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乗務員ら中国語学ぶ 加盟全社の講座参加は初

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中国語でタクシーに関する会話を学ぶ市内のタクシー乗務員=市内新川の同支部会議室

 県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(請盛真実支部長、12社)に加盟するタクシー会社の乗務員を対象にした中国語講座(全10回)が7日夕、石垣市新川の同支部会議室で行われ、加盟全社から12人がタクシーの会話に特化した中国語を学んだ。全社の参加は初めて。

 講座は、NPO法人八重山美ら島塾(玉城信夫理事長)が同支部から要望を受けて2年ぶりに開催した。

 乗務員は、中国圏の乗客を対象に「どこに行きますか?」や「目的地まではここから何分です」など、車内で実際に使われる会話を中心に学んだ。

 玉城理事長は「2年前と違い、外国人観光客は増えた。この講座で言語の課題を解消してほしい」と期待。

 増加する海外インバウンドに対して、タクシー乗務員のサービス力の強化を進めている請盛支部長は「外国人客とのコミュニケーションはリピーターの獲得につながる。受け入れ強化をタクシー業界から広めたい」と話した。


遠き島へ想い込め 20人、やしの実流し 石垣島沖

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「愛のココナッツメッセージやしの実流し」で91個のやしの実を海に流す参加者=8日、石垣島沖合(石垣市観光交流協会提供)

 愛知県の渥美半島観光ビューローの事業「愛のココナッツメッセージやしの実流し」が8日、石垣島沖合で行われた。同ビューローと友好観光協会の石垣市観光交流協会など関係者ら約20人が参加し、石垣島から同事業に賛同した20人のやしの実を含む91個に願いを込めて海に流した。

 ことしで29回目となる事業は、島崎藤村による「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ…」という叙情詩「椰子の実」を再現しようと続けられ、やしの実には「波にのせ想いは遥か恋路ヶ浜」と刻んだプレートが取り付けられている。

 石垣島から同県最南端にある伊良湖岬に届くよう毎年約100個のやしの実を海に流しており、2001年8月には同ビューローが拠点を置く田原市の海岸に初めて漂着。これまでに120を超える出会いのエピソードが生まれている。

 この日は、石垣港離島ターミナルで出発セレモニーを行い、中山義隆石垣市長は「毎年、やしの実事業で来島していただき感謝している。この事業を通して石垣市と渥美半島の交流がますます深まることを祈念している」とあいさつした。

 市からはミス八重山の豊里舞さんと新里諒さんも参加。船で沖合に向かい、やしの実を海に流した。

「新夏」が団体初優勝 マドンナは「波乗りレディース」8連覇

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140組1400人が参加した石垣市爬龍船競漕大会の団体ハーリー。息を合わせてかいを漕いだ=8日午前、石垣漁港

 石垣市爬龍船競漕大会は8日、浜崎町の石垣漁港で行われ、中学校、団体、マドンナなど各レースに140組1400人が参加、海人の伝統行事に触れた。1周回500㍍のコース。「1、2、1、2」「はい、はい」とテンポの取り方もさまざまに、息を合わせてかいを漕(こ)いだ。各チームのメンバーはそろいの衣装を着用。赤、青、緑、ピンクなど色とりどりのTシャツが会場を彩った。

 団体ハーリーには70チームが出場。予選8組のレースで1位となった8チームで決勝が行われ、「新夏(しんか)」が連覇を狙う「NFS川良山グループ」に0・06秒の僅差で勝ち、2度目の出場で初優勝を飾った。

 小山豊代表(41)は「去年は予選落ちしたので、ことしは勝負できるよう各自が練習した。去年優勝した川良山を制したので最高にうれしい」と喜んだ。

 41チームがタイムを争ったマドンナは「波乗りレディース」が8連覇を達成。柴川麻衣子主将(41)は「これを目標としていたのでとにかくうれしい。きょうは集中できた。ライバルが出てきたのでより強くなっている」と満面に笑み。

