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北西部活性化の仕組みも視野に

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 ▽…西海区水産研究所亜熱帯研究センター石垣支所の統合移転で石垣市が旧石垣支所施設の利活用に動きだした。約2万平方㍍の敷地内には水産研究機能を持った施設が並び、今後の展開が注目だ。水産関連や専門分野に特化した学校の誘致など可能性は広がるが、水族館構想との兼ね合いも今後、出てくる可能性は高い。北西部が活性化する仕組みも視野に入れ、明るいニュースに期待したい。

 ▽…青年会議所が高校生を対象に行った架空選挙「八重山大統領模擬選挙」。会議所のメンバー3人が立候補した。生徒たちは事前に候補者のプロフィルや政策を社会科の授業で確認しただけあって、選んだ理由もきっちり。候補者たちも高校生にも分かるように難しい言葉は使わず、八重山に合った具体的な内容。なかでも「自然博物館」の誘致は2人の候補者が掲げた。果たして結果はいかに。

 ▽…JAおきなわ八重山地区営農振興センターが「ひとめぼれ」を出荷した。伴う初荷式で、照屋武美センター長は「(米の)出来はよいと思う。計画は930㌧だが、ぜひ1000㌧を」と”4桁台”を熱望。かなえば「日本一早い1等米」というキャッチフレーズへの新たな追い風にもなるはずだ。ぜひ実現を目指してほしい。


突然、大陸のどこかのまちなか

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 突然、大陸のどこかのまちなかに迷い込んだかと思うほどの人だかりに遭遇した。先日、大型クルーズ船2隻が同時入港した時のこと。乗客ら約4000人が上陸した▼石垣港の沖合に大きな建物のようにクルーズ船がそびえる。10万トン余の「ゴールデンプリンセス号」は巨大すぎて港に接岸できず、次から次へとテンダーボートが出入りし、離島ターミナルへ乗客を運ぶ。バスやタクシーがフル稼働し、スーパー等もにぎわう。週に数回の頻度はあんばいがいい▼沖縄総合事務局によれば昨年、クルーズ船寄港は那覇港が115隻で全国港湾中4位。石垣港は84隻で6位。平良港は13隻で20位。今年は、那覇港が187隻、石垣港144隻、平良港に至っては8倍増の109隻の予定。それぞれ過去最高を記録する▼バスツアーに参加しないフリー客は、730交差点などまちなかの散策、ユーグレナモールでの買い物を楽しんでいる。にぎやかにおしゃべりしながら、その笑顔の数々。これまでにない壮観である▼これが友好、交流だ。お互いを訪問し合い、異文化にふれる。片言であっても言葉を交わすことで、深いつながりを築いていこう▼これなら争いは生まれず、戦争の準備をすることもない。防衛の空白や尖閣を言い募って危機をあおるより、仲良く。柔らかい力こそが必要だ。(慶田盛伸)

「ひとめぼれ」131㌧本島に出荷

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トラックに乗せたことしの一期米「ひとめぼれ」の出荷を見送る関係者ら=13日午前、JAおきなわライスセンター

 JAおきなわ八重山地区営農振興センター(照屋武美センター長)は13日午前、日本一早いことしの一期米「ひとめぼれ」の玄米131㌧を本島へ出荷した。同日、JAおきなわ八重山地区ライスセンターで初荷式があり、関係者らが安全な輸送を願いながら米を積んだトラックを見送った。

 この日、出荷された石垣島・西表島産の米は、農作物検査法に基づく米穀検査で「1等米」と認定されたもので、18日から本島で販売される。本島向け出荷は約350㌧を目標にしている。

 初荷式で同JA八重山地区水稲生産部会の大底洋一部会長は「近年、米の消費量が減っているが、部会として消費量を拡大させるよう頑張りたい」と述べ、同JA八重山地区本部長も兼ねる照屋センター長は「消費者にしっかり安全に届くよう祈念している」とあいさつした。

 あいさつの後は、トラックを酒で清めて関係者らが万歳を三唱し、出荷を喜んだ。

石垣市 旧石垣支所の活用検討

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石垣市が活用を模索している旧西海区水産研究所亜熱帯研究センター石垣支所=5月6日午前、同支所

