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観光客に試食、試飲アンケート

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空港内に設置されたチャレンジショップで試食を楽しむ観光客ら=10日午前

 第2回南ぬ島石垣空港チャレンジショップ(八重山地区小公開広域連携協議会主催)が10日、同空港内到着ロビーで行われた。

 同事業では農畜水産物を活用した新商品のテストマーケティングの場として、空港内にチャレンジショップブースを設置、試食試飲・アンケートを行っている。

 今回は石垣島田舎体験プロジェクト実行委員会(成底正好委員長)の「香葉茶」、西表まいまい(石原孝子代表)の「ウッチンちんすこう」など計4品がブースに並び、観光客が試食や試飲を行っていた。

 成底委員長は「ピパーツやゲットウなど、島のハーブを飲んでほしい」と述べ、4月からは商品化するという。西表まいまいではちんすこうをはじめ、塩麹(こうじ)に漬けたチキンやウッチンを使ったご飯の試食もあり、訪れた観光客は西表島の観光情報などを尋ねながら試食を楽しんでいた。


循環のまちづくりを 石垣市がシンポジウム

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パネルディスカッションで意見を交わした循環のまちづくりシンポジウム=10日午後、市健康福祉センター

 石垣市(中山義隆市長)主催の循環のまちづくりシンポジウムが10日午後、石垣市健康福祉センターで開かれた。シンポジウムでは九州管内の先進自治体3市町の担当者と石垣市が事例紹介を行った後、「石垣市における未利用資源の活用と地域づくりの可能性」をテーマにしたパネルディスカッションが開かれ、来場者とパネリストらが活発な意見を交わした。

 同シンポジウムは、食品廃棄物や動植物性かす、家畜排せつ物など未利用バイオマス資源の利活用に向け、バイオマス資源の循環利用とその将来像を共有することが目的。

 熊本県山鹿市の栃原栄一農林部長、福岡県大木町の野口英幸環境課主査、同県築上町の田村啓二産業課長が事例報告。市農林水産部の石垣当貴技師が取り組み状況を紹介した。

 先進事例では、各自治体共に一般家庭から排出されるし尿や浄化槽の汚泥、生ごみなどを自治体が収集、メタン発酵させた後、堆肥や液肥に返還させて農家に還元している現状が紹介された。

 続いて行われたパネルディスカッションは長崎大学准教授の中村修氏がコーディネーター、各先進自治体職員や岩下幸司市農林水産部長らがパネリストを務め、来場者の質問に答える形式で実施。

 来場者からは「施設(バイオマスセンター)の収支バランスはとれているのか」「農家のメリットは」「失敗した事例は」と質問が相次いだ。

 施設の収支バランスについては各パネリストが生ごみ、し尿・汚泥にかかる処理費用が軽減されることで全体的な行政コストの削減が図られることを説明。農家のメリットについては自治体によって異なるものの、肥料代が1㌃当たり20|30分の1に削減されている状況を紹介した。

 失敗事例については野口氏が「メタン発酵消化液を下水処理しているために、その処理に莫大(ばくだい)な費用がかかっている自治体もある。下水処理をやめて液肥にすることでうまくいっている」と述べ、農家が喜んで使用できる液肥・堆肥の価格設定や施肥方法を確立することの重要性を強調した。

本番さながらリハーサル 23日に「藝能祭」

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本番さながらにリハーサルを行った八重山古典民謡伝統協会の皆さん=9日、真嘉比公民館

 【那覇】八重山古典民謡伝統協会(大濵博起会長)は9日午後、真嘉比公民館で第2回藝能祭に向けたリハーサルを行い、本番に備えた。大濵会長は「素晴らしい演奏会ができるようにみんなで力を合わせて頑張ろう」と述べ、会員を激励した。

 藝能祭は、23日午後6時から琉球新報ホールで開催される。

 リハーサルでは、座開きの「赤馬節」「しゅーら節」をはじめ、「繁昌節」「とぅまた節」などプログラムに沿って本番さながらに演奏。会員らは、調弦を確認するなどして斉唱曲を細かくチェックした。

