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八重山更生保護サポートセンターが開所

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八重山更生保護サポートセンターの開所式で、テープカットを行う中山義隆市長(左から2人目)ら=25日午後、市健康福祉センター内市社協隣

 保護司会が地域の関係機関、団体と連携しながら更生保護や犯罪予防活動を行う八重山更生保護サポートセンター(代表・川満恒徳八重山保護司会長)が25日、石垣市健康福祉センター内(石垣市社会福祉協議会隣)に開所した。県那覇保護観察所管内にある8地区の中で最後の設置となった。同会は、保護司の処遇改善に対する支援や犯罪予防活動などを行う拠点として同センターを生かし、任務の推進と更生保護の充実強化を図っていく考えだ。

 同会では石垣市29人、竹富町5人、与那国町3人の計37人の保護司が活動。犯罪や非行をした人たちから相談を受けたり、指導助言を行ったりするほか、それぞれの地域で犯罪や非行をした人の立ち直りや、犯罪の予防のための啓発活動をボランティアで行っている。

 同センターの設置については、施設に空きがないか模索していたところ、昨年12月に健康福祉センター内の一室が空くことが分かり、この日の開所が実現した。

 開所式で川満会長は「八重山の安全、安心な地域社会づくりに貢献していきたい」と式辞。

 中山義隆市長は「皆さんとともに安心安全な街づくりに尽くしていきたい」、同観察所の松尾昭彦所長は「昨年12月に再犯防止を推進する法律が成立した流れの中で、開所は時宜にかなったこと。今後ますます発展し、効果を上げていただけるものと期待している」と祝辞を述べた。

 川満会長、中山市長、松尾所長、八重山更生保護女性会の上門孝子会長、八重山保護区協力雇用主会の当山喜一郎会長の5人がテープカットを行い、開所を祝福し、今後の発展を願った。


市街地の低地が水浸しとなった。26日朝の豪雨…

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 市街地の低地が水浸しとなった。26日朝の豪雨の影響だ▼石垣島地方気象台の観測で、石垣市登野城では午前8時39分までの1時間雨量が98㍉と4月の観測史上最高、午前10時20分までの3時間雨量も163・5㍉に達した▼この大雨で各地で道路がいたる所で冠水。迂回(うかい)を余儀なくされ、通勤や通学に大きな影響が出た。水深が深い冠水場所では、車の水没が続出。中には四輪駆動車が立ち往生し、数人で押しながら移動する場面も▼新栄大通りも川と化し、車両が通るたびに周囲に波が打ち寄せた。ほ場も水に漬かり葉野菜などへの影響が心配だ。収穫最盛期の葉タバコも疫病の発生が懸念される。流れ出した赤土で海も赤く染まった▼近年、排水整備が進んだことで、以前のような住宅や店舗の床上浸水などはあまり聞かなくなったが、道路冠水は相変わらずだ。道路の舗装や宅地化が進んだことで、雨が浸透する面積が縮小し、あふれた水が舗装された道路や側溝を通り低地に集中する現状があるようだ▼空港へのアクセス道路整備が着々と進む中、懸念されるのが、その道路からの排水対策。南大浜線が冠水の常襲箇所だけに、これ以上の悪化は避けたい。記録的な降雨に対処するため排水路の大型化、沈砂池の増設、拡張などの対策が急務だ。(下野宏一)

大雨時、通学路の安全確保を

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 ▽…26日朝の雨は猛烈だった。登野城で1時間に98㍉を観測し、4月の史上最大となった。ちょうど通勤、通学の時間帯。子どもたちは保護者の車両で登校する姿が目立ったが、一方で徒歩で登校する子もいた。雷注意報、大雨洪水警報が発令中でのこと。子どもたちの安全をどう確保するか、考えなければならない。

 ▽…全国の2次医療圏で脳内出血による死亡率が2008年から5年間で最も高い八重山の現状を打開しようと、郡内の医療従事者などで構成する八重山地区保健医療計画協議会が開かれた。与那国町長寿福祉課の小嶺長典課長は「石垣にヘリでの急患搬送は通報から4時間かかるケースもある。症例が脳内出血では間に合わない」と現状を嘆く。郡内医療の充実は、まだまだ課題山積だ。

 ▽…日本トランスオーシャン航空、琉球エアーコミューター、全日本空輸の航空各社によると、「ゴールデンウイーク(GW)」期間中の八重山関係路線の予約数は6万1337人。毎年、多くの県外観光客が訪れる八重山。ことしのGWは最大10日間。大型連休で八重山の観光シーズンも幕開けとなるが、地元は居酒屋の予約が取りづらく、居酒屋難民になるシーズンでもある。

