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豊年祭シーズン到来 島の夏彩る風物詩

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大浜豊年祭を締めくくる大綱引きで上村側の綱を引く参加者=18日夜、崎原道路

 今年の豊作に感謝し、来夏世の五穀豊穣(ほうじょう)と村の発展を祈願する八重山郡内の豊年祭は17日の崎枝、久部良、比川を皮切りに18日には大浜で行われ、夏の風物詩の到来を告げた。大浜公民館(當山信佳館長)は崎原御嶽前の崎原道路で行い、ファイナーレの上(うい)村と下(すむ)村に分かれて行われる長さ130㍍の大綱引きは熱気むんむん。5分21秒で上村に軍配が上がり、参加者から大歓声が上がった。

 大浜豊年祭は午後2時から東海岸のカースンヤーで神司によるユーニガイ(願い)の儀式が行われた。

 この後、オーセ(番所)では中学生による「イリク太鼓」などの奉納や10本の旗頭が境内に並んだ。余興などを披露する道踊りには34団体が伝統舞踊などを披露した。

 日没後、たいまつの明かりの下で行われるツナヌミンが幻想的な雰囲気のなかで行われ、勇壮な戦いに大きな拍手が涌き起こった。當山館長は「字民と一緒に村の豊作と繁栄を祈願してほしい」と話した。


この人手不足はちょっと異常

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 ▽…建災防協会沖縄支部大会で優良賞を受賞した㈱玉吉建設と南西開発㈱。漁港の水産加工施設建築工事を請け負った玉吉建設の玉吉秀庸代表取締役は「鉄骨業者が手配できず、九州から業者を呼び寄せた」と工事を振り返る。本島のイオンライカムなど大きな工事が重なったためで、「鉄骨業者は本島でも多くはないが、この人手不足はちょっと異常」と話した。

 ▽…川平の豊年祭が行われ、俵型の石を担いで境内を回るビッチュルが奉納された。初めて挑戦した男子高校生は野球部に所属しており、普段から運動もしているが、大人の手を借りても1周半するのが精いっぱいだった。ビッチュルには、石が重くなると豊作になるという言い伝えもあるだけに、来年の五穀豊穣(ほうじょう)が期待できそうだ。

 ▽…「禁煙および受動喫煙防止に関するポスター・標語」のポスターの部で、最優秀賞を受賞した八重山高校1年の當間里桜さんと優秀賞の野底咲喜子さん。昨年は野底さんが最優秀賞、當間さんが優秀賞だったといい、今回は逆の結果に。野底さんは「次は負けないように頑張りたい」と話しており、よきライバルのようだ。同じ美術部という二人。切磋琢磨(せっさたくま)してさらなる高みを目指してほしい。

朝「行ってきます」と元気に家を出て、夕方…

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 朝「行ってきます」と元気に家を出て、夕方になると「ただいま」と無事に家族のもとに帰。平凡な基本的生活を幸せの尺度にする人は多いと思う▼みんなそうありたいが、現実はどうだろうか。働き盛りで活躍している人たちが志半ば病に倒れ、帰らぬ人となる。本人にとっては無念であり、大黒柱を失った家族は悲劇に直面する。社会にとっても大きな損失といわねばならない▼誰でも心身共に健康で毎日を過ごしたいと思うだろう。そのためには健康でなければならないが、私たちの身の回りでは国民病というがんが、日常の生活を脅かしている現実がある▼がんから身を守るため、専門家は二つの方法を教えている。第1は禁煙など生活習慣や食生活の改善などでがんの原因を取り除き、かからないようにする予防。第2は早期発見、早期治療によってがんを芽のうちに摘みとってしまう予防である▼そのために用意されているのが職場などでの検診である。幸い石垣市では、市民に対し25日までの日程で生活習慣病のリスクなど早期発見につながる集団健診の受診を呼びかけている▼がん患者の中には早期発見と治療によって完全に直り、社会復帰している人もいる。「私は大丈夫」といわず、あなたと家族の貴い人生のために健康に対する認識を一層深めたい。(鬚川修)朝「行ってきます」と元気に家を出て、夕方

