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「早めの申告納税を」ぶくぶく茶振る舞う

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ぶくぶく茶を振る舞い、早めの申告と納税を呼びかける青色申告会女性部員ら=27日午前、石垣税務署

 八重山青色申告会女性部(前津綾子部長)は27日、確定申告で石垣税務署を訪れた人々に琉球伝統の「ぶくぶく茶」を振る舞い、eーTax(電子申告)の利用を呼びかけた。

 今月17日から始まった確定申告PR事業の一環。

 ぶくぶく茶は「琉球の茶道ぶくぶく茶あけしのの会」(前津綾子家元)が提供し、税務署玄関近くに設けられた呈茶コーナーで、申告に訪れた人々が伝統のお茶を楽しんだ。

 前津部長は「子どもたちが作文や標語で税についてPRしているように、私たちもeーTaxを紹介していきたい」と話した。

 同税務署の島尻博一署長は「確定申告の期限が迫ると相談会場は混雑するので、自宅やオフィスから申告・納税ができるeTaxを利用してほしい。早めの申告と納税をお願いしたい」と呼びかけた。


目に余るカラス被害 市内の集合住宅

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ごみ袋をあさり、生ごみを散乱させるカラス=20日午前、登野城の集合住宅

 石垣市内のアパートやマンションでカラスがごみ袋をあさり、歩道にごみが散乱するなどして市民から苦情が出ている。

 長期間にわたってカラス対策をしていないアパートなどでは、ごみ収集日のたびに歩道にごみ袋の中身が散乱し、放置されたままのケースもある。

 近隣住民からは「燃えるごみの日は毎回道路にごみが散乱している。住宅の所有者や管理人はなぜ対策を講じないのか」と憤りの声も。

 市環境課では「集合住宅のごみ捨て場には網カゴの設置などを呼びかけているが、強制力がないため、難しい状況だ。今後、何らかの対策を講じていきたい」と話している。

太陽光発電に「待った」

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屋根上に設置された太陽光発電システムのパネル。導入する家庭が急速に増えている=27日、石垣市登野城

 太陽光発電設備の導入が急速に増加する中、沖縄電力が20日から、八重山など離島における接続申し込みを保留していることが27日までに分かった。電力系統の規模が小さい離島地区の需給バランスを見極めるための措置で、同社では導入済みの太陽光発電の運用状況を確認して接続限界量を検討することにしており、検討結果が出るまでの間、接続申し込みを保留するとしている。だが、先行きの見えない状況に市内の太陽光パネル取扱業者などから不安の声が上がっている。

 同社によると、沖電八重山支店管内の太陽光発電の接続件数は今年1月末現在で約830件、1日当たりの発電量は7500㌔㍗に達している。2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の施行以来、太陽光発電を設置する家庭が急速に増加。需給バランスを保つため、接続限界量を検討することになった。 

 同社離島カンパニー離島事業部では太陽光発電設備の取扱業者に「離島における接続申し込みの回答については検討結果が出るまでの間、しばらく保留させてほしい。検討結果によっては接続できないこともあり、あらかじめ了承願いたい」との文書を20日付で送付した。

 同社広報室によると、接続限界量の検討結果が分かる時期は未定で、申請を保留している件数は集計できていないが、「10件ほどの問い合わせに文書を送付した」という。

 このため、市内で太陽光発電パネルを取り扱っている企業への影響は大きく、「太陽光発電の設置工事を依頼されても、接続できなければ契約不履行になりかねない」「電力会社はもっと早めに情報を提供すべきだ」と不安や憤りの声が上がっている。

 経済産業省資源エネルギー庁によると、再生可能エネルギー固定買い取り価格制度では電力会社が再生可能エネルギーを買い取ることを義務づけているが、「明確な理由がある場合は(買い取り量を)制限できる」としており、電力会社の接続限界量の検討結果とその後の対応が待たれる。

石垣市長選あす決着

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■立場を変えて一騎打ち

 2月23日に告示された八重山最大の政治イベント、石垣市長選挙はあす2日、投開票が行われ、夜遅く、石垣市の4年間のかじ取り役が決まる。

 今市長選には、現職の中山義隆氏(46)=自民、公明推薦=と、返り咲きを狙う前職の大浜長照氏(66)が立候補。4年前と同じ顔ぶれながら立場を逆にし、保革一騎打ちの激しい選挙戦を展開。盛り上がりにかけた前哨戦と打って変わり、期日前投票も前回を大幅に上回る過熱ぶりをみせている。

