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6月5日の投票まで1カ月を切った県議選

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 6月5日の投票まで1カ月を切った県議選だが、定数2の石垣市区は1972年の本土復帰以降、2回の補欠選を含め今回で14回目の選挙となる▼補欠選はいずれも保守が当選、任期満了選挙はいずれも保・革が議席を分け合ってきた過去の選挙戦を振り返ってみると無投票が3回、三つどもえが8回、四つどもえが2回で三つどもえは保守分裂5回、革新分裂3回だった▼その中で伊良皆高吉氏は補欠選を含め最多の7回連続トップ当選を果たし驚異的な強さをみせたが、その間2度の市長選はいずれも革新現職に敗れ、当時なぜ?と不思議がられたものだ▼伊良皆氏に次ぐ当選上位は高嶺善伸氏4回、本盛茂氏3回。その伊良皆氏と、後継を元市職員の次呂久成崇氏に託し今回勇退する高嶺氏は、それぞれ議長も1期務めた▼今回宮古では初の女性県議が誕生しそうだが、八重山は12年前に辻野ヒロ子氏が初当選し2期務めた。同じく2期務めた竹富の上間毅氏は八重山の離島在住初の県議だった▼96年選挙では、小底嗣洋氏が父・貫一氏に続く親子2代を目指したが2度の挑戦も実らなかった。今回初の県議選に挑む前津究氏は、亡き父の雪辱を果たせるか。父の武氏は80年選挙で本盛氏らに敗れた。前津氏は、その父と自らの思いをかなえられるかどうかの選挙になる。(上地義男)


農業の魅力や活動成果を発表 農業クラブ意見発表大会

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校内農業クラブ意見発表大会で意見を述べる生徒=12日午前、同校体育館

 八重山農林高校(渡久山修校長、308人)は12日、体育館で校内農業クラブ意見発表大会を行い、三つの分野で11人が出場、8人が優秀賞に選ばれた。8人は今後、校内の審査会で3人に絞られ、本島で6月29、30日に行われるフィーチャー・ファーマーズ・沖縄(FFO)大会意見発表の部へ派遣される。

 発表区分は生産・流通・経営(Ⅰ類)、開発・保全・創造(Ⅱ類)、ヒューマンサービス(Ⅲ類)の3分野。それぞれが農業の魅力や農業クラブ活動を通して学んだことなどを発表した。

 Ⅲ類で優秀賞に選ばれた石川翔子さん(フードプロディュス科1年)は「生きることは 食べること」と題し発表。

 幼少時に飼っていたニワトリがある日、食卓に出され、何も知らずに食べてしまい、とさつした父に激しい怒りを感じたが、父から経済動物という言葉を教えてもらい、生きるために必要なことだと諭されたという。

 石川さんは「命あるものに感謝し、おいしく食べるために、どのように育てられているのか知るために農高に入学した。生き物を育て食材として加工するまでの実践的な授業に魅力を感じている」と述べた。

 優秀賞の受賞者は次の通り。

 ▽Ⅰ類=新垣伊武樹(フードプロデュース科1年)、前盛瑞穂(アグリフード科2年)

 ▽Ⅱ類=嶺井千裕(ライフスキル科3年)、新里竜之介(グリーンライフ科3年)、仲桝人夢(ライフスキル科2年)

 ▽Ⅲ類=石川翔子(フードプロデュース科1年)、新城舞(ライフスキル科2年)、宇根底舞(ライフスキル科2年)

お母さんたちの労ねぎらう 「母の日」感謝パーティー

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母の日感謝パーティーで盛り上がる祖納地域のお母さんたち=8日夜、祖納公民館

 【西表】祖納公民館(屋重美公民館長)は「母の日」の8日、グラウンドゴルフ大会と母の日感謝パーティーを開き、子どもや男性たちが日ごろ、家事、育児と奮闘する母親たちの労をねぎらった。