 13チームの壮年は石中22期が23年目の出場で初の栄冠。大城清住監督(60)は「ことしは優勝したいとみんなで頑張った。気心の知れたメンバーなので楽しい。まだまだ若い者には負けない」と意気盛ん。

 8チームが参加した中学校対抗は石垣中野球部に軍配。田本諒主将(3年)は「野球だけでなく、いろんなことでチームワークをつくろうと出場した。野球よりハーリーがきついかもしれない」と苦笑いを浮かべた。

 各レースの結果は次の通り。

 ▽団体=①新夏2分27秒50②NFS川良山グループ2分27秒56③JTAサザンスカイサービス㈱2分32秒97

 ▽マドンナ=①波乗りレディース2分44秒12②ハーリークラブ山根機械工業2分55秒00③株式会社前木組2分55秒81

 ▽壮年=①石中22期2分49秒91②商工11期ターキーズ2分52秒69③石中25期友の会2分55秒

 ▽中学校=①石垣中野球部2分57秒71②石垣第二中B(二中パンツァー)3分15秒③石垣中C(バスケ・サッカー)3分7秒56

 ▽水産関係=①八重山漁業協同組合2分44秒16②第11管区海上保安本部石垣航空基地2分47秒81③石垣海上保安部2分54秒81

市ハーリー 中・西V9 地域の誇りかけ”熱漕”

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上がりハーリーの1周回目でほぼ同時にターンする東1組(手前)と中2組。会場が沸いた=8日午後、石垣漁港

 「ユッカヌヒー」(旧暦5月4日)の8日、石垣市爬龍船競漕大会(同実行委員会主催)が浜崎町の石垣漁港で行われ、航海安全と豊漁を願い、ウミンチュたちが地域の誇りをかけ、力強いカイさばきで熱い競漕を繰り広げた。本バーリーは東一、東二、中・西合同(中一・中二・西)の3組対抗で行われ、「御願」で西組が3連覇、「転覆」を中一組が2連覇、最終レースの「上がり」を中2組が4連覇でそれぞれ優勝。中・西合同が3レースすべてを制し、総合9連覇を達成した。この日は石垣市の伊原間、白保、竹富町白浜、小浜細崎、与那国町久部良でもハーリーが行われた。

 最終レースの上がりハーリーでは、スタート直後から中二組が頭一つ抜け出すと、ターンのたびに差を広げ、最後の折り返し後は、エークを高く上げて力を誇示する「花エーク」を披露、会場を沸かせた。

 上がりを制した中二組の上原正己委員長(63)は「最高の気分。来年は10連覇がかかる。世代交代もしながら目指したい」と語った。

 昨年引退したが、若手が出場できず、急きょ代役でこいだ最年長の金城和伸さん(52)は「1年ぶりのハーリーだったが、優勝できて気持ちいい。ことしで本当に最後。あとは若い世代に託す」と笑顔で話した。

 この日は朝から晴天で午前9時の気温は30.2度。しかし午前11時ごろから雲に覆われ、雨と強風で一時レースが中断する場面もあった。

 ▽御願=①中・西合同(西組)13分47秒47②東二組14分5秒63③東一組14分44秒90

 ▽転覆=①中・西合同(中一組)10分22秒10②東二組10分55秒③東一組10分57秒81

 ▽上がり=①中・西合同(中二組)13分40秒53②東一組14分2秒50③東二組15分5秒47

 ▽総合=①中・西合同(30点)②東二組(18点)③東一組(15点)

【記者席】十分な運営費ないのが悩み

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 ▽…真喜良第2団地自治会室に9日、石垣市子どもセンター(山里館長)が分館として運営する「とびだせ児童館」が開所し、約2カ月ぶりに子どもたちの歓声が戻った。一方、センターととびだせ―を運営する一般社団法人サポートセンターHOPEは、十分な運営費がなく頭を痛めている。山里館長は「おやつなどの差し入れがありがたい」と協力を求めている。

