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カヌー体験 平和学習で交流

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後良川でカヌー体験を行う竹富町内の小学校5年生ら(町教育委員会提供)

 竹富町内の小学5年生を対象にした「町小学校集団宿泊学習」(団長・村田良秀西表小学校校長)がこのほど、西表島の町立交流センターで行われ、町内11校から37人の児童が参加。カヌー体験や平和学習などを通して交流を深めた。

 同宿泊学習は、町内の児童たちが寝食をともにすることで友情の輪を広げ、互いの島を知り、郷土について理解を深めてもらう目的で毎年実施されている。

 初日は、後良川でカヌー体験が行われ、児童たちは2人一組でカヌーに乗りながらマングローブ観察などを満喫した。

 2日目は忘勿石を訪れ、平和集会を実施。町社会教育指導員の西前津松市さんが「忘勿石」について講話を行った。児童たちは平和を願う詩を発表し、平和について思いを巡らせた。


石垣島パインがこんなにうまいとは

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 ▽…石垣市パインアップル産地協議会は1日、石垣島パインアップルの日を制定したと発表すると同時に、ソフトタッチとボゴールの旬入りを宣言した。会見では試食のパインも用意された。八重山支局に赴任したばかりの県紙記者は「石垣島産パインを初めて食べたが、こんなにうまいとは。まだ唾液が出ている」と目を丸くしていた。

 ▽…市民防災訓練の課題検討意見交換会で漢那政弘副市長は、4月24日に実施した防災訓練に単日開催では過去最多の9295人が参加したことを「防災意識が高まっている」と喜んだ。だが、1日の意見交換会の出席者はわずか15人。出席者からは「危機感が足りない」との指摘も。地域の自主防災力を高めるためにも課題を共有し、解決・改善に取り組む必要があるのでは?

 ▽…12日に開幕する第83回夏季軟式野球選手権大会。今大会からは、本塁での危険なクロスプレーを回避するためにつくられたコリジョン(衝突)ルールが初めて適用される。1日に行われた組み合わせ抽選会では、八重山野球連盟役員が図を交えながらルールを丁寧に説明。選手たちのプレー、チームの戦略がどう変わっていくのかにも注目だ。

国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコ

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 国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコが死んでいるのが5月31日夜、西表島北東部の西ゲーダ付近の県道215号線でみつかった。頭蓋骨を骨折している状況から交通事故死とみられる▼ことしに入ってヤマネコの輪禍は4頭目。昨年1年間の3頭をすでに上回り、事故死が過去最悪だった2013年の6件をも上回るペースだ▼ヤマネコは1965年の発見から昨年で50年。2005年~07年の第4次調査で生息数は100頭と推定されている。生息環境の悪化や交通事故の増加などで数の減少が心配されている▼西表野生生物保護センターのまとめだと、今回の4頭を含めた事故死は、2010年から7年間で26頭。全体の4分の1が事故死したことになる▼関係機関では、ヤマネコの目撃情報が多い区間では、ヤマネコ注意の看板を設置。ドライバーに減速を促すとともに、道路下に「アンダーパス」(動物用トンネル)、道路沿いにフェンスを設けて道路に出ないよう対策を講じているが、事故が後を絶たないのが現状だ▼輪禍が発生するたびに、ドライバーに細心の注意と減速が呼び掛けられる。交通事故がヤマネコを絶滅に追い込んだという歴史を残さないよう、ドライバー個々の責任は重大だ。「ゆっくり走ろう西表路」−。ぜひ徹底を。(下野宏一)

ことし4件目の事故死 過去最多を上回るペース

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交通事故で死んだとみられるイリオモテヤマネコ=5月31日午後8時50分ごろ、西ゲーダ付近の県道(西表野生生物保護センター提供)

 【西表】5月31日午後8時50分ごろ、西表島北東部の西ゲーダ付近の県道215号線で、国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコの成獣(オス)が死んでいるのが見つかった。西表野生生物保護センターは、発見時の状況などから交通事故死と判断した。ことしに入って4件目。半年で昨年1年間に死んだ件数(3件)を上回り、過去最多だった2013年の6件に達する恐れも。