町民に節水呼び掛け 竹富町

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 6月下旬の少雨の影響で西表島にある五つの水源地の水位が下がったのを受け、竹富町(川満栄長町長)は15日から防災無線を使い、町民に節水を呼び掛けている。ことし初めての対応で、町水道課は、今月いっぱい協力を求めていく考えだ。

 節水の呼び掛けは、海水を淡水化している波照間島と石垣島から給水を受けている竹富島を除く西表全域、黒島、新城島、鳩間島を対象に実施している。

 現在は、洗車や庭への散水を控えるよう呼び掛ける放送を夕方に1回行っているが、今後は気象状況をみて再度、対応を決める方針。町水道課の宮良用和課長は「少雨傾向にある。協力をお願いしたい」と話している。

 石垣島地方気象台によると、6月16~29日の西表島の降水量は0・5㍉で、平年値73・3㍉の1%だった。

台湾の台風被害に協力を

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台湾の国立台東高級商業職業学校の台風被害を支援しようと募金を呼び掛ける 八重山台湾親善交流協会の石垣久雄会長(中央)=19日午後、石垣市文化協会事務所

 台風1号の被害を受けた台湾の国立台東高級商業職業学校を支援しようと、八重山台湾親善交流協会(石垣久雄会長)ら3団体は義援金を募っている。同協会が19日午後、石垣市文化協会事務所で会見し、協力を呼び掛けた。

 同校は、5月26日に民俗芸能部が来島し、同交流協会主催で公演を開いた経緯がある。同協会によると、今月初旬に直撃した台風で校舎が被害を受け、現在、教室などの復旧作業が進められているという。

 募金活動は、同協会沖縄支部(宮野照男支部長)と琉球華僑総会八重山分会(湯川永一会長)とともに実施する。今月いっぱいまで寄付を募り、台北駐日経済文化代表処那覇分処(蘇啓誠処長)を通じて現地に送りたい考えだ。

 会見で、石垣会長は同校から寄せられた写真を交えて被害状況を説明し「早く元気を取り戻してもらい、再び交流したい」と述べ、王滝志隆、呉屋寛永副会長とともに協力を求めた。

 石垣では、石垣島青果と呉屋青果に募金箱を設置しており、今後は市内の商業施設でも募金活動を行う。

 問い合わせは同交流協会の石堂徳一事務局長(090―8294―9052)。

イナサヒを修復 波照間

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14年ぶりにイナサヒの屋根の修復を行う同実行委員会のメンバーと中学生ら=17日午前

 

14年ぶりかやぶきふき替え 

 

 【波照間】琉球王朝時代に人頭税を納める倉庫として建てられ、現在は航海安全と豊漁、豊作を祈願する節祭(シチ)の際に用いられている「イナサヒ」の屋根の修復が14年ぶりに行われた。かやぶき屋根の老朽化に伴い、ふき替えに必要な技術を持つ島民で修復実行委員会(大嶺高安委員長)を立ち上げ、13日から6日間をかけ、同小屋のかやぶき屋根を修復した。

 屋根の材料となるカヤが波照間に自生していないため、石垣在波照間郷友会(島尻正矩会長)の協力を得て、13日に石垣市平久保でカヤを収穫し、14日に船で波照間に運搬した。

 15日からは実行委員らが竹で組んだ屋根にカヤを敷き、ひもで固定する作業を行った。修復にはマーニの繊維で縄を編むなど、昔ながらの技術も活用された。

 17日には波照間中学校の生徒らも見学に訪れ、カヤを運ぶなどの作業を手伝った。

 生徒たちは「何十年後かに修復作業を行うことになるかもしれないので、覚えておきたい」と話した。(本比田里奈通信員)

 

各地の豊年祭日程

相乗効果が楽しみ

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 ▽…11月5、6日の両日に開催されることが決まった石垣島まつり2016。ことしは、全国のやいまぴとぅ大会も初めて同時開催となる。郷土芸能の夕べを開催する以外に、やいまぴとぅ大会の詳細は今後だが、多くの地元出身者の顔でにぎわい有意義なものになりそう。相乗効果が楽しみだ。

