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生ごみなどから液肥肥料 石垣市申請、国が今月中にも登録

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生ごみをメタン発酵させるメタン発酵試験用プラント。発酵後の消化液は今月中にも肥料として登録される見通しとなっている=20日午後、石垣市し尿処理場

 石垣市は、し尿処理場内で稼働中のメタン発酵試験用プラントで生産されるメタン発酵後の消化液を有機液肥肥料として使用できるようにするため、農林水産大臣に登録申請を行っている。農政経済課によると、今月中に登録される見通しとなっていることから、3月6日に液肥に関する説明会を開催する。次年度から2年かけ、生ごみの液肥化から有機農業、飲食店などでの有機作物の使用から生ごみの回収に至る「小さな循環」の構築を目指す。

 石垣空港開港以降、観光客の増加などでごみ量が増大していることなどから、市は生ごみなどを原料とするバイオマスを利活用して循環型社会を構築しようと2014年度に試験用プラントを設置、液肥の生産を開始した。

 プラントは1日1㌧の原料を処理できる施設。給食の残り、浄化槽汚泥、泡盛かすを原料にメタンを発酵させている。来年度以降、ホテルや飲食店などの生ごみを使用するなど、観光関連業者を巻き込んだ取り組みに拡大したい考え。

 同課は「液肥を使用した土づくりにより、地力を増進させ、安全安心な石垣島農産物の生産を図りたい。また、有機質肥料を使用した減化学肥料栽培によって生産された農産物については、ブランドの創出や有利販売を行っていきたい」としている。

 発酵後にできる消化液を分析した結果、いずれも平均でペーハー7.5%、全窒素0.3%、全リン0.07%、全カリウム0.02%だった。

 有機液肥に関する説明会は6日午後2時から市健康福祉センターで。これまでの取り組みや今後の展開、液肥分析結果などを説明する。同日午後4時からし尿処理場施設内でプラントと散布用機器について説明した後、試験散布を実施する。問い合わせは委託先の一般財団法人沖縄県環境科学センター(098ー8751941)。


観光人材育成へ連携 市と麗澤大、就業体験協定

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連携協力、連携教育に関する協定を締結した左から中山義隆市長、中山理学長、真栄田義功校長=20日午前、庁議室

 石垣市は、観光人材育成など包括的な連携に関する協定を麗澤大学(中山理学長)=千葉県柏市=と今月1日に結び、13日から同大のインターンシップ(就業体験)を受け入れている。これまでは同大のゼミがNPO法人と連携して学生を派遣していたが、協定締結以降、市が受け入れ希望事業所をとりまとめるなど窓口機能を担うとともに学生の交通費(片道)を助成している。3月までに留学生や日本人学生計14人をホテルや船会社など8事業所が受け入れる。学生にとって貴重な就業体験の場となる一方、企業側にとっては深刻化する人材不足の緩和につながりそうだ。

 中山義隆市長と中山理学長が20日、市役所で協定書に調印。中山市長は「急増する外国人客への多言語、多文化への対応など観光人材育成の課題を抱えている。協定は、学生と観光産業従事者とのつながりを創出し、本市で就労する優位性や課題を相互に認識し、新たな人材確保・育成の推進を目指すもの。学生の就職先の選択肢となるよう取り組みたい」、中山学長は「机上の学問だけでなく、学生にさまざまな体験をしてもらい、課題解決の機会を提供したい」とそれぞれ期待した。

 協定は、同大外国語学部の山川和彦教授らの共同研究者が2014年2月、クルーズ船で訪れる台湾人旅行者への接遇など観光人材育成に関する調査を実施したのがきっかけ。石垣島が実践的な教育の場になると判断し、15年度からインターンシップを開始。16年にはNPO法人八重山美ら島塾と協定を締結していた。

 市との協定で公的機関との枠組みが実現。同大はインターンシップのリピーター化・長期化、留学生の参加増を想定しており、山川教授は「学生が石垣の自然や文化など多面的に情報を発信できる機会もつくりたい」「継続できる枠組みができたので、インターンする機会を増やしていきたい」と話している。