特別委員会を設置 竹富町議会 特別委員会を設置 竹富町議会

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竹富町上原の土地について調査する特別委員会の設置決議案が可決された町議会4月臨時会=26日午後、町役場議場

 県営かんがい排水事業で取得が検討されていた竹富町上原の土地について調査する特別委員会が26日、設置された。同日午後、開かれた町議会(新博文議長)臨時会で設置に向けた決議案が賛成多数で可決された。同土地は、前町長の川満栄長氏から町議の渡久山康秀氏に所有権が移った経緯があり、去る3月定例会で国土利用計画法に違反している疑いが指摘されるなど取引をめぐる一連の過程が問題視されている。特別委は、関係者に聞き取りを行いながら6月定例会で調査結果を報告する方針だ。

 決議案は、当事者の渡久山氏を除いて採決が行われ、新田長男氏、仲里俊一氏、東迎一博氏、上盛政秀氏、大久研一氏、三盛克美氏が賛成し、山盛力氏と那根操氏が反対した。

 特別委は、決議案に賛成した6人で構成し、新田氏が委員長に選任された。今後は、6月定例会までに5回程度の委員会を開き、取引に至った経緯などを調べる方針だ。

 同法については、土地所有者に義務付けている届け出がなく、県から町に照会があったことが明らかになっており、特別委は町の対応も調査する考えだ。

 同事業は2014年度から始まっており、新田氏は「事業そのものが遅れ、受益農家が困っている。なぜこうなったかを究明し、再発防止につなげたい」と話した。

 特別委設置に反対した山盛氏は「県の事業であり、まずは県に確認を取るべきだ。なぜ町議会がここまでするのか」と述べた。

 那根氏は「心配している町民もおり、真相究明は良いこと」と一定の理解を示しながら、「土地をめぐる内情が分からない。県の事業であり、町議会が決議すべきことではない」と語った。

脳内出血死率、全国の倍以上

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2次医療圏で脳内出血による死亡率が高い八重山の現状について話し合う八重山地区保健医療計画協議会=26日午後、八重山保健所2階会議室

 郡内の安定した医療確保について話し合う八重山地区保健医療計画協議会(事務局・八重山保健所、委員13人)が26日午後、同保健所2階会議室で開かれ、全国の2次医療圏で脳内出血による死亡率(標準化死亡比)が2008年から5年間で最も高い八重山の現状について議論した。

 報告では、標準化死亡率の全国値が100に対して八重山の男性は273.0、女性は226.7で共に全国ワースト。琉球大学医学部付属病院第三内科安全管理対策室の奥村耕一郎副室長は「県内で脳出血の発症地域は八重山が特に高い。予防には地域ぐるみで血圧のコントロールが重要」と助言した。

 八重山保健所がまとめた2010~14年までの5年間で郡内の死亡数と標準化死亡比で、脳内出血の死亡数が男性で92人(標準化死亡比250.1)、女性が68人(同262.4)と県内でも高い。

 市町村別の脳内出血の死亡数と標準化死亡比は、石垣市の男性が81人(同250.8)、女性は66人(同289.6)。竹富町は男性が4人(同128.2)、女性は2人(同86.9)。与那国町は男性が7人(同513.5)、女性は0人(同0)となっている。

 全国と比較した県内の脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)の現状と予防について説明した琉球大の奥村副室長は「脳卒中の危険因子は高血圧、喫煙、糖尿病。地域間の取り組みが必要」と強調した。

 また、2014年1月から16年12月末までの3年間で、八重山病院に脳卒中で搬送された件数は377件あり、内訳は脳梗塞が246件で18件死亡(死亡率7.3%)、脳内出血が114件で28件死亡(同24.6%)、くも膜下出血が17件で11件死亡(同64.7%)となっている。

 同病院の依光たみ枝院長は「八重山病院に搬送される患者のほとんどは重症化状態。離島も抱えているのでヘリなどによる急患輸送時間と気圧の問題はある。14年4月から不在の脳神経外科医の確保が求められる」と指摘した。

史上最大98㍉の豪雨 石垣島地方4月統計

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市役所前の通りも冠水、川と化した=26日午前8時15分ごろ、いずみスーパー前交差点

