が1万4513票を獲得し初当選した。新人の農業委員会会長の崎枝純夫氏(58)は1万2724票で及ばなかった。

 東内原氏は白保初の女性市議となる。白保の自宅では、当確の報で歓喜に包まれ、東内原氏は支持者らと抱き合い、喜びを分かち合った。

 東内原氏は「島の心と子を思う心が伝わった。運動に携わってくれた皆さんのおかげ。中山市長とのダブル当選は心強い。これまで訴えてきた待機児童の解消と保育士の充実に努めたい」と決意を語った。

 一方、崎枝氏は「大浜長照さんを市長にと一生懸命やってきたが残念な結果だ。いたらぬ点を反省し、次に向けて頑張っていきたい」と述べた。

 東内原とも子(ひがしうちはら・ともこ)。1956年12月21日、石垣市白保生まれ。愛知県岡崎市岡﨑女子短期大学(3部)卒。78年から現在まで保育士。八重山ママさんバレーボール連盟会長。

戦いすんで…

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 ▽…石垣市長選から一夜明けた3日朝、選対本部となっていた事務所を訪れると、支持者らがすでに後片付けを行っていた。中山選対事務所は宴の後。喜びに包まれたであろう、宴会の残り香があった。燃えに燃えた一週間が終わり、この日から普通の生活に戻った。

 ▽…1日から全国一斉にスタートした2014春季火災予防運動。3日は、あまかわ幼稚園幼年消防クラブが元気いっぱいの踊りとスローガンを大きな声で読み上げ、職員や市女性防火クラブがチラシを配布し「火の用心」を呼びかけた。昨年は過去最多、30件の火災で死者1人、負傷者1人、今年は関係機関の取り組みで何とか発生を抑えてほしい。

 ▽…本島で3日早朝、午前中に地震が発生。石垣市でも午前5時11分に平久保で震度1を観測。立て続けの揺れに本島の知人から「何かの前ぶれでは」「怖い」と不安の電話。八重山でも今月1日午後11時53分に西表島で震度1の地震が発生。いつ起きるか分からない地震、深夜だと暗闇のなかでの避難となる。普段から懐中電灯など備えが必要だ。

浜崎町が海だったころ、付近の護岸でよく…

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 浜崎町が海だったころ、付近の護岸でよく遊んでいた。夕日を見ながら家へ帰るのが日課だったが、時には体長2㍍以上あるサメと遭遇、大騒ぎした▼現在の蓬莱閣あたりで、毎日のように通ったのは怖いモノ見たさだったのだろう。護岸の上に立ち、映画のシーンのようにゆっくりと回遊する光景に、心臓は爆発しそうで、近くに人影あれば大声で知らせた▼このころは新栄町埋め立て工事の影響が見られたが、ところどころに美しいサンゴ礁があった。サメは小魚を求めて泳ぎ回っていたようだ▼また、ホテルサンシャイン付近海岸にもサンゴ礁が点在、週末には干潮時間を見計らってウムズナー(イイダコ)採りに夢中になった。その環境はやがて壊れた。舟蔵公園隣を流れていたパイン工場の排水が影響したのかも知れない▼島を訪れる人々からは、「きれいな海」「見たことがない美しさ」と絶賛される。しかし昔の光景を知る者としては、一瞬言葉に詰まる。北部海岸まで出向かなければ、ウミガメの産卵を見ることもできなくなった▼あすはサン・ゴ(3月5日)の日だ。島が世界に誇る大自然を守り育てようとさまざまなイベントが催されているが、実践でまず「浜下り」を改めよう。いくら慣習だからといって、サンゴを踏みつぶせば島の財産を失うのである。(黒島安隆)

若さと行動力で地域振興

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■中山氏、圧勝で再選

 2日に投開票が行われた石垣市長選挙は、現職の中山義隆氏(46)が自公の厚い組織力にも支えられ、前職の大浜長照氏(66)に4000票余の大差をつけて圧勝、保守として鬼門の2期目も突破して再選された。市民は再び若さと行動力の中山氏に石垣市のまちづくり、経済振興を託した。

 前回長期政権批判で5期目を阻まれた大浜氏は、今回保守の一部も取り込んだ「市民党」で雪辱を期した。しかし年齢的にも「過去の人」のイメージを払拭(ふっしょく)できず、加えて従来の殻を破れない「平和」をメインとする革新陣営の旧態依然の選挙戦術も、経済低迷で目の前の生活や経済を重視する今どきの若者を引き付ける魅力に欠け、前回に続く大敗となった。

