沖縄の本土復帰から44年を迎えた15日午後、石垣市内では「八重山地区5・15平和行進」と「平和とくらしを守る八重山地区集会」(同実行委員会主催)が開かれ、一般市民や労働組合、市民団体のメンバーら約200人(主催者発表)が参加した。参加者は頭に「基地のない沖縄を」と書かれた赤いハチマキを巻き、白保から新栄公園まで約10㌔を行進、「軍隊のない島を」「安保法廃止」「自衛隊配備反対」などと訴えた。
平和行進は午後2時に白保小学校グラウンドを出発。参加者らは「米軍基地を撤去せよ」「八重山に基地はいらない」「政府は県民の意思を尊重せよ」とシュプレヒコールを上げながら、新栄公園まで約10㌔を歩いた。
午後6時ごろから同公園で開かれた集会では高教組八重山支部の知念昌平支部長が「沖縄と八重山を取り巻く平和に関する問題は大きなものがある。平和とは何なのかと考え、気づかせる活動を続けていきたい」とあいさつ。
連帯あいさつでは高嶺善伸県議が「われわれは二度と戦争をしてはいけない、巻き込まれてはいけないというのが太平洋戦争の教訓。しかし、憲法が改悪され戦争のできる国に成り下がろうとしている」と安倍政権を批判した。
大会宣言では、連合沖縄八重山地域協議会の川本正樹会長が「米軍基地の強化、拡大に強く反対し、日米地位協定の抜本的改正を強く要求するとともに、戦争政策・憲法改悪に抗し、世界平和のために闘い抜く」と力強く宣言した。
最後は参加者全員で「がんばろう」を三唱した。