 協定は、広範な分野で知的・人的・物的資源を相互に活用し、地域社会の持続的発展に寄与することが目的。人材育成、教育・文化の振興、観光・まちづくり、地域の国際化について相互に連携・協力する内容となっている。

木工名人の言葉は重い

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 ▽…八重山農林高校で行われた木工旋盤を学ぶ講習会。講師の一人、戸真伊擴さん(76)は、木工に関して独自の技術や手法を持つ有数の「森の名手・名人」だ。生徒たちに対する講習は初めてで、繰り返し訴えていたのは「道具が一番大切」。自身が切削に使う道具の中には、手入れを繰り返しながら30年以上の付き合いになるものも。名人の言葉は重い。

 ▽…八重山上布の後継者育成を目的に行われている講習会。修了証をもらった3人はこれから八重山上布の織り子としてスタートする。次呂久幸子さんによると、材料となるブー(苧麻)を紡ぐ人がおらず、ブーを確保するのも一苦労という。次呂久さんは「せっかく技を覚えたのに織らなければ忘れてしまう。しっかりブーを確保したい」と意気込む。

 ▽2月22日は「八重山かまぼこの日」。2009年に制定後、ことしで8年が経過。市民の身近にあり、当たり前に食べている八重山かまぼこだが、県外での認知度は低い。練り物と言えば全国区の「さつま揚げ」と答える人は多いが、これは当時の琉球から薩摩を経由して全国に広まったもの。昨年、八重山には国内外から124万人の観光客が訪れた。認知度アップにこの機会を生かせ。

ショッキングな調査結果が発表された…

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 ショッキングな調査結果が発表された▼国際医療福祉大学大学院の埴岡健一教授の調査結果が先日、県紙で報道され八重山(石垣市、竹富町、与那国町)で脳卒中の一つ、脳内出血の死亡率(標準化死亡比)が2008〜12年まで、男女とも全国ワーストだったことが明らかになった▼複数の市町村にまたがる2次医療圏(全国344カ所)を調査した結果、全国を100とした場合の死亡率は男性273・0、女性226・7となり、男性が2位の岩手県釜石を80ポイント以上、女性は岩手県宮古を40ポイント以上引き離してのワーストだった▼脳卒中は寒い朝などに血圧が上がって発症する人が多く、寒さが厳しく塩分摂取量の多い東北などで死亡率が高いとされてきた。なぜ南国の八重山で死亡率が高くなっているのか、理由は不明のようだが早急な解明での対策が重要だろう▼県立八重山病院は現在、2014年4月から脳神経外科医が不在の状況だが、6月から常勤医1人が配置されることになっており、治療が早いほど効果が上がる脳卒中の対応改善に向けた一歩と期待されている▼人は誰しも健康で毎日を過ごしたいと思う。あらゆる病気に言えることだが早期発見、早期治療が最も重要である。私は大丈夫という自信過剰は禁物で日ごろからの健康チェックを大切にしたい。(鬚川修)

策定の原点忘れるな

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■石垣島らしさ喪失に危機感

 石垣市が策定から10年を迎える風景計画の見直し作業をスタートさせている。先月末に立ち上げた市民検討会議の議論を踏まえて原案を作成。新年度の2017年度で住民説明会、公告縦覧、公聴会、景観形成審議会などの手続きを経て新たな計画に改定する。

 そこで中山市長をはじめ見直しに関わる公募市民や経済団体代表などの委員の皆さんにくれぐれも求めたいのが、なぜ同計画が策定されたのか、その原点を忘れるな、いま一度当時を振り返ってほしい、ということだ。

 そもそもなぜ石垣市に風景計画が策定されたのか。それは当時の「沖縄ブーム・移住ブーム」にある。NHK朝のテレビ番組「ちゅらさん」などで沖縄や離島が爆発的な人気を呼び、本土から観光客や新たな移住者がどっと押し寄せてきたのだ。

