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白保の海を大切に 八重山の3小中高が発表

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「魚湧く白保の海とサンゴを調べ、守ろう」のテーマで研究発表した白保小5年生の皆さん=15日午後、沖縄大学

 【那覇】沖縄大学地域研究所主催の第12回ジュニア研究支援発表会が15日午後、那覇市の同大学で開かれ、白保小学校と白保中学校、八重山商工高校など10校が地域研究の成果を発表した。

 同大学は琉球弧(沖縄、鹿児島)の小中高で学ぶ児童生徒の共同研究に助成金を贈る人材育成に取り組んでいる。研究発表会は支援活動の一環。

 白保小は「魚湧く白保の海とサンゴを調べ、守ろう」のテーマで発表。5年生の世持愛菜さん、金嶺隼君、坂東篤磨君、福元円花さんが轟川の水質調査、赤土調査などを通して白保の海とサンゴ礁の保全の大切さを学んだ成果をスライドを使用して紹介した。

 発表で世持さんは「これからも調べ学習や体験活動を行い、大切な白保の海を守っていきたい」と感想を述べた。

 白保中は2年生が「白保地域のサンゴ調査」(新里和樹代表)、八重山商工は生物部(藤本治彦代表)が「アンパルに生息するシレナシジミの研究Ⅵ」のテーマで研究成果を披露した。

 各校の発表に専門家からは「伝え方を含め伝えることを重視した研究が素晴らしい」「研究は学校の伝統にしてほしい。非常に勉強になった」などの感想が聞かれた。


海星小、半世紀の節目祝う 8団体27個人を表彰

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学校法人カトリック学園海星小学校の50周年記念式典で、校歌を斉唱する参加者たち=16日午後、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

 学校法人カトリック学園海星小学校(石垣陽一郎校長)の創立50周年記念式典(同事業委員会主催)が16日午後、市内ホテルで開かれた。卒業生など大勢の関係者が節目を盛大に祝うとともに、8団体27個人に感謝状を贈った。

 同校は1964年、カトリック教育の理念と精神のもとに設立され、これまでに1202人の卒業生を送り出している。

 式典では校歌斉唱の後、石垣校長が「50年の節目を迎え、この先存続していくためには児童数の確保が必要。学校現場としてできることをしっかりしていきたい」とあいさつ。石塚美南海児童会長(6年)は「海星小で学んで今は世界で活躍している先輩方に倣い、社会で役に立つ人になれるよう頑張ります」と力強く誓った。

 創立者で初代学園長のペトロ・ボン・エッセン神父や、初代校長のエリザベス・マリー石田尚子さん、八重山教育事務所の黒島一哉所長らが祝辞を述べた。

 式典に続き、記念演奏会と祝賀会も開いた。

 感謝状受賞者は次の通り。

 ▽団体=大川字会、大川婦人会、大川青年会、大川老人クラブ第三寿会、民踊愛好会、琉球國祭り太鼓八重山支部、うらさき弁当、アスカ工芸▽個人=安田富次、出口桂太郎、出口康代、角岳史、石垣和寿、石垣賀子、石垣和慶、石垣和祥、シスター渡辺和子、宮良長和、石垣吉春、玉城功一、川平京子、塩谷清一、大浜貴子、宇根悦子、安良城米子、大原正啓、石垣精一郎、福島英洋、平良守弘、奥濵優、大泊朝貞、幸地良信、大城元、村山盛浩、知念秀明

石垣島で初のオープン戦 ロッテが逆転勝ち

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石垣島初のオープン戦となった千葉ロッテ対オリックス戦。観客席には多くのファンが詰めかけた=16日午後、石垣市市中央運動公園野球場

 2014年のプロ野球オープン戦の開幕試合となる千葉ロッテ対オリックス戦が16日、石垣市中央運動公園野球場で行われた。石垣島でのオープン戦は初めて。ロッテがキャンプを張って以来、7年目に実現した。球場には地元や県外からのファン、少年野球チームなど2300人(主催者発表)が詰めかけ、プロ野球選手の白熱したプレーに熱い視線と声援を送った。県出身の大嶺祐太、弟の翔太、伊志嶺翔大、川満寛弥の4人もそろって出場。ハツラツとしたプレーをみせた。プロ野球史上2度目の離島でのオープン戦に全国から多くの報道陣も集結した。