 今回の大浜氏の再登板で見られたように革新陣営の人材不足は極めて深刻だ。当面9月の市議選をターゲットに若い世代の人材発掘と育成を図ることができなければ、今後しばらく“冬の時代”が続くことになるだろう。 

 

■96項目のマニフェスト実現へ

 中山氏の勝因は、自身が今選挙でアピールした過去4年間の実績と若さ・行動力が評価されたものだ。19日に1期目の任期が満了し、20日から「日本一幸せあふれる石垣市」づくり第2章がスタートする。

 中山氏は当選インタビューに答え、「市民と約束したマニフェストを必ず4年間で実施したい。さらに新空港開港で上向いた経済、観光を伸ばすことで各種産業を育成し、市民一人一人が経済の豊かさ、生活の安定を実感できる石垣市づくりをしたい」とあらためて決意を語った。

 そのマニフェストは、アジアの玄関の立地を生かした「国際観光都市」を石垣市の将来像として、▽平和へのアプローチを筆頭に▽福祉・医療▽農業・畜・水産業振興▽経済振興|など11項目を柱に96項目からなっている。持ち前の若さと行動力で待機児童ゼロ、県内最高の市民所得などの公約を実行し、子育て世代など市民一人一人が幸せを感じることができるまちづくりを一歩一歩着実に進めてもらいたい。

 観光業界期待のゴルフ場建設や職員の意識改革によるスピード感ある市政運営も2期目の課題。新空港以来の大型プロジェクトである建設業界期待の国営土地改良事業は、ぜひ目標の95%同意取り付けで事業を進めたい。

 

■自衛隊配備はお断りを

 今回の選挙では自衛隊の石垣配備が報道され、自公の政府与党は火消しに追われたが、受け入れに柔軟な中山氏の当選で同問題が具体化する可能性は極めて高くなった。そこで懸念されるのが、かつての新空港問題のように住民を2分した対立に発展することだ。

 小さな観光の島に軍事基地は似合わない。中山市長は、平和な島を対立に導く自衛隊配備を断ってほしい。

 那覇市の翁長雄志市長は、中山市長と同じ保守系だが、普天間飛行場の辺野古移設やオスプレイ配備などで沖縄のアイデンティティーにこだわり、政府の姿勢に公然と反対している。平和の党の公明の支持を受ける中山市長にもそういう柔軟な対応を期待したい。


JTAが機内販売

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南ぬ島石垣空港開港1周年でオリオンドラフトビールデザイン缶の機内販売をPRしたJTAの客室乗務員ら=3日午後、那覇空港

 【那覇】南ぬ島石垣空港開港1周年を記念し、日本トランスオーシャン航空(佐藤学社長)は4日から、オリオンドラフトビールデザイン缶の機内販売を開始する。

 販売に先立ち3日午後、那覇空港で同社客室乗務員の饒平名真希さんが「1周年を迎え、新しい空港をお客さまに楽しんでもらえるようオリオンビールとともに魅力を発信していきたい」と販売をPRした。

 同社の機内販売は、1997年12月にスタート。オリオンドラフトビールは定番商品で、これまで石垣島と宮古島で毎年開催されているトライアスロンを盛り上げようと販売されてきた。

 今年は、南ぬ島石垣空港開港1周年と4月30日開催の全日本トライアスロン宮古島大会を記念缶でPR。石垣|那覇路線をはじめ、JTA全11路線で4月下旬まで販売する。1缶350㍉㍑はおつまみ付きで500円。

思い思いに飛行機描く ワークショップで約100人が参加

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飛行機を描くアートワークショップでデザインを楽しむ参加者たち=1日午後、石垣市役所ピロティ

 石垣島に縁のあるクリエーターを発掘し、美しい島の魅力を発信する「石垣島Creative Flag」プロジェクトの一環として1日午後、市役所ピロティで飛行機を描くアートワークショップが開かれ、子どもたちを中心に市民約100人が参加した。