 公演に花を添える舞踊研究所のメンバーも「揚古見ぬ浦節」「小浜節」などの演目を踊り、舞台での立ち位置を確認していた。

「教育目標の具現化を」

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市立小中学校校長研修会で、浦野弘校長(円内)の講話に聞き入る校長ら=10日午後、大浜信泉記念館

 石垣市教育委員会は10日午後、市立小中学校校長研修会を開き、秋田大学教育文化学部教授で同大学付属小学校の浦野弘校長が「秋田の子供はなぜ塾に行かずに成績がいいのか」のテーマで講話した。

 浦野校長はこの日、平真小と新川小を見学したと述べ、写真で気付いた点を紹介しながら、教育目標の具現化や校長として求められることなどについて助言した。

 学校教育目標について浦野校長は「お題目になってしまっていないか」と問いかけ、「具現化し、生かすのが私たちの役目。授業でも目的を焦点化し、分かりやすくする工夫が大事」と強調。

 校長に求められることとして浦野校長は▽けん引力▽一貫性▽全教員の方向性を一致させる|などを挙げ、「教師の実践力が学力向上につながる。全体を見て的確に指示することも校長の役目」などとアドバイスした。

 講話に先立ち、市教委学校指導課の大浜用四郎指導主事が、先月21日に起きた市内中学校の暴行事件について説明し、再発防止に向けた取り組みの実践を呼びかけた。

エーデルワイス沖縄出店へ 石垣店も視野に検討

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比屋根毅氏

 神戸市を拠点に全国で85店舗を展開する大手洋菓子メーカー㈱エーデルワイス(比屋根毅会長)が創業50周年を迎えるのを機に、本島に第1号となる店舗を出店すると同時に、石垣島への出店も視野に検討していることが10日、創業者の比屋根毅会長(78)=石垣市登野城出身=への取材で分かった。石垣への出店について比屋根会長は「石垣島の伝統を感じさせるものや名産を取り入れ、本土の空気感を味わえるような形にしたい」と展望を語った。

 本島への店舗について比屋根会長は「10日に沖縄進出に関するプロジェクトを本社で立ち上げた。諸条件が整えば本島では自社工場付きの店舗を建設。デパートへの出店は那覇市のリウボウで検討している」と、初めて具体的な内容を明かした。

 現時点で本島への工場兼店舗構想は、約300坪の敷地を確保するため条件面のすり合わせを行っている段階とし、投資額は約2~3億円を見込んでいるという。

 また石垣市への店舗について、具体的な内容は明かさなかったものの、同じく工場兼店舗を建設するほか、南ぬ島石垣空港への出店も視野に進める方針だ。

 比屋根会長は「帰島するたびに経済界や県を代表する方々から要請を受けていた。会社も2年後には50周年を迎えることから、恩返しの意味で決意した」と説明。石垣島への出店には「(自身が)もう少しで80歳を迎えるので、郷里に錦を飾りたいという気持ちが強い」と話した。

 兵庫県洋菓子協会会長として関西の洋菓子メーカーをリードする比屋根会長は、欧州のメーカーに職員を派遣して技術向上を図るなど、職人の人材育成でも定評があり「(進出は)県全体の技術レベルが上がり、洋菓子界の活性化と雇用創出に貢献できればうれしい」と意欲をみせた。

 エーデルワイスは1966年に兵庫県尼崎市で創業。自社ブランドの「アンテノール」や欧州の老舗チョコレートメーカーと業務提携し、関西を中心に人気を誇る洋菓子ブランドに成長。年商は約140億円で従業員は約2000人。

ヤシガニ保護は広域で

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 ▽…石垣市などが11日開催したヤシガニ保護条例の制定に向けた市民講演会では、フロアからも活発な意見が相次いだ。島外から持ち込まれるヤシガニもあることから、竹富町や与那国町との連携を求める声も。水産課の平良守弘課長は「今の段階では連携していないが、今後一緒にやっていければと思う」と両町への波及効果を期待。

