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声高く「陸自配備反対」 5・15地区集会

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石垣島への自衛隊配備反対などを訴えた「5・15平和行進」=15日午後、市内宮良

 沖縄の本土復帰から44年を迎えた15日午後、石垣市内では「八重山地区5・15平和行進」と「平和とくらしを守る八重山地区集会」(同実行委員会主催)が開かれ、一般市民や労働組合、市民団体のメンバーら約200人(主催者発表)が参加した。参加者は頭に「基地のない沖縄を」と書かれた赤いハチマキを巻き、白保から新栄公園まで約10㌔を行進、「軍隊のない島を」「安保法廃止」「自衛隊配備反対」などと訴えた。

 平和行進は午後2時に白保小学校グラウンドを出発。参加者らは「米軍基地を撤去せよ」「八重山に基地はいらない」「政府は県民の意思を尊重せよ」とシュプレヒコールを上げながら、新栄公園まで約10㌔を歩いた。

 午後6時ごろから同公園で開かれた集会では高教組八重山支部の知念昌平支部長が「沖縄と八重山を取り巻く平和に関する問題は大きなものがある。平和とは何なのかと考え、気づかせる活動を続けていきたい」とあいさつ。

 連帯あいさつでは高嶺善伸県議が「われわれは二度と戦争をしてはいけない、巻き込まれてはいけないというのが太平洋戦争の教訓。しかし、憲法が改悪され戦争のできる国に成り下がろうとしている」と安倍政権を批判した。

 大会宣言では、連合沖縄八重山地域協議会の川本正樹会長が「米軍基地の強化、拡大に強く反対し、日米地位協定の抜本的改正を強く要求するとともに、戦争政策・憲法改悪に抗し、世界平和のために闘い抜く」と力強く宣言した。

 最後は参加者全員で「がんばろう」を三唱した。


ス社の就航再開に期待

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 ▽スカイマーク㈱の路線復活に向けて八重山3市町を含む先島地域の5市町村と県が連名で要請を行った。同社が東京地裁に行った民事再生の終結は、石垣路線のラストフライトから1年後の今年3月28日となった。ス社は当初、石垣-那覇間の片道普通運賃を5000円に設定、空路の低価格競争のきっかけをつくった。就航再開を望む声は現在も多く、要請の”収穫”に期待したい。

 ▽…石垣島と与那国島での製糖工場は操業が終わっていない。石垣島製糖は20日ごろ、JAおきなわ与那国製糖工場は今月末の搬入終了を見込んでいたが、16日の梅雨入りでさらに延びる可能性がある。両島では刈り取りの7割をハーベスターに頼っており、与那国のJA関係者は「ハーベスターが入れなくなるのを危惧している」と不安そう。

 ▽…保育士や保健師など専門職の人材確保に向け、竹富町が奨学金制度の創設に取り組んでいる。専門学校や短期大学、大学で資格を取得した若い世代が島に帰ってくると、人材確保だけでなく人口増にもつながる。これに加え、預かり保育など共働き世代の定住条件を整備すればさらなる人口増も見込める。

風薫る5月、復帰44年を迎えた。石垣市は

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 風薫る5月、復帰44年を迎えた。石垣市は復帰間もない昭和52年、将来の都市目標を「日本最南端の自然文化都市」と制定、宣言した。以降30年余、総合計画で「将来像」と位置付けられ、継承された「市政の心」である▼これほど石垣市の自然環境、豊かな伝統文化などの特性を的確に捉え、進むべき目標として見事に言い表したものはない▼時の市長をはじめ三役、市議会議員のほとんどが戦争体験者だった。人々が希求してやまなかった心、それは平和にあるだろう。同時に制定された「石垣市民憲章」は真っ先に「私たちは互いに敬愛し 社会のきまりを守り 平和なまち 親切なまちづくりに励みます」と定めている▼復帰以降、変わったものはたくさんある。空港・港湾、公園・道路など都市インフラは格段に整備され、好調な観光入域を背景に、有効求人倍率は過去最高を記録した。一方で家庭や子の貧困は深刻さを増す▼中山市長は、先の都市目標宣言になかなか触れようとなさらない。それもそのはず第4次総合計画は、「将来像」の位置付けを変えた。が、宣言も、憲章も生きている▼復帰44年、変わらなかったものは何だろう。「変わてぃ行くすや人ぬ心」ながら、変えてはならないこともある。「基地のフェンスがない島」いかがお考えですか。(慶田盛伸)

