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大型船3隻が同時に石垣へ クルーズ船2隻はことし初

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石垣港に寄港した外航クルーズ船「ゴールデンプリンセス」、「スーパースターアクエリアス」、貨物船「ちゅらしま」(左から)=19日午後、石垣港

 石垣港に19日、外航クルーズ船2隻が今年初めて同時に寄港した。クルーズ船のダブル寄港は2014年10月以来。乗員乗客合わせて約4000人が上陸したが、石垣港離島ターミナルではタクシーの台数が不足する事態に陥った。石垣市観光文化課の担当者は「大きな問題はなかったが、この人数の受け入れに対して各関係機関で課題もあると思う。受け入れ態勢の向上に向けて検証作業を行いたい」としている。

 同日午前11時にスタークルーズ社の「スーパースターアクエリアス」(バハマ船籍、総㌧数5万1039㌧)が接岸、乗客1590人のうち乗員を含む約1650人が下船した。

 午後1時にはプリンセスクルーズ社の「ゴールデンプリンセス」(バミューダ船籍、総㌧数10万8865㌧)が石垣島と竹富島間の海域に沖泊。乗客2502人のうち乗員含む約2350人がテンダーボートで離島ターミナルに上陸した。

 2隻とも乗客の9割は台湾人観光客。バスツアー客は川平湾、鍾乳洞などの観光地を周り、フリー客は大型量販店やユーグレナモールで買い物を楽しんだ。

 市クルーズ船受け入れ連絡協議会の関係者は「寄港時間の差はあったが、乗客の出入り口はF岸壁と離島ターミナルになったため、受け入れ対応が分散した。改めて南ぬ浜町の新バースの早期供用開始が求められる」と指摘。

 市観光文化課の担当者は「数だけではなく、質も高めたい。関係機関と意見を深めたい」と述べた。

 一方、石垣港にはこの日、ア号が入港して15分後に琉球海運㈱の貨物船「ちゅらしま」(総㌧数9483㌧)も続けて接岸した。大型船の3隻同時入港について市港湾課の担当者は「安全面に最大限配慮し、限られた施設の中で受け入れるしかない」と話した。


【県議選】3陣営取り組み強化 県議選告示まで1週間

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設置作業が進んでいるポスター掲示場。石垣市で146カ所、竹富町で63カ所、与那国町で21カ所に設置される=19日午前、平得公民館前

 6月5日投開票の県議選は20日、27日の告示まで残り1週間となった。郡内ではポスター掲示場を設置する作業が進められており、選挙間近の様相。石垣市区(定数2)に立候補を予定している元市職員で新人の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=、前市議で新人の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、現職の砂川利勝氏(52)=自民公認=の前哨戦は終盤に入る。今後予定している決起集会で最大動員を図り、勢いをつける考えだ。

 今選挙では革新系から次呂久、前津の2氏が出馬を予定。次呂久氏は政党や労組など組織を生かした取り組みを展開、前津氏は市議3期10年で築いたネットワークを中心に運動を進めている。保守系は砂川氏で一本化。大量得票で参院選につなげる考えだ。

 3氏はこれまでに政策発表を終えた。砂川氏は「八重山『元気』島づくり」をテーマに77項目、前津氏は「島づくりと決意」をキャッチフレーズに42項目、次呂久氏は「みんなと一緒に島々・地域を元気に」と題して82項目の政策をそれぞれまとめており、浸透を図っていく。

 ただ、石垣島への自衛隊配備計画や米軍普天間飛行場の辺野古移設問題をめぐっては保革の立場に相違がみられるものの、政策面では大きな違いはなく、今後、何を目玉政策に独自性をPRしていくかがポイントとなりそうだ。

 各陣営は告示翌日から期日前投票が始まることから、これまでの戦いの情勢を分析しつつ取り組みを強化している。20日午後7時から砂川氏が県政報告会、25日午後7時半から前津氏が総決起大会、28日午後7時半から次呂久氏が総決起大会を市民会館大ホールでそれぞれ開催する。

 告示後は後援会事務所を選対本部に移行させ、次呂久陣営は高嶺善伸県議、前津陣営は慶田城用武後援会長、砂川陣営は中山義隆市長がそれぞれ選対本部長として陣頭指揮を執る。

