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島産品で被災者にエール 石垣島特産品拡め隊

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林田健司さんに義援金を託す石垣島特産品拡め隊の金城秀信隊長(中央)と金城球二事務局長(同右)=25日午後、金城かまぼこ店

 石垣市内で特産品を製造販売する若手経営者で組織する石垣島特産品拡め隊(金城秀信隊長、14人)は25日、熊本地震の支援活動に赴く歌手で作詞作曲家の林田健司さん(50)=新川=に義援金21万円と、黒糖やレトルトのパインカレーなど特産品を託した。林田さんは拡め隊の応援歌を手がけており、林田さんの活動に拡め隊が賛同した。

 林田さんは26日に福岡入り。特産品のほか自ら購入した沖縄そばのカップ麺など支援物資を車両に積み込んで翌朝、熊本に向かう。現地では、支援の手が届いていないところに物資や義援金を届けるという。現地では農産物が出荷できない状況もあることから、野菜などを購入して必要としている被災地に送ることも考えている。

 林田さんは東日本大震災後、復興支援歌を制作して著作使用料や配信収益などを寄付するプロジェクト「みんなの音がさね」を展開した経験があり、熊本の被災地でも今後、被災者を元気づける音楽イベントができないか、今回の訪問で調整する考え。

 林田さんは「拡め隊に話したところ、すぐに動いてくれた。おとこ気のある人たちと知り合いになってよかった。拡め隊を代表して行って知り合いを多くつくり、次回につながるようにしていきたい」と話している。

 金城隊長は「何かしたいとは思っていたが、仕事もあって行けない。林田さんに話を聞いてできることをやろうと会員から義援金を集めた。次につながるようにしてもらいたい」と思いを託す。


熊本支援の動き全域に拡大

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 ▽…熊本地震で被災した地域の人々を応援しようと、義援金の動きが八重山全土に拡大している。震災後、いち早く支援に動いた市内美崎町の「石垣島ヴィレッジ」。募金箱の設置や熊本を応援する多彩なメニューを頼めば、売り上げの一部が熊本に寄付される仕組みだ。客も「熊本支援に行こう」と飲食に出掛ける声も多く聞こえてきた。私たちに何ができるかを考えることは大きな一歩だ。

 ▽…県議選の告示まで残すところ1カ月。石垣市区の立候補予定者3氏は今後、エンジン全開で支持拡大に走る。何が足りないか、これまでの情勢を分析した上で取り組みを強化していく。期日前投票が告示翌日から行われるため、どの陣営も告示前の前哨戦を重視。ある陣営の幹部は「これからが正念場」と気を引き締める。

 ▽…26日午後、行われたお母さんの図画コンの審査は実に4時間半に及んだ。審査は5部門に分けて行い、1部門約300~430の作品から100前後の入賞・入選を選んだ。4人の審査員がすべての作品に目を通して審査したが、作品を見比べながら迷う審査員の姿も。審査に当たった石垣俊子さんは「情景が浮かぶものや、楽しさが伝わってくるものは自然と手に取ってしまう」と笑顔。

次代を担う多くの子どもたちにもっと本を

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 次代を担う多くの子どもたちにもっと本を、もっと読む場所をとの願いを込めた「こどもの読書週間」(23日~5月12日)が全国一斉に展開されている▼期間中、石垣市立図書館ではジャンル別に中高校生向けの本を紹介する「NO BOOK NO LIFE2016」を開催。5月5日には「こどもの日スペシャルおはなし会」を予定し、多くの親子連れなどの参加を呼び掛けている▼読書は居ながらにして古今東西の物の考え方や風物、歴史など多くのことを知ることができる。単に知識を得るだけでなく、知的好奇心を満足させるほか感性を磨く上でも欠かせない▼良く言われるのが幼少期から本に親しむことの大切さである。子どもにとっては、乾いた大地に水が吸い込まれるように読書を通して物事を正しく判断する力を養い、大事なものを学んでいく。家庭でも親が率先して読書するようになれば、勉強や成長にも好影響を与えるといわれる▼石垣市出身の書家・茅原南龍氏は、手書き文字文化の重要さから「書は心のおしゃれ」を信条とする。そういう意味から捉えると読書も「心のおしゃれ」と言えるのではないか▼世界の窓を広げ、人生を豊かにする読書。一冊の本との出合いで人生が決まることだってある。週間を機に子どもの読書の大切さを考えたい。(鬚川修)