 セレモニーで千葉ロッテ石垣島協力会長の中山義隆市長は「絶好の天気にも恵まれた。初のオープン戦で子どもたちに夢を与えられるプレーをみせてほしい」と期待を寄せた。

 試合はオリックスに先制を許し、苦しい展開を強いられたロッテだったが、大嶺翔太や新主将、鈴木大地の適時打で終盤七回に逆転。その後追加点を挙げ、7-4で逃げ切った。

 試合開始から右翼スタンドでは、ロッテ本拠地QVCマリンフィールドさながらに球団公認応援団が大応援を展開。ラッキーセブンの七回には真っ白なゴム風船が青空に舞い、両軍を鼓舞。地元の少年野球の子どもたちも応援団に合わせて声を張り上げ、声援を球場に響かせた。

 この日は快晴で午後には気温が22度台まで上がり、ビールを片手に観戦する姿も見られた。

 試合終了後、伊東勤監督は「初のオープン戦で序盤どうなるかなと不安だった。逆転して、勝ちゲームをみせることができてよかった」とコメントした。

「好きな人は?」 

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 ▽…千葉ロッテの監督や選手らが17日、毎年恒例となった児童養護施設を訪問。子どもたちは、プロ選手とのキャッチボールやバットスイングの速さに大歓声。質問コーナーでは「好きな人を教えてください」と質問した男の子に対してロッテの選手が逆に質問を返すと、その場の雰囲気にのまれて答える姿に思わず報道陣を含む全員が大爆笑。好きな人は胸の内に。

 

 ▽…自転車の盗難、マナー違反の改善を目指して12年度から始まった自転車甲子園。13年度には3高校に石垣中と大浜中を加えて実施され、ツーロック施錠実施率の高かった学校を表彰した。八重山署ではその取り組みが成果を上げ、自転車盗減少につながっているとみている。今年は15日までに5件の発生。このまま推移すれば、成果が上がった前年をさらに下回ることができる。今後の活動に期待が寄せられる。

 

 ▽…総額761億円の国営石垣島地区土地改良事業は、事業概要の縦覧が行われており、具体的な申請手続きがスタートした。3月中旬からは農家の同意を取り付ける作業が行われる予定だ。土地改良法では66.6%の同意率でよいが、市は95%以上の同意率で、事業に対する地元の“熱意”を伝えたいと考えている。

関東・甲信地方の大雪4日目にして調査団を…

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 関東・甲信地方の大雪4日目にして調査団を派遣するとニュースで知り、驚いた。凍死者、孤立者、食料不足など深刻な状況が報じられているのだ。政府の危機管理はどうなっているのだろう▼積雪114㌢という歴史的な大雪に見舞われた山梨からは、携帯電話のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通し、雪に押しつぶされた家屋など、被災状況が次々と送られてくる▼八重山にも大雪被害に遭っている地域の出身者がいる。故郷の状況にやきもきしているだろう。雪で孤立した地域に自衛隊が入ったと聞くが、詳しい状況はまだよく分からない▼移住してきた人から「オリンピックどころではない。もっと被災地に目を向けて」という嘆きの声があった。八重山ではこれまで何度か似たような経験をしている▼雪と台風は異なるが、自然災害である。かつて大型台風が八重山に接近してもその位置は沖縄の南と報じられ、大きな被害を生じても、本土のテレビに流れる時間はごくわずかということもあった▼離島のため、郡民の多くがこれまで何度も災害時の孤立や食料不足、急患対応などの事態を経験している。今回、被災地の役場自体が雪のため、指示機能が低下しているところもあるという。そのままだと大雪被害はさらに拡大しそうだ。(黒島安隆)