 ▽…外航クルーズ船で訪れた海路からの入域観光客が6月までの上半期で12万人を突破した。昨年は1年間で過去最高の20万人を記録したが、ことしはこれを上回りそうな勢いだ。下半期の動向が注目される。今後、滞在時間が短いクルーズ客の観光消費額を高める方法も重要だろう。次のステップに進む八重山観光。空路の入域客数に注目したい。

 ▽…市在宅医療・介護連携推進協議会で、2025年には65歳以上の高齢者が3600人以上増加する見通しが示された。高齢者の生活を支える介護職は現時点も人手不足で、賃金が低いなど待遇面の問題もあり離職率が高いという。介護関係者からは「10年なんてあっという間に来る。若い人たちを育て、人材を確保するためにも待遇の改善をお願いしたい」と、切実な訴えも。


ことしも郡内の児童生徒の活躍が目覚ましい…

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 ことしも郡内の児童生徒の活躍が目覚ましい。先日、カザフスタンで開かれた空手のジュニア世界選手権大会に日本代表として初出場した前田島光里さん(八重高2年)が、3位入賞を果たした▼県高校野球では八重山商工が、ベスト8で敗れはしたものの、優勝した嘉手納と延長11回の接戦を展開。郡民に3度目の甲子園出場の期待を抱かせた▼今後も石垣第二中野球部や学童野球の真喜良サンウエーブ、八商工郷土芸能部、明石小自転車クラブなど全国大会出場がめじろ押しだ。22日から始まる県中体連でも数多くの選手が九州、全国大会出場の切符を手にすることを期待したい▼離島ゆえに必ず付いて回るのが経済的な負担。石垣市教育委員会は一括交付金を活用し、渡航費として児童生徒1人、1回当たり県内8000円、県外2万1000円を上限に補助している▼前年度は延べ4294人(うち県外347人)に総額3820万円が補助され、本年度は2年前の実績に基づき補助対象4300人、3890万円を予算化している▼だが、市教委によると毎年のように予算切れで補助できない者がおり、人数の増加に予算が対応できていない部分があるという。離島の経済的なハンディを軽減するため、的確な人数把握と十分な予算確保が求められそうだ。(下野宏一)

石垣市も早急に創設を

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 ■返済不要の奨学金制度

 

 「子どもの貧困」の深刻化を受けて返済不要の「給付型奨学金」がクローズアップされている。国は来年度から卒業後の所得に応じて返済額を増減する「所得連動返還型奨学金」を導入するが、これとは別に「給付型」の導入も検討しており、全国の各自治体や大学も独自に導入を始めた。

 その中で「子どもの貧困」が最も深刻な沖縄は、県と竹富町が2017年度からいち早く導入を決めた。石垣市、与那国町にも早急な制度創設を望みたい。

 今や大学に通う2人に1人が奨学金制度を利用しているといわれる。しかし現在の奨学金制度はほとんどが返済が必要な有利子の「貸与型」のため、非正規労働が約4割という厳しい雇用環境の中で卒業後に収入の少ない非正規雇用などに甘んじ、返済に四苦八苦している若者が多いという。

 そこで導入されることになったのが卒業後の所得に応じて返済額を増減する「所得連動返還型奨学制度」だ。対象は国費で賄われている日本学生支援機構の無利子奨学金。しかし負担はいくらか軽減されても「借金」に変わりはなく、返済の厳しさは続く。

 

 ■人材確保の竹富町の制度

 

 いわば現在の奨学金制度は、貧しい家庭の子どもたちに、憲法で保障された学ぶ機会を与えるのと引き換えに、多額の借金を強いる「学生ローン」のような制度でもある。これで果たして「貧困の連鎖」は断ち切れるのか疑問だが、そこで出てきたのが返済の必要のない「給付型奨学金制度」だ。

 参院選で与野党が訴え、政府も「一億総活躍社会プラン」に検討を盛り込んだ。単なる選挙向けだったと言われないよう早期実施を求めたい。

 沖縄は非正規雇用が2人に1人で全国の中でも「子ども貧困」が深刻なだけに、県外大学進学者を対象に翁長県政がいち早く導入を決めた。1学年およそ25人を想定し、在学中の4年間1人月額7万円程度を支給するという。

 しかし対象が本土の難関大学に限定されているため、「門戸が狭すぎる」「多くの高校生が申請すらできない」などと疑問の声も上がっており、そこは県内含め各面から見直しが必要だ。

