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梅雨ナカユクイ続く

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梅雨の中休みが続く石垣島地方。サルスベリが咲き出し、青空に映えた=4日午後2時ごろ、石垣市登野城

 きょう5日は二十四節気の一つ「芒種」(ぼうしゅ)。沖縄では5月20日の小満から6月5日の芒種までを「小満芒種」(スーマンボースー)と呼び、梅雨期間中で雨の多い時期とされているが、ことしは5月16日の梅雨入り後、数日間は前線が活発化したが、5月26日以降、晴れの日が多く、梅雨の中休み(ナカユクイ)が続いている。 

 4日も青空が広がり、与那国空港がある所野で全国でことし最高となる33.1度を観測したほか、石垣市登野城と盛山で32.9度と各地で軒並み32度以上の真夏日となった。

 石垣島地方気象台によると、この晴れ間は梅雨前線が高気圧に押されて、北上しているため。週間天気によると、6日からは梅雨前線が南下してくるため、曇りや雨の日が多くなる見込み。

 ちなみに、梅雨期間中の各地の雨量は次の通り。 石垣島89.5㍉▽西表島92.5㍉▽与那国島85㍉


【沖縄県議選】投票率は68.22%

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繰り上げ投票でひと足先に投票する有権者ら=4日午前、竹富島まちなみ館

 【竹富】任期満了に伴う県議選石垣市区(定数2)の繰り上げ投票が4日、竹富町内8カ所の投票所で行われ、2196人が投票した。

 投票率は68.22%で2012年6月10日に執行された前回の県議選(70.28%)を2.06ポイント下回った。開票は5日午後8時から石垣市商工会館ホールで行われる。

 竹富島では、出勤前の観光業者や地域住民が投票所を訪れ、一足早く審判を下した。

 投票を終えた50代男性は「県全体では普天間基地や辺野古のことも大変だと思うが、離島の苦しみも理解してもらい、声を届けるだけでなく課題を解消してもらいたい」と話した。

 当日有権者数は3219人(男1676人、女1543人)で、前回から75人増えた。

【記者席】「愛楽加笑」精神受け継ぐ

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 ▽…社会教育学級「新川(愛・楽・加・笑)婦人学級」が開級した。この、愛・楽・加・笑(あらかわ)には「愛と楽しみを加えて笑いを届ける婦人会」の意味が込められている。この日の会場は窓を開ければ心地よい風が吹くも室温は高い。制作中の会員も暑さに集中力を奪われるかと思いきや、笑顔で学習を楽しんでいる。「愛楽加笑」精神を受け継ぐ婦人の姿はまさに「読んで字の如し」だ。

 ▽…宮良小学校の恒例行事、川下りが行われた。同行事は1980年にスタートし、今回で37回目。豊かな自然の中を手作りのいかだで川を下るというのは貴重な体験。子どもだけでなく、保護者にも人気。過去には親の転勤があっても、父親だけ単身赴任させ、子どもと母親は川下り体験をするため、転校を1年遅らせたという家庭が何件かあったとか。

 ▽…5日(旧暦5月1日)に行われた「分かしハーリー」。レース前に行われるのがコースを決めるためのブーサー(沖縄じゃんけん)。その日の波の状況などでどこを走るかが重要となるため、勝った組が好きなところを選ぶ。ブーサーは中一組が勝ち「いつもこいでいる場所」の北側を選択。続く中二組が真ん中。西が北側となった。コース選びが勝負にどう左右したかは分からない。

明るく楽しく学ぶ 愛楽加笑婦人学級が開講

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西村佑子氏(右)の指導で新聞紙を使ったコサージュ作りに挑戦する会員=5日午後、新川公民館

 石垣市教育委員会が新川婦人会を対象に実施する本年度の社会教育学級「新川『愛楽加笑』(あらかわ))婦人学級」(学級長・仲座友子婦人会長、25人)の開級式が5日午後、新川公民館で開かれた=写真。