 西表自然保護官事務所の相原百合保護官は「13年の時より早いペース。8月ごろまでヤマネコは出産、子育ての時期で、観光シーズンとも重なる」として車やバイクのドライバーに減速運転を呼び掛けている。

 同センターによると、発見した地域住民から連絡を受けた職員が現場に駆けつけ個体を回収。頭蓋骨が骨折しているのを確認した。個体は体重3240㌘、体長536㍉だった。

 4月から8月はヤマネコの出産・子育てシーズンで、親子連れや子ネコが道路上に出没するケースが増える。同センターでは、ヤマネコの目撃情報の多い場所での移動式看板の設置を継続するなど、注意を喚起していく考え。

「ひとめぼれ」1等米に格付け 1期米検査がスタート

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1期米を検査する農産物検査員ら=1日午前、JA八重山地区ライスセンター

 2016年産1期米の検査が1日午前、JAおきなわ八重山地区ライスセンターで始まり、最初の対象となった石垣島産と西表島産の「ひとめぼれ」計4.53㌧が「1等米」に格付けされた。

 農作物検査法に基づく米穀検査で、同JA地区営農振興センター職員で農産物検査員の山根聡さんら3人が、この日対象になった石垣島産2.28㌧と西表島産2.25㌧のサンプルについて米粒の整い具合や水の含有量などを調べた。検査は7月中旬ごろまで続く。

 山根さんによると、ことしの1期米は2月植えが日照不足と低温の影響で10日ほど収穫が遅れたものの、3月植えは好天が続き、生育も良かったという。収穫量は、石垣島750㌧(収穫面積280㌶)、西表島180㌧(同50㌶)を目標にしている。

 山根さんは「実の太りがよく充実している。食味もよくなるかも」と話していた。

 1期米は、3日からJAおきなわファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」で先行販売される。

6月1日を石垣島パインの日 市産地協議会が制定

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「石垣島パインアップルの日」と旬入りをPRする石垣市パインアップル産地協議会のメンバーら=1日午後、市役所庁議室

 石垣市や農協、生産団体などで組織する石垣市パインアップル産地協議会(会長・石垣克治石垣市農政経済課長)は1日、「世界に誇る日本の夏の味覚・石垣島パインアップル」をキャッチフレーズに6月1日を「石垣島パインアップルの日」に制定したと発表した。同時にソフトタッチ・ボゴールの旬入り宣言も行った。ハワイ種は7月1日に行う。7月末までの2カ月間を消費拡大月間とし、ハワイ種が本格的に出始める6月26日に初のキャンペーンを計画している。

 石垣島産パインの収穫期は5月初旬に始まり、6月から7月にかけて最盛期を迎えるため、県が定める8月1日の「パインの日」に旬の時期が合っていなかった。このため本島より1カ月以上早く、日本一早い旬入りを明確にアピールし、販売促進・消費拡大に取り組もうと独自にパインアップルの日を制定した。

 協議会は今後、ブランド価値の維持・向上に向けた取り組みとして、JAおきなわ八重山地区営農振興センターのマニュアルに基づいた栽培方法の徹底などルールづくりを進めるとともに、旬入りに合わせた出荷を働きかけていく考え。

 石垣会長らが市役所庁議室で会見し、「旬入りを広く知ってもらうことで生産者も旬に合わせてくれると思う」、八重山地区営農振興センターの大道保夫農産部長も「農家の意思を統一できる。品質の向上にまい進できれば」と期待した。

 同協議会は2006年に設立され、07年には石垣市がパインアップルの拠点産地として県から認定された。栽培講習会や優良種苗の確保などに取り組んでいる。14年度の生産実績は約135戸が196㌶で栽培、1051㌧を収穫した。

ただ今、子育て奮闘中

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 ▽…石垣市石垣の宮良長芳さん宅の門柱にあるシーサーで、つがいのシジュウカラがひなの子育てに奮闘中だ。妻の千代さんによると、シーサーは長芳さんの義弟、嶺井東助さんが手作りして贈ったもので、嶺井さんにも現況を報告したという。巣立ちを楽しみにしている千代さんだが、「寂しくもあるね」と複雑な心境も。暑さに負けずに健やかに育ち、いつか元気よく大空に羽ばたいてほしい。

