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離島独自の魅力発信を 野鳥観察や釣り人気

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八重山観光の取り組みについて八重山ビジターズビューローのメンバーと意見交換する東京諸島観光連携推進協議会の会員ら(奥)=16日午後、石垣市商工会ホール

 三市町で構成する八重山ビジターズビューロー(YVB、高嶺良晴理事長)は16日午後、東京都にある11の有人島の観光協会や行政で組織する東京諸島観光連携推進協議会(田村真吾会長、会員45人)と石垣市商工会ホールで意見交換を行った。双方の離島で人手不足による観光従事者の減少で観光産業の停滞を招きかねない実態が浮き彫りになる一方、離島独自の魅力を発信して新たな観光客層の取り込みを推進することの重要性などを確認した。

 ■ブーム後に激減

  伊豆諸島や小笠原諸島を抱える同協議会は離島観光の先進地視察として初めて来島。同協議会によると、11の島々を訪れた昨年の観光客数は全体で約45万人。東京諸島の離島ブームがピークだった1973年ごろは140万人を誇っていたが、来島客は激減している。

 一方、島々の抱える問題が顕著に表れているのが人手不足から波及する観光従事者の減少だ。

 100〜8000人の島民が住む2町7村の島々にはホテルが少なく、宿泊施設は民宿が基本。経営者のほとんどが高齢となり、世代交代が進まず閉業するケースが増えているという。同協議会の会員は「受け入れ数の縮小で観光客が来島しないという悪循環が島の過疎化を加速させている」と指摘する。

 事務局を務める東京諸島観光連盟の植松正孝専務理事は「若年者の観光従事者を育成して45万人の観光客数をどう持続できるか。今回の視察を通して自然体験だけではなく、八重山の島々の文化や島民との触れ合い、食事などを観光客目線で感じたい」と期待した。

 ■新商品のヒントに

  意見交換会には市観光交流協会と竹富町観光協会、県八重山事務所や石垣市と竹富町の担当者も参加。東京諸島を訪れる欧米客や香港など東南アジア客にバードウオッチングや釣りなどが人気となっていることから、「八重山の新たな観光商品として取り入れたい」(YVB事務局)と新たな観光商品の創出にヒントを得た。

 市観光交流協会の高倉大事務局長は「東京諸島の立地条件は八重山よりも不利だが、認知度を高める工夫をしている。人手不足など八重山と同じ悩みを抱えており、離島として共通する情報の共有ができた」と述べた。

 一行は18日まで、石垣や竹富、西表などに宿泊しながら観光施設などを視察する。田村会長は「離島観光のトップランナーの八重山諸島から観光に対する島々の連携や満足度の向上などの取り組みを学び、双方の関係を築きたい」と意欲を示している。


企業の取り組みに期待

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 ▽郡内で初めて開かれた「八重山地区企業説明会」。将来的な人手不足の解消を見据えて、地元で事業展開する企業の担当者が高校生などを前にして自社をPR。会場は本島で開催されている「就職フェア」のように企業が各ブースを設けて10分内で自社の概要などを説明。双方の反応も好感触で継続開催が期待される。新たな取り組みが雇用を変え、八重山経済を変えていけるか注目だ。

 ▽…㈱サン石垣から米約100㌔の寄贈を受けた「子どもホッ!とステーション」。運営責任者の大鍇民江さんによると、同社からは昨年10月ごろから野菜の提供も受けており、食事担当の南苗子さんらがこれを調理して子どもたちに提供している。夕食の写真をみせてもらったが、どれもおいしそう。種類が多く栄養も満点。子どもたちが毎日の夕食を楽しみにしているというのも、うなずける。

 ▽…昨年11月の2016全国のやいまぴとぅ大会を終えた実行委員会が総会を開き、次大会の開催を確認した。県内外にいる郷友と交流し、文字通り”やいまぴとぅ(八重山人)”全員を主役に、めったにない大がかりな取り組みだ。開催時期が決まるのはこれからだが、活発な意見を交わして16大会と同様に充実した内容にしてほしい。

創作八重山舞踊への期待

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■創作新時代へ

 石垣市民会館が創立30周年を記念して「創作八重山舞踊」公演を2月26日市民会館大ホールで開催する。

 これは、「伝統舞踊の保存継承のみならずそれを基に新しい舞踊を創造することによる更なる発展を」を目的としている。

 15演目が演じられる。近年発表された創作舞踊も何点かあるが、今公演に向けての創作が大半を占める。

 公演には地元の舞踊研究所だけでなく、沖縄本島で活躍する舞踊家も参加する。どのような舞踊が見られるか楽しみだ。

 現在、八重山芸能はかってない隆盛を極めているが、半面型の乱れや創作とは名ばかりで、他人の創作に手ぶりをわずかに加えただけで模倣としか思えないような舞踊が創作として発表されたりしている。発表者の振付に対する力量不足とさえ思えるものもある。