多彩な料理に舌鼓

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 ▽…ゴーヤの品評会には、石垣市老人クラブ連合会の会員が丹精込めて育てた作品が並んだ。会場では審査結果を待つ間、婦人部が手作りしたゴーヤの天ぷらやジュース、カップケーキなどがふるまわれた。試食した男性は「苦味が少なく、おいしい」と評価。ゴーヤが苦手な人もこれなら食べられそう。他にもいろんな料理を試してみたいものだ。

 ▽…22日に開会式、23、24の2日間競技が行われる県高校総体ボウリング競技。個人戦には男子47人、女子17人、団体戦は男子11、女子4チームが出場する。昨年、八商工に赴任してきた宮城和正総監督は「去年は(佐久川)尚1人だけだったが、今は全日6人、定時6人の12人。団体戦出場もできた。これを機に八重山のボウリングが盛り上がってくれたら」と期待する。

 ▽…防衛省は24日に予定している自衛隊配備計画の説明会は、前回の説明会で事前に受け付けた質問事項への回答が中心になるという。ホームページ(HP)で掲載するとしていたが、いまだに掲載されていない。今回の説明会で回答するなら、その前にHPで公表できるのではないか。そのほうが議論は深まる。

県議選石垣市区(定数2)に立候補を予定

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 県議選石垣市区(定数2)に立候補を予定している3人の政策が出そろった。砂川利勝さんは「八重山『元気』島づくり」、前津究さんは「島づくりと決意」、次呂久成崇さんは「みんなといっしょに島々・地域を元気に」のスローガンを掲げている▼3人とも支持政党、支持団体、後援会などと調整したり、住民の声を吸い上げたりして政策をまとめた。共通しているのは、よりよい島づくり、離島振興だ▼砂川さんは77項目、前津さんは42項目、次呂久さんは82項目。これが3人の選挙公約となる。日曜日の紙面で掲載するのでぜひ見てもらいたい▼ただ、石垣島への自衛隊配備計画や米軍普天間飛行場の辺野古移設、翁長県政をめぐっては保守系の砂川さん、革新系の前津さん、次呂久さんの立場に違いがあるものの、離島振興に関しては大きな違いはみられない▼記者会見で3人に「強調したい政策は何か」と同じ質問をしたところ、そろって「すべて重要な政策」との答え。どれも重要なのはもちろん理解できる。でも、すべての政策を浸透させるのはかなり難しい▼支持政党のない無党派層や政治に無関心な若年層をどう惹きつけるか。これが昨今の政治課題。これはと思う目玉政策をピックアップして独自色を打ち出してくれると、伝わりやすくなると思うのだが。(比嘉盛友)

名蔵アンパルは守れるか

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 ■地域創生戦略と自然環境

 石垣市の「地域創生総合戦略」に目を通した。四つの基本目標に26の事業を掲げている。新年度から一括交付金も併用して事業展開する。地域の振興発展に期待したい。

 その一方で、事業内容に自然環境保全に関して懸念すべきものもある。その筆頭が「石垣島の名水製造・販売プロジェクト」である。

 内容は「伏流水」を飲料水として販売するもので、「石垣の魅力を発信する新たなブランドを創出」し、「高齢者や障がい者の雇用を創出」する。

 さらには「収益の一部(1本あたり2円)を児童生徒の島外派遣基金に充てる」とも。2016年度は石垣市が民間事業者に対し事業立ち上げ経費の一部を補助する。年間88万本を製造・販売し、20年度以降は112万本以上を目指すという。 

 ■懸念と不安、なぜ白水? 

