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Channel: 八重山毎日新聞社
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駐車場何とか拡張できない?

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 ▽…平久保崎灯台が「恋する灯台」に認定された。風光明媚(めいび)な景色は観光客にも人気で、普段から多くの人が訪れており、今回の認定で恋愛のパワースポットとしてさらに人気を集めそう。しかし、灯台の駐車場が狭いのが悩みの種。駐車場の入り口付近では、スペースが空くのを待つ車の列も。観光関係者も「何とか拡張できないか」と頭を抱えている。

 ▽…雨が少ない日が続き、サトウキビへの影響が懸念されている。雨だけではなく、気温が高い日も続いており、石垣島地方気象台が注意を呼び掛けている。石垣島製糖によると、バッタの発生も一部で見られているようだ。今後、被害が拡大しないよう、各農家は万全の対策を。

 ▽…九州・沖縄地区青年農業者会議で黒島農業青年クラブ会長の仲嵩秀文さんが意見発表の部で最優秀賞を獲得、全国大会に出場することになった。先月30日には、伊盛牧場の伊盛米俊さんが第65回全国農業コンクールで大賞を取得しており、畜産部門は明るいニュースが続いている。仲嵩さんもぜひ伊盛さんに続いてほしい。


2005年10月31日、沖縄市野球場で

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 2005年10月31日、沖縄市野球場で行われた第117回九州地区高校野球大会準々決勝のシーンが忘れられない。伊志嶺吉盛監督率いる八重山商工は1−3とリードされ、最終回の攻撃に入った▼土壇場での逆転サヨナラ勝ち、八重山初の甲子園出場をつかんだ瞬間だった。震える手でシャッターを押し続けたが、ファインダー越しにのぞくナインの姿は涙でぼやけた。あの興奮は今も鮮明だ▼その後、ナインの甲子園入りから同行したが、試合以外でも印象に残ることがあった。強豪校との練習試合を取材しているときだった▼伊志嶺監督は、少年野球時代から”鬼監督“として有名。ずっと疑問だった。選手が萎縮するのではないかと。ところが、強豪校の監督らは伊志嶺監督の比ではなかった。なんとなく伊志嶺監督が優しく見えてきたのである▼浦和学院のコーチに疑問をぶつけると、こんな答えが返ってきた。「失敗したら厳しく怒られる。そんなプレッシャーに勝たなければならない。高校野球は一度負けたら終わり」。叱責(しっせき)はプレッシャーを与える手段だったのか、と感心させられたのを覚えている▼伊志嶺監督の勇退に当たり、いろんなことが思い返された。筆者にとっても、甲子園での取材は貴重な財産となっている。(比嘉盛友)

注目される八重山の先史時代

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■2万年前の古代人の顔復元

 新石垣空港敷地内の竿(さお)根田原洞穴遺跡の発掘調査が終わることから、県立埋蔵文化財センターによる現地説明会が去る2日行われた。

 2010年、同空港建設予定地の洞穴から発見された人骨は、2万年前の旧石器時代のものと判明し人々を驚かせた。説明によると、同遺跡からは2万年前の人骨を含め約1000点の人骨片が発見された。完全な状態のもあり、保存状態がよい頭骨はデジタル技術を使い、顔つきなども復元したいという。2万年前の渡来人の復元に心が躍る。

 同遺跡は国内最大規模、アジア有数の遺跡になるという。今後は同センター、石垣市教育委員会、文化庁が遺跡の保存方法を検討していくというが、それについては市民の意見も反映させてほしい。人骨の行方も気になるところだ。地元石垣市の所有にしてほしいというのが識者や市民の願いである。

■ロマンあふれる先史の航海再現

 国立科学博物館が実施する3万年前の旧石器時代に台湾から沖縄の島々に渡った人たちがどのような方法で航海を行ったかという「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」は先史時代のロマンがあふれる。与那国島に自生するガマを乾燥させ、蔓(つる)で縛った草舟二そうで与那国比川から西表までの約75㌔をこいで航海するものだ。

 これは、来年7月に予定している与那国~台湾間の航海に向けてのものだという。

 3万年前というと、更新世後期(約2万年前)のころだ。氷河期の最終期で海水面が約120㍍低下し、島域が広がり、石垣島と西表島が一つの島を形成した時代でもある。県内数カ所から発見されている旧石器人が渡来した時期だ。渡来の経路は不明で今回の実験はその謎に挑戦する試みでもある。与那国、西表島間(与那国~台湾)の航海が成功したとしても、現代と氷河期とでは時代が異なり、多くの疑問は残る。しかし果敢な実験は評価される。

■自然環境も議論すべきは?