■創作は現実との葛藤

 八重山民俗舞踊保存会(大盛和子会長)も結成された。保存継承は当然のことだが、現実と葛藤し時代を超克するような創作舞踊にも取り組んでほしいものだ。

 明治期に成立したと思われる勤王流の22手と呼ばれる舞踊の型を示した本がある。舞踊を分解し一手一振りに名称を付して、踊る心構えを記している。

 作者については確定されていないが、勤王流22手のような書は他に類がなく、知に富んだすぐれた舞踊家であったことがわかる。

 そのような舞踊の手型が八重山に遺されていることに八重山の舞踊家たちは誇ると同時に、その情熱と探求心に学び奮起を望みたい。

 琉球王府時代八重山舞踊の数は少なく、廃藩置県後多くの舞踊が振り付けられた。

 昭和30年代民俗研究者が鷲ぬ鳥節の調査を行ったら16もの振付があったという。

 これらは、琉球芝居や首里や那覇からの寄留者たちの影響もあったであろう。しかし、八重山の人たちのすぐれた感性と美意識によって創作されたものだ。他の節歌も同様に振り付けがあったことと思われる。

 現在の八重山は農業主体の社会から消費社会へ移り、農業も近代化がすすみ、かっての歌や舞踊を生み出した基盤はもう過去のものである。

 そんな中で過去の歌を現代に生かし舞踊を創り上げることは厳しいものがある。

 だが、それはまたいつの時代にもある伝統と現代の世界であろう。芸能の世界でもその課題は避けては通れないものだ。

■求められる斬新と大胆

 現在の八重山芸能はすでに完成され洗練させながら伝承しており、創作もその伝統様式を踏まえて行っている。それゆえ旧態依然で創作に値しないとの批判もある。

 しかし、芸能界における創作はいつも批判と称賛、賛否の対象にさらされる。

 芸能は伝統の型やしきたりを改革や挑戦する者を異端者扱いして排除する。伝統は型の保存を重んじ異端は窮屈な世界からの脱皮と新たな世界を獲得することにある。

 伝統や正統への挑戦なくして芸能の進歩はありえない。極端かも知れないが、NSバレエ団の伝統的な琉球民謡や古典音楽にのせてクラシックバレーの技法を取り入れて踊る「琉球クリエイティブバレー」は斬新さと新鮮さをみせつけた。

 旧来の型や様式も必要だが、殻に閉じこもるだけでなく初の「創作八重山舞踊」への試みは斬新で大胆さがあってもいいだろう。

 このような試みが八重山舞踊界へ一石を投じるものとして初公演に期待したい。

♪1月は正月で酒が飲めるぞ。こちらは…

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 ♪1月は正月で酒が飲めるぞ。こちらは、現世と後世の正月があるので2度、ごちそうと酒が楽しめる。12日の十六日祭は肌寒かったが、晴れ間がのぞいて絶好の日和だった▼お昼前、オードブルを扱う店舗には予約客の列、正午すぎには墓地がある一帯の道路は車の列ができた。日曜日とも重なり、普段は静かな墓地も大にぎわい▼家族とともに正午すぎから墓参した。まず妻方。寒いからと座布団まで用意してあった。昼休みを利用して駆けつけてくれた妻のいとこのフィアンセに「やっと会えたね」と自己紹介。今後もよろしくね▼次の実家は午後2時ごろから。姉家族らも参加できるようにといつも遅い。叔父嫁の家族らも加わる。狭い墓庭には入りきれず、門の外にも敷物を広げ、テーブルを用意した▼お供えが終わると、ごちそうを囲んでさー宴会。食べたり、飲んだり、談笑したり、と楽しいひととき。親類から初めて耳にする話もあった。子どもたちは年に1度の墓地探検に夢中。私もそうだった。今も昔も変わらない▼親戚づきあいも希薄になっていると言われる昨今。確かに会う機会は多くはない。こうした伝統行事がなくなると、どうなるのだろう。先祖たちが親族の絆をつなぎ留めている。ことしもその思いを強くした。感謝である。(比嘉盛友)

雇用対策推進協 人材確保で企業説明会

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郡内で初めて開かれた「八重山地区企業説明会」で企業担当者(右)の説明を聞く学生ら=17日午後、市総合体育館メーンアリーナ

 人手不足の将来的な解消に向けて地域企業の紹介や説明を通して若年者雇用につなげる「八重山地区企業説明会」(ハローワーク八重山雇用対策推進協議会主催)が17日午後、石垣市総合体育館メインアリーナで行われ、郡内で事業展開する建設や福祉、ホテル業など37社が高校生を中心とした参加者に事業内容などを紹介した。郡内で大規模な企業説明会の開催は初めて。同協議会は、本年度の新たな取り組みに若年者の就職拡大とUターン者の雇用獲得を掲げており、企業側は「説明会は先を見据えた若年人材の確保に有効。継続してほしい」と評価した。