 ▽…12月の全国都道府県対抗中学バレー大会の選抜メンバーに石垣第二中から4人が選ばれている。大阪府で行われる大会は、将来の五輪選手の発掘と中学バレーのレベルアップのために開催。高校バレーを見据え、ネットも高校バレーの高さで行う。7月の県中体連後、2次選考を行い最終メンバー12人まで絞る。選抜メンバーに残れば12月までバレーボールができることに。

 ▽…今年も県のハブクラゲ注意報が発令された。昨年の被害報告は4件と平年に比べ大幅に減少したが、過去には石垣島で子どもがハブクラゲに刺されて死亡したケースも発生しているだけに油断はできない。ハーリーも終わり、本格的な夏を迎えるにあたり、海で遊ぶ機会も増えてくる。被害に遭わないための対策や遭った場合の対応を知っておきたいものだ。

【不連続線】今回の県議選の結果は今月22日…

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 今回の県議選の結果は今月22日公示、来月10日投開票の参院選で3期目を目指す自民党県連会長でもある現職閣僚の島尻安伊子沖縄北方担当相(51)にとってさらに厳しいものとなった▼沖縄の自民党は安倍政権誕生後、米軍普天間飛行場の「県外移設」公約を破った前知事や国会議員らが、翁長雄志知事ら「オール沖縄」勢力に相次いで敗れ、“逆風”の中にある▼その中で島尻氏は率先的に公約を破棄した上、その後の言動が「島売り大臣」と週刊誌に揶揄(やゆ)されるほど、辺野古反対派から反発は強い。それが自らの選挙目前の県議選で“知事派”が大勝したのだから、逆風も逆風だ▼確かに島尻氏は、沖縄の民意を無視する安倍政権に同調。辺野古の反対運動に対する警察や海保の警備強化を求めたり、知事が国と対立している状況が「沖縄予算に悪影響」を示唆するなど、県民代表と思えない言動に批判は少なくない▼安倍政権はこうした沖縄での辺野古移設などの起死回生のため、島尻氏を大臣に起用し3選を期した。ところが基地あるが故の米軍犯罪がまたも相次ぎ、むしろ政府への怒りが高まっている▼その中で島尻氏の子どもの貧困対策予算がどう評価されるか。辺野古移設に危機感を強める安倍政権がどういう秘策を出してくるかが参院選の鍵だ。(上地義男)

ハブクラゲに注意を

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毎年、被害報告が上がっているハブクラゲ(資料写真)

 県が1日に「ハブクラゲ注意報」を発令したのに伴い、石垣市の対策会議が6日午後、市健康福祉センターで開かれた。八重山保健所によると2015年の管内での海洋危険生物などによる被害状況は39件で石垣市30件、竹富町9件だった。14年の72件から33件減少し、平年並みとなり、ハブクラゲの被害も4件と14年の31件、13年の25件から大幅に減少した。

 海岸別の被害報告件数(2001年~15年)で最も多いのは底地ビーチで115件、次いで名蔵湾62件、冨崎61件、米原51件となっている。

 被害報告の多かった底地ビーチではクラゲ侵入防止ネットを設置しているが、「干潮時にはネット外のビーチの広範囲で泳ぐため、被害が多いのではないか」との意見もあった。

 月別では6~8月に被害報告が多いことから、同会議では関係機関と連携し、市民や観光客が被害に遭わないよう▽児童生徒への注意喚起のチラシ配布▽海水浴場、キャンプ場の利用者・観光業関係者への注意喚起チラシ配布▽市役所をはじめ行政施設などにチラシ配布▽八重山保健所は毎月の被害報告件数を市健康福祉センターに通知し、同センターがフェイスブックで注意喚起する▽被害報告に応じて緊急時一斉放送無線を活用して迅速な注意喚起を行う▽市消防本部は被害件数や場所などをホームページにアップしてリアルタイムに情報を提供するーなどの対応を行う。

【南ぬ浜町人工ビーチ】来月1日から供用開始へ

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来月1日から9月末までの間、供用される予定の人工ビーチ=7日午後、南ぬ浜町