 あすはシンポジウム「沖縄に国立自然博物館を」実行委員会主催の「沖縄に国立自然史博物館を~島嶼ネットワークの可能性を探る~」が開催される。夜は「八重山は島全体がミュージアム」というトークショーも行われる。これは、日本学術会議が東北と沖縄の2カ所に設立した方が望ましいと提言している国立自然史博物館の八重山誘致に向けたシンポジウムである。

 同館は規模の大きな一館を建設するのか、島々にある自然関係施設とネットワークをつくり、センターのような施設を置くか模索の段階で、そのためのシンポジウムでもあるという。

 誘致に向け幅広い運動を展開してほしい。しかし「琉球列島には世界に誇れる自然が残されている。自然とともに生きる人々の営みも脈々と受け継がれています。この地の生物多様性と自然の懐の深さを世界にアピールする拠点として国立自然史博物館が必要である」という趣意のような現状ではあるまい。むしろ自然破壊や乱獲は進行し、レッドデータブック記載の生物が増加しているのが現状ではないか。「自然の懐の深さ」などは現状認識の甘さとしか思えない。「自然豊かな八重山」も同じだ。

 シンポでは自衛隊基地問題、ゴルフ場建設計画や土地開発等、八重山(沖縄)の自然環境の抱える問題も論議してほしい。でなければ標本と研究者だけの〈自然史〉博物館となろう。

 それにしても、新石垣市立八重山博物館建設は施政方針にもなく、予算も付かず、またも打ち上げ花火で終わるのだろうか。

販売前から大勢の来店者 18日まで全国発送フェア

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パイナップルコーナーでハワイ種のパインを手に取る買い物客=15日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場

 マンゴーやパインの出荷シーズンを迎え、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(本若展充店長)は15日、全国発送フェアを開始、旬の味覚を求めて販売開始前から多くの来店者でにぎわった。フェアは18日まで。

 東京都出身で移住3年目の森村レイさん(35)=西表島大原=は「パインは大好き。冷蔵庫で凍らせてスムージーにしたい」、田盛恵美さん(36)=石垣市=は「この時期はパインやマンゴーを食べるのが楽しみ」、愛知県に住む弟や嫁の実家に送るという小禄直人さん(48)は「先方が楽しみにしているので毎年発送している」と笑顔だった。

 今年は天候不良により、例年に比べ出荷が遅れており、本若店長は「マンゴーの収穫量は例年に比べ減っているが、今後の収穫に期待したい」と話した。

少雨傾向続く 散水呼びかける

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少雨傾向を受け、サトウキビ畑に散水する関係者=15日午前、石垣市真栄里川良原

 八重山地方は6月下旬から雨の少ない日が続いており、石垣島製糖㈱(松林豊社長)はサトウキビへの影響を懸念、葉の黄変やロール現象の発生も予想されるとして散水を呼びかけている。

 同社によると、現在は黄変が生じる手前の段階となっているが、生育旺盛期と重なっているため、被害の発生が憂慮される。

 同社は梅雨明け以降、警戒を強め、緊急事態に対応するセーフティーネット事業の申請を決めた。かん水施設のないほ場では、農家負担が軽減される同事業の利用を促している。

 松林社長は「干ばつ傾向が強い。まだ危機的にはないが、このままだとまずい状況になる。積極的に散水してほしい」、多宇弘充農務部長は「6月下旬から雨が降っていない。キビの生育を妨げないよう対応してほしい」とそれぞれ協力を求めた。

 白保のキビ畑で作業をしていた50代の男性は「キビの伸びが悪く成長が遅れている。スプリンクラーがあるので大丈夫だとは思うが、ロール現象も起こるはず」と気にしていた。

 同事業を活用したかん水の散水量は10㌃当たり24㌧が目安。散水ポンプを積んだダンプ(8㌧)によるかん水は1000円。申し込みは同社農務部(82―3872)か地域の原料委員まで。

