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来館者、5万人突破 アヤミハビル館

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笑顔で写真に納まる5万人目の伊達さん(前列左)と釣り仲間たち=27日、アヤミハビル館(同館提供)

 【与那国】ヨナグニサン(方言名・アヤミハビル)=県の天然記念物=の飼育展示を行っている町の施設「アヤミハビル館」の来館者が4月27日の伊達武さん=東京都=で、5万人目を達成。島の動植物図鑑集や同館手作りのバッジなど記念品が贈られた。

 同館の杉本美華専門員から5万人目を告げられた伊達さんは驚いた様子で「良い記念だ。ラッキー」と喜んだ。

 伊達さんは釣り仲間と共に来島。この日は波が荒く船が出せずに釣りを断念。島のパンフレットで知ったハビル館を訪れた。「こんな幸運なことはない」と仲間たちも喜んだ。

 同館は絶滅危惧のアヤミハビルを観察、保護する目的で2002年8月に開設。ことしオープン以来15年目。館内は島の昆虫や動植物も展示。写真で紹介、体験学習の場としている。


「テロ等準備罪」に危機感 憲法記念日ピースウオーキング

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第5回ピースウオーキングで「憲法を守ろう」と呼び掛ける人たち=3日午後、石垣港離島ターミナル近く

 憲法施行から70年目の節目を迎えた憲法記念日の3日、石垣市内でも憲法を守ろうと呼び掛ける第5回ピースウオーキングと集会が行われた。平和憲法を守る八重山連絡協議会(上原均・江川三津恵・平地ますみ共同代表)の主催。今回は「共謀罪が成立すれば、憲法で保障されている人権が無視されることになる」などとして「テロ等準備罪」に危機感をあらわにする発言が相次いだ。石垣島への自衛隊配備計画と辺野古新基地建設の撤回を求めるアピールも行った。

 ウオーキングは真栄里公園から新栄公園まで行われ、30人余が参加。新栄公園内の9条の碑前での集会には約60人が集まった。

 上原共同代表は「共謀罪が成立すればこのような集会さえできなくなるかもしれない。平和運動、住民運動を計画しただけでしょっ引かれるかもしれない。憲法を守れという運動を広げよう」と呼び掛けた。

 「共謀罪」について藤井光男弁護士は「日本はテロ防止に関する13の条約に加わっており、国内法で十分に対処できる。共謀罪が成立すると、国民を監視する社会ができる。沖縄で言えば辺野古新基地、自衛隊配備の反対運動がターゲットになり、反対運動を抑え込むために共謀罪が使われるおそれがある」と指摘した。

 参加者も次々とマイクを握り、「70年間、平和に暮らせたのは憲法9条の不戦の誓いがあるから。これを守ることこそ日本人の役割。海外に貢献できる方法だ」「今こそ9条の精神を共有しよう」などと訴えた。

 ピースウォークで約2㌔を歩いた石垣正子さん(84)は「尖閣列島戦時遭難事件」の生還者。「兵隊がいたから尖閣の事件もマラリアも起きた。何のために自衛隊を置くのか。ほっといてくれと言いたい」と語気を強めた。

1300人熱唱に酔う 鳩間島音楽祭

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20回の節目をむかえた鳩間島音楽祭、約1300人が来場した=3日午後、野外ステージ

 【鳩間】第20回鳩間島音楽祭(同実行委員会主催)が3日、鳩間島コミュニティーセンター前の野外ステージで開催され、同島出身のかじくあつしやスペシャルゲストの宮沢和史さん、夏川りみさんなどのアーティストら10組が出演し、20回の節目となる音楽祭を盛り上げた。人口約40人の島に、郡内外から約1300人(主催者発表)が訪れ、多彩なジャンルの音楽に酔いしれていた。

 民家の庭先で始まった同音楽祭はことしで20回。鳩間島のファンやリピーターが多く訪れる島の一大イベントにまで発展した。加治工勇実行委員長は「音楽が人を和まし、人と人をつなげてくれる」とこれまでを振り返る。

 ステージでは、鳩間小中学校の児童生徒と職員が校歌とダンスを披露。鳩間郷友会の舞踊やサンバ、民謡などが次々と繰り広げられた。

 初出演の宮沢和史さんは、島唄や夏川りみさんとのデュエットで観客を魅了。トリは、鳩間島スペシャルバンドに他の出演者も加わり、音楽祭開催20回を記念して作られた「二十歳を迎えた音楽祭」が披露された。最後は「さよなら港」「六調節」で観客も一緒に踊りフィナーレを飾った。