4年ぶり、牛との綱引き復活

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黒島牛まつりで4年ぶりに実施される「牛との綱引き」に向け行われた練習=15日午後、黒島多目的広場

 【黒島】23日開催の第22回黒島牛まつり(同実行委員会主催)で実施される競技「牛との綱引き」に向けた練習が15日、まつり会場の黒島多目的広場で行われた。目玉となる競技は、参加者と牛が綱引きを行うもので4年ぶりに復活する。

 参加者と対戦する牛は「ミルクユガフ笑軍(しょうぐん)」。9歳で770㌔と大きく、徳之島や沖縄本島でも活躍する闘牛で、この日の練習では、小学生を含めた地元住民を相手に圧勝し、強い存在感を示していた。

 牛の所有者で、実行委事務局長を務める玉代勢元さんは「まつりの趣旨に賛同し、笑軍を譲ってくれた友人に感謝したい。久々の綱引きだが、大いに盛り上げたい」と語った。

 競技参加は、成人5人を1組とし、当日に5組を受け付ける。多数の場合は抽選で決める。(黒島通信員)

ゆうゆうと泳ぐザトウクジラ 大崎沖

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 17日、正午ごろ石垣島西海岸の大崎沖でザトウクジラ一頭と、イルカ数十頭が泳いでいるのを藤井勇輝さん(ダイビングショップOHANA主宰)=登野城=が撮影した。

 体長約10㍍ほどあるザトウクジラのそばをイルカが群れて泳いでおり、藤井さんらはダイビング船上で観察していたが、クジラがあまり動かず気持ちよさそうに泳いでいたため、シュノーケルでゆっくり近づき撮影に成功したという。

 藤井さんは「クジラとイルカとの大きさの違いにすごさを感じた。哺乳類最大の生物に、間近で出会えた奇跡に感動した」と感想を話していた。

あす、劇団四季公演 出演俳優が見所PR

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劇団四季石垣公演ミュージカル「はだかの王様」をPRした江上健二さん(左)と菅本烈子さん=17日午後、本社

 劇団四季石垣公演ミュージカル「はだかの王様」(構成・演出、浅利慶太)が19日午後6時30分から石垣市民会館大ホールで開かれるのを前に、アップリケ役の江上健二さん、王妃パジャママ、フリルフリル役の菅本烈子さんが17日午後、本社を訪れ、見どころをPRした。

 江上さんは「子ども向けではあるが、大人もドキッとさせられる内容。大人の方々にぜひ見ていただきたい」、菅本さんは「針子の女の子たちのバレエがとてもきれいなので、注目してほしい」と話した。

 一行は17日に石垣入り。18日には登野城小学校の5年生を対象に「美しい日本語の話し方教室」を開くほか、八重山高校演劇部とウイングキッズリーダーズに呼吸法や発声法などを教えるセミナーを開催する。

 チケットはB席は完売し、S席(4000円)とA席(3000円)も残りわずかとなっている。問い合わせは本社営業部(82―2121)。


3市町も参加、16年開始へ 県消防共同指令センター概要

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 【那覇】県消防通信指令施設運営協議会(玉城則雄会長)は17日午後、八重山3市町も参加して2016年4月の運用開始を目指す「消防救急デジタル無線および(仮称)県消防共同指令センター」の概要を発表した。

 消防救急デジタル無線は、浦添市と沖縄市を除く県内の28団体39市町村、消防共同指令センターには浦添市と沖縄市、那覇市、本部町、今帰仁村消防組合を除く26団体36市町村が参加。県内の119番通報を一括して受け付け、指示を出す同センターは、嘉手納町の比謝川行政事務組合ニライ消防本部に設置されることが決まっている。

 職員配置は、共同整備で現在の通信員勤務者98人が30人程度になり、各消防本部から1~4人を派遣。同センターでシステム障害が発生した場合、各消防本部で119番通報体制がとれるようにする。