 ▽…上がりハーリー9連覇がかかる中2組。こぎ手のほとんどが初優勝からのメンバー。最年長52歳の金城和伸さんは「世代交代もしなければならないが、ハーリーはニークメー(荷調整)が大事。少しずつ若手も育てて入れ替えていきたい」と話す。上原正己委員長は「この船は30年以上になる一番古い船だが一度も負けたことがない。こぎ手の体格が大きくなり、少しずつ船も改造しながら乗ってきた」と懐かしそうに語った。

 ▽…平真小学校であった本の寄贈。保護者の吉本栄司さんが贈った本は600冊にのぼる。これまで贈られた本は同校図書室の特設コーナー「吉本文庫」に納められており、贈呈後は早くも新書を待ちわびる読書好きの児童たちの姿でにぎわい、図書館司書もうれしそう。贈呈は図書委員らを交えて校長室で行われたが”現場”が何より喜びに沸いていた。

安倍首相が14年の衆院解散時に「消費税…

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 安倍首相が14年の衆院解散時に「消費税引き上げを再び延期することはない」との国民との約束をあっさり破った▼選挙に勝つためなら何でも利用し、不都合なものは何でも先送りする。来月に迫った参院選を見据えた再延期だが、これもまた数の力で「やりたい放題」の構図だ▼一体何のための10%増税だったのか。再延期で社会保障や財政健全化策はどうなるのか。定数削減など国会議員らの「身を切る改革」はどうなったのか。また国民の借金が増えるのか。何より国民との約束をそんなに簡単に破っていいものかの戸惑いや批判は当然だ▼「アベノミクスは失敗」「公約違反」の野党追及に首相は、アベノミスクは順調だが、景気を腰折れさせない将来のリスクに備えた「新しい判断」に強引にすり替えて強弁。それはまさに「日本に脅威が増している」を強調。国民や憲法学者らの大反対を押し切って強行成立させた「安保関連法」と同様の詭弁(きべん)というものだ▼首相がこのように強気なのは、アベノミクスの成果が思うように上がらず経済が低迷しても、あるいは閣僚の失言などが相次いでもなかなか落ちない支持率が背景にある▼ただ今回の強引な公約破棄にはさすがに自民党内からも不満が噴出した。独善的な「安倍一強」に終止符が打たれるのはいつか。(上地義男)


夏川りみと京フィル共演 演奏と美しい歌で観衆魅了

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京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏とともに美しい歌声を響かせた夏川りみ=2日夜、石垣市民会館大ホール

 石垣市民会館の開館30周年記念・宝くじ文化公演「夏川りみと京フィルコンサート」(石垣市、沖縄県、一般財団法人自治総合センター主催)が2日夜、石垣市民会館大ホールで開かれた。会場では、オーケストラの息の合った演奏とともに夏川りみが美しい歌声を響かせ、大勢の観衆を魅了した。

 同コンサートは、宝くじの社会貢献広報事業の一環として開催。ことしで創立44周年を迎える京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏は井村誠貴が指揮した。

 2部構成で行われたコンサートは、京フィルの「春の声」で幕開け。夏川りみは「童神」や「島人ぬ宝」「さとうきび畑」などを熱唱。第2部も京フィルの合奏をはじめ、夏川りみは「芭蕉布」「涙そうそう」などを歌い、会場から大きな拍手を受けた。

 演奏の合間に夏川りみは「島で歌えることができてうれしい」と観衆に感謝した。

甘藷の拠点産地化に協力を 石垣島薬草研が市に要請

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2015年度は129㌧の収穫があった沖夢紫=2日午前、バンナふもとのほ場

 紅芋の「沖夢紫」の栽培加工に取り組んでいる農業生産法人(有)石垣島薬草研究会の運道和道代表取締役と生産農家らが2日午後、市役所に中山義隆市長を訪ね、2015年度の生産実績を報告するとともに、「年度内の甘藷(かんしょ)の拠点産地化に協力してもらいたい」と要望。中山市長は積極的に取り組む考えを示した。