給付型奨学金 竹富町来年度から実施へ 人材不足解消に期待

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給付型の奨学金制度の創設について意見を交わした竹富町総合教育会議=16日午前、町役場委員会室

 竹富町が人材育成基金を活用した給付型の奨学金制度を創設し、幼稚園教諭や保育士、保健師などの人材確保に取り組むことが16日午前、町役場委員会室で開かれた第1回町総合教育会議で明らかになった。同制度を活用し、奨学金の給付を受けた場合は、町内での勤務が条件。町内勤務ができない場合は奨学金の返還が必要。担当する町教育委員会では、奨学金の給付金額や人数、受給資格などの詳細についてまとめ、9月定例会に提案し、新年度からの実施を目指す。

 同町では、中学校卒業後ほとんどの子どもたちが高校などへの進学で島を離れ、その後、専門学校や短期大学、大学などに進むが、卒業後、島に戻る者が少なく、人材不足に悩まされてきた。

 本年度も人員不足からうえはら幼稚園の預かり保育の休止が検討されるなど、安定した人材確保が課題となっている。

 町教委は、介護福祉士養成施設で資格取得後、町内に居住し、町内の介護福祉事業所に4年以上勤務することを受給資格としている鳥取県日南町の奨学金制度に注目、同様な制度の竹富町への導入を決めた。

 竹富町では、奨学金を月額3~5万円で検討。受給資格についても町内出身者に限らず、資格取得後に町内で勤務することを条件に町外出身者なども対象にする方針。

 大田綾子教育長は「奨学金制度を利用した者が地元で働くことで人材不足の課題解消や継続的な人材確保が期待できる」と話した。川満栄長町長は「人材育成は未来への投資。来年度から適応できるようにしていきたい」と述べた。

 町では制度が適応できる資格の種類についても拡大していく方針。

友寄(12歳以下女子)、上沼(8歳以下女子)頂点 下地、小松、中村準V

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(左3人目から)8歳以下女子で優勝した上沼美桜、10歳以下女子準優勝の小松海遥、12歳以下女子優勝の友寄愛加理、同準優勝の下地美満。右端は台湾ミニテニス協会の毛家芳理事長。左端からトーナメントディレクターの鈴木眞一氏、国仲恵亮大会会長=16日午後、市中央運動公園屋内練習場

 12歳以下の国際テニス大会「国仲スポーツキッズテニスカップ」最終日は16日、市中央運動公園と屋内練習場で各クラスの決勝戦が行われ、12歳以下女子でサクセスナンバーワンの友寄愛加理(大本小6年)、8歳以下女子でEクラブジュニアの上沼美桜(登野城小3年)がそれぞれ優勝した。

 9人の選手が参加した台湾ミニテニス協会の毛家芳(マオ・チア・ファン)理事長は「テニスを通して台湾の子どもたちに素晴らしい経験をさせることができた。日本の保護者やコーチたちの指導法や子どもたちへの接し方などとても参考になった」と話した。

 10歳以下の全国大会でベスト8の実績を持つ林鈴(東京都・上小松小5年)は「(石垣のコートは)球が思ったより弾むので調整が必要だった。石垣島は思ったより都会で驚いた。不自由なく過ごせた」と感想。

 香港の12歳以下大会でベスト4の菊永温(おん・香港・大埔小6年)は「試合は負けてしまい悔しかったが、沖縄にも友達ができてうれしい」と語った。

 小嶋遥夏(埼玉県・宮川小5年)は「石垣島と聞いて楽しみにしていた。友達もたくさんできてよかった」、内堀慶都(ちかと・東京都・西小岩小5年)は「コートの摩擦が強く、靴が滑らないのでやりにくかった」と話した。

八重山梅雨入り キビ収穫、長雨を懸念夏植え準備にも遅れ

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八重山地方は16日、梅雨入りしたとみられ、サトウキビの収穫への影響が懸念されている=16日、字大川

 沖縄気象台は16日、沖縄地方が梅雨入りしたとみられると発表した。昨年より4日早く、平年より7日遅い梅雨入り。17日から1週間、雨の日が続く見込み。石垣島と与那国島では製糖工場の操業がまだ終わっておらず、雨天でハーベスターによる機械刈りができなくなるなどサトウキビの収穫作業への影響が懸念される。