 西海区水産研究所亜熱帯研究センター石垣支所=石垣市桴海=がことし4月1日に旧八重山栽培漁業センターの国立研究開発法人水産研究・教育機構西海区水産研究所亜熱帯研究センター八重山庁舎(照屋和久センター長)に移転したのを受け、石垣市が旧石垣支所施設の活用に向けた検討に乗り出している。市は「水産に特化した研究施設や専門学校の誘致など、多岐にわたる可能性がある」(南風野哲彦企画政策課長)としている。(砂川孫優記者)

 同八重山庁舎によると、サンゴや魚類などの水産資源管理を研究する旧石垣支所は、業務の効率化を目的にした組織改編で統合された。

 同庁舎は、約2万平方㍍の土地と建物は国に返還される見通し。市は、同施設に備わっている水産研究機能をどのような形で活用できるか検討を始めており、具体的な方針が決まった段階で国と調整する見通しだ。

 八島町の種苗供給施設でアカジン(スジアラ)の陸上養殖に取り組んでいる市水産課は「市の予算との兼ね合いもあるが、(旧石垣支所の)施設を生かした陸上養殖などの可能性も広がる」(平良守弘課長)と話している。

 同庁舎の照屋センター長は「(統合によって)石垣支所でできなかった研究に幅が広がる。地元に広く知られる施設にしたい」と今後の展開に期待を寄せる一方、旧支所の活用にも「多方面で大きな可能性を秘めている施設」と期待を寄せる。

自衛隊配備 2年前倒し報道を否定

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石垣島への自衛隊配備について2年前倒し報道を否定する沖縄防衛局の森浩久企画部長=13日夕、市長室

 沖縄防衛局の森浩久企画部長が13日夕、石垣市役所に中山義隆市長を訪ね、石垣島への自衛隊配備着手を2年前倒しで実施するため来年度予算案の概算要求に用地取得費など100億円前後を計上するとの一部報道について「事実とは違う」と否定した。

 森部長は「市や市民に理解をお願いしているところ。現時点では概算要求を決めたとか具体的なスケジュールは決まったということではない」と述べた。

 中山市長は「そういう記事が出ると、誰かが話したのではないかと思わざるを得なくなる。議論の最中にこういう記事が出てしまうと市民が混乱する。私と市民の信頼関係も崩れてしまう。しっかりと住民にオープンに説明してもらいたい」と要望した。

 2年前倒しや100億円という数字について森部長は「どこから出てきた数字か分からないのでコメントのしようがない」と記者団に語った。

少しは市民の親らしくなった

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 ▽…14日の石垣市議会で一般質問を行った仲間均氏は、砂川利勝氏の選対本部長を務めた中山義隆市長が県議選の結果が出た5日深夜、前津究氏の選対本部を訪ねたことを取り上げた。これには砂川陣営内部から批判が出ているが、仲間氏は「中山市長は熱い魂をもって労をねぎらったのではないかと思っている。少しは市民の親らしくなった」とたたえた。

 ▽…開会中の竹富町議会定例会。2日間にわたって議案審議が行われたが、議員の質疑に対し、当局側が「資料が手元にない」などを理由に、10分ほど中断する場面が数回あり、議長も「関連する資料はすべて準備しておくように」と注意。議員からの指摘もあり、当局側には無駄のない対応が求められそうだ。

 ▽…石垣市宮良の親戚の家に泊まりに来た際、近くの海岸のごみを拾っている大浜小3年の真榮里宗直君。大の海好きで、朝起きたらすぐに海の様子を見に行くという。「ウミガメがビニールをクラゲと間違えて食べてしまい、死んだという話を聞いた」という真榮里君。ごみを拾うのはそういうことをなくしたいという強い思いからだろう。ごみを捨てるのも拾うのも人間。捨てる前に再考を。

