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憲法9条の重要性アピール

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 ▽…3日の「憲法記念日」を迎え、全国各地で改憲、護憲派の市民団体が集会を開催。市内でも平和憲法を守る八重山連絡協議会が「ピースウォーク」と集会を行い、市民に憲法9条の重要性をアピールした。一方、「憲法記念日」は祝日。若者を中心に「休日」ととらえる人は多い。憲法がどう変わるのか、国民は目と耳を向け、声を出さないといけない。大ごとになる前にこそ必要だ。

 ▽…多くの来場者でにぎわった鳩間島音楽祭。前日の天気予報では音楽祭当日は午後から雨となっていたが、ふたを開けてみれば降雨もなく、気温も30度を超える真夏日となった。音楽祭出演者の大工哲弘さんも「かっぱを準備していたが、無駄になって良かった」と笑顔。予報では連休最終日の5日も午後から降水確率50%となっているが、「今日(3日)みたいに晴れてほしい」との声も。

 ▽…3年前に発足した桃弦会。練習日は火・木・土・日曜の週4回。2015年には市内川原に練習場を手作りし、会員獲得に意欲的。現在高校生の会員もいるとか。1年に2~3回石垣島を訪れ会員らの指導に当たっている篠原六段は「会員の中には、指導者として任せられる人もいる。高校でもクラブ活動として取り組めたら」と期待する。


超高齢化社会を迎え、寝たきりや認知症になる…

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 超高齢化社会を迎え、寝たきりや認知症になる人の増加に伴い、介護に携わる人のニーズがますます重要になっている▼しかし現実はどうか。老人保健施設などでは入所者からいきなり理由もなくたたかれたり、権利意識が強い家族からは注文やクレームなどのほか心ない言葉が飛ぶ。夜勤を含む過酷な労働環境、低賃金などで職場を去る人が後を絶たず、大きな社会問題となっている▼介護職員の中には、人の命がかかった大切な仕事だという誇りと、お年寄りからの「ありがとう」の言葉が心の支えとなり、現実とのはざまで奮闘している人もいる。家族の協力が得られないと、介護職員が孤立する結果となり離職へとつながる▼国の推計によると2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、今のままでいくと全国で約38万人の介護職員不足が見込まれ、人材確保には処遇改善が急務となっている▼病んでいく親や祖父母を温かく見守りたいと思うのは人情だろう。世話をする人とされる人の孤独を共有するとは、やさしさを分かち持つことではあるまいか。人生の先輩たちにささやかないたわりを。中高年のご同輩には老後の予習ともなろう▼誰でも訪れる老年期は人生の“総決算”である。わが人生は幸せだったと言えるような介護に対する理解を深めたい。(鬚川修)

総額133万円余に感謝 市出身の学生募金活動結果報告

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市内で行った熊本地震への義援金募金活動の成果を報告する(左から)粟野真季さん、又吉萌さん、砂川笑美花さん、高那真莉子さん=3日午後、「担たん亭」駐車場

 4月14日の熊本地震発生後、石垣に一時帰宅し、30日まで市内で義援金の募金活動を行ってきた熊本県の大学や専門学校に通う市出身学生5人が3日午後、募金で集まった総額「133万2299円」全額を同県がゆうちょ銀行に開設した「熊本地震義援金」に送金したと報告した。

 募金活動をしたのは熊本沖縄県人会学生有志「ゆいまーる」石垣支部の砂川笑美花(えみか)さん(20)、粟野真季さん(同)、又吉萌さん(19)、高那真莉子さん(同)、平田祐茉君(18)の5人。平田君は一足先に熊本に戻ったため、この日、メンバー一人の自宅で行った報告会には4人が参加した。

 5人は期間中、市内23カ所に募金箱を設置、4月20~30日には街頭募金も行った。4人は学校が9日から再開するため、今週中には熊本に戻るという。

 同支部代表の砂川さんは「勉学に集中し、復興に向けてできることから活動していきたい。募金をしてくれた観光客の皆さん、島の多くの人たちに感謝したい」と話した。

19日に大型客船W入港 乗客4千人余の上陸予想

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石垣へ2隻同時寄港したアクエリアス(手前)とサン・プリンセス(右奥)=2014年10月2日午前

