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課題浮き彫り

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 ▽…県学力到達度調査の結果がこのほど発表された。八重山地区の平均無解答率や正答率30%未満の割合はほとんどの教科で県を上回っており、課題が浮き彫りになった。八重山教育事務所では「記述式の問題に弱い児童生徒が多い」と話しており、根拠を明確にして自分の考えを書けるような指導の充実が求められる。

 

 ▽…石垣市内に選挙ポスター掲示場がお目見えした。146カ所に設置され、告示日には市長選で2人、市議補選で2人のポスターが張り出される予定だ。後援会の広報車や政党の街宣車が市内を走ったり、支持者が街頭で演説を行ったりする回数も今後、増えてくる。告示まであと9日。前哨戦は終盤に入る。

 

 ▽…竹富南航路しゅんせつ工事における環境保全について、専門的な助言を受けるための第7回石西礁湖における航路整備技術検討委員会が開かれた。委員会では移設サンゴやしゅんせつに伴う「にごり」の対策が中心となっているため、「濁度」やサンゴの「被度」などその内容は専門的になりがち。より分かりやすくする方法はないものか。


初めての1、2軍合同キャンプとなった千葉…

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 初めての1、2軍合同キャンプとなった千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプは第3クールに入り、12日から紅白戦が行われるなど、実戦モードに入った▼後半、天候が崩れる日が多くなったが、会場の石垣市中央運動公園野球場には大勢の市民や観光客が足を運び、日本一奪還を目指すロッテナインに熱いまなざしを向けている▼初の兄弟同時1軍キャンプとなった大嶺祐太、翔太兄弟も、投手とサードそれぞれのポジションで精力的にメニューをこなし、開幕1軍を首脳陣にアピールしている▼12日から始まった紅白戦では、1000人余の観衆が見守る中、祐太は初日に1回1失点とほろ苦いスタートを切ったが、2日間とも7番サードで先発出場した翔太は、初日に左前打、2日目に右前打と左右に打ち分け、市民に成長した姿を披露した▼16日には宮古からオリックス・バファローズを迎えて初のオープン戦が開かれる。地元期待の大嶺兄弟の出場とともに、開幕戦としてプロ野球ファン注目の一戦だ。報道陣も全国から集結し、熱気を帯びそうだ▼観戦チケットは内外野席とも早々と完売。当初予定していた当日券までも売り切るほどの人気だ。13日現在、16日の天気予報は曇り時々雨。できるならば、南国らしい青空の下でのプレーを見たいものだ。(下野宏一)

収穫作業に人手不足 与那国の製糖工場

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収穫作業の人員不足で操業に支障をきたしている与那国製糖工場=13日

 【与那国】操業中のJAおきなわ与那国支店の製糖工場の原料搬入が予定通り進んでいない。収穫作業に人手が不足しているためで、同支店から要請を受けた町は8日から60人余の職員を収穫作業に当たらせている。

 操業は、1月31日から3月20日まで50日間の予定で、今期の原料搬入量は3600㌧を見込んでいる。3日時点の搬入量は246㌧で、平均糖度13.3度と好調だが収穫が追いついておらず、工場は圧搾を停止するなど操業に支障が出ている。

 今期は、同支店が呼びかけた援農隊の応募が例年より少なく、刈り取り作業員の確保に苦慮している上、雨天続きでハーベスターが稼働できない状況にある。

 これらの状況から同支店は4日、町に対し刈り取り作業の協力を要請。町は、8日から14日まで職員60人余を作業に対応させることとし、工場が作業方法を町職員に指導した。

 町の対応などでここ数日は予定量に戻りつつあるものの、工場関係者は「操業期間は延びるだろう」と話している。

(田頭政英通信員)

中二、全5教科伸び悩み 県学力到達度調査

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 八重山教育事務所と3市町教育委員会はこのほど、昨年12月上旬に実施した本年度の県学力到達度調査の結果を公表した。調査は小学3、5年の国語と算数の2教科、中学2年の国語、数学、英語、理科、社会の5教科の合わせて9教科で行い、八重山地区全体では小学3年の国語と算数の2教科が県平均を上回ったものの、残り7教科は下回った。