 離島町村への効果では、緊急時119番通報することで関係機関への迅速な対応、通報者への適切な指導、助言が行われ、住民への安心、安全を提供できるとしている。

 財政面では、県内25の消防無線施設をデジタル無線として共同整備することで17施設に縮小。費用は独自整備の49億円から32億円へと17億円の縮減が可能。また、県の6施設とのネットワーク回線を利用することでさらに費用を約6億円低減される。

 一方、指令センターを個々で整備する場合の費用が44億円かかるのに対し、共同整備だと23億円で約21億円の財政が圧縮できる。

 両事業の一体的な整備効果としては、費用の低減、大規模災害に強いネットワークの構築、職員の有効配置による現場体制の強化を挙げている。

ヤコウボクの香水を発売

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石垣島発の香水「ぬちがふぅ 石垣島オードパルファム」を手にする石垣島フレグランス事業推進委員会のメンバー=17日、県庁

 【那覇】石垣市商工会(我喜屋隆会長)と石垣島フレグランス事業推進委員会(浦内由美子委員長、委員6人)は17日午後、県庁で記者会見し、南ぬ島石垣空港開港1周年を記念して、石垣島のヤコウボク(夜香木)を使用した香水「ぬちがふぅ 石垣島オードパルファム」を3月7日から発売すると発表した。我喜屋会長は「島の香りを新たな商品として積極的にアピールしたい。石垣島を思い出したり、また行きたいという商品になることを期待している」と述べ、販売に意欲をみせた。

 香水は価格2500円(30㍉㍑、税別)。製造は資生堂、販売は市商工会が展開。石垣島からの発信を基本に、同空港をはじめ、島内の資生堂チェーン4店舗、主要ホテルなどで発売する。

 ブランド化を目指し、商工会のインターネットや本島での販売、本土での八重山物産展などへ出品も視野に入れて販路を拡大したい考え。販売目標は半年で5000本。

 ヤコウボクの香水は、市商工会が全国商工会連合会の補助事業を受け開発に着手。同委員会が資生堂アメニティーグッズ㈱(久保宏社長)と連携し、同社の「ご当地フレグランス事業」を活用して約1年かけ完成させた。デザインに「サンゴ礁」「星砂」「ミンサー織り」を取り入れるなど、石垣島の癒やしと幸せな気持ちに満たされるイメージを表現した香りを商品化させた。

 久保社長は「たいへんいい商品が出来上がった。多くの方に愛されてほしい」、浦内委員長は「これからもせっけんなど、いろんな物に取り組み地域活性化につなげたい」とそれぞれ述べた。

小学校存続に明るい兆し 鳩間小中学校

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来年度から児童数ゼロとなることが懸念されている鳩間小中学校=1月30日

 来年度から小学校の在籍児童数がゼロになる可能性が浮上している竹富町立鳩間小中学校(石垣幸子校長、児童5、生徒5人)で、県外から児童のいる複数の家族が移住を検討。小学校存続に明るい兆しが見えている。4月から同校に通える児童を募集している鳩間公民館(通事建次館長)によると、17日までに全国各地から問い合わせの電話が十数件あり、このうち複数の家族が実際に鳩間島を訪れ、移住にも前向きな考えを示しているという。

 同校では児童の卒業・進学と同校に児童を通わせている職員の異動が重なり、現状のまま4月に入ると小学校の児童数ゼロ、中学校の生徒3人となることが見込まれている。

 このため、同公民館では鳩間郷友会(大城正明会長)と連携し、昨年末から住居や仕事を仲介する体制を整えて、全国から小学校に通える児童を持つ家族を募集。これまでに何件かの問い合わせがあったという。

 このうち、数世帯の家族が鳩間島への移住を検討。実際に島を訪れて離島の生活を体験しており、通事館長は「まだ決定というわけではないが、移ってきたいという家族はいる」と話し、小学校存続に向け、明るい兆しが見え始めているという。

 一方、「複数の家族を島に迎えるには、仕事や住居など条件的な面を整備しなければならない。4、5人でも安定的に子どもたちを預かる施設ができないかと考えている」と述べ、移住を希望する家族を受け入れる施設整備や雇用拡充に向けて、町と協議を進めたい考え。