 同日夜、公民館で開かれた感謝パーティーは、男性陣が料理の材料調達から調理、配膳まですべてを担当。刺し身、魚のフライ、タケノコ、ステーキなどが豪華に盛り付けられ、デザートにはケーキも振る舞われた。

 女性たちはきれいに着飾り、ビールやワインで頬を染め、抽選会では扇風機などが当たり大喜び。外れた人にはテーブルに飾られた鉢植えをお土産として用意するなど、細かい配慮に女性たちは感激していた。

 舞台では、子どもたち一人一人が母にメッセージ。「ダイエットしてね」というお願いには笑いが起きた。三線の地謡も子どもたちが務め、即席の青年部バンドは「みだら浜」を歌い、会場を盛り上げた。

 高齢者から新婚の若い女性まで、子どもや夫の愛情を感じながらパーティーを楽しみ、ごきげんな一夜を過ごした。(曽根田容子西部通信員)

石垣市幼稚園一時預かり・認定こども園 保育担当者が不足

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 石垣市が4月12日から始めた幼稚園の一時預かり事業は当初、必要とされる保育担当者23人に対して20人しか確保できず、12日現在も22人と1人不足した状態が続いている。さらに本年度から幼稚園型認定こども園に移行したまきらとおおはまの2園でも、午後保育に必要な有資格者それぞれ3人のうち2人、1人が確保されていない。現場の教諭たちは負担増を強いられており、「見切り発車ではないか」「午前の幼稚園教育の部分にも支障が出ている」など不満の声が上がっている。

 児童家庭課によると、一時預かりを行っている14園の利用者は4月6日現在、318人。

 不足している幼稚園に対しては、同課の職員や市教育委員会学校教育課の指導主事、子どもの貧困緊急対策モデル事業の子ども支援コーディネーターらで対応している。

 一時預かりの担当者が確保されている幼稚園でも、急な人材配置により幼稚園教諭が業務内容の説明や指導に追われたり、午後の保育をメーンで行ったりするケースがあるため、午後に行う公文書の処理や学級内の環境整備に支障も。

 関係者は「年度当初の大事な時期に担任や保育担当者を含めた話し合いの時間が持てていない。自分の仕事もできない。これで保育の質を上げるなんてとてもできない」と嘆く。業務が午後4時45分の勤務終了時刻を過ぎることもあり、「教諭も子育てをしている。その支援はどうなっているのか」と憤る。

 関係者の一人は、うえはら幼稚園の事例を挙げ、「休園措置をして保育担当者が見つかり次第、再開するという形にしてもらいたい」と要望。「職員にも子どもにもしわ寄せが来ている。何かが起きてからでは遅い。今はただ、子どもたちにけががないようにするだけで精いっぱい」と訴える。

 同課は「先生方の負担が大きいことは重々承知している。少しでも緩和できるようにしていきたい」と話している。

 一方、2カ所の認定こども園では保育担当者が不足している上、本年度から受け入れている3、4歳児に必要なシャワーやクーラー、扇風機の設置、トイレの改修など施設整備が行われておらず、同課は「先生方に立ち会ってもらって現地を視察し、夏休み中に改修を行いたい」としている。

日ごろから健康づくりを

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 ▽…石垣市高齢者の生きがいと健康づくり推進会議が開かれ、昨年度の取り組みなどが報告された。趣味のクラブでは囲碁やカラオケ、ダンスなどがあり、多くの高齢者が活動。なかには「年はとったが、仕事をしていたころよりも体力が上がっている」との声も。いざ、やりたいことが見つかっても、体が動かない、とはならないよう、日ごろからの健康づくりが大切だ。

 ▽…海外インバウンドの現状と課題について現地調査を行うことを決めた市議会の市観光振興対策特別委員会。開会予定の午前10時を過ぎた時点で出席議員は9人中、4人。過半数の出席に届かず「流会か」と思われたが、予定時間を10分過ぎて一人が到着して開会。出席議員の少なさに焦りをみせた委員長も苦笑い。現地調査は全員出席で市民目線による議論を願いたい。