 婦人学級は、集団学習を通じて地域組織会員の交流や新会員の掘り起こしなどにつなげるのが目的。

 新川婦人学級では、12月4日までの期間中にエコクラフトバッグ作りや救急処置講習会、民話の里巡りなど6項目全8回の学習を行う予定。講師も地域在住者を中心に選定。初日は西村佑子氏を招いて新聞紙でコサージュ作りを行った。

 開級式で市教委いきいき学び課の丸山さい子課長は「女性ならではの学習項目や地域ニーズに合った内容を楽しく学んでほしい」とあいさつ。仲座学級長は「この学級が会員同士の交流の場となってほしい」と期待した。

宮良小が恒例の川下り 宮良川流域の動植物観察

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力を合わせ、恒例行事の川下りを行った宮良小の児童ら=5日午前、宮良橋から撮影

 宮良小学校(桃原修校長、児童134人)の恒例行事「われら探検隊・川下り」が5日午前、宮良川で行われ、6年生20人が保護者とともに、赤下橋から河口まで約2.5㌔のコースを手作りのいかだで下った。

 同行事は1980年から続き、今回で37回目。午前6時45分に同橋から出発。宮良川流域の動植物などを観察しながらゴールのミニンヤーの浜を目指した。

 午前9時ごろの宮良橋通過時には、橋の上から在校生や地域住民、父母らが「おかえり~!」と声を上げて出迎えた。

 川下りを終えた6年生の山口菜々美さん(11)は「大変だったけど、みんなで力を合わせて川下りができたことは楽しく、すてきな思い出になった」、仲筋空咲さん(12)は「たくさんの自然があったが、なかにはごみなどもあって、とても残念だった。クリーン活動などがあれば参加したい」とそれぞれ感想を述べた。

ユッカヌヒー いよいよ8日に本番

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分かしを制し、上がりハーリーへの出場を決めた中二組の漕ぎ手たち=5日午前、い石垣漁港

 ユッカヌヒー(旧暦5月4日)8日の出場種目を決める中・西合同(中一・中二・西)の「分かしハーリー」が5日午前10時から石垣漁港で行われ、1位の中二組が「上がり」、2位の西組が「御願」、3位の中一組が「転覆」への出場が決まった。

 レースは本番と同じ800㍍を3周回する2400㍍で行われ、好スタートを切った中一組がトップで最初のターン。しかし中二組が徐々に追い上げ逆転。このまま逃げ切るかと思われたが、2周目の折り返しで西組が見事なターンを決め並んだが、力及ばず、中2組が4年連続となる「上がり」への出場を手にした。

 中二組1番エークの渡久山朝秀さん(36)は「西組に最後のターンで並ばれたが、ラストスパートで振り切ることができた」と経験の差を見せつけた。

 中・西合同9連覇にも「上がりハーリーへの挑戦権を得ただけ。本番に向け、ギアをもう一段上げていきたい」と話した。

 中二組の上原正己委員長(63)は「うちは他より2回り近く年齢も上。ようこいだ。根性が違う。タイムも13分44秒と去年より速い」とこぎ手をねぎらった。

 出走は完全優勝した昨年と同じとなり、各組がそれぞれのレースに向け追い込みに入る。上がりハーリーは中・西合同では8連覇中で中二組としては3連覇中。御願は西組が2連覇中で、中一組の転覆は連覇がかかる。

【沖縄県議選】次呂久氏が初当選 砂川氏は2期目

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万歳を三唱して再選を喜ぶ川利勝氏(中央)と支持者ら=5日午後9時5分ごろ、選対事務所

 県議選石垣市区(定数2)は5日、投開票が行われ、現職の砂川利勝氏(52)=自民公認、公明推薦=が9385票を獲得して再選、元市職員で新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=が8056票を集めて初当選した。次呂久氏は、1980年の県議選で42歳の若さで初当選した伊良皆高吉氏に並ぶ市区最年少県議となる。前市議で新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=は、80年選挙に出馬した父・武氏(故人)に続き親子2代で挑戦したが、5478票にとどまり、念願はかなわなかった。投票率は55.18㌫で前回65.17㌫より9.99ポイント低下した。