 石垣島地方気象台によると、八重山地方は17日から1週間、梅雨前線の影響で曇りや雨の日が続き、この間の降水量は平年の13~59㍉より多い見込み。

 郡内の今期製糖は5工場のうち西表、波照間、小浜で終了しているが、石垣島製糖は1月からの長雨によるハーベスター収穫の遅れ、JAおきなわ与那国製糖工場は新工場の処理能力縮小や労力不足などにより、操業日数が延びている。

 石糖は原料搬入見込み7万6800~7万6900㌧のうち約2500㌧、与那国は6500~6600㌧のうち1000㌧前後の収穫が残されている。

 石糖は20日ごろ、与那国は今月中の原料搬入を終える予定だったが、梅雨入りしたため、さらに延びる可能性も。石糖の多宇弘充農務部長は「その日の天気と相談しながら搬入の日程を組んでいくしかない」と話す。

 梅雨入り前日の15日に約2㌶で機械刈りを終えた白保の農家(62)は「収穫がずれ込んだが、梅雨入り前に収穫できてよかった」と胸をなで下ろす一方、「夏植えの準備も遅れている。まだ収穫を終えてない農家もいるので心配だ」と不安げだった。

竹富町の調整能力に期待

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 ▽…波照間航路の貨物運賃の島民割引が終了し、運賃がこれまでより高くなることで住民生活や産業への影響が懸念されている。しかし、船会社も割り引きを続けることで赤字になった場合、国や県の補助を受けられない可能性への懸念も。何とか双方が折り合いがつきそうな解決策はないものだろうか。竹富町の調整能力に期待が…。

 ▽…石垣市立図書館で開催された世界平和の鐘の会沖縄県支部の定期総会で大濵博文氏が支部長を退任した。3期6年務め、鐘打式を就任前の5回から11回に増やし、平和の願いを発信する機会を拡大した。退任のあいさつで大濵氏は「平成30年には支部創設30周年を迎える。節目を祝うイベントが開催されると思う」と期待した。

 ▽…国営土地改良事業で整備された送水路の一部試験運用が2018年度末から始まる見通しだ。農家にとっては恵みの雨ならぬ“水”だが、同時に新たな利用態勢の構築が急がれそうだ。長期間続く事業は地元の業者に対しても恵みの“水”。この機会に国の事業を請け負い、企業としても業務の幅を広げるチャンスだ。

沖縄が本土に復帰してから44年を迎えた…

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 沖縄が本土に復帰してから44年を迎えた15日、八重山地区の5・15平和行進に参加し、炎天下の白保小学校前から新栄公園までの道のりを歩いた▼人権回復を旗印に「沖縄を返せ!」の大合唱で復帰に託した県民の願いは核も基地もない平和な沖縄の実現だった。しかし政治は応えてくれず基地をほとんど自由使用の形で残したままの施政権返還だった▼さて、沖縄はこの間、どのように変化したのか。暮らしは良くなったか。自立的発展の道はどうか。そして何よりも米軍基地はどうなっているのか。今なお基地の重圧にあえぐ沖縄の現実は、復帰して44年後もそれほど変わっていないことを平和行進は象徴しているように思われる▼行進では日ごろの運動不足がたたって身体に苦痛を覚えたが、同僚の小学1年生になる男の子の大人顔負けの行進に元気をもらった。父親の手を握り時折みせた屈託のない笑顔にこの子らが大人になった時、果たして八重山は平和な島々だろうかと▼毎年、自前のプラカードを掲げ参加している先輩。車いすの参加者、若い親子などが思い思いに平和を願って歩いた。頭の下がる思いだ▼平和は誰から与えられるものではなく、一人一人の不断の努力によって成し遂げられるものであることを心に刻んだ復帰44年目の平和行進となった。(鬚川修)


【社説】最重要テーマの格差是正

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 ■県議に何を期待するか

 

 来月5日投票の県議選は27日の告示を目前に各陣営の動きが日増しに活発化している。今回石垣市区は、4期務めた高嶺善伸氏の勇退で革新側から元市職員の次呂久成崇氏(42)=共産、社民、社大推薦=と前市議の前津究氏(44)=社大党八重山支部推薦=の新人2人が名乗りを上げ、自民公認の現職で2期目を目指す砂川利勝氏(52)と水面下で三つどもえの激戦となっている。