 竹富町は現在町内で幼稚園教諭、保育士、保健師などの確保が困難なことから、新たにこれらの人材育成を目的に返済不要の「人材育成奨学基金制度」を創設する。来年度から実施するが、まず実効性がポイントだ。

 

 ■石垣市も保育士らが不足

 

 石垣市や与那国町は独自の奨学金制度があるが、いずれも卒業後に返済が必要な「貸与型」であり、早急に給付型への転換が求められる。中でも年15人と若干名を対象に月額5万円を貸与する二つの奨学金がある石垣市も、幼稚園教諭や保育士などを郡外から渡航費用を出して募集するほど不足しており、どういう制度にするのかスピード感を持った対応が求められる。併せて現在、奨学金を返済中の返済困難者に対しても行政の支援があるべきだ。

 奨学金は未来への投資だ。高校生の授業料は無償化されたが、大学は依然奨学金頼みだ。日本や八重山の未来のために奨学金という借金で子どもたちの学びの門戸を狭めてはならない。

11月5、6日に新栄公園 石垣島まつり実行委

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石垣島まつり実施要項案などを承認した第1回実行委員会=20日午後、市商工会館ホール

 2016年度第1回石垣島まつり実行委員会(会長・中山義隆石垣市長)が20日午後、市商工会館ホールで開かれ、ことしのまつりを11月5、6日に新栄公園を主会場として開催することを決め、今回初めて「2016全国のやいまぴとぅ大会」を同時に実施する方針も確認した。

 会議では、ステージプログラムなどを含む実施要項案を承認。11月5日に、やいまぴとぅ交流郷土芸能の夕べを開催。恒例の市民パレードは同6日に市立新川小学校から市役所前までのコースで実施する。

 また、前回より12万6000円増となる1052万円の予算案も承認。飲食などの出店、出展イベント、パレードの参加団体は9月上旬から募集を開始する予定。

 会議の冒頭で中山市長は「例年とは違い、全国やいまぴとぅ大会と同時開催となる。そして好調な観光だが、入域が芳しくない11月の開催になる。皆さまのお力添えをいただきながらよいイベントにし、県外からも人を呼び込みたい」とあいさつした。

竹富島で盛大に豊年祭

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集落に戻った公民館役員や神司を「ガーリー」で出迎える住民ら=19日夕、竹富郵便局前

 【竹富】竹富島の豊年祭が19、20日の2日間、集落内の各御嶽で執り行われた。19日は豊年のお礼と来年の豊穣(ほうじょう)を祈願する「オンプイ」。午前中に公民館役員と神司が国仲、清明、西塘の各御嶽に参拝し、祭りが始まった。

午後からは六山(ムーヤマ)と呼ばれる玻座間、仲筋、幸本、久間原、花城、波利若の各御嶽の順に参拝。途中、島の偉人、「西塘」の作と伝わる「プイの道唄」を歌いながら次の御嶽へと向かった。

 各御嶽に参拝後、夕方に集落に戻った神司らを、約60人の住民らが郵便局の前で出迎え、ドラや太鼓を打ち鳴らし、「ガーリー」で豊年の喜びを表した。

 20日は「トゥヌイプイ」と呼ばれる「世願い」の祭事が行われ、神司と公民館役員は早朝から、五穀の種子がもたらされたと伝わる「ニーラン神石」へ参拝。仲筋集落では住民が「バシャシン」や「アイジシン」などの伝統的な衣装で、一行を歓迎した。その後、幸本御嶽に祈りをささげ、小底場(クックバー)に登り、儀式を行った。

 玻座間集落では、頭に白サジ(手巾)を巻いた、竹富小中学校の児童生徒や住民らが総出で出迎えた。一行は、真知御嶽などに参拝し、2日間の祭事が終了。祭りに合わせて石垣島や沖縄本島から大勢の郷友らが帰島し、親戚や友人らと再会を懐かしむ場面も見られた。上勢頭篤館長は「18日夜の世果報雨で清められ、神司をはじめ、住民皆さまのおかげで無事に『ハジリアギ』することができた。感謝の気持ちでいっぱい」と語った。(三浦彰徳通信員)