子役のスカウトも

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 ▽…劇団四季の「美しい日本語の話し方教室」では、最初恥ずかしがっていた児童も次第にこつを覚え、大きな声で発声。相手に分かりやすく伝えることの大切さを実感していた。全員の前である文章の発音に挑戦した中西飛沙志君には、劇団員の飯村和也さんも「子役にほしい」と太鼓判を押され、感心することしきりだった。

 

 ▽…18日から始まった石垣島蘭趣味の会の「春の蘭展」で会員7人が丹精込めて育てた色とりどりのランがズラリと並び、甘い香りに誘われた女性が会場の特設コーナーに次々と足を運んだ。宮良会長は「ランの香りには好き嫌いがあるが、色彩が楽しめるところもいい」と参観者への説明にも熱の入れよう。この日を待ちわびていた会長の気分も「ランラン」だとか。

 

 ▽…JICAの研修生が八重山で観光について学んでいる。アフリカや中南米などからの参加が多いためか、ヨット体験でも音楽を鳴らしながら、セーリングを満喫。行政関係者も気さくにスタッフとの会話を楽しんでいた。「彼らには一緒に楽しもうという気持ちがある。市の行政マンも事務的ではなく、こんなゆとりが欲しいね」とはヨット経営の代表者。

夜、花が開き民家の庭先に漂う甘い香り。…

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 夜、花が開き民家の庭先に漂う甘い香り。住環境の変化で少なくなったが、古き良き時代、石垣島の民家にはヤコウボク(夜香木)が咲き、ほのかな香りがあたり一面を包む生活があった▼自然を敬い、自然と人が共生し伝統文化が脈々と受け継がれている。ゆったりと時が流れ、いのちのしあわせを感じる暮らし「ぬちがふぅ(命果報)」。そんな石垣島の癒やしを香りで表現した香水「ぬちがふぅ 石垣島オードパルファム」が開発された▼石垣市商工会が資生堂アメニティグッズと協力、地域ブランド第1弾として商品化した。資生堂と開発に携わった商工会の石垣島フレグランス推進委員会(浦内由美子委員長、委員6人)は、約1年という期間で商品化にこぎつけた▼香水は南ぬ島石垣空港の開港1周年を記念して3月7日から発売される。商工会はちょっとしたおしゃれ、観光客には石垣島の思い出、旅立つ子どもには故郷の香りとしての販売をイメージ▼空港内に甘いほのかな香りが漂う。「この香りは何ですか」と注目されるようなアイデアも考えている▼資生堂は「世界にひとつだけの香りができた」と商品に自信をみせる。商工会は地域の活性化を目的に、せっけんや雑貨など第2弾の商品開発に意欲満々だ。石垣島発の地域ブランドの今後に注目したい。(鬚川修)

市長選いよいよ本格化

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■投票まであと11日

 石垣市最大の政治決戦である市長選は、23日の告示まであと4日、3月2日の投開票まであと11日に迫った。今回は攻守所を変え、「4年前の戦い再び」で2期目を目指す自公推薦の現職中山義隆氏(46)に、前職で革新系無所属の大浜長照氏(66)が雪辱を期して挑むという構図となったが、その割に盛り上がりに欠けた前哨戦は、去る10日に両候補が主要政策を発表したことでいよいよ本格的に動きだした。

 10日と12日にともに女性の集いを開いた両陣営は、告示を2日後に控えたあさって21日、そろって総決起大会を開き、3月2日のゴール目指して一気に短期決戦の選挙本番になだれ込む。

 石垣市の「次の4年」のかじ取り役を誰に託すか。政策、行動力、人物、実績等を総合判断し、さらに今の安倍政権の動向や米軍基地をめぐる県内の政治状況なども勘案して今の石垣市には何が必要で何が必要ないのか。そのうえで誰が今の石垣市のトップリーダーにふさわしいのか、誰なら石垣市の将来、まちづくりを任せられるのか、私たちは約10日間の選挙戦を通じてしっかり見極めるようにしたい。