 その結果、市街地をはじめ海岸線の景勝地など島の至る所でマンション建設やリゾート開発、移住者の住宅建設などが虫食い的に進行。中には周囲の景観にマッチしない高層建築物やけばけばしい色の建物などもあって「このままでは石垣島の景観や自然環境はどうなるのか。乱開発で石垣島らしさがなくなり、観光客も来なくなる」とあまりに急激な変化に市民の間から不安や戸惑いが高まったのが始まりだ。

■沖縄で第1号の計画策定

 こうした危機感の中で出てきたのが2005年6月施行の国の「景観法」だ。同年12月、石垣市は早速市民会議を設置して計画策定に着手。翌年1月には県内初の景観行政団体の指定を受けて作業を急ピッチに進め、翌07年6月、石垣島の大切な財産である美しい景観と自然環境を無差別な開発から守り、後世にいつまでも残していくためにと、沖縄で第1号の石垣市風景計画と風景づくり条例、自然環境保全条例がスタートしたのである。

 この間、市議会では「北部地区のリゾート開発に支障が出る」として反対があり、制定そのものが危ぶまれたが、最終的に全議員が無差別に進む開発への危機感を共有して全会一致で可決する“市民総意”の計画・条例となった。

 あれから10年がたち、今回の見直しだ。しかし今回の見直しには、地域内で外資系の大型ホテル建設計画がある川平公民館が「高さ制限維持」を何度も市に要請しているように、「計画や条例が形骸化されるのでは」との警戒感も強い。それは建設産業団体などから大型ホテル建設を見越して高さ制限緩和などで要請があり、市当局も農振地域からの除外などで既に一部これに応え、前向きだからだ。

■自然景観破壊は自殺行為

 石垣市では2013年の新空港開港以来観光客が急増し、新たな移住者も増加しているのに伴い大型ホテルの建設や計画、移住者らの住宅建設などが相次いでいる。ちょうど10年以前の計画策定当時を思わせる状況だ。

 当時と逆に、石垣市が今回の見直しで「自然景観保全」から「経済優先」で開発志向にかじを切ることになればそれは石垣島らしい景観、風景を破壊し、「観光産業」にとって自殺行為になりかねない。なぜ八重山観光が活況なのか原点を見誤ってはならない。

千葉ロッテ、1軍キャンプ打ち上げ 鈴木主将が一本締め

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鈴木大地主将の一本締めで21日間のキャンプを打ち上げた千葉ロッテマリーンズ=21日午前、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズは21日、1軍キャンプを打ち上げた。選手らは市中央運動公園野球場で午前9時40分からウオーミングアップを開始、打撃練習などを行った後、正午前にマウンドを囲み、鈴木大地主将の音頭で一本締めを行った。

 1軍は21日午後の便で沖縄本島に空路移動した。2軍は26日まで。

 伊東勤監督は「天気もよく、やりたいことはできた。これから実戦に入って競争が始まる。誰が勝ち抜くか。これまでやってきたことを実戦で見せてほしい」とキャンプを振り返った。

石垣市、総額276億円の予算案上程へ 

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27日開会の市議会3月定例会に提出する議案について説明する中山義隆市長ら執行部=21日午前、市健康福祉センター

 石垣市は27日、市議会3月定例会を招集し、総額276億2050万円の2017年度一般会計予算など議案41件を上程する。同予算案は前年度当初比3.2%増で、5年連続で過去最高となる。石垣港離島ターミナルのとぅもーるネットセンターに最新技術のバーチャルリアリティーなどを駆使したプラネタリウムを整備する美ら星ゲート構築事業3億6396万円などを盛り込んでいる。新庁舎の建築費は入っておらず、実施設計終了後に補正する予定だ。

 主な事業では現市役所庁舎の跡地利用計画策定事業に508万円。基本構想と基本計画を策定する。ものづくりマーケティング総合支援事業に4542万円。特産品の開発支援やプロモーション、人材育成、原材料確保などの支援を行う。

 川平保育所とわかば幼稚園の併合に向けた基本構想、基本計画を策定する川平子育て支援施設整備事業は670万円。保育所施設整備費は8億4598万円、認可保育園の増改築への補助金となる。