 県から拠点産地に認定されると、低利での融資、制度事業の活用などを受けることができるほか、沖夢紫の知名度の向上が期待できるという。  

 中山市長は「農家が頑張って収量を上げている。需要があるので供給量を増やせば農家の収入も上がる。拠点産地化に向け積極的に取り組みたい」と応じた。

 研究会によると、15年度は約60人の農家が16㌶で129㌧を収穫。研究会が150円(規格内)で購入した。16年度は160~200㌧を計画。さしあたり、400㌧を目標にしている。

【県議選】終盤の戦いで支持訴え 3候補が東奔西走

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支持を訴える3候補(左から次呂久成崇氏、前津究氏、砂川利勝氏)

 5日投開票の県議選は2日、終盤の戦いに入り、石垣市区で2議席を争っている現職の砂川利勝氏(52)=自民公認、公明推薦=、新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=は「選挙戦は残りわずか。全力で突っ走る」とラストスパートに入り、街頭での演説にも「何が何でも勝たなければならない」と熱がこもった。3候補はこの日も朝から東奔西走。運動員はローラー作戦や電話作戦を展開し、支持拡大に力を入れた。

  砂川氏は同日午前8時すぎ、荒引橋の交差点で行ったポイント演説で「国境の島を元気にするため公約77項目の実現に全力で取り組む。1万3000票を獲得し、自公で戦う参院選につなげたい。政治の安定、日本の安定のためにも圧勝させてもらいたい」と力を込めた。

 前津氏は同日夕、真栄里北交差点でマイクを握り、「2年前倒しの自衛隊配備は住民を無視した国家権力の押しつけだ。100年先を占う大切な選挙。県議会は勉強の場ではない。即戦力として課題を解決する場。政治的空白は許されない。政治は即戦力だ」と声を張り上げた。

 次呂久氏はJAおきなわ八重山地区営農振興センター前で演説、「八重山の島々はやっぱり素晴らしい。まだまだ大きな可能性を秘めている。子どもたちにも好きになってもらいたい、誇りを持ってもらいたいと強く願っている。そのためにもしっかりと離島振興に取り組む」と訴えた。

 終盤の戦いについて砂川氏は「日に日に盛り上がっており、ラストスパートをかけ、全力で走る。期日前投票も加速させたい」、前津氏は「手応えはある。今後も1人でも多くの人に会って支持をお願いし、企業訪問も行う」、次呂久氏は「支援の広がりを感じている。1人でも多くの人と直接話し、その声を県政に届けたい」と話した。

【記者席】思わぬスイカに大はしゃぎ

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 ▽…ゆらてぃく市場で行われた石垣島・西表島産「ひとめぼれ」の販売。会場にはこどもの家保育園の園児たちも招かれ、PRに一役買った。園児たちは新米のおにぎりに舌鼓を打っていたが、元気が良すぎてか「もっと食べたい…」という子も。気を利かした同市場側はスイカも振る舞い、園児たちは大はしゃぎ。新米のアピール目的だったが、思わぬプレゼントとなった。

 ▽もはや慢性化した「人手不足」。その解消は外国人の労働力に頼らざるを得ない状況となってきた。フィリピンからの人材を受け入れる「外国人技能実習生制度」の説明に郡内企業60社が参加した。同制度は「海外版人材派遣」とも言えるが、海を渡って就労してもミスマッチが生じて離職する可能性はある。地域にいる人材を確保することが難しい時代を象徴しているようだ。

 ▽…八島小学校のランチルームに設置されている「海の学習館」。児童の学習成果のほか、地域や漁業関係者たちが提供した漁具などが展示され、海の情報が満載だ。宮良永秀校長によると、取り組みは國吉長秀元校長から吉濱剛前校長、宮良校長と3代にわたって22:28 2016/06/03受け継がれてきたもの。長い期間をかけて設置が実現した学習館を子どもたちにはフルに活用し、将来にも生かしてほしい。