 そこで県議選に当たって八重山の有権者は県議に何を期待し、何を望むかだ。福祉や教育、産業振興、子育て、介護など望むべき課題は無数にあるが、その中で最重点に取り組むべきは今日的課題の格差是正と基地負担軽減、そして八重山は離島振興策だろう。

 所得格差が教育格差となり、貧困の連鎖となっている格差社会の是正は、安倍政権をはじめ各党が今夏の参院選公約に掲げるほど大きな問題になっているが、沖縄はさらに深刻だ。

 それは低賃金の非正規雇用やひとり親世帯が多いからだ。特に非正規雇用は全国平均の3人に1人に対し沖縄は2人に1人という突出ぶりだ。

 

 ■県が正社員化を支援

 

 それが沖縄は3人に1人は「子どもの貧困」に代表される貧困となって表れ、その貧困が非行、不登校、高校中退、低い高校・大学進学率、児童虐待など“負の連鎖”につながっている。

 そのため沖縄労働局やハローワークは、目標人数を定めて非正規労働者の「正社員就職実現」キャンペーンを展開。県は2014年度から「正規雇用化促進モデル事業」を実施。非正規社員の正規雇用を検討している企業に中小企業診断士や社会保険労務士などを派遣し企業の正社員化を支援している。

 その結果、15年度事業は24社参加で103人が正社員になったという。

 さらに各政党は賃金格差を是正するため同一労働同一賃金、最低賃金を民進党は平均時給千円にするなどの参院選マニフェストなどを示している。

 子どもの貧困対策は翁長県政が最重点に取り組んでおり、県議も八重山の実態に即した格差是正のため、非正規の正社員化と貧困に対するセーフティーネット構築に取り組むべきだ。

 

 ■基地負担軽減と離島振興

 

 基地負担軽減は基地のない八重山にとっても大きな関心事だ。それは県議会で野党の砂川利勝氏が、「翁長知事は基地問題だけに精力を注ぎ、離島振興策がおろそかになっている」と批判してきた経緯があるからだ。

 しかし基地問題に関しては保守・革新を問わず、歴代の知事すべてが基地問題に翻弄(ほんろう)されてきた。県外移設の努力もなしに、いつまでも沖縄にだけ基地を押し付ける今の日本政府のやり方は理不尽な沖縄差別だ。

 知事を離島振興に注力させるためにも、与野党が一致して政府に基地負担軽減を求め、知事の負担も軽減させるべきだ。自民県連は政権の圧力に屈し前回の「県外移設」を「辺野古容認」に転じたが、そういう状況では沖縄の声はいつまでも届かないだろう。

 離島振興策も何かとリスクの多い自衛隊でなく、離島航空運賃割引制度のように大胆な政策が必要だ。3候補にはそのような政策提案を望みたい。

黒糖出荷費1500万円増 波照間航路

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波照間航路の主な貨物運賃の比較

貨物運賃改定に不満の声

 

 波照間航路を運航している船会社が4月1日付で貨物運賃をこれまでの島民割引から沖縄総合事務局に届け出・公示している運賃に変更したことについて、同社の担当者は「新造船建造の計画もあり、このままの設定では3年後には赤字になる見通し。割り引きを続け、赤字になった場合、国や県の補助を受けられなくなる可能性がある」と述べ、運賃見直しに理解を求めた。

 だが、貨物によっては運賃が3倍以上になり、利用者からは不満の声が上がっている。

 波照間製糖が出荷する黒糖は、1ケース(30㌔)当たり島民割引の125円から約3倍の370円に改定され、差額は245円。年平均6万ケースを出荷する同製糖では年間約1500万円の運賃負担増となる。同製糖の金武清也取締役事業所長は「一気に負担が大きくなる。町側の補助など何とかしてもらいたい」と、行政に何らかの支援を求めた。

 また、島内に住む40代女性は「電化製品や家具などは島で手に入らないものが多い。欠航の多い波照間航路では食料や日用品もまとめ買いするので、割り引きがなくなるのは困る」と述べ、島民割引の再開を切望した。