 旧石垣空港跡地環境影響評価事業に5000万円。円滑な都市計画決定、事業認可につなげるため跡地の早期利用を図る。旧空港跡地線の実施設計1億4002万円。

 中央運動公園リニューアル事業に1億40万円、新石垣空港国際旅客強化事業に2億8371万円。福祉避難所兼ふれあい交流施設整備事業に3億985万円。

 学校施設整備では白保小学校校舎新増改築事業に4億1188万円。

 予算案を目的別でみると、民生費が118億5538万円で目的別予算で最も大きく、歳出全体の43%を占めている。生活保護事業(19億3980万円)、障がい者らの介護・訓練給付費(14億238万円)、認可保育園運営補助金など児童運営費(19億8429万円)などが伸びた。歳入では、不足分を財政調整基金や減債基金で繰り入れる編成となっている。

 このほかは、市役所の移転に伴い住所を変更する条例案、新庁舎建設用地の取得に承認を求める議案、障がい者らの市立八重山博物館入館料を免除する条例の一部改正などがある。

 市は21日午前、健康福祉センターで議員を対象に説明会を開催した。(額は千円以下切り捨て)

中学副読本、来年度配布せず 市教委、刊行を断念

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大得英信教育部長(左)に要望書を手渡す田本由美子元委員長(中央)ら=21日午前、市教委

 2015年度から全中学生に配布してきた副読本「八重山の歴史と文化・自然」について継続して刊行することを検討していた石垣市教育委員会は、「南京事件や従軍慰安婦など見解が分かれる事案を含む副読本を配布することは、市長や市議会、市民の理解を得難いと思量するものであると判断した」として、次年度以降の刊行を控える方針を示していることが分かり、副読本編集委員会の田本由美子元委員長ら5人が20日午前、市教委を訪れ、継続発行を求める要望書を提出した。

 大得英信教育部長によると、副読本の発行は2013、14年度の一括交付金事業として行っており、本年度の配布分までで事業は終了する。昨年6月市議会で南京事件や従軍慰安婦に関する記述について見直しを求める意見が出たため、一部修正して継続刊行を模索したが、執筆者と折り合いが付かなかったという。

 本年度で事業が終了するため、定例会では議論せず、非公式の意見交換で教育委員が話し合った結果、継続刊行を断念することを決めた。

 大得部長は取材に「訂正や見直しができれば継続していたかといわれれば、正直ないとはいえない。やり直しができないかを検討し、執筆者の方々にも伝えたが、『できない』とのことだったので、執筆者の考えを尊重しようということになった」と説明した。

 要望書については2月定例会で教育委員に配布し、3月定例会で議題にするかどうかも含めて今後の方向性を再検討するという。

 田本元委員長は要請で「独自に副読本を作るという、市教委の先見性の高い姿勢に押されながら作業に当たらせていただいた。郷土を学ぶ姿勢を再度考えていただきたい」と述べた。


市の手腕でベストの方法を

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 ▽…八島小に入学予定のあまかわ幼稚園の5歳児クラスで同校区内に住む入園希望者4人の定員漏れが発生。関係者は「校区外から小学校に入学すると環境の変化に戸惑い、そこでつまずいてしまう。地域行事の関わりなどもある。地域の子は地域で育てるべきだ。4人を犠牲にしてはいけない」と指摘する。施設整備や人材確保など課題が山積する中、ベストの方法とは。石垣市の手腕が問われる。

 ▽…八重山から初めて「アグリマイスターシルバー」の称号を与えられた八重山農林高校の嶺井千裕さん。認定証の伝達で、同校の渡久山修校長は「沖縄本島のマイスター認定者は、得点の高い検定をうける事ができるが、離島は試験会場の問題など環境は厳しい。その中で、嶺井さんのマイスター認定はとても価値がある」とたたえた。

 ▽…日本郵便㈱沖縄支社がオリジナル切手「波照間島の星空〜美しい星空の島〜」を販売している。切手という小さいフレームの中で使用している写真だが、南十字星や天の川、月など波照間島から眺めることができる天体の多彩な顔を切り取っている。撮影方法にもこだわりが感じられ、使うのがもったいないくらい立派な作品にも仕上がっている。