 本プロジェクトの懸念や不安は、ひとえに取水場所にある。市の説明では名蔵白水である。率直に言って、ラムサール条約登録湿地アンパルの上流域での事業化は自然環境に影響を及ぼさないか。

 名蔵湾全域に広がるわが国最大級の沈水カルストは、豊かな水が削りだしたものであり、豊かなサンゴ群集、生物相の源と考えられている。

 アンパルの地形を考えてみよう。北に元名蔵の岡、北から東に於茂登連山がそびえ、南にバンナ・前勢岳の三方を囲まれ、白水・名蔵川水系、浦田原水系の河川水が流れ込む。それ以上の資源が三方の山々からの伏流水と言っていい。この伏流水こそアンパル生態系の基本である。

 名蔵から大里にかけた一帯に琉球石灰岩地帯はない。河川および伏流水は、花こう岩に磨かれた軟水であり、おいしい名水であるのは当然だ。

 「水道事業予算書」によれば、市民が1年で消費する水道水量は約813万立方㍍。このうち、およそ5割近くを白水川、残りを真栄里ダムから取水している。

 市民生活に欠かせない飲み水を白水川に求めている以上、その伏流水まで取水していいのか。懸念はここにある。ただでさえ、アンパルに流れ込む河川水は市が水道を整備した昭和28年以降、年々歳々減少の一途だ。

 伏流水が湧き出して地表を流れるのが河川水である。地下の水資源量が減れば、当然河川水は湧き出ない。河川水も伏流水も減少して、アンパルの生態系や名蔵湾のサンゴ礁への影響はないと言えるのか。 

 ■立ち止まって考えよう 

 われわれは大自然に生かされている。これ以上、白水やアンパルに負荷をかけるべきではない。

 この名水プロジェクトを事業採択するに際して、いったい誰が自然環境への影響はないと判断したのか。将来に及んで影響が出た場合、誰が責任をとるのか。市水道の水利権問題も絡む。ここは当然慎重な配慮が求められる。

 そもそも総合戦略の全容は、施政方針ですべて紹介されているわけではない。公式ホームページに掲載されているのみで、市民への周知は不十分だ。

 自然と引き換えに、この事業は収益を生む。「市民不在」のまま進めていいのか。そこまでして子どもたちの派遣費を捻出するのか。いま一度立ち止まって考えよう。市民的な議論が必要だ。アンパルにはただでさえ外山田のゴルフ場開発という、それこそ重大な懸念もあるのだから。

特別功労に仲大盛氏 東恩納氏は年間高額販売部門

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功労者表彰で表彰された仲大盛吉幸部会長(右)と東恩納武氏=20日午後、JAおきなわ宜野湾支店ジュビランス

 【宜野湾】第2回JAおきなわ肉用牛振興生産者大会(JAおきなわ肉用牛生産振興協議会など主催)が20日午後、JAおきなわ宜野湾支店ジュビランスで開かれ、席上行われた功労者表彰で石垣牛の普及などに尽力したJA石垣牛肥育部会の仲大盛吉幸部会長が特別功労部門、今年3月の八重山家畜市場のせりで販売額121万7000円を記録した石垣島和牛改良組合の東恩納武氏が年間高額販売者部門でそれぞれ表彰された。

 仲大盛部会長は「(石垣牛は)県内にはだいぶ普及できた。好調な観光に便乗して県外にも普及させ、年間1000頭の出荷を目指したい」と話し、東恩納氏は「牛に愛情を注ぐことが大切。自分の牧場で種付けして育てた牛が一番になって最高」と喜んだ。

 大会には県内の生産者や県、JA関係者など250人が参加した。

「歴史知るきっかけに」 平田さん、戦時中紙幣など寄贈

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戦時中の紙幣など164点を寄贈した平田一雄さん(右)と八重山平和祈念館の宮良晴美さん=20日午前、同祈念館

 戦前や戦時中の切手などを収集している平田一雄さん(82)=西表大原=が20日午前、八重山平和祈念館(名城政広分館長)に、戦時中の紙幣や日本軍の検閲印の入ったはがき、手紙など164点を寄贈した。

 中には元教員の男性が戦地から小学校6年生の教え子に宛てた手紙や、アメリカ軍が日本国民に対して降伏を求めた「生命を助けるビラ」などが良好な保存状態で寄贈された。

 収集歴70年以上でこれまでに2万点以上コレクションしてきた平田さんは「収集品を盗まれることもあったので、安全な場所でたくさんの人に見てほしいという思いから寄贈した。見た人が歴史を知るきっかけになれば」と収集品を託した。

 同祈念館の宮良晴美さん(33)は「当時の歴史がわかる貴重な資料。子どもたちの平和学習に活用したい」と話した。

内原さん2年連続最優秀 自慢のゴーヤ、会員出品

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ゴーヤの出来をチェックする審査員ら=20日午前、市老人福祉センター