 中山氏は現職として1期4年の実績に加え、自転車で遊説に回るなど若さと行動力をアピール。一方、大浜氏は過去4期16年の実績と政治家としての安定力を強調し、地道な「どぶ板選挙」に徹した。

 また、中山陣営が自民党の石破茂幹事長や、小泉進次郎氏(内閣府大臣政務官・復興大臣政務官)ら大物政治家を動員。国との太いパイプをアピールしたのに対し大浜陣営は特定の政党の推薦を受けない「市民党」と称して、勝手連的な支持の拡大を狙い、豊富な医療経験を基に、医療福祉の充実を訴えた。

 

■明確な争点なき選挙

 今回の市長選を整理してみると、明確な争点はみあたらない。中山氏が「景気回復の流れを継続するか、元に戻すか」、大浜氏は「新石垣空港を生かしたまちづくり。医療福祉、経済」を争点に挙げる。有権者が中山市政4年間をどう評価し、昨年の新空港開港後、回復基調にある石垣市の経済発展を今後、だれに委ねるかだろう。

 告示後、県紙2紙が報じた、石垣島への自衛隊警備部隊配置の候補地報道(小野寺五典防衛大臣は否定)で、自衛隊配備の賛否が争点の一つに急浮上。これが今市長選の当落を分ける鍵の一つとなる可能性もある。

 有権者に約束するマニフェストは、中山氏が「日本一幸せあふれるまち石垣市」をスローガンに96項目、大浜氏が「すべての市民の笑顔かがやく石垣市」を目指し150項目を列挙。両氏とも、観光、経済振興や医療・福祉の充実、第1次産業の振興など内容は多岐にわたる。有権者にはその内容や実現性を見極め、悔いのない、正しい判断が求められる。

 

■有権者の正しい判断を

 過去の市長選の投票率を見ると、4年前の前回が77・42%。過去最低を更新した2006年の65・88%から約12ポイント上昇した。今回、両陣営とも前回なみの77%台の投票率を見込み、1万6500票の獲得で当選をもくろむ。近年、市長選の投票率は低下傾向にある。過去にあった新石垣空港の建設位置など明確な対立軸がなくなり、若年者を中心に有権者の政治離れが進んだ結果だろう。ただ、市長選は4年に1度、市のリーダーを有権者が直接選ぶことができる選挙。与えられた権利は放棄せず、行使してほしい。

 これまで中山氏と大浜氏の選挙戦はがっぷり四つ。だれが石垣市の顔として、南ぬ島石垣空港を基点とした石垣市の経済発展を担うリーダーにふさわしいのか。3万7000有権者の審判が2日下る。

先日、奄美市の知人に会ったが、…

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 先日、奄美市の知人に会ったが、昨年12月本土復帰60周年を迎えた島は今、県立大島高校のセンバツ初出場に沸き返っているという。21世紀枠での出場だが、八重山も8年前に離島から初めて夢実現しているだけに、花火が上がり、号外が配られた島の人々のその喜びたるや容易に想像がつく▼筆者と奄美との縁は浅くない。本紙が95年に中途半端な6㌻から8㌻に増ページし、本格的な新聞に移行したのは、奄美の新聞社を視察したのがきっかけだった▼96年には同じ琉球孤の離島として共通の課題も多いことから、「島に学ぶ」と題して地元紙と共同企画で、本紙は約9カ月間毎月記者を派遣、計50回のリポートを連載した▼その後も「やしの実大学」などで何度か訪問しているだけに、今回の快挙に拍手し、喜びを共にしている▼奄美大島は沖縄本島、新潟の佐渡に次ぐ3番目に大きい島。しかしその割に7万人余の少ない人口が示すように島の85%を山に覆われ、人々は海岸べりに暮らすキビが主産業の歴史的にも不遇な辺境の島だ▼その中での大島高校のセンバツ初出場は、西表との世界遺産登録を間近に控え、この大自然を大事にして育んできた観光産業に弾みをつけ、島の未来に勇気と希望を与えるものだ。沖縄県勢とともに奄美にもエールを送りたい。(上地義男)