 

 ▽…14日は聖バレンタインデー。石垣市内の大型スーパーや菓子店ではチョコ商戦が熱を帯び、在庫の調整に余念がない。菓子店の店主は「人気チョコメーカーの商品をそろえ、顧客獲得を狙う。勝負は当日を含む3日間でどれだけ売れるかがポイント」と鼻息が荒い。各店舗とも女性客へ猛アピール。“バレンタイン3日攻防”といったところ。

 

 ▽…今年の十六日祭は週末に当たり、格安航空会社(LCC)の参入で安いチケットが販売されていることから、帰省者が増えることが予想される。このほか、翌日の16日にはロッテとオリックスのオープン戦もあり、多くの人が石垣島に訪れる。宿泊施設などは忙しい週末となりそう。

飲酒運転の車の後方を走るとその状態がわかる…

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 飲酒運転の車の後方を走るとその状態がわかるという。中央線に寄ったかと思うとさらに路側帯にと蛇行しながら運転している▼先日、本島南部の県道で、飲酒運転と思われる軽トラックに遭遇した。遅い速度での蛇行運転。ひやひやしながら追尾していくと、ほどなく農道沿いの集落に消えた。一歩誤れば危険な行為が気になった▼昨年、県内で発生した交通死亡事故に占める飲酒がらみの事故の割合が、4年ぶりに全国ワーストとなったことがわかった。飲酒運転に対する県民の認識の低さがあらためて浮き彫りになった▼県内では昨年、51件の交通死亡事故が発生し、52人の尊い命が失われた。飲酒がらみの死亡事故は全体の19・6%(10件)で全国平均6・6%の3倍。八重山署管内では、飲酒がらみで4件の交通事故が発生している▼改正道路交通法では、酒酔い運転で5年以下の懲役、または100万円以下の罰金、酒気帯び運転は3年以下の懲役、または50万円以下の罰金となる。飲酒運転で死亡事故を起こした場合に適用される自動車運転死傷行為処罰法は、最高刑で懲役15年と罰則が強化されている▼飲酒運転は一瞬にして人生を棒に振りかねない。加害者の「つらく悲しい思い誰もしないで」という涙の訴えを忘れてはなるまい。それでも飲酒運転しますか。(鬚川修)

自衛隊配備、強行するな

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■「合意得られた」は疑問

 外間守吉町長は去る4日の町主催初の住民説明会を受けて、「有権者の約1割が参加し、町民の合意形成は得られた」としてあらためて自衛隊の配備計画を予定通り進めていく考えを示した。果たして町民の合意は得られたか。それは疑問だ。約1時間45分に及ぶ説明会は、反対派からの相次ぐ質問ややじで会場が一時騒然となるなど、溝の深さがあらためて浮き彫りになったからだ。

 人口1500人余の国境の小さな島は今、自衛隊の配備をめぐり、町をはじめとする推進派と反対派の住民同士が根深く対立する不幸な状態にあるといえる。昨年8月に3選された外間町長と反対派の票差も、前回の103票がわずか47票差に縮小するとても民意は得られたといえないものだった。

 それを町長は反対住民の声を無視して強行するというのだろうか。すでに防衛省は駐屯地部隊の隊舎建設などに向けた実施設計を発注し、事業は事実上進んでいる。そのまま強引に進めれば対立がエスカレート、着工段階で混乱し不測の事態も懸念される。

 

■町長こそが思考停止?