 中学2年の場合、県との差は昨年度と比較しても全教科で下回っており、八重山教育事務所の棚原広幸主任指導主事は「授業についていけず、理解が遅れている生徒への手だてが不十分な部分がある。個別対応などこまやかな指導が必要」としている。

 同調査は基礎的な知識や技能を活用し、課題を解決するために必要な思考力の定着を図ることを目的に小学3、5年と中学2年を対象に実施。小学生は昨年度まで基礎力のA問題と応用力のB問題に分けて実施していたが、本年度は一括して行った。

 3市町別では、竹富町が全教科で県平均を上回り、高水準を維持。与那国町が5教科、石垣市が1教科で県平均を上回った。特に与那国町の中学2年の英語は16・3ポイントと県平均を大幅に上回っており、町教委は「ジュニア語学留学派遣事業で求められる能力が原則英検3級以上となっており、その取り組みが奏功したのかもしれない」と分析。

 市教委は「さまざまな取り組みを行っているが、なかなか結果に結びついていない。各校の校長のリーダーシップや、指導方法の工夫改善などが求められる」と話した。

移設サンゴ、部分的に死ぬ 石西礁湖航路整備

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移設サンゴの状況などについて意見を交わした第7回石西礁湖における航路整備技術検討委員会=13日午後、ホテル日航八重山

 沖縄総合事務局石垣港湾事務所(林健太郎所長)は13日午後、石垣市内のホテルで第7回石西礁湖における航路整備技術検討委員会(委員長・津嘉山正光琉球大学名誉教授、委員6人)を開き、移設後のホソエダアナサンゴモドキが部分的に死んでいることが報告された。

 同事務所は死因について「徐々に近接する群体にも広がっており、病気の可能性があるのではないかと考えている」として、今後もモニタリングを続ける考え。

 同委員会は竹富南航路しゅんせつ工事における環境保全について、専門的な助言を受けることが目的。今回は小浜、黒島港湾区域の航路しゅんせつを行った県八重山土木事務所も参加した。

 同事務所が行った新たなサンゴの移設方法について委員らは「成長方向を考慮した新しい配置は良い方法だ。受精率が高くなると思う」「従来の配置だと密度が高すぎる。少しずつ空間を空けることで競合を少なくする効果もあると思う」と評価。県が実施するサンゴ群集移設も同様の手法を取ることを要望した。

 平たんでない海底のしゅんせつ工法については、試験施工から、油圧ショベルによる工法を基本に人力削岩工法も検討して進めていく。船舶航行量の多い竹富島南側の航路は今後、検討していくという。

ロッテ紅白戦、2日目も盛況

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7回裏、1死一、三塁の好機で紅組3番手の岸敬祐から1点適時打を放つ伊志嶺翔大=13日午後、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズの紅白戦2戦目が13日、市中央運動公園野球場で開催された。大嶺翔太は紅組三塁、伊志嶺翔大は白組左翼として前日に引き続き先発出場。攻守で落ち着いたプレーをみせ、監督、コーチ陣にアピールした。昨日とは打って変わって夏を思わせる晴天が広がった石垣島地方は午後1時56分に最高気温22・8度を記録。球場には12日の初戦を上回る1600人(千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会発表)の観衆が詰めかけ、選手たちの1軍生き残りを懸けた真剣勝負に熱い視線を送り、ビール片手に試合を楽しむ姿も見られた。

 翔太は六回の第3打席に右翼打を放ち4打数1安打。守備では三塁を強襲する打球や満塁の場面での三塁ゴロなどを難なくさばき、課題の守備で危なげないプレーをみせた。

 伊志嶺は、好機で勝負強さを発揮し、打点を稼いだ。七回の1死一、三塁の場面で、紅組3番手の岸敬祐から左中間フェンスを直撃する1点適時打を放った。

 試合は表の紅組が先行する展開で回を重ね、七回に白組が7点を挙げ逆転、3—8に終わった。

 試合後、伊東勤監督は「緊張感があり、内容も良かった。去年に比べて、全体的にいい印象だ。2軍が14日打ち上げなので、振り分けを行う」と話し、いよいよ1、2軍の選手を決定する予定だ。

