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伝統と独自の力作展示 市織物事協組合展

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天然染料による草木染で色鮮やかな八重山ミンサーが並ぶ市織物事業協同組合展=29日午前、市民会館展示ホール

 石垣市織物事業協同組合(平良佳子理事長、組合員73人)が八重山上布や八重山ミンサーなどの展示、販売を行う第25回組合展「カシィとぅヌキ(経と緯の世界)」が29日から石垣市民会館展示ホールで始まった。30日午後5時30分まで。

 会場には八重山の伝統工芸品である色鮮やかな広幅帯や半幅帯の八重山ミンサー、着尺と帯地の八重山上布に加えて新たな作品として「たてずらしミンサー」など、組合員独自の力作が並んだ。装飾品や小物などの販売も行っている。

 会場では、上布しおりやミンサーコースター、苧麻(ブー)績みと体験コーナーや八重山上布と苧麻績み講習修了作品展も行われている。

 同組合の平良理事長は「天然染料による色合いや技法によるデザインは日々、進化している。伝統を守りながら新しい作品に取り組むことも伝統工芸品として重要」と述べた。


GWがスタート

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連休に合わせ本土から多くの観光客が訪れた=29日午前、南ぬ島石垣空港

 5月7日まで最大9連休となることしのゴールデンウイークが29日、スタート。南ぬ島石垣空港では大型連休を石垣島や離島で過ごそうと訪れた親子連れの観光客や帰省客の姿が目だった。航空各社によるとこの日の下り便はほぼ満席状態。期間中、郡内の行楽地や観光地では大型連休を利用して訪れた観光客や、地元の家族連れなどでにぎわいそうだ。

 東京から家族4人で訪れた40代男性は「子どもたちと海でシュノーケリングをしたい。空港に降りた瞬間、日差しが東京とは違い南国の雰囲気に気持ちが高ぶる」とうれしそう。5日まで八重山に滞在し、西表島では子どもとカヌーにも挑戦するという。沖縄本島には何度も訪れているが「今回は、より自然を体感できる八重山を選んだ」と楽しみにしている様子。

 9連休を利用し東京から初めて訪れた米山陽介・はるかさん夫妻は「飛行機から見える海や街並みがとてもきれいだった。ホテルでのんびり過ごし、石垣牛や八重山そばなど食を楽しみたい」と話した。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日本空輸(ANA)によると同日、石垣へ到着する下り便はほぼ満席状態。下り便のピークは5月3日ごろ、上り便のピークは5月3日と6、7日となる見込み。

 石垣島地方気象台による向こう一週間の天気は、30日晴れ、1日から3日は曇り一時雨、4日から6日は晴れ時々曇りの予想。気温も25度以上を超える日が続くとしている。

小さな光の群れが地面から浮かび上がってくる。…

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 小さな光の群れが地面から浮かび上がってくる。この世のものとは思えない自然の神秘▼そう表現してしまうと、詩人を気取る陳腐な内面をさらすようだが、実際のところは、ヤエヤマボタルの印象はこんなものではなかった。撮影と取材だったので、ほのかすぎる光をレンズがとらえきれたのかと、そればかり気にしていたカメラを森にすえて暗闇でじっとしている人が今年もいることだろう。だれかが懐中電灯で照らしたりしないかと、辺りの様子をうかがいながら25日付の台湾紙「聯合報」に「ホタル観賞の経済効果は300億元(1100億円)」という記事を見つけた。宿泊費や交通費、飲食代、ガイド料などを積み重ねていくと、こんなに膨れ上がるという自然の営みをお金に換算することにためらいを感じるし、生態系に対する負荷も気になる。それにしても、300億元である。数字にすることでホタルが社会にもたらす意味を考えやすくはなる観光客がレンタカーを借りてヤエヤマボタルを見にいったら経済効果はいくらで、環境への負荷はいかほどか。写真を撮りにポイントに入った筆者の場合はどうかv自然との関係を数字に置き換えることはたやすくない。しかし、自然とどう向き合ったのかを省みるきっかけにすることはできる。(松田良孝)