 プリンセスクルーズ社の大型客船「ゴールデンプリンセス」(バミューダ船籍、総㌧数10万8865㌧、乗客定員2636人)とスーパースター社の「アクエリアス」(バハマ船籍、総㌧数5万1039㌧、乗客定員1511人)の2隻が19日、今年初めて同時入港が予定されている。同日は最大4000人余りの乗客の上陸が予想されることから、市観光文化課は「職員を増員し、受け入れ態勢の強化が必要」と強調した。

 市港湾課によると、石垣への大型クルーズ船の2隻同時寄港は2014年にサン・プリンセス(バミューダ船籍、総㌧数7万7441㌧、乗客定員2010人)とアクエリアスの寄港が3度重なった。今回は14年以来、2年ぶり。今年の同時寄港は19日の1回のみとなっている。

 ゴ号は19日午後1時に寄港、同日午後8時に出港予定。現在の石垣港では2隻同時の停泊が難しいことから、石垣島と竹富島間の海域に沖泊まりする。

 ア号は同日午前11時に石垣港へ入港、同日午後9時に出港予定。

 2隻同時の受け入れに対して観光業界からは「不安材料が多い。圧倒的に通訳不足。対応にも限界がある」と話す。

 市観光文化課の担当者は「7日に初寄港するゴールデンプリンセスの入港状況を踏まえて調整する。増員や関係機関との役割分担が更に求められる」と強調した。

1400人が島揺らす 多彩なジャンル8組が出演

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約1400人が詰め掛けた第19回鳩間島音楽祭=3日午後、野外ステージ

 【鳩間】第19回鳩間島音楽祭(同実行委員会主催)が3日、鳩間島コミュニティーセンター前の野外ステージで開催され、竹富町観光大使で父親が同島出身の夏川りみさんや、八重山民謡の第一人者・大工哲弘さんら8組が出演。人口約40人の島に郡内外から1400人(主催者発表)が訪れ、さまざまなジャンルのアーティストの演奏を楽しんだ。

 加治工勇実行委員長は「皆さんのおかげで19回目を迎えることができた。来年は20回の節目となるのでさらに盛り上げていきたい」とあいさつ。

 ステージでは、ナシルや吉川忠尋&忠男、BAGADA BAND、コモエスタ・イタとサンバカーニバル、鳩間小中学校児童生徒らも出演し、音楽祭を盛り上げた。

 フィナーレでは、音楽祭限定スペシャルバンドに夏川さんが加わり、「さよなら港」や「六調節」を来場者も一緒になって踊り、祭りを締めくくった。

 ステージの横断幕にはタイトルとともに「ガンバレ熊本 ガンバレ九州」とメッセージが記され、会場内には漁具の浮きで作った「くまモン」の置物や募金箱を設置。出演者らも歌声で被災地にエールを送った。

 会場には「カモそば」や、近海でとれた魚介類の海産物カレーなど島ならではの飲食ブースが並んだほか、熊本県の焼酎「白岳」や東日本大震災の被災地・東北名産の「笹かま」と「牛タン」などもあり支援を呼び掛けた。

 祭り終了後は、出演者や実行委員らが港でバンド演奏で訪れた人たちを見送った。

 同小4年の宮田來(くるす)君は「大勢の前で歌うのは緊張したが、楽しかった」と笑顔。13年ほど前に島に戻り、素泊まり宿を営んでいる米盛勝さん(85)は「自分が若いころより人口が減ったのは寂しいが、このようなイベントは地域に活気が出るので素晴らしい」と話した。

ヤマネコの事故死打つ手は

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 ▽…イリオモテヤマネコの交通事故死が発生した。ことしに入って3件目。このうち、2件はメスでいずれも妊娠していた。産まれてくるはずのヤマネコも被害に遭った。メスの個体が減る と、ヤマネコの生息数の減少傾向に拍車がかかる恐れがある。交通事故死がなくならない。打つ手はないのか。

 ▽…市レクリエーション指導者協議会の恒例の紙ひこうき大会では、参加者が飛行機を飛ばしては追いかけた。同協議会の宮良博之会長によると、現在の子どもたちの歩数は昔と比べて5千歩も少ないという。「バランス感覚が養われるのは6歳までと言われている。遊びを運動ととらえ、いろんな力を身に付けてもらいたい」と期待する。