「いつか、あなたの傘に私も入れて」 漢字コンで全国2位

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受賞の喜びを語る長浜恵利さん=28日午後、八重山商工校長室

 公益財団法人日本漢字能力検定協会(高坂節三代表理事)が初めて開催した、日常生活の中で家族や友達、先生など大切な人たちに漢字一文字とメッセージを贈る『今、あなたに贈りたい漢字コンテスト』で、八重山商工情報ビジネスコース3年の長浜恵利さんの作品「傘」が全国2位に当たる日本漢字能力検定協会賞に輝いた。

 同コンには全国から2万9046点の応募があった。長浜さんの作品は、岐阜県にいる2歳年上の彼氏に向けて書いたもの。

 国語の授業で「傘」の漢字を調べた長浜さん。「ひとつかさの下」という使い方のように、「傘」の漢字には、ある中心人物の下に人が集まるという意味があることを知り、「傘」の漢字に、彼氏の人間性を重ね合わせて作品にした。

 作品に添えたメッセージは「あなたの周りにはいつもたくさんの人がいます。それはあなたが誰にでも変わらぬ心で接しているからだと思います。いつかあなたの傘に私も入れてください」というもの。

 受賞を知り長浜さんは「まさかと思ってとてもうれしかった。彼氏は周囲から信頼されているので(『傘』の漢字は)ピッタリ」と話した。

 東京の空港で保安検査員の就職が内定している長浜さん。「(受賞に)彼氏も喜んでくれていたので授賞式は2人で出席する。今後も良い関係を続けたい」とのろけていた。

 授賞式は3月30日に東京都内のホテルで行われる。

珊瑚染めをアートに 真喜良小

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芝浦工業大学の「石垣島を元気にするプロジェクト」が主催した「つなげ!サンゴ染め大作戦」でサンゴ染めに挑戦した真喜良小学校の4、5年生=2月28日午後、真喜良小学校体育館

 染料を使ってサンゴの凸凹を布に写し取る「サンゴ染め」を体験するイベントが2月28日午後、真喜良小学校で開かれ、同校4、5年生114人がサンゴ染めを行った。染めた布を魚やウミガメなどの形に切り取った後、一人一人の作品を大きな布に張り付けて一つのアートに仕上げた。

 2月27日に始まった石垣島サンゴウィーク2014(同実行委主催)の一環で、芝浦工業大学の「石垣島を元気にするプロジェクト」が「つなげ!サンゴ染め大作戦」と銘打って実施した。

 カンムリワシを描いた島仲來璃君(4年)は「楽しかった。細かい部分を切り取るのが難しかったが、うまくできてよかった」、田島しずく君(4年)は「サンゴの模様を浮かび上がらせるのが難しかった。初めてであまりうまくできなかった」とそれぞれ感想を話した。

 イベントのリーダーを務めた同プロジェクトの田代真之さんは「事前にサンゴの生態について講習していたので、それを生徒たちが理解している感じがした。子どもたちも楽しんでおり、よかった」と述べた。

「やいまぬふぁー」見守り

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「児童生徒の安全を確保するやいまぬふぁー見守り制度に関する協定」に調印し、締結式を行った小禄重信署長と3市町の教育長ら=2月28日午前、八重山警察署

 八重山警察署(小禄重信署長)と八重山3市町の教育委員会は声掛けやつきまといなどの脅威事案から児童生徒を守ることを目的に「児童生徒の安全を確保するやいまぬふぁー見守り制度に関する協定」を結び、2月28日午前、同署で締結式を行った。

 八重山の小中学校で子どもへの脅威事案が発生した場合、これまでは被害を受けた子どもが通う学校から教育委員会へ伝達され、教育委員会から管轄区域の学校へ情報が提供されていた。教育委員会から同署への情報提供が行われていなかったことから、警察側が事件の発生を知るのが遅れることがあった。

 調印後、石垣市教育委員会の玉津博克教育長は「警察と学校、教育委員会が正式に連携することができる。今後、やいまぬふぁー(八重山の子ども)を複雑な犯罪から守るシステムとなるのではないか」と期待した。