 2軍は合同キャンプ打ち上げ後、鹿児島県薩摩川内に移動し、2次キャンプを行う。

米原キャンプ場、遊泳区域設定へ 石垣市

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老朽化で更衣室かシャワー室かが分からなくなっている施設=11日、米原キャンプ場

 石垣市は、米原キャンプ場と底地海水浴場、玉取崎展望台の3施設を重点施設と位置づける観光施設・観光地再整備計画案をまとめた。2014年度以降に順次、改修などを進めていく予定だ。米原キャンプ場のビーチは市指定の海水浴場ではないが、ビーチとして人気があることから安全に利用できる区域を設定する方針を盛り込んだ。将来的には監視体制も構築したい考えだ。

 観光施設の再整備をめぐっては、市議会でも度々指摘されており、昨年12月定例会では「新空港が開港すると分かっているのに、なぜ観光施設を改修しなかったのか。後手後手に回っている」(内野篤氏)と指摘されていた。

 今回まとまった再整備計画案は、市が管理する14施設の再整備の方向性を示したもの。このうち、多くの観光客が訪れる一方、老朽化が著しい施設については早急な改修が必要として再整備を優先する重点施設に位置づけた。

 利用者の意向調査によると、米原キャンプ場は満足度は高いものの、トイレやシャワー室の「清潔さ」「バリアフリー」「安全性・防犯性」に不満があることから、施設管理の徹底や改修が必要としている。

 計画案ではビーチを含んだ多目的ゾーン、キャンプスペース、エントランス・管理ゾーンに分けて整備する方針を示している。

 底地ビーチは、ビーチ全体と遊泳区域をマリンスポーツゾーンに設定して多様なマリンレジャーを楽しめるようにするほか、干潮時に遊泳できない課題を踏まえレクリエーションゾーン、散策、休憩などのゾーンを設けた。

 玉取崎展望台は展望台までのバリアフリー経路を整備。ハイビスカスなど石垣らしさを感じさせる植物を植栽し、ハイビスカス畑をバックに記念写真が撮れる空間も演出する。

 計画は13年度内に策定される。これに基づき14年度以降から設計業務、改修工事に入っていく。計画案は市役所やホームページで公表されており、3月7日まで住民の意見を受け付けている。

大きな足跡を残した笹森儀助

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■琉球列島をつぶさに踏査

 去る2日の新聞報道(沖縄タイムス)に「『南島探験』最初の原稿か 古書店が入手」との見出しで、宜野湾市の古書店「榕樹書林」が南島探験の最初の原稿とみられる貴重な文書を入手したことが報じられている。

 笹森儀助は、1893(明治26)年5月10日に青森県弘前を出発し、沖縄本島、宮古島、石垣島、鳩間島、西表島、内離島、与那国島、与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島など琉球列島をおよそ5カ月かけて綿密に調査した。その成果である「南島探験」は、当時の民衆の悲惨な生活実態や表情を詳細に記述し、支配層に対する義憤をあらわに論じたきわめて貴重なドキュメントとして、今日でも多くの示唆に富む名作である。

 笹森儀助は、1845(弘化2)年、青森県弘前在府町に生まれ、1915(大正4)年に71歳で逝去した。千島列島をはじめ琉球など各地を巡って調査記録を残したすぐれた記録作家であり、奄美大島の島長や弘前市長を務めるなど行政官としても活躍した。

 時の内務大臣井上馨から、南島の糖業を拡張する必要性を説かれ、毒蛇ハブや風土病マラリアを恐れつつも、およそ5カ月間におよんで南西諸島の調査を行い、1894年に報告書としてまとめたのが「南島探験〜琉球漫遊記〜」である。