 石垣島地方気象台によると、6月16~29日の降水量は平年比で石垣島3%、西表島1%、与那国島12%と少雨傾向だったため、同月30日に農作物の水管理に注意するよう呼び掛けていた。7月1~14日までの降水量は平年比で石垣86%、西表89%、与那国151%となっている。

平久保崎灯台「恋する灯台」に認定 恋愛の聖地や観光資源に

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県内で唯一「恋する灯台」に認定された平久保崎灯台。観光スポットとしてにぎわいをみせている=14日午後

 石垣島北部の平久保崎灯台が、一般社団法人日本ロマンチスト協会=長崎県雲仙市愛野町=と日本財団(東京都港区)の「恋する灯台」に認定された。両団体が12日に発表したもので、全国では20灯台。沖縄県から唯一、平久保崎灯台が選ばれた。

 恋愛の聖地や観光資源として灯台の価値を見直し、海への関心を高めるプロジェクト。平久保崎灯台は石垣島の最北端に位置し、灯台から望む景色は観光客にも人気、観光スポットとしてにぎわいをみせている。

 友人と奈良県から訪れた20代女性は「とてもすてき。次は彼氏と一緒に来たい」と話した。

 石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長は「石垣市の観光のさらなる発展につながる」と期待する。

 恋する灯台は▽場所(非日常感)▽歴史(物語感)▽道のり(到達感)▽ロマン(創造感)▽景観(最果て感)▽形(造形美感)−を基準に認定。

 今後、ショートフィルムの制作やフォトコンテスト、灯台デートコースのワークショップなどの開催を予定しているほか、11月1日の「灯台の日」には認定された20灯台の地域と連携した企画も計画する。

 詳細はホームページ(http://japan-romance.com/)。

特産品PRに格好の機会

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 ▽…与那国町がことし4月から、ふるさと納税の返礼品を3点から21点に増やした。目玉は、30万円以上の寄付者に贈られるカジキ丸ごと1本。話題づくりに丸ごと一本をほしがる人もいるらしく、去る5日に第1号を送った。与那国の特産品をPRする格好の機会となりそう。さて、今後どんな効果が出るのか楽しみだ。

 ▽…第14回俳句in沖縄八重山大会が、17日にまちなか交流館ゆんたく家で開催されるのを前に、石垣港離島ターミナルで学習会が開かれた。大会の優勝チームは8月29日の県大会に参加でき、俳句を知るいい機会だが、周知不足なのか学習会の参加者は5人と少なめ。講師の本木隼人さんは「誰でもいいので参加を」と必死の呼び掛け。少しでも関心のある人は足を運んでみては。

 ▽…石垣市民会館大ホールで行われた宮良長包音楽祭は午後6時に開演したが、会場は空席が目立った。隣の新栄公園で台風1号の影響でこの日に延期されたオリオンビアフェストが行われたため、客足が鈍ったとみられる。ただ、来場者は音楽祭終了後に新栄公園に足を延ばす人もいたはず。2度おいしい思いをしたのでは。

猛暑の中、緑陰のありがたみを感じている。…

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 猛暑の中、緑陰のありがたみを感じている。市中を歩くと余計に感じる。大木の陰に入ると、そこは別天地。風も心地よく、用がなければ終日居たい▼5月に丸裸状にされて、読者から非難を浴びたホウオウ木並木も枝が伸びだし程よい緑陰を提供している。時季の計画的な枝切りだったのなら、ここは役所の皆さんに謝っておきたいと思う▼ただし以前から述べていることだが、台風常襲地ではホウオウ木など折れやすい木は並木に採用しない方がいい。落ち葉も細かく黒斑状に散り清掃も面倒。大木なので植えるなら公園や広い屋敷の一角などが適地。文化会館や旧消防署角の植栽はお手本▼あらためて、島の緑陰候補樹を選んでみた。モモタマナ(クバデーサー)、クロヨナ、ガジュマル、アコウ、ヤラブ、松。いずれも大木になる。松も木陰は涼しいがことしは枯れかけが目立ち、定期的な害虫駆除が必要なようだ▼そこで葉も大きく枝が傘状に横へ広がるモモタマナに着目。海邦銀行角の古木、真栄里公園の成木の枝ぶりは見た目も涼しい。人工ビーチにも植樹された。後で間引きしてもいいので、もっと植えてみたらと思う▼石垣港工事事務所が所管するビーチに隣接する広場周辺にも植えてみたい。程よい緑陰があれば作業でのテント設営の手間も省ける。(仲間清隆)