石垣島への自衛隊配備計画を

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 石垣島への自衛隊配備計画をめぐり13日の6月市議会一般質問で中山義隆市長は「安全保障は国の専権事項。住民投票はなじまない」と答弁。自ら発議しないとし、議会の意見は尊重するとの考えを明言した▼これまでの市長の言動などから大方予想された発言ではあるが、答弁の「安全保障や防衛は日本全体に関わること。それを一地域の住民投票でイエス、ノーの判断をするのはそぐわない。危険だ」との内容に違和感を覚えたのは筆者だけだろうか▼この答弁内容からすると、一地域の住民は自らの地域の安全な暮らしと平和構築のために意思表示さえ許されず、国の専権事項だから口出しはできないということか。相通じるとの思いですぐさま頭に浮かんだのは、先の大戦で本土防衛の名の下に沖縄を捨て石にした責任者たちの言動だ▼とりわけ戦後の沖縄は、日米安保の軍事的な要石(かなめいし)として重圧に耐え、その現実は今も変わらない。だからこそ沖縄の政治家には他の地域よりも求められているものがある▼国内唯一の地上戦という洗礼。二度と悲惨な戦争はということについては保革を問わず、天命を負っているとの使命感を自覚すべきではないのか▼自衛隊の配備計画は八重山の未来を決める大問題。市民の心を行政に反映させる6月市議会の論戦を望みたい。(鬚川修)

鎮魂の6月に思うこと

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■平和に逆行する安倍政治

 6月は沖縄にとって特別な月だ。それは先の大戦で20万人余もの命が本土防衛の“捨て石”となった「沖縄戦」終結の「慰霊の日」があるからだ。毎年6月23日のこの日は首相も参列して鎮魂の慰霊祭が行われ、平和と不戦の誓いをするが、安倍政権の登場でこの国は再び誤った道を突き進んでいる。

 特に戦後70年の昨年、安倍政権は安保関連法を数の力で強行採決して日本は米軍と一緒に世界のどことでも「戦争する国」に大きくかじを切り、平和国家日本の未来は危うくなった。このまま安保法の施行を許すべきでない。

 沖縄では「基地負担軽減」の言葉とは裏腹に、広大な基地の県内たらい回しで100年も200年も居座る米軍基地の建設が新たに辺野古で強行され、さらに基地のなかった宮古、八重山でも自衛隊配備が進み、沖縄はまた本土防衛の“捨て石”となる「軍事要塞(ようさい)化」が安倍政権の手で強行中だ。

 一方で基地あるが故の米軍犯罪がまたも起き、19日には怒りの県民大会も開かれる。悲惨な戦場となった沖縄から子や孫の未来を危うくする、再び戦争につながる一切の軍事施設や米海兵隊らはすべて撤去されるべきだ。

■お粗末な市議会決議

 この県民大会に対して石垣市議会が事実誤認の実にお粗末な決議をした。大会を主催したオール沖縄会議と立ち位置が違う自民党などの与党が数の力で決議したものだが、いくらもっともらしい理由を並べても、それは高校野球を政治利用した県民大会への言いがかり、いちゃもんにしか見えない。

 議会も過ちがある決議なら直ちに撤回すべきが、それもできずに宙に浮いているというから、議会の仕組みも不思議だ。与党は文言を修正するというがどう調整するか注目であり、その修正した決議はそれで有効なのか。

 その与党は、現在開会中の今議会で自衛隊配備推進派が提出した請願採択を強行の構えだ。なぜ急ぐのか。

 安倍政権は、どんなに反対があっても決めてしまえばあとは何とかなると数の力で強行する。多数与党の宮古島市も配備ありきの強引な進め方が審議会報告に対する市長の改ざん要求になり、市民の強い反発を招いている。

 石垣市の市長も与党もそこに学ぼうとしているのか。反対を問答無用で切り捨てる強引な進め方は必ずどこかで反動が出るはずだ。今の極めて急進的な与党議員にはリベラルな保守層からの批判も少なくない。石垣市の未来を決める案件の判断には慎重さが必要だ。

■改憲と安保法が争点

 既に激化している参院選は、安倍首相が「在任中に成し遂げたい」としていた悲願の憲法改正と、野党が廃止を求める安保関連法の存廃、それに貧困社会の格差是正が主な争点だ。

 しかし首相は選挙戦で憲法改正を封印し、1億総活躍社会やアベノミクスなどの経済政策を前面に出す戦術に転じた。ところが特定秘密保護法も安保関連法も、経済政策を前面に出した選挙に勝利すると突然国会に提出、成立を強行した。今度も警戒が必要だ。

 「慰霊の日」と重なる沖縄の参院選は、県民に差別を押し付ける安倍政治の功罪が検証されるべきだ。


赤く燃える飛翔体 天文台のカメラが撮影

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石垣島天文台スカイモニターカメラが捉えた赤く燃える飛翔体=13日午前0時43分(同天文台提供)