【不連続線】「きれいな海があるのにいいん…

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 「きれいな海があるのにいいんじゃない」。南の島の星まつりを始めたころ、冷ややかな見方があった。今ではどうだろう。ツアーが行われるなど、星空が観光資源になっている▼きっかけは、国立天文台が2001年に、旧暦七夕に明かりを消して天の川を見ようと全国に呼び掛けたキャンペーン。マスコミの受けは良かったが、応じる自治体は皆無だった▼ちょうどそのころ、宮地竹史さん(67)=石垣島天文台所長=がVERA石垣島観測局・電波望遠鏡の建設のため石垣島に出向していた。宮地さんは02年、VERAの完成に合わせ、石垣市にキャンペーンを打診。調整を経て初の星まつりの開催にこぎ着けた▼八重山の星空は国内で唯一、南十字星の一番下のアルファ星まで見える。多良間島ではぎりぎり、宮古島では水平線の下。八重山には地理的優位性があった▼星空には癒やし効果があるようで、これを求めてやってくる観光客も多い。筆者も疲れたときなど、アパートのベランダから星空を見上げることがあるが、目に光が入らないよう両手で遮らなければならない▼宮地さんは「星空を取り戻すことは人間性を取り戻すことになる」と力説する。8月6日から始まる星まつりは15周年の節目。あらためて「光害」について考える機会になればと思う。(比嘉盛友)

【社説】納得できない自隊配備説明会

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 ■市の将来を左右する問題 

 

 石垣島への自衛隊配備計画の2度目の住民説明会が5月24日、防衛省主催で突如開催された。石垣市や市民からの要望による開催という。石垣市や防衛局はホームページで市民に呼びかけただけ。肝心の市長は出張で不在だった。 

 自衛隊配備計画は、石垣市だけではなく八重山の将来を左右する大問題だが、中山市長は同問題について立場を明確にせず、安全保障は国の専権事項と、まるでひとごとのように振る舞っているが、市民の生命財産を守るのが市長の務めというのであれば、同計画を疑問視する市民がいる以上、情報を収集・提供し、懸念の払拭(ふっしょく)に努めるべきだ。防衛省に丸投げするかのような姿勢をとっている中山市長は傍観者のように見える。

 本来、このような問題は市が主催するのが筋だ。『石垣市自治基本条例』の前文は「市政の主権者である市民、市民自治によるまちづくり」「自らの地域は自らの手で築いていこうとする自治を推進」とうたっている。

 市長が立場を明確にしていないのは、うがった見方をするならば市議会での誘致請願採択を「民意」としてケリをつけたいと思っているからではないか。

 市は市民団体の公開質問にも回答していない。『石垣市自治基本条例』第23条の「市民からの意見・要望・苦情に迅速に対応する」からすれば、職務怠慢である。黙殺は許されない。

 

 ■アリバイ作りの説明会

 

 防衛省が、4月22日の前回説明会での質問への回答さえ整理できていない状態なのに急きょ、2度目の説明会を開催したのには何らかの意図を感じたが、それを裏づけるかのように5月31日の一部中央紙は防衛省が2年前倒しで配備着手を行うため2017年度予算案概算要求に用地取得費など100億円前後を計上すると報じている。つまり、住民説明会は6月市議会での誘致請願採択を見込んでのアリバイ作りではなかったか。

 

 ■市民主催の説明会への参加を

 

 市議会与党議員のなかには説明会終了後、採決への条件が整ったと述べる議員もいた。防衛省の説明資料によれば、市議会議員や防衛協力会への説明を行ったと記している。非公開による誘致派だけへの説明会だ。議員は防衛省の説明を全て納得したのか。疑問を感じた議員もいるはずだ。なぜなら、市民が141項目、いやそれ以上の疑問を示しているのに防衛省がいまだ全てに回答していないからだ。

 市民が納得せず、議論も深まっていない状況で、6月市議会で誘致請願採決はできないだろう。

 説明会で防衛省は『力による現状変更への抑止力』というが、中国脅威論を背景としている。しかし、現在の米中関係からはそのような可能性は考えにくく、石垣島への部隊配備が抑止力になるとの説明は、はなはだ疑問だ。