 ▽…最大10連休となったことしの黄金週間は、後半に雨の予報だったが、3日の夕方に少し降った程度だった。明石海岸で行われたパラグライダーの無料体験も晴天に恵まれて2年連続開催、子どもたちが大喜びだった。連休最終日に青少年の家で開かれたこどもまつりには約1600人もの親子連れ。期間中のイベントは天気に恵まれて大盛況だった。

1998年から沖縄の漂着ごみの調査を開…

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 1998年から沖縄の漂着ごみの調査を開始し、八重山では6島38海岸で定点調査を続けている。防衛大学校名誉教授の山口晴幸さん(67)だ。ことしも3月24日から1カ月間、海岸線を歩き続けた。距離は約18㌔に及んだ▼1980年から約10年間、全国の海岸の砂がどれくらい汚れているかを調査したのがきっかけ。「人のいない海岸の砂はきれいだが、ごみで覆われていた。砂がきれいでも、ごみが多い海岸が果たしてきれいな海岸と言えるのだろうか」と疑問を感じたのだという▼それから19年間、定点観測をしている海岸に漂着しているごみを一つ一つ数えていくという地道な方法で調査を継続している▼ことしは、5㍉以下のマイクロプラスチックを初めて調べた。1㍍四方から厚さ2㌢の砂を取って5㍉のふるいにかけ、マイクロプラスチックだけを取り出すという気の遠くなるような作業。顔は日に焼けて真っ黒。脱帽である▼沖縄での調査を通して、中国など外国からの越境ごみの多さに驚いたという。2013年度までの調査結果では日本製ごみはわずか3・2%。残りは外国製か国籍が不明なごみだった▼「最低でも来年までは調査を継続したい。そして20年の成果をまとめたい」と意欲満々。山口さんが願う、きれいな砂と漂着ごみのない海岸が少しでも増えれば、と思う。(比嘉盛友)

ゴールデンウイークに考える

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 ■国民の祝日

 

 ゴールデンウイークもあすで終わりである。10連休の人もいるというがうらやましい限りである。ゴールデンウイーク中には国民の祝日が5日間ある。4月29日の「昭和の日」、5月3日の「憲法記念日」、4日の「みどりの日」5日の「こどもの日」である。

 国民の祝日は法律によって定められ第1条には「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、または記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名付ける」とある。だが、どれだけの人が意味を知っているだろうか。

 

 ■「昭和の日」

 

 「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日だ。昭和の前半期は侵略戦争の時代であった。戦後、1919年のベルサイユ条約でドイツに課せられた膨大な戦争賠償金が日本に請求されていたら、日本の復興はどうなっていたか分からない。

 前日の28日は、52年のサンフランシスコ講和条約によって沖縄が日本から分離され、米軍統治下に置かれた日である。昭和天皇は1947年「米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう希望する」ことをマッカーサー司令官に言明している。

 2013年、政府は講和条約発効を「主権回復の日」として式典を行った。沖縄県民の感情を逆なでした安倍政権の無神経さには怒りを覚える。国の将来を思うなら昨年成立した「安全保障関連法」を廃止すべきだ。

 

 ■「立憲主義の危機」

 

 憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を図る」ことが目的である。いま憲法改正をめぐって世論が沸騰している。自民党は憲法を米国の押しつけた憲法として自主憲法制定を党是とし、安倍首相は「ことしの参議院選挙で3分の2議席を確保し憲法改正を」と公言している。自民党の憲法改正草案は「滅私奉公」の戦前回帰とも言えるものであり、軍国主義復活の危険性さえある。

 憲法学者も世論調査も「改正必要なし」が上回っている。憲法の危機は即、立憲主義の危機である。

 「みどりの日」は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」という。自然に親しむのはいいことだ。しかし、自然環境は悪化している。カンムリワシやイリオモテヤマネコの交通事故死はその証左であろう。豊かな自然が豊かな感性を生む。自然と人間関係を考える日でもありたい。

 「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」が「こどもの日」である。児童たちを見ていると宿題、塾やクラブ活動など超多忙だ。一方で、子どもの貧困問題も深刻だ。深夜アルバイトで疲れ、学業に身が入らない生徒も増えている。そのため学力不足で進学を断念したり、中退する者もいる。そのため就職も不利で、貧困の連鎖を生み出している。子どもの人格や幸福を大人たちは考えてほしい。音楽祭や諸行事などバカンスを楽しむのもいいが、「国民の祝日」は、私たちにとって重要な日であることも知ってほしい。