八重山にも母子支援施設を

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■県内では3市が設置

 先日那覇市内で開かれた「子どもの貧困」をテーマにした沖縄タイムス社の沖縄こども未来プロジェクト創設記念シンポジウムで、フロアの石垣市の女性から「石垣市には児童養護施設はあるが、母子生活支援施設がないため親子が離れ離れで暮らしている現状がある」と八重山にも母子生活支援施設の設置を要望する声があった。

 同施設は児童福祉法で定められたかつての母子寮。地方自治体や社会福祉法人が建設費や運営費を国、県の補助で設置し、離婚や死別などで生活に困窮している母子世帯や夫の家庭内暴力(DV)被害の女性らを一時的あるいは2~3年間受け入れ、施設長をはじめ母子支援員、少年指導員、保育士、調理員などの職員が退所後のケアも含め総合的な自立支援を行っている。

 県内では那覇市、沖縄市、浦添市の3市が設置。それぞれ20世帯が入居しているが、沖縄は子どもの貧困率が2人に1人の58.9%と突出して高いひとり親世帯やDV被害の女性が全国に比べて多く、同施設の潜在需要は相当数に上るとみられている。

■潜在需要高い石垣市

 石垣市も子どもの貧困率が高い児童扶養手当受給のひとり親世帯は、2012年の829世帯が今年は994世帯に増加。中でも収入の低い生活の苦しい母子世帯は、12年の701世帯が昨年は791世帯に増え、同世帯の子どもの数は約1500人に上るため、潜在需要は同様の傾向かそれ以上だろう。

 中には生活が苦しいため、石垣に母子生活支援施設があれば親子が一緒に住んで自立を目指すべきなのに、同施設がないため子ども4人を児童養護施設に預け、自分は車上生活する30代の母親のケースもある。深刻化している貧困の連鎖を断ち切るため、石垣にも母子生活支援施設をぜひ設置すべきだ。

 母子世帯支援は、県も12年度から一括交付金を活用して全国初の「母子家庭生活支援モデル事業」を実施。これを市町村にも広げ、現在宜野湾市とうるま市も同事業を実施している。

■県がモデル事業実施

 児童扶養手当受給の母子家庭や父子家庭を対象に、県が民間アパートを借り上げて家賃を援助しながら、専任のコーディネーターが作成した自立支援プランを基に自立に向けた学習、就労、子育て支援などを総合的に行っており、対象はそれぞれ20世帯、期間は原則1年となっている。

 県は石垣市でも17年度に同事業を実施したい考えだが、これに対し識者は「県の事業はある程度、泳げる人に手を差し伸べるもので、本当に泳げず困っている人は助けての声も出せず孤立している。そういう母子を助けるには周りが代わって声を出すべき」だとし、そのためにも「県は母子生活支援施設をもっと増設すべき」と強調する。

 石垣市で建設する場合は市直営か社会福祉法人のいずれかだろうが、それまでの間は県の同事業活用も検討するべきだろう。20世帯54人が入所する那覇市の施設長は「施設は貧困や病気などで希望を失った母親や子どもを孤立させずに希望を持たせる場、人生をやり直せる場だ。建設に金はかかるが、着実に成果はある」と必要性を語る。

最優秀賞4作品が決定 素敵なお母さんの図画コン

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小学校低学年の部の作品から入賞作品を選ぶ審査員ら=26日午後、本社会議室

 第24回素敵なお母さんの図画コンクール(八重山毎日新聞社主催)の審査が26日午後、本社会議室で行われ、入賞作品59点、入選作品387点が決まった。最優秀賞4作品には、日宇絃(ひう いと)さん(みやなが幼)、平良華恋(かれん)さん(八島小2年)、尾崎舞音(まお)さん(白保小3年)、野里慎(しん)さん(崎枝小6年)がそれぞれ選ばれた。

 他の入賞作品は5月上旬に本紙紙面で発表し、同7日午後2時から市民会館中ホールで表彰式を行う。

 今年は郡内の幼稚園と保育所合わせて27園・所から346点、小学校30校から1047点の合計1393点の応募があった。審査員は仲皿涼子さん(真喜良小教頭)、花城正憲さん(新川小教諭)、石垣俊子さん(元校長)、石垣静枝さん(同)が務めた。