■現場の声で企業知る

 説明会には、八重農や八商工、八重山特別支援学校高等部の2年生128人、石垣中や大浜中の3年生8人、社会人4人の計140人が来場。企業側の説明に熱心に聞き入っていた。

 説明会で自社PRを行った特別養護老人ホームまえさと茶寿苑デイサービス花織の金城直子主任は「介護職は仕事が大変と思われており、慢性的に人手不足。直接話すことでイメージを払拭(ふっしょく)でき、興味を持ってもらえることにつながった」と好感触。 グランヴィリオリゾート石垣島ヴィラガーデンの濵田忠昭マネージャーは「こういう機会を通して若年者が企業を知り、Uターンしても就職先を探す選択肢が生まれる。企業は人手不足でも今できることをやりたい」と話した。

 八重山公共職業安定所(仲程通助所長)によると、2015年度の八重山全体の有効求人倍率は前年度を0・09ポイント上回る1・18倍で過去最高を記録。昨年10~12月期は前年同期を0・29ポイント上回る過去最高の1・46倍で、16年12月から25カ月連続で1倍を超えた。昨年12月の単月期は1・55倍で最高値となった。

■継続開催、重要な鍵

 郡内の雇用動向は新規求職者数を新規求人数が上回り、求職者は減少傾向にある。大手ホテルの開業計画などで雇用の受け皿が拡大する中、労働力の縮小が懸念されている。

 説明会後、県建設業協会八重山支部の米盛博明支部長は「説明会を継続して将来を見越したマッチングにつなげてほしい。会社のPRが人手不足を解消する鍵にもなる」と期待した。

 初めて企業側の話しを聞いた玉木美空(みく)さん(八商工2年)は「さまざまな企業の説明を聞いて自分の視野が広がった。ホテル業にも興味を持った」と話し、仲枡人夢(ひとむ)君(八重農2年)は「直接、企業の担当者と話しができるのは良い経験。もし、Uターンで戻ってきたときに自分の就職先を決める参考になる」と喜んだ。

 同協議会会長を務める我喜屋隆石垣市商工会会長は「八重山経済がさらに成長するためには人手不足の解消が必要。若年者の雇用を推進するためには(説明会の)継続開催は必要と考えている」と考えを示した。

市内2団体 あすマーチングバンド全国大会カラーガード部門出場

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「感謝の気持ちを1位という結果で返したい」と意欲を語る八重高カラーガード部の部員たち=15日午後、同校

 19日に神奈川県民ホールで開かれる第44回マーチングバンド全国大会カラーガード部門(一般社団法人日本マーチングバンド協会主催)に、八重山高校カラーガード部(下地小春部長、部員19人)と石垣クラウンイーグルズマーチングバンド(谷口智行団長、団員5人)が出場する。同バンドは同部門に初出場。本番に向けて猛練習に励み、最終調整を行っている両団体のメンバーに意気込みを聞いた。

■八重山高校カラーガード部

 感謝の気持ちを1位で

 全国大会では、会場がホールだった県大会と違って舞台になる。八重高カラーガード部は県で披露した演目「The Time」の内容は変えず、動く範囲を小さくして臨む。

 県では激しさを出す部分で力が入り過ぎてしまうなど、体の使い方(ボディーワーク)が課題に。克服のために昨年12月から、新体操経験者を外部指導者として招き、基礎から固め直してきた。

 下地部長(2年)は「昨年は2位で悔しい思いをした。支えてくれた家族やスタッフ、指導者への感謝の気持ちを1位という結果で返したい」と意欲。

 県では見せ場で手具を落としてしまったという糸数美有紀副部長(同)は「個人的にリベンジしたい。(見せ場で)しっかり決めて日本一になりたい」、仲舛菜々子副部長(同)は「精神的にやられそうになったこともあったが、期待に応えたい一心で頑張ってきた。全国では観客に感動を与えたい」とそれぞれ誓った。

■石垣クラウンイーグルズマーチングバンド

 全力で満足いく演技を

 これまではマーチングバンド部門に出場してきた石垣クラウンイーグルズマーチングバンド。今回初めてカラーガード部門に挑戦する。

 指導者の豊川太一さん(21)によると、演目の「Hope~人間の闇と光~」の内容は7割ほど変更。動きや振り付けなどを修正している。

 豊川さんは団員に足りない部分として向上心を挙げ、「自分からもっと研究し、うまくなりたいという気持ちがないと、いいショーは作れない」と強調。

 全国大会に向けて「これまでずっと厳しい練習に耐えてきたので、本番は満足のいく演技をして楽しんでほしい」と期待する。

 これまでチューバやホルンなどを担当していた黒島麻衣さん(大浜中3年)は「小学3年の時にカラーガードをしていたので、原点に戻った感じ。全国では完璧に近い演技をして楽しみたい」、伊良部礼美さん(八商工3年)は「不安よりは楽しみの方が大きい。5人だけど、ここまでできるというところをみせたい。皆が全力を尽くせば結果はついてくると思う」と力強く語った。