 ▽…市内企業の経営者にインタビューして必要なスキルなどを学んだ八商工商業科の3年生たち。ハワイアングロットの加藤雪子代表は基本的なことをしっかり行う重要性を食べ物に例え、「ベーシックなカレーが作れないのにタイカレーに挑戦してもおいしいものはできない」と強調。生徒たちも納得の表情で聞き入っていた。来年4月からは社会人となる生徒たち。この経験を生かしてほしい。

震災と原発規制を考える

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■過去に例がない地震

  九州の大地の震えが止まらない。熊本・大分両県を中心とした震災「熊本地震」は、14日の前震、16日の「本震」以降、やがて1カ月になろうとしている。過去の常識を覆して大きな地震が2回起こり、さらに震源が南阿蘇、大分県まで広域に広がる「過去に例がない」震災である。

 いまだに避難所暮らしや車中泊を続ける被災者のことを考えると、胸ふさがれるばかりだ。一日も早い生活再建を祈りたい。

■規制委は自然を畏れよ

 国内で唯一稼働している九州電力川内原発2基は、鹿児島県西部、震源域から約90㌔に位置し、M7・3のすさまじい揺れがあっても稼働を続けている。

 周辺住民の不安に対して、本震2日後の4月18日、国の原子力規制委員会が臨時会を開き、川内原発について「安全上の問題はない」として、停止不要との考えを示した。揺れる大地に、自然への畏怖はないのか。科学技術を妄信し天を恐れぬ行為としか思えない。

 大分から四国北部、さらに近畿地方へは、世界でも第一級の「中央構造線断層帯」が通っている。その長大な断層帯に四国電力伊方原発が位置し、7月下旬の再稼働が予定されている。南海トラフ巨大地震の震源域でもあるのにかかわらずだ。再稼働に不安が広がるのは当然だろう。

 規制委は伊方原発についても「中央構造線は審査で十分検討した」として、問題ないとの認識を示している。災害は常に想定外である。

 私たちはみてきたはずだ。5年前の東日本大震災では、東京電力福島第1原発がメルトダウンして史上最悪レベルの甚大事故となった。1市6町村が今なお帰還困難地域である。福島県では県民の5%にあたる約10万人がいまだに避難生活を余儀なくされている。安全神話は崩壊した。

 思い起こしてほしいのは、国も、東京電力も、規制委を含む「原子力ムラ」の人たちも、だれ一人として、事故の責任をとっていないことだ。仮に今後、川内原発や伊方原発で事故が発生しても、誰も責任をとらないだろう。

 福島第1原発は、廃炉の見通しがまったく立っていない。汚染水の流出も止まっていない。県民は住む家を失い、帰るべきふるさとを失ったまま。

 国は40年前後の老朽化原発は廃炉にし、他の原発については順次再稼働させる方針だ。核のごみ問題や燃料リサイクル頓挫など、懸案事項はいずれも未解決である。 

 チェルノブイリ事故から30年。事態は収束にほど遠い。福島原発事故を契機にドイツは2022年までに全原発を廃炉にする「原発ゼロ」を決めている。

■関心持ちたい原発のゆくえ

 幸い、沖縄には原発はない。だが、県民が放射能の恐怖と無縁かと言えば、そうではない。

 隣国・台湾には台湾電力公司第1、2原発4基が北部にある。石垣島まで約250㌔の距離である。さらに建設中だった第4原発が住民投票により建設凍結された。理由は日本と同様、地震多発地帯であることだ。

 今月、新政権を発足させる民進党の蔡英文次期総統は、25年までに稼働中の全3カ所6基の原発を停止させる方針を示している。それまでの間、台湾に大地震がないことを祈るばかりだが、去る2月にM6・6、震度6の南部大地震が発生した。