 石垣島地方は26日、前線や湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨が降った。局地的に発達した積乱雲が発生、石垣市登野城で同日午前8時39分までの1時間に98.0㍉の猛烈な雨が降り、1896年の統計開始以降4月の史上最大を更新した。各地で道路の冠水、車両の水没、通行止めがあり、床上・床下浸水の被害もあった。猛烈な雨は通勤・通学の時間帯と重なり、出勤や登校に混乱が出るなど市民生活に大きく影響した。

 気象台によると、華南から東シナ海にのびる前線や湿った空気の影響で曇っており、雷を伴って激しい雨が降った。各地の1時間雨量は西表74・5㍉(午前6時20分まで)、盛山59.5㍉(午前8時37分まで)、川平34.5㍉(午前7時29分)。24時間雨量は登野城240.5㍉、西表168.0㍉、盛山155.0㍉、伊原間90.5㍉、川平76.5㍉となり、市街地で雨量が多かった。

 気象台は同日午前6時9分に雷注意報、同日午前6時37分に大雨洪水警報などを発令、注意を喚起した。

 市防災危機管理室によると、同日午後4時現在、新川で床上浸水1棟、登野城などで床下浸水9棟の被害があった。市消防が確認した水没車両は6台。確認された道路冠水は21カ所にのぼり、5カ所で通行止めとなった。人的被害の報告は入っていない。公的施設や学校の被害情報もない。

先日、最も政府寄りの産経新聞が「ソウルから倭人の眼」で…

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 先日、最も政府寄りの産経新聞が「ソウルから倭人の眼」で北朝鮮をめぐる安倍首相の懸念や危機意識を「日本が緊張煽っている」などと批判する韓国紙の社説やコラムを批判する記事を大きく掲載した▼隣国からは日本がよく見えるのか、同紙が取り上げた朝鮮日報、中央日報など各メディアの“日本批判”はまんざらでないものも少なくない。それは「危機状況を安倍首相が大げさに騒ぐのは、朝鮮半島の不安感をあおるだけだ」などと、おおむね次のようなものだ▼「安倍首相の発言はある種の意図を疑わせる」それは「他人の不幸を利用して実利を得ようとしている」「森友学園問題での政治的危機かわし」「在韓日本公館前の慰安婦像設置への腹いせ」▼さらには北朝鮮がミサイルにサリンを装着して発射できるとの首相発言は、「軍事力増強を企図するもの」などだ▼同紙は大統領選候補者の「戦犯国の日本が戦争をあおっている。緊張を悪用し日本が『戦争できる国』にすることを正当化する意図がある」などの批判も紹介しているが、これらは韓国の安倍政権への強い不信を示すものだ▼それは沖縄も同様であり、辺野古の埋め立て強行の安倍政権にますます怒りが強まっている。不条理な横暴には絶対に報いがあるはずだ。暴挙は許されるべきでない。(上地義男)

石糖「うれしい誤算」と喜ぶ

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 ▽…石垣島製糖は26日午後10時にボイラーを停止して今期製糖を終了した。天気に恵まれて製糖を開始したが、2月後半からの雨で原料切れも発生したが、なんとか順調に進めることができたという。今期は収穫面積が大きく減少したものの、10㌃当たり収量が33.8%も伸び、収量アップで増産につなげた。これには松林豊社長も「うれしい誤算」と喜んだ。

 ▽…市子ども・若者支援地域協議会の第1回代表者会議・実務者会議で昨年度の子ども若者総合相談窓口の相談受付件数などが報告された。意見交換では、教育関係者から昨年度、30日以上学校に来なかった小学生が約60人、中学生が90人いたとの報告があり、「教育の限界を超えるような子どもたちがいる。どうにか助けてあげたい」と訴える場面も。各分野の横断的な連携の強化が求められる。

 ▽…レジャーシーズンを前に、八重山地区「水難事故防止運動」開始式が行われた。8月末までの4カ月間、運動を展開していく。八重山地区水難事故防止推進協議会長の漢那政弘副市長は「八重山地区での交通死亡事故は現在もゼロを継続中。水難死亡事故もゼロを継続したい」と決意。実現に向け、観光客、住民一人一人の心がけが必要だ。


11月に県民体育大会開催 八重山郡体育協会

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八重山弓道連盟の加盟を承認した八重山郡体育協会の評議委員会=27日午後、市中央運動公園野球場会議室

 八重山郡体育協会(玉城学会長)は27日午後、石垣市中央運動公園野球場会議室で2017年度の評議委員会を開き、八重山弓道連盟の加盟を承認した。協会への加盟は26団体となった。このほかに11月に八重山で開催される県民体育大会の日程を確認した。