 13日午前0時40分ごろ、石垣市内の上空で目撃された燃える飛翔体は国立石垣島天文台(宮地竹史所長)のスカイモニターカメラ(星空監視用カメラ)に撮影されていた。カメラには細長い飛翔体が燃えながら、西から南南西の方向へ移動する様子が約25秒間捉えられていた。

 一方、隕石が大気圏に突入後、割れて強い光を放ちながら飛行する「火球」(かきゅう)が石垣島など全国各地で目撃されているが、宮地所長は「今回の飛翔体は特徴から火球のような天体現象ではない」としつつ、「ゆっくりとした速さで低い高度を飛んでいることから、誰かが打ち上げた人工物ではないか」とみている。

 この飛翔体は13日同時刻ごろ、市内に住む男性3人から石垣海上保安部や警察に目撃情報として寄せられていた。

冬場観光の魅力探す 八重山研修団が来島し視察

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地元観光業界を前にあいさつを行うJALグループ八重山視察研修団(奥)=14日夜、ホテル日航八重山

 国内大手旅行会社を招待して冬場の新たな旅行商品の創出と掘り起こしを行うJALグループの八重山視察研修団(10社)が14日、2泊3日の日程で来島した。研修には各旅行会社のツアー商品の企画担当者が参加。市内の主要観光施設を巡った後、同日夜、市内のホテルで地元観光業界との情報交換会を行い、八重山観光の魅力について意見を交わした。15日は西表島や船浮で自然体験ツアーを中心に視察する。

 同グループは、夏場のトップシーズンと比べて観光客数が伸びない冬場に新しい体験型ツアー商品を創出し、県外からの送客の増加をねらっている。

 研修に参加したJTB国内旅行第二課の後藤弥砂さんは「離島商品は通年通して人気は高いが、冬場の悪天候が課題。代替案にもなる体験ツアーの創出を考えている。西表の自然遺産登録は付加価値が高いので期待している」と話した。

 日本トランスオーシャン航空の小堀健一販売推進部長は「新たな旅行商品を創出し、昨年の観光入域客数の次に向けた数字をつくりたい」と下期に向けた観光客の送客増に期待した。

ことし5件目の事故死 過去最多上回るペース

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 【西表】13日午後8時20分ごろ、西表島浦内付近の県道215号線で、国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコの成獣(メス)が死んでいるのが見つかった。西表野生生物保護センターは、発見時の状況などから交通事故死と判断した。ことしに入り5件目。過去最多の6件が発生した2013年より早いペースとなっている。西表自然保護官事務所の相原百合保護官は「非常事態。関係機関と連携して交通事故が発生しない取り組みを模索したい」と話した。

 同センターによると、発見した地域住民から連絡を受けた職員が現場から個体を回収。目だった外傷はなく、顔にかすり傷がある程度だが、道路中央に倒れていた状況から、交通事故死と判断した。

 個体は体重2840㌘、体長526㍉。子育て(授乳期)中の母ネコで付近には1、2頭の子ネコがいる可能性が高いため、注意を呼びかけている。

 子ネコがいた場合、自力で生き抜くことは困難なため、同センターでは子ネコを保護するため、捜索を行っている。目撃した場合はヤマネコ緊急ダイヤル(0980−85−5581)への連絡を呼び掛けている。

米原指定海水浴場の進展なし

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 ▽…米原海岸の指定海水浴場にする取り組みが進展していないことが15日、石垣市議会の一般質問で分かった。2014年10月11日付本紙は「米原海岸、指定海水浴場へ」の見出しで1面トップ扱い。指定に向けて動きだすと期待したが、その後の調整はなかったようだ。前回に引き続き、安全対策の観点から取り上げた砥板芳行氏もがっかりした様子だった。

 ▽…八重山農林高校の開校記念集会で講話した㈱丸俊商会代表取締役の砂川省吾さん(50)は取り組んでいるコーヒー栽培や6次産業化のDVDを上映。講演の最後には砂川さんと同校の渡久山修校長が5日に野底マーペーの頂上に登り、ドローンで撮影した映像も紹介。「さぁ、次は君たちの番だ」と生徒にエールを送った。