 原発は、遠いどこかの問題ではない。日本はどうあるべきか関心を持って、国や再稼働をめぐる住民訴訟などの動向を見守りたい。

フランス最大手のレンズメーカーが9日、…

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 フランス最大手のレンズメーカーが9日、イタリア支社の取引先の経営者ら65人を石垣島に招いた。一行は13日午前、石垣島での日程を終え、関西に向かった▼ツアーは京都、高山、東京を巡る日本旅行のゴールデンルート。これに石垣島を加えたもの。しかも石垣島を最初の地に選び、9泊10日の全日程のうち4泊5日を組んだ▼「日本にこんなところがあったのか。イタリア人は知らない。日本旅行のインパクトになる。長旅の疲れも回復できる」と、イタリア・ミラノでインセンティブ旅行を専門的に扱う会社トップチーム(レナト・ファリーナ社長)が企画した▼石垣島でこれを形にしたのが平田観光㈱(奥平崇史代表取締役)だ。同社は2003年から欧米市場を意識した取り組みを開始。外国人や英語に堪能な社員を採用するなど社内の国際化を図るとともに、担当者を海外の商談会などに積極的に派遣してきた▼なかなか表には出ないが、こうした地道な売り込みで海外とのネットワークを築いてきた。今回のツアーもこれまでの取り組みの延長線上にある▼買い物中心の中国、台湾の観光スタイルと違い、奥平代表によると、欧米市場のニーズはさまざま。これにも応えることで観光の裾野が広がり、観光地としてのレベルも上がる、と確信している。(比嘉盛友)

名嘉(平真小6年)、4位に 小学生ゴルフ地区大会

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九州大会に向けて練習に励む名嘉乃衣=13日午後、八重山ゴルフレンジ

 第10回九州小学生ゴルフ地区大会がこのほど八重瀬町の那覇ゴルフ倶楽部で開催され、石垣市から出場した名嘉乃衣=平真小6年=がグロス92で4位入賞。7月26日に大分県の久住高原ゴルフ倶楽部で開催される九州大会への出場が決まった。

 将来、プロゴルファーを目指す名嘉は「(去年の同大会は)ほぼ最下位だったので、4位に入れてうれしい。苦手のパターを練習して、九州大会では10位以内に入りたい」と喜びを語った。

 名嘉はゴルフ好きの祖父・清忠さん(58)の影響で3歳からゴルフを始め、4歳の誕生日にはゴルフクラブをねだるほど夢中になった。

 小学4年まで沖縄本島で母・望さん(33)と暮らしていたが、4年生で初めて出場した大会でのふがいない結果に、「もっとゴルフがうまくなりたい」と清忠さんの住む石垣でゴルフに打ち込むことを決めた。

 清忠さんは「もう僕では勝てない。プロになるまで応援していく。乃衣が八重山のジュニアの先頭に立って盛り上げていければ」と期待を寄せる。

 練習は主にゴルフレンジとショートコース。毎日練習に付き添う祖母の和子さん(60)は「ゴルフ漬けの毎日。プロになった時のために英語と韓国語も勉強している。どこまでいくか楽しみ」と目を細めた。

 週2回、名嘉を指導している川俣明ティーチングプロは「思い切りがいい。集中力がつけばまだまだ伸びる」と話す。

 ドライバーの飛距離がキャリーで200ヤードを超えるという名嘉は「好きな選手は韓国のイ・ボミ。プロになって一緒にプレーしたい」と笑顔をみせた。


FC琉球社長に尹(ユン)氏 「石垣からプロ選手を」

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琉球フットボールクラブ㈱の代表取締役会長兼社長に就任した尹泳斗氏=13日午後、美崎町の石垣島ビレッジ

 サッカーJ3のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブ㈱の代表取締役会長兼社長に、石垣市の尹泳斗(ユン・ヨンドゥ)氏(54)が4月28日、就任した。同日開かれた同クラブの株主総会と取締役員会で決定した。尹代表はプロサッカーチームの運営について「観客動員が課題。見ていて興奮できるサッカーを目指す。いい試合をして勝つことで、140万県民大団結を実現したい。年内にJ2昇格を目指す」と意気込みを語った。