 外間町長は説明会で、人口増や公的施設の整備など自衛隊配備のメリットを挙げて、「自衛隊と共存する」与那国の新たなまちづくりビジョンを策定する方針を示し、さらに自衛隊配備反対論に対し、「軍事アレルギーは思考停止を生む要因の一つ」と批判、自衛隊に理解を求めたとされる。

 しかしそこで思うに、米軍基地や自衛隊反対などの軍事アレルギーは、20万人余の犠牲者を出した“沖縄戦”を経験した県民として当然であり、それは世界平和を希求するうえで誇りとすべきものでもある。逆に言えばそれはかつて軍備に反対し、今は離島防衛の最前線となる自衛隊誘致に前のめりとなり、あげくに町の活性化を自衛隊にほぼ全面依存する町長こそ、思考停止状態に陥っているように見える。

 それは3期目を迎えた外間町長の過去2期の実績といえば、町最大の課題である人口は1500人余まで減少。さらに観光産業は石垣が94万人と過去最高の入域に対し、逆に年間わずか2万6千人と低迷、基幹産業のキビも3600㌧に減少、製糖工場の建て替えも不安視される状況にあるからだ。

 

■混乱招く強行避けよ

 国境離島に対する国や県のあまりの冷たさに、町長には同情すべき点も少なくなく国・県に大いに不満はある。しかし、それにしてもその重要課題の振興策が中途半端なのか、あるいは近年の与那国といえば「自衛隊の島」がマイナスイメージになっているのか、前述のように結果は出ていない。

 その焦りが保身となり、「自衛隊依存」となったのだろうが、しかし過疎の島での150人の隊員とその家族の影響力は大きく、依存が強すぎると自衛隊と「共存」どころか「自衛隊に支配される島」になる恐れは十分だ。

 町長は自衛隊配備のデメリットは反対派との軋轢(あつれき)だけとし、今後も粘り強く理解を求めていく姿勢を示していたという。それが本心なら島の人たちの亀裂を広げ、混乱と不測の事態を招く強行は絶対に避けるよう町長にその努力を期待したい。


チョコに感謝の気持ち込め バレンタイン商戦に熱

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14日のバレンタインデーを前にチョコを買い求める親子=11日午後、徳村菓子店

 女性が好きな男性にチョコを渡し、愛を告白する14日の「バレンタインデー」を前に、石垣市内のスーパーや菓子店は、チョコレートを品定めする女性客でにぎわっている。

 このうち、徳村菓子店(徳村賢一代表)では11日、店内に陳列された約200種類のチョコから大切な人への一品を手に取る女性客の姿が見られた。

 同店によると、人気は700円程度の生チョコ。当日までの3日間がピークという。

 親子で訪れた女性(35)は「主人や父への感謝の気持ちとしてチョコを買いに来た」と話し、別の女性(34)は「夫の物も買うが、バレンタインデーは自分へのご褒美としても買います。この日だけは多めに食べてもいいかなと思います」と笑顔。

 同店の徳村代表は「昨年は品切れしたので今年は通常より、さらに多く商品を仕入れた」と話した。

郷友多数が和やかに交流 関東平真郷友会が総会

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郷友らが和やかに交流した関東平真郷友会の総会=9日午後、都内

 【東京】関東平真郷友会(加那原淳会長)の第26回総会が9日、北区の赤羽北区民センターで開かれ、郷友らが和やかに交流した。

 加那原会長は「9月に実施したグラウンドゴルフ大会には多くの参加があった。これからも参加者を増やすため、たくさんの意見を募り会を盛り上げていきたい」と述べ、来賓の大谷喜久男東京八重山郷友連合会会長は「若手の獲得は各郷友会の課題。深く考えて策を練り、発展させていこう」と激励した。

 舞台は、河野美佐子さんの「鷲ぬ鳥節」で座開き。八重山古典民謡保存会関東支部の宮薗あき子研究所も花を添え、平得村に伝わる「月夜浜節」や「真栄里節」など舞踊は、会場から大きな拍手を受けた。

 同会役員有志による「踊い・うちなー」は、踊りなれない出演者がハッピにはち巻き姿でユーモラスな演目となり、会場の笑いを誘った。

 最後はモーヤーで盛り上がり、「弥勒節・やーらよう節」で締めくくった。

(黒島安央東京通信員)