パラグライダー体験

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モーターパラグライダーで大空を楽しむ=5日午前、明石海岸

 明石海岸では「子どもの日パラグライダー体験会」(明石スカイレジャー振興協議会主催)が行われ、約50人の子どもたちが空中遊泳を楽しんだ。

 体験会は、15年前から毎年、同協議会とパラグライダー愛好家などがボランティアで子どもたちに石垣島の自然を空から感じてもらおうと行っている。

 子どもたちは、パラグライダーで地上2~3㍍を浮き上がる「ふわふわ体験」をしたほか、抽選で30人がモーターパラグライダーを体験、大空を飛び回った。

 初めて参加した嘉良志達(したつ)さん(石垣第二中2年)は「(明石海岸の)反対側の海も見えた。地上にいる人が小さく見えた」と感想。

 4回目の体験という砂川凜さん(石垣中2年)は「爽快。普段は乗り物酔いするけど、これは大丈夫。スカイダイビングにも挑戦してみたい」と笑顔をみせた。

 スカイアドベンチャーうーまくぅの代表で、パラグライダーパイロットの大城芳郎さんは「上空から見ると、海の色が全然違う。子どもたちに明石の素晴らしい自然を見てもらいたい」と話した。

18歳選挙権で模擬投票 市選管

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模擬投票を行う生徒ら=6日午後、同校体育館

 ことしの国政選挙から選挙権が18歳以上に引き下げられるのを前に、石垣市選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長)は6日午後、八重山商工高校(生徒数385人、真栄田義功校長)で選挙の模擬投開票を行い、全校生徒に選挙の流れを説明した。市選管によると、選挙権の引き下げで市内では約1000人の有権者が増える見込みとなっており、スムーズに投票ができるよう初めて模擬投開票を実施。生徒からは「政治が身近になる」「18歳は早い」などさまざまな感想があった。

 生徒たちは模擬投票を前に、同選挙管理委員会の天久朝彦事務局長から過去の市長選や市議会議員選の投票率や有権者数などの推移について説明を受けた。インターネットによる選挙運動で違反になる事例も学んだ。

 模擬投票では、石垣市でことし2月に行われた新庁舎建設位置を問う住民投票を再現。実際の機材と投票用紙を使用し、3年生の代表40人が投票を行った。

 4月に誕生日を迎え、7月に予定されている参議院選で投票ができる下地達也君(18)は「(投票する)実感がない。自分の1票で変わると思うと責任を感じる。その日に予定がなければ行きたい」と話した。

 川満ことねさん(17)は「20歳からだったので関係ないと思っていたが、政治が身近になった」、千田さくらさん(17)は「いいと思う。選挙に行って世の中に貢献したい」と1票の行使に前向き。

 安里郁哉君(17)は「18歳は早いと思う。まだ世の中のことが分かっていないので選挙は行かないと思う」と話すなど、消極的な意見もあった。

事故死 今年3件目 イリオモテヤマネコ

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交通事故に遭って死亡したとみられるイリオモテヤマネコ=4日午後8時25分ごろ、クーラ川付近の県道(西表野生生物保護センター提供写真)

 【西表】4日午後7時56分ごろ、西表島北部のクーラ川付近の県道215号線で、国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコの成獣(オス)が死んでいるのがみつかった。西表野生生物保護センターは、発見時の状況などから交通事故死と判断した。今年に入って3件目。5カ月ですでに昨年1年間で死んだ件数と同数となっており、過去最多となった2013年の6件に達する恐れも。西表自然保護官事務所の相原百合保護官は「生き物が飛び出してきても安全に避けることができるよう、車やバイクのスピードを落とした運転をお願いしたい」と注意を促している。

 同センターによると、発見者から連絡を受けた職員が現場に駆けつけ個体を回収。上腕骨と肋骨(ろっこつ)が折れているのを確認した。個体は体重2720㌘、体長515㍉だった。

 4月から8月にかけてはヤマネコの出産・子育て時期。親子連れや子ネコが道路上に出没するようになるため、事故に遭いやすくなる。過去最多となった13年は5、6の2カ月で4件の事故死が発生した。