 保革それぞれが1議席を分け合う石垣市区は、保守系唯一の候補、砂川氏の当選が確実となっていたため、実質的には革新系の前津氏、次呂久氏の争い。

 次呂久氏は、革新政党や市議らで構成する候補者選考委員会の要請を受け出馬を決意。昨年9月末で市役所を退職し、翌日から街頭に立ち続け知名度向上に努めてきた。

 子育て支援や生活保護などを担当した行政経験を「新戦力」としてアピール。次呂久氏を後継者とする髙嶺善伸県議が全面的に後押し、社大、社民、共産の各政党、労組などの組織のほか、次呂久氏の同級生や地域の若者でつくる支持グループ「NEXT6」が運動を展開、若年層からも幅広く支持を集めた。

 前津氏は、市議を対象外とした選考委の方針に反発して離脱、昨年6月に後援会を立ち上げるなど地道な活動を開始。市議3期10年の経験・実績を「即戦力」としてPRし、社大八重山支部のほか、自治労OB、退職教員、両親の出身地の郷友会の人たちが草の根的に運動したが、支持の広がりに限界があった。

 一方、保守系は今回、砂川氏で一本化。砂川氏は1期4年の実績と「有言実行」を強調。八重山での各種選挙で連戦連勝の自民・公明の連携体制で戦いをしたが、最後まで楽観ムードを解消できず、1万票に届かなかった。前回の分裂選挙のしこりも影響したとみられる。

【記者席】八重農生の可能性に注目

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 ▽…八重山農林高校が初めて栽培を行う植物「カークリコ」。全国の花卉(かき)を扱う東京の大田市場では、需要が高く、高値で取引されている。一方、生産拠点が少なく、需要に供給が追いついていないという。換金作物としても注目は高く、国内では八重山の気候が栽培に適しているとされている。八重農生徒たちによる栽培から流通までの新しい可能性が注目される。

 ▽…演劇を通して青少年のリーダー養成を目指すやいま浪漫の会。会員は「ウイングキッズリーダーズ」に所属する子どもたちの保護者。リーダーズは小学5年生から高校3年生まで現在約80人、年2回の公演と、各種イベントで練習の成果を発表している。ワイコフ・ゲアリ会長は「子どもたちに質の高い体験をさせたい」と話す。7月24日には市民会館大ホールで「結の島風」公演を控える。

 ▽…沖縄行政評価事務所長感謝状を石垣市が初めて受賞した。行政相談委員制度のPRに貢献したとの受賞で、PR活動は、中山義隆市長自らがティッシュ配りを行うなど力を入れてきたという。この日は、表彰状を贈る機会が多い中山市長が受け取る立場となり、「いつもは(賞状を)差し上げる立場なので緊張する」と述べ、贈呈式参加者の笑いを誘っていた。


【不連続線】先日、誘っていただき、沖釣りに

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 先日、誘っていただき、沖釣りにでかけた。サザンゲートブリッジを初めて海面から見上げ、感慨深いものがあった。二十数年の時の流れである▼グルクンは次々あがる。梅雨とあって、時折驟雨(しゅうう)が来る。雨にぬれそぼっても、昼時を過ぎても誰もさおを置こうとせず、黙々と釣り続ける▼アギヤー組合が追い込み漁を中止してから長い年月。資源量は豊かである。サビキの6本の針に5匹かかることも。実に楽しく、それなりに釣らせてもらった▼船の性能や設備の進化には目をみはるものがある。自動操縦の最新鋭船で、GPS情報でどこまでも一直線に進んでいく。魚群探知機は当然のこと、船室にはクーラーがつき、トイレだって整備されている。これなら女性も遠慮することはない。誰だってチャレンジしやすくなるだろう▼同じ観光メニューなら物騒なシャークハントプログラムより、グルクン釣り体験はいかが。安心安全、達成感も大きい。漁協で買い取り、おいしい鮮魚流通を期待する市民に提供してはどうか。八方丸く収まる▼明日8日はユッカヌヒー。海人の誇りハーリーである。両手の指を組み合わせ、かいさばきをまねて「はーりーくい」と唱えて遊んだ昭和の日。自然の豊じょうを、豊かな海の恵みを乞い願うのは、今も昔も変わらず。(慶田盛伸)