 玉城会長は「ことしは県民大会が八重山で開催される。地元開催で住民の関心も高い。各団体一丸となって総合上位を目指したい」と決意を述べた。

 第69回沖縄県民体育大会の競技会場と日程は次の通り。

 ◆前期

 【石垣市会場】

 (11月18日)

 ▽相撲=市中央運動公園相撲場▽柔道=市総合体育館武道場▽空手道=八重山農林高体育館

 (11月18日、19日)

 ▽サッカー=サッカーパークあかんま▽ハンドボール=石垣第二中体育館▽ソフトボール男女=八重山農林高、八重山高▽テニス=市中央運動公園テニスコート、同屋内練習場▽ボウリング=あやぱにボウル

 【宮古島会場】

 (10月22日)

 ▽ゴルフ=オーシャンリンクス宮古島

 (11月18、19日)

 ▽バスケットボール男女=上野体育館、宮古総合実業高体育館▽卓球男女=宮古島市総合体育館

 ◆後期

 【石垣市開催】

 (11月25、26日)

 ▽陸上競技=市中央運動公園陸上競技場▽軟式野球=市中央運動公園野球場、同第二球場、沖縄電力球場、八重山農林高校▽ソフトテニス混成=市中央運動公園テニスコート、同屋内練習場 

 (11月26日)

 ▽剣道=大浜中学校体育館

 【宮古島市】

 (11月25、26日)

 ▽バレーボール男女=宮古島市総合体育館、宮古工業高体育館▽バドミントン男女=宮古高体育館

 (11月26日)

 ▽ウエートリフティング=宮古総合実業高体育館▽ラグビーフットボール=未定(宮古島市陸上競技場)

2人体制で相談業務強化 石垣市

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子ども若者総合相談窓口の昨年度の相談受付件数などが報告された市子ども若者支援地域協議会の第1回代表者・実務者会議=27日午後、市健康福祉センター

 石垣市子ども若者支援地域協議会の委嘱状交付式と第1回代表者・実務者会議が27日午後、石垣市健康福祉センターであり、中山義隆市長から委員39人に委嘱状が交付されたほか、市青少年センター内に設置されている子ども若者総合相談窓口の昨年度の相談受付件数などが報告された。会長に市社会福祉協議会の上地啓一事務局長を再選した。

 青少年センターによると、本年度から子ども若者相談員を1人増やし、2人体制で相談窓口業務を強化。代表者・実務者会議や個別相談会などのほか、内閣府の「子供・若者支援地域ネットワーク強化推進事業」を活用した研修会や講演会の開催も計画している。

 同相談員の半嶺圭実さんによると、昨年度の相談件数は一昨年度からの引き継ぎが19件、新規受け付けが27件の計46件。内訳は児童家庭課やユースアドバイザーなどへの紹介が11件、終結が30件、継続が5件となっている。

 相談内容はひきこもりが17件、不登校が16件、ニートと障がい(疑い)がそれぞれ6件と続く。相談者の内訳は家族が26件と最も多く、学校9件、本人7件などの順になっている。

 半嶺さんは「関係機関で情報の共有と連携が図られ、本人を交えたケース会議などをしながら支援したことで、本人の意識が変化し、改善がみられた」などと成果を述べる一方、「本人になかなか会えないケースが多い。SNSなど本人に届く周知の方法を探りたい」と課題を挙げた。

 その他の委員は次の通り。

 ▽副会長=砂川栄秀、具志堅智▽代表者委員=入嵩西義晴、市原教孝、宮良永秀、仲田森和、大浜方信、宮良美幸、伊盛加寿美、島尻寛雄、伊波盛治、喜納みどり、船田拓、満名智美(実務者も兼任)、田本厚(同)、平良秀之(同)、平良守弘、比嘉直敏、増田一枝、小底弘子▽実務者委員=前泊康史、伊舎堂用右、吉濱徳子、石垣司、小野寺紀子、新城佳一、大嵩靖成、上地永一、新城美帆、田盛勝枝、秦公哉、宮良由美子、横目信子、伊敷英明、新垣哲也、我那覇雄也、中村恵美子、井上恒子

生産量増7万7000㌧ 石糖、今期の操業終了

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今期製糖終了を祝って乾杯する職員と関係者ら=27日夕、石垣島製糖内