 

■不鮮明な対立軸

 今回の選挙では、再選を目指す中山氏が前回に引き続き「日本一幸せあふれる石垣市」をテーマ、前回の雪辱を期し返り咲きを狙う大浜氏は「すべての市民の笑顔かがやく石垣市」をキャッチフレーズにそれぞれいくつかの基本方針と主要政策を発表した。

 双方がそれぞれ独自色を打ち出し、その政策の違いは有権者にとって大きな判断材料になるだろう。ただ前回に比べて対立軸が不鮮明なため、有権者の関心はいまひとつというのが現状だ。

 前回選挙は、5期目を目指すベテランに40代の新人が挑み、長期政権と多選の是非に加えて初の自公対革新の反自公が大きな対立軸となり、それが若者にも関心を呼ぶなど、投票率はその前の65%台が一気に77%台に跳ね上がる過熱ぶりを示した。

 しかし今回は、動向が注目された公明が今回も中山氏を支持。一方大浜氏も保守の一部が支持に回り、対決の構図は「自公対市民党」と若干異なったが、候補者が同じで新鮮味に欠けるうえ対立軸が分かりづらいため、前哨戦は盛り上がりに欠けているのが現状。

 

■ベテランと壮年の戦い

 今後どう対立軸を打ち出すかによって双方の選挙戦も大きく違ってくる。その中で今回一つの対立軸となりそうなのが、ベテランと壮年の戦いという構図だ。46歳の中山氏が「若さ・実績・行動力」をアピールしているのに対し、66歳の大浜氏は「実績豊富なベテランに任せて」と応じ、むしろその安心感を強調する。さらに自衛隊の石垣配備や憲法改正、集団的自衛権容認、普天間移設へのスタンスも対立軸だ。

 幸い20日には一般公開ではないが、記者クラブ主催で後日各メディアが詳報する候補者討論会がある。両氏は市民注視の市庁舎は高台に移転すべきかどうか、水族館の維持費や高齢者のインフルエンザ予防接種無料化などの財源はどうするのかなど、互いの政策についても議論、有権者に両候補の違いがわかる選挙戦をしてもらいたい。

城間が48㌔級準優勝 男子50㌔級は黒島3位

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第57回全沖縄中学校新人柔道大会の女子48㌔級で準優勝した城間歩子(右)と男子50㌔級で3位入賞した黒島英継=18日夕、八重山警察署武道場

 第57回全沖縄中学校新人柔道大会(県柔道連盟主催)が15日、県立武道館で開催され、八重山から出場した女子48㌔級の城間歩子(石垣中2年)が準優勝に輝き、男子50㌔級の黒島英継(石垣第二中1年)が3位に入賞した。

 4人が出場した女子48㌔級。城間は初戦を絞め技で一本勝ち。決勝戦では善戦したが、相手に有効ポイントを取られ、判定で敗れた。

 城間は指導者の仲宗根政門氏から「受けが弱い。相手の攻撃を正面から受けているので、もっとさばいたり、横に動かないといけない」と言われたといい、「優勝をしたかったので悔しい。受けの練習を積んで、夏の中体連県大会ではオール一本勝ちで優勝したい」と決意を新たにした。

 一方、17人が出場した男子50㌔級。初戦を不戦勝で勝ち上がった黒島は準々決勝で強豪を相手に粘りの柔道を展開し、2-1の判定勝ち。準決勝は開始早々にかけた内股が反則を取られ、反則負けとなった。

 黒島は「優勝を狙っていたので悔しい。昨年9月の県大会優勝で警戒されていたかも。技は出せていたが、背負いや内股などの得意な技ばかりがいけなかった。もっと相手に合わせた技を掛け、切れや勝ちに行く姿勢を磨きたい」と話した。


台北で八重山観光PR 拡め隊などがイベント

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台北駅近くのデパートで開かれた八重山の物産展で、揚げかまぼこの実演販売などが行われた=15日午後、京站時尚広場

