保護司会が地域の関係機関、団体と連携しながら更生保護や犯罪予防活動を行う八重山更生保護サポートセンター(代表・川満恒徳八重山保護司会長)が25日、石垣市健康福祉センター内(石垣市社会福祉協議会隣)に開所した。県那覇保護観察所管内にある8地区の中で最後の設置となった。同会は、保護司の処遇改善に対する支援や犯罪予防活動などを行う拠点として同センターを生かし、任務の推進と更生保護の充実強化を図っていく考えだ。
同会では石垣市29人、竹富町5人、与那国町3人の計37人の保護司が活動。犯罪や非行をした人たちから相談を受けたり、指導助言を行ったりするほか、それぞれの地域で犯罪や非行をした人の立ち直りや、犯罪の予防のための啓発活動をボランティアで行っている。
同センターの設置については、施設に空きがないか模索していたところ、昨年12月に健康福祉センター内の一室が空くことが分かり、この日の開所が実現した。
開所式で川満会長は「八重山の安全、安心な地域社会づくりに貢献していきたい」と式辞。
中山義隆市長は「皆さんとともに安心安全な街づくりに尽くしていきたい」、同観察所の松尾昭彦所長は「昨年12月に再犯防止を推進する法律が成立した流れの中で、開所は時宜にかなったこと。今後ますます発展し、効果を上げていただけるものと期待している」と祝辞を述べた。
川満会長、中山市長、松尾所長、八重山更生保護女性会の上門孝子会長、八重山保護区協力雇用主会の当山喜一郎会長の5人がテープカットを行い、開所を祝福し、今後の発展を願った。