 石垣市老人クラブ連合会(大島正嗣会長)の第32回ゴーヤ品評会が20日午前、石垣市老人福祉センターで開かれ、会員32人が出品したゴーヤを審査した結果、内原繁さん(85)のゴーヤが2年連続で最優秀賞(市長賞)に選ばれた。

 同品評会はゴーヤ栽培を通して会員の生きがいと健康づくりを図ろうと1985年から毎年、5月8日の「ゴーヤーの日」に開かれている。ことしは母の日と重なったため、日程をこの日にずらした。

 品評会には会員が露地で育てた「中青長」や「夏盛り」など32品を出品。県八重山農林水産振興センター農業改良普及課と市農政経済課の職員5人が▽大きさ▽重量▽光沢▽品質▽病害の有無−などを審査。

 審査委員長を務めた同普及課の河野伸二課長は「年明けから長雨や低温が続くなど厳しい状況だったが、病害虫の被害もなく形も良い。例年以上のものがそろっている」と講評した。

 最優秀賞の内原さんは所用のため、品評会を欠席。

 初めて1等に選ばれた新城惟弘さん(76)は「これまで2等や3等はあったが、1等に選ばれてうれしい。次は最優秀賞を目指してゴーヤづくりに励みたい」と喜んだ。

 入賞者は次の通り。

 ▽最優秀賞=内原繁(白保老人クラブ)▽1等=新城惟弘(新栄町老悠会)▽2等=大島悦(大浜老人クラブ)▽3等=新城寛信(平得老人クラブ)▽特別賞=盛山信八(宮良老人クラブ)▽努力賞=東盛貞晴(大浜老人クラブ)


尾籠(びろう)な話。読みたくない人はまたいでください。…

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 尾籠(びろう)な話。読みたくない人はまたいでください。各ご家庭のトイレ事情では和式は大方駆逐され、洋式主流になって久しいと存じます。しかもほとんどがトイレは一カ所で男女共用になっていませんか▼問題は男性の小用です。男性は外では専用便器に立ったまま用を足す機会が多いので家でも立ったまま用を足すことになります。ところが歳をとると小水の勢いや方向次第で狙ったつもりが外れて便器周りを汚すことがままあります▼過日、Sそば屋の和式トイレで立ったまま用を足したのですが跳ねて汚してしまいました。きれいにしようと慌ててかがみ、拭き掃除を始めたのですが胸ポケットのペンや眼鏡を便器へ落とし泡食いました▼先日、慎重を期しているつもりの家で「掃除する人の身にもなって、跳ね汚れは都度きれいにしないと臭う」と注意されました。いまさら男性専用を設けるわけにもいかず座ってすればいいんだろうと実行することにしました▼慣れるまで時間を要しました。「おかげで汚れなくなり、臭わなくなった」と感謝されるようになりましたが変な気持ちです▼その後、家での体験からよその家でもトイレを借りる時は、跳ねを気にして小用でも座って使うようにしています。専用のある所でもできるだけ接近するよう努めています。(仲間清隆)

米盛さんは花咲かじいさん

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 ▽…平久保半島サガリバナ国立公園指定記念シンポジウムでは、平久保のサガリバナ群落の保全活動に取り組んできた米盛三千弘さんがパネリストの一人として出席。10年前にサガリバナの木をみつけたとき、周囲は荒れ放題。手入れを行って3年目につぼみをつけたと振り返り、米盛さんの協力を得て写真を撮り続けている写真家の大塚勝久さんは「平成の花咲かじいさん」とたたえた。

 ▽…かりゆし病院恒例のふれあい看護体験では、過去最多の高校生16人が参加。地元出身の医療従事者が減少している中でうれしいニュースとなった。聖紫花の杜でデイケアを主に見た八重農1年の平得瑠利さんは、利用者ごとにすることが決まっていたり、覚えることが多かったりして「午前中だけだったがきつかった」とぐったり。一方、充実した表情もみせ、将来への財産を手に入れた様子。