6月議会に使用料条例提出

 

 南ぬ浜町で整備が進められている人工ビーチは、7月1日から一部の供用が始まる予定だ。石垣市港湾課によると、突堤の工事があるため9月までの暫定供用となる。海浜緑地で昨年10月に着工したトイレ・シャワー室などが完成しており、市は開会中の6月定例市議会に使用料を規定する条例の一部改正案を提出している。

 同課によると、覆砂が終わっている人工ビーチ約250㍍。このうち70㍍~100㍍の区間にハブクラゲネットを設置し、遊泳区域として利用してもらう考えだ。

 海浜緑地には管理棟、男子トイレ棟、女子トイレ棟が整備されており、男女のトイレ棟にはそれぞれシャワー室7カ所、コインロッカー80個を備えた更衣室がある。

 使用料案によると、コインシャワーは3分で200円、コインロッカーは1回300円。ほかにパラソル、チェアを500円で貸し出す予定だ。


【県議選】八重山の振興に決意

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沖縄県議会議員選挙で当選し、固い握手を交わす砂川利勝氏(左)と次呂久成崇氏=9日午前、県庁講堂

 【那覇】5日の第12回沖縄県議会議員選挙で当選した議員への当選証書付与式が9日午前、県庁で行われ、石垣市区の砂川利勝氏(52)=自民・現1=や次呂久成崇氏(42)=無所属・新ら48人に県選挙管理委員会の当山尚幸委員長から当選証書が手渡された。

 2期目の砂川氏は「八重山の声をしっかりと県政の場に届け、離島の格差是正を一つ一つ解決していく。国境の町がゆえの役割などを政府や県に訴えていきたい」と決意を新たにした。

 初当選の次呂久氏は「身近な政治、寄り添った政治を目指し、各地域の意見を聞いて県政に反映させたい。翁長県政を支える一議員としてしっかりと取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 冒頭のあいさつで、当山委員長は県選管の国頭郡区での当落が入れ替わった集計ミスについて謝罪した。

【記者席】寂しく感じる人も多いのでは…

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 ▽…ココストア美崎店が10日、閉店した。経営者の仲間重昭さんは、美崎町の防犯に貢献したことを自負している。コンビニがあると、24時間営業のため夜間でも周辺を明るくし、店員が常時いるので事件事故のときには通報ができる。さらに危険を感じた人が駆け込むこともできる。そういう安心感があった。10日夜から寂しく感じる人も多いだろう。

 ▽…西表産ブランド米のミルキーサマーを使った蒸しパンが14日から県内で発売される。沖縄を訪れる観光客が手に取ってくれることで竹富町のPRにつながることが期待されている。町観光協会によると西表島はイリオモテヤマネコなどで知名度が高いが、竹富町の名前を知らない人も少なくないとか。知名度が上がることで、ピカリャ~のゆるキャラ人気の上昇にも期待。

 ▽…石垣市老人クラブ連合会の第36回ゲートボール大会。9チーム約60人が熱戦を展開したこの日の午前中は強い雨が降った。この影響で予選は一時中断され、コートも水を含むなど競技するコンディションが一変。それでも選手であるお年寄りたちは、何一つ動じることなく、はつらつとプレーを継続。これも長年の経験か。

【不連続線】朝のささやかな楽しみの一つは

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 朝のささやかな楽しみの一つは、NHKの連続テレビ小説をみること。現在は「とと姉ちゃん」が放映されている。「暮しの手帖」の創刊者である大橋鎭子、花森安治をモチーフとしたフィクションドラマだ▼先日、こんな場面があった。きれいな包装紙をもらったときに雑誌や本のカバーにしているという東堂先生(片桐はいり)が、教え子の主人公常子(高畑充希)に何げなく言ったセリフ▼「ささやかですが、こうした心がけが小さな幸せを生むと私は思っています」。感受性豊かな常子の琴線に触れた。筆者もハッとした。当たり前だが、日常は映画やドラマのようにはいかない。単調にみえる▼しかし、「ささやかな心がけ」という視点でみると、また違った世界が見えてくる。例えば、小学1年の次男を学校まで送るときにみる光景。校門の前で校長や児童、ボランティアの交通指導員らが「おはようございます」とあいさつし、ハイタッチで迎える。いつもよりほほ笑ましく思えた▼自身のささやかな心がけ、周囲へのささやかな心遣いで、日常生活の中に小さな幸せを見つけたり、感じたりすることができる▼東堂先生の言葉からそう感じたが、はて、自分はどうか。自身のささやかな楽しみはあっても…。ハッと気づき、反省させられた。(比嘉盛友)