 会場には、島産のヤギ汁や島野菜、近海魚に特性カレーなどが並んだほか、ステージ隣の鳩間島コミュニティーセンターでは音楽祭開催20回記念企画として島出身の大城正明さんの絵画展が開かれ、鳩間島の風景など作品28点が展示された。また、これまで音楽祭に尽力してきた人に感謝状も贈られた。

 第1回から出演している比嘉盛雄さん(57)は「はじめは10人位でスタートした音楽祭、たくさんの協力のおかげで今日まできた。島のイベントとして今後も残していきたい」とうれしそうに話した。

 西表島から訪れた飯野早紀さん(25)は「島の人が頑張って盛り上げ、本土の音楽フェスとは違った温かい祭り」と初参加の感想を語った。

片付けとは乱雑な状態をきちんと整える。…

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 片付けとは乱雑な状態をきちんと整える。物を納めるべきところに納めることと辞書にはある▼早い話が部屋を散らかしたら掃除し元のきれいに状態に戻しなさい、使った物は元あった場所に返しておきなさいということだと頭では理解している。しかし実践が伴わず毎度、家族に非難されている▼趣味の凧(たこ)作りに没頭すると、竹ひごや紙、ビニールの切れ端が多量に出る。切れ端は、なぜか捨てるに惜しい寸法なので、つい取りおいてしまう。加えて傍からは、ごみにしか見えないよれよれの買い物袋や包装紙の類を凧の材料になるからと収集し一緒に積み上げておくものだから、家族のいら立ちは趣味憎しの域へ▼凧作りはアイデアが次々湧いて手を休める暇がない。寝食を忘れるほど熱中し翌日に続きを持ち越すと道具も置きっぱなし、余計片付くことがない。いつのまにか工作場所は、一部屋ではおさまらず他の部屋まで進出することに▼とうとう「散らかすのは一部屋にして」とプレハブ倉庫に追い出されてしまった。ところが、じき手狭に。というのもすべて使えるとなったら、凧に利用できそうなビニールハウスの廃材や弔旗用使用済み丸竹などかさばる資材ももらってきてしまう。当然庫内は無理で外に置く▼新手のごみ屋敷?との風聞も。(仲間清隆)

夢中な盆栽は「健康の“源”」

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 ▽…40年余前、自宅の新築を機に盆栽を始めたという上地源一さん(85)。当時は巻き網漁のウミンチュ、陸に上がっての息抜きが盆栽だった。世界大会に出展した樹高約50㌢のハマシタンは、拳大のころから丹精を込めて育て上げたもの。夢中になると時間を忘れるという。「盆栽は手も頭も使う。健康の“源”になっている」。

 ▽…真栄里公園のごみのポイ捨てが常態化している。公園を管理する男性によると、ごみは小中学生によるものと思われ、日々の声掛け、清掃業務でも改善の兆しはみえていない。見晴らしがよく人の目もある公園だが、男性は「見て見ぬふりをする大人も」と落胆。一番の解決策は子どもたちの心がけだが、大人たちの対応も問われている。

 ▽…6日開幕した高体連八重山地区大会。正午から八商工で開会式が行われ、終了後には八商工男子バレー部の大城篤輝君(あつき・3年)の呼び掛けで八商工の全選手が円陣を組んだ。肩を組んで「we are champion」と叫び、気合を入れた。大城君は「最初はバレー部だけでやろうとしていたが、3年生は最後なので他の部にも声をかけた。総合優勝目指して頑張りたい」と意気込んだ。

世界盆栽大会に初出展

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世界盆栽大会に初出展したハマシタン(左・上地さん提供)と上地源一さん=5月6日午前、本社

 世界中の盆栽愛好家が一堂に集う「第8回世界盆栽大会inさいたま」(同実行委員会主催)が4月27日から4日間、さいたまスーパーアリーナで開かれ、記念開催された「日本の盆栽水石至宝展」に上地源一さん(85)=新川=が石垣市から初めて出展した。県内から4人。