「先島に実力部隊必要」 小林第15旅団長

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沖縄本島から与那国島までの空白地帯に実力部隊の配備の必要性を指摘する小林茂第15旅団長=11日午後6時すぎ、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 沖縄地方の防衛警備などに当たる陸上自衛隊第15旅団の小林茂旅団長(陸将補)は11日夜、「建国記念日」にちなんで行われた石垣市内での講演で「将来、沖縄本島より西の島に抑止のために実力部隊を置く必要がある」と述べた。「どこに置くかは人が多い大事な島になるだろう」と宮古島か石垣島を示唆、講演会を主催した八重山防衛協会の三木巌会長は「石垣島にお願いしたい」と要望した。

 小林氏は15旅団(約2000人)について▽全国の旅団規模3000―3500人に比べて小さく、戦車や大砲などの機能が欠落している▽戦える実力部隊が配備されているのは沖縄本島が最西端になっている―などの課題を挙げ、これらを解決することが将来の15旅団の姿になると説明した。

 与那国島に配備される予定の沿岸監視部隊について「情報を集めるのが任務。戦う実力部隊とは違う」と説明。「沖縄本島から与那国島までの間は戦力として空白となっている。普段から部隊を配置して空白や隙間を埋め、抑止体制を確立する必要がある」と強調した。

 三木会長はお礼のあいさつで「石垣島に自衛隊の配備をお願いしたい。アジア情勢を考えると、平成30年までに配備してもらいたい。これは喫緊の課題。防衛省にもアプローチしており、与那国島の次は先島と認識している」と述べた。

 小林旅団長はこのほか、沖縄出身者の隊員が婿や嫁を含めて45%と紹介、「全国に比べて少ない。これから増やしていくことが私たちの大きな課題。県出身者が旅団の中心となるよう早く解決しなければならない」と協力を求めた。

ヤシガニ保護に理解を 条例制定で講演会

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絶滅の危機にあるヤシガニ

 3月までにヤシガニ保護条例を制定する予定の石垣市は11日、健康福祉センターで市民向けの講演会を開催した。(独)水産総合研究センター西海区水産研究所亜熱帯研究センターとの共催。ヤシガニが減少している現状を紹介し、資源を守りながら持続的に利用することを目的とした条例の制定に理解を求めた。ヤシガニを調査している八重山高校生物部は「ヤシガニは年々数が減っている。飼育が難しいうえ、成長が遅い。ヤシガニを守るためには保護が重要だ」と訴えた。

 生物部は金城 奈さん(3年)、山口夏海さん(同)、山田桜さん(同)、大城颯さん(2年)が2010年から市街地や北部で定点調査した結果を報告。「最も多く見つかるのは小型のヤシガニ。大きいサイズのヤシガニが次々といなくなり、今では小さなヤシガニでさえも狙われるまでになってしまったのではないか。私たちの子どもや孫、その先々の世代まで大型ヤシガニが食べられるよう願っている」と話した。

 条例の制定を訴えてきた同部は「今後も啓発活動を継続し、同じ方法で数十年にわたる研究を行い、サポートしていきたい」と約束した。

 センターの佐藤琢研究員は、ヤシガニの生態・繁殖・旬から利用を考えてもらおうと講演。成長が遅く、養殖向きではないとして「今ある資源を大切に使っていく資源管理が重要」として捕獲禁止の期間やサイズなど具体例を挙げ、市水産課の平良守弘水産課長が条例案の内容を紹介した。 

 条例案はメス、オスとも小型と大型の捕獲を禁止し、中型のみを利用するという内容で、ヤシガニの「旬」となる9~11月を捕獲を認める解禁期間に設定している。流通監視体制など独自のルールを盛り込んでいる。通年を捕獲禁止とする保護区も設定する予定。

 フロアからは「条例に抜け道がないよう実効性のあるものにしてほしい」「インターネットで売る人もいるので天然記念物にしてもらいたい」「保護区を設定すると、逆にそこに行って捕る人もいる。罰則を厳しくしてほしい」などの意見があった。