【社説】「寄り添う」内実を見る

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■沖縄に冷淡な日米両国

 「寄り添う」は、今や使い古された言葉だ。本来は、そばによること、もたれかかること。転じて、ともに支えあい、苦難を乗り越えることなどを意味するが、残念ながら政治的な手あかのついた陳腐なものとなった。

 安倍政権は、沖縄の基地負担軽減に関して「沖縄県民の心に寄り添う」という。民意を無視して進める辺野古新基地建設がなぜ県民の心に寄り添うことなのか、理解に苦しむ。

 一義的には、普天間飛行場閉鎖をもって「沖縄の基地負担軽減」、従って「寄り添う」と言いたいのだろう。県民からすれば、移転先が県外、国外でなければ負担軽減にならず、対米追従で県内押しつけにこだわるから「寄り添う」ことにならない。

 政権の視線の先には米国と本土国民しかなく、沖縄をみていない。「政府は懸命に努めているが、沖縄県民だけが理解してくれない」とでも言いたいのだろう。

 伊勢志摩サミットの前日、女性遺体遺棄事件で急きょ開かれた日米首脳会談では、「実効性ある再発防止策」と「基地負担の軽減」が繰り返された。もはや神話である。71年間続く凶悪犯罪への県民の怒りは、何も顧みられない。

 また、地位協定の改定を求めるどころか、辺野古新基地建設が「唯一の解決策」と大統領に伝えたという。沖縄に冷淡な日米両政府のありようを際立たせた。

■被爆者に寄り添う大統領

 サミットを終えたオバマ米大統領は、原爆投下を命令した大統領職として初めて広島を訪問した。原爆資料館で被爆の実相にふれ、平和記念公園で原爆慰霊碑に献花、戦没者を追悼し、そして被爆者に歩み寄った。

 多くの人々が見守るなか、被爆者に語りかけ、抱擁し合った。謝罪の言葉はないものの、「寄り添う」姿をみせた。米大統領は名優である。たとえ演出上の戦略であったとしても、「核無き世界」の実現に向けたゆるぎない誓い、決意を世界中に強烈に印象付けた。

 レガシー(政治的遺産)づくりの一環と言われるが、広島訪問の意義は大きく評価される。報道も「戦後の新たな節目」「歴史の新たな日」などとおおむね肯定的に伝え、謝罪の有無を別として日米双方ともに好意的に受け止めている。

 大統領は、被爆者に寄り添うことで、広島や長崎両県民のみならず双方の国民にあった、深い心のわだかまりをなくす努力に成功したといえるだろう。

■米軍首脳が「寄り添う」と

 一方で在沖米軍トップの四軍調整官が28日、記者会見を行い再発防止に取り組むことや綱紀粛正策を発表した。理解できない発言が目立った。

 「沖縄県民に寄り添いたい」と「われわれも傷ついていることを理解してほしい」、「県民とわれわれの間にくさびを打ち込まないでほしい」等々。

 地位協定に守られる治外法権の「特殊な地位」にありながら、軍を擬人化し一市民的な表現で県民の理解と信頼、同情を求められても迷惑でしかない。「誰の口が言う」のか。

 普天間閉鎖・辺野古新基地反対運動は、県議会抗議決議で「全海兵隊撤退」まで踏み鋳込む広がりをみせてきた。このまま日米両政府の不誠実が続けば、嘉手納を含む全基地撤去を求める闘争につながる。