 小禄署長は「県警では昨年7月から子どもが事件事故に巻き込まれるのを防ぐことを目的に、幼稚園や学校に立ち寄り、情報を提供して相互連絡体制を構築してきた。各教育委員会と相互に連携し、これまで以上に犯罪未然防止に努めていく」と述べた。

 同署管内で2013年に発生した子どもに対する脅威事案は5件で、4件は「声掛け」、1件は公然わいせつの内訳。12年は「声掛け」2件、「つきまとい」1件、盗撮1件の合わせて4件。


朝の時間に「方言教室」 宮良小学校

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宮良小学校の方言教室で「月ぬ美しゃ」を踊る1、2年生たち=26日午前、同校

 方言に触れ、古里を愛する子どもたちを育てようと、宮良小学校(小浜美佐子校長、児童119人)は1月から、地域住民10人を講師に招いて方言教室を開いている。

 一昨年、宮良婦人会が全児童に寄贈した方言集「宝ぬ島言葉(しぃまむに)」があまり活用されていなかったことから小浜校長が地域住民に協力を呼びかけ実現した。

 児童たちは月に2回、午前8時15分から40分ごろまで、数の数え方や自己紹介の仕方、あいさつ、歌などを中心に学習してきた。

 2月26日午前、4年生の教室では「ウコーリタネーラ(おはようございます)」「バーヤ メーランガドゥ ウルユー(私は宮良に住んでいます)」など、あいさつや自己紹介の練習が行われ、一人一人が発表。

 1、2年生は「月ぬ美しゃ」を歌いながら踊り、楽しみながら方言を学んだ。本年度の最終回となる6日には、全児童が発表会でこれまでの成果を披露する。

 講師は半嶺冨美子さん(74)、田盛貞江さん(同)、崎原正子さん(67)、上地栄子さん(同)、島田民子さん(66)、川田吉信さん(65)、川田苗さん(64)、小西裕子さん(同)、半嶺敬子さん(61)、仲間登喜子さん(60)。リーダーの半嶺さんは「子どもから大人まで方言を話せる宮良地域を目指している。継承はなかなか難しいが、地域で文化を育てていきたい」と意気込む。

 小浜校長は「足元は地につけて目は世界を見る児童を育てたい。言葉は話さなければ消えてなくなる。地域と手を組みながら、次年度以降も継続していきたい」と話している。

自動車、駆け込み需要 消費税増税まであと1カ月

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八重山にも押し寄せる自動車の駆け込み需要=2月28日午前、市内登野城の自動車販売店

 4月1日の消費税率8%への引き上げまであと1カ月と迫り、市内の自動車販売店では今年1月の新車の売り上げが前年同月比で約2倍となる店舗が多く、八重山でも増税前の駆け込み需要が顕著になっているようだ。納車が20台待ちとなるケースも。販売店からは「増税後の反動が怖い。客が来なくなるのではないか」という不安の声も上がっている。

 市内真栄里の自動車販売店は「昨年の1月比で220%、2月も200%の売り上げを維持。店への来客も多くなり駆け込みを感じている」とホクホク顔だ。

 しかし、車種によっては全国からメーカー側に注文が殺到し製造が追いつかないものも。販売店のなかには、納車が20台待ちの状況となり、待ちきれない購入者がキャンセルするなど“空振り”も起きている。

 自動車購入時にかかる消費税は新車や中古車の登録日、または納車日の税率が適用される。このため、納車日が4月1日以降となった場合などには消費税率を8%として計算し直す必要がある。

 担当者は「3月いっぱいの納車が間に合わない車種もある。メーカーごとに増税に対する補助はあるが長いときで半年待ちとなる。長すぎてしびれを切らし、キャンセルする客も出てきているので残念」と肩を落とす。

 修理工場を兼ねた販売店担当者は「軽自動車は登録(届け出)の関係上、間に合うケースもあるが、客からの増税に関する問い合わせの対応に追われており、修理業務に集中できない。はっきり言って仕事どころではない」と嘆いた。