 サッカースクールFC琉球石垣を運営する海南ファミリー&パートナーズの社長、八重山高校サッカー部監督を務める伊代表は「石垣からプロサッカー選手を出したい。(会長就任で)石垣の子どもたちのプロへの道が開けたと思う」と期待をこめる。

 尹代表によると、FC琉球は大幅に選手を入れ替え、県出身選手6人、ブラジル人選手3人を獲得。平均年齢は23歳と若返りを図った。今シーズンは8試合を終えて3位と好成績を残している。

保育担当人材不足問題の責任は市に 市教委研修会

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質問や要望が相次いだ第1回幼稚園教諭等研修会=13日午後、大浜信泉記念館

 石垣市教育委員会主催の第1回幼稚園教諭等研修会が13日午後、大浜信泉記念館であり、人材不足の状態が続いている公立幼稚園の一時預かりや、幼稚園型認定こども園の午後保育などについて、教諭らから質問や要望が相次いだ。一時預かりで無資格者が事前の研修もなく配置されている園からは「研修を受けていない上に引き継ぎもできていない状況で、一人で見るのが不安という声もある。何か起きた時の責任はどうなるのか」と指摘があり、担当の市児童家庭課は「(同課が)対応すべきだと考えている」と述べた。

 研修会は、当初予定していた質疑応答の時間では足りず、市教委の指導主事の報告を取りやめて続行する事態となった。同課は、認定こども園の保育士が確保できていない理由として賃金と勤務時間を挙げ、「処遇改善については他市町村の状況などについて現在資料を作成している。でき次第関係課と調整して改善に取り組みたい」と回答。参加者からの「メドはいつごろか」の問いには「まだ資料をそろえきれていない」と述べるにとどめた。

 認定こども園の教諭は人材確保や施設整備のメドが立っていないことについて「賃金が低いのが分かっているのであれば改善しない限り人は集まらない。精神的にも肉体的にもいっぱいいっぱい。探しますではもう限界。力も貸せない。人材確保や設備が整うまで休園するべきだ。(ここから休園という)期限を教えていただきたい」と怒りを爆発させた。これに同課は「そのような意見があったことを上司に伝えたい」と答えた。

各学校担当者を招聘へ 90校、1万8千人見込む

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委員会の招聘事業で石垣島鍾乳洞を視察する旅行取扱店の担当者=2013年9月27日(資料写真)

 八重山教育旅行誘致委員会(兼島英樹委員長)は13日午前、市商工会ホールで第1回全体会議を開き、本年度事業計画で、各学校の教育旅行担当者らの招聘(しょうへい)事業に力を入れていくことを確認した。2015年度の八重山への教育旅行は、79校1万7025人と14年度から8校、3224人(23・4%)増加。16年度は90校、1万8027人を見込んでいる。

 八重山への修学旅行実績は、2007年に135校、2万人を超えていたが、徐々に減少し12年には73校、1万3000人を割り込んだ。だが、13年3月の新空港開港後は、課題の一つだった機材の大型化もあり、回復傾向にある。

 誘致委員会の加盟28事業所および、バス会社などの情報をもとに積算した本年度の修学旅行団の見込み数は、90校、1万8027人。このうち49校、1万0934人が大阪府の学校で、東京からは13校、3452人にとどまる見込み。

 そのため、委員会では3月に関東の私立学校の教諭18人を招聘して石垣島、竹富島、西表島、小浜島の現地視察を実施。関東圏からの誘致強化に取り組んでいる。

 会議で兼島委員長は「興味のある担当者を招聘して、直接視察してもらう方が効率がいい。そのためにはしっかりと資料を作成し、八重山を知ってもらうことが大事」と訴えた。

 視察した教諭のアンケート結果も紹介され「雨プランが充実していて安心」、「本島にはない自然、昔ながらの沖縄が体験できる」と評価を受けた一方、「事前学習が必要。学習効果が上がるような仕組みを」、「船酔いが心配」などの課題も挙がった。