石垣市男女共同参画計画 推進へ2組織設置

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委嘱を受けた後、自己紹介する委員ら=17日午後、市総合体育館研修室

 石垣市は17日、第3次男女共同参画計画(いしがきプラン)を推進する男女共同参画会議(米盛初恵会長、10人)といしがきプラン地域推進委員会(大松信子委員長、15人)を設置した。

 両組織は各年度の上半期と下半期に会議を開き、本年度からスタートしている同計画の進捗(しんちょく)状況を管理したり、計画に基づく施策に助言したりする役割を担う。計画は2025年度までの10年間。20年度に中間見直しを行う。

 計画は「互いを尊重し、だれもが個性と能力を発揮できる安心のまち いしがき」を基本理念に四つの基本方針のもと施策を盛り込んでいる。各項目に数値目標を設定している。

 市総合体育館で同日午後、委嘱状交付と合同会議があり、各委員は市の担当課から計画の概要について説明を受け、沖縄キリスト教学院大学教授の新垣誠氏の講演「これからの男女共同参画社会について」を聞いた。

部員と保護者、結束の証し

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 ▽…昨年3月に行われた全日本少年春季軟式野球大会で八重山勢初の勝ち星を挙げた石垣中学校野球部をたたえようと、同校正門近くにモニュメントが建立された。あいさつに立った人たちは「成人式にはここで記念写真を」と部員たちに要望。モニュメントは後世に残る大きな足跡の一つだが、部員と保護者の結束を強める形あるものにもなっている。いつまでも大切に。

 ▽…琉華書道教室の作品展が来年で30回を迎える。毎年、展示会場のレイアウトなど作品の「見せ方」に並々ならぬこだわりをみせる同教室の田福琉華主宰。作品を際立たせるため、照明一つにも工夫する姿勢は「全ては会員のため」。その会員たちの作品に目を細めるのもまた、田福主宰だ。教え子が成長する姿は指導者冥利(みょうり)に尽きるだろう。展示会の見方はさまざまだ。

 ▽…6年生にとっては最後となるミニバスケの卒業記念大会。男子A決勝は新小と石小の対決。直近の大会は石小が勝利しているが、それまでは新小が勝っている。決勝は午後からだが石小は午前中にPTA主催の親子トリムマラソンがあり、Aチームのメンバーは全員出場。父母からは「疲れるのでは」と試合に集中させたいとの意見もあるが「いいウオーミングアップになる」との声も。果たして試合への影響はどっちに?


路沿いの草刈り作業後に露出し…

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 路沿いの草刈り作業後に露出し景観を台無しにしているのが投げ捨てられた空き缶やペットボトル。路上には弁当箱と空き缶、ボトルの入ったポリ袋の投げ捨ても▼投げ込みは草刈り管理が手薄な基幹農道沿いに多い。なぜかポイ捨ては郊外の自販機の数に比例しているように見受けられる。それにしても島の自販機は多すぎないか。こんなところまでと思うような人里遠く離れた道沿いにも設置され島の風景を壊している。おまけに夜間もディスプレーが点灯し星空観測に適した暗闇景観まで侵害している▼そろそろ、島では自販機設置を届け出許可制にすべきではないか。都市計画における高さ制限と同じように自販機設置を集落内に限り散在する既設の自販機の集約整理を図る時期では▼新規の設置では自販機周辺環境の美化だけでなくポイ捨て空き缶などの管理経費負担も求めるとしよう。空き缶の管理は購入した人にあるというなら販売価格に上乗せして預かりそれを当てよう▼業者も小欄の要望を営業妨害とは捉えずに提携して多種多彩な自販機を並べた八重山風自販機集積店を創設してみては▼ともあれ心無いポイ捨て習慣が「どうせ、また…」の嫌気につながり、草刈り後の空き缶類を片づけない公共事業にも反映していることをお忘れなく。(仲間清隆)

「元気と笑顔を」

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「親切な町」「健康の町」「観光の町」「美しい町」にするためのアイデアを出した小中学生ら=18日午後、市役所会議室

 石垣市民憲章にうたわれている「親切な町」「健康の町」「観光の町」「美しい町」を実現するためにどうすればよいかを話し合う「子どもまちづくりワークショップ」(石垣市民憲章推進協議会主催)が18日午後、市役所で行われ、参加した児童生徒が「みんなといっしょに市民憲章運動」をテーマに考えた町づくりを発表した。投票の結果、「心を美しくすること」、「元気と笑顔を届けること」、「個性的な町にすること」に人気が集まった。事務局の市民生活課は市役所ロビーに提案をまとめたパネルを展示するとともに関係課に報告、今後の取り組みに生かしてもらう考え。