「交渉には応じられない」 南牧場が防衛局に伝える

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配備計画が予定されている与那国島の南牧場(資料写真)

 与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に伴う建設予定地(町有地)の一部について、所有物件の補償交渉を行っていた沖縄防衛局と、土地を与那国町から借りている農業生産法人㈲南牧場(大嵩長史代表取締役)は、補償額で折り合わず、交渉が決裂したことが11日、分かった。同牧場の大嵩代表は「われわれの提示額を受け入れられないのであれば、今後も交渉には応じられない」と、譲歩する考えがないことを示している。一部で代替地を模索する動きも出ている。

 大嵩代表によると、沖縄防衛局側から提示された補償額と同牧場が提示した額に隔たりがあり、防衛局側が金額見直しに難色を示したことから、大嵩代表は「これでは交渉は無理だ」と、5日に防衛局の担当者に、今後の交渉に応じないことを伝えたという。

 南牧場では、体育館などの施設が予定され、隊舎や監視施設といった部隊の重要施設計画地ではないことから、代替地で建設が進められる可能性もある。すでに代替地を模索する配備賛成派の動きも見られる。

 与那国防衛協会の糸数健一副会長は「自衛隊配備の場所については国が決めること。一日も早い配備を求めていくだけ」と述べるにとどめた。

 予定地変更の可能性について与那国改革会議の崎原正吉議長は「南牧場が取得できなければ、北側のインビ岳周辺の町有地が代替地となる可能性がある。そうなれば、そこに生息するヨナグニマルバネクワガタなど希少種の自然環境を守るためにも反対していきたい」と話した。

 防衛省と町では、昨年6月に町有地賃貸の仮契約を締結。配備予定地の一部は㈲南牧場が町から借りており、本契約を結ぶ条件として、同牧場との賃貸契約解除と防衛省による所有物件などの補償が付記されている。

石垣は住みよい島

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 ▽…半年間の日本人若手英語教員米国派遣事業に参加し、先月帰国した白保中学校の山内みどり教諭。カリフォルニア州デービスでホームステイをしながら、大学でさまざまなことを学んだ。八重山教育事務所の黒島一哉所長に「一番きつかったことは?」と聞かれ、「マイナス2度の中を20分かけて自転車で通学したこと」。寒かったことを思い出したようで、あらためて島の暖かさを実感していた。

 

 ▽…石垣海上保安部と石垣市消防本部の合同訓練が12日行われ、けが人役が大きな声を上げるなど臨場感を出した。訓練の目的だった重傷者と軽傷者を分けるトリアージは順調だったが、けが人の移送に時間を要し、想定していた船の浸水時間を超え、数人が船内に取り残された。実際の事故ではパニック状態となることが予想され、迅速な対応と状況判断が求められることに。

 

 ▽…石垣市ゲートボール協会の本年度チャンピオンチームを決める第34回石垣市ゲートボール選手権大会が行われ、決勝戦は雨天中断となったものの、新栄群星会が優勝を果たした。全国的にも「責めない、怒らない、愚痴らない」の三ない運動を展開し、底辺拡大を図っている競技だけに協会側は生涯スポーツとしての発展に期待。

本紙連載の当間修一氏の「やいま千思万想」…

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 本紙連載の当間修一氏の「やいま千思万想」を楽しく拝読。音楽を通して氏が感受された八重山の風物、人情、歴史などの感想を背景にしてのおだやかな主張がこころよい▼最近の3回は本土の古典音楽と対比しての八重山古典についての分析で教えられるところが多かった。本土の古典音楽は「家元制度」によって継承され、それは家元の権威を守るというような意識もあってその節回しや発声の揺らぎなどは高度に洗練され、その家元に入門し精進を重ねた一部の継承者でなければ演じることのできないものとなっている▼しかし八重山の歌には揺らぎやくぐもりがなく、発声は明るく誰にでも歌え誰にでも継承される要素が多いとのこと▼氏はつねづね「伝統というものは特別なものではなく、生活の中で息づき日常の普通の営みとして誰もが何時でも何処でも演じられるものとなってほしい」との願いを持っておられる▼そしてそのような伝統が継承され八重山というアイデンティティーを確認しあい、心をつなげ幸せを共有する。そのためには社会的ゆとり、時間と余裕つまり「平和」こそがもっとも大切だと強調される▼指揮者としての長い音楽経験から寄せられたこの鋭い分析と八重山への柔らかいメッセージが誠にありがたく思われた。