「まずは存在知って」とPR

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 ▽…石垣市ひとり親家庭福祉会(大濵民江会長)が市内平得の国道390号沿いに事務所を開設した。グラスアイランドの斜め向かい側。ことし4月1日付の一般社団法人化に向け、昨年12月17日に賃貸契約を結び、準備を進めてきた。すでに相談業務も行っている。大濵会長は「まずは事務所の存在を知ってもらいたい」とPR。

 ○…花蓮港から石垣港に14日、ナッチャン・レアが初めて入港した。来年の定期便化を目指し、年内に10回程度のチャーター便を計画する。そのためには旅行商品づくりが必要不可欠。今回の初便では旅行商品のイメージをつくってもらおうと旅行会社の担当者らを招いた。さて、どんな商品で誘客を図るのか楽しみ。

 ▽…研究会「非線形現象の捉え方」事務局主催の講演会「シンクロする生き物たち」では、ミドリムシやホタルの集団行動や生活リズムに加え、さまざまな可能性を感じさせられる内容が盛りだくさん。参加者もことある事に質問し、理解を深めていた。ただ、定員100人の所に約30人と少なめだった上、小中高校生の姿があまり見られなかったのは残念。積極的に参加して将来につなげてほしい。

4月から村の団体役員を務めている。大きな…

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 4月から村の団体役員を務めている。大きな行事がないので楽だよと前任者からバトンを渡された▼計画は確かに年に数回の全体行事が主。後はそれらの準備のための役員会と村の入り口にある公園の定期清掃。これだけの活動ならと安心していたら公園清掃で課題が▼清掃は会員総出でやるものだと思っていたら役員だけの仕事になっているとの由。近くの通り沿いの花壇管理をまかされている他の団体も、役員のみの活動。役員のなり手がいないとこぼしていたその団体の会長のぼやき理由がそれとなく理解できた▼島は雑草の勢いが強く公園清掃も草の刈り取りで手いっぱい、雑木、草の根を残してしまうのですぐまた伸びてくる。やはり、平素の草ぼうぼうの状況を打開するには多くの人出で根を除去する地道な作業を呼び掛けなくてはと思う▼かつて地域の美化はヤーヌマール(家の周り)からを提唱した八重山支庁長が本島から赴任してきた。當山善堂氏がそのひと。率先垂範、勤め先の周辺のみならず住まいのある産業道路沿いの清掃も実践した。ただ彼が本島へ戻ったら職場も通りも元の木阿弥、その後高校生が造成した庭園も荒れて痛ましい▼観光の島は基地整備に力を注ぐより足元の自然景観をどう保全するかだ。春の大掃除が始まっている。(仲間清隆)

糸芭蕉の苗植え付け 白保地区

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白保与那岡(ユナムリ)のサトウキビ畑の周りで糸芭蕉の植え付けを行う参加者ら=14日午後、白保与那岡(ユナムリ)

 住友生命保険相互会社の職員らが参加するボランティアツアー「石垣島サンゴ礁守り隊」の参加者35人が14日午後、白保地区の高台にあるサトウキビ畑で、海の環境保全につながるグリーンベルトとして糸芭蕉の苗を植え付けた。

 糸芭蕉の苗は、白保の環境保全に取り組んでいる「NPO法人夏花(なつぱな)」が用意。この日はスタッフ5人が参加しサポートした。

 同社では2008年からサンゴ礁保全プロジェクトを展開。世界自然保護基金(WWF)サンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」も支援している。

 一行は1泊2日の日程で来島。同センターのプロジェクトの紹介を受け、白保集落の散策なども行った。

 毎年同ツアーに参加している高橋里美さん(38)=東京都=は、「前に植えた月桃がどう成長しているか毎年楽しみ。去年は台風被害があったが、今回の糸芭蕉は順調に大きく育ってほしい」、正木春美さん(30)=同=は「沖縄(八重山)が好きなので地域の環境保全に役立てることができるのはうれしい」と話した。

茅原書藝會が石垣練成会

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真剣なまなざしで茅原南龍氏の書に見入る錬成会の参加者ら=14日午前、石垣青少年の家体育館