無料WIーFIが好評 JTA

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中型機(奥)の夏季運航を歓迎する横断幕で乗客を出迎えたJTAの空港職員(手前)=16日午後、南ぬ島石垣空港駐機場

 日本トランスオーシャン航空㈱(JTA、丸川潔代表取締役社長)の中型機ボーイング767―300型機(261席)の初便が16日午後、羽田|石垣路線で就航した。石垣路線では初めて無料のWIーFIによる機内インターネットサービスを提供、乗客から「退屈しない」と好評だった。

 中型機は8月31日までの間、1日1往復2便で運航。提供座席数と、コンテナ輸送が可能な貨物の積載能力がそれぞれ約1.8倍に拡大する。

 この日、羽田から南ぬ島石垣空港に到着した乗客255人は、JTA空港職員が夏季運航開始を歓迎する横断幕で出迎えられた。石垣からは194人が利用した。

 家族5人で北海道からの乗り継ぎ便で利用した笹川淳史さん(36)=伊野田=は「いつもの(小型機)より座席が広くて乗り心地がよかった。無料WIーFIを利用してスマートフォンで子どもとアニメを見ていた。退屈しなかった」と喜んだ。

 初便の機長を務めた日本航空767運航乗員部の中野計人(かずひと)部長(53)は「リニューアルした内装や無料WIーFIで快適に過ごせる。運航は約1カ月半と短いが、羽田から多くの人々を送客したい」と話した。

 中型機は羽田発が午後2時15分、石垣発が午後7時10分。

長包メロディーで魅了 宮良長包音楽祭

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「えんどうの花」を合唱するいしがき少年少女合唱団の子どもたち=16日夕、石垣市民会館大ホール

 石垣市民会館30周年記念・第12回宮良長包音楽祭(石垣市主催)が16日夕、石垣市民会館大ホールで開かれ、8組の出演者らが「山の子守歌」「汗水節」「なんた浜」など素朴で温かみのある長包メロディーを披露した。

 同音楽祭は、沖縄近代音楽の先駆者で石垣市の名誉市民でもある宮良氏の業績をたたえ、長包メロディーを後世に語り継ごうと隔年で開催されている。

 音楽祭には、一般公募で「いしがき少年少女合唱団」や初出演の知名・アイシス・ピローニさん(10)ら3個人5団体が出演。合唱やオカリナ演奏、声楽、バイオリン独奏など多彩な演目で来場者らを魅了した。

 フィナーレは全員で「えんどうの花」を合唱した。

ビール手にステージを楽しむ

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大勢の人でにぎわった「オリオンビアフェスト2016in石垣」=16日午後、新栄公園

 オリオンビール株式会社(嘉手苅義男社長)主催のイベント「オリオンビアフェスト2016in石垣」が16日午後、新栄公園で開かれた。会場では大勢の人がビールを手に、多彩なゲストによるにぎやかなステージを楽しんだ。

 イベントは、地域還元の一環で34回目。同社営業戦略部の伊波靖弘部長は「県内で最初のビアフェストで、これから宮古、本島へと続いていく。八重山だけでなく、国外のファンも増やしていきたい」と話した。

 特設の舞台では、地元出身のBAGADA BAND、本島のDIAMANTES、Manami、宮古島出身の演歌歌手うえち雄大が歌や演奏を披露し、会場を熱気に包んだ。

ヤマネコ以外の動物もひかないで

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 ▽…第3回シンポジウム「沖縄に国立博物館を!」では動物の輪禍も話題に。イリオモテヤマネコを研究する伊澤雅子さんは、ことしのヤマネコの交通事故死が危機的な状況にあると説明した。カエルやトカゲなど車にひかれた動物を狙ってヤマネコが路上に出ることから、「運転するときはヤマネコ以外の動物もひかないようお願いします」と協力を要望した。

 ▽…屋内練習場で17日、行われた石垣在与那国郷友会の親睦大運動会。この日は、与那国島で3万年前の航海を再現する草舟が出発し、久部良と比川では豊年祭があるなど、外間守吉町長ら関係者は忙しい一日となった。中でも、台風の影響で延期となっていた草舟の出発に会員らも「うれしいニュース」と喜んでいた。