先日、個室タイプの居酒屋で喫煙者の同級生…

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 先日、個室タイプの居酒屋で喫煙者の同級生から「たばこ吸ってもいいか?」と、聞かれた。「別に(吸っても)いいよ」と返すと、煙が来るからと、空調の風上の方に席を移された。東京でのことだが、喫煙者として周囲に気を使っているようだ▼全国的に禁煙場所が拡大している。室内から建物内、敷地内まで禁煙が進み、喫煙者にとっては「何処で吸えばいいんだ」と叫びたくなる環境だろう▼市内でも喫煙場所をベランダや屋上に限定する企業も増え、喫煙者の肩身も狭くなる一方。中には禁煙の校内を出て敷地の外で喫煙する教師の姿も。たばこを吸わない筆者から見れば「そこまでして吸うか?」と首を傾げたくなる▼飲み会の席上で、その同級生に「たばこが一箱1000円になっても吸うか」と聞くと、返ってきた答えが「本数を減らす」だった。禁煙はそうたやすくないようだ▼高校の卒業シーズンを迎える。多くの生徒が親元を離れ、島外での1人暮らしを始める。そこで興味本位からたばこを手にする人も出てくるだろう▼体への害については、高校までに何度も聞かされたことだろう。それを承知で吸うならば20歳を過ぎれば個人の自由だ。ただ、一度吸うと多くの喫煙者が禁煙に苦労している現実があることも知っておくべきだろう。(下野宏一)

八商工と宮古工、初の連合 高校野球春季大会

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第64回沖縄県高校野球春季大会組み合わせ

20日に開幕する第64回沖縄県高校野球春季大会(主催・沖縄県高等学校野球連盟、共催・琉球新報社)の組み合わせ抽選会が21日、行われ、参加59校の対戦相手が決まった。

 八重山勢は、八重山商工が宮古工業との連合チームとして初戦で中部商業と対戦する。

先島の連合は今回が初めて。八重山は宜野湾、八重山農林は那覇国際とそれぞれ1回戦を行う。

 大会は4月2日までの約2週間、北谷公園野球場、沖縄セルラースタジアム那覇、宜野湾市立野球場の3会場で開かれる。

あまかわ幼、入園希望4人定員漏れ 校区内で初のケース

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八島小学校区に住む入園希望者4人の定員漏れが発生しているあまかわ幼稚園。保幼小連携に逆行しているとの指摘がある=22日午後

 2017年度の石垣市立幼稚園児募集で、八島小学校に入学予定のあまかわ幼稚園の5歳児クラスで同校区内に住む入園希望者4人の定員漏れが発生している。校区内の幼児が定員漏れになるケースは初めて。石垣市教育委員会学務課は対象者に対して校区外への入園を求めており、市教委が進める保幼小連携に逆行する形となっている。現場の幼稚園教諭や保護者からは「(市教委は)保幼小連携を推進しておきながら、校区内の幼稚園に入れない幼児がいることはやり方が矛盾している。校区内の希望者は全員入れるべきだ」との声があり、課題が浮き彫りとなっている。(松井弥恵子記者)

 同課によると、5歳児クラスの入園の選考は小学校区内に住む幼児で、兄弟で同時に申し込む場合が最優先。その次に4歳から5歳への持ち上がり、新規申し込みの順に優先される。校区外の幼児も同じ順番で校区内幼児の後に対象となる。

 5歳児クラスの定員が35人のあまかわ幼稚園の場合、兄弟での申し込みや持ち上がりの18人を除く17人の枠に24人が希望。抽選で7人が漏れてしまったが、うち2人が辞退し、さらに入園が決まっていた幼児が希望を取り下げたことで4人となった。

 子どもをみやまえ幼稚園に預けていて、定員から漏れた八島小校区内の保護者(24)は「就学前の1年は校区内の幼稚園にと思ったが抽選に落ち、ショック。送迎も大変。ぎりぎりまで待ちたい」と肩を落とす。

 入園が決まっていた幼児が辞退したことであまかわ幼稚園に入れることになった保護者(48)は「周りに友達がいない小学校で(友達を)つくるのはとても大変。市教委はそんなことも分からないのか」と憤り、ほかの保護者を思いやる。