 船会社では、計画している新造船の就航後に波照間航路が黒字化した際には、再度、割引運賃を検討することにしている。

ハイジャック想定し訓練

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訓練で刃物を振り回し人質を盾に現金を要求する犯人役の男性=17日午後、新石垣空港

 伊勢志摩サミットを目前に控える中、ハイジャック事件対応訓練が17日午後、南ぬ島石垣空港内で行われ、石垣空港管理事務所や八重山署など16の関係機関の職員が参加した。

 訓練は那覇空港から石垣空港に向けたABC航空234便(乗客75人)がハイジャックされ、石垣空港に緊急着陸したとの想定で実施。

 午後4時に同便機長から空港管理事務所への着陸要請で訓練を開始。各関係機関への連絡、対策本部の設置など初動対応を確認した。

 午後4時半には航空機が着陸したとの想定で、燃料補給と現金3億円を要求する犯人との交渉を実施。人質が逃げ出した隙をついて警察官3人が犯人を取り押さえた。

 石垣英邦新石垣空港管理事務所長は「伊勢志摩サミットを控え、緊張感が高まる中での訓練。天災と事件はいつ起こるか分からない。きょうの成果を踏まえ速やかな対応をお願いしたい」と述べた。

 八重山署の比嘉朝邦警備課長は「今後も各機関が連携し情報交換を行い、万が一に備えたい」と話した。

 同日午前には、空港内に不法侵入した不審者の対応訓練も行われた。

不発弾5個の信管離脱

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信管離脱作業を行うために設置された処理壕=17日夕、旧石垣空港跡地

 旧石垣空港跡地内のアクセス道路の工事現場と新八重山病院建設地内で見つかった不発弾5個の信管離脱作業が17日午後8時半から始まった。処理現場から半径283㍍が避難区域となっており、石垣市によると、2世帯が対象となった。

 取り外した信管は、18日午後8時半からカラ岳西の白保で爆破処理される。現場から半径315㍍が立ち入り禁止区域となる。

 信管を離脱させた後の不発弾は、県が崎枝の屋良部半島に整備した不発弾保管庫に搬入される予定だ。

国の防災・減災事業延長を

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 ▽…石垣市の新庁舎建設では、国の緊急防災・減災事業を活用できるかどうかで市の負担額が大きく変わってくる。ただ、同事業は本年度末で終了するため、日程的に厳しい面も。このため市は全国市長会などを通して事業延長を国に求めることにしている。今後、竹富、与那国両町も庁舎建設を控えていることから、ぜひ延長の実現を。

 ▽…校内でかき氷を提供して集めた義援金を18日、中山義隆市長に寄贈した八重山商工商業科観光コースの2年生たち。募金活動中は寄せ書きも行い、同校1年生で熊本県出身の西本勝瑛君の母校、花陵中学校に送るという。金城花彩(かあや)さん(17)は祖父母が500㍉のペットボトル4~5本分のお金を寄贈してくれたことを紹介。おもてなしと結の心が1日も早い復興につながることを願う。

 ▽…日本最大級の商談会「沖縄大交易会」の説明会には空席が目立った。同交易会はアジアを中心に国内外のバイヤーへ直接自社商品を売り込む絶好の機会。国際物流ハブ化の那覇空港を利用した販路拡大は企業には興味深い話だ。南ぬ島石垣空港の「ハブ化」にも期待が膨らむ。自慢の商品を世界に発信して、ビジネスチャンスを日本最南端からつかんでほしいものだ。

沖縄地方が16日、梅雨入りした。沖縄気象台…

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 沖縄地方が16日、梅雨入りした。沖縄気象台によると昨年より4日早く、平年より7日遅い梅雨入りだ。以降、土砂降りの雨はないものの、連日、曇りや小雨の日が続き、典型的な梅雨を感じさせる空模様だ▼ことし、この時期の梅雨入りを歓迎していないのが、石垣島と与那国島の製糖工場だろう。本来ならサトウキビの収穫を終え、農家は夏植え準備に取り掛かっているはずだが、ことしに限り、まだ収穫が残り、操業が続いている▼石垣島製糖は1月からの長雨で機械刈りが大幅に遅れたことが操業の遅れに直結。JAおきなわ与那国製糖工場は、今期から稼働した新工場の処理能力縮小とは逆に原料生産量が当初見込みを大幅に上回り製糖計画が大幅に狂ったようだ▼18日時点で石糖では約2000㌧、与那国は約1000㌧の原料が残る。農家も工場もラストスパートをかけ、収穫を急いでいた矢先の梅雨入りに、頭を抱えている▼石糖では晴れ間を狙ってハーベスターで一気に収穫し、操業を終える予定だが、これも天気次第で、担当者も「雨マーク続きで困っている」と梅雨空をうらやむ▼昔からハーリー鐘が鳴ると梅雨が明けると言われている。ことしのユッカヌヒーの「ハーリー」は6月8日。それまでは空とのにらめっこの日が続きそうだ。 (下野宏一)