 同センターと竹富町自然環境課は2日、観光客が増えるゴールデンウイークに合わせ、上原港と仲間港でチラシを配布し、注意喚起を行っていた。

 同課の新盛勝一課長は「注意を呼び掛けているなかで交通事故が起きたのは非常に残念。観光客や地域住民に事故防止の周知を徹底していきたい」と話している。

 同センターでは、ヤマネコの目撃情報の多い場所での移動式看板の設置を継続するなどして注意を喚起していく考え。ヤマネコを目撃したり、事故に遭ったヤマネコを発見した場合は同センター(0980ー85ー5581)に連絡するよう呼び掛けている。

進む高齢化

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 ▽…石垣市健康福祉センターで7日行われた県戦没者遺族連合会八重山支部の定期総会には、先の戦争で夫を亡くした女性6人のうち1人が出席した。6人の年齢は97歳から102歳と高齢化が進んでおり、参加できないのは無理もない。同支部によると、戦没者の子や孫らが関わらないと組織を維持できない状態となっている。

 ▽…大型客船「ゴールデンプリンセス」の寄港で約2800人の乗客が押し寄せた。「黄金週間」で国内客の利用も多い離島ターミナルは国内外の観光客であふれた。大型客船の寄港は島への経済効果を加速させる起爆剤となるが、滞在時間の短さが課題だ。現状は沖泊まりだが、10万㌧超級の大型客船が接岸可能な新岸壁の早期整備と供用開始を望む声は多い。それまで関係者の創意工夫と協力が望まれる。

 ▽…本年度のこども博物館教室が開講し、第34期生の子どもたちが全9回の講座に胸を膨らませている。開講式では同館職員の紹介もあり、臨時職員の小浜まどかさんは「石垣島のことが好きな人?」と子どもたちに質問。毎年聞いており、ことしは多かったようで、安心した様子。「生まれ育った所を好きになり、誇りを持つことは生きていく上で大きな武器になる。いろんなことを学んでほしい」と期待。

街路樹のこととなると、じっとしていられない…

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 街路樹のこととなると、じっとしていられない。こんな狭い空間になんでこんな樹種をと通るたび気になる。いま一等気がかりは市内幹線道路で高く育った八重山ヤシ▼元来は山すそや海浜などに似合う高木。それがよりによって万世館通りや市役所前通りで街路樹に採用された。一部は枯れてしまったが過半はずぶとく生き延びている。上部の電線と格闘しているものもある。結構な高さゆえ枯れた葉柄が落下しようものなら通行人にけがをさせないとも限らない▼本島では高くそびえたヤシにどう取り付けたのか葉柄落下防止の網を張ったものがあり無粋な光景を呈している。石垣も管理で苦労しないうちに樹種を代えるか電線の地下埋設を推進したい▼ヤシに似て南国ムードを醸す樹種に檳榔樹(クバ)がある。島のオン(御嶽)には在来のクバが程よい高さに育っている。葉柄も簡単に落ちる心配はない。このところ島の街路樹に採用されることも多く県八重山事務所に至る両側は近年の大型台風にも耐えた▼八重山ヤシと違い、虫による立ち枯れ被害も少なく先行整備された真栄里公園沿いのクバは旺盛に茂っている▼百年先のことは不案内だが半世紀近くはなるだろうクバの街路樹のなごりが4号線沿い登野城に2本、新川の綱引き道に5本つましく立っている。(仲間清隆)

入賞園児・児童59人を表彰 お母さんの図画コンクール

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「第24回素敵なお母さんの図画コンクール」で入賞した皆さん=7日午後、石垣市民会館中ホール

 8日の「母の日」にちなみ、大好きな母親の姿を思い描く「第24回素敵なお母さんの図画コンクール」(八重山毎日新聞社主催、八重山教育事務所など後援)の表彰式が7日午後、石垣市民会館中ホールであり、佳作以上の59人に表彰状が手渡された。

 ことしは郡内の保育所と幼稚園27園から346点、小学校30校から1047点の計1393点の応募があり、446点が入賞した。

 表彰式で本社の黒島安隆社長は「賞は誰もが取れるものではない。一生懸命描いた絵が母親にとって1番のプレゼントになる」とあいさつ。

 八重山教育事務所の﨑山晃所長は「皆さんの絵は世界に一つしかない最高の作品。これからもお母さんとたくさんお話をしながら仲良く元気に成長していってほしい」と祝辞を述べた。