ヤギ料理メニュー拡大を

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 ▽…石垣市総合体育館南側広場で行われた第1回石垣島山羊まつり。各コーナーには長蛇の列ができ、1200食用意したヤギ汁・ヤギそばは午後1時ごろに売り切れとなった。関係者も「ヤギ1本でこれだけ人が集まるのか」と驚きの盛り上がり。今回、ヤギ料理はヤギ汁とヤギそばだけだったが、次回はぜひメニューを拡大し、ヤギづくしで。

 ▽…郷土芸能の夕べ運営委員会主催の「子どもの日公演」。ことし18回目で、日ごろの稽古にいそしむ子どもたちが成果を披露する大切な場となっている。“歌と踊りの島”をまだ小さいながら支える子どもたち。関係者の一人は「音響や照明、舞台運営以外はみんな子どもたちがやっている」と胸を張っていた。

 ▽…ことしは県ベスト8の浦添商業を迎えて行った本島チームとの交流試合。3高校とも浦商に勝利し、八重山の底力を見せつけた。八商工は伊志嶺吉盛監督、八重高は仲里真澄監督が島から離れ、今後が心配されたが、両チームとも新体制でいいスタートとなった。部員が7人だった八商工も新部員10人が入り、活気が戻った。総合力では八重高が抜けているが、3高校ともポテンシャルは十分。夏が楽しみだ。

歌や踊り 躍動の舞台

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郷土芸能の夕べ運営委員会主催の「子どもの日公演」で「稲摺り(いにしり)節」を元気よく披露した光扇会田場絹枝舞踊道場の子どもたち=4月30日午後、石垣市民会館中ホール

 郷土芸能の夕べ運営委員会(蔵下芳久委員長)主催の「子どもの日公演」が4月30日午後、石垣市民会館中ホールでにぎやかに開かれた。公演はことし18回目で、学校を含む16団体、小学1年生から中学3年生まで総勢約200人の子どもたちが歌や踊り全16演目を披露した。会場には保護者など大勢の観衆が訪れ、躍動感ある舞台に大きな拍手を送った。

 公演は、八重山古典民謡保存会の斉唱で幕開け。子どもたちが「ゆんたしょうら」「安里屋ゆんた」などの楽曲で若々しい歌声を披露。最後は石垣中学校郷土芸能部が軽快な「川良山節」「みなとーま」で飾り、盛んな拍手を受けていた。

 全16演目のうち、光扇会田場絹枝舞踊道場は、稲作を表現する「稲摺り(いにしり)節」で観客にあめ玉を振る舞い、華千の会與那國久枝こっこーまやいまっ子踊り教室は、元気なわらべ歌で会場を沸かせた。

 蔵下委員長は「まだ歌や言葉の意味が分からないだろうが、舞台を重ねるうちに理解が深まるはず。大人たちに褒められ、拍手を受けることで子どもたちの元気や充実感にもつながっている」と目を細めていた。

 出演者の一人、真地米子太鼓研究所の吉本琉煌斗(るきと)君(白保小4年)は「1年生の時から出ているので緊張はしなかったし、上手にできた。早弾きに合わせる太鼓を練習して来年も出たい」と語った。

 同公演は、歌や踊りの研さんに励む子どもたちの成果を披露しようと2000年からスタート。ことしは登野城小6年の入松田碧さんと慶田城海凪(みなぎ)さんが司会を務めた。

「軍拡、戦争への道」 3氏が自衛隊配備計画懸念

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南西諸島の自衛隊配備計画などについて、意見を交わす(右から)小西誠氏、山城博治氏、三上智恵氏=4月29日夜、石垣市民会館大ホール

 元自衛官で軍事評論家の小西誠氏、沖縄平和運動センター議長の山城博治氏、沖縄の基地問題を扱ったドキュメンタリー映画を撮り続けている映画監督の三上智恵氏による座談会が4月29日夜、石垣市民会館大ホールであった。南西諸島の自衛隊配備計画などについて意見を交わし、「軍拡競争につながる」「戦争への道に走りだす」などの懸念が上がった。

 基地問題や南西諸島の自衛隊配備計画を題材にしたドキュメンタリー映画「標的の島 風(かじ)かたか」の上映会に伴って開かれ、小西氏と山城氏が三上氏の質問に答える形で進行した。