 【台北】八重山の物産と観光をPRするイベントが16日までの3日間、台北市内のデパートで行われ、石垣島特産品拡(ひろ)め隊(代表・下地寛正下地黒糖加工所代表取締役)に参加する10業者が特設ブースで特産品をPRし、揚げかまぼこと八重山そばの実演販売も行った。特設ステージでは、夏川りみさんの歌やトーク、八重山高校郷土芸能部の伝統芸能などがあり、週末を過ごす台湾の人たちを楽しませた。

 |拡め隊や八重山ビジターズビューロー、県産業振興公社などが開いたもので、八重山へ観光客を誘致するとともに、特産品をPRするのが目的。

 会場のデパートは地下で台北駅とつながっており、地下3階の特設ブースには買い物客がひっきりなしに訪れた。泡盛の試飲コーナーには、八重山だけでなく沖縄各地の銘柄も並び、飲み比べを楽しむ台湾の人たちでにぎわった。

 下地代表は「イベントの後、復興航空やスタークルーズに石垣行きの問い合わせをする人がいたと聞いている。イベントの効果はあったのではないか。品物の販売では、赤や黄色を使った派手なパッケージが好まれることが分かり、参考になった」と話した。

 夏川りみさんは1階の特設ステージに2回登場。台湾でも人気のある夏川さんのステージが無料で見られるとあって、15日昼すぎのトークショーには100人以上が詰め掛けた。夏川さんは「私の生まれた石垣島は台湾に近いということもあって、台湾が大好き」などと話し、台湾の人たちを喜ばせた。

 八重山高校郷土芸能部は「まみどーま」などを披露。2年生の名嘉夏海部長(17)は「外国で公演するのは初めて。八重山に伝統芸能があることを知ってほしいという思いで踊った。うまくできたと思う」と話した。

 ミス八重山「星の砂」の玉城美穂さんや南ぬ島石垣空港のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」、竹富町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」も八重山をPRした。

ファミマ、年内出店へ ココストアも店舗拡大

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ファミリーマートの店舗。年内に石垣島にもオープンする=2013年10月2日、宮古島市

 県内で232店舗を展開する㈱沖縄ファミリーマート(大城健一代表取締役社長、那覇市)が年内に石垣島への出店を計画していることが18日、関係者への取材で分かった。詳細については19日に発表して明らかにする見通しだ。

 石垣島には㈱ココストアイースト(本社・茨城県土浦市)が18店舗を構えており、近く国道バイパスの真栄里交差点沿いで19店舗目がオープンする予定だ。

 ファミリーマートは宮古島に10店舗ある。石垣島への進出で、利用者には選択の幅ができる一方、業界にとっては競争が激化することになりそうだ。

 ファミリーマートの出店計画は昨年から情報が飛び交っていた。これに備え、ココストアは淹れたてコーヒーなど商品の強化、ATMの設置などサービスの充実を図ってきた。

 ココストア関係者は「完全な競争になる。一生懸命努力しないと生き残れない。店舗の充実や接客を向上させていきたい」と話した。

与那国製糖工場が初出荷 特等製品63㌧

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与那国製糖工場の出荷式。関係者に囲まれながら黒糖を満載したトラックが工場を出発した=18日、与那国製糖工場

 【与那国】JAおきなわ与那国支店(船道哲男支店長)の与那国製糖工場は18日、今期初めての黒糖63㌧を本島に出荷した。平均糖度は13.2度で、17日には最高で16.6度も記録。初荷分は特等製品となっている。

 今期は、1月31日から3月20日まで50日間の操業期間で、前期と同じく原料3600㌧、黒糖製品450㌧を見込む。

 また、今期は、雨天や刈り取り作業員の不足で収穫に遅れも生じているが、今月16日までに原料989㌧を搬入。特等製品の初荷に関係者からは「原料搬入はまあまあだが、製品は前期と比べると良い」と喜ぶ声も聞こえる。

 出荷式で、関係者らは、黒糖を満載したトラックを酒で清め、出荷を見送った。

 初荷分の黒糖は、祖納港から石垣港を経由して本島に届く。(田頭政英通信員)