 入賞作品は佳作以上と小学校低学年、特別支援の部がマックスバリュやいま店、保育所と幼稚園が新川店、小学校中学年が石垣店、高学年が平真店でそれぞれ13日まで展示する。

”お母さんありがとう” きょう「母の日」

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贈答用の花を選ぶ来店客=7日午後、フラワーショップミチ

 

 8日の「母の日」を前に、市内の花屋や大型店などの「母の日」のコーナーには7日、ギフト用の花を求めて多くの人が訪れた。

 このうち真栄里にある「フラワーショップミチ」(漢那憲哉代表)では、一週間前から予約が入り始め、6~8日の3日間がピーク。「実家の母親に贈ってほしい」と県外に住む島出身者からの注文もあるという。7日は、店内で母親に贈る花を選ぶ小学生らの姿もみられた。

 宮良に住む前盛佐千代さん(43)は、義母(66)=白保=に贈るため7日午後、来店。「(子どもの面倒をみてくれる義母に)日ごろの感謝の気持ちを込めて花を贈りたい。毎年、花以外のもので悩むが、結局花に落ち着く」と笑顔で話した。

 


きょう「ゴーヤーの日」 これで暑い夏乗り切って

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丹精込めてつくったゴーヤと東内原辰雄生産部会長。「夏ばて防止にゴーヤを」とPRする=7日午前、白保

 5月8日は数字の語呂合わせで「ゴーヤーの日」。JAおきなわ八重山地区営農振興センターゴーヤー生産部会(東内原辰雄部会長、40人)によると、今期は昨年10月からことし3月までの日照不足や長雨の影響で生産量が前期に比べて減少したが、天候回復で生育も良くなっており、「ゴーヤを食べて暑い夏を乗り切ってもらいたい」と呼び掛けている。

 部会はことしで設立3年目。同センターによると、ハウス導入や県外出荷への県補助などにより生産量は増えており、今期は270㌃で作付けを行った。

 ゴーヤの収穫時期は11~6月で、前期は48㌧を島内外に出荷。今期は天候不順で2月以降の出荷量が伸びず、前期と比べ2月は37%、3月は59%にとどまっているが、東内原部会長は「今は天候が良くなってきている」と回復の兆しに期待する。

 同部会は、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場で8日午前10時から行われるゴーヤフェアで1本58円で販売する。これに合わせ約1200本を用意した。

 東内原部会長は「ゴーヤのビタミンCは加熱に強く、鉄分やカルシウムも豊富。コレステロールの低下、血糖値の正常化成分も含まれており、栄養たっぷりのスーパー緑黄色野菜」とPRする。

 ゴーヤフェアでは、ほかに八重山調理師会の創作料理の試食会、八重山農林高校による苗の無料配布などもある。

10万㌧級クルーズ船初寄港 約2800人が島内観光

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石垣に寄港した外航クルーズ船で最大の「ゴールデンプリンセス」(奥)と上陸する乗客を乗せたテンダーボート(手前)=7日午後、南ぬ浜町から撮影

 石垣に寄港した外航クルーズ船の中で最大となるプリンセスクルーズ社の「ゴールデンプリンセス」(バミューダ船籍、全長290㍍、総㌧数10万8865㌧、乗客定員3100人)が7日午後、乗客2800人を乗せて初寄港した。10万㌧を超えるクルーズ船の寄港は初めて。10月22日までに28回の寄港を予定している。ゴ号は石垣島と竹富島間に沖泊まりし、乗客はテンダーボート6隻で石垣港離島ターミナルから上陸して島内観光を楽しんだ。

 市観光文化課によると、ゴ号は台湾基隆から那覇、石垣に寄港。台湾人観光客が中心の乗客は同日午後1時10分から約3時間かけて上陸。ターミナル構内では石垣クラウンイーグルスが演奏で迎えた。ゴ号は同日午後8時に基隆に向けて出港した。

 島内を周遊するバスツアーはなく、事前に予約された大型バス十数台が離島ターミナルと市内の大型スーパー間でシャトル運行した。大勢の個人客らは、タクシーを使った2~3時間の島内観光や徒歩で市街地に繰り出した。