 販売店のオーナーらは「増税後の4月以降は業界が冷え込んでくるとの見方が強いので今後の反動が怖い」と口をそろえる。

【石垣市長選】きょう最後の訴え

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ドライバーに支持を呼びかける両候補=2月28日午後6時すぎ

 現市長の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=、前市長の大浜長照氏(66)が争っている石垣市長選は2日、投開票される。中山氏が保守最大の課題となっている2期目の鬼門を突破できるか、大浜氏が返り咲きを果たすかが焦点。告示以降、両陣営の運動は日に日に熱を帯び、期日前に投票する有権者が増加している。運動最終日の1日もフル回転し、同日夕には打ち上げ式を行い、1週間の戦いを締めくくる。

 

【中山義隆陣営】

石垣の未来がかかる  打ち上げ式=午後6時から730交差点

 今選挙で中山氏は「新空港で回復した経済の流れを止めてはいけない」と訴え、観光客100万人突破による経済波及効果などをPR。子育て支援や高齢者福祉にも数多く言及してきた。公約には「平和へのアプローチ」を真っ先に掲げている。

 選対本部は自公の組織と若年層、各団体の支援を受けて選挙戦を展開。告示以降、島外から応援部隊も入り、2月28日には自民党環境部会長の片山さつき参議、公明党の秋野公造参議が街頭演説を行い、1日には自民党の山本一太・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)もてこ入れする。

 中山氏は2月28日夕、企業回りや自転車での遊説を行い、「休みなしで走り回っている。もうこれだけ」と話した。

 JA八重山支店前で行った街頭演説では「明るい兆しが見えてきた流れを変えるわけにはいかない。この選挙に石垣の未来がかかっている。市民一人一人の人生がかかっている。私は全力で走り回る」と声を張り上げた。平和行政では「国際リゾート地として認められることで世界平和に貢献できる。これが、平和産業と言われるゆえんだ」と強調した。

 中山選対は、1日午後6時から730交差点で市議補選候補の東内原とも子氏(57)とともに打ち上げ式を行う。

 

【大浜長照陣営】

石垣の命運がかかる  打ち上げ式=午後6時からJA前

 今選挙で大浜氏は「市民が主人公の石垣市を取り戻したい」と訴え、「市民議会」を開催するとPR。新空港を活用した振興策、子育て支援、医療福祉にも数多く触れてきた。公約では「経済」を最優先にしている。

 選対本部は「市民党」を標榜(ひょうぼう)し、従来の革新層のほか一部の保守層を巻き込んで戦ってきた。告示以降、島外から応援部隊も入り、街頭演説などで支持を訴えた。1日には稲嶺進名護市長、山本太郎参院議員、平良朝敬かりゆしグループCEOらが来島する。

 大浜氏は2月28日、島内を駆け回り、「神出鬼没、自由自在に動き、あちこちで多くの市民と会って話を聞いた」と振り返り、「明日も徹底したどぶ板選挙だ」と話した。

 旧石垣空港前の国道沿いで行った街頭演説では真っ先に旧空港跡地に移転新築される予定の県立八重山病院に言及、「元院長の経験と専門的な立場を生かし、市民の代表として県と連携して高度医療ができる病院にしていきたい」と決意。自衛隊配備問題に関連して「国境の島は、軍事的な緊張で平和をつくれない。市民の交流こそ平和を保障するものだ」と強調した。

 大浜選対は1日午後6時からJA前で市議補選候補の崎枝純夫氏(58)とともに打ち上げ式を行う。

デマが“一人歩き”

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 ▽…「○○陣営が優勢」と根拠不明の情報が飛び交う石垣市長選。取材のたびに両陣営の関係者から「記者から見てどうかね?」と聞かれるが、おおむね「投開票日にはどちらかが勝ちますよ」と答えるようにしている。中には「八重山毎日新聞によると…」という明らかなデマも。有権者は飛び交うデマに惑わされないことが大切。

 

 ▽…八重山商工高校定時制課程の卒業式では、40代の山田義幸さんが3年間通った学び舎に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した。基礎学力を付けために入学を決意したといい、自分が同級生に教える立場だと思っていたが、数学やパソコンは逆に教えられたとか。「卒業できたのはみんなのおかげ」と感慨深げ。同じような立場の人に「やる気さえあればいろんなことが学べる。ぜひ考えてみて」と呼びかけた。