 ▽…台湾蘇澳鎮を訪ねた児童生徒が17日夕、大浜信泉記念館で現地の交流の様子を報告した。映像や画像を使いながら時系列で現地での交流の様子などを分かりやすく紹介。みんな楽しく過ごしたことがうかがえた。とても貴重な体験になったようで、充実した表情で発表していた。この経験は、きっと将来につながるはずだ。

市の「文化の殿堂」と銘打ち1986年6月…

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 市の「文化の殿堂」と銘打ち1986年6月にオープンした石垣市民会館が、ことし30周年の節目を迎えた▼その記念事業で先月は、京都フィルハーモニー室内合奏団と島が生んだ歌手・夏川りみの伸びやかな歌声の協演はミミグスイ(耳の薬)だった。このような島では体感できない自主事業をもっと行ってほしいと思う▼市民会館の開館で八重山の音楽や古典民謡、舞踊など文化芸能も大きな変化をみせた。イベントのほとんどが市民会館で催され、毎年60%以上の稼働率は島の人口比からすると全国でもトップクラスではないかという▼最近はさらに催し物が多くなり、特に中ホールは予約が取りづらく、音響や照明、ステージプロデュースなども進んでいることから実演家からは、小グループや個人でも幅広く活用できる音楽、芸能館建設をとの声も聞かれる▼30年が経過し、機材の老朽化や専門職員の退職、異動などで利用者のニーズに応えられないのも事実、それだけに専門技術者の育成は急務だろう。会館利用率の高さは職員の過重負担に支えられているのが現状のようだ▼島の豊かな芸能や音楽を守り育てるためにも発表の場としての市民会館は不可欠。予算を増加し、八重山文化を先導するのにふさわしい活気あふれる場所であってほしい。(辻本順子)

シュノーケリングの女性死亡

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 17日午後0時ごろ、鳩間島の沖合でシュノーケリング中の女性がうつぶせになっている状態で発見され、県立八重山病院に搬送されたが、同日午後3時59分に死亡が確認された。

 八重山署によると、死亡したのは中国国籍で石垣市新川に住むホテル従業員、韓佳佳(かん・かか)さん(29)。

 同署によると、韓さんは同日午前11時ごろから友人2人とシュノーケリングを開始。しばらして友人が韓さんがいないことに気付き、沖合2㌔の海上でうつぶせになって浮いている韓さんを発見した。死因については同署が調査している。

「カヌーうまくこげたよ」 ボーイスカウト石垣第1団

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サマーキャンプでカヌー体験をするカブスカウトの隊員ら=16日午後、名蔵湾

 ボーイスカウト石垣第1団(我喜屋隆団長、団員15人)の2泊3日のサマーキャンプが16日、石垣青少年の家で始まり、園児から小学2年までのビーバー隊、小学3年から4年までのカブ隊、小学6年から中学2年までのボーイスカウト隊合わせて10人が参加した。

 仲間と協力し合いながら自然と親しみ、自然から学び、計画したプログラムを最後までやり遂げることが目的。

 初日は自然の家キャンプ場でテント設営を行った後、名蔵湾でカヌー体験や釣り、星座観察などを行った。

 同キャンプからカブ隊に入隊した新井結大君(竹富小4年)は「カヌーは4度目で波もあまりなかったのでうまくこげた。キャンプファイアが楽しみ」と充実した表情だった。

 2日目は、野底地区に出向き、材料の木工を確保して「マイ箸づくり」に挑戦する。


「八重山が適地」 国立自然史博物館シンポ

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八重山の生物多様性について各文化の研究者が紹介したパネルディスカッション=17日午後、市民会館大ホール

 

各分野の研究者ら提言

 

 沖縄に国立自然史博物館の設立を目指す第3回シンポジウム「沖縄に国立自然史博物館を!」(同実行委員会主催)が17日午後、石垣市民会館大ホールで開かれ、各分野の研究者らが講演やパネルディスカッションで八重山の生物多様性を強調、「ぜひ地元からも声を」と協力を求めた。これに合わせ、八重山3市町、民間団体などが機運を盛り上げようと小中高生の研究発表会、著名人のトークセッションを開催して「八重山が適地」とPRした。シンポでの講演やパネルディスカッションには研究者や地元関係者ら13人が出席してさまざまな角度から発言した。