 南西諸島の自衛隊配備に小西氏は「九州の南から続く琉球弧を封鎖し、中国を封じ込める体制。中国も対抗しているので軍拡競争につながっている」と指摘。石垣島への配備計画には「軍隊には最低1カ月戦える弾薬や食料が必要。弾薬や食料を蓄える集積拠点が『貯蔵庫』として地下に造られるだろう」と語った。

 山城氏は「石垣、与那国、宮古で始まった基地建設の拡大に懸念を持っている。基地が拡大強化されるとミサイルや爆弾が飛んでくる。基地ができたあとは戦争の道に走りだすという恐怖がある」と述べた。

山羊まつり大盛況 石垣島山羊生産組合

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ヤギ計3頭などが当たる大抽選会で盛り上がる会場=30日午後、市総合体育館南側広場

 ヤギ文化の継承やヤギ肉ブランドの確立などを目的とした石垣市制施行70周年記念「第1回石垣島山羊まつり」が30日、石垣市総合体育館南側広場で開催された。石垣島山羊生産組合(宮國文雄組合長)を中心とする実行委員会(委員長・中山義隆石垣市長)の主催。

 ヤギ汁・ヤギそば、ふれあい広場などの各コーナーに長蛇の列ができるなど大盛況。来場者はヤギに触れ合い、ヤギ料理に舌鼓を打ち、ヤギの闘いにどよめきと歓声を上げた。実行委員会は「今後、国内最大のヤギ産地を目指したい」と手応えを感じた様子だった。

 会場には飲食、ふれあいの各コーナーが設けられたほか、闘山羊(ヒージャーオーラセー)、舞台イベントなども行われ、ヤギ計3頭など多数の商品を揃えた大抽選会(1口300円)に一喜一憂。70㌔の成ヤギが当たった小菅慶治さん(61)=石垣=は「まさか当たるとは。現在、8頭のヤギを飼っているので、当選した雄ヤギを繁殖用に飼育し、大型のヤギを増やしたい」と喜んだ。

 闘山羊を初めて観戦する人も多く、後ろ足で立ち、勢いをつけて角をぶつけ合う迫力ある闘いに驚きの声。この盛り上がりに宮國組合長は「全島大会を開催したい」と意欲をみせた。

 ふれあいコーナーはエサ代200円、ミルクやり300円、乳搾りとミルクやり500円と有料にもかかわらず、親子連れが長い列。組合の新垣信成事務局長は「実験的に行ってみたが、行列ができて驚いている。事業化につながると思った。ゆくゆくはふれあいパークを目指したい」と意を強くした。

 ヤギ汁、ヤギそばは計1200食が用意されたが、午後1時ごろには完売。本島から3年前に転勤し、家族5人で来場した島袋淳典(あつのり)さん(32)=川平=は「石垣島で食べるヤギ汁は特別においしい」と満足げ、長男の結臣(ゆうしん)君(6)も初めてのヤギ汁に「おいしい」とにっこり。妻の夏樹さんは「小さいとき食べて以来だが、臭くなくおいしい」と驚いた様子だった。

 東京から観光で訪れた30代男性は「昨日はヤギそばを食べ、今日はヤギ汁を食べようと思って来た。思ったよりあっさりしていておいしい」と話した。

 宮國組合長は「ヤギ肉はブームとなっているが、ブームで終わらせてはいけない。優良種は1年で70~80㌔になる。安定供給ができるよう1000頭規模を目指したい。八重山の島々は周囲を海に囲まれており、海風でエサに塩分ミネラルで含まれるため、良質なヤギ肉が生産できる。竹富町、与那国町と連携して八重山ヤギのブランド、ヤギの生産拠点をつくりたい」と話した。