 ワークショップは、同プロジェクトクリエーターのpokke104(池城由紀乃)さんの描いた飛行機の下絵に、参加者が色鮮やかなアクリル絵の具でシーサーやセマルハコガメ、海の生き物など七つのテーマに沿ったデザインを施した。

 pokke104さんは「それぞれが石垣島の魅力を好きな色を使って表現し、素晴らしいオリジナル飛行機が出来上がった。身近にあるもので何かを作ることで、家族のコミュニケーションづくりのきっかけになってほしい。私自身も元気をもらった」と語った。

 参加した武田結菜さん(登野城小2年)は「絵を描くのが好き。デザインはちょっと難しいけど、いい感じにできた」、仲辻宇沙子さん(名蔵小2年)は「絵や何かを作るのが大好き。デザインするのも楽しい」と感想を話した。

 完成した絵は、8日に新港地区で開催されるTsunDAMI ISLAND FESTIVALの会場に展示される予定。

防火パレードで「火の用心」

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2014年春季火災予防運動防火パレードで「火の用心」を呼びかけたあまかわ幼稚園幼年消防クラブ

 「消すまでは 心の警報 ONのまま」を全国統一防火標語に春季火災予防運動が1|7日の1週間、全国一斉に展開。石垣市消防本部(大工嘉広消防長)は3日午後、同本部で出発式を行い、おそろいのハッピを着たあまかわ幼稚園幼年消防クラブの園児や、女性防火クラブの会員らとユーグレナモールでパレードし「火の用心」を呼びかけた。

 昨年市内では30件の火災が発生。359万円の損害が出ている。今年は3件発生している。

 出発式には職員と市消防団(新垣能一団長)、市女性防火クラブ(西表直子会長)メンバーが参加。大工消防長は「昨年は過去最多30件の火災が発生。原因はうっかりミスなどのヒューマンエラーが多かった。市民に火器の取り扱い、火の用心を訴えたい」と述べた。

 県消防協会八重山地区支部の田場由盛支部長は「支部としても消防の重要性を認識し、防火指導の強化など事業の推進に協力したい」とあいさつした。

 その後、防火パレードを行い、各店舗や道行く人たちに「火の用心」を訴えた。

 運動期間中は▽住宅用火災警報器の設置など住宅防火対策の推進▽防火対象物や危険施設への立ち入り検査▽幼児への防火指導|を重点目標に取り組む方針。

 同本部によると、3日現在で3件の火災。昨年は1年間で30件発生、死者1人、負傷者1人。内訳は建物12件、船舶・車両7件、その他11件。建物のうち5件はコンロの消し忘れ。その他のうち9件は田畑への無断火入れが原因だった。損害額は359万6000円で過去最少。

墓地整備基本計画策定へ 竹富町

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墓が集約されている竹富島の墓地=資料・1月29日

 竹富町自然環境課(白保隆男課長)では、沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)事業を活用した島々の景観形成事業の一環として、町墓地整備基本計画の作成作業を行っている。年度内に町内全世帯を対象にしたアンケートをまとめ、来年度には各地区で説明会を実施し、計画案を町議会に諮りたい考え。白保課長は「田畑に墓が点在している地域もあり、景観上の観点からも墓を集落の一角にまとめられるように誘導したい」と述べ、協力を呼びかけている。

 町内では地域により墓が点在している地域や、集落単位で共同墓地を形成し、墓を一角に集積している地域があるものの、近年は各地域ごとに墓を一角に集積する共同墓地形成を望む要望が上がっていた。

 また、新しく墓を造る際には地域の共同墓地に入りきれなくなっているため、町有地や国有地の賃貸・払い下げによる新たな用地確保の要請も上がっている。

 同事業では景観を踏まえた集落形成や土地利用の観点から墓地用地の誘導が必要だとして、アンケートや実態調査を踏まえて墓地のあり方を検討していく。事業費は約800万円。

 2月までに町内全世帯を対象に一次アンケートを実施。墓1基ごとの立地場所、管理状況、周辺の状況を調査し、台帳と分布図の作成作業を進めている。

 一次調査で町内には628基の墓が確認されているが、同課では所有者不明や無縁墓などを含めると町内の墓は約800基にのぼると見込んでいる。

 白保課長は「林野庁から国有地を借りて共同墓地を造っている地域もある一方、畑の片隅などに造られている現状もある。墓地用地が不足し、拡大しなければならない地域もあり、景観上の観点からも墓を集落の一角にまとめられるように誘導する町墓地整備基本計画を策定したい」と話した。