初共演で熱いライブを ナオト・インティライミ&きいやま商店

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コンサートをPRするナオト・インティライミ(右から2人目)&きいやま商店=18日午後、八重山毎日新聞社

 6月18日に石垣市民会館大ホールで「スペシャルライブin石垣島」コンサートを行うナオト・インティライミ&きいやま商店が18日午後、八重山毎日新聞社を訪れ、「CDでは味わえない生のライブの面白さをみせたい」とコンサートをPRした。

 ナオトは現在、全国ツアー「ナオト・インティライミHALL TOUR~アットホールでアットホームなキャラバン2016~」を展開中。きいやま商店は、ニューアルバム「ロックンロールびーちゃー」リリース後の全国ツアーを終えたばかり。

 両者は13年来の知り合いだが、同じステージに立つのは今回が初めてとなる。

 ナオトときいやま商店はこの後、市役所に中山義隆市長を訪ねたほか、21日から始まる前売り券発売に先立ち、ユーグレナモールと、ホテル日航八重山ロビー内FMいしがきサンサンラジオサテライト前で、チケット販売を行った。


関節症の療法など紹介 八重山病院玉城副院長ら

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石垣婦人会の会員28人が受講した八重山病院の出前講座=15日夜、石垣公民館(同婦人会提供)

 県立八重山病院の玉城和光副院長ら3人は15日夜、石垣公民館で出前講座を開き、石垣婦人会(慶田盛みほ子会長)の会員28人が八重山病院の現状や変形性膝(ひざ)関節症などについて理解を深めた。

 玉城副院長は八重山病院について「心臓弁置換術や冠動脈バイパス術、脳腫瘍など特殊な疾患を除き、完治できる」と強調し、「若い医師を温かい目で見守り、時には叱咤(しった)激励して立派な医師に育て上げてほしい。そして(同病院を)利用してほしい」と呼び掛けた。

 同病院整形外科の佐々江直人氏は変形性膝関節症について症状や原因、病態、運動療法などを紹介した。

 参加者からは「ひざを支える筋肉の鍛え方やストレッチの仕方などが大変参考になった」などの声があった。

市新庁舎建設地を確定 新八重山病院、消防本部と隣接

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 石垣市は18日までに、旧石垣空港跡地での新庁舎建設予定地を確定し、同日から設計業務を委託する業者の公募を開始した。予定地は、新県立八重山病院建設地と市消防本部の間の3㌶。予定地内に急患用のヘリポートがあることから、市庁舎建設基本計画で必要とされた敷地面積約2.1㌶の1.4倍の広さを確保する考えだ。

 土地所有は国2.5㌶、県0.5㌶。市は今後、国・県と調整し、本年度内に用地を確保する予定。並行して基本設計・実施設計を進め、2017年度の着工、18年度末の完成を目指す。

 設計業務は公募型プロポーザル方式で全国から募集し、7月までに選定、契約する。市内業者と共同企業体を結成することを条件としている。

 市は、技術提案のテーマとして▽地震・津波や台風など災害に強く防災拠点となる安心・安全な市役所▽ライフサイクルコストの低減を考慮した経済的な市役所▽環境にやさしく、自然環境を生かした市役所▽石垣島の素材を生かしたデザイン—を設定した。

 中山義隆市長は18日の記者懇談会で「市民が親しみやすく、訪れやすい、明るい市役所にしたい。また、市役所自体を観光客が見に来たいと思うような市役所を造りたい」と話した。