 茅原書藝會(茅原南龍会長)の「石垣読売錬成会」が14日、2日間の日程で石垣青少年の家で始まり、初日は市内3カ所の同書藝會で学ぶ小学生低学年から一般まで約50人が参加した。

 6月に控える読売書法展に向け、生徒らのスキルアップを図る目的で行われている。石垣市で児童と一般合同の錬成会が開かれるのは初めて。那覇市の同會から茅原会長ほか師範ら7人が訪れ、会員を熱心に指導した。

 錬成会に入る前に茅原会長が書の心構えについての講話を行い、「礼儀作法が書には大切。姿勢の良さ、心の有りようが書に表れる」と強調した。このあと基本的な書き方の手本を実践。会員らは真剣な表情で茅原会長の筆遣いに見入った。指導を受けた会員は、作品づくりに取りかかり、終了後には茅原会長がそれぞれの作品一点一点について講評した。


ナッチャン・レラ 初入港

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石垣港に初入港した高速フェリー「ナッチャン・レラ」=14日午後6時50分ごろ、石垣港F岸壁

 花蓮港ー石垣港間を最短4時間で結ぶ世界最大級の高速フェリー「ナッチャン・レラ」(1万712㌧、旅客定員774人)が14日夕、石垣港に初入港した。総合物流事業を展開するシンバネットワーク(安里繁信会長)の(株)あんしん(安里享英社長、浦添市)が、台湾の物流大手ワゴングループ(洪清潭会長)と連携して運航させた。両社は、台湾の旅行業者ら100人の視察団(団長・蕭美琴国会議員)を招待、旅行商品の開発を促進する。

 あんしんによると、花蓮港など台湾東部と石垣とのルートで年10回程度、修学旅行や社員旅行など団体客をターゲットにチャーター便を運航させ、来年から週1回の定期便化を目指すという。運航時期については観光客の少ない閑散期を予定する。

 入港後に市内ホテルで開いた初入港記念祝賀会で安里会長は「花蓮|石垣間の就航はワゴングループとの戦略提携で実現したい一番のプロジェクト」と意欲を語り、視察団の蕭団長は「花蓮と石垣は経済分野で深くつきあっていけると信じる。今回はビジネスチャンスを探り、定期便化に向けて頑張りたい」と語った。

 中山義隆市長は「台湾との航路は途絶えていたが、ナッチャン・レラが末永い交流の懸け橋に」、市観光交流協会の高嶺良晴会長は「台湾からの修学旅行に弾みがつく」とそれぞれ期待した。

 祝賀会には安慶田光男副知事、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長らも出席した。

 同船は同日午後1時ごろ花蓮港を出港し、同日午後6時すぎ、クルーズ船が出港するのを待って石垣港に入港した。15日は関係者を対象にした船内見学会を行う。出港は同日午後1時。

よみがえる昔の風景

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 ▽…地域型保育事業所の「ふくぎの森保育園」が完成した。赤瓦を配した木造平屋建ての保育園はおそらく初めてだろう。木のぬくもりが感じられる施設となっている。中でも中庭がいい。その中庭を建物がL字型に囲む。L字の部分にはデッキの縁側が整備されており、縁側に座って遊ぶ子どもたちを見守ることも。昔の風景がほうふつとしてよみがえる。

 ▽…2回目の開催となった石垣島ウルトラマラソン。コースは交通規制はせず、基本的にランナーは歩道を走る。しかし歩道の管理がされていない場所が多く、雑草が生い茂りやむを得ず道路を走るランナーの姿も。視覚障がいのランナーも伴走者と数組出場していたが、歩道は草、車道は車と危険がいっぱい。歩道が歩道の役目を果たすためには管理の徹底が不可欠だ。

 ▽…郡内各地で最高気温が30度を超えた八重山地方。この日は平和行進や陸上競技、ウルトラマラソンと屋外イベントがめじろ押し。このうち、小学生陸上競技ではボランティアとなる高校生が授業参観、中学生がテスト期間中でスタッフを確保できず、70代の郡陸協会員が炎天下、スターターを担うことも。競技の運営や選手の育成も含め、若い会員の確保が急務のようだ。