 石垣島製糖(松林豊代表取締役社長)は26日夜 2016/17年期の製糖を終了、27日に構内で終了式を行った。製糖成績(速報)は、前期の製糖期間が長雨の影響から大幅に延びたことで今期の収穫面積は前期より大きく減少したものの、10㌃当たり収量が6993㌔と33・8%の大幅増となったことから原料生産量は7万7012㌧へと増産、糖度も前期の12.38度から14.43度に上昇した。農家の手取り価格は交付金額を含め計17億6434万円と前期より13.3%増える見通しだ。

 今期の操業は年明けのことし1月6日。93日間の製糖を計画したが、収穫量の見込みが大幅に増加したことから、18日間延びた。

 大幅増となった10㌃当たりの単位収量は過去10年平均の6185㌔を12%上回る成績。取引甘しゃ糖度は、糖度を基準にした品質取引制度が1994年に導入されて以降の平均13.93度も上回った。

 終了式で松林豊社長は「2月後半からの雨の影響で原料切れが3回発生し、製糖終盤にも原料切れが続いたが、昨年のことを考えれば順調に進めることができた」と述べ、関係者に感謝した。

 一方、同社の工場能力は1日当たり1000㌧だが、トラッシュを伴うハーベスタによる機械刈りの割合が約8割と拡大しているため、現在は900~950㌧が限界となっており、今期の増産には製糖期間を延長して対応した。

 松林社長は「今後、より機械刈りが進む中、より増産を目指すためには工場の能力アップは避けて通れないテーマだと思っている」と増産に向けた課題を指摘した。

 式には漢那政弘副市長らも出席、「サトウキビの生産工場、増産に向け総合的に取り組んでいきたい」と中山義隆市長のあいさつを代読した。

国民主権・人権尊重は譲れない

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 ■国を誤らせた教育勅語だよ

 今の政治権力の動きからある程度予想できたが、それでも教育勅語を学校教材に使うことを容認した政府答弁には驚かされた。新年度始まって早々のタイミングである。先立つ3月の参院予算委では「安倍首相の秘蔵っ子」稲田防衛相は教育勅語に関連して「日本が道義国家を目指すべきだという核の部分は取り戻すべきだ」と持論を述べた。道義国家の核の部分は教育勅語にあるというのだ。答弁書を踏まえ松野文科相は「どう教えるかは、憲法に反しない限りは(中略)問題があれば所轄庁、所管庁が指導すると考えている」とするが、歯止めは利くのか疑問だ。「歴史を多面的に考える材料にするのが問題とは思わない」教員が一方で「政府答弁で教育勅語の内容にお墨付きが与えられたと誤解して、賛美するような教員が現れるかもしれない」と指摘する。忖度(そんたく)も危惧される。一強安倍の悲願は「戦後レジームからの脱却」。その最たるものの一つが教育勅語再評価である。

 ■再評価の余地はないはずだ

 1948年の衆参両院は教育勅語の「排除」「失効」を決議した。国民を戦争に駆り立て、赤紙、学徒出陣などで甚大な犠牲を強いたその「教え」は全否定されたのだった。その重い反省が日本国をして国民主権や人権尊重などを絶対的価値とした。

 教育勅語の呪縛・制約から解き放たれた八重山の人々の手記、あるいは当時を回想したものを読むと、解放感や生きている喜びをしたためたものが少なくない。貧しいながらも自由な気風のもと、若者たちの多様な才能やみずみずしい想像力の発露が八重山ルネサンスと呼ばれる出色の文芸運動を興した。白保の白百合クラブ楽団等の演奏や青年会の自作自演の演劇が地域住民を楽しませたとの新聞記事も見られる。戦前の国家主義の時代の新聞には、そういうほのぼのとした記事はない。いかに国策に忠実であるべきか一辺倒だ。「一旦緩急アレバ」身命を差し出すことを強要する国家のどこがいいのか。教育勅語が再評価される余地はない。

 ■歴史に目を閉ざしてはならない

 教師には歴史を直視しつつ子どもたちに民主主義思想の素晴らしさ、かけがえのなさを説くことが求められる。教師自らの理想を語りつつ子どもたちに明るい希望に満ちた未来像を描かせていただきたい。民主主義に限界のないこと、課題の一つ一つは民主主義の深化により克服されるものであることを伝えていただきたい。