 現場の幼稚園教諭からも「校区外から入学した児童は友達も環境も変わって精神面での負担が大きく、学習面にも支障を来すおそれがある」「6年間の小学校生活の支えとなる就学前のつなぎはとても大切。スムーズな連携のためにも校区内の幼児は全員入れてほしい」などの声が上がっている。

 市教委は子ども子育て支援新制度が始まった2015年度から、待機児童の解消を目的に園区を撤廃。

 同課の入嵩西覚課長によると、校区外の幼稚園にも入れるようになったことである程度、待機児童の解消につながっているが、保育需要の高まりに教諭の数や施設整備などが追いついていないのが現状という。

 市教委は園児がスムーズに小学校生活を始められるようにと保幼小連携に取り組んでいるが、このような事態になっていることについて入嵩西課長は「保育所に入れたくても入れられないという家庭もかなりある。幼稚園だけでなく市全体の問題。真剣に考えていかないといけない」と話している。

歌やダンス躍動客席と一体 

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劇団四季のファミリーミュージカルで7年ぶりの公演となった「エルコスの祈り」。キャストの躍動感あふれるダンスや歌が満員の観客を魅了した=22日夜、市民会館大ホール

 劇団四季のファミリーミュージカル「エルコスの祈り」(八重山毎日新聞社主催)が22日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、出演キャストのみせる歌やダンスが会場を埋め尽くした満員の観客をミュージカルの世界に引き込んだ。

 劇団四季のエルコスの祈りの公演は2010年以来、7年ぶり。

 ストーリーは50年後の「ユートピア学園」が舞台。親や学校などの社会から落ちこぼれの問題児として決めつけられた子どもたちが学園で厳しく管理・教育され、夢や希望、笑顔も失ってしまうなか、心を持ったロボット「エルコス」が訪れる。

 子どもたち一人一人の個性を引き出すエルコスの美しい心に触れ、学園の子どもたちが仲間の大切さや人を思いやる素晴らしさなど人間本来の輝きを取り戻していく様子を描いている。

 近未来をイメージしたステージでは、カラフルで幻想的な衣装を身にまとったキャストが躍動感あふれるダンスや歌を披露。客席も一体となり、観客からは大きな拍手がわき起こった。

共助のまちへ、決意新た 市社会福祉大会

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74個人団体が表彰された第13回石垣市社会福祉大会=22日午後、市健康福祉センター

 福祉に携わる市民や団体・事業所、行政の代表らが一堂に会する「第13回石垣市社会福祉大会」(主催・市社会福祉協議会)が22日午後、市健康福祉センターであり、約180人が参加した。「共に手をつなぎ 支えあう 助けあう 地域の絆」をスローガンにする大会は、社会福祉活動に貢献した74個人団体に感謝状などを贈った。最後は「総力を結集し、市民一人一人が支え合う豊かな社会福祉の実現に向けて行動することを誓う」とする大会宣言の下で決意を新たにした。

 大会長で同協議会の那根元会長は「『共に助けあうまちづくり』のため市民同士のつながりを強固にし、安全で安心して住める明るい社会の実現に努めていきたい」と述べ、中山義隆市長は「子どもから高齢者、障がいのある方々、全ての市民が心豊かな生活を送れるよう福祉施策を推進したい」とあいさつした。

 那根会長が感謝状を贈り、受賞者を代表してあいさつした石垣實勇さんは「昨今は少子高齢化などの問題が山積し、住民同士のつながりも薄くなった。今は手を差し伸べる温かさが求められている」と福祉活動への積極的参加を呼び掛け、表彰に感謝した。

 最後は、大会実行委員長で同協議会理事の唐眞佑子氏が「誰もが住み慣れた地域で自立した生活が送れるよう、一丸となって取り組む決意を新たにしている」などとする大会宣言を読み上げた。