安倍政権の閣僚や政務官などの失言・暴言、不祥事が止まらない…

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 安倍政権の閣僚や政務官などの失言・暴言、不祥事が止まらない。震災が「東北でよかった」と暴言を吐いたのは、こともあろうに今村復興大臣。当然、辞任だ。東日本大震災から6年、復興大臣辞任はもう4人目。これでは被災者に寄り添った復興が進むわけがない▼政権の本音が透けて見える。被災地の犠牲の上に国の繁栄があってはならないのに、寄り添うのは言葉だけ。地方を軽んじ経済成長のみ追い求める政治の劣化。一極集中、あまりもの東京偏重の発想は何か▼日本地図上に原発立地を記せば興味深い。ほぼ戊辰戦争の賊軍の諸藩。九州では官軍ながら反乱や西南戦争の佐賀と鹿児島。中央から遠い地だ▼さらに遠い沖縄は、日米安保、米軍基地負担を一身に背負わされ、米兵による事件事故が絶えない。さまざまな補助金漬けで地方を危険にさらし、東京が安全と繁栄を享受する差別的な論理の「美しい国」▼メルトダウンが、オスプレイ墜落が東京だったら。新基地建設が東京湾だったら。どう問いかければこの国は目覚めるか。辺境の八重山からは見えているのに▼「沖縄県民に寄り添う」も政権のうそだ。辺野古で埋め立て工事が始まった。こんな寄り添い方があるか。もういいかげん、だまされるのをやめませんか。明日は戦争放棄を定めた憲法記念日。(慶田盛伸)


連休前、マグロ漁も大忙し

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 ▽…八重山漁協に1日午前、マグロ船16隻が次々に帰港し、計20本の本マグロを水揚げした。3日から5連休に入るため、この日に本土市場に送らなければ、2日のセリに間に合わないからだ。市場販売課の職員は午前6時から業務開始。午後1時まで休みなしで作業に追われ、超多忙な一日となった。

 ▽…竹富町に要請を行った西表の祖納公民館。全ての項目で担当課と質疑し、前に進んだ案件もあったため、充実した様子。最後は時間を持て余す場面もあり、町側は「せっかくの機会なので他にも何かあれば」と追加項目を要望。公民館側にしてみれば願ってもないチャンスだったが、「探せばいっぱいあるが…」と笑顔ながらも突然の求めに困惑。次回持ち越しとなった。

 ▽…ツール・ド・ロマンディを完走し、ことしの前半戦を終えた新城幸也。いったん自宅のあるフランスに戻り、休養を取る。新城は「前半戦をいい形で終えられたことはすごく自信になった。調子がいいのでもっとレースを走りたい気分だけど、シーズンのために休息をとり、次のレースに準備したい」と話した。

本マグロ漁がピーク 八重山漁協

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200㌔近い本マグロに大喜びの観光客ら=1日午前、八重山漁協

 八重山漁協の本マグロ漁がピークを迎えており、1日には連休前の本土出荷に間に合わせようとマグロはえ縄漁などの漁船16隻が帰港、計20本約5㌧を水揚げした。ほとんどが本土市場に送られ、2日のセリに掛けられる。

 漁協市場販売課によると、今期はこれまで62本約13㌧の本マグロが漁獲されており、前年同時期の23本に比べて多くなっている。前期は180本約32㌧の水揚げがあり、今期はこれを上回るペースで推移している。

 同課はこの日午前6時から業務を開始、続々と入港するマグロ漁船に対応、出荷作業に追われた。

 本マグロの水揚げがあると聞き、漁協を訪れた観光客は、200㌔近い巨体に目を丸くした。東京から社員旅行で訪れた小島康子さん(36)は「本マグロを初めて見るが、想像以上にすごく大きい。まさか石垣島でこんな経験ができるとは」と喜んだ。

 漁業者の一人は「例年より早く揚がっている。本マグロ漁はハーリー(5月29日)すぎまで続くだろう」と話している。

ヤブツバキ130本植樹 石西礁湖サンゴ礁基金

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ヤブツバキの苗を植え付ける八重農グリーンライフ科の3年生たち=1日午後、石垣市石垣の干川明さんの農場

 サンゴ礁の保全や再生につながる環境保全型農業につなげようとNPO法人石西礁湖サンゴ礁基金(入嵩西正治理事長)は1日午後、同基金理事の干川明さんの農場(石垣市石垣)にヤブツバキの苗130本を植え付けた。アグロフォレストリー(森林農法)の普及を目指す「アグロフォレストリーいしがき」の新開秀雄代表が提案し、苗を提供。八重山農林高校(山城聡校長、生徒282人)グリーンライフ科の3年生19人が協力し、植え付けと竹支柱を取り付ける作業を行った。