 同課では2月中に二次調査結果をまとめた後、来年度に検討委員会を設置するとともに各地域で説明会を開いて地域の意向を確認し、墓地用地の集約化を図る計画を策定したい考え。

「住民投票も視野」 自衛隊配備で中山氏

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当選から一夜明けた3日朝、報道陣と談笑する中山義隆さん=3日午前8時半ごろ、自民党石垣市支部事務所

 石垣市長選で向こう4年間のかじ取り役を託された中山義隆氏は3日、自民党石垣市支部事務所で報道関係者のインタビューに応じた。自衛隊の部隊配備が計画された場合の対応について「市民から住民投票が必要という声が巻き起これば、実施することも視野に入れたい」と述べ、民意を問う一つの手段として検討する考えを明らかにした。前回からの公約の一つ、市長を対象にした多選禁止条例については6月以降の議会に提案する意向を示した。4期以上を多選とする考えだ。

 中山氏は自衛隊問題について「防衛や安全保障は国の専権事項なので、国が考えを示す必要がある。石垣島に配備が計画された場合は内容を聞き、情報をオープンにしたい。賛成、反対の意見が出ると思うので、議論を重ねて石垣市としての判断をしたい」と述べ、判断材料の一つとして住民投票を視野に入れる考えを示した。

 選挙期間中にアピールした「待機児童ゼロ」については、全幼稚園で実施している預かり保育の定員枠の拡大、認可保育の新設、現認可保育園の増改築などを通して実現する考えを示し、「保護者が安心して預けられるようにしたい」と述べた。乳幼児医療費助成制度の児童への拡充、児童生徒の派遣費補助の充実なども検討する-とした。

 このほかの一問一答は次の通り。

■何が評価されたと思うか。

 観光を中心とした経済振興。特に新空港の開港で観光客を伸ばせたことが評価されたと思う。

■まず何に取り組むか。

 新空港の開港で好調な経済を継続させるほか、国営土地改良事業、県立八重山病院の移転新築。県営・市営団地の建て替え、新港地区の港湾整備などのインフラ整備を国・県と連携して着実に推進したい。

■普天間飛行場移設問題の考えは。

 危険性の除去が最優先。以前から言っているように、辺野古移設は地元住民の合意が大前提。名護市長選でノーという結果が出たので、これ以上、辺野古移設には言及しない。

■相手陣営から批判が目立ったか。

 市民が選挙で結果を出した。今後4年間、市民全員の幸せ、石垣市発展を目指したい。

議会も明暗くっきり

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 ▽…石垣市議会の3月定例会が4日開会した。市長選からわずか2日後に、戦った相手と顔を合わせることになり、「ほとぼりも冷めないのに」とこぼす議員も。勝ち組と負け組では表情も違う。与党議員のうち2人は黄緑色のネクタイをして中山カラーをPR、勝利の余韻に浸っていた。

 ▽…オンラインゲームで、クレジットカード会社から高額の料金が請求される事例が報告されている。ゲームに勝ちたいという気持ちが強くなり、ついついゲーム内の通貨やアイテムを購入するケースが多いようだ。後から料金を請求されても文句は言えない。保護者はくれぐれも注意。

 ▽…総勢約250人が参加して催されたさんしんの日「サンシン大合奏会」。新空港開港1周年イベントには、石垣市長選で2期目の当選を果たした中山義隆市長も駆けつけた。上地永俊実行委員長は再選に祝意を伝えるとともに「唄三線の振興にも力を入れてくれるとうれしい」とちゃっかり要望。

昨日は「さんしんの日」できょうは、語呂合…

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 昨日は「さんしんの日」できょうは、語呂合わせで「珊瑚の日」である。県内全域では、県民の大切な宝物である美しいサンゴ礁の保全などを目的に、おきなわサンゴ礁ウィーク2014(1日~9日)が展開されている▼石垣島でも海の自然環境を満喫する「石垣島サンゴウィーク」(2月27日から3月5日)が開催され、参加者が海の自然教室、移設サンゴ見学会、サンゴ礁保全月桃植え付けなどを通して、自然の素晴らしさを学んでいる▼サンゴ礁は、非常に美しい海の景観をつくり出す。世界の海に生息する50万種の生物のうち、4分の1はその中で生息する。外洋で暮らす魚の中には、産卵や稚魚の育つ場所として利用するものがあり、サンゴ礁が「海の熱帯林」「海のオアシス」と呼ばれるゆえんである▼近年、多様性と共生がキーワードのサンゴ礁が危機にひんしている。地球温暖化によって海水温が上昇し、共生が保てないサンゴが死滅する白化現象が世界各地で発生しているからだ▼数年前、80代の現役漁師に八重山の海の現状を取材したことがある。「サンゴが死ぬと魚がいなくなる。昔のようにサンゴ礁に魚が湧かないんだよ。がっくりだな」と嘆いておられた▼県民の宝物であり、多くの生き物たちに恵みを与えるサンゴ礁の保全をみんなで考えたい。(鬚川修)