 

■笹森儀助の義憤

 報告書の内容は、地域振興などの経済政策に限らず、厳しい自然環境、人頭税やマラリアに苦しむ人々の暮らしの様子など多岐にわたっており、今日の私たちにおよそ120年前当時の生活実態を伝えてくれている。

 本島各地の調査を終え八重山では、まず「八重山一等の豪族門閥(もんばつ)家」である大川村の宮良当宗宅(宮良殿内)へ投宿して調査を始めるのである。本来の目的である農業、漁業の調査を行うかたわら、琉球王府時代の過酷な身分制、人頭税にじかに接して、それにあえぐ人々の悲惨な状況に悲憤慷慨(こうがい)し、行政の無策と怠慢を厳しく糾弾している。

 特に1879(明治12)年の廃藩置県後も残っていた先島の人頭税を「実ニ厭(いと)フヘク忌(い)ムヘキ」ことで「人民悲惨ノ状況、見聞スルニ忍ヒス」と義憤している。人頭税は10年後の1902(明治35)年に廃止されるが、笹森儀助の告発も大きく影響したといわれている。

 また、人々の風習にも大きな関心を寄せており、当時の婦人たちの風習であった入れ墨ハジチ(針突き)に強い興味を抱き、「婦女皆、手ニ黥(いれずみ)」と、図柄を細かく写し取っている。「藁算(わらざん)ノ図」を残していることも、今日では貴重な資料として研究者に高く評価されている。

 

■笹森儀助展の開催を

 このように明治中期の沖縄、とりわけ八重山の状況を決死の覚悟で調査し、今日に残してくれた笹森儀助の功績について研究者はともかく、一般になじみがあるとはいえない。

 笹森儀助の出身地である青森県弘前市で2005(平成17)年7月26日から9月4日に「辺境からのまなざし 笹森儀助展」が開かれ、八重山からも舞踊団を派遣するなどの協力をしている。

 研究者はともかく、一般にあまねく知られているとはいえない笹森儀助の功績をあらためて見なおす展示会等の企画を、貴重な資料を保管している青森県立図書館や、弘前市立図書館等と連携して3市町の文化担当部署など行政機関を中心に進めるべきであろう。


悔いのない位置選定を

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 ▽…市役所の新庁舎建設事業は4月以降、建設地をどこにするかが焦点となる。中心市街地での役割を考慮して現地か、防災上の観点から高台かのいずれかになるだろう。まちの中心をなす施設だけに大切で重要な選択。市は幅広く市民の意見を集約する予定だ。具体的にはこれから検討するが、誰もが納得いく位置選定の方法にしなければならない。

 ▽…ロッテ対オリックスのプロ野球オープン戦がいよいよあすに迫った。ロッテには12球団中、最多の県出身選手が4人所属し、石垣島初のオープン戦で初めて4人を同時起用するという大胆な伊東采配にも注目。初先発には満を持して地元出身の大嶺祐太がマウンドに上がる予定。すべて初物尽くしのオープン戦となることは間違いなし。

 ▽…テレビの共同受信施設改修に伴い、住民負担が発生している白浜地区。山頂に施設があるが、ラジオを聞くこともできず、台風時にはケーブルが切れることもあるという。トンネル付近に施設を移設することで台風時の状況は解消されるが、電力は旧県道沿いのケーブルから供給されているため、電力の供給体制見直しも必要では?