過去最高12万6738人 上半期クルーズ船

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沖泊まりのゴールデンプリンセスからテンダーボートで石垣島に上陸する乗客ら=5月7日午後、石垣港離島ターミナル

 上半期(1~6月)に石垣市へ外航クルーズ船で訪れた観光客数(速報値)は、前年を4万2795人上回る過去最高の12万6738人(51%増)となり、寄港回数は12回増の51回(34.2%増)に上った。同クルーズ船の寄港需要の増加と一度に2300~3000人余の送客が可能なゴールデンプリンセス(総㌧数10万8865㌧)とコスタビクトリア(総㌧数7万5166㌧)の相次ぐ寄港が入域客を押し上げた。

 市観光文化課によると、外航クルーズ船の寄港回数が最も多かったのはスタークルーズ社の「スーパースターアクエリアス」(総㌧数5万1039㌧)が26回、次いでコスタクルーズ社の「コスタビクトリア」が13回、プリンセスクルーズ社の「ゴールデンプリンセス」が7回と続いた。

 外航クルーズ船の寄港増加で従来の台湾人観光客に加え、中国や香港からの新たな客層も増加。市街地を中心とした土産店や飲食店などの店舗ではクルーズ客を取り込む動きが活発化した。

 クルーズ客の順調な伸びをみせる入域客数に対して市観光文化課の担当者は「一度に数千人を送客するクルーズ船の寄港による経済効果は大きい。店舗側もクルーズ客を獲得しようとする動きが見えてきた」と振り返った。

輝け!最後のインターハイ

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 ▽…3年連続でインターハイに出場する八重山高校の慶田盛克と髙嶺彩羽。2人が口をそろえるのが「いつも通りできれば」「自分の力が出せれば」。過去2回は実力を出せなかった2人。八重山は離島の離島。県外遠征には限りがある。県ではトップクラスの2人も全国ではあっさりは勝てないようで1試合1試合が「貴重な経験」という。最後のインターハイ、一つでも多く経験してほしい。

 ▽…7月から一部供用開始した南ぬ浜町海浜緑地の人工ビーチ。市街地から近く、シャワー室やトイレ、管理事務所、監視員、クラゲ侵入防止ネットなども設置されており、観光客の男性は「素晴らしい環境」と絶賛するも、日中の利用者が少ないことに驚いていた。管理事務所によると、地元の人は暑い時間帯を避けて夕方に訪れるという。夏休みも始まり、新たな人気スポットになりそうだ。

 ▽…八重山特別支援学校で初めての取り組みとなった夏季体験教室。この日は、同校高等部の生徒たちが”指導者”となって、さまざまな作業を小学生たちに教えた。野菜の収穫や調理実習などもあり、夏休み中の小学生は思い出の一つになったはず。来年から恒例化しても面白いかも。

30年以上も前のことだが白保で新石垣空港…

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 30年以上も前のことだが白保で新石垣空港建設をめぐり、何度か反対住民と警察官が衝突した。けが人も出て逮捕者も出たが、住民らの反対で建設場所は4度も変わった末、現在地で3年前に完成。八重山はいま、過去最高の110万人余の観光客でにぎわっている▼当時反対住民らが強制排除される緊迫の現場を取材したが、その際の警備は本島からの機動隊約50人に地元警察を加え最大でも70人ほどだった▼それが県紙報道によると、辺野古新基地とは別に東村高江のヘリパッド建設警備に、機動隊員だけでも全国から約500人が投入されるという▼加えて米軍属女性暴行殺人事件に伴う「防犯パトロール」で派遣された全国の防衛局職員約60人も警備に投入するというから、まさにこれは「銃剣とブルドーザー」の日本政府版だ▼「辺野古基金」の共同代表を務め、現在東京都知事選を戦う鳥越俊太郎氏は安倍政権を「戦後最悪の政権」「独裁政治」と称したが、参院選の結果でも明白だった沖縄の民意と反対運動を強権でねじ伏せるやり方は確かにその通りだ▼宮古、八重山の自衛隊配備と米軍基地の問題は一つであり、沖縄の軍事要塞(ようさい)化は戦争やテロのリスクだ。それは好調な八重山観光にも影響する。米軍基地問題は基地のない八重山もよそ事ではない。(上地義男)