 市民憲章の普及とともに、将来のまちづくりを担う子どもたちの人材育成を目的に昨年に続き開催され、新川小と石垣中から計35人が参加。子どもたちは7グループに分かれ、ファシリテーター普及協会石垣支部の進行で町づくりについてアイデアを出し合った。

 このうち親切な町グループからは「ウェルカムンチュになる」との提案があり、代表して発表した根間海夢君(石垣中2年)は「観光客にも親切にすれば、また来たいと思ってもらえる町になる」と説明した。

 健康な町の取り組みとして「NO車」を提言したグループの平野素土(もと)さん(新川小6年)は「車を使わない日をつくったり、利用時間を減らしたりしして歩くことを増やせば、体が健康になる」と発表した。このほか「日常会話を大切にする」「早寝早起き朝ご飯」などの意見も。

 観光の町では「その地域にしかない個性的なまちにする」「温かい心で迎える」「伝統料理などでおいしい町にする」「温かい心で迎える」「きれいな町にする」、美しい町では「自然を大切にし、生き物が生きやすい環境をつくる」「気づいた人がごみを拾う」などの声もあった。

 協議会公徳心を高める運動部会の福島英洋部会長は「皆さんのアイデアで良い町づくりができるようにしたい」と評価した。

春フェス 新民謡「昔馬車道」を披露

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比嘉栄昇さんがつくった「昔馬車道」の踊りを披露する「あん美ら会」のメンバー=18日夜、南ぬ浜町緑地公園の特設ステージ

 野外音楽イベント「SPRING TRIPPIN ISHIGAKI(スプリング・トリッピン・イシガキ)」(主催・ツンダミ野外フェス実行委員会)が18日、南ぬ浜町緑地公園で開催され、BEGINの比嘉栄昇さんが「島人ぬ宝さがしプロジェクト」で選ばれた新たな名所をテーマに作詞作曲した「昔馬車道」を振り付けとともにお披露目した。

 イベントは「日本最南端の音楽の都、石垣島から全国に先駆けて日本一早い春フェスを」との企画で、11月25日のツンダミフェスタのキックオフイベントとして開催。実行委員長の中山義隆市長は「ぜひツンダミフェスタにも参加してもらいたい」と呼び掛けた。

 イベントは午前11時半から始まり、高校生バンド、カミアワズ、ヤバイTシャツ屋さん、PUSHIM、ゆるめるモと続き、比嘉さんのライブでフィナーレを飾った。会場には出店、ものづくりワークショップもあった。

■新たな島の名所

 地域の歌と踊りでつないで

 「島人ぬ宝さがしプロジェクト」で新たな名所として選ばれた「昔馬車道」に歌と踊りがついた。新たな八重山民謡として披露され、軽快な歌と踊りに盛んな拍手がわき起こった。作詞作曲したBEGINの比嘉栄昇さんは「昔の歌を大事にしつつ、新しい歌を作っていくのが僕の使命。昔馬車道が地域の歌、踊りとしてこれから先につなげてほしい」と願う。

 「昔馬車道」の舞台は名蔵アンパル。崎枝で飲食店を経営する石垣喜幸さん(42)・千彩さん(46)夫妻が名蔵大橋に車を止めてアンパルを眺めていると、人工物を発見。千彩さんが義父に聞いたところ、橋がない時代の馬車道だと判明。当時は丸太が敷かれていたが、今は土台の部分だけが残っており、「自然の時の流れというものを感じることができたら」と応募した。

 千彩さんは「潮の満ち引きという自然を取り入れた生活をしていた生活に魅力を感じる。これが歌になり、民謡になってなおさらグッときた」と感激の様子。喜幸さんは「先人が残した大事なもの。地域の豊年祭や学校の運動会、発表会で踊ってくれたらと思う」と期待する。

 振り付けは、流派を超えて新しい舞踊などに挑戦している女性約20人の「あん美ら会」が行った。歌詞の情景が浮かぶよう案を出し合って完成させた。比嘉さんから依頼を受けた東川平八重子さん(48)は「昔から大事にしているものを歌や踊りで伝えていくのが私たちの役目。新しい歌と民謡が引き継がれるようにしたい」と喜んだ。

山田君「フナムシ研究」、市内3中学「水環境調査」

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「フナムシの研究」で沖縄県知事賞に選ばれた山田貴志君=18日午前、浦添市民体育館

 【浦添】「飛びだせ 君の探究心!」をテーマに県内の小中高校、アメリカンスクールの子どもたちの研究成果を発表する第39回沖縄青少年科学作品展(沖縄電力主催)の表彰式が18日、浦添市民体育館であり、平真小学校の山田貴志君の「フナムシの研究」と崎枝、石垣第二、名蔵の3中学校の生徒12人でつくる八重山水環境調査プロジェクトチームによる「石垣島名蔵川水系の水質とそこに生息する生物調査Since 2014」が最高賞の県知事賞に輝くなど八重山から九つの作品と優秀指導者が表彰された。県知事賞の両研究は、会場内特設舞台の巨大スクリーンを使い発表された。