八重山はたばこのポイ捨ては普通に…

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 八重山はたばこのポイ捨ては普通にやっていることだろうかー。世界的なベストセラー作家村上春樹さんの短編小説をめぐり、北海道中頓別町の議員らが発行元に抗議の質問状を送る騒ぎになっている▼それは文芸春秋の昨年12月号に掲載された「ドライブ・マイ・カー」で、たばこのポイ捨てを「中頓別町では普通にやっていることなのだろう」の記述があり、これに同町の議員らが「普通にやっていない。町のイメージを損ねるもの」と反発▼これに対し村上春樹ファンのハルキストらは、「小説の世界なのに大げさすぎる」と擁護し、賛否の意見が相次いでいるというものだ▼結局同問題は、村上さんが「単行本にするとき町名を変える」と謝罪コメントを発表したことで一件落着の見通しだが、さて八重山はたばこのポイ捨ては普通なのだろうか▼近年は喫煙者が減ったせいか、あるいはマナーが良くなったのかそれほど見られない。しかし空き缶のポイ捨ては、これは別に八重山だけではないが、あちこちの散乱ぶりを見ると普通にやっているように見える▼ごみのポイ捨ても同様、それは「150万人観光都市」を目指すまちとしていかがなものか。誰にであれ観光地は悪い印象をもたれないよう、みんなで日ごろから美しいまちづくりを心がけたい。(上地義男)

「食生活を大切に」 地区学校給食研究協議大会

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第17回八重山地区学校給食研究協議大会で、取り組んできた内容を音読で発表する崎枝小中学校の児童生徒たち=14日午後、同校体育館

 八重山地区学校給食研究協議会(会長・清水ちか子崎枝小中学校長)は14日午後、同校で第17回八重山地区学校給食研究協議大会を開き、功労者4人を表彰したほか、同校の児童生徒11人が取り組みの成果を発表した。

 大会は食育の充実を図ろうと1996年から毎年開催している。本年度は「生涯、健康で望ましい食生活を実践できる子の育成」を主題に研究してきた大原小の花原厚子栄養教諭と崎枝小中の前泊睦美教諭が実践報告を行った。

 このうち、花原栄養教諭は取り組みの様子を紹介し、成果として▽児童、生徒の実態の把握ができた▽食生活について家庭で考える機会ができた—などを挙げ、▽偏食や時間内に食べられない児童への継続指導▽家庭への情報提供と地域を巻き込んだ食育の実施—などを課題とした。

 崎枝小中の児童生徒はこれまでの取り組みを作文や音読で行ったほか、島野菜の良さや大切さをラップで披露し、会場を沸かせた。

 受賞者は次の皆さん。

 ▽県功労者=大嶺多枝美(波照間小中調理員)、内原たみえ(石垣小栄養教諭)▽地区功労者=前泊幾代(小浜小中調理員)、花原厚子(大原小栄養教諭)

墓地用地確保にメド

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墓地用地の確保などの要望が挙がった干立地区の町政懇談会=14日午前、干立公民館

 【西表】竹富町(川満栄長町長)は14日午前、干立公民館で町政懇談会を開き、各課長級職員が地域住民と意見を交わした。地元から要望のあった墓地用地の確保について自然環境課の白保隆男課長は「森林管理所と現在の廃車一時保管場所1300坪を4月からは共同墓地として借りる話をしている」と述べ、用地確保にメドが付いたことを報告した。

 緊急時避難場所(金座山)への避難ルート整備に川満町長は「自然保護区域内のため思うように遊歩道や人工物をつくって避難場所を確保することは難しい。森林管理所と話し合いをしながら地域の要望に添えるように努力したい」との回答にとどめた。

 また、13日夜に白浜公民館(海人の家)で開かれた懇談会では、共同テレビアンテナ改修費用の補助や白浜町営住宅整備などについて地域から要望があった。

 同地域では、山頂にあるテレビの共同受信アンテナの老朽化を受け、14年度に西表トンネル東側(祖納)への電波塔移設が計画されているが、1世帯当たり5−6万円の負担が見込まれている。

 改修費用の補助に勝連松一企画財政課長は「山頂だと台風時にアンテナ周辺のケーブルが断線し、維持管理も大変だと管理者(NHK)から聞いている。台風情報などを得るためにもラジオを聞けるよう改善を求めていきたい」と述べ、地元負担に一定の補助を行う考えを示した。