 他にも市議会の知念辰憲議長、県社会福祉協議会の湧川昌秀会長も祝辞を寄せた。

 大会は、福祉活動のさらなる普及と社会福祉の充実を図ろうと毎年開催されている。

温かい食事、気軽に利用を

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 ▽…昨年2月から子ども食堂を始めた登野城の「のりば食堂」。こども食堂とは、経済的な理由などで家で満足な食事を取れない子に温かい食事を低価格で提供するものだが、同店では子育て支援として仕事で食事を作れない場合などでも家族での利用も可能。同店では「ばあちゃんの家に帰った気分で気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。

 ▽…八重山地区健康おきなわ21推進会議では、八重山から2事業所・団体がグランプリに輝いた県健康づくり表彰(がんじゅうさびら表彰)に関しても報告があった。全2部門を八重山勢が占めた県による初の表彰制度で、会議参加者からも称賛が相次いだ。いずれの事業所・団体も健康づくりに向け地道な取り組みを続けており、今後の良い模範となることは間違いない。

 ▽…将来的な人材確保を見据えて太洋リネンサプライ㈱が動きだしている。若年者と島にUターンする求職者の雇用創出に向けて高校側と連携して取り組んでいる。好調な八重山観光に対して郡内の労働市場は縮小傾向にある。大型ホテルなどの建設計画も相次ぎ、人材の取り合いは激化の兆しをみせている。独自の取り組みで人材を確保する一手を郡内企業が発信してほしい。


お世辞とごますりで米大統領の歓心を買い、

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 お世辞とごますりで米大統領の歓心を買い、有頂天の安倍首相に突然のスキャンダルが飛び出した。首相の妻昭恵さんが名誉校長を務め、今年4月に開校する私立小学校の用地取得に絡む疑惑だ▼大阪の学校法人「森友学園」が昨年、同小学校用地として豊中市内の国有地約9000平方㍍を取得したが、その額が隣接国有地の10分の1の1億3400万円と超格安の上に、その不透明な経緯や首相との関係が野党の追及を受けているのだ▼同学園の幼稚園児に戦前の「教育勅語」を暗唱させる同学園理事長は、首相の支持基盤である「日本会議大阪」の運営委員であり、当初は「安倍晋三記念小学校」の名目で寄付を募っていた▼国会で安倍首相は、「小学校の認可や払い下げに関与があれば首相も国会議員もやめる」と関与を全面否定していたが、癒(ゆ)着や疑惑は徹底的に解明されるべきだ▼それで安倍首相が退陣となれば、理不尽な沖縄いじめも軍拡もブレーキがかかり歓迎すべきだが、さてどうなるか▼石垣では中山市長が自衛隊に広大な市有地を差し出そうとしているが、私たちの大切な共有財産を戦争のために提供するのはご免だ。市有地は市長や与党議員らの「私物」でない。18日の「標的の島風かたか」上映会は反対運動の着実な広がりを実感した。(上地義男)

子どもたちの食事支援 友貴、のりば食堂へ米寄贈

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川満牧子さん(右)に米10㌔を手渡す今西敦之代表=23日午後、のりば食堂

 市内でマッサージ店「ハンモック」を展開する㈱友貴(本社大阪府)の今西敦之代表は23日午後、登野城でこども食堂を行っている「のりば食堂」(川満祐次店主)に米10㌔を寄贈した。米は今後も月に10㌔ずつ贈られる。

 大阪府八尾で米屋を営む今西代表(57)は「雑誌でのりば食堂の記事を読んで、何かできないかと思った。島の未来を担う子どもたちの一助になればうれしい。今後こども食堂が島に広がっていけば」と期待をよせた。

 同食堂の川満牧子さん(56)は「これで子どもたちにおかわりさせられる。今の子どもたちは心の貧困の方が大きい。おなかを満たすこともそうだが、心も満たしてあげたい」と感謝した。

 のりば食堂は昨年2月からこども食堂を開始。当初は月2回だったが現在は毎週土曜日に拡大、低価格で食事を提供している。

 さらに子どもだけではなく、寮生活をしている高校生はもちろん、1人暮らしのお年寄りにも間口を広げ、地域のコミュニティーの場としても貢献している。

歯科検診の受診率39% 健康づくり対策報告

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健康づくりに向けて関係機関・団体から報告があった八重山地区健康おきなわ21推進会議=23日午後、八重山合同庁舎2階大会議室