 同作品展は19日までの2日間、同体育館で開かれ、物理、化学、生物、地学、産業の分野から129作品が展示される。

 山田君は、父親に教えてもらった「フナムシは海に住むが水が嫌い」という意外な情報に興味を持ち研究。フナムシを飼育しながら生態などを調査。実験と緻密な観察を積み重ねた結果、一度方向転換すると次はその反対方向へ進む傾向が現れる「交替性転向反応」の発見や人間のサイズだったらウサイン・ボルトより速く走れることなど、比較する視点や計算された方法が認められたほか、フナムシの疲れやすさまで深く掘り下げていることが評価された。

 八重山水環境|は、名蔵川水系の水質や生息する生物の分布を調査。2014年から継続してモニタリングし、人間の営みがそこに生息する動植物に与える影響を研究。水系保全に向けた基礎研究としての意識・目的が評価されるとともに、3中学の枠を超えた活動の先進性が注目された。

 また、調査過程で見つかったミネイサワガニやコナカハグロトンボなど4種は、日本陸水学会により石垣島と西表島にしか生息しない固有種と認められた。

 昨年も沖縄電力社長賞に選ばれた山田君は「すごい能力をもっているところが好き。次は、フナムシの体の色が変わることを研究したい」、八重山水環境|のリーダーを務める野里怜生君(崎枝中3年)は「自然が相手なのとあまり調査されていない分野なので文献が少なくて苦労した。これをきっかけに自然との共存を考えていければ」と話した。

 八重山水環境|の研究を指導し、優秀指導者賞に選ばれた内原徹教諭は「環境保全など子どもたちと考えていくいい機会になる。地域の方にも八重山の自然に目を向けてもらえたらと思う」と環境保全の広がりに期待した。

活じめが一番おいしい?

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 ▽…第15回お魚まつりでは、血抜き・神経抜きを行った活じめ、何もしない野じめのアカマチさしみを食べ比べるコーナーもあった。「どちらもおいしい」「違いがよく分からなかった」という人も多かったが、投票の結果は97対48で活じめに軍配。しょうゆをつけずに食べると、やはり活じめに歯応えを感じた。

 ▽…2016年に石西礁瑚で確認されたサンゴの大規模白化について報告があった石西礁瑚自然再生協議会。大学や関係機関団体の代表たちは、それぞれ考えを述べながら現状を危惧していた。原因の究明、今後の対策は急務だ。そして、わずかな変化を確認するためにも常に情報は必要。関係機関団体だけではなく、地元の漁業者など連携の輪を広げる必要性もありそうだ。

 ▽…2年に1度の八特祭。先生と生徒で創りあげた舞台、ことし1月から練習に取り組んできた。本番では、アナウンスやプログラムめくり、楽器演奏などにも挑戦。舞台発表終了後、児童生徒らは達成感や充実に満ちた表情をみせた。中には安堵(あんど)したのか泣きだす生徒もおり、先生や家族、同校の元職員らと舞台成功の喜びを分かち合っていた。

県産業振興公社の末吉康敏理事長は昨年9月

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 県産業振興公社の末吉康敏理事長は昨年9月に台湾へ来たのが約15年ぶり。台湾にはかつてバイヤーとして訪れていたが、「土産物のレベルが高い」とうなった▽MITとは「メード・イン・タイワン」の頭文字を取ったものだが、このMITが日に日に洗練の度を増している。古くからの建物をリノベーションし、MITなどおしゃれな雑貨を販売し、カフェも併設するといったスタイルが定番だ▽昨年10、11月、セレクトショップやカフェが並ぶ台北松山空港近くの富錦街で、沖縄の新しい魅力をアピールするイベントが開かれた。台湾側の担当者が沖縄に足を運んで選んだ商品を並べ、ワークショップで沖縄の新しい楽しみ方を提案する。台湾側の引力で沖縄に新しい風が吹き始めているような気がした▽カギを握るのはデザイン。台湾政府はデザインを重視した産業振興に取り組んでいる▽台湾政府の外郭団体・台湾デザインセンター(TDC)と同公社が15日、覚書を結んだ。TDCは、「USIO Design Project」(ウシオデザインプロジェクト)が受賞作を出したデザイン賞とも関わりが深い▽台湾の新たなスポットに新たな感性が潜んでいることは台湾の旅行ガイドを見るだけでも分かる。訪台のチャンスがなくても一読の価値あり。(松田良孝)

小学校入学楽しみ 園児、父母ら1000人参加

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くにぶん木の会のメンバーと一緒に「ドキドキドン!1年生」を歌う子どもたち=19日午後、市民会館大ホール