 ▽…23回目を迎えた石垣市文化協会の定期総会。あいさつで村田栄正前会長は、財政面と会員の減少を課題に挙げ「以前は100万円あった石垣市からの補助金は今では15万円。会員もこの10年で100人以上減っている」と危惧。さらに「文化会館も老朽化で使用できない。新しい場所の確保も必要」と述べ、市に対し協力を要請する考え。

オリジナル切手贈る 日本郵便

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贈呈式に出席した右から写真家の大塚勝久氏、平久保サガリバナ保存会の米盛三千弘会長、環境省那覇自然環境事務所の西村学所長、日本郵便の本間裕二沖縄支社長、漢那政弘副市長、石垣島天文台の宮地竹史所長=21日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 平久保半島のサガリバナと八重山諸島の星空をモチーフにしたオリジナルフレーム切手2種類の贈呈式が21日午後、市内のホテルで行われ、日本郵便㈱の本間裕二沖縄支社長から環境省那覇自然環境事務所の西村学所長と漢那政弘副市長に切手が手渡された。

 切手は、平久保半島サガリバナ群落の国立公園指定を記念して作られた「夜を彩る夏の風物詩 国立公園指定記念 石垣島平久保半島のサガリバナ」と、石垣島天文台の設立10周年を記念した「美ら星の島、八重山諸島 石垣島天文台からの贈り物」の2種類。

 サガリバナが9日、星空が20日から販売が開始されている。

 価格は82円切手が10枚入った1シート1350円。市内の郵便局15局と本島の那覇中央局など3局で販売されている。販売枚数はサガリバナが1050シート、天文台が1030シート。本間支社長は「大切な人への便りに使ってもらいたい。郵便局としても地域のPRに協力できれば」と話した。 

高校生、医療に理解深める

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かりゆし病院のふれあい看護体験で、車いすや歩行補助器具などの説明を受ける我謝任千圭さん(右から2人目)ら=21日午前、同病院

 12日の「看護の日」にちなみ、かりゆし病院(橋本孝来院長)は21日午前、恒例のふれあい看護体験を開き、郡内3高校の生徒16人が同院と介護老人保健施設聖紫花の杜(野村義信施設長)で看護師や理学療法士などの業務を学んだ。

 生徒たちは各病棟や各部署の説明を受け、見学したほか、血圧測定やお年寄りとの触れ合い、車いす体験などを行った。

 同病院2階では、八重山商工高校3年の我謝任千圭(にちか)さん(17)ら3人が患者用のとろみのついたお茶や、お茶ゼリーを実際に飲食したり、歩行補助器具や車いすの説明を受けたりした。

 看護師を目指しているという我謝さんは「人見知りだが、自分の夢に向けてそれは変えられると言われたことが心に残った。将来は地元を支える看護師になりたい」と意欲。

 八重高3年の上地礼央菜(れおな)さん(同)は「しわを作らないベッドメイキングの大切さなどを学んだ。人の気持ちを考えられる看護師になりたい」、保育士を目指しているという八重農1年の平得瑠利さん(15)は「介護関係にも興味が湧いた。今後はどちらも必要になってくると思うので、両方の仕事ができるようにたくさん勉強していきたい」とそれぞれ語った。

 上原りえ子看護部長は「間近でバックグラウンドを見ていただき、将来は地元に戻って医療に貢献してほしい」と期待した。

新たな観光資源に期待 サガリバナ、星空の魅力

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サガリバナと星空の魅力の観光資源としての可能性を探ったシンポジウム=21日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 ことし4月15日に平久保半島サガリバナ群落地が西表石垣国立公園に編入されたのを記念する式典とシンポジウム(主催・環境省那覇自然環境事務所、石垣市、市観光交流協会)が21日午後、市内ホテルで開かれ、関係者や市民多数が参加した。国内では石垣島と西表島のみに分布するサガリバナ群落の貴重性を確認するとともに、自然環境を持続的に保全しながら新たな観光資源としての可能性に期待を寄せた。

 式典で自然環境事務所の西村学所長は「国の宝、国立公園として保全と利活用に取り組んでいきたい」と述べ、漢那政弘副市長が「将来にわたって保全し、地域振興にもつなげたい。これがゴールではなく次のステージのスタート」と中山義隆市長のあいさつを代読した。