 ▽…日本民話の会の荒石かつえさん(73)らがみやら保育園で行った民話を聴かせる活動。披露する民話を事前に尋ねたところ「子どもたちの雰囲気を確かめ、その場で決める」ときっぱり。いざ元気な声で民話を語り始めると、落ち着きがなかった園児たちの耳目を一気に集めた。民話のレパートリーは100以上もあり、柔らかい人柄の中にもベテランの風格が漂っていた。

去る4月1日付で沖縄国際大学の第12代学長…

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 去る4月1日付で沖縄国際大学の第12代学長に就任した石垣市大浜出身の前津榮健氏(60)がこのほど帰省し、市内ホテルと出身地の大浜公民館で開かれた学長就任祝賀会・激励会で大勢の人たちから祝福を受けた▼沖国大は元早大総長の大浜信泉氏が学校創立に関わり、キャンパス内に胸像が建立されるなど、八重山とは縁が深く、現在も数多くの学生が進学し、学んでいる▼八重山からは鳩間島出身の大城肇氏が琉球大学の学長に就任しており、八重山出身者2人が同時に学長を務めることは地域の誇りであり、子どもたちの励みとなろう▼前津氏は、行政法、地方自治法、情報公開法が専門。市の情報公開および個人情報保護審査会会長や総合戦略策定委員会委員長などを歴任。毎年、夏休みにゼミの学生を連れて来島し、離島の現状と課題を調べるなど、故郷との関わりを持っている▼離島の学生のために大学独自の奨学金制度の創設に意欲をみせている。経済的な負担が大きい離島の学生にとっては魅力的なことで、ぜひ実現してほしい▼「地域のリーダーとなる世界に通用する人材、『万国津梁』の魁となるような人材の育成に取り組む」と決意する前津氏。学長、理事長の兼務で多忙を極めるが、島の後輩、同大に子を預ける親の一人として活躍を期待したい。(下野宏一)

2種の新種エビを発見 沖縄美ら海水族館

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国頭村安田沖で見つかったチヒロチュウコシオリエビ。液浸標本のため色素が抜けている。本来の色は不明(千葉県立中央博物館・駒井智幸氏撮影)

 【那覇】沖縄美ら海水族館は13日、新種のチヒロチュウコシオリエビと日本初記録種のアデヤカチュウコシオリエビを発見したと発表した。同水族館と千葉県立中央博物館の駒井智幸氏の共同研究で新種および日本初記録種と確認された。

 両エビとも、はさみの先から尾の先まで全長約70㍉。「チヒロ」は、2005年9月に国頭村安田沖の水深1000㍍、「アデヤカ」は07年12月に伊江島沖の水深495㍍の海底からそれぞれ見つかった。「チヒロ」は水深などの単位、「尋(ひろ)」からとり、漢字では「千尋」とし深海を表す。

 「アデヤカ」はオレンジやピンクの鮮やかな色彩。これまでインドネシアからニュージーランドにかけて生息していることが知られていたが、今回の発見で分布域の北限を大きく更新した。

 同水族館職員の東地拓生さんは「沖縄周辺の深海はまだ調査が進んでいない。今後も新種の発見が期待できる」と話した。

 コシオリエビはエビの名前がつくが、ヤドカリの仲間で、世界で280種、日本では今回の2種を含めて38種が確認されている。

新庁舎建設、基本方針・策定業務と並行 6月竹富町議会一般質問

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 竹富町議会(新博文議長)の6月定例会は15日、一般質問に入り、初日は大久研一、東迎一博、波照間純一、山盛力の4氏が登壇した。川満栄長町長の公用車利用で、大久氏が勤務中に公用車を使って歯科医に行っていたことを「私的利用だ」と指摘。川満町長は「業務を優先しているなかで勤務の合間に利用させてもらった」と答弁。許容範囲内として町民の理解が得られる、との考えを示した。

 大久氏は運行日誌の記載に基づき質問。退庁後に居酒屋への送迎にも利用しているという目撃情報があることも追及し、町長は「記憶が定かでない」とした上で、退庁後に懇談会がある場合、自宅を経由して送ってもらう場合があることを認めたが、「個人と会うためにわざわざ送ってもらったことはない」と、不適切な使用を否定した。

 新庁舎建設に関して大久氏と東迎氏が「基本方針策定後に基本設計、実施設計、各種調査を実施すべきだ」とただしたのに対し、上里至副町長は緊急防災減債事業債の申請期限が11月とし「基本方針の策定業務と並行していく形で次年度をにらみながら対応していく」と述べるにとどめた。山盛氏も同減債事業債の活用についてただした。