 4月から小学校に入学する子どもたちと父母を対象にした「第33回もうすぐ1年生 園児と父母の集い」(八重山毎日新聞社主催)が19日午後、市民会館大ホールであり、郡内の幼稚園や保育園に通う園児と父母ら約1000人が参加した。集いでは入学前講話やマジックショー、お楽しみ抽選会などが行われ、子どもたちが小学校生活に胸を躍らせた。

 本社の黒島安隆社長は「学校に通う時は安全に気を付けて、手を挙げて横断歩道を渡るようにしよう。保護者の皆さんには、ぜひ入学記念に木を植えて思い出をつくってほしい」とあいさつ。

 石垣小学校の西原貴和子校長は小学校の1日の流れや行事などを写真や映像で紹介。保護者にしてほしいこととして▽朝ご飯を食べて登校させる▽遅刻をさせない▽1日の学校の様子を聞く|など5項目を挙げ、「子育てを楽しみながら子どもの夢をかなえてほしい」と呼び掛けた。

 八重山地区防犯協会女性部は防犯標語「いかのおすし」について、寸劇を交えながら伝えた。

 パフォーマーにんにんのマジックショーでは、次々に生み出されるバルーンアートに子どもたちがくぎ付け。大勢が舞台前に詰めかけて歓声で沸いた。

 くにぶん木の会のメンバーと一緒に子どもたちが「ドキドキドン!1年生」を大合唱する場面もあり、会場が一体となった。

 お楽しみ抽選会で自転車が当たった森戸結南(ゆな)さん(6)は「当たってうれしい。遊ぶ時に使いたい。算数や国語の勉強、給食が楽しみ」と語った。


八重高 全国2位 石垣クラウン銀賞

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時空間をテーマン演技する八重山高校カラーガード部

 【東京】第44回マーチングバンド全国大会(一般社団法人日本マーチング協会主催)のカラーガード部門が19日、横浜市の神奈川県民ホールで開催され、高等学校の部門で出場した八重山高校カラーガード部(下地小春部長、部員19人)が金賞ながら同部門全体では惜しくも2位、一般の部で出場した石垣クラウンイーグルズマーチングバンド(谷口智行団長、団員5人)は銀賞に輝いた。

 八重高カラーガード部は「The Time」の演題で、“時空間”をテーマに、規則正しい隊列の動きに少しずつズレを作り出す動きで、ステージに異空間を感じさせるパフォーマンスを堂々と演じた。

 下地部長(2年)は、「1位を目指していたので結果は残念だが、ついて来てくれるメンバーとみんなでやり切れたので後悔はない。この経験はこれからの自信になると思う。後輩たちにはまたこの悔しさをバネにして頑張ってほしい。支えてくれた周囲への感謝の気持ちがパフォーマンスで伝わってくれたら」とすがすがしく語った。

 石垣クラウン-は、「hope~闇に隠された光~」を演題に、生き生きと情感あふれるダンスパフォーマンスで魅了。上空にたかだかと放り上げたバトンを地面でとらえると客席からは拍手がわき起こった。たった5人だけとは思えない高揚感あるショーをみせ、会場に一体感も生み出した。

 伊良部礼美さん(八商工3年)は、「緊張もしたが、演技中は自分たちの今できる最高のパフォーマンスをという思いで演じた。自分たちのショーが見ている人に伝わっていた」と全国の舞台で手応えも。

 メンバーで指導者も務めた豊川太一さん(21)は、「全国大会向けに構成を大きく修正し、完成度が間に合わなかった。全国はレベルが高かったが、メンバーたちにもこの大舞台の経験は今後の人生で生きていく」と仲間たちにエールを送った。

活動の成果一堂に 32団体が披露

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体験コーナーでポケットティッシュ入れを作る参加者たち=19日午前、市民会館中ホール

 「集い 学び 育む~心を繋ぐ地域づくり~」をテーマにした石垣市制施行70周年記念第15回石垣市生涯学習フェスティバル(石垣市、石垣市教育委員会主催)が19日、石垣市民会館中ホールであり、32団体が舞台、展示、体験の部で日ごろの活動の成果をそれぞれ披露した。

 開会行事で石垣安志教育長は「生涯学習への意欲を高め、集い、学び、育む交流の場となり、心をつなぐ地域づくりと学びの輪を広げていただくよう祈念する」とあいさつ。いしゃなぎら子どもアンガマのアトラクションもあった。

 舞台は放課後子ども教室事業で八重山舞踊に取り組んできた明石小学校の児童の「鷲ぬ鳥節」「繁昌節」で幕開け。初参加のピアチェーレはピアノとフルートで「でんさ節」「てぃんさぐぬ花」をきれいなハーモニーで会場に響かせ、石垣市青年団協議会はユーモラスな「戻り駕籠(かご)」で会場の笑いを誘った。