(八重洋一郎)


宮國君(二中)を表彰 警察庁

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命の大切さを学ぶ教室全国作文コンクールで八重山から初めて入賞した宮國君=12日午後、八重山署署長室

 第3回「命の大切さを学ぶ教室全国作文コンクール」(警察庁主催)で警察庁長官官房給与厚生課長賞に選ばれた石垣第二中学校2年の宮國大樹君への表彰状伝達式が12日午後、八重山署であり、小禄重信署長が宮國君に表彰状を手渡した。八重山からの受賞は今回が初めて。

 同コンクールは作文を通して、命の大切さなどを学ぶのが目的。全国から1万9396点の応募があり、51点が入賞。8日に東京都内で表彰式が行われた。

 交通事故で子どもを亡くした遺族の文章を読んで感じたことを作文にした宮國君は「こんな大きな賞をもらえるなんて。作文を書くことで、当たり前の日々を過ごし、家族や友人に囲まれている生活がとても幸せなことだと気付いた。これからも周囲の人への感謝を忘れず、今を精いっぱい生きていきたい」と話した。

 小禄署長は「命を大切にすることの重要性を周囲の人たちにも伝えてほしい」と述べた。

「負傷者を救え」 海保と消防が合同訓練

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訓練で右足骨折を想定した負傷者を高速船から移送する海保職員=12日午後、石垣港浜崎マリーナ

 石垣海上保安部(赤津洋一部長)と石垣市消防本部(大工嘉広消防長)は12日、石垣港浜崎マリーナで5回目の合同訓練を行った。双方から計30人が参加し、船舶事故発生時の要救助者の搬送訓練を繰り広げた。

 合同訓練は2008年に双方で締結した「救助技術に係る相互協力に関する覚書」に基づき、救助技術や協力体制の維持向上などを図るのが目的。

 訓練は名蔵湾沖合で高速船同士の衝突事故が発生し、船の後方から浸水が始まったとの想定。船内で海保の潜水士が負傷者から話を聞きながら重傷者、軽傷者に分類するトリアージ作業後、石垣港で消防本部に引き継ぎ、病院へ運ぶ訓練を本番さながらに行った。

 訓練後、市消防本部訓練係の黒島智幸係長は「今回の目的でもあるトリアージが親切、ていねいにできていて非常によかった」と講評。

 石垣海保警備救難課の宮里政栄課長は「南ぬ島石垣空港開港後、観光客が増加し、離島観光を楽しむ観光客が増えている。訓練で想定したような事故が起こる可能性もある。1人でも多く救助できるよう関係機関の連携を強めていきたい」と述べた。

2月9日は「フクギの日」 全島緑化県民運動推進会議

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第3期の全島緑化事業計画などを決めた第6回沖縄県全島緑化県民運動推進会議=12日、テンブスホール

 【那覇】県は12日午後、第6回沖縄県全島緑化県民運動推進会議を那覇市内で開き、2014年~16年度(第3期)の全島緑化事業計画と、2月9日を「フクギの日」に制定することを決めた。

 第3期は「一島一森(いちしまいちむい)」で花と緑の美ら島づくりをスローガンに市町村、地域などで1カ所以上の森や緑地づくりを推進する。

 具体的には、観光地へアクセスする主要な道路でフラワーロードづくり、公共施設、学校、住宅などの屋上緑化と壁面緑化などに取り組む。いずれも市町村の花、木、花木を主体に行政、地域住民、企業などが一体となって取り組み、沖縄らしい景観と環境共生型社会の形成を図る。