250人が大合奏 さんしんの日

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「さんしんの日」にちなんで約250人が参加して開催されたサンシン大合奏会=4日午後、八島小学校体育館

 「弾き鳴らしょうら ばがすぃまぬ肝心」をテーマにした南ぬ島石垣空港開港一周年記念・第14回さんしんの日「サンシン大合奏会」(主催・同実行委員会、市文化協会)が4日午後、八島小学校体育館で開かれ、子どもから大人まで総勢約250人が合奏し、会場に三線の音色を響かせた。

 合奏会は2001年から毎年恒例の行事。今年は南ぬ島石垣空港開港一周年記念、第19回石垣市民総合文化祭の関連イベントとして開かれた。

 大合奏に先立ち、上地永俊実行委員長は「歌三線は会派・流派ごとに節回しが微妙に違うが、肝心(ちむぐくる)を一つにして全曲を全員で歌うところに八重山サンシンの日の特徴がある」とあいさつ。

 小中学生が「繁盛節」や「でんさ節」など3曲を披露した後、会場に集まった約250人の歌い手が「鷲ぬ鳥節」など14曲を心合わせて合奏した。

「犯罪のないまちを」 ちゅらさん運動10周年

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毎月3日に展開されている「ちゅらさん運動」の10周年にちなんで行われたパトロールに出発する青色回転灯車両=3日夕、八重山署

 八重山署(小禄重信署長)は3日夕、自主防犯ボランティア団体11団体など青色回転灯を取り付けた車両を集めてパトロールを行った。安心安全な地域社会の実現を目指して毎月3日に展開している「ちゅらさん運動」の10周年にちなみ、県内で一斉に実施された。

 同署管内の刑法犯認知件数は2003年の1081件を最高に年々減少しており、13年は365件でピーク時より66.2%減少した。

 出発式で小禄署長は「地域の安全は地域からをモットーに、自主防災ボランティア47団体2045人とともに取り組んでいる。今後も犯罪の起きにくいまちづくりを推進していきたい」とあいさつ。

 八重山地区防犯協会の平良栄一会長は「ちゅらさん運動が大きな成果を挙げている。関係機関と横の連携を強化し、これまで以上に運動に尽力したい」と述べた。

 登野城小学校PTAの小池淳一さんが「より安全な地域づくりを目指す」と決意表明した後、パトカーを先頭に、青色回転灯車両でパトロールに出発した。

アイテム購入で高額料金請求も トラブル多発

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スマートフォンなどで手軽に遊べるオンラインゲーム。課金でトラブルが発生している=資料写真

 子どもがインターネット上のオンラインゲームで遊び、クレジットカード会社から高額な料金が請求されるトラブルが全国的に多発しており、県民生活センター八重山分室にも数件の相談が寄せられていることが4日までに分かった。中にはカード会社から13万円も請求される事例があり、同分室では「大人が無料と思っていても、子どもがアイテムなどを購入してしまうことがある」として注意を呼びかけている。

 オンラインゲームは、パソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット、ゲーム機などさまざまな機器でプレーすることができ、子どもから大人まで幅広い層で人気。

 無料で遊べるゲームもあるが、ゲーム内の通貨やアイテムを購入すると課金される仕組みになっており、親が課金システムを知らずに子どもにゲームをさせてしまい、料金を請求されるというトラブルが出ている。

 八重山分室によると、13万円を請求されたケースは子どもがゲームに熱中し、次々とアイテムを購入していたという。保護者が月500円を条件に携帯型端末でのゲームを認めていたが、クレジットカードの番号が登録され、自由に決済できる状態だった。