 アグロフォレストリーは目的を持って植えられた樹木と、農作物が同時、または交互に組み合わされた土地利用方法。

 新開代表は石垣島の赤土流出や台風被害の抑制・減災の観点と、実(種子)から油が取れる付加価値のある農地防風林としてヤブツバキに着目。2015年に500本の苗木を生産し、16年に石垣市内の2農家と、同基金に苗を譲渡した。

 今後は土壌の状態や樹木の成長などを見るモニタリングを行う計画。

 この日は、苗を1.5㍍間隔で2列分植え付け、強風にも耐えられるように竹支柱で固定した。

 幸喜大純君(17)は「アグロフォレストリーという名前もどのようなものかも初めて聞いたが、理にかなっている。台風対策でどんどん生かせるのではないか」と感想。

 新開代表は「この農場がアグロフォレストリーの普及につながるような一つのモデルになってもらえたら」と期待している。

長時間労働の撲滅を メーデー八重山地区大会

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長時間労働の撲滅などに向け、気勢を上げる参加者=1日夕、大川公民館

 労働者の祭典、第88回メーデー八重山地区大会(同実行委員会主催)が1日夕、大川公民館で開催され、各労組から約120人が参加した。八重山でも、人手不足による長時間労働など労働環境は厳しさを増しており、大会では長時間労働の撲滅とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)などの実現を求めるスローガンや特別決議を採択した。

 八重山労働基準監督署が2年間実施した監督指導によると、労働基準関係法令の違反率が宿泊業で96.8%、レンタカー業で100%に上っていた実態が判明、ことし3月には違法な時間外労働をさせたとして小売業者が書類送検される事案も発生している。

 川本正樹実行委員長はあいさつで、法制化される見通しとなっている時間外労働の上限規制について「上限ができたら、そこまでは働かせてもいいのだという誤解や悪用を許してはならない」と指摘、「労働時間に関わる新たな常識を広げていくチャンスと捉えなければならない」と訴えた。

 特別決議では「長時間労働のために命や健康を損なう労働者が後を絶たない。働く者と家族のためにも、私たちはこのような状況をこれ以上許さない」「すべての働く者の命と健康を守り、仕事と生活の両立を保障するため、働く者の力と行動で、職場と地域から労働時間と働き方に関する新たな常識と歴史をつくり、社会に広げていこう」としている。

 佐賀裕敏連合沖縄副会長も「子どもの貧困の根本には、非正規雇用と低賃金がある」として改善を訴えた。山城秀史八重山事務所長、次呂久成崇県議らもマイクを握った。

「9条」の効用論じよう

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 ■「戦争国家」に踏み出す

 日本国憲法がきょう3日、施行70年を迎えた。72年前の戦争で日本人だけでも310万人余が犠牲になった過酷な歴史の反省から、戦後日本は「二度と侵略戦争はしない」として作られたのが今の憲法であり、その決意を書き込んだのが「9条」だ。

 その結果日本は、戦後72年を経た今の今まで「専守防衛」に徹し、世界のどことも戦争することなく、誰一人として殺し殺されることなく、世界に類例のない「平和国家」の道を歩んできた。その9条の「平和主義」が安倍政権の登場で危機にひんしている。

 その象徴が日本と密接な関係にある他国への攻撃を日本への攻撃とみなして攻撃する「集団的自衛権」の行使容認であり、憲法学者が「違憲」と断じた自衛隊の海外での交戦も認める「安保関連法案」の強行採決だ。同法の制定を受けて昨年11月、南スーダンPKOの自衛隊に武器使用の駆け付け警護を初めて付与。さらに今回米補給艦にも海自による初の防護を発動した。

 ■抑止力と戸締まり論

 このように安倍政権が巨大与党をバックに米軍と一体となって各面から戦争に向かう準備を着々と進め、日本の「平和」が危機にある憲法施行70年の今だからこそ、「9条」が戦後に果たしてきた役割、効用をあらためて高らかに強くアピールする必要がある。