 現庁舎の跡地利用については「美崎町や中心市街地が空洞化しないよう、人が集まるよう再開発を行いたい」と述べ、今後、跡地利用計画の策定作業を進めていく考えを示した。

 一方、建設費負担を軽減するため活用を予定している緊急防災・減災事業が本年度で終了することから、市は今月11日、南城市で開かれた九州市長会で、県市長会を通して事業の延長を提案、採択された。6月の全国市長会で九州市長会から提案される予定だ。

 基本計画によると、新庁舎建設費は概算で約64億円。同事業を活用できれば、市負担額は約39億円に軽減されることが見込まれている。

”旅”が宝探しに

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 ▽…「旅して出会う酒」をコンセプトに㈱旅酒が企画するインバウンド向け旅酒シリーズ全22種は、2020年の東京五輪を見据え、外国人観光客をターゲットにしている。インターネットなどでの販売は行わず、その土地でのみの販売。すべてを集めるには全国22カ所を旅するほかない。旅酒では「旅をしなければ飲めない酒がある。旅が宝探しになる」とPRする。

 ▽…石垣市内で県議選ポスター掲示場の設置作業が行われており、選挙ムードが出てきた。しかし、盛り上がりはいまひとつ。保守系から2人、革新系から1人が立候補した前回は投票率65・17%だった。今回は逆の構図となっているが、はたして投票率はどうなるか。各陣営の今後の取り組みにかかってくるのかも。

 ▽…石垣市教育委員会が発刊した「石垣市史叢書22参遣状(喜舎場永珣旧蔵史料)2」は、首里王府と八重山の蔵元が文書でやりとりした内容となっている。農民に関して「島のはずれに小屋を作って悪事を企てるので小屋を撤去する」といった記述があり、当時の世相を垣間見ることも。じっくり読んでみたいものだ。

ひとり親世帯の家計を支援する児童扶養手当…

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 ひとり親世帯の家計を支援する児童扶養手当法改正案が今月初めの参院で成立し、支給額が増額されることになった▼第1子の月額4万2千円は現在と同じ据え置きだが、第2子は現在の最大5千円が1万円、第3子以降は3千円が6千円と共に倍増となり12月支給の8月以降分から適用される▼これは特に母子世帯で「子どもの貧困」が深刻なことから増額された。当の母子家庭からは「助かる」と喜ばれているが、NPOなどの支援団体からは「貧困解決にはまだまだ」と一層の支援を求める声が多い▼食事は給食だけ、病気でも病院に行かない、学校にも部活にも行かず深夜はいかいで補導、高校・大学には進学しないなど、子どもの貧困は共働き世帯にも広がっているが、母子世帯はそれが55%に上るという▼その児童扶養手当を受給する母子世帯は、石垣市も2012年の701世帯が15年は791世帯にまで増えた。今回久しぶりに同手当が増額されるが、それは3人の子どもで年間9万6千円、1日約260円にしかならない▼石垣市の母子世帯は当分減る可能性は少ない。どんな境遇に生まれても未来を担う子どもたちが満足に食事ができ、勉強やスポーツ、就職にチャレンジできる環境づくりが求められている。石垣市は今の支援で十分だろうか。(上地義男)

16年度の学習支援活動決める 市学力向上推進委員会

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市内の学校長や教諭らが参加して開催された2016年度の石垣市学力向上推進委員会=19日午後、市民会館中ホール

 学校、地域、PTAなどで構成する石垣市学力向上推進委員会(委員長・石垣安志教育長)は19日午後、市民会館中ホールで2016年度の総会を開き、夏休み特別教室「まいふなー教室」や夏休み向け子ども学習会などの実施を盛り込んだ学習支援活動(冠鷲プロジェクト)などを決めた。

 幼稚園で「生活リズムの確立」、小中学校で「朝の帯タイムの充実」、家庭で「早寝・早起き・朝ごはん・だんらん」、地域で「帰宅の声かけ」に取り組むとする総会決議も全会一致で承認した。

 石垣委員長はあいさつで「これまで学校、家庭、地域が連携し、さまざまな取り組みを行ってきた。ことしは5カ年計画の最終年次。成果と課題をまとめ、検証と対策をしてほしい」と述べた。

 新役員は次の各氏。

 ▽委員長=石垣安志▽副委員長=松原範夫、東蔵盛充、黒島健、大得英信▽監事=天久朝市、春山一夫▽事務局長=入嵩西義晴▽書記会計=宮良健

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