暑~い!熱中症に注意を 患者が過去最多の25人

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炎天下のなか、長袖やタオルを巻いて交通整理を行う作業員=21日午後、サザンゲートブリッジ付近の交差点

 八重山保健所管内で6月1日から7月16日までに過去最多25人の熱中症患者が報告されていることが21日、同保健所への取材で分かった。前年より11件多く、工事現場や海浜、農地、運動場など屋外での発生が中心だが、屋内での発生も1件報告されている。今後も暑い日が続くことが予想され、夏休み期間中は児童生徒の部活動の時間も長くなることから、同保健所ではこまめの水分補給や休憩など、熱中症の予防を呼び掛けている。

 同期間の熱中症患者の報告件数は2012年が9件、13年13件、14年15件、15年が14件で、ことしは前年より11件多い。

 発生場所は建設・工事現場などの6件が最多で、海浜4件、農地3件、運動場と路上2件と屋外で主に発生。自宅や体育館などの屋内施設でも1件発生している。

 年代別は30代の9件が最も多く、10代と40代、50代、70歳以上でそれぞれ3件、20代と9歳以下で2件、60代で1件と各年代で発生している。

 同保健所健康推進班の玉城卓也主事は「屋内でも熱中症になる場合がある」として、こまめな水分補給や休憩をとるよう対策を呼び掛けている。

 また、働き盛りの年代や部活動に励む10代などに発生が多いが「体力のない高齢者も注意が必要」としている。

 熱中症は重症化すると死に至るケースもあり、管内でも2010年8月に草刈り作業中の50代男性が熱中症で死亡した事例がある。

 同保健所では予防法として▽長時間の日光を避ける▽こまめな水分補給▽室内では適度な風通しや冷房設備で熱を逃がす—などを挙げている。

 また、応急処置として、めまいや手足のしびれなどの症状がある場合は、涼しい場所で横になり、体を冷やして水分や塩分を補給する。頭痛や吐き気、虚脱感があり、自分で水分を取れない場合や意識障害やけいれんがある場合はすぐに医療機関に搬送するように呼び掛けている。

 石垣島地方気象台によると16年6月の平均気温は29.9度と、前年を0.1度上回っている。

立派に小学生を指導 特別支援校で初の体験教室

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八重山特別支援学校の高等部の生徒たちが日ごろ学んでいる木工などの作業を小学生に教えた夏季体験教室=21日午後、同校

 八重山特別支援学校(玻名城安教校長)高等部の生徒たちが日ごろ学んでいる木工や園芸作業を小学生に教える「夏季体験教室」が21日午後、同校で行われた。生徒たちの指導力とコミュニケーション能力を養う初の取り組みで、同校の友利敏博教頭は「生徒たちに自覚が芽生え、成長を実感する機会になる。今後の生き方にプラスになる」と期待していた。

 同教室には、宮良小学校と平真小学校の5、6年生22人が参加。同高等部の生徒38人は園芸や木工以外にも販売や接客を教えるサービス班、洗車作業を学ぶライフクリーン班など6班に分かれて小学生たちを指導した。

 木工班では、木製のティッシュケース作りに挑戦。児童たちは、生徒たちのアドバイスを受けながら木の表面を磨いて組み立て、塗装する作業を体験。山口菜々美さん(宮良小6年)は「説明も分かりやすく楽しい作業だった」と話した。

 木工班の班長を務めた上里翔太君(高等部2年)は「教え方、伝え方が難しく緊張したが、教えるのは楽しい。良い経験になった。もう少し上手に説明できるようになりたい」と語った。

 友利教頭は「生徒たちに緊張はあったと思うが、地域貢献にもつながる。学校に対する地域の認識も変わってくるはず」と喜んでいた。

リュウキュウマツ被害拡大 マツカレハ幼虫が食害

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マツカレハの幼虫の食害を受けたリュウキュウマツ。葉が食い尽くされている=21日午後、底原ダム近く