 ところで教師を指導・監督する立場の石教委が歴史を直視せずに前評判の高い副読本の刊行・配本を中止したのは残念だ。横やりが入ったようだが、それに屈したのだろうか。それとも政治状況を勘案して中止が無難だと判断したのだろうか。一貫性のない一連の対応ぶりからは市教委の毅然(きぜん)とした姿勢はうかがえないし、市が児童生徒に向き合っているとは考えにくい。副読本執筆者の一人が書くように「自治体が作る副読本は、郷土で何があったのかを直視することが大切だ」ということだろう。横やりを入れた側だが、程度の差こそあれ教育勅語を再評価する立場にあるのではないだろうか。

「これ以上、島を壊さないで」開設1周年記念行事が行われた…

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 「これ以上、島を壊さないで」開設1周年記念行事が行われた与那国駐屯地の正門前では、与那国島の明るい未来を願うイソバの会のメンバーらがプラカードを手に立ち続けていたが、報道陣からは排除された。記者団を乗せたバスが”裏門“から出入りしたためだ▼そこまでするか。「海自配備反対」「基地以外で迷彩服でウロウロしないで」「戦わないで仲良くしよう」とのメッセージを伝えているだけなのに。何も「駐屯地を撤去せよ」とは言っていない。悔しいが、現実的ではないからと思うから▼イソバの会は、配備から3カ月後の昨年6月、町に要望書を提出した。反対していた人が不利益を被らないように、迷彩服で日常空間に入り込まないように、自衛隊に頼らず自らが過疎化対策をするように、という内容▼これからの島の未来は、自衛隊員がつくれるものではない。島でのなりわいがあるからこそ活気ある島になる。そのような人を島に引き留める、あるいは島で何かをやりたい人を支援する。そういう事業をしてほしい。島の将来を思ってのこと▼でも町の回答はない。島を分断した駐屯地の開設から1年余り。この間、融和が叫ばれてきたが、今もしこりは残る▼まず、反対していた人たちの声に耳を傾けるところから始めるべきではないか。(比嘉盛友)

戦争の悲惨さ伝える大切な作業

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 ▽…八重山平和祈念館で開かれている原爆と戦争展を主催している「沖縄原爆展を成功させる会」。2001年から活動を始め、県内各地で展示会を開いている。戦争の悲惨さを伝えるだけでなく、会場に訪れた戦争体験者から証言を得て資料にするなどの作業も並行して進めている。戦争体験者が少なくなっていく中、今後に伝えるという観点から今最も大切な作業かもしれない。

 ▽…教育功労で瑞宝双光章を受けた内原勇氏(86)。退職後、島バナナに将来性を見いだして友人4~5人で生産組合を設立し、栽培をした経験も。本島の業者に出荷を始めると入荷量が一番多いことで注目され、「どっちの料理ショー」にも取り上げられ、大きな話題に。残念ながら問い合わせが殺到したことや、台風の襲来で栽培は断念したそうだが、人生経験の引き出しの多さに「さすが」の一言。

 ▽…社協に30万円を寄付したパナパナ会。会結成10周年を記念し市民会館大ホールで行ったチャリティー公演の収益金。メンバーは公演に向けて約2カ月間、練習に励んだ。夜な夜な練習に出かける妻たちを、夫たちは快く送り出してくれたという。公演当日も会場入り口で客を出迎えてくれた夫も。好きなことをやるにも、家族の理解と支えが必要。

経営支援事業計画を承認 石垣市商工会

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本年度の事業計画や予算を承認した石垣市商工会の第43回通常総会=28日午後、市商工会館ホール

 石垣市商工会(我喜屋隆会長)の第43回通常総会が28日午後、市商工会館ホールで開かれ、小規模事業所の経営支援やスーパーバイザー制度を活用し各種事業に取り組むことを盛り込んだ新年度事業計画を承認した。青年部長の交代に伴い、新理事に川満俊二氏が選任された。

 我喜屋会長は「新空港が開港して4年。昨年は観光客も124万8000人、観光消費額も788億を突破した。地域への経済波及効果は大きく有効求人倍率も1.63倍と活発化している。地域活性化に向けて各事業を積極的に取り組んでいきたい」とあいさつ。

 主な重点事業計画として▽公民館などを利用した移動商工会の実施▽石垣島ゆいまーるカードの活用やアトム通貨事業を通して地域経済の底上げ▽空港アクセス道路、旧空港跡地、美崎町再開発、南ぬ浜町開発への意見具申▽ゴルフ場建設の推進—などを決めた。

 昨年度は、経営改善普及事業で87件、7億6200万円の融資をあっせん。税務講習や助成金活用セミナーなどを20回開催し、延べ766人が受講した。まちづくり事業のやいま石垣さんばしマーケットは10回開催された。