 島における国立自然史博物館の必要性について花城良廣氏(沖縄美ら島財団理事長)は「沖縄、八重山は中国、東南アジア、メラネシア・ミクロネシア、マレーシアの交差点。だからこの近くに自然史博物館が必要だ」と述べた。

 イリオモテヤマネコを支える西表の生態系について紹介した伊澤雅子氏(琉球大学理学部教授)は「西表はネコ科の生息地としては世界最小の島。在来のネズミがいない小さな島に住み、いろんな動物を食べており、食性の幅の広さは世界一」と貴重性を強調。

 島村賢正氏(アンパルの自然を守る会代表)も「イシガキニイニイやイリオモテヤマネコは非常に狭い空間にいる。こんな地域は他にない。八重山は地理的条件でも博物館の場所に最適」と訴えた。

 八重山の海について菅浩伸氏(九州大学大学院教授)は、世界に誇る五つの特徴として▽黒潮がもたらす熱帯海洋生物▽透明度の良い海▽岸近くの多様なサンゴ礁環境と生態系▽浸食地形も含めた多様な海底景観▽沿岸域に隠されている未知の地形や生態系―を挙げた。

 県の取り組みについて大浜浩志氏(県環境部長)は「沖縄での実現をバックアップしたい」と約束。岸本健雄氏(お茶の水女子大学客員教授)は「学術会議は実行する力はない。国を動かすのは地元の熱い声」と述べ、中山義隆市長は「市民、郡民も機運を盛り上げてもらいたい。今後も誘致の動きを続けたい」と語った。

 実行委員会の西田睦氏(琉球大学副学長)は「場所についてネットワーク型が重要。その際、八重山が抜けることはあり得ない。自然遺産登録を目指しているヤンバルも奄美、西表も(誘致運動を)一緒にやっていくと強くなる。ぜひ八重山は先頭に立ってほしい」とエールを送った。

モズクの調理法教えて

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 ▽…旧離島桟橋を主会場に行われた石垣港みなとまつり。多くの人でにぎわったが、流しそうめんの要領で行われた「モズク流し」が人気だった。子どもたちは箸でモズクをすくうのに無我夢中。大量に取ったモズクに「こんなにたくさんのモズクをどう調理したらいいものか…」と頭を抱えるお母さんも。

 ▽…与那国町観光協会の崎元俊男会長は「与那国の観光は伸びしろがある」として今後の観光振興に期待感を持っている。例えば久部良漁港からパヤオまで30分。釣りを楽しむ洋上体験コースは2時間の短時間で可能だ。ほかに魅力ある資源も多い。航空機も8月から新機材の運航が増えるため、提供座席数も拡大する。町の観光振興は今後の売り込み方次第だ。

 ▽…石垣港みなとまつりの関連イベントとして一般公開された巡視船「いぜな」。石垣海上保安部によると、巡視船の一般公開は5年ぶり。今年4月に尖閣専従警備体制が整ったこともあって実現した。そんなこともあってか、見学者は多かった。家族連れのほか若い女性も目立ち、保安官と一緒に写真を撮る姿も。20代の女性は「制服萌えです」と目を輝かせた。

旧暦6月。この炎暑を俗に「るくんぐぁつてぃだ」…

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 旧暦6月。この炎暑を俗に「るくんぐぁつてぃだ」といい、岩崎卓爾翁は「六月炎熱」の字をあてた。夜はシンガポールやマニラの夜と同じ気温で蒸し暑く寝苦しい熱帯夜。その日数の長さは石垣が日本一。以上は大仲浩夫著「八重山の気象歳時記」(南山舎)から引いた▼「るくんぐぁつ」はまた、「来夏世(くなつゆ)」の豊穣を乞い願う豊年祭のシーズン。昨日は大浜、きょうは川平。時節の到来を待ちかんてぃーする青年たちも多いか▼村々、あるいは島々の祭りは、それぞれに多少なりとも趣が違う。御嶽に旗頭が林立し踊りが奉納される村。あるいは草荘の来訪神が家々を予祝する島。または舟こぎで海のかなたから豊穣を招く島々▼形態やささやかな違いはあれど、それがシマの誇り。共通するのは今年の豊作への感謝と、来夏世の稔りへの予祝、共同体の繁栄を乞い願う世(ゆう)願い▼孫娘の一人がお祭り大好き。豊年祭も、お盆も、祭りとつくもの何でも好き。大興奮である。とりわけ弥勒行列に「ミルク様、カワイイ」と連呼したのには笑った。4歳女児の「かわいい」は最大級の賛辞であり魔法の言葉▼ことしもまた、地域の精神文化である祈りの心の中に身を置こう。村々にも島々にも、私につながる人たちにも来夏世があることを乞い願うために。(慶田盛伸)