 健康づくり計画を積極的に展開するため、関係機関、団体らが協議する「八重山地区健康おきなわ21推進会議」(議長・国吉秀樹八重山保健所長)が23日午後、八重山合同庁舎2階大会議室で本年度最後となる第2回会議を開いた。会議では、歯科保健対策や適正飲酒の推進に向けて開かれたワーキング部会の取り組みなどが報告された。

 うち、歯科保健対策については、県八重山保健所が歯周病予防などのために行った調査結果を報告。2016年度の定期歯科検診の受診率が八重山全体で39%になることなどが紹介された。

 また、県紙が大学教授の調査結果をもとに既に報じている2008年〜12年の脳内出血の死亡率の数値を同保健所が紹介。八重山3市町の脳内出血による死亡率は、全国を100とした場合に男性が273.0、女性が226.7となることが報告された。

 男女とも全国で最も高い数値で、八重山地区医師会の上原秀政会長は「長い目での対策が必要。八重山の医療では最重要課題だ」と話した。

 他にも八重山の2事業所・団体がグランプリに輝いた第1回県健康づくり表彰(がんじゅうさびら表彰)の取り組みが紹介された。

石垣漁港内4月から放置等禁止区域 県が海と陸上を指定

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4月1日から放置等禁止区域が適用される範囲

 県は、漁港内の安全と適正利用を図るため4月1日から、石垣市新栄町から新川にかけた石垣漁港内の水域と陸域を放置等禁止区域に指定し、船舶や自動車等の放置や投棄に対する規制を強化する。同日以降、区域内で許可なく漁船以外の船舶の係留や船舶、自動車、家電などの廃棄物を放置、投棄すると漁港漁場整備法により30万円以下の罰金が科せられる。

 県八重山農林水産振興センターによると、同区域の対象範囲は新栄町から新川にかけた車両の出入り制限区域。同センターによると、区域内には現在、船舶約25隻、自動車約7台が放置されており、自動車の半数は本土在住の所有者で連絡が取りにくい状況。船舶は島内在住で所有者は特定されている。県は放置・投棄物の所有者に区域外への移動を指導し、従わなければ警察や海上保安庁に告発し、漁港漁場整備法にそって処分が下される。

 同区域内にあるハーリー広場を利用する男性(60)は「昔に比べ放置車両は減っているが、まだ船や車の放置が目立つ」と指摘。「漁師が高齢化や体調不良を理由に船を放置している。その人たちの船はどう扱うのだろうか」と心配した。漁港内の清掃を行う男性は「放置自動車が邪魔で草刈りができない。また、自転車やテレビなどの不法投棄も多く、ごみの分別に二重三重の労力を使う」と声を荒らげた。

 同センターでは「放置により粗大ごみなどの不法投棄が増え、港の環境が悪くなる」と懸念している。

美しい浜辺、他にも

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 ▽…世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」が利用者の口コミをもとに選出しているベストビーチの国内部門で波照間島のニシ浜ビーチが1位に輝いた。さらに竹富島のコンドイビーチが6位となり、竹富町内から2カ所が選ばれた。郡内には他にも美しい浜辺がまだまだあり、期待値も高そうだ。来年のランキングも楽しみにしたい。

 ▽…登野城小学校を訪問した那須ブラーゼンの新城銀二選手と清水良行監督。地域密着型として活動している同チームは地元企業の支援を受けて運営している。清水監督は「ブラーゼンはたくさんの人の応援があって成り立っているチーム。君たちもいろんな人のおかげで野球やサッカーができている。感謝を忘れないで」と呼び掛けた。

 ▽…石垣市役所を訪れ、第1回全日本ビーチアルティメット選手権大会をPRした日本フライングディスク協会の師岡文男会長。開催日が山梨と大阪で県協会が主催する大会と重なっているため、出場チームは5チームと少ないという。「来年度以降、積極的にアピールし、アジア選手権、世界選手権につながる道筋をつけたい」と意気込んだ。

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