 大会には世界約40カ国から参加があり、事務局発表によると、4日間で延べ約4万5000人が来場した。

 上地さんは昨年12月、うるま市で開催された県盆栽連合展に出品した「ハマシタン」が県農業協同組合代表理事理事長賞を受賞、審査員の勧めで世界大会に出展した。

 上地さんは、日本盆栽協会沖縄県支部連合会に所属。盆栽歴は40年余。今回出展したハマシタンは、妻の公江さんの85歳の生年祝い記念に丹精込めてつくったもの。大会にはそろって出席した。

 70代半ばごろに体調を壊し、一時盆栽から離れたことがあるという上地さんは「続けてきてよかった。家族、友人をはじめ関係者の皆さんに支えてもらい感謝している。盆栽は人間と同じ、手をかけた分応えてくれる」と喜びを語った。

 大会は第1回大会が埼玉県さいたま市(旧大宮市)で開かれ、その後4年ごとにアメリカ、韓国、ドイツ、プエルトリコ、中国などで開かれ、今大会は28年ぶりの国内開催だった。

ごみのポイ捨て常態化 真栄里公園内

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ごみのポイ捨てが常態化している真栄里公園。北側トイレ周辺には紙パックや菓子類の包装紙、たばこの空き箱などが捨てられていた=6日午前

 石垣市が管理する真栄里公園内のバスケットコート周辺などで、ごみのポイ捨てが常態化している。コート周辺は小中学生を中心に利用があり、2年前から市の委託を受けて清掃などの管理業務を行っている男性は「毎日、清掃しているが、いたちごっこ。子どもたちにも声を掛けているが効果はない」とため息交じりに語る。PTAや学校職員による見回り活動を提案し、協力を求めている。

 ごみのポイ捨てが目立つのは、バスケットコートとステージ、北側トイレの周辺。捨てられているごみはペットボトルや空き缶、紙パック、菓子類の包装紙、たばこの吸い殻がほとんど。

 男性によると、小中学生が下校後や休日に利用する際、飲食後のごみを捨てているという。過去にはトイレが破壊されたこともあり、喫煙などの問題行動も見受けられるという。

 公園の管理は男性1人で行っている。ごみの散乱は、週2回の休日の翌日が最もひどく、公園を利用している一般市民や高校生らもボランティアで清掃に協力している。

 利用者が多かった黄金週間の終盤の6日午前、弁当箱や未使用の花火、スマートフォンの充電池などが捨てられているのが確認され、トイレの個室にもごみが散らばっていた。

 男性は「私だけでなく、他の大人の声掛けも必要だ。学校の先生やPTAが子どもたちが多い夕方などに訪れて、見て回ってほしい」と切実に訴えている。

生態系への影響懸念 漂着ごみ対策必要

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写真説明…廃プラスチック類ごみの劣化、破砕で微細化したマイクロプラスチック。生態系への影響が懸念されている

 漂着ごみ研究家で防衛大学校名誉教授の山口晴幸氏(68)が3月16日から4月15日までの31日間、八重山の6島43海岸の計28.1㌔の海岸で漂着ごみの調査を行った。5㍉以下のプラスチック「マイクロプラスチック」の調査では、昨年に続き大量に混在している海岸域が多くみられた。マイクロ—は、廃プラスチック類ごみが漂流・漂着の過程で波風、塩分、紫外線、降雨などにさらされて劣化、破砕されたもの。山口氏は「亜熱帯海洋性気候に属し、紫外線・気温の高い八重山諸島の海岸域では、漂着した廃プラスチックの劣化破砕が進展しやすい」と指摘する。

 廃プラスチック類ごみは、製造過程で添加される化学成分の有害物質を含んでいるほか、漂流中に汚染物質などを吸着。微細化したマイクロ—は、海生生物の体内への取り込みが容易となることから、生態系への影響や食物連鎖による汚染リスクの拡大が懸念されている。

 山口氏が2016年春、八重山の6島35海岸で初めて調査を実施。1㍍四方の調査枠(面積1平方㍍)で集めたマイクロ|の総量は8万4444個に達し、1調査枠当たりの平均は2413個。日本列島で非常に高い漂流密度と指摘されている東京湾の海水1平方㍍当たり約6個と比較すると、極めて高くなっているという。