 「憲法を守れば日本の平和は大丈夫は欺瞞(ぎまん)」と改憲派は9条批判するが、その「戸締り論と抑止論」に、ある識者はこう反論する。

 それは9条があったからこそ、日本への攻撃に最低限反撃できる自衛隊もでき、米軍も日米安保も生まれたのであって、もし9条がなければ自衛隊は日本軍だったはずだし、日米安保も在日米軍との関係も違った形だっただろう。そしてこれまでに起きた朝鮮、ベトナム、湾岸、アフガン、イラクなどの各戦争に日本も違った形で関与し、今までのように誰も殺さず殺されずと全く無事で済まなかっただろう。

 戸締り論も、個人が自宅に鍵をかけたり雨戸を閉めたりしても道行く人や隣人に何の脅威も与えないが、国家の戸締りは軍事的武装を指し、それは抑止力として軍備を強大にすればするほど近隣諸国を大いに刺激し、逆に軍拡競争で戦争やテロの脅威を呼び込むことになるというものだ。

 ■武力以外で解決求める9条

 確かに9条は「国際紛争」が存在することを前提にしながら、これを外交努力、経済政策、貿易、文化交流などの武力行使以外で解決すべきだと求めたものであり、もし9条が無かったら今ごろこの国はどうなっていたか。

 トランプ大統領が強大な軍事力で脅しをかける現在の北朝鮮の緊張状態もそうだが、軍事力で紛争が解決できないのは過去の歴史が示している。

 日本はアメリカ一辺倒でなく、中国をはじめどの国とも仲良く友好関係を結び、こういう時にこそ外交努力で国際貢献すべきだ。そうすれば沖縄差別も無く辺野古の新基地も宮古、石垣の自衛隊も要らないはずだ。ところがそれが逆に米軍と一体となって軍備増強を次々進め、北朝鮮や中国の緊張をあおっている。安倍首相は平和外交の「立憲主義」に立ち返るべきだ。

きょう5月3日は、主権在民、戦争の放棄…

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 きょう5月3日は、主権在民、戦争の放棄、基本的人権の保障などの原則を掲げる日本国憲法が施行されてから、70回目の「憲法記念日」である▼憲法は日本の戦後の平和や繁栄に大きく貢献してきた一方で、沖縄では基本的人権が保障されなかった時代があった。戦後の米軍統治下、司法、立法、行政の権限は米国の一高答弁務官に握られていた▼米兵が沖縄の住民を車でひき殺したり、銃や刃物で殺害しても軍事裁判で無罪になることもあった。沖縄戦や米軍支配を知らない世代が多数を占めるようになった時代だけに、憲法を理解することの大切さがよく分かる▼戦争の放棄を定めた憲法9条にみられる平和主義は、二度とあのような戦争を繰り返してはいけないという誓いであった。しかし、安倍政権下では国防軍の創設など改正に向けた動きが積極的になっている▼毎朝、ラジオ体操を楽しむお年寄り、子どもたちが勉強やスポーツに励む姿など、このささやかな日常の安定こそ守り伝えるべきものに見える。それは理想だと反論する向きもあるだろう。米国の現実に合わせてばかりいて理想を遠慮すれば、情けない現実が大きくなるだけではないか▼楽しいゴールデンウイークの一日に水を差すつもりはない。少しでもいい。世界に誇れる憲法の意義を考える日にしたい。(鬚川修)

雨にも負けず掲揚式

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 ▽…約100人の子どもたちが参加した石垣市のこいのぼり掲揚式。小雨の中での開催となったが、子どもたちは雨をものともせず元気な歌声を響かせていた。もともとは4月26日に計画されていたが、記録的な大雨に見舞われて延期になった経緯もある。市の職員は「こいのぼりも無事に揚がり、ほっとしている」と安堵(あんど)。

 ▽…授業以外の検定や宿題などの学習に生かしてもらおうと八重農のAS準備クラスの生徒20人に「夢☆実現ノート」とボールペンが贈られた。読谷高校で同様の取り組みを行っていた同クラス担任の長浜大樹教諭は「取り組みが始まると必ずトップランナーみたいな子が出てきて、ほかの子も引っ張られていく」という。購入費など予算面で心配もあるが「ぜひたくさん使い、先生方を困らせてほしい」と期待。