 

 ▽…建築関係者だけでなく、ホテルや病院、学校など特殊建築物の所有・管理者も対象に開かれた建築関係法令講習会。特殊建築物は定期調査の報告が義務づけられているため、大勢の関係者が来場。講習会では3LDKのマンションを12人用のシェアハウスに改装した違法貸しルームの説明もあり、来場者らは興味深そうに聞き入っていた。

物置の録音テープ、レコード、ビデオ、古本…

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 物置の録音テープ、レコード、ビデオ、古本の山を前に取捨選択で困っている。家人は、内容を確認していたら、いつものもったいないが始まるから、手あたり次第捨ててちょうだいと迫ってくる▼ただし、袋や何かが挟まった本は取り扱いに気をつけてとも。洗濯時に筆者のシャツやズボンのポケットからよく現金が出てくるので、その癖は他にも及んでいるのだろうとの見立てのようだ▼つべこべ言われても、仕方がないのを承知の上で物置に入った。奥にはスピーカー、録音機、プレーヤー、ビデオデッキも置いてあり、捨てるならこれらも一緒▼棚に父が残したオープンリールテープやレコードがあった。半世紀をゆうに経ている。はたして音が出るのかどうか、試してみた。古いアンプや録音機、プレーヤーの電源スイッチを入れた。動く、しかもスピーカーにつないだら音も出た。欲が出て一緒に置いてある他の機器も点検してみた。やっぱり、もったいない▼そこで選別作業を一時中断し素人なりの修繕に取りかかった。古いだけに余計いとおしく精も出る。こんな宝物を捨てたら罰が当たるにちがいない。ということで連日、大音量を浴びている▼おかげでいつもは、うるさく感じる選挙カーの音も心地よく、弁の誠実さ可否がよくわかる。言行一致に一票。(仲間清隆)

高良さんが5種目1級 八商工から2年ぶり

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数種目の検定試験1級を合格した生徒ら=2月28日午後、八重山商工校長室

 八重山商工高校(友利成寿校長)は2月28日午後、同校校長室で全国商業高等学校協会主催検定試験の多種目1級合格者を発表し、会計システムコースの高良莉佳子さん(3年)が5種目1級に合格した。高良さんは、珠算・電卓や簿記、ワープロ、商業経済などの全9種目中、同校では2年ぶりとなる5種目に合格した。

 広島県の専門学校に進学が決定している高良さんは「6種目を目指していたが落ちてしまい、悔しい。進学先で勉強して取得したい。高校入学前からたくさんの資格を取得しようと思っていたのでうれしい」と話した。

 同校では4種目と3種目にも合わせて6人が合格した。

 合格者は次の通り。

 ▽検定試験5種目1級合格=高良莉佳子(会計システムコース)▽4種目1級合格=仲宗根旬平(会計システムコース)▽3種目1級合格=大城玲奈、金城美穂、金城利恵(以上会計システムコース)、竹富亜里沙、砂川明香(以上情報ビジネスコース)

移設サンゴを公開 石西礁湖で現地見学会

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移設サンゴを観察する参加者ら=2月28日午前、石西礁湖(石垣港湾事務所提供)

 沖縄総合事務局石垣港湾事務所は2月28日、石西礁湖の航路しゅんせつ作業の際に移設したサンゴの生育状況を確認する「現地見学会」を開催し、10人が参加した。石垣島サンゴウイーク2014の一環。

 見学会では、同事務所職員が事前にサンゴの移設方法や手順を説明した後、船で移設先に移動。シュノーケルを使って、移設サンゴを観察した。

 見学会は2日も行われる。


巣立ちの季節到来 県立高校で卒業式

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大勢の在校生がつくる花道を笑顔で学び舎を巣立つ卒業生ら=1日午前、八重山高校

 県立高校の2013年度卒業式が1日、一斉に行われ、八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校(定時制含む)の計517人が通い慣れた学び舎を巣立った。

 各校では、体育館から校門まで在校生や父母らが花道をつくり、花束を贈ったり、共に記念撮影する姿が見られた。卒業生たちはこれまでの思い出を胸に、進学や就職へとそれぞれの道を歩む。