 山口氏は「回収・除去は絶望的なので、廃プラスチック類ごみを放置することなく迅速に回収・除去することが一層重要になる」と訴えている。

 山口氏の漂着ごみ調査は20年目。今回の調査した海岸の8割以上で清掃が行き届いているとの印象を受ける一方、海岸の端や岩礁域など人の出入りの少ない箇所では膨大な量の越境ごみが海岸域を埋め尽くしていたという。「軽減傾向はうかがわれず、むしろ増加傾向にあった。海洋越境ごみの軽減・防止対策に対する実践的な戦略を国に強く要請していく必要がある」としている。


来館呼び掛け歌が完成 石垣市立図書館

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「石垣市立図書館に行こう」を作詞・作曲した宇根底洋子さん(中央右)と編曲した大田将之さん(同左)、歌を担当した仲程玲さん(右端)、宮良りをさん(左端)=5日午前、同館

 石垣市立図書館(野底由紀子館長)への来館を呼び掛ける歌「石垣市立図書館に行こう」が完成し、館内で5日開かれた「こどもの日」スペシャルおはなし会で初めてお披露目された。臨時職員の宇根底洋子さんが作詞・作曲、資料サービス係長の大田将之さんが編曲したもの。同館の特徴や良さが詰まった歌詞を、木琴の柔らかな音と軽快なテンポに乗せた曲調となっており、野底館長は「図書館をもっと知ってもらい、多くの人に来てもらいたいという職員の気持ちが歌に表れている。イベントなどでも歌っていければ」と喜んでいる。

 宇根底さんがことし3月末、「図書館で会いましょう」(作詞作曲・弓削田健介)という歌を聴いたのがきっかけ。同館の良さを聞こうと、ことし1月から2月にかけて行った「ここがいいね!」アンケートの結果をヒントに4月から作詞を開始、校歌の流れを参考にし、家族の助言も得て仕上げたという。

 作曲は鼻歌で行い、大田さんがアレンジ。子どもが歌いやすいように木琴や笛の音などを使い、柔らかく仕上げるよう工夫した。

 今月2日には、宇根底さんと同館嘱託職員の仲程玲さん、宮良りをさんの3人が曲を歌って録音を済ませ、おはなし会に間に合わせた。

 宇根底さんは「立派な図書館が末永く続くようにこの歌も歌い継がれていってほしい。楽しい気持ちでますます図書館を利用してもらえたら」と笑顔。大田さんは「急に作った曲で、まだまだ足りていない部分がある。プロの方など興味がある方は声をかけてほしい」と呼び掛けている。

外務省の統計で旅券(パスポート)の発行冊数を…

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 外務省の統計で旅券(パスポート)の発行冊数を都道府県別でみると、前年比の伸び率では沖縄がトップである。2016年の増減比は前年度を24.41%上回り、2位の福岡より2.86ポイント高かった▼同じ統計では、年齢別に男女ごとの発行冊数も示されている。都道府県別ではなく、全体の数字ではあるが、19歳以下が22.1%で最多。20~29歳の20.9%がこれに続く。この二つの年齢グループを男女で比べると、女が男より1.23倍多いというのも気になるところ▼では、沖縄の若者は意外と県外志向で、その傾向は特に女子に顕著と結論づけていいかというと、これだけではもちろんそうはいえない▼若者の就職事情を語るときに、沖縄では「県内志向」という言葉が充てられることがある。傾向として間違いないものなのだろう。ただ、台湾で沖縄出身の留学生に出会うことが少なくないのも事実。交換留学などの仕組みが国境のハードルを低くしているのかもしれない▼30歳以上の全国の傾向はどうか。30~59歳では、男が女を1.06倍上回っているが、60歳以上は1.04倍で女が多い。60歳を境に逆転する▼この変化、どうみたらいいんでしょう? 人の生き方そのものを考えさせられる数字で、私は直視するのをためらってしまいそうでした。(松田良孝)

「部に昇格したら真っ先に報告」

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 ▽…5年ぶりに3高校男女6チームがそろった高体連のバスケ競技。八商工女子バスケ同好会も今月、同好会から部に昇格が予定されている。主将の安慶名美舞さんは「ことしの3月で転任してしまったが、顧問だった小橋川十恵美先生がいろいろ協力してくれた」、今でも連絡を取り合っているという藤森藍さんは「部に昇格したら真っ先に報告したい」とそれぞれ感謝。