 ▽…ことし1~3月末に石垣港へ寄港したクルーズ船は速報値で32回、来島人数(乗客)は4万1647人。前年同期より10回、8118人多い。天候などの外的要因に左右されるクルーズ観光だが、先日の大雨以外は穏やかで寄港キャンセルも少ない。欧州系の観光客と中国厦門(アモイ)からの寄港も多い。具体的な入域客数はこれからだが、海路入域は安定している。


肥満率ワースト返上を 与那国町

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策定計画の実施に向けて意見を交換する策定委員ら=4月28日、町農業構造改善センター

 【与那国】「ぶーるし・まんすやープラン」(皆んなで・おいしい計画)をスローガンに与那国町食育推進計画策定委員会(委員長・並木宏文町診療所長)は4月28日、町構造改善センターで2017年度の第1回委員会を開き、策定計画(素案)の内容を検討した。計画年度は18年度~22年度の5年間で、期間中に肥満率の改善を目指す。今後は必要に応じて委員会を開き、本年度中の計画策定を目指す。構成委員は県八重山保健所国吉秀樹所長、町食生活改善推進協議会会長・請舛姫代さんら22人。

 計画策定に向け町長寿福祉課はこれまで、住民の食育に関する意識調査を分析、結果に対する意見交換を経て、住民の食に関する現状や課題、目指す姿などをまとめ、国と県の計画に対する与那国町の照応表と年間の計画素案を作成した。

 同町の肥満率は県内ワースト。素案を説明した町長寿福祉課の管理栄養士・原聖子さんは町民の肥満率(16年度調べ)が3歳児0%、小学生10.4%、中学生15.9%、成人(40~70歳)の50.2%と、成長と共に肥満率が上がる傾向を指摘。夕食後の飲食習慣は小学5年生で30%以上、中学2年生および成人は15%以上にある事を示した。 

 また主食・主菜・副菜をそろえて食する頻度「ほぼ毎日食べる」は36.3%でバランスよく食事を取っている人が少ないことが分かった。 栄養の偏り、多量飲酒や運動不足など、健康に対する課題が成人期に顕著に表れており、心身共に健康で生きるために食材や栄養に関する知識、情報を選別する能力が必要とされた。

 計画は「どぅなん健康づくり21」の活動にもリンクしている。

 会議に先立ち国や県の動向を内閣府県総合事務局、八重山保健所が説明した。

GW、水難事故ゼロに

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観光客へパンフレットを配布し、水難事故防止を呼び掛ける八重山地区水難事故防止推進協議会の会員ら=2日午前、石垣港離島ターミナル

 例年、県内各地で大型連休から夏にかけ水難事故が多発することから八重山地区水難事故防止推進協議会(会長・漢那政弘副市長)の会員など7機関の職員ら37人が2日午前、石垣港離島ターミナル内で観光客らに、チラシやパンフレットを配布し、水難事故に注意を促した。

 チラシでは、シュノーケリングの安全マニュアルや高潮高波への注意、離岸流への注意、心肺蘇生法の手順などが広報された。

 また、海上保安庁のマスコットキャラクター「うーみん」や八重山署の「シーサー・ヤイマ」、気象庁の「はれるん」も登場。一緒に写真を撮る観光客の姿もあった。

 広報活動を前に漢那会長は「観光客や郡民がゴールデンウイークを楽しく過ごせるよう、水難事故ゼロを目指そう」とあいさつした。

 第11管区海上保安本部によると、八重山管内のことしの水難事故件数は4月20日時点で2件、死者は0人。過去10年間のゴールデンウイーク期間中のマリンレジャー事故件数は9件、5人が死亡している。昨年は1件発生し、竹富島で女児が沖へ流され救助されている。

クルーズ船 32回石垣寄港 1月~3月

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今年3月末までのクルーズ船寄港回数が32回に上り、好調なクルーズ観光では欧州人観光客の姿も目立った。写真はアイダーベラ寄港時=3月31日午前、石垣港