観光開発で揺れる竹富島

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多くの観光客が訪れる竹富島で人気の水牛車観光。観光シーズンを迎え、受け入れを制限する声は根強い=3月22日午前、竹富島

 過去3年間、年間約50万人の観光客が訪れている竹富島。集落内には赤瓦の木造住宅に石垣や花で覆われた白砂の道が続き、原風景の残る八重山を代表する観光地だ。新空港開港後、観光需要が大幅に拡大。約360人が住む島に1日平均1300人の観光客が訪れている。好調な観光を背景に企業が島に新たなホテルや温泉施設の計画を加速させ、島民は開発による島独自の景観と生活環境の変化を危惧する。増加する観光客に対して入島制限を設ける声は根強く、「観光」のはざまで揺れる小さな島を歩いた。(砂川孫優記者)

 ■受け入れ限界

 「これ以上観光客が増えると困る」。竹富観光の現状について地元の観光業者はこう語る。

 宿泊・飲食サービス業に従事する住民が多い竹富島だが、人手と施設は少なく、国内外から訪れる観光客の受け入れは限界という。

 島の観光関係者によると、クルーズ観光や国内団体ツアーを取り扱う旅行代理店は離島観光に竹富島を盛り込むが、小規模な受け入れに対して代理店側は「拡大」を要求、島の意向と”外部”に温度差がある。

 ■「量から質」へ転換

 島の将来ビジョンに向けて地元公民館や団体は観光の「量から質」への転換に着手。課題の日帰り観光から着地型観光を模索する一方、増え続ける観光客に入島制限や入島税を求める意見が強くなっている。

 島内で観光業を営む30代男性は「観光は島の産業だが、働き手がいないので需給バランスが崩れている。一定の制限は必要。この先、島がどうあるべきかを真剣に考える時期に来ている」と将来を不安視する。

 一方、好調な観光地の消費を狙い、島外企業による開発の足音も聞こえている。島内で着工した温泉掘削工事に加え、新たなホテル建設計画が火種となって住民の反対運動が大きなうねりとなっている。

 ■島民の声聞いて

 28日夜、島内のまちなみ館で新たなホテル建設計画に反対する決起集会が行われた。竹富島の開発に”待った”をかけようと島内外から約140人が参加。宿泊施設が増えれば受け入れ人数も増える、島民は景観の変化に加えて水問題、そして観光客のさらなる増加を不安視している。

 島に住む高齢者からは「ホテルや温泉計画など、相次ぐ開発に島民が巻き込まれ、左右されて疲れている。過去を振り返っても今が一番つらい」と口にする。

 観光客の受け入れに上勢頭篤公民館長は「1日最大1000人が望ましいが、入島制限には石垣の旅行業者が難色を示している。住民の生活があって観光が成り立つ。行政が仲介役としてわれわれの声を聞いてほしい」と揺れる島民の意見を代弁した。

建議書を不採択 旧大浜町浄水場跡

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市教委の定例会で、旧大浜町浄水場跡の建議書の取り扱いについて話し合う教育委員ら=28日午後、市教委

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長、委員5人)は28日午後、市教委で第1回定例会を開き、石垣市文化財審議会(石垣博孝委員長、委員10人)から文化財に指定するよう建議されている旧大浜町浄水場跡の取り扱いについて話し合い、児童生徒や周辺住民らの安全確保や公共性、利便性の向上などを理由に建議書を不採択とした。これにより、同施設の文化財指定の道が閉ざされることになった。市教委文化財課によると、不採択となった事例は初めて。

 市教委が3月30日付で中山義隆市長に照会した文化財指定にかかる同意について今月20日、「空港アクセス道路の早期供用開始により、八重山圏域の経済活動の活性化を促し、さらなる地域産業の発展につなげ公共の福祉の向上を図ることが重要と考え、やむを得ず同意することは困難と判断する」と回答があり、同課の浦崎英秀課長がこの日の定例会で報告した。

 回答では▽2011年度に県が市教委に対して行った意見照会で「宮良川ヒルギ群天然記念物区域を避けたルートが望ましい」との回答があり、現在のルートに決定している▽すでに国庫補助制度を活用して物件補償や用地買収などがされており、道路整備が進んでいる状況にある—など、これまでの経緯にも触れている。

 文化的価値が高いという認識から、保存については「県と可能な範囲で記録保存などについて協議を進め、当時の文化を後世に伝えていくことが意義深いことだと考える」としている。