 町営住宅の整備には東舟道博昭建設課長が「白浜団地は築35年が経過しているため、14年度に基本・実施設計を行い、15年度に工事着手する計画を立てている」と述べた。

八重山病院にNICUが実現 県議会2月定例開会

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 【那覇】県議会(喜納昌春議長)2月定例会が14日、開会した。県は、復帰後最高の総額7239億円の2014年度当初予算案と、県立病院事業局の定員を増員する条例改正案など87議案を上程した。同条例案の改正では、県立八重山病院に小児科医や看護師ら19人が増員され、先島地区で初めて新生児集中治療室(NICU)の設置が実現する。

 また、八重山病院の救急医療体制が充実強化され、4月からICU(集中治療室)と一般病棟の中間に当たるHCU(高度治療室・4床)も初めて設置される。

 八重山関連の提出議案は、新規事業として波照間空港ターミナル実施設計費として2億円(粟国空港含む)を計上。3市町が加盟する消防共同指令センター整備事業に2億5779万円、マグロ・カジキ類漁場開発事業に3000万円がそれぞれ盛り込まれた。

 継続事業は、石垣空港線整備事業に8億4000万円、15年度4月供用開始を目指す離島児童・生徒支援センター(仮称)整備事業に7億7139万円がそれぞれ計上された。

 離島と本島を海底光ケーブルで結ぶ離島地区情報通信基盤整備推進事業に28億4800万円、離島診療所に医師などを派遣する県立病院医師派遣補助事業は3億3400万円を計上している。

 2月定例会の会期は43日間。代表質問は、26日から28日までの3日間、一般質問は3月3日から6日までの4日間。最終本会議は28日に行う。

EV船実用化へ

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株式会社VIBE、株式会社国建、新糸満造船株式会社と共同で造船されるEV船(電気推進船)=株式会社VIBE提供

 バンダイナムコグループでネット事業を展開している㈱VIBE(バイブ、東京都)は、㈱国建、新糸満造船㈱と共同でEV船(電気推進船)の実用化に向けて取り組むことを14日、市役所記者クラブで発表した。すでに設計は終了しており、今年10月ごろの完成を目指して造船に入る。完成後は試験運航を経て、2015年4月ごろ、石垣港離島ターミナルをベースに商業運航を開始する予定。これに合わせて管理、運航する委託先を来月早々にも公募する。会見はバイブの志賀淳二取締役、同事業のアドバイザーを務める東海大学の山田吉彦教授、中山義隆市長が行った。

 今回の取り組みは、亜熱帯・島しょ型エネルギー基盤技術開発費補助事業を活用して行われ、電気推進客船の実用化を目指し、バイブと石垣市が連動してマリンレジャーなどの観光業で活用検証を行うもの。事業費は12年から3年間で約6億円。実現すれば、電気エネルギーを利用することで海洋汚染や燃料コストなどの課題が解決できるという。

 船体は廃船処理を考慮し、アルミニウム合金を使用したカタマラン(双胴船)。全長19・5㍍、全幅6㍍で速度は8ノット。1回の充電で2時間航行可能。石垣港には蓄電池を備えた充電基地を設置する。船底の一部には強化ガラスを使用し、水中が観賞できる。また水中ロボットを積載することも計画している。

 山田教授は「喫水が浅いことや振動が少なく、臭いもないのが特徴。石西礁湖などで活用できるのではないか。海洋基本計画の象徴的な存在にしたい」と話した。

 中山市長は「これをEV船の主流にしたい。観光コンテンツづくりの第一歩。実用化できれば世界自然遺産登録を目指す竹富町にとってもメリットになる」と期待した。

「離島振興に全力」知事が所信表明演説 2月県議会

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県議会2月定例会で所信表明演説を行った仲井真弘多知事=14日午後、県議会

 【那覇】仲井真弘多知事は14日開会した県議会2月定例会の2期目最後の所信表明演説で「2014年度は新たな施策を大胆に展開し、さらに加速させる重要な年になる」と述べ、八重山を含む離島振興に尽力する考えを示した。