 このうち、八重山高校(本成浩校長、生徒705人)では、午前9時30分から体育館で第66回卒業式が行われ、男子100人、女子137人の計237人に卒業証書が手渡された。

 式辞で本成校長は坂村真民の言葉「念ずれば花ひらく」を紹介し、「思い、念じ続けていればいつかは必ず花が開く。何かにつまずいた時や迷った時は立ち止まってこの言葉を思い出し、乗り越えていってほしい」とはなむけの言葉を贈った。武富弘次PTA会長、保護者代表の吉見武浩さんが祝辞を述べた。

 在校生を代表して小浜健悟生徒会長は「先輩方のような豊かな人間性と何事にも取り組む心を育み、後輩たちに伝えたい。挫折もあるかもしれないが、つらいのは幸せをつかむ途中だという気持ちを持ち続けてほしい」と送辞。

 卒業生を代表して志喜屋勉紀君と小林大隼君が「八重高で過ごした青春の日々はとても充実し、かけがえのない大切な時間だった。生徒全員が輝き、八重高の名前が全国に行き届くことを期待している」と答辞を述べた。

 式後は激励会も行われ、在校生や職員らが踊りや歌を披露し、卒業生の門出を祝った。

 一方、八重山農林高校(本村博之校長)の第76回卒業式では132人、八重山商工高校(友利成寿校長)の第45回卒業式では135人、同定時制(同、生徒72人)の後期卒業式では13人が学び舎を後にした。

市議補選も打ち上げ 崎枝、東内原氏、最後の訴え

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東内原とも子氏(左)と崎枝純夫氏(右)

 石垣市議会議員補欠選挙に立候補している崎枝純夫氏(58)、東内原とも子氏(57)も1日夕、1週間の戦いを終えた。崎枝氏は大浜長照氏、東内原氏は中山義隆氏とセットで戦ってきた。

 崎枝氏は大浜氏との合同打ち上げ式で「信念は、土を興し、人を興し、町を興し、夢をかなえる。大浜候補と私を勝たせてほしい」と訴えた。

 東内原氏は「島を愛する心をもつ中山さんを当選させよう。私は子を思う母親の心で、中山さんとともに頑張っていきたい」と訴えた。

【石垣市長選】きょう投開票、有権者の審判 

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最後の訴えで支持を呼びかける大浜長照氏(左)と中山義隆氏(右)

 現職の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=と前職の大浜長照氏(66)が争っている石垣市長選は2日、市内21カ所で投票が行われる。即日開票され、同日夜遅く当落が判明する見通しだ。両氏は2月23日の告示以降、島内各地を駆け回って支持を訴え、1日夕の打ち上げ式で1週間の運動を締めくくった。中山氏の再選か、大浜氏の返り咲きか。有権者3万7000人余の審判が注目される。

 投票は2日、各地区の小、中学校や公民館など21カ所で午前7時から午後7時まで行われる。北西部地区は午後6時で終了する。開票作業は、午後8時半から総合体育館メインアリーナで行われる。

 今選挙は前哨戦に盛り上がりを欠いたが、告示翌日から始まった期日前投票は、過去最高となる1万1511人が足を運ぶなど、日に日に加熱した。

 選挙戦で中山氏は、新空港の開港で勢いをつけた経済の動きをさらに加速する考えを強調して市政の継続を訴えたほか、子育て支援、高齢者福祉、平和などの政策をPRした。 大浜氏も新空港の効果を継続させる必要性を指摘、これまでの経験からまちづくりに対する自信があると強調した。医療福祉、子育て支援、第1次産業などにも数多く言及した。

 告示後、浮上した自衛隊配備問題では中山氏が「話があればテーブルに着くが、私から誘致することはない」、大浜氏は「好ましくないが、最終的には住民投票で判断を仰ぐことになるだろう」との立場を示した。

 一方、街頭では応援弁士らが「自衛隊が配備されようとしている。軍事基地にノーをつきつけよう」(大浜陣営)、「候補地報道は事実無根。デマやデタラメを言って市民の不安や恐怖心をあおっている」(中山陣営)などと激しく応酬した。