 シンポは、サガリバナとすでに夜の観光資源になっている星空の魅力をどう守り、どう利活用していくか、5人のパネリストが意見を出し合った。

 10年前に平久保のサガリバナを発見し、手入れを行うなどして保全と利活用に取り組んできた米盛三千弘氏(平久保サガリバナ保存会長)は「北部には若者の働く場がなく過疎化している。地域の活性化になることをしていきたい」と決意。トイレや農道整備など、平久保サガリバナ植樹の森の環境整備の必要性も指摘した。

 宮平康弘氏(前石垣市観光交流協会長)は「自然環境が観光のメーン。サガリバナや星空など健全な夜の観光は、あと1泊あと2泊と滞在日数の増につながる」と期待した。

 大塚勝久氏は写真で平久保半島のサガリバナを紹介したほか、子どもたちへの環境教育の重要性を強調した。

 西村所長は「魅力が失われない仕組みと魅力を磨き上げる仕組みが必要だ」として▽ルール作り

▽園路など最小限施設整備▽満足度向上など受け入れ態勢の構築|などを具体例に挙げた。

 宮地竹史氏(石垣島天文台所長)は、国際ダークスカイ協会の星空保護区について「条件はそろっている。国際的に八重山の星空を売り出したい」と意欲を語った。

 コーディネーターを務めた嘉数博仁氏(沖縄新事業支援機構理事長)は「自然環境の保全・持続的な利活用の推進は、八重山の観光や経済の発展に不可欠な財産」などとした。

来期製糖に望みつなぐ

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 ▽…石垣島製糖は23日で操業を終了、かつてない厳しい製糖成績となった。製糖終了式であいさつを行った松林豊社長は「農家の皆さまにとっても大変つらい結果となった。私どもは明日から次の製糖に向かって準備に入る。農家の皆さまにも、何とかサトウキビの生産意欲を維持していただきながら、ともに頑張ってまいりたい」と来期の製糖に望みをつないだ。

 ▽…初日の個人戦が行われた県高校総体のボウリング競技。予選6ゲームを投げ総合得点上位8人が決勝トーナメントに進出した。トーナメントは対戦方式で1ゲームマッチで負ければ終わり。緊張感が漂う。八商工から佐久川尚と比嘉雄大がトーナメントに進んだが、2人とも1回戦負け。3位から8位はスコアで順位決めとなるが2人は同スコア。ストライクの数も同じだったため、スペアの多かった比嘉が7位になった。

 ▽…老朽化が進んだ白保小の一部が建て替えられることになった。昨年の台風で被害を受けた図書室はまだ修繕が行われていない上、床のタイルも剥がれており、ガムテープなどで応急処置をしている状態。湿気もたまりやすく、本からはかびの臭いが漂っているという。学校司書の上里牧子さんは「新しくなったら児童の読書意欲をかき立てる空間にしたい」と早くも胸を膨らませている。

優しくしようよ。バッシングがとまらない。…

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 優しくしようよ。バッシングがとまらない。SNSやネット上の袋だたきが連鎖する「炎上」は、匿名社会の闇である。どうしてこうなったのだろう。何事にも不寛容な意地悪な国になった▼熊本地震のさなか「ライオン脱走」など悪意に満ちたつぶやきがある一方で、善意の募金も「売名行為」と執拗(しつよう)にたたく▼「ゲス」に「育休」、「不満足」の不倫続きに「怒れる国民」が参戦して大炎上。政治家だってゲスだ。口利き疑惑の前TPP大臣甘利さん、「睡眠障害」で国会をサボり、説明責任を果たさなくてもメディアは追及しない。一方で「公私混同」の「せこい」都知事は、辞職に追い込まれそう。この差、アベさんとお友達か、どうか。次の標的は誰か、萎縮社会と化す▼嘆かわしいのは、保育園や公園の迷惑施設扱い。子どもの遊ぶ声が「騒音」か。「保育園落ちた日本死ね!」ブログが国民の共感を呼ぶ一方で、与党衆院議員が「子どもは母親が家庭でみるのが当たり前」と時代錯誤の暴言を投げつける▼いじめは常に弱い者へ向かう。子どもへ、女性へ、少数者へ。政権が今なすべきは「1億総活躍社会」ではなく、「優しい社会」づくりだ▼中山市長は陸自部隊配備に関して、やいま・大地会の公開質問に答えられてはいかが。無視も不寛容、いじめの一種では?(慶田盛伸)