 石垣市内で、ガの一種マツカレハの幼虫による県木「リュウキュウマツ」の被害が広範囲に広がっていることが、県八重山農林水産センター農林水産整備課(中島功課長)の調査で分かった。同課によると、ことし3月に底原ダム周辺など局所的に幼虫の大発生とマツの衰退を確認、6月の時点では崎枝や伊原間など北西部でも被害が出ているという。同課は21日午後、八重山合同庁舎会議室で森林病害虫等防除地域連絡協議会(会長・中島課長、委員6人)を開き、関係機関に防除対策を実施するよう協力を求めた。

 八重山では松食い虫が侵入しておらず、健全で有用なマツが豊富に自生しているが、マツカレハの被害が深刻化しつつある。マツカレハの幼虫はマツの葉を食害し、すべての葉が食い尽くされると枯死する場合もあるという。幼虫には毒針毛があり、刺されると激しい痛みとかゆみを引き起こすなど、人にも被害を与える。

 連絡協ではマツカレハの被害状況と防除対策について情報を共有化。新城治八重山農林水産振興センター所長は「八重山では松食い虫の被害がなく、リュウキュウマツによる美しい景観を形成している。マツカレハの被害に対し、一丸となって防除対策をお願いしたい」と呼び掛けた。

 防除については幼虫が小さければ小さいほど薬剤効果を発揮できるか、木や地域によってふ化から幼虫になるまでの段階が違うことから、時期を合わせた一斉防除は難しく、同課は管理者が状況を見ながら防除するよう促している。

 県八重山土木事務所はすでにことし3月と6月、被害を受けた街路樹に薬剤散布を実施した。

児童と高校生に“相乗効果”

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 ▽…登野城小の強化学習会で、学習支援を行っている八重高の3年生たち。同校の上原太郎教頭によると、以前同様の取り組みを行った後のテストの結果がよかったといい、「若い人が教えることで児童もストンと落ちる部分があるようだ。その時に教えていた高校生で今、先生になっている子もいる」。今回も児童、高校生にとっていい“相乗効果”を生む学習会になることに期待。

 ▽…九州・沖縄地区青年農業者会議の意見発表の部で仲嵩秀文さんが最優秀賞となり、竹富町役場で行った受賞報告。来年2月28日には全国青年農業者会議、同26日には牛まつりを予定していることから、川満栄長町長は「牛まつりでも発表してみては」と提案。今後は牛まつり実行委員会での検討となるが、実現すれば本番に向け良い刺激となりそうだ。

 ▽…八重山労働基準監督署がまとめた上半期の建設業違反事業場は30件に上った。昨年一年間の57件を上回るペースだ。違反内容は建設現場に設置される足場の墜落防止措置の不備が多く、重大な労働災害につながる恐れがある。現場で働く労働者を守るのは雇用者側の責務だが、いまだに安全意識が希薄のようだ。公共・民間工事が増加するなか、いま一度足元を見つめ直す必要がありそうだ。

「けーらんねーら くよーまなーら」。石垣…

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 「けーらんねーら くよーまなーら」。石垣市民会館中ホールで石垣市文化協会が16日に開催した第6回すまむに(方言)を話す大会には5人が登場し、昔話から今に通じる話など多彩な内容を発表した。盛況だったという▼最優秀賞に選ばれた東大浜剛さんは中高生のころから、両親との会話で意識して方言を使っていたという。若いころから親しんできたからこそ、流ちょうに話せるのだろう▼読者にとって、すまむにとは何だろうか。筆者の祖父(故人)は本島本部、祖母(同)は与論島の出身で、母は伊是名島系。祖父、父(故人)は海人だった。なので筆者にとっては、ちゃんと話せないが、本島系の言葉がすまむにである▼石垣の方言が耳になじむようになったのは、長姉が新川に嫁いでから。宮古系の妻と結婚してからは、宮古方言にも触れる機会が多くなっている▼石垣島には糸満売り、計画移民、自由移民などで本島や奄美など各地から多くの人がやってきた。本土からの移住者も多い。改めて言うまでもなく合衆国である▼で、想像を巡らせる。すまむに以外の方言を話す人も大会に登場させる。審査の対象としないゲストでもよい。そうすれば、石垣ならではの多様性に富んだ大会になる、いろんな方言に触れる機会になる、と。(比嘉盛友)

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