【社説】八重山振興へ公約実現を

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 ■国は辺野古新基地断念を

 

 任期満了に伴う第12回県議選(定数48)は5日投開票の結果、与党が現有議席を4議席上回る27議席を獲得する躍進を示し、引き続き安定多数を維持した。このことは翁長雄志知事就任1年半の県政運営を県民が高く評価したことになる。

 特に翁長知事が国と対峙(たいじ)する名護市辺野古の新基地建設には48人の当選者中31人が反対しており、名護市長選、知事選、衆院選に続き、またも県民の強固な意志が示されたことになる。

 政府は「辺野古が唯一の解決策」として依然強硬姿勢を崩していないが、日本が民主国家というなら政府は民意に従って即刻、辺野古新基地建設を断念すべきだ。

 今回の県議選では、元米海兵隊員によるうるま市の20歳の女性遺体遺棄事件や投票日前日に起きた女性米兵の飲酒運転事故も県民の強い反発を買い、与党躍進の要因になった。政府は翁長知事が強く求めた「日米地位協定の抜本改定」も米国に要求すべきだ。

 7月10日には参院選も行われるが、辺野古新基地建設断念など政府の沖縄に対する不条理な差別が改まらないならば、今回の県議選の流れが同選挙に影響を与えるのは必至だろう。

 

 ■革新陣営に明るい展望

 

 石垣市区は自民公認、公明推薦の砂川利勝氏(52)が2期目の当選。革新系の争いは今期で勇退した高嶺善伸氏後継の新人で元市職員の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=が、組織力を発揮して同じく新人の前市議、前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=を破って初当選した。

 石垣市では2010年の中山義隆市長誕生以来、保守が各種選挙で連戦連勝を続け、革新は長期低落傾向にあった。しかし前回高嶺氏が4期目で3市町合わせ初の1万票余を獲得したのに続き、今回次呂久氏が7992票の砂川氏に629票差まで肉薄したのは、来月の参院選、2年後の市長選に向け明るい展望を開くものとなった。

 特に若者がスマホを駆使して当選の原動力となったのは大きく、今後の勢力挽回には次呂久、前津両陣営が早急にしこりの解消に努めることだ。

 保守陣営は、前回2人の候補で1万6000票余を獲得。一本化した今回は1万3000票台を目指したが、9385票に終わったのは楽勝ムードなどがあったとはいえ一抹の懸念材料だ。

 

 ■公約の実現目指せ

 

 当選した砂川氏は77項目、次呂久氏は82項目の公約を掲げたが、これらはすべて離島の八重山が抱える重要な政治的課題だ。あらためて公約を一つ一つチェックし、次呂久氏は新人ながら翁長県政を支える与党の立場、砂川氏は野党の立場からそれぞれ郡民との約束を実行してもらいたい。それが八重山の振興につながるというものだ。

 特に貧困の要因となっている非正規雇用など所得格差の是正や貧困対策には、一般の人が知らない国や県の制度や事業があるはずだし、県議として積極的に導入を働きかけるべきだ。

 他県と違って沖縄は米軍基地問題に多くのエネルギーが奪われている。女性の人権や離島振興のためにも保革を超えて基地問題は解決されるべきだ。

【八重山農林高校】カークリコの栽培開始

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カークリコから流れる音楽を聴くグリーンライフ科の生徒たち=6日午後、視聴覚室

 八重山農林高校(渡久山修校長)は6日、植物スピーカーとして知られる熱帯・亜熱帯植物「カークリコ」の栽培を開始した。同日、西表島でカークリコを栽培する西表ジャングルファーム(高田見諒代表)から100株の提供を受けた。グリーンライフ科が栽培を担当する。県内の農林高校では初の試み。同科の石川大樹教諭は「試験栽培を通してカークリコの増産に取り組み、生産する担い手を育てることができれば」と意欲的だ。

 高田代表によると、カークリコの原産は赤道に近い東南アジアやオーストラリアなど。国内では主に生け花用の需要が高く、八丈島や天草、沖縄本島や石垣、西表島などで栽培。東京の大田市場では高値で取引されているという。