 ▽…大型絵本の読み聞かせやエプロンシアターなど多彩なプログラムが繰り広げられた石垣市文庫連絡協議会のばがなつのおはなし会。牛がクジラになった話や黄金の花など、八重山の昔話を語る場面では、会員が何も見ないまま、つっかえることもなく物語を紡ぎ、子どもたちが静かに聞き入った。内容を覚え、しっかり理解しているからこそできること。長年の経験と熟練の技術に脱帽。

 ▽…蘇澳鎮国際オープンセーリング選手権に参加した子どもらが7日、帰港した。石垣ジュニアヨットクラブの前田博代表は「蘇澳鎮の学校や行政を挙げてのヨット競技強化の取り組みに衝撃をうけた」と話した。ジュニア世代の強化がヨット界の普及につながると考えており、「石垣市も蘇澳鎮の岳明國小学校のように、ヨットの普及に力を入れてほしい」と要望した。

熊木君(新川小3年)が準優勝 国際ヨットレース

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蘇澳鎮国際オープンセーリング選手権で準優勝した熊木将人君(右から2番目)。関係者らと帰港した=7日午後、石垣港フィッシャリーナ

 台湾蘇澳鎮で5日から2日間開催された2017年蘇澳鎮国際オープンセーリング選手権で、初出場した石垣ジュニアヨットクラブ(IJYC、前田博代表)所属の熊木将人君(新川小3年)が準優勝に輝いた。熊木君ら関係者6人が7日午後、八重山(やいま)号で石垣港フィッシャリーナに帰港し、熊木君は「優勝を狙っていたが、準優勝でかっこいい盾をもらえよかった」と喜びを語った。

 同選手権は、ヨット競技に力を入れている蘇澳鎮の岳明國小学校の児童11人とIJYCの4人が出場し、5レースの合計点数で順位を決めた。

 熊木君は第3レースで、ヨットが転覆するアクシデントに見舞われたが、自力で立て直して復帰、「風をつかむ技術」(前田代表)で軽風のコースを攻略した。

 台湾側は主に5・6年生が出場、熊木君は体格差のハンディを感じさせないレース運びを展開。「もう駄目だと思っていたが準優勝できた。もっと練習し、強い相手に勝ちたい」と強気だ。

 前田代表は「6年生を相手に準優勝は快挙。他の選手も萎縮せず良く戦った」とたたえた。

 蘇澳鎮では、八重山国際交流倶楽部(YIEC、ヴァイスベルク・トーマス代表)が教育交流を実施、食事会など熱烈な歓迎を受けた。

 参加したヴァイスベルク・歩華さん(真喜良小5年)は「現地ではホームステイをし、たくさん友達ができた。算数を教えてもらったが、台湾の算数は難しかった」と感想を話した。

 レースの結果は次の通り。

▽準優勝=熊木将人▽4位=石原瑠一▽7位=ヴァイスベルク・歩華▽8位=朝山咲

与那国郷友会が再加入 在沖連合会

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在沖八重山郷友会連合会の定期総会・懇親会で交流を深める人たち=6日夜、那覇市のサザンプラザ海邦

 【那覇】在沖八重山郷友会連合会(喜舎場信夫会長)の定期総会が6日夜、那覇市内のホテルで開かれ、在沖与那国郷友会(兼島和子会長)の連合会加盟が承認され、2年に1度行われる全島とぅばらーま大会実行委員会の設置も決まった。同郷友会の復帰は15年ぶり。役員改選では喜舎場信夫氏を再任した。

 喜舎場会長はあいさつで「与那国郷友会が加盟したことで本当の意味で八重山がひとつとなった。連合会と各郷友会で力を合わせながら助け合い、郷友会を盛り上げていきたい」と決意を語った。

 引き続き開かれた懇親会で与那国郷友会の兼島会長は「敬老をいたわり、後輩を導き、同輩を助け合い、連合会とともに楽しく活動していきたい」と再加入をよろこんだ。

 懇親会では元会長や元役員ら功労者も紹介された。八重山舞踊勤王流祥吉華慶の会喜舎場慶子舞踊研究所が舞台に華を添えた。

保護増殖事業スタート 国の天然記念物 平久保の「ヤエヤマシタン」

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国指定の天然記念物、平久保のヤエヤマシタンの状況を確認する文化庁や県教育庁文化財課の職員たち=4月17日午後(市教委文化財課提供)