 中山氏は、730交差点での打ち上げ式で「石垣島は国際観光交流拠点として世界平和に貢献できる。何が何でも勝たせてほしい」と声を張り上げた。

 大浜氏は、JA八重山支店前での打ち上げ式で「平和こそ宝、平和が一番を引き継ぐ。元気で頼りになる私に、ぜひ任せてほしい」と呼びかけた。

 市選管によると、2月22日現在の有権者数は3万7259人(男1万8513人、女1万8746人)。

中山氏が再選 大浜氏に4022票差

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2期目の当選を果たし、支持者とともにバンザイする中山義隆氏(中央)=2日午後10時すぎ、選対本部

 石垣市長選は2日、市内各地で投票が行われ、即日開票の結果、現職の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=が1万5903票を獲得、返り咲きを目指した大浜長照氏(66)を4022票差で退け、圧勝で再選を果たした。大浜町と合併した1966年以降、保守市政が2期続いたことはなく、中山氏が難題だった鬼門を突破した。投票率は75・19%で前回(77・42%)を2・23ポイント下回った。

 今選挙は、中山市政4年間をどう評価するかが焦点。告示後は防衛省が南西諸島の有人島で警備部隊の配備を検討していることが明らかになったが、争点にはならなかった。

 選挙戦で中山氏は給食センター、食肉センター、全幼稚園での預かり保育などの実績をPRし、「若さ、実績、行動力」をキャッチフレーズに運動を展開。「景気回復の流れを止めるな」と訴え、自公の支持層のほか50代以下の世代を中心に幅広く集票した。

 自衛隊配備をめぐっては具体的な候補地が浮上したが、中山氏は「防衛省から何も聞いていない」と否定。防衛大臣らも即座に「事実ではない」と火消し、影響を抑えた。

 一方、大浜氏は2月以降、有権者と直接会って支持を呼びかける「どぶ板選挙」を展開。一部の保守層を取り込み、「市民党」を標榜(ひょうぼう)し、「市民が主人公の石垣市を取り戻そう」と呼びかけたが、有権者には浸透しなかった。自衛隊配備問題が浮上して以降、従来の革新色が前面に出てしまった。

 当日有権者数は3万7253人(男1万8509人、女1万8744人)で、2万8010人が投票した。このうち期日前投票者は1万1511人で、投票者総数に占める割合は41・10%となった。

 【中山義隆氏の話】

 2期目の当選をさせてもらい素晴らしい、うれしい結果になった。市民と約束した96項目のマニフェストを必ず4年間で実施する。新空港の開港で上向いた経済、観光をさらに伸ばすことで各種産業を育成し、市民の生活が安定し、豊かになる石垣市をつくっていきたい。

あす3月4日は語呂合わせで「さんしんの日」…

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 あす3月4日は語呂合わせで「さんしんの日」。沖縄の民謡、古典音楽、舞踊にも欠くことのできない三線は文化の原点とも言われ世界に誇れる楽器▼2度の大戦や米軍の支配が続いた厳しい苦境の時代でも民謡を楽しむ心を持ち続け忍耐強く生きてきた先人たち。各地に息づく伝統音楽はエネルギーの源と言えるかもしれない▼「さんしんの日」は1993年に元琉球放送の上原直彦さんにより提唱、ラジオの時報に合わせ毎時間に「かぎやで風」を同時に演奏するイベントが今では県外、アメリカなど世界中を駆け巡るまでになった▼八重山でも三線研究所や個人で取り組まれていたが、2001年から市文化協会が中心になり、流派を超え愛好者が集い大合奏会が開かれている。広い会場で約400人が一斉に奏でる旋律は圧巻で心が癒やされる▼八重山も子どもから高齢者まで三線に親しむ人は多い。各島々で平和を祈りながら沖縄が最も訴えたい平和の願いを発信し、沖縄中を一つにしてくれるのが三線では▼できることなら十六日祭や終戦記念日、宗教の枠を超え人々が平和を祈る慰霊の日のように沖縄独自の祝日にして、三線の楽しみを分かち合い同じ思いで三線を奏で、島中に三線の音が響き渡る一日になればすてきだが。4日は八島小体育館で大合奏会がある。(辻本順子)

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