 東迎氏と波照間氏は波照間島の空路、海路の整備状況について質問。

 空路について東金嶺肇企画財政課長は、航空会社が大阪航空局にパイロットの訓練を申請中で「早ければ9~10月ごろに許可が下りるが就航時期は未定」と答弁。ある程度の見通しが整った段階で航空会社から説明がある、とした。

 海路については、仲盛康商工観光課長が船会社が270㌧型と600㌧型で新造船を検討し、8~9月に県と調整して方向性を明確にする見通しを示した。

 このほか、教育行政や町人口ビジョンなどの質問があった。


石垣空港の駐機場拡張 18年度に完了予定 6月市議会一般質問

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 6月定例石垣市議会(知念辰憲議長)は15日、箕底用一、石垣亨、砥板芳行、宮良操の4氏が一般質問に立った。狭隘(きょうあい)さが指摘されている南ぬ島石垣空港は、国際線ターミナルの増改築に伴い、エプロンも拡大されることが報告された。今年4月から認定こども園に移行したまきら幼稚園とおおはま幼稚園では今なお保育士不足が続いており、賃金アップなどの支援策を求める声が上がった。(4面に質問要旨)

 石垣空港のエプロン拡張については安里行雄建設部長が砥板氏に「県事業だが、国庫補助で本年度の実施設計が認められており、発注に向けてエアラインなど関係機関と調整中。次年度に整備に入り、国際線ターミナルの増改築と同じ2018年度の工事完了を予定している」と説明した。

 宮良氏が質問した認定こども園については、おおはま幼稚園で1人、まきら幼稚園で2人の保育士不足。まきらでは教育委員会の年休代替え職員、再任用職員、午前の幼稚園教諭が交互に午後預かりに対応している。

 宮良亜子福祉部長は「保育士確保に努めているが、現在まで確保できていない。当面、パート就労要綱を活用して人材確保を図りたい」と答弁。質問した宮良氏は「賃金を上げるなど抜本的な対策を打たないと人は集まらない」と指摘した。

 両園では、認定こども園に必要なシャワー設置やトイレ改修など施設整備も行われておらず、宮良部長は「3月に予定し、業者の人手不足で見積もりがとれなかったが、6月7日に発注しており、夏休み中には完了する予定」と答弁した。

 箕底氏が取り上げた市道4号線(総延長2・32㌔、幅員8㍍)は歩道のない区間が多く、安里建設部長は「整備が未着手で大部分が片側歩道。県道に格上げし、県が主体となって幅員14㍍の道路に拡張する計画。2017年度に県に移管し、18年度から地元との調整協議に入ると思われる。合意形成は市で行うことになっている」と答えた。

外国人観光客獲得は攻めの姿勢で

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 ▽…石垣—香港路線を新規開設した香港エクスプレス社の機体が南ぬ島石垣空港に初めて姿を現した。同社は低価格帯と安全性を売りに通年運航を打ち出した。改めて八重山観光の市場価値の高さをうかがわせるが、これで終わりではない。次の可能性をつかむチャンスが目の前にあるのだ。欧米からの外国人観光客獲得を狙うには台湾や香港を経由した誘客はツールとして必要だ。攻めの姿勢で臨もう。

 ▽…石垣市ではことし4月から第3次男女共同参画推進計画がスタートしているが、計画内容に対する庁内の認知度は34%となっている。市議会一般質問で石垣涼子氏が紹介して意識の低さを指摘、金城弘一市民生活部長も「低いと感じている」と認めざるを得なかった。意外と他部署の取り組みを知らない職員は多い。まずは庁内での周知を。

 ▽…梅雨明けが発表された沖縄地方。八重山ではことし大雨が降ったという印象がない。沖縄気象台の発表でも石垣島の降水量は平年の65%と少ない。また、いまだに台風が一つも発生していないことから石垣市在住の男性は「異常気象が起きるんじゃないか」と不安げな様子。今後の気象の変化が気になるところだ。