 米軍首脳発言は、それを恐れている。

美崎町の“ホッパー”閉店 市内コンビニ第1号店

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閉店に伴い、看板などが取り外されるココストア美崎店=10日午前、美崎町

 石垣市内で第1号店のコンビニエンスストアとして1987年12月にオープンし、コンビニ進出の先駆けとなったココストア美崎店が10日、閉店した。県内でも4番目のコンビニで、唯一現存する店舗。開店以降、繁華街を照らし続けた店舗は利用者から惜しまれつつ、28年6カ月の歴史に幕を閉じた。

 美崎店を経営する(株)仲間商店(仲間重昭代表取締役)の仲間重治会長(当時代表取締役)が時代の流れをいち早くとらえ、同業者らと出店を模索。同業者が開店させた後、ほどなくして仲間商店が事業を引き継ぎ、本格的にコンビニ経営に乗り出した。

 当初は「ホットスパー」の店名で、「ホッパー」の愛称で親しまれた。2008年3月にココストアに店名を変更した。

 コンピューターでの商品管理、コンビニ独自の接客など、旧来の商店経営とは違ったスタイル。仲間会長は「接客や端末操作など教育システムがなかったので苦労した」と振り返り、

 「当時は景気がよくて美崎町は活気があった。これも時代の流れだが、長くやってきたのでやっぱり寂しい」と閉店を惜しむ。

 仲間代表は「長期にわたってご愛顧いただき感謝に堪えない。24時間営業で周囲を明るく照らしていた。美崎町の防犯面にも貢献できたかと思っている」と話した。

N響が与那国にやってきた 中学校吹奏楽部とコラボも

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場内を移動しながらビオラを演奏、児童らと交流する奏者=7日、与那国小学校体育館

 【与那国】コンサート「NHKこども音楽クラブ~N響が与那国小学校にやってきた~」(NHK沖縄放送局主催)が7日午前、与那国小学校体育館で開かれ、N響メンバーが「白鳥」や「浜辺の歌」「てぃんさぐぬ花」など8曲を演奏し、子どもたちを楽しませた。また与那国、久部良中学校吹奏楽部の生徒らとコラボも行った。

 バイオリン2人、ビオラ、チェロ各1人の計4人の奏者が楽器の仕組みを説明した後、ドボルザークの「弦楽四重奏曲12番ヘ長調『アメリカ』から第1楽章」、「アナと雪の女王」「Let It Go」を演奏、児童らを魅了した。  

 会場からは「バイオリンとビオラの違いが分かった」「ビオラの生の音を初めて聞いた」などの声が聞かれ、一曲ごとに拍手を送っていた。

 続いて与那国、久部良両中学吹奏楽部と「与那国小唄」「ひまわりの約束」をコラボ演奏。城間美栄さん(久部良中2年)のお礼の言葉に続き、譜久嶺加歩さん(与小6年)は「三線を習っているのでいろんな楽器の音に興味がある。コンサートを参考にしたい」と感想を述べた。

 会場には他校の児童生徒やN響ファンの住民らも詰め掛け、生の音楽を聴く機会の少ない本格的な演奏に聴き入った。(田頭政英通信員)

ピカリャ~のミルク蒸しパン14日発売 西表産米を使用

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14日から発売される「ピカリャ~のミルク蒸しパン」をPRする竹富町観光宣伝部長のピカリャ~=10日午後、町観光協会

 西表産ブランド米のミルキーサマーを使った「ピカリャ~のミルク蒸しパン」が14日から県内のコンビニやスーパー、量販店などで発売される。価格は130円(税別)で材料がなくなり次第終了となる。発売するオキコ株式会社(仲田龍男代表取締役社長)の地域応援プロジェクト「Yummy!UCHINA」の一環。

 ミルキーサマーは県の水稲奨励品種で、昨年3月に国が県産米銘柄として設定。「ひとめぼれ」と同程度の食味がある上、粘りが強く冷めても食味が落ちにくいという特徴がある。