 防衛省や沖縄防衛局は非公開で賛成派団体の要請で説明を行ってきた。ならば、反対派や懸念を持つ市民の要請にも応えるべきだ。でなければ不公平である。計画に対して理解を得たいというのであれば、彼らの疑念を取り除くことから始めなければならない。

自転車のツーロック

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無施錠の自転車に「ツーロック」を呼び掛けるひも付きのカードをくくりつける警察官=3日午前、石垣港離島ターミナル駐輪場

 八重山警察署(前田達史署長)と八重山地区防犯協会(福島英洋会長)は3日、石垣港離島ターミナル駐輪場などで自転車盗難に注意を呼び掛ける活動を行った。毎月3日の「ちゅらさん運動の日」に伴う活動。同署署員ら約15人が参加した。同ターミナル駐輪場では、同署署員が「ツー(二重)ロック」を呼び掛けるひも付きのカードを無施錠の自転車にくくりつけ、施設内の店舗ではチラシを配布して注意を促した。

 同署によると、2016年5月30日現在の刑法犯認知件数は137件で前年同期より10件増加。うち、自転車盗は17件で前年同期より12件減少している。

 ただ、同署は、夏場に向け被害の増加を懸念しており、盗難に遭った自転車の約7割が無施錠であることから、施錠意識の高揚につなげたい考えだ。

 同署生活安全課安全なまちづくり推進係の城間建係長は「(自転車)利用者の意識を変えて1件でも多く(盗難を)減らしたい」と述べ、福島会長は「きょうのような周知活動を今後も続けていきたい」と話した。


日本一早い新米をどうぞ!

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一期作の「ひとめぼれ」をPRしようと設けられた特設コーナー=3日午前、JAおきなわファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」

 石垣島産と西表島産の本年産一期作の新米「ひとめぼれ」の販売が3日午前、JAおきなわファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」(本若展充店長)で始まった。同市場で八重山地区営農振興センター(照屋武美センター長)らがセレモニーを行い、日本一早い新米の販売開始をアピールした。

 セレモニーで八重山地区水稲生産部会の大底洋一部会長は「ことし2、3月は寒さや長雨、日照不足で状態が心配されたが、農家の肥培管理や水管理のおかげで、おいしいお米ができた」と喜び、照屋センター長とともに「日本一早い新米」をPR。本若店長が「販売宣言」を行った。

 同市場には、平得にあるこどもの家保育園(仲本敦子園長)の4、5歳児25人も招かれ、新米でにぎったおにぎりも振る舞われた。

 同園の野田航生(こうき)君(5)は「おいしかった。今度は梅を入れて食べたい」と満面の笑みをみせていた。

 同市場は5日までキャンペーンを展開。3日間で計300人に200㌘入りの米をプレゼントするほか、5㌔1980円、3㌔1200円の特別価格で販売。購入者には、抽選で米1年分が当たる応募券を配布する。

3陣営最後の追い込み

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 5日投開票の県議選は4日、運動最終日を迎え、石垣市区に立候補している現職の砂川利勝氏(52)=自民公認、公明推薦=、新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=の3陣営は運動員を総動員して最後の追い込みをかける。どの陣営も夕方の明るいうちに打ち上げ式を行い、集まった支持者を期日前投票に促すなど確実な得票につなげる考えだ。

 一方、竹富町では同日、町内8カ所の投票所で繰り上げ投票が行われ、有権者が一足早く審判を下す。

 告示以降、砂川氏は政権与党の自民、公明の政党を中心とした戦いを展開。保守一本化による楽観ムードを引き締め、票の取りこぼしがないよう取り組んでいる。打ち上げ式は大浜信泉記念館西の事務所前で午後6時から。

 前津氏は市議3期10年で培ったネットワークを軸に自治労OBや退職教職員の有志の会、両親の出身地である波照間、与那国の郷友会の支援を受けて運動を展開。打ち上げ式はあさひ食堂前交差点で午後5時半から。