よくもまぁ、人の善意につけ込んだ手口を…

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 よくもまぁ、人の善意につけ込んだ手口を考えるものだとあきれるのを通り越し感心してしまう▼熊本県を中心に起きた地震に便乗し銀行員や自治体職員、ボランティアを名乗った募金勧誘の不審な電話が横行しているという▼何かをしてあげたいと思っている人は巧妙な勧誘を信じてしまうのだろう。東日本大震災や過去の災害でも公的機関や団体名を名乗り、被災者支援を装い金銭をだまし取る特殊詐欺が多かったというから驚く▼最初に震度7を観測した地震から1カ月余がすぎた現在も余震が続き、避難所や車中で不安な生活を強いられている被災者の空き家から貴重品などが盗まれる被害が多かったことも信じられない事実▼5月は消費者月間。県消費生活センター八重山分室に寄せられる相談は、インターネット関連やサラ金、フリーローンの債務関係が増えているようだが、高齢者を狙った悪徳商法も後を絶たないようだ▼認知症などで被害に気付かない高齢者は公的機関に相談もせず泣き寝入りしてしまう人もいる。これから高齢社会はますます進む。トラブルを防ぐには悪質商法などの知識と対応策を身に付けることも必要だし、その場で購入の約束や契約書に署名したりせず、怪しいと思ったら子や孫、友人や同センターなど周りに相談することを心掛けたい。(辻本順子)

耐震化工事で通行止めに  バンナ公園ふれあい橋

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耐震化工事が計画されている「ふれあい橋」=9日午前、バンナ公園Cゾーン

 八重山土木事務所は2016年6月ごろから17年10月まで、県営バンナ公園Cゾーンの「ふれあい橋」や園内の散策路の一部を通行止めにし、同橋の耐震化工事を実施する。

 ふれあい橋は1987年度の整備で、新しい耐震基準に適合しないことから耐震化工事を実施することになった。

 当初は15年度の実施が予定されていたが、橋脚の老朽化が予想以上に進んでいるため、橋脚を補強して耐震化を図るという当初計画を見直し、実施年度が変更された。

 同橋は公園北口からCゾーンを一周するジョギングコースやセグウェイを使った散策コースとして利用者も多いが、工事に伴い、大型車両など工事車両の往来が激しくなることから、利用者の安全を確保するため通行止めを決めた。

炎天下、200人が挑戦 第2回石垣島ウルトラマラソン

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午前7時の号砲で一斉にスタートする参加者=15日午前、サッカーパークあかんま

 第2回石垣島ウルトラマラソン(同実行委員会主催)が15日、サッカーパークあかんまを発着点に行われ、島内外から出場した約200人が炎天下、60㌔のコースに挑んだ。ことしは着順を発表し、男子はうるま市の勝連三也(みつや・51)が5時間4分28秒で優勝。女子は石垣市の石川めぐみ(41)が6時間18分27秒で頂点に立った。

 レース中盤28㌔の折り返し地点で、トップを走っていた大越護と2位の具志堅和人がコースを逆走するアクシデントが発生。大越は約8㌔、具志堅は約2㌔、余分に走る結果となった。

 レースは午前7時にあかんまをスタート。参加者は名蔵を抜け名蔵湾沿いに県道を北上し、御神崎を含む崎枝半島を左回りに周回しゴールを目指すコース。通常のマラソンでは走らない細い山道なども組み込まれ、参加者は、足を休めて写真撮影をするなど石垣島の大自然を満喫した。

 長丁場のレースに参加者はランニング用のリュックを背負い、水分補給用にボトルを装備。給水エイドではマイボトルに補給するウルトラマラソンならではの光景もみられた。エイドステーションでは約100人のボランティアが参加者をサポートした。

 この日の気温は午後3時に30・4度を記録。ランナーにとっては過酷なレースとなった。

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