 国の天然記念物に指定されている平久保のヤエヤマシタン2本の樹勢に衰えが見られることから、石垣市教育委員会文化財課が本年度から、原因を調査し対策を検討する保護増殖事業をスタートさせている。同課と文化庁、県教育庁文化財課の職員ら7人が4月17日から19日にかけて現地を視察、現状を確認したところ、当初、原因とみられていたヤエヤマシタン固有の害虫であるシタンヒメヨコバイ以外にシロアリや南根腐(みなみねぐされ)病など、ほかの原因である可能性が浮上。今後は樹木医の診断を入れて結果を聞いた後、対策を検討していく。

 南根腐病は、硬質のキノコをつくる菌類の一種、シマサルノコシカケが病原菌で、感染すると根腐れを起こし、樹木が枯死する土壌病害。

 市文化財課によると、視察の際に「(南根腐病の)症状が出ているのではないか」との指摘があったほか、シロアリが通る道である蟻道を確認。害虫のシタンヒメヨコバイが葉に付いている様子はなかった。

 事業期間は1年間を予定していたが、指定木2本の周りには派生した木が見られたため、周辺の環境整備や増殖方法を含めて検討するという観点から「可能であれば数年単位で見てもいいのではないか」との指摘もあったという。

 樹木医の診断について同課は「まだ日程は決まっていないが、できるだけ早く着手したい」としている。

【平久保のヤエヤマシタン】

 平久保集落の北西約1㌔㍍の山麓にアカギやウラジロアカメガシワ、リュウキュウハリギリ、モクタチバナ、シマグワ、トゲカズラなどに混ざって自生しており、樹齢は100~150年以上とされている。1972年5月15日に国の天然記念物に指定された。ヤエヤマシタンは中国、インド、マレーシア、ポリネシアなどに分布するマメ科の高木。国内では石垣島だけに自生し、分布の北限となっている。シタンよりも軽くて柔らかく、美しいしま模様を持ち、家具材、建築材、細工物など、古くからさまざまな材料として用いられてきた。かつては豊富に生育していたが乱伐され、明治初期には自生の樹はほぼ姿を消した。

石垣市長選 陸自配備が争点に

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 来年3月の石垣市長選(4日告示、11日投開票)に向け、保守系現職の中山義隆氏(49)が4月23日の就任7周年激励会で事実上のスタートを切り、対抗する革新系も4月に候補者選考作業に着手するなど、双方に動きが出ている。次期市長選は、平得大俣東への自衛隊配備計画が最大の争点となる見通し。中山氏は、配備に向けた手続きの開始を容認するなど事実上の受け入れ表明を行ったが、「最終判断ではない」と強調。革新側は、人選作業と並行しながら自衛隊配備計画の是非を問う住民投票の早い時期での実施を視野に入れている。

 中山氏は就任激励会で登壇者から相次いで出馬表明を促され、「3期目。さてどういたしましょうか」と周囲の後押しを期待。「残り1年、全力で頑張った成果を評価してもらう中で、次の挑戦が見えてくる」と3期目に意欲をみせた。今後、出馬表明の時期タイミングを探るとみられる。

 対抗する野党勢力は選考委員会を立ち上げ、今後、選考方法などを詰める。有力な候補者名は上がっていないが、関係者は「6月末までには決めないと運動ができなくなる」と急ぐ考え。中山氏から距離を置く保守系議員の1人は「相乗りできる候補者なら」と期待感を示す。

 市長選は市議補選も同時に行われるため、両陣営とも相乗効果が出るようセットで戦うものとみられる。

 最大の争点となる自衛隊配備計画をめぐっては、前回市長選の告示日に具体的な候補地を挙げて最終調整しているとの報道があり、中山陣営がこれを否定、争点化を回避した経緯があるが、今回は平得大俣東の市有地と周辺を候補地とする計画が発表された後の選挙となるため、争点化は避けられない。

 市議会は昨年6月定例会で、平得大俣東への配備計画請願が「海上自衛隊を優先すべきだ」「もっと市民の意見を聞いて判断すべきだ」などとする一部与党議員の反対で不採択となり、続く9月議会では、住民投票条例案を発議する動きがあったが、野党側と市民団体の意見がまとまっていなかったため、見送られた経緯がある。

 野党の一部は「住民投票条例の提案は6月議会がタイムリミット。早ければ早いだけ、市長の判断に関係なく自衛隊配備計画そのものの是非を問うことができる」と話す。選挙では人物、政策、実績などさまざまな要素が総合的に判断される傾向があるからだ。