 カークリコの栽培は、「植物スピーカー」を開発した㈱ANA総合研究所の古賀敬司主席研究員を介して実現。古賀研究員の助言を受けながら栽培技術習得から増産、販売まで取り組む考え。

 古賀研究員は同日午後、同校視聴覚室でカークリコが持つ可能性や栽培方法について説明したほか、CDデッキやアンプから流れる音楽を植物スピーカーで振動させてカークリコの葉に伝える仕組みを紹介した。

 古賀研究員は「カークリコの可能性は高く、卸市場でも高値で取引されている。換金作物として生産するチャンスは高い。広めてほしい」、高田代表は「市場は、葉が大きなカークリコを求めているが、供給が追いついていない。そこにチャンスはある」と期待した。

【川平中学校】全国中学総文祭出場へ

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8月に行われる全国中学校文化連盟総合文化祭への出場を報告する川平中学校の生徒たち=6日午後、庁議室

 川平中学校(山城亨校長)の全校生徒16人は6日午後、市役所を訪れ、中山義隆市長に8月18、19日に大分県で開かれる第16回全国中学校文化連盟総合文化祭への出場を報告した。

 同校は昨年12月の県中学校総合文化祭に「創作 川平満慶太鼓」で出場。川平の伝統文化をモチーフに太鼓、踊り、棒術を組み合わせた演技で高い評価を受け、8年ぶり2回目の全国総合文化祭出場が決まった。

 生徒会長の大泉洋介君(3年)は「支えてくれる地域の人たちへ感謝の気持ちを込め、県代表として恥じない演技をしたい」と意気込みを語り、生徒全員が一人ずつ抱負を述べた。

 中山市長は「川平は伝統文化がしっかりと受け継がれている地域。先輩たちの残した伝統を全国の舞台でアピールしてほしい」と話した。

 石垣安志教育長は「地域に支えられての全国大会。物おじせずに練習の成果を存分に発揮してほしい。いい報告を期待する」と激励した。

 川平満慶太鼓保護者会の本村浩司会長は「大分まで行くので、資金造成のため保護者会を立ち上げた。全国までしっかりサポートしていきたい」と話した。

【自衛隊配備計画】中止、推進で請願

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平得大俣東への自衛隊配備計画の中止を求める請願を提出する嵩田公民館の川満哲生館長ら6日午後、議長室

 6月定例石垣市議会(知念辰憲議長)の開会を翌日に控えた6日、平得大俣東への自衛隊配備計画をめぐって賛否の動きが活発化した。嵩田公民館(川満哲生館長)と名蔵地区有志の会(西原章惠代表)が計画中止を求める請願を市議会に提出した。開会中に総務財政委員会に付託される見通し。これに対し、石垣島自衛隊配備推進協議会(三木巌会長)は、防衛省の2度の説明会で判断材料は整ったとして、先に提出中の請願の採択を市議会に、早期の受け入れ判断を中山義隆市長にそれぞれ求めた。配備の中止、推進を求める両請願にどう対応するか、市議会の対応が注目される。

 嵩田公民館などは▽農業経営への影響▽農村風景の崩壊▽ヘリコプターによる騒音ーなどを問題点に挙げたほか、「自衛隊施設の建設が石垣島の産業、経済、観光に大きく影響することは明らか」として中止を求めた。

 金城哲弘前館長は「前回の陳情は、地域の声を聞かずに不採択とされた。地域の置かれた状況が議論されていない」と不満をぶつけ、川満館長は「隣接する住民、生活空間にいる住民の声を伝えたい」と請願審査で地域の意見を聞くよう要望した。

 一方、推進協の三木会長は「反対意見もあるが、日本全体の安全保障を考えるとき、先島の空白地帯に防衛を確立してもらいたい。戦争をするためではなく、あくまでも防衛のためだ」と訴え、中山市長に代わって対応した漢那政弘副市長に「いつまでも(判断を)保留にしては困る」と迫った。

 三木会長は取材に「決まっていないことについて回答できていないものもあるが、疑問に対して防衛省は誠意を持って答えている。いくらやっても十分ではないという人はいる」と述べ、議論は尽くされたとの認識を示した。