 「フクギの日」は近年の生活環境の変化、開発や都市化の進展などでフクギが減少していることから、保全や再生に取り組むことを目的に制定した。

 同会議は「100年先を見据えた緑の美ら島の創生」を目指すことを目的に08年に設立。第6回の会議では、県の4月からの機構改革に伴い、担当部局が農林水産部から環境部に移行することを承認。県内各地での緑化の取り組み状況については、行政主導から地域住民が積極的に緑化に取り組むなど、一定の成果が表れていることが報告された。

 一方で、委員からは「草花の取り組みが多いような気がする。花木を中心に100年先を見据えた視点がほしい」との意見があり、県は今後、推進していくことを確認した。

為末が来た、跳んだ 400㍍ハードル日本記録保持者

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スポーツ教室でハードルを跳ぶ為末大さん=8日、久部良中学校運動場(与那国町教育委員会提供)

 【与那国】与那国町学力向上対策推進委員会(委員長・崎原用能教育長)は8日、久部良中で本年度の実践発表会を開催した。400㍍ハードル日本記録保持者の為末大さんのスポーツ教室も行われ、為末さんが実際にハードルを跳んでみせると、会場に集まった町民や小中学生から歓声が上がった。

 為末さんは同日午前、同校運動場で走りを披露。会場には、町立5校の全小中学生や保護者100人近くが集まり、トップアスリートの走りにくぎ付け。中学生が為末さんから直接走り方や跳び方を指導してもらう場面もあった。午後には同校体育館で陸上やスポーツをテーマにした講話も行った。

 実践発表は同日午後から体育館で行われ、生徒が製作した映像作品を放映したほか、学校ごとの活動や学習の様子を写真で紹介した。

 家庭・地域部会の與那覇有羽さん(比川小PTA)は青空子ども会の取り組みや家庭での生活習慣とリズムを確立した例を発表した。学校教育部会の宮城あや子久部良中教諭はこれまでの授業の課題の中で改善点を確認できたことを報告した。

 町教委の東浜一郎教育課長は、「わかる授業」や学力の定着、人間性の育成などについて分析しながら、全体報告を行った。(田頭政英通信員)

乗降客200万人達成 南ぬ島石垣空港

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関係団体の代表から記念品を受け、記念撮影に応じる200万人目の秋元誠治さん(前列中)と妻のかよ子さん(同右)、姉の淑子さん(同左)=12日午前10時すぎ、到着ロビーひんぷん前

 昨年3月7日に開港した南ぬ島石垣空港の乗降客数が12日、200万人に達した。昨年3月6日まで運用された旧石垣空港を含めた2013年の乗降客数は206万人9027人。新空港は開港から337日目で200万人の大台を超えた。石垣市は同日、セレモニーを行い、200万人目となった観光客に記念品を贈った。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の東京発石垣行071便で同日午前9時55分に到着した秋元誠治さん(72)=横浜市=と妻のかよ子さん(70)、姉の淑子さん(84)が200万人目。「いろんなところに行っているが、こんなことは初めて。びっくりと当時に光栄。人生の大きな思い出になる」と喜んだ。

 秋元さんは2001年に初来島して以降、3度目で、今回は3泊4日の日程。13日には48結婚記念日を迎える。

 秋元さんは「亜熱帯の自然が八重山の魅力。今回は石垣島で、じっくり細かく隅々まで堪能したい。石垣牛や郷土料理、三線を楽しみたい」と話し、かよ子さんは「結婚して48年目。いい記念になります」と笑顔をみせた。

 セレモニーでは、ミス八重山星の砂の玉城美穂さんが花束を贈呈した後、石垣市、航空各社、市観光協会、市商工会、石垣空港ターミナル㈱が記念品を贈った。

 中山義隆市長はあいさつで「エアライン各社とすべての客に心から感謝したい。八重山の空の玄関口をさらに飛躍させたい。利用してよかった思えるような空港、八重山を訪れたよかったと思えるような、おもてなしの観光を目指していきたい」と語った。

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