 石垣市港湾課がまとめたことし1月~3月末に石垣港に寄港したクルーズ船は速報値で、前年同期比10回増の32回、来島人数(乗客)は8118人増の4万1647人となった。初寄港が4件あり、悪天候などによる寄港キャンセルは3件に留まった。来島した外国人観光客は台湾人客に加え、中国厦門(アモイ)発のクルーズチャーターなどで中国人客が増加。初寄港のクルーズ船で欧州系旅行客も増えている。ことしの寄港予定回数155回(1月末現在)の実現に向けクルーズ観光は好調な滑り出しをみせている。

 ことし3月末までの3カ月間に寄港したクルーズ船と乗客数は、スーパースターアクエリアスが18回(前年同期比5回増)の2万6033人(同8077人増)、コスタビクトリアが8回(同1回増)の1万4213人(同2051人減)、シルバーシャドウが2回(同1回増)で502人(同335人増)、アイーダベラ1回(初)で1992人などと続いている。

 今月16日には八重山で過去最大規模となるプリンセスクルーズ社の「ダイヤモンド・プリンセス」(英国船籍、全長290㍍、乗客定員2706人)、20日には同社の「サファイア・プリンセス」(英国船籍、全長290㍍、乗客定員2678人)が沖泊まりで初寄港を控えている。

 市港湾課の担当者は「ことしのクルーズ寄港は天候にも恵まれて順調にきている」と話した。

7日まで最長9日間のゴールデンウイーク…

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 7日まで最長9日間のゴールデンウイーク(GW)も折り返した。幸いおおむね好天に恵まれ、行楽地や観光地は地元の家族連れや観光客らでにぎわっている▼大型連休を利用し、海や山、川などに繰り出すグループや子ども連れも多いことだろう。そこで注意が必要なのが事故やけが。ちょっとした気の緩みが惨事につながる。楽しい思い出のはずが、悲しい記憶になる可能性もある▼石垣海上保安部や八重山署、消防など関係7機関は2日、マリンレジャーに伴う水難事故防止に向け、注意を促した▼八重山管内では2016年までの5年間に59件の水難事故が発生、22人が死亡・行方不明となっている。その大半がシュノーケリングを含めた遊泳中の事故だ。同保安部ではその安全対策として①ライフジャケットなどによる浮力の確保②単独で泳がない③飲酒・体調不良時は控える|など五項目を掲げ、厳守を呼び掛けている▼海にはオニヒトデやハブクラゲなどの有毒生物、山にはハブやハチなどの危険生物もいる。ハブは県が咬症注意報を発令し、注意を呼び掛けている。これらの被害に遭わないよう適切な情報と知識、安全対策が必要だ▼GWも残り4日間、しっかりと計画、準備し、楽しい思い出をつくってほしい。ただ、くれぐれも無理は禁物だ。(下野宏一)

平和への思い、歩いて伝える

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 ▽…第5回ピースウオーキングに参加した石垣正子さんは、旧日本軍の疎開命令で台湾に向かっていた最後の疎開船が1945年7月3日、米軍機の機銃掃射を受けた尖閣列島戦時遭難事件の生還者。その後、50日近く無人島の魚釣島で餓死寸前にまで追い込まれた。「兵隊がいなかったら、こんなことはなかった」。途中でタクシーを拾おうと思ったが、「若い人にも分かってほしい」と踏ん張って最後まで歩いた。

 ▽…石垣に初寄港した「セレブリティ・ミレニアム」。横浜港を発着に高知と石垣、台湾を7泊8日で回るクルーズ。この日は天気も良く、絶好の観光日和。2376人の乗客は島の魅力を満喫したことだろう。イベントや観光シーズンを迎えて乗船を待つ観光客の長蛇の列はすごい。バス・タクシー乗り場も狭く、利便性向上が必要だ。

 ▽…沖縄本島で行われたアームレスリング大会で初優勝した島袋裕司さん。大会は年に3回開催されているが、旅費や宿泊費さらにエントリー代も含めると結構な金額に。島袋さんも大会へは約2年ぶりの出場で、今回は妻・清美さんが気持ちよく行かせてくれたという。「優勝した後すぐに妻に電話で報告した。子どもたちも喜んでくれた。アームをやってきてよかった」と島袋さん。夫、父として株も上がったようだ。

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