玉城(石垣第二)圧巻2冠 県中学陸上

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女子200決勝をトップでゴールする玉城茉歩=22日午後、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場

 【沖縄市】第38回県中学校陸上競技選手権大会兼少年共通少年B国体選考会(沖縄陸上競技協会主催)が21、22の2日間、県総合運動公園陸上競技場で行われ、女子2・3年の100㍍と200㍍で玉城茉歩(石垣第二3年)が優勝した。タイムはそれぞれ12秒87、27秒41だった。

 同走り幅跳びで下地美桜(同)が2位、松川佐紀波(同2年)が8位。男子では2・3年走り幅跳びで徳吉文也(与那国中3年)が3位、同走り高跳びで大田生吹(名蔵中3年)が6位、共通円盤投げで湧川雄飛(与那国中2年)が6位、2・3年100㍍で大田生吹が7位となった。

 結果は次の通り。

 【男子】

 ▽2・3年100㍍=⑦大田生吹(名蔵中3年)11秒95

 ▽2・3年走り高跳び=⑥大田生吹(同)1㍍40

 ▽走り幅跳び=③徳吉文也(与那国中3年)5㍍95 共通円盤投げ=⑥湧川雄飛(同2年)

 【女子】

 ▽2・3年100㍍=①玉城茉歩(石垣第二3年)12秒87

 ▽同200㍍=①玉城茉歩(同)27秒41

 ▽走り幅跳び=②下地美桜(同)4㍍82⑧松川佐紀波(同2年)4㍍56

ココストア8店舗閉店へ 6月10日まで

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店舗入り口に閉店を知らせる張り紙を掲示する店舗=23日午後、ココストアエメラルドアイル店

 石垣市内で最大21店舗を展開してきた㈱ココストアは、昨年12月に㈱ファミリーマートとの合併によるコンビニ業界の再編に伴い、8店舗を6月10日までに閉店させることが分かった。ココストアはファミマ進出以降、すでに店舗経営者側との契約満了などで3店舗を閉店。今回の閉店を含め10店舗にまで縮小する見通しだ。市内のココストア経営者は「店舗閉店は今後も続く。ファミマへ看板替えする店舗もあると聞いている」と話すなど、コンビニ業界は新たな局面を迎えている。

 市内のココストア経営者によると、大浜店、平真小学校前店、登野城店、大川店、NTT前店、エメラルドアイル店、新川東店の7店舗が今月30日に、美崎店が6月10日にそれぞれ閉店する。各店舗では閉店を知らせる張り紙を店舗入り口などに掲示して利用客への周知を始めている。

 ココストアとファミマを合わせた市内のコンビニ店舗数は32店舗あったが、ココストアの閉店で21店舗になる見通し。昨年12月から県内のココストア店舗のブランド転換を進めている㈱沖縄ファミリーマート(本社・那覇市、大城健一代表取締役社長)は、約1年かけて看板替えや店舗縮小を行う方針を示している。

 一方、ココストア経営者は従業員の雇用を懸念。経営者の一人は「1店舗で約10人が雇用され、8店舗閉店で最大約80人が職を失うことになる」と指摘する。

 閉店店舗で勤務する男性スタッフは「別の店舗に従業員を異動させる店舗もあるが、働き口が縮小されるので余剰人員は職を失う」と不安げ。

 別の経営者は「島内にコンビニが30店舗以上、存在するのが過剰だった。今回の閉店で市内のコンビニはココストアが最大で展開していた21店舗に戻ることになる」と話している。

石糖、今期操業を終了 低糖度で原料代大幅減

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厳しい状況の中、すべてのサトウキビを処理したことを喜ぶ関係者ら=23日夕、石垣島製糖

 長雨による収穫遅れで操業日数の延長を余儀なくされていた石垣島製糖(松林豊代表取締役社長)は23日、今期製糖を終了した。製糖成績(速報)によると、製糖日数、砂糖歩留まり、取引糖度のいずれも過去にない厳しい数値となり、低糖度の影響で農家が受け取る原料代金は前期より8400万円少ない3億6859万円となった。交付金額については現在、集計中。収穫の遅れで春植え、株出しなど来期のサトウキビ生産にも大きな影響が出ているという。