 住民投票について中山市長は「国防や安全保障は国の専権事項なのでなじまない」との認識を示す一方、「住民投票そのものを否定するものではない。議会発議、住民発議の住民投票は尊重すべきだと考える」としており、条例の内容によっては結果を尊重する意向を示している。

 当面、天王山となる市長選を前にした住民投票の動きが焦点となる。


活気ある年度になりそう

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 ▽…石垣市制施行70周年を記念した音楽イベント「島人カーニバル」が7月に開かれる。顔ぶれも多彩な石垣島出身のアーティストらが一堂に会して2日間にわたり開催されるもので、時間帯や出演者などの詳細はこれから決まる。市は、同イベントを含め多くの記念事業を計画しており、その数は30近い。活気ある年度になりそうだ。

 ▽…「ゴーヤーの日」となった5月8日、ゴーヤー生産部会の東内原辰雄会長は「旬を迎えたゴーヤを安心安全に消費者へ届けたい」とあいさつ。結成4年目となる同部会、本年度は前年度を20㌧上回る80㌧の県外出荷を目標に掲げる。品質も良く、収穫は8月ごろまで続くという。夏野菜の代表の一つゴーヤ、食して夏バテを吹き飛ばそう。

 ▽…八重山地区市町教育委員会協議会の全体会で新会長の新田健夫氏は八重山地区の研修会が与那国島で開かれることに大興奮。数年前に与那国近海で釣りをした思い出を紹介し、「あの時に放した魚は今ではずいぶん大きくなっているだろう。みんなで魚を釣り上げましょう」と笑わせた。閉会のあいさつで与那国町教委の崎原用能教育長も「カジキが皆さんを待っている。ぜひ全員で参加を」と乗り気だった。

「島人ぬ宝さがしプロジェクト」はいい仕事…

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 「島人ぬ宝さがしプロジェクト」はいい仕事だ。ビギンの比嘉栄昇さんのアイデアも素晴らしいが、それに共鳴した市、何より応募した市民の感性や熱意がうれしい。新名所の誕生だ▼選ばれた22のスポットのうち、登野城2町内の「フクギトンネル」は、幼少期から高校卒業までを過ごしたかいわい。木漏れ日の下の遊び場は、原風景のひとつ。来訪者に人々の暮らしや風土への理解を深めてもらうために新川マフタネーの「赤瓦と石積み」、石小北の「神道」とともに案内した「私の宝」▼たいていのことや眺望ポイントについては知っているつもりだったが、見たことのない絶景があることも思い知った▼「一番のガンは学芸員」発言で批判を集めた山本地方創成担当大臣。地方創成とは観光客で賑わい、経済が潤えばいい程度の認識か、「宝の価値」を知らない政治家が多すぎる。むろん石垣にもいる▼「島人ぬ宝さがし」は、記憶のなかの風景にしてはならないものがこんなにもあることを気付かせた。平得大俣や外山田の自然も、風景も、記憶のなかに閉じ込めてはいけない▼衣食住や伝統芸能、自然。多くの分野で島人の目で地域の宝を見つけて磨いていく。それこそが地域の「文化の力」。「大切なもの」は日々の営みのなかに、きっとある。もっとある。(慶田盛伸)

市消防署、伊原間出張所高台移転へ

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新出張所の移設先。道路に挟まれた中央の草地部分に建設が予定されている=8日午後、伊原間

 施設が老朽化した石垣市消防署伊原間出張所の移転新築工事は15日に現地で起工式を行い、早ければ今月末に着工、11月初旬の供用開始が予定されている。高台に移転することで、災害時の機能強化も図る。新出張所は、県道78号線を伊原間公民館から北に約700㍍にある海抜40㍍の高台に建設される。同公民館の所有地で、敷地面積約1033平方㍍、建物はRC造平屋、延べ床面積317・35平方㍍と、現出張所の約3倍の広さ。

 施設内はバリアフリー化され、事務室や仮眠室、シャワー室、トイレ(二つ)、発電機室のほか、講習会や災害時の避難場所として活用が計画されている約32平方㍍の会議室も整備される予定。車両3台と水上バイクを格納する車庫も完備される。屋外には一般駐車場として車7台と障がい者用1台分が整備される。