 コンクールは5月第2日曜日の「母の日」にちなみ、大好きなお母さんの絵を描いてもらおうと毎年行っている。

 今回で3回目の審査となった花城教諭は「どの作品も一生懸命描いてあるので、選ぶのが心苦しい。(新学期直後の)この時期によく仕上げてきた」と感心していた。

音楽通して支援呼びかけ 熊本の復興願い募金活動

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曲を演奏しながら募金への協力を呼びかける石垣第二中の生徒会と吹奏楽マーチングバンド部=26日夕、マックスバリュ石垣店

 熊本県を中心に発生した熊本地震の被災地を支援するため、石垣第二中学校生徒会(荒谷南登会長)が26日夕、マックスバリュ石垣店で募金活動を行った。

 募金活動には、生徒会と同校吹奏楽マーチングバンド部も参加し、「上を向いて歩こう」や「涙そうそう」、「花は咲く」など6曲を演奏し、買い物客らに募金への協力を呼びかけた。

 荒谷会長は「どれだけ力になれるか分からないが、被災した人たちが一日も早く日常に戻れるよう願っている」と話した。

 集められた募金は石垣市を通じて被災地に贈られる。

現職・新人3氏 動き加速 各地にのぼり 熱高まる

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 県議選(5月27日告示、6月5日投開票)は27日、告示まで残り1カ月となった。石垣市区(定数2)に立候補を予定している新人で元市職員の次呂久成崇氏(42)=社大、社民、共産推薦=、新人で前市議の前津究氏(44)=社大八重山支部推薦=、現職で自民公認の砂川利勝氏(52)の3陣営は「告示以降は毎日が投票日」と告示までの取り組みを重視しており、今後、前哨戦が活発化する。それぞれ告示前後に最大動員の集会を開き、勢いをつける考えだ。

 今選挙は革新系から2氏、保守系から1氏と2012年の前回選挙とは逆の構図。革新系の2氏が票を奪い合う格好となっている。市内各地には3氏の名前入りののぼりが立てられており、選挙間近の様相を呈している。

 次呂久氏は、高嶺善伸県議が後継者として推す。昨年10月から街頭に立ち、「あなたと一緒にはじめの一歩」「若さ・情熱・誠実」をPR。政党や労組から推薦を受けており、今後は組織力を生かした取り組みを展開したいところ。5月28日午後7時半から市民会館大ホールで総決起大会を行う。

 前津氏は、昨年の早い段階から水面下で動いており、地域をくまなく回るどぶ板選挙に徹している。政党推薦は社大八重山支部のみとなっているが、市議3期で培った人脈をフルに生かし、「経験と実績」「即戦力」をアピールしている。5月25日午後7時半から市民会館大ホールで総決起集会を開催する。

 現職の砂川氏は、1期4年の実績とともに「有言実行」「行動力」「実行力」を強調している。保守系から1人の予定候補者となっているため楽観論を警戒、引き締めを図っている。保守層の支持固めと票の掘り起こしに取り組んでおり、5月20日午後7時から市民会館大ホールで県政報告会を開く。

一度つまずくと再生産厳しい

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 ▽…JAおきなわ八重山地区営農振興センター園芸協議会は27日、昨年後半から続く天候不良により園芸作物に被害が出ているとして支援を要請した。園芸農家が農業共済に加入していても、自然災害による被害に対しハウスには補償があるが、農作物にはないという。石垣市農政経済課の石垣克治課長も「一度つまずくと、再生産が厳しい」と支援の必要性を中山義隆市長に訴えた。

 ▽…底原ダム付近のリュウキュウマツでマツカレハの幼虫が確認された。体全体に毒針毛があり、刺されると激痛が走るという。春の行楽シーズンや大型連休で屋外に出る機会が増える時期だけに、要注意。自然界には、ほかにも危険生物がいる。対処法を知り、安全にレジャーを楽しみたいところ。

 ▽…午前10時から予定していた市のこいのぼり掲揚式だったが、少し遅れて15分ごろ、3公立保育所の園児らが到着。中山義隆市長は別件で到着が遅れており、来るまでの間、新栄町保育所の宮良留美子園長がクイズなどをして場を持たせていたが、一向に姿をみせる様子がなく、「まだですかねー」の一言も。30分ごろにやっと中山市長が到着し、宮良園長も安堵(あんど)の表情。