【石垣市長選】中山氏、真っ先に「平和」 

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96項目のマニフェストを発表する中山義隆氏=18日午後、後援会事務所

 石垣市長選(23日告示、3月2日投開票)で2期目を目指す現職の中山義隆氏(46)=自民・公明推薦=は18日夕、後援会事務所で会見し、96項目からなるマニフェストを発表した。11の柱の真っ先に「平和へのアプローチ」を掲げ、国連や国際会議を誘致するなど、「平和発信の島」としての地域づくりを推進するとした。中山氏は「観光は平和産業。平和を大きな理念として島全体を発展させたい」と述べた。

 政策は▽平和へのアプローチ▽福祉・医療▽教育▽農業・畜産業振興▽水産業振興▽経済振興▽観光産業▽防災・減災▽まちづくり▽環境・自然保護・愛護▽行財政改革—を柱に事業項目をまとめた。

 新たな事業としては普通教室へのクーラー設備の導入、「畜産特区」制度の導入推進、光害をなくす「美しい星空を守る条例」(仮称)の制定、亜熱帯の動物と触れ合うことのできる動物園を水族館に併設する事業などを盛り込んだ。

 老朽化、狭隘(きょうあい)化が進む市役所の建て替えについては「最大限防災減災を考慮した計画を行い、災害時の防災拠点とする」とした。建設場所は4月以降の検討課題となっており、中山氏は「どこに造れば、いざというときに防災の指令拠点となるか議論していきたい」と説明した。

 日台漁業取り決めで影響が出ているマグロはえ縄漁について、はえ縄漁ができない場合でも操業ができるよう「集魚灯」の整備を支援するとしている。

 中山氏は「市民生活を向上させるため、日本一幸せあふれるまちに近づけるための政策。若さ、実績、行動力で政策を確実に実施したい」と決意を語った。

 同席した公明石垣の大石行英氏は「日本一幸せあふれるまちの根幹となる理念、将来像についてすりあわせをした」と述べた。

 マニフェストは「イデオロギーの争いに終止符を打ち、人々の幸せの追求に最大の価値を置く『人道の先進都市』石垣市」を理念とし、「アジアゲートウェイとして『人間共和の都』文化の薫り豊かな国際交流拠点都市」を将来像に掲げている。

 中山氏は理念に関連し、「私は自公から推薦を受けているが、市民団体や業界からも支援を受けている。政治的な考えでリーダーを決めるのではなく、誰がこの島を成長させ、市民生活を豊かにすることができるのか、政策や実行力をみて決めてもらいたい」と述べた。

県議会が荒れている。もちろん仲井真知事の…

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 県議会が荒れている。もちろん仲井真知事の辺野古移設承認の経緯が不透明で知事自身の説明も十分ではないからだ▼それを少しでも明らかにしようと百条委が設置される。ぜひ真相を解明してほしいものだ▼ところで2月5日の参院予算委員会における島尻安伊子議員の「稲嶺名護市長の辺野古阻止は権限乱用」「違法な妨害活動を阻止するため県警や海上保安庁が先んじて対策を取るべきだ」「妨害が起きてからでの対処では遅い」等々の発言には怒りを通り越して、人間ここまで落ちるのかと心が冷え冷えとした▼私はかねてから辺野古をめぐる状況が悪化すれば、国側が沖縄県警などを動員して沖縄の人間どうしを対立させ、その隙に移設工事を進めるというような可能性もあると不安に思っていたが、まさか沖縄選出の議員がそれを国に要請するとは!▼こんな発言は許されるべきではない。与党公明党県本部の金城勉幹事長さえ直接島尻氏へ「あなたの発言は県民への裏切り行為だ」と抗議しているし、翁長雄志那覇市長は「県民の心のひだを理解していない」と批判している。当然である▼現在、いわゆる「オール沖縄」は自民党の国会議員、県連、そして知事とその一角が崩れてしまっているが、ここまでひどいとは想像もできなかった。(八重洋一郎)

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