 外構工事を除く、建物の建築や設備などは総額1億3322万円で発注された。外構部分は、今月中旬に入札が行われる。

 現出張所は海抜4~5㍍の位置にあり高潮・高波・津波など防災上の問題で高台への移設案が出ていた。また、1991年の開所から26年が経過し老朽化も懸念されていた。

 移設のめどが立ち、同公民館の前上里徹館長は「肝心、要の消防庁舎が低地にあり危険に感じていたが、念願の高台移転が実現する。完成が待ち遠しい」と期待を込め語った。

「ゴーヤーの日」夏の野菜ゴーヤを堪能

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県産品のゴーヤを試食する観光客ら=8日午前、同ゆらてぃく市場

 5月8日の「ゴーヤーの日」にちなみ、ゴーヤの消費拡大を図るイベント(JAおきなわ八重山地区営農振興センター主催)が8日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場で開催され、ゴーヤ苗の無料配布やゴーヤ料理試食、ゴーヤ特価販売、ゴーヤの初セリが行われた。6回目の開催となるイベント会場には多くの買い物客や観光客が訪れ、夏の野菜ゴーヤを堪能した。

 セレモニーで同振興センターの石垣信治センター長は「生産部会の農家も41人となり、前年度の県外出荷は60㌧余り。本年度は80㌧を見込んでいる」とあいさつ。ゴーヤー生産部会の東内原辰雄会長は「ビタミンCなどを多く含むスーパー栄養緑野菜のゴーヤをたくさん食べ、暑い夏を乗り切ってほしい。生産者も安心安全な農作物を消費者へ届けたい」と述べた。

 この後、八重山農林高校の生徒が育てたゴーヤの苗800鉢が列をなす人に無料配布された。試食では、八重山調理師会の会員がアレンジした、ゴーヤパンのサンドイッチやゴーヤと抹茶のチーズケーキなど10品1000食が用意された。試食した呉屋早百合さん(38)は「ゴーヤの苦味もなく息子も喜んで食べている。普段あまりゴーヤを食べる機会はないが、この夏はアレンジ料理に挑戦したい」と話した。

 このほか、店内では数字の5(ご)8(や)にかけてゴーヤを1本58円で特販。誕生日や名前がゴーヤに関連する人へは無料でプレゼントされた。

 ゴーヤーの日は、ゴーヤの消費拡大を目的に1997年、JA沖縄経済連と沖縄県が制定。生産部会によるとゴーヤの収穫は8月ごろまで続くという。

7月に島人カーニバル 音楽で島の魅力発信

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石垣市の市制施行70周年記念事業の音楽イベント「島人カーニバル」について取り組みを確認した実行委員会=8日午前、市役所会議室

 石垣市の市制施行70周年記念事業の一つで、石垣島出身のアーティストらが一堂に会する音楽イベント「島人カーニバル」が7月15、16の両日、新栄公園で開かれる。イベントを主催する実行委員会が8日に市役所会議室で1回目の会合を開き、取り組みを確認した。今後、実行委は、出演者や開催時間などを決定して発表し、島外にも広く周知しながら集客につなげる方針だ。

 イベントは、音楽を通して石垣島や人々の魅力を県内外にアピールするもの。出演者は、現時点で夏川りみさんや新良幸人さん、大工哲弘さん、きいやま商店など11組が確定。実行委は15~16組の出演を目指して調整を進めている。

 ライブ以外にも、石垣島の新たな名所を探す「島人ぬ宝さがしプロジェクト」に伴い、BEGINの比嘉栄昇さんが作詞作曲した「昔馬車道」を市民参加のもとで踊るプログラムや、ものづくりに関するワークショップ、市のこれまでの歩みを紹介するパネル展も計画している。

 会場には、農林水産物をPRするため、JAおきなわ八重山地区本部と八重山漁協を中心にした飲食ブースも設ける予定。入場は無料で、開催時間は、午前11時から午後9時の間で調整している。

 事業費は、沖縄振興特別推進交付金を活用し、1550万円。実行委は、21機関団体で構成し、会合では、事業概要や予算を承認した。

 実行委員長の中山義隆市長は「石垣島の魅力を全国だけでなく、海外にも発信していきたい。関係機関団体の協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 市では、他にも記念式典をはじめ、観光について考えるシンポジウムや島の伝統文化を学ぶ講座、全市民を対象にした大運動会など約30の記念事業を予定している。

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