 同課の担当者は「短時間で乗客が上陸できた。19日にはクルーズ船が2隻同時に寄港するので関係団体と受け入れ態勢を再協議したい」と振り返った。

 石垣市による歓迎セレモニーでは、中山義隆市長とミス八重山南十字星の豊里舞さんがゴ号のアンデリア・スピアンディ副船長、テリー・シブリアクさんに花束と記念品を贈呈。中山市長は「石垣島への初寄港を歓迎する。島の風土や自然、食や文化を満喫してほしい」と歓迎した。

 ゴ号のアンデリア副船長は「短い寄港時間だが、石垣での観光や交流を満喫したい」と述べた。

小浜島と大宜味村の末永い交流に期待

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 ▽…大宜味村の八千姫グループと小浜島おばあちゃん合唱団の交流が小浜ふれあいセンターで初めて行われ、多彩な歌や踊りを披露し合って盛り上がった。同合唱団は当初、交流の時間帯はゲートボールを予定しており、参加者は6人と少なめ。最初は同グループの踊りに見入っていた同合唱団も血が騒いだのか、さまざまな踊りや歌を繰り広げ、最後は元気なダンスでハッスル。末永い交流に期待。

 ▽…JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場で8日行われたゴーヤーフェアは、午前10時の開始前から列ができていた。人気の一つは、八重山調理師会が提供する創作料理。来場者は9品の料理を試食し、気に入った料理については作り方の教えを請う人もいた。来年からレシピの配布が必要かも。

 ▽…元プロ野球選手約400人が参加し、全国各地で一斉に開催された全国少年少女野球教室。教室を前にあいさつに立った森長隆さんは子どもたちに「きょうは何の日か分かる人?」と尋ねると子どもたちから「母の日」の返事が。さらに「ユニホームを自分で洗濯している人?」の質問には約20人が手を上げた。森長さんは「きょうだけでも洗濯して、お母さんをねぎらってあげて」と呼び掛けた。

料理や洗濯、スポーツに一生懸命頑張る

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 料理や洗濯、スポーツに一生懸命頑張るお母さんは子どもたちにとって自慢の存在▼市内マックスバリュ4店舗には「素敵なお母さんの図画コンクール」の作品が展示され、仕事や家事、子育てに追われる今どきの母親たちの一面が画用紙いっぱいに描かれている▼絵を見ていると、いろんな母親像があるんだなと表情の捉え方に感心するとともに、笑顔の多さに心が和み「母親は太陽」という言葉を思い出した▼母の日に合わせた興味深いランキングがあった。NGO団体が行っている「お母さんに優しい国」というもので1位はノルウェー、最下位はソマリア、日本は179カ国中32位と、いまひとつ優しさが足りない国のよう▼妊娠や出産で母親が命を落とすリスクの低さで14位、5歳未満の死亡率の低さが6位と母子の健康状態では順位は高いが、女性議員の割合が北欧各国の4割に比べ約1割、下位のアフリカ諸国と同程度、インドや韓国より低い140位でこれが総合順位を落とす要因になっているという▼八重山は県内でも高出生率。待機児童など保育行政の貧困、シングルマザーも多いし安心して子どもを産み育てられるかと心配になる。これまでは親族や地域に支えられてきたが、核家族化やコミュニティーが薄れている現在、母親目線の支援策がもっと必要だと思う。(辻本順子)

笑顔で全集落をパレード カジマヤー迎えた石野梅さん

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妹やひ孫とともにトラックの荷台に乗り、カジマヤーパレードを行う石野梅さん(中央)=4日午前、波照間島

 【波照間】ことし97歳のカジマヤーを迎えた石野梅さんの長寿を祝うパレードが4日午前、島内で行われ、島を挙げて石野さんの長寿を祝った。

 赤い着物を着た石野さんは、85歳を迎えた妹の南風見澄子さんや、ひ孫たちとともに豪華に飾り付けられたトラックの荷台に乗り、島内の全集落をパレード。沿道では大勢の住民が風車を振りながら「おめでとう」と声援を送った。

 現在も元気に島に住み、散歩を楽しんで過ごしている石野さんは「この日を迎えられてうれしい」と笑顔。一緒にパレードの車に乗ったひ孫の山田真奈可さん(小4)は「いつも笑顔のおばあが大好き。きょうもうれしそうでよかった」と話した。(本比田里奈通信員)

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