遅れて開会するも事実誤認…

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 ▽…石垣市議会で7日、与党の賛成多数で可決された「全国高校野球選手権沖縄大会を当初予定の球場で開催することを求める要請」。急きょこの日に提出されたため、議会運営委員会を開き、議事日程に追加するかどうか議論したほか、さらに与党内でも調整を行ったため、午前10時の開会は約40分遅れ。なのに事実誤認があったとは…。

 ▽…石垣小学校の5年生が新川の新崎和治さんの水田で稲刈り体験を行った。汗だくになりながら稲刈りをする児童たちからは「昔の人たちはすごい」という言葉が相次ぎ、農業の大変さが身に染みて分かった様子。世話役の小川喜美江さんによると、7月には小川さんの水田で同校と野底小児童の合同田植えを計画。豊年祭との関わりなどについても教える予定で、文化についても学ぶいい機会に。

 ▽…日本プロゴルフゴールドシニア選手権で6位入賞した川俣明プロ。初日の+5の理由を尋ねると、16番で残り100ヤードからダフリ。打ち直した球もバンカー。グリーンでも3パットとなりトリプルボギー。石垣で応援してくれている仲間の顔が頭をよぎったという。しかし翌日は-2。16番もバーディーとし「ちゃんと仕返しはしといた」とにんまり。

県議選石垣市区(定数2)は、現職の…

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 県議選石垣市区(定数2)は、現職の砂川利勝氏(52)=自民公認、公明推薦=が2選、元市職員で新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=が初当選を果たした▼まずは両氏に心から当選のお祝いを申し上げたい。前市議で新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=は惜しくも届かなかったが、平和行政への並々ならぬ思い、市議3期10年の実績もある。何よりも5478票という有権者の支持は重く、捲土(けんど)重来を期してほしい▼さて、注目の投票率は55・18%で前回を9・99ポイントも下回る低調だった。地域を良くする選挙は、有権者が主役であり、直接政治に参加できる最大のチャンスでもあっただけに傍観者がいたことが残念である▼保革双方に楽観的ムードがあったことなどが低調の原因と指摘されているが、地域での選挙はとかく感情に走りやすい。選挙のしこりを一日も早く取り除くことが大事だろう▼よく日本の政治は、金をかけて自然を壊し、さらに自然の確保、再生のために膨大な金を費やすという無駄なことを繰り返してきたように思う。いわゆる先見性のない政治である▼当選された両氏には、県政の場において党利党略のみに走らず、大局的な立場で住民が豊かさと平和を実感できる政治に取り組むよう期待したい。(鬚川修)


県高校野球対戦校が決定 18日開幕

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 【北中城】第98回全国高等学校野球選手権沖縄大会(県高等学校野球連盟、朝日新聞社主催)が18日、沖縄本島で開幕する。大会の組み合わせ抽選会が7日午後、北中城村中央公民館であり、63校の対戦カードが決まった。八重山3高校は、初日に八重山商工と八重山高がコザしんきんスタジアムで激突、八重農は開幕第1試合目に沖縄セルラースタジアム那覇で那覇高校と対戦する。

 抽選会では出場校の選手や監督が見守る中、各チームの主将がくじを引き、次々と組み合わせが決まった。八商工の仲嵩主将が八重高との対戦カードを引き当てると会場からはどよめきが起こった。

 八農高の大浜和輝主将(3年)は「開幕試合となったが、昨年体験しているので緊張せずに試合を楽しみたい。打撃に力を入れて練習をしてきたので、その成果を発揮して勝ち上がりたい」、八商工の仲嵩勇雅主将(3年)は「対戦相手が八重高ということで、お互い攻め方を知り尽くしている。絶対勝つという気持ちを持ち続け、集中力を切らさずに一戦一戦を戦っていきたい」、八重高の友利有也主将(3年)は「島の人々も注目しているので楽しみ。しっかり地に足を着け、いつも通りの泥臭い野球を貫きたい。周りの人々への感謝の気持ちを忘れずに最後の夏をプレーしたい」と意気込みを語った。