 蒸しパンはミルキーサマーの米粉を生地に練りこみ、ミルク風味でふんわり仕上げている。

 パッケージにはピカリャ~のイラスト、裏面には竹富町をPRするメッセージが掲載されている。

 蒸しパンの発売を発表した町観光協会の井谷信吾事務局長は「ミルキーサマー以外にも町内産のものがいろんな形でコラボレーションできれば、6次産業化につながるので、期待が膨らむ」と話す。

 現在、町内での販売は予定していないが、希望する店舗があれば検討するという。

 オキコでは、地域のマスコットキャラクターをパッケージに起用し、地元の食材や特産品を製品に使用することで地域特産物のPRと地産地消の推進を図っている。これまでにも豊見城市産のマンゴーを使った「マンゴーホイップメロン」、中城村・護佐丸の島ニンジンを使った焼きドーナツなどを販売してきた。


大被害阻止で早急な対策を

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 ▽…石垣市内のデイゴがガの幼虫と思われる虫の食害に遭って無残な姿になっている。夏場は葉が青々と茂って木陰をつくり、通りを歩く人たちを強い日差しから守ってくれていた。市役所敷地内のデイゴも被害に遭い、訪れた市民は「こんな姿になってかわいそう」と心配顔。市や県では「まだ現状を把握していない」としているが、早めの対策が必要だろう。

 ▽…第71回八重山地区ミニバスケットボール夏季大会。混成クラスでは竹富町から出場したチームが熱戦を展開している。大会参加には日程調整など入念な事前準備と保護者の協力を必要とする離島勢。試合にかける思いも強く、ベンチに座る選手たちの後ろには保護者がズラリ一戦一戦の声援にも熱がこもる。親子の団結力にも注目だ。

 ▽…八重山の歴史を広く知り、古文書に親しむことを目的とした市立図書館の耳学問の会が11日、開講した。募集人数25人に対し30人の応募があり、開講式には29人が参加。会場の同館2階会議室はいっぱいの状態に。同館の野底由紀子館長によると、「回を重ねるごとにとても好評。2、3日で定員に達した」とか。今後、応募人数はさらに増えるかもしれない。場所の変更など検討が必要かも。

梅雨の戻りか、慈雨で島のグリーンが映えて…

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 梅雨の戻りか、慈雨で島のグリーンが映えている。本日は犬の遠吠え、また吠えていると思ってお読みください▼定期的に取り組んでいる大浜から空港入り口までの国道ヤラブ並木の新芽摘み作業を終えた。早朝にもかかわらず、轟橋近くの畑はオクラ収穫に精を出す皆さんが見える。あいさつを交わして歩を進める▼「新芽摘みもありがたいが植栽マスの繁茂した雑草刈りも同時に進めてくれないか。その分の手間賃はもらっていないの」と聞かれることが多く、返答に窮している▼奉仕活動を始めて4年もたつのに世間では、いまだ、私たちが給金をもらっていると思っている人が多いのに戸惑う。実際その繁茂している雑草には、作業している私たちが一番困っているのに▼ヤラブの根元の芽を摘むには雑草をかきわけなくてはならず「長いものがいてかまれでもしたらどうするか」メンバーは談笑しながらも、そんな万一も考えて慎重に作業を行っている。心配なのは、小学校の登下校で国道を利用している子どもたち。雑草で狭められた歩道を歩いてハブにかまれでもしたらどうする?▼近年はやりの管理者を訴える挙に出るか。私たち同様、不注意ゆえのかまれ損と笑って済ませられるか。定期的に雑草を刈ってさえいればそんな話は出てこないのにね。(仲間清隆)

多彩な歌と踊り披露 大浜青年会が文化発表会

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大浜青年会の2016年度文化発表会で「川良山節」を披露する会員たち=11日夜、大浜公民館