 石垣島製糖は昨年12月19日に製糖を開始したが、長雨の影響でハーベスターによる収穫が遅れ、製糖日数は前期より30日長くなった。雨天による休業は前期より15日長い18日。機械刈りは当初70%を見込んでいたが、結果は78.5%となり、天気に左右されやすいハーベスターに頼る傾向が一段と強まった。

 日照不足や天候不順により糖度も上がらず、平均糖度は12.38度と13度に届かなかった。これにより生産量に対する砂糖歩留まりは9.38%と低くなった。同社によると、いずれの数値も過去最低。

 松林社長は同日夕、工場内で開いた製糖終了式でのあいさつで「かつて経験したことがない状況だったが、石垣島で生産されたすべてのサトウキビを処理することができた。今回のような厳しい気象条件が二度とないとは言い切れない。今後に生かしていけることはないか、みんなで考えていきたい」と述べた。

 JAおきなわ八重山地区本部の照屋武美本部長は「低糖度で農家の手取りが減った。低糖度の原因は何か研究機関に調査してもらいたい」と要望。「県、市、石垣島製糖、JAが連携し、来期の増産に向けて取り組みたい」と話した。

 漢那政弘石垣市副市長、県八重山農林水産振興センターの新城治所長もあいさつし、関係者の労をねぎらうとともに支援に取り組むことを報告した。

消費需要の底上げも

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 ▽…大手クレジットカード会社によると、国内のクレジットカード保有率は84㌫。なかでも男女世代別トップは60代男性が91.7㌫、次いで50代女性が91.3㌫と高い。地域トップは東海圏が87㌫。竹富町内での消費額を増やすため町商工会はクレジットカード決済が行えるエリアを竹富島と小浜島に拡大する。同時に現金主体で抑えられていた国内外観光客の消費需要の底上げも必要だ。

 ▽…2歳未満の乳幼児が主に感染するRSウイルス感染症が増加傾向にある。大人が感染しても風邪の症状で終わることが多いため、ウイルスに感染していることに気づかず、子どもに接触し感染させてしまう恐れも。自身にせきや鼻水などの症状がある場合は、かわいい子や孫との触れ合いは注意が必要だ。

 ▽…高校総体ボウリング競技男子団体戦は、八重山商工と美来工科の一騎打ち。団体戦は1ゲームごとにレーンを移動していくが、八商工と美来工科は同じボックスでの投球となり、壮絶な打ち合い(ストライク合戦)に。5ゲーム目は未来が268、249。八商工が245、218のハイスコアで競い、スコアモニターにはストライクマークが並んだ。

家族旅行や美術品代、娘の服代も政治資金で…

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 家族旅行や美術品代、娘の服代も政治資金で浮かせる。どうみても政治活動とは関係のなさそうな費用の数々。舛添要一・東京都知事の政治資金私的流用疑惑が止まらない▼さらに疑惑に拍車をかけたのが20日の記者会見の対応だろう。疑惑についての具体的な説明はなく「第三者の公正な目で調査してもらう」を連発。繰り返し頭を下げ続けるだけで自信の言葉での説明責任を果たさない政治家の姿に、多くの国民が不快感を覚えたのではないだろうか▼東京都といえば2012年12月に当選した猪瀬直樹前知事がたった1年で「政治とカネ」の問題で辞任。空席を埋める選挙で選ばれたのが舛添知事だった。朝のゴミ出しなど庶民目線の姿勢を強調する姿がテレビに映し出され、「クリーンなイメージ」に期待した都民も多かったのではないか▼それ故に、またもや日本の首都東京のトップともあろう政治家による「せこい」と言われる「政治とカネ」をめぐる疑惑である▼政治資金の使途をめぐる「公私混同」の批判を受けて、さすがに都知事選で舛添氏を推薦した自民、公明の幹部からも批判や苦言が相次いでいる▼6月の県議選、7月は参院選がある。地域の政治家の収支報告書は大丈夫か。パフォーマンスに惑わされることなく個人の資質をみることも大切だろう。(鬚川修)

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