 大会は、沖縄セルラースタジアム主会場にコザしんきんスタジアム、北谷公園野球場、宜野湾市立野球場で7月17日までの日程で行われる。

前田島(八重高)世界大会へ ジュニア世界空手道選手権

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7月にカザフスタンで行われる世界大会に出場する前田島光里=6日夜、極真会館沖縄県支部石垣道場

 7月9日に中央アジアのカザフスタン共和国(首都アスタナ)で開催される「第2回ジュニア世界空手道選手権」に、極真会館沖縄県支部石垣道場の前田島光里(八重山高校2年)が16~17歳・60㌔以上の部に日本代表として出場する。同道場から世界大会出場は2008年の湯本万征以来、8年ぶり。同道場の田福雄市責任者は「湯本の時は沖縄開催で地元枠での出場だった。今回は代表選考で、しかも海外での大会」と目を見張る。初めての世界大会に前田島は「世界で自分の力が、どこまで通用するか試してみたい」と語った。

 前田島の体重は通常54㌔。しかし世界大会では60㌔以上の無差別クラス。体の大きな外国人選手と渡りあうためには増量は必須となる。

 前田島は「練習後はプロテインを飲んだり、食事も普段の2倍以上は食べている」と話すが、この時期は暑さで一度の練習で3㌔は体重が落ちるという。現在の体重は58㌔。思うように増えない体重に「あと2㌔はほしい。食べるのがきつい」と苦笑いをした。

 体重以外にも課題がある。田福責任者によると、国際試合では、観客受けがそのまま審判の判定に影響、派手な大技じゃないと旗が揚がらないことも。そのため普段は大技を使わない前田島は、後ろ回し蹴りや胴回し回転蹴りなどを特訓。田福責任者は「光里のスタイルはボディー狙いなど効かす地味な攻め。大技を取り入れ、もう一回り空手家として強くなってほしい」と期待を込める。

 開催地のカザフスタンは東京から約6000㌔の距離。世界大会の話を聞いたときに父親の実さん(40)は「最初は『危ないからダメ』と言っていたが、田福さんから話を聞いてすごいことだと実感した。光里の可能性を伸ばしてあげたい」と5月にはパスポートも取得し、現地で娘をサポートする。さらに話を聞きつけた実さんの同級生らが、泡盛で記念ボトルを製作。資金造成に協力してくれた。

 田福責任者が「女空手」と表現するように、暇さえあれば動画サイトで空手の試合をチェックし、同年代の子たちはダイエットに励むものだが、勝つためならと体重を増やす前田島。「走るのも遅いし、学校でも運動音痴と言われている。空手で褒められるのが一番うれしい」と話し、「世界大会出場で、いろんな人が応援してくれている。お金もたくさんかかる。優勝して恩返ししたい」と決意を新たにする。

 石垣島からの世界大会出場。優勝すれば具志堅用高以来の世界チャンピオン。大きな外国人を相手に島の女子高生がどこまで通用するのか、夢が膨らむ。

きょうハーリー 美崎龍宮御嶽で安全祈願

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航海の安全や豊漁を願い厳かに行われた神事=7日午後、美崎龍宮御嶽

 ユッカヌヒー(旧暦5月4日)の8日に開催される第110回石垣市爬龍船競漕大会(同大会実行委員会主催)を前に航海の安全や豊漁を願う神事が7日、登野城にある美崎龍宮御嶽で厳かに行われた。中山義隆市長も参加してともに祈願した。

 同御嶽で神司らとともに祈願を終えた中山市長は「ハーリー前に航海安全と大漁を願った」と述べ、同大会に関しては「良い天気の中で盛大にお祝いできればうれしい」と期待した。

 同大会は、午前8時から浜崎町にある石垣漁港で開催。舟そろえ(スネー)から始まり、小学生らのアトラクションの後、同9時50分から御願ハーリーや団体ハーリー、上りハーリーなどが次々と行われる。

 この日は▽白保ハーリーが午前8時から白保船着き場▽船越屋(フナクヤ)ハーリーが同8時30分から伊原間船越漁港▽細崎ハーリーが同9時から細崎漁港▽白浜ハーリーが同9時から白浜漁港▽与那国島ハーリー競漕が同9時から久部良漁港でそれぞれ行われる。