 このほか、保護者が「無料ならいいよ」とクレジットカードの暗証番号を教えていたところ、カード会社から「短時間に高額な料金が発生している」との電話があり、「無料ゲームなのになぜ高額な料金が発生したのか分からない」という相談があった。

 同分室消費者生活相談員の勝田智子さんは「子どもはゲームにはまってしまうと、どうしても勝ちたいという気持ちが強くなり、アイテムを購入してしまう。大人はクレジットカードの管理責任があることを認識し、しっかり管理することが必要だ」と話している。

 トラブルがあった場合は同分室(82—1289)に相談するよう呼びかけている。

新八重山病院で質疑 県議会一般質問

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 【那覇】県議会(喜納昌春議長)2月定例会は4日、一般質問2日目で高嶺善伸氏(社民・護憲)が登壇した。高嶺氏は新県立八重山病院の歯科口腔(こうくう)外科の新設を質問。伊江朝次病院事業局長は「設置は新病院での開設に向けて調査、検討を進めている」と答弁。医療機能の拡充には「ICU(特定集中治療室)やHCU(高度治療室)の増床、感染症医療に対応した機能を有する病室の設置に向けて検討を進めている」と述べた。

 日台漁業取り決めルール合意後の安全操業については、高良倉吉副知事が答弁し「トラブルのないような操業ルールと、(トラブルが)起きた場合の円滑な解決ルールが合意。安全操業が確保できると思われる」と見解。県内漁船の出漁には「八重山北方の三角水域など一部で、日本側ルールで操業できることから隻数は回復すると考えている」と述べた。

 文部科学省が竹富町教育委員会に是正要求している八重山教科書問題に諸見里明教育長は「3市町教育委員会それぞれの立場を尊重しつつ指導助言を行い、同一の教科書採択の実現に努めたい」と強調した。

 高嶺氏は再質問で与那国航空路線で琉球エアコミューター(RAC)の機材大型化を求めたのに対し、謝花喜一郎企画部長は「RACの意向を踏まえて対応したい」と述べるにとどめた。離島航空路線の運賃には、川上好久副知事が交通コストの負担軽減に取り組む考えを示した。

 この日は、仲村未央氏(社民・護憲)が質問した辺野古埋め立て承認の審査結果をめぐって空転。県が答弁調整で国土交通省に問い合わせるなどして質疑が大幅にずれ込んだため、高嶺氏の登壇は午後9時15分過ぎとなった。

発達支援システム構築へ 石垣市

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発達支援システムの構築を求めている障がい児をもつ親の会5団体のメンバーら=2013年12月10日、市役所庁議室。

 石垣市議会は3月定例会初日の4日、障がい児・者の親の会5団体から提出のあった発達支援システムの構築に関する陳情を全会一致で採択、「福祉サービスの向上のためにも早期の発達支援システムの構築が必要」として当局側の対応を求めた。市民保健部によると、4月から市健康福祉センターに窓口を設置、これまで関係課が個別に応じていた相談事業を一本化し、横の連携を密にした支援システムづくりを進めていくという。

 親の会は昨年12月、同システムに関する部門設置を市に要請、市議会に陳情していた。▽何らかの支援が必要な子どもがどの年代に何人いるか把握するための情報収集機能▽支援制度に関する情報の一元管理・提供機能▽心理的サポートを行う相談窓口機能―を求めている。

 陳情を審議した経済民生委員会(上門孝子委員長)は本会議での報告で「(保護者は)心理的・物理的に過大な負担を強いられている現状がある。行政としての支援の不足は否めず、その放置は不適当」と指摘、早期に発達支援システムを構築する必要性があると判断した。

 市健康福祉センターによると、4月からセンター内に担当の職員と専門職員を配置。保護者の相談を受けながら関係課と連携して支援を行うシステムの構築作業を進めていく予定。11日の本会議に提出する新年度予算に事業費を計上する。

 発達支援事業は、乳幼児期から就労まで一貫した支援を行うもの。乳幼児健診で何らかの支援が必要な子どもがいた場合、専門職らが保護者と発達に関して相談し、保護者の了解を得た上で支援を実施することを想定している。これを保育園、幼稚園、小中高校、就労までつなげていく考えだ。

 ダウン症児親の会「ぴゅあの会」事務局の矢崎真一さんは「ゆくゆくは、障害があろうがなかろうが、何らかの発達支援が必要な子どもたちがサービスを受けられるようなシステムをつくってもらいたい」と話している。

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