草舟、西表島に到着 3万年前の航海再現

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西表島に到着後、港で住民らの歓迎を受ける草舟のこぎ手ら=18日午後3時ごろ、西表島の白浜港

 日本人の祖先による3万年前の航海を再現するプロジェクトで、与那国島を17日朝に出発した草舟2そうは18日午前11時ごろ、約75㌔離れた西表島に到着した。7人ずつ乗り込み、木のかいでこいだが、強い潮流で北へ流されたため、航海を中断。こぎ手は伴走船に移り、草舟も横付けして西表島の手前に移してから、手こぎの航海を再開した。

 プロジェクト代表で国立科学博物館人類史研究グループ長の海部陽介さん(47)は「うまくいかなかったのは悔しい。海の状況がもっと良い日を選んだ方がよいのか、舟の問題なのか。台湾から黒潮を越えて与那国島に渡る航海の実現に向け、結果をよく考えたい」と話した。

 このプロジェクトは、日本人の祖先が3万年前にユーラシア大陸と地続きだった台湾から沖縄の島々へ舟で渡ったと推定し、当時の技術でも作製可能な草舟での航海再現を目指した。海部さんは「今回の航海で謎がかえって深まった」という。

 手こぎの航海時間は約12時間にとどまった。草舟2そうのうち、与那国島を意味する「どぅなん」号キャプテンを務めた居酒屋経営、入慶田本竜清さん(33)は「3万年前の人のこぐ力は僕らよりあったと思う。しかし、2倍、3倍あってもこの流れを越えるのは難しい」と話した。

 一方、「シラス」号キャプテンのシーカヤック(レジャー用小舟)ガイド、赤塚義之さん(37)は「僕らはまだ草舟の技術や使い方をよく分かっていない」と指摘した。

 草舟は南米ティティカカ湖(ペルー・ボリビア国境)のアシ舟がモデル。与那国島に自生する「ヒメガマ」を束ねた草舟を設計し、製作指導した探検家石川仁さん(49)は「舟自体の力は十分あったが、1㍍以下の波、風速2~3㍍が限界かなと感じた。そういう日を選べば航海可能だ」との見方を示した。

モズク流しが大人気 みなとまつりに大勢の人出

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みなとまつりでナマコやヒトデなど海の生き物に触れ合う子どもたち=18日午前、旧離島桟橋

 2016石垣港みなとまつり(同実行委員会主催)が「海の日」の18日、石垣港旧離島桟橋を主会場に行われ、家族連れや市民、観光客らがモズク流しやヨット体験試乗会、船上ライブなど海にちなんだ行事を楽しんだ。

 会場では、八重山漁協が提供した1斗缶10個分を使ったモズク流しが人気。子どもからお年寄りまで大勢の人たちがモズクをすくい取って持ち帰った。美ら海水族館の移動水族館やミニブロックづくり、石西礁湖のパネル展などもあった。

 おわん5杯分のモズクをゲットした髙島忠時君(登野城小5年)は「天ぷらにして食べたい」と満面の笑み。家族と一緒に訪れた島袋優莉香ちゃん(平真小2年)は「いろんなものがあってとても楽しい」と満喫していた。

 夕方には港内の特設ステージで「第17回みなとの夕べ」があり、子どもエイサーやフラダンス、八重山高校カラーガード部の演舞、ミヤギマモルのライブなどで盛り上がった。フィナーレの打ち上げ花火に歓声が上がった。

 まつりは、石垣港の役割をPRしようと、みなと通り会や石垣港湾事務所、市建設部港湾課、石垣海上保安部、NPO法人八重山ヨットクラブ、NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金が実行委を結成して開催しており、ことしで17回目。

 森田安高実行委員長は「毎年、多くの人でにぎわっており、最近は海外からの観光客も増えている。もっと盛り上げていきたい」と話した。

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