 報告を受け、定例会では「全体の利益を考えた判断として納得できる。審議会の意見を尊重しながらどのように残すべきか話し合いが必要」「交通量が増加している中で一番心配なのは児童生徒やお年寄りの安全確保。急がなければいけないと思う」などの意見があり、教育委員全員が中山市長の回答に理解を示し、同審議会が文化財指定を求めた建議書を不採択とした。

 浦崎課長によると、5月中に1回目の文化財審議会を開き、その場で不採択となったことを報告し、今後のあり方について話し合う計画。

近年、島の人情の証しとして、品数は少ないが…

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 近年、島の人情の証しとして、品数は少ないが良心的な価格と分量で消費者のハートをつかんできた無人販売店が、JA傘下のゆらてぃく市場の開店で激減、この分では無くなってしまうのではないかと危惧されていた▼ところがどっこい、昨年あたりから徐々に息を吹き返し健闘している。物によっては市場の品に負けない出来。これが百円ポッキリでは作っている人に申し訳ないと余分にコインを置いていく人も▼島のほとんどの無人販売店は、つり銭で手間取らないよう百円単位の価格設定。中に10円、5円、1円玉を動員して百円をつくり入れていく方も▼しかし、数え間違いなのか、1円玉、5円玉、10円玉の過不足が目立ち、店主もはじめは、どうしてそうなるのか合点がいかなかったという。そこで毎日の売り上げをその日で精算することに。なぜかこのところ不足ぎみ▼神様であるお客さんを疑うのは心苦しい。かといって丹精込めた作物が勝手に値をつけられるのはもっと嫌。そこで苦肉の策として次のような掲示を試みることにした▼お客さまへ。当店の品物はすべて表示価格以上のお買い得です。ちなみに1円や5円、10円で買える物は置いてありませんので、ご了承ください。小銭をお使いになる場合は、再再度、数え直して入れてください。(仲間清隆)

「きれいになった。ありがとう」 

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 ▽…沖縄県戦没者遺族連合会八重山支部の総会。昨年度は、石垣市の事業で同支部が慰霊の日に献花などを行っているバンナ公園内の八重守之塔が整備されたばかり。車いすに対応したスロープの設置など高齢者が訪れやすい環境となっており、総会の中でも話題に。会員たちは「きれいになった。ありがとう」と来賓の中山義隆市長に感謝しきりだった。

 ▽…まさに民間レベルでの交流だ。台湾蘇澳鎮で海洋と子どもたちの教育交流を図る石垣ジュニアヨットクラブ(前田博代表)と八重山国際交流倶楽部(ヴァイスベルク・トーマス代表)の先発隊が石垣漁港フィッシャリーナから出港した。本島よりも近い隣の”島”台湾で両団体が活発な交流を継続することは官民による交流とも言える。台湾との友好の輪は着実に広がっているのを実感。

 ▽…ツール・ド・ロマンディの第3ステージ。バーレーンはゴールスプリントを想定してスプリントの強いコルブネッリをエースに。残り60㌔でアタック合戦が始まると、各チームでまとまってコントール。残り30㌔で逃げを吸収すると、ラスト4㌔で集団は一つになり、バーレーンの理想通りの展開となった。コルブネッリの結果は2位だったが新城は「自分の調子もよかったので、あしたは気持ちを切り替えて行きたい」と話した。

初のサッカークラブ誕生 竹富町

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練習に参加したメンバーと宮崎代表(後列左端)ら=24日午後、西表小中学校グラウンド

 【西表】竹富町で初めての子どもたちのサッカークラブ「FC PAPAYA Jr.」(宮崎匠代表)が西表島西部で誕生し、3日から練習を開始している。メンバーは白浜小の児童を中心とした約10人。毎週月曜日午後4時半~6時まで、西表小中学校グラウンドで練習に励んでいる。

 コーチとして指導にあたるのは西表保育所で保育士をしている山本有香さん。日本サッカー協会指導者ライセンスのC級を持ち、西表に来る前は、神奈川県で子どもたちにサッカーを教えていた。

 宮崎代表は「フットサルチームに所属していて、『サッカーをやりたい』という子どもたちの声を聞いて、クラブを立ち上げた」、山本コーチは「サッカーを通して、他のスポーツにも生かせる基礎運動能力を伸ばせたらいいと思う」と話した。

 今後、スポーツ少年団への登録も予定している。クラブは西表島内の小学3年生以上が対象。現在、メンバーを募集中。

 希望者は、宮崎さん(090ー8836ー8281)まで。

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