県民大会の会場変更を要求 事実誤認の決議可決

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離島校への影響を懸念し、米軍属女性死体遺棄事件に抗議する県民大会の会場変更を求める要請決議を提案する我喜屋隆次氏(壇上)=7日午前、本会議場

 石垣市議会(知念辰憲議長)は、7日開会した6月定例会で、奥武山公園内の陸上競技場でオール沖縄会議が19日に開催する「米軍属女性死体遺棄事件に抗議する県民大会」の会場を変更するよう同会議に求める要請決議を、与党の賛成多数で可決した。平良秀之氏は退席した。全国高校野球選手権沖縄大会が同日から公園内の沖縄セルラースタジアム那覇で開催されるとして離島球児への影響を懸念して決議したが、決議後に大会開幕日に事実誤認があったことが判明。決議文を送付できない状況に陥っている。

 「第98回全国高校野球選手権沖縄大会を当初予定の球場で開催することを求める要請」は、我喜屋隆次氏の提案。「県民大会に反対するものではない」としつつ、県民大会の開催に伴って県高野連がスタジアムで行う予定だった1回戦3試合の会場を別の球場に変更したため、例年大会初日に組まれている離島校が会場変更によって交通費や宿泊費の負担増が懸念されるとしていた。

 しかし、野球大会の開幕日は18日。7日に抽選が行われた結果、八重山などの離島校はすべて18日の日程に組まれたため、離島校にとっては19日の県民大会の影響はなくなった。

 野党の宮良操氏は本会議終了後、「事実誤認も甚だしい。市議会は失笑もの。猛省を促したい」と批判。我喜屋氏は取材に「文言を修正したい」と述べた。

 要請では「甲子園につながる同球場でプレーすることは高校球児にとって意義がある。高校野球生活最後の3年生は同球場でプレーできなくなる可能性が出てくる」としている。

 要請に対しては野党からは「オール沖縄会議はスタジアム管理者の那覇市の許可を受け、高野連と調整して決めたこと。許可された団体に議会が要請するのは不適当。(米軍属遺棄事件に対する)県民の怒りに水を差すようなものだ」(宮良操氏)、「調整も済んでいるのにいまさら会場の変更を求めると余計に混乱する」(長浜信夫氏)と批判や疑問の声が相次いだ。

 我喜屋氏は「高野連の日程に後からオール沖縄が入ってきた。離島校はスタジアムでの1回戦に組み込まれる可能性があり、地元の一部からも(困るとの声が)上がっている。オール沖縄は政治団体。われわれも関与すべきだ」と説明した。

石垣市議会が7日、6月定例会で与党の賛成

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 石垣市議会が7日、6月定例会で与党の賛成多数で可決した「米軍属女性死体遺棄事件に抗議する県民大会」の会場変更を求める要請決議は大いに疑問だ▼県民大会は、オール沖縄会議が19日に那覇市の奥武山公園内の陸上競技場で開催を予定。決議は、県高野連が県民大会に配慮し、同日開幕する全国高校野球選手権沖縄大会の同公園内にある野球場の初日日程を別会場に変更することで、毎年、大会初日に試合が組まれる離島球児への影響が懸念されるとしたもの▼だが、大会は18日に開幕。7日の抽選会で離島勢はすべて初日に試合が組まれ、影響はなし。決議後、大会開幕日の事実誤認が分かったが後の祭りだ▼22人の議員がいながら大会の開幕日すら確認していないことにはあきれるばかり。初歩的な確認ミスから招いた大失態だ▼そもそも、県高野連が県民大会に配慮した背景には米軍属の事件に対する又吉忠理事長の「県民として(被害者が)自分の娘だったらなどと想像すると(県民大会で抗議する)思いは皆同じだ」(県紙報道)とする思いがある▼提案した我喜屋隆次氏は「県民大会に反対するものではない」としているが、決議はこの思いに反し、県民の怒りに水を刺しかねない。安易に大会運営に介入した市議会与党は猛省すべきだろう。(下野宏一)

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