 14年度の施策概要で県立病院について触れ「八重山病院の建て替えは2017年度の開院へ向けて整備する」と表明。離島振興については「航路・航空路の交通コスト低減や離島児童・生徒支援センター(仮称)の2015年度供用開始、港湾・空港施設の機能向上と石垣空港線の早期開通に取り組む」と強調した。

 水産業の振興では「日台漁業取り決めの影響緩和のために基金100億円を活用し、漁業者の安全操業の確保や水産経営の安定化などに取り組みたい」と述べた。

 米軍基地関連では「政府は辺野古移設計画が9年以上の期間を要することから、その間の危険性除去が極めて重要であるとしているが、私も政府認識を共有している。政府は5年以内の運用停止の実現に全力で取り組むと表明している」と述べ、政府の対応に期待感を示した。


石垣市新庁舎基本構想案まとまる 基本方針は「安心と信頼」

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新庁舎建設の基本構想案がまとまった石垣市役所庁舎=2013年2月1日

 石垣市役所の新庁舎建設基本構想策定委員会(委員長・清水肇琉大教授、委員13人)の清水委員長は14日、市長室で中山義隆市長に構想案を答申した。「みんなが集う石垣市ランドマーク」を基本理念に▽開かれた市役所▽市民の誇り▽安心と信頼▽複合施設ーを基本方針とした。建設位置や事業手法について市は2014年度で検討する。

 市役所庁舎の建設予定地は、まちづくりに大きな影響を与えるため市民の最大の関心事。周辺の事業者や住民からは現地での建て替え、明和大津波や東日本大震災の教訓を懸念する市民からは高台への移転を望む声がそれぞれ上がっており、14年度から議論がスタートする。

 中山市長は「市役所はまちの中心になるので、どこに造るかは市民の意見や地域の意見を聞きながら慎重に議論したい。防災の専門家の見解も参考にしたい」と述べた。

 今後、具体的にどういう方法で建設地を決めていくか検討する。

 清水委員長は「建設地は大きな問題。基本構想には市民が議論するための方向性や理念を入れた。良い庁舎になるようにしてもらいたい」と要望した。

 構想案は現地で建て替える場合は中高層、高台への移転の場合は低層として概算事業費を算出、いずれも600億円台となっている。

 順調にいけば2017年度の着工、19年度の完成・供用開始を見込んでいる。現庁舎は1970年に建設され、老朽化と狭隘が課題となっている。

なぜ?

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 ▽…石垣島初のプロ野球のオープン戦は晴天に恵まれ、絶好のコンディションのもとで行われた。ロッテキャンプ7年目にして実現したオープン戦だったが、なぜか内外野スタンドには空きが。前売りチケットは短時間で完売したのに、行けない人が多かったのか、それとも収容人数の読み違えか。

 

 ▽…「第2回海洋タウンミーティングin石垣島」でファシリテーターを務めた東海大学の山田吉彦教授。同大学では西表島に沖縄地域研究センターを設置しているが「石垣島に研究に訪れる教授も多く、学生も研究で石垣に滞在しながら、単位を取得できるような体制づくりができれば」と石垣市と同大学の連携も視野に。

 

 ▽…石垣島天文台との交流協定調印式に出席した北海道名寄市の加藤剛士市長ら。大雪のため羽田を経由できず、中部国際、福岡など五つの空港を乗り継ぎ、15日夜に石垣入りした。16日午前10時の調印式に出席した後、正午すぎの便でとんぼ返り。加藤市長は「昨日は闘牛をみたかったのに」と名残惜しそうに石垣島を後にした。