何年か前、本島北部の伊江島を旅したことが…

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 何年か前、本島北部の伊江島を旅したことがある。同級生の娘さんが島に嫁ぎ民宿を営んでいるということから、何人かで連れ立って訪ねた。本部港から大型高速フェリーでわずか30分の快適な旅だった▼伊江村役場によると同フェリーは、村が616㌧、旅客350人乗りと975㌧、626人乗りの2隻を所有し直営で運営しているが、開業以来赤字はないという▼そこで今の欠航が多い波照間航路を見て思うのが、同航路も民間任せでなく、竹富町が直営あるいは安栄観光と共同運営などで関与すべきではないかということだ▼海路しかない波照間は、夏場も冬場も観光客が安心して島に渡れないなど欠航が多く、輸送機能は不安定だ。その上、ことしは貨物運賃が黒糖出荷は最大3倍もアップし、島の暮らしや観光、農業などの各面に大きなダメージになっている▼本島周辺の離島はほとんどが村営だ。波照間も現状でよいのか竹富町として対応があるべきだ。島の浮沈に直結する波照間航路は今回の貨物運賃上げなど、1社独占ゆえの弊害も少なくない▼島が発展するには、大型船で欠航を少なくするなど航路の安定化が必要。今は航空機も国や県が買ってやる時代だ。竹富町が運営に関与することで大型の高速船導入も支援があり、航路も安定化が望めるはずだ。(上地義男)

きょうから公開審査 4部門に192人挑戦

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第42回八重山古典民謡コンクールの審査基準を確認する審査委員ら=16日午後、本社会議室

 第42回八重山古典民謡コンクール(八重山毎日新聞社主催)の公開審査が17日から3日間、石垣市民会館中ホールで開かれ、奨励普及賞に6人、新人賞に67人、優秀賞に69人、最優秀賞に50人の計192人が挑む。合格発表は19日の審査終了後に行われる。

 審査は、17日に最優秀賞(1~40番)、18日に最優秀賞(41~50番)と奨励普及賞(1~6番)と新人賞(1~67番)、19日に優秀賞(1~69番)を行う。審査開始時間はいずれも午前9時30分から。

 審査に先立ち審査委員会(金城英皓委員長、17人)が16日午後、本社会議室で開かれ、審査基準などを確認した。

 各部門の課題曲と審査委員は次の通り。

 【課題曲】

 ▽奨励普及賞=繁昌節(本調子)、黒島節(二揚)▽新人賞=鳩間節(本調子)、安里屋節(二揚)▽優秀賞=蔵ぬぱな節(本調子)、小浜節(二揚)▽最優秀賞=越城節、たらくじ節(本調子)、しょんかねー節、月ぬまぷぃろーま節(二揚)。

 【審査委員】

 ▽委員長=金城英皓▽副委員長=仲大底博也、前花雄二▽委員=米浜隆二、稲福義男、仲上里隆夫、大浜修、内原加代子、横目貞子、伊良皆貴士、比屋根孝子、糸洌長章、東玉盛靖修、東嵩西美寛、東筋秀盛、長浜寛、大浜浩一

十山御嶽(祖納)今月末完成 豊年祭は新しい拝殿で

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完成が近づいた十山御嶽の拝殿=16日、与那国町祖納

 【与那国】昨年の大型台風で梁(はり)が折れ、屋根瓦が崩れ落ちるなど甚大な被害を受け、4月末から建て替え工事が行われている与那国町祖納の十山御嶽(祖納)が今月末に完成する。7月4日に公民館役員ら関係者が出席し完成式を予定しており、7月24日の祖納豊年祭は新しい拝殿で行う。

 建て替えの総工費は2000万円。町民のほか島外に住む郷友や篤志家、企業から寄付金が寄せられた。

 拝殿は鉄筋コンクリート、一部木造の平屋建て。赤い屋根瓦に白いしっくいがまぶしく、映えている。建築面積は44・89平方㍍と、旧拝殿とほぼ同規模。建物の位置を約1・8㍍後退させて前庭を広くし、これまで手狭だった奉納舞踊などを演じる場のスペースを確保した。

 近所に住む男性は「被災した拝殿を解体したときはもうだめだと心配したが立派な本殿だ、ことしは昨年台風で中止した大綱引きがあるので願いがかなった」と、拝殿の完成を喜んだ。 町民が総出で解体した旧拝殿は1948年(昭和23年)に建て替えられたもので、長い間、島の神事の主殿として人々のよりどころだった。(田頭政英通信員)

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