 次呂久氏は社大、社民、共産の各政党と自治労や連合沖縄などで労組、同級生や大浜の若者らを中心とする支持グループ「NEXT6」を中心に支持拡大を図っている。打ち上げ式は真栄里の選挙事務所前で午後6時から。

【記者席】新城のリオ五輪メダル期待

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 ▽ツアー・オブ・ジャパン第7ステージで優勝し、左大腿(だいたい)骨骨折から完全復活を果たした新城幸也選手。本人やファン、地元も待ち望んだ待望のステージ優勝はリオデジャネイロ五輪に明るい兆しとなった。日本のエースとなった新城選手は、スピードマンとスプリンターの性質を兼ね備えた「バンチャー」と呼ばれるタイプ。リオ五輪でも逃げ切りを決めてメダル獲得に期待だ。

 ▽…沖縄国際大学の狩俣恵一教授ら4人が講話した「水を巡る『伝統の森』と持続保全~貴重な『御嶽』と紅樹林を守れ!~」講演会。午後6時から2時間の予定だったが時間が押し、最後の李春子さんは早口での講演に。李さんはその中で「治山・治水」ならぬ「敬森・敬水」という造語を紹介。質疑応答では参加者から「感動した」「広めよう」の声があったとか。早口でも、いい言葉は光る。

 ▽…水道週間にちなんだ親子施設見学会に多くの市民が参加した。参加者の「梅雨時期なのに雨が降らなくて大丈夫か」との問いに、市水道部の職員も「このままでは厳しいかもしれない」と懸念を示す。週間天気予報では週明けから雨模様で、ハーリー鐘とともに梅雨空に逆戻りしそうだ。

【不連続線】馬の耳に念仏かしらん。それでも…

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 馬の耳に念仏かしらん。それでも本欄が懲りずに「今後の行政は、造ったものを大事に手入れし長く使えるよう維持管理に力を入れるべき」と言い続けているのは、それはそれで節税が可能と信じているから▼全国的には自治体が不相応な箱物を造り、維持管理で破綻する時代は峠を越えたことになっている(ただし原発や基地交付金のある所では、金が自由に使えず勢い不要不急な箱物に手を染め自分の首を絞めている例も)、が役人の頭の中は箱の規模が小さくなっただけで維持管理の課題が改善されたわけではないらしい▼その証左に島でも道路沿いに花壇を整備し花を植えるまでが事業で、後の草むしりや水やりは法律がそうなっているのか予算がつかないという。自慢の花壇は空梅雨で草ぼうぼうどころか、しおれ枯れている。これを島の言葉でミーバヤマヒ(目に痛ましい)という▼こんなことならフラワークリエーション事業なんて恥ずかしいから見直してはどうか▼桃林寺前の井戸庭園も、しばらくは施工した業者が善意で管理をしていたが最近は手が回らないようだ▼県の支所や石垣市役所周辺のグリーンも繁茂中。職員が交代で善意の管理をするもよし、やりたくなければ予算を計上し今後の事業の維持管理費の芽だしにつなげる前例を作って。(仲間清隆)

高台の避難場所に急げ!

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低学年の手を引き高台へ駆ける児童ら=23日、祖納浦野台付近

 【与那国】祖納地区の小、中学生と幼稚園、隣接する町立保育園児が合同でこのほど、教諭、消防団員らとともに津波に対する避難訓練を行い、安全に避難できるように避難経路を確認し合った。190人余が参加した。

 訓練は、朝の授業中に近海で地震が発生したとの想定で実施され、子どもたちは机の下にもぐるなどの初期行動後、指定された場所に集合、急いで高台の避難場所に避難した。避難の途中、小学生は高学年が低学年の手を引き、中学生は保育園児を抱きかかえるなどして避難を助けた。

 避難完了までに要した時間は10分弱と津波の到達予想時間の14分より早く、教諭らは「全員が予想以上に早く行動できた」と評価した。同訓練は東日本大震災を教訓に行われているもので学校、園は事前の指導を強化している。(田頭政英通信員)

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