 「青年会の誇りを胸に伝統を守り・極め・翔く」をテーマにした大浜青年会(大益光太郎会長、16人)の2016年度文化発表会が11日夜、大浜公民館で開かれた。多彩な歌や踊りが舞台を飾り、来場した多くの地域住民から大きな拍手を受けた。

 2部構成の発表会は、「白保節」で幕開け。会員たちが「鳩間節」や「川良山節」などの伝統芸能を次々に披露した。

 2部は、活動の様子を紹介するスライドショーをはじめ、「クイズ!ホーマヌヤ」「オヤケアカハチ物語」など、創作した演目で会場を盛り上げた。

 大益会長は、多くの集落で課題となっている青年会の会員不足に触れながら「若者の道しるべとなるよう活動を頑張りたい。青春は学生時代だけではなく、青年会も青春の一つ」と述べ、活動に参加協力を呼び掛けた。

 同公民館の當山信佳館長は、同青年会の歴史について述べながら「公民館の中核は青年会。16人の活動を頼もしく思っている」と激励した。

ライブとお笑いに酔う ビーチフェスタ

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 「石垣島トロピカルラヴァーズビーチフェスタ2016」(同実行委員会主催)が11日、フサキリゾートヴィレッジで開催され、トレモノやハナレグミ、県出身のモンゴル800など人気アーティストら11組が出演し、ライブやお笑いなどのステージを展開。県外からのツアー客をはじめ地元の多くの若者が来場し、石垣島の夏最大の野外音楽イベントを満喫した。

 ステージは砂浜と中庭の2カ所に設けられ、海に面したトロピカルステージにはトレモノほか7組のアーティストが出演。軽快なライブで盛り上げた。中庭のラヴァーズステージでは、元ちとせのライブや人気お笑いタレントのエハラマサヒロによるお笑いステージなどが繰り広げられた。

 1週間前に石垣島に越してきたばかりという清水英里子さん(35)=ヨガインストラクター=は「ビーチフェスタは初めて。2時すぎに会場に来たが、楽しいので最後のリップスライムのステージまでいる」と話した。一緒に来場した宍戸友絵さん(33)=三重県=は「海が見えるいい雰囲気のなかで音楽が楽しめるのでとても楽しい。ステージだけでなく会場全体もいい感じ」と笑顔だった。

 1年前に東京都から石垣島に移住したという20代の女性は「きょうは時々小雨が降っているが、全然気にならないくらい楽しんでいる。島にこういう野外イベントがあるのはいいと思う。来年も絶対来る」と語った。

デイゴ食害、来年の開花懸念 県は害虫特定できず

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ベニモンノメイガやタイワンキドクガなどの幼虫による食害に遭ったとみられるデイゴ=6日午後、石垣市役所

 石垣市内でデイゴの葉がガの幼虫によるとみられる食害に遭い、来年の開花への影響が心配されている。石垣市役所や市教育委員会、マンタ公園、新川公園、登野城小学校などで被害が確認されている。県八重山農林水産振興センターによると、ベニモンノメイガやタイワンキドクガではないかとの情報が寄せられているが特定できていないという。デイゴヒメコバチの防除に取り組んできたNPO花と緑の石垣島の前津栄信理事は「このまま葉が食い尽くされれば光合成ができずに木が弱ってしまう」と述べ、来年の開花への影響を懸念した。

 同NPOによると、どちらの幼虫もデイゴに致命的なダメージを与えることはなく、デイゴヒメコバチほどの深刻さはないとされているが、葉が食害に遭ったデイゴを見た市民は「ことしはきれいなデイゴがたくさん咲いていたのに、こんな姿になってとてもショック。元気になってほしい」と話す。

 ベニモンノメイガの幼虫は人への被害はないが、「プー」の呼び名で知られるタイワンキドクガの幼虫は毒針毛という毛で覆われ、皮膚に刺さると激しいかゆみを伴う皮膚炎を起こす。風で飛んできた毒針毛でも接触すると皮膚炎を発症する恐れがある。

 同NPOでは「施設の管理者がしっかり対策を行ってほしい」としている。

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