一昨日はグショウのションガチ(あの世の正月)…

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 一昨日はグショウのションガチ(あの世の正月)にあたる十六日祭(ジュウルクニチィ)で、ポカポカ陽気の絶好の日和に恵まれ、各地の墓地はすごい人出だった▼正月、旧盆に次ぐ今も盛んな行事で、正月には帰郷しない子や孫たちも十六日祭に合わせて帰って来る地域も。格安航空のおかげで本島から日帰りで帰省したという友人もいた▼今年は土曜日だったが平日だと学校や職場は午前中、お店や食堂なども臨時休業が多い。また地域の行事で休刊日となるのは新聞協会加盟社の中で本紙だけらしい▼昼すぎから家族、親戚が墓に集まりごちそうを供え、ウチンガビ(紙銭)をたいて祖先を供養した。バンナ岳近くの墓地周辺は道の両脇に車がびっしり駐車し、通りがかった観光客も驚いたのでは▼また県外から移り住んだ友人から「石垣の人はオードブルが好きなんですかね」と不思議そうに聞かれた。十六日祭に限らず行事前の新聞にオードブルの広告が盛大に載っているのを見て思ったそうだ▼共働き家庭が多くなり主婦にとっては手っ取り早くて経済的にもありがたく、各行事に合わせたオードブル利用が増えた。確かに便利だが十六日祭に作られるソーギナー(フダンソウ)の炒め煮など八重山ならではの料理が受け継がれなくなるのではと心配になる。(辻本順子)

児童らキビ刈り体験 伊野田小

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伊野田小PTAが実施した恒例のキビ刈り体験=16日午前、伊野田地区

 伊野田小学校PTA(池間洋子会長)は16日、学校近くのサトウキビ畑で恒例のキビ刈り体験を行い、同校の児童や保護者、地域住民ら約100人が参加した。

 キビは毎年9月の創立記念日に植え、地域住民らも含めて収穫するのが同校の伝統となっている。今回は2012年9月後半に地域住民の金城徳哲さん(65)が管理するほ場15㌃に植えたキビを2時間余りかけて収穫した。

 両親と兄弟4人の家族6人で参加した矢吹明斗君(4年)は「キビ収穫体験は3回目。家の庭で雑草を取るとき、カマを使ったこともあるので、キビ刈りは難しくない。きょうは天気もいいし、作業は楽しい」と心地よい汗を流した。

 池間会長(38)は「収穫体験は私が小学校時代から続いている。最近は一家総出で作業をする機会も少なくなっているので、家族の絆を強めるよい機会になると思う」と話した。

石垣—名寄、南北2700キロ 天文台が交流協定

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交流協定書に調印した石垣島天文台となよろ市立天文台の関係者ら=16日午前、市役所庁議室

 石垣島天文台(宮地竹史台長)と、北海道名寄(なよろ)市のなよろ市立天文台(塩田昌彦台長)は16日午前、石垣市役所庁議室で、交流協定を締結した。運営に学術研究機関や自治体、市民団体が参画する天文台は全国で石垣市と名寄市のみで、「星まつり」を開催しているという共通点もあることから2年前から交流を模索していた。

 両天文台は地域住民が天文学を楽しみながら科学する心を養うための相互交流や文化・産業・観光などの交流活動に取り組むことにしており、今後、具体的な事業を検討する。

 調印式には、名寄市側からは加藤剛士市長、なよろ市立天文台の山田義弘名誉会長、塩田台長、天文台同好会「天斗夢視」の大谷秀二代表らが出席した。

 中山義隆市長は「この縁を大切に星のまちづくり、教育学習などに役立つ交流ができればと思う」、加藤市長は「遠いからこそ協定に価値がある」とあいさつ。

 宮地台長は「本州の梅雨の時期に一緒に観測ができる。突発的な現象にも両天文台で対応できる」、塩田台長は「北と南で見える星が違う。それぞれの星を見せることができる」と学術的な効果も期待した。

 石垣島天文台は口径105㌢、なよろ市立天文台は口径160㌢の望遠鏡を備える。それぞれ「むりかぶし」「きたすばる」の愛称がついている。

 【名寄市】稚内市の南方に位置する。石垣市との距離は2770㌔。年間の寒暖差は60度におよぶ。冬には空気中の水蒸気が凍ってダイヤモンドダストとなり、これが光に反射して起きるサンピラー(太陽柱)、ライトピラー(光柱)が見られる。もち米の生産量が日本一。

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