 体験コーナーでは、八重山凧愛好会がたこづくり、市社会教育指導員の真謝悦子さんがポケットティッシュ入れづくりを指導。

 ポケットティッシュ入れを作った下里心菜(ここな)さん(八島小4年)は「型に沿って丁寧に切ったり、貼ったりする所が難しかったが、楽しかった」と笑顔。たこを作った那覇吏星(りのね)ちゃん(4)は「色を塗る所が楽しかった。家で飛ばしたい」、姉の吏虹(りのあ)ちゃん(5)は「骨の部分が少し難しくて、手伝ってもらった」とそれぞれ語った。

 会場では市教委の成人学級「女性講座プルメリア学級」で作ったジューシーと、受講生の蔵盛愛子さん手作りの漬物も振る舞われ、来場者が舌鼓を打った。

オールスター大会に意欲満々

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 ▽…4年ぶりの八重山開催となったミニバスケのオールスター大会。注目選手の上地章瑛君と宮良幸花さんに好きなNBA選手を聞いたところ、それぞれキャブスのアービング、引退したジェイソン・ウィリアムズを挙げた。ウィリアムズはNBA史上、最も奇想天外なパスを出す選手として有名。動画をよく見るという宮良さんは「彼のようなパスで会場を沸かせたい」と意欲満々。

 ▽…サンゴ礁保全について学ぶ講義が八重山商工高校であった。環境省が昨年末に実施した石西礁瑚の調査では、高海水温などを原因に約7割のサンゴの死滅が確認されている。サンゴ礁の保全は、生徒たちが大人になっても続く取り組み。近い将来、活動に携わることがあるかもしれない。講義で学んだことを大切に。

 ▽…アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた「アビリンピック」は1972年に第1回大会が行われ、これまで全国各地で36回も開催されてきた。2018年は沖縄県で初開催が予定されており、県は大会成功に向け動きだしている。関係者は「アビリンピックを通し、競技と仕事が結びつき、産業として発展してくれれば」と期待する。

保育園の年長さんから小学校低学年まで…

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 保育園の年長さんから小学校低学年までぐらいか、石垣市内の子どもたちに信じられている話がある。「三ツ星タクシー見たらいいことあるってよ」。同社は幸せである▼都市伝説かも知れない。「友達の友達」という、実際には誰の体験かわからない話。全国的にはやった話なら「口裂け女」や「人面犬」。「東京ディズニーランド巨大地下空間カジノ説」などもある。比べれば石垣の子たちは、ほのぼのだ▼一転して大人社会。「中国の脅威」や「尖閣危機」を言い募り、「標的の島」化に突き進む石垣市である。一方で好調なクルーズ観光を追い風に、ことしも過去最高の入域客を目指し「グレードの高いリゾートを推進する」と▼沖縄でやりたい放題を続ける米軍オスプレイ。飛行訓練の高度が問題視されている。航空法違反の地上60mを低空飛行しながら、県への説明は150m以上と。わが政府による都市伝説▼米空軍横田基地に配備予定の特殊作戦用オスプレイには、関東甲信越5県53市町村に及ぶ訓練区域「エリアH」が設定され、日本を代表するリゾート地・長野県軽井沢も含まれる。当然、軽井沢町は国に対し訓練区域からの除外を要求している▼これが常識だ。「グレードの高いリゾート」と軍事は並立しない。並立を信じるなら、もはや都市伝説である。(慶田盛伸)

野嵩樹さんが最優秀賞 どぅなんスンカニ大会

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どぅなんスンカニを切々と歌う最優秀賞に輝いた野嵩樹さん=19日夜、ディディ与那国交流館

 与那国を代表する叙情歌「古謡・スンカニ」を競演する「2016年度どぅなんスンカニ大会」(実行委員会主催)が19日夜、4年ぶりにディディ与那国交流館で行われ、島内外から8人が出場、情感を込めて熱唱した。審査の結果、野嵩樹さん(46)=石垣市=が最優秀賞、青野雅人さん(38)=与那国町=と与那覇桂子さん(33)=同=が優秀賞に輝いた。池田美南さん(14)が奨励賞、前外間清己さん(14)=いずれも与那国町=が努力賞に選ばれた。  

 大会は「どぅなんスンカニ」を後世に継承し発展させようと開かれている。2013年の13回大会以降、台風襲来などで中止を余儀なくされていた。会場には大勢の町民が訪れ、思いのこもった歌声に聴き入った。

 歌唱の部には神戸市や石垣からも参加。14歳から46歳までの歌い手が情緒豊かに歌い上げた。 最優秀賞の野嵩さんは「初めての挑戦でまさかと思った。方言の練熟に励みたい」と喜んだ。

 玉城孝審査委員長は講評で「息継ぎに難がある。歌詞の意味や背景を考えてほしい。歌い方が硬いのでもう少し弾力性に富んで」と要望した。

 審査の合間には、ゲストの宮良康正さん(与那国出身)がスンカニとションカネーの由来や違いを説明、「どぅなんスンカニ」を切々と歌い上げた。

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