24日の石垣市民防災訓練で熊本地震と同じ…

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 24日の石垣市民防災訓練で熊本地震と同じ「震度7」を体験した。地震実験車両での模擬体験だ▼突然「ドン」と突き上げるような衝撃を感じたと思った次の瞬間、激しい揺れが襲い、前後左右に体が激しく揺さぶられ、最後に体が左右に持っていかれるような幅の大きな揺れの後、収束した▼中央に置かれた四角いテーブルの前に座った状態で1分弱の模擬体験だったが、固定されたテーブルをつかみ体を支えないと座っていられないほどで、震度7の揺れのすごさの一端を体感した▼今回の体験では、あらかじめ震度7の地震を頭にインプットし、心も体も準備万端で臨んだが、熊本地震は予期せず、しかも夜中に起こった。被災地の皆さんは真っ暗の中、激しい揺れと倒壊する家屋、家財道具の中、無我夢中で家を飛び出し、断続的に続く余震に恐怖を募らせながら夜を明かしたことだろう▼熊本を中心とした被災地では、14日の地震発生から震度1以上の地震が900回以上発生。数多くの家屋が倒壊、停電、断水が続き、今なお大勢の人々が家に戻れず避難所や車中での生活を強いられている▼八重山では行政や学校、市民団体、企業などが被災地支援に立ち上がり、市民の間で支援の輪が広がりをみせている。被災地の1日も早い復興と平穏な生活が戻る日を願う。(下野宏一)

マツカレハの幼虫を確認 大量発生の可能性を懸念

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リュウキュウマツ…マツカレハの食害を受けたリュウキュウマツ=26日午後、底原ダム付近

 松の葉を食害するガの一種、マツカレハ(カレハガ科)の幼虫が26日午後、底原ダム付近のリュウキュウマツで確認された。これまでのところ、リュウキュウマツの枯死は確認されていないが、幼虫が葉を食い尽くすと樹木が枯死することもあるため、八重山農林水産振興センターでは「大量発生する可能性もある」として発生状況を注視している。

 幼虫は体長7㌢に達する大型の毛虫で胴部が銀色と黄褐色。全体に黒い毒針毛があり、刺されると激しい痛みとともに腫れあり、かゆみが1~2週間続く。

 刺された場合の対応について、八重山保健所は「ピンセットやセロハンテープで丁寧に毒針毛を抜き取り、患部に刺激を与えない」としており、悪化やかゆみが長引くようであれば皮膚科を受診するよう呼びかけている。

 マツカレハは全国に分布し、石垣市内では2004年2月に宮良小学校の松林や名蔵、嵩田地区などで大量発生し、県が薬剤散布で駆除している。

 同センターによるとマツカレハは野鳥や蜂、クモ、アリなどの昆虫に食べられることが多く、人の入らない山中では大量に発生することはほとんどないが、民家の庭や道路の街路樹では天敵が少ないため、大量発生する可能性がある。

 同センター農林水産整備課農林水産整備班の仲里貴正主任技師は「大量発生が確認された場合、薬剤散布をはじめ苗床となった松の処分などが必要になってくるかもしれない」と話す。

石垣パイン加工場オープン 6月から本格稼働

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オープニングセレモニー後の内覧会で機器類について説明を受ける関係者ら=27日午前、石垣パイン加工場

 石垣市商工会(我喜屋隆会長)が「石垣島をパインでブランディングする」として進めてきたパイナップルの加工施設「石垣パイン加工場」が27日、石垣市大川にオープンした。サイズが規格外となるなど生果として出荷できないパインを仕入れ、ピューレやカットパインに加工、島内外の製造事業者に出荷し、「石垣パイン」を原料にした菓子類などの特産品開発を促進する考え。パインのシーズンとなる6月から本格稼働。来年度まで実証実験を行い、加工場を運営する法人の立ち上げを目指す。

 市商工会は2014年度から、石垣市の「ものづくり・マーケティング総合支援事業」を受諾して特産品開発を支援する共同加工場の整備について調査検討を重ねた結果、石垣島を代表する農産物の一つ、パインの加工場を整備することを決め、準備を進めてきた。

 加工場は延べ床面積144平方㍍で、パインをカットするピーラー、真空包装機、急速冷凍機、金属検出器、殺菌庫などを完備。6月までにはピューレを作る機器も導入する。

 本年度は50㌧を仕入れ、25㌧を出荷する計画。農家からはキロ当たり100~200円で買い取る予定だ。

 同日のオープニングセレモニーで、我喜屋会長は「加工施設があれば農家も安心してパインが作れると思う。菓子製造会社には、加工したパインを使って特産品を作ってもらいたい」と述べた。中山義隆市長は「新しい特産品を作る拠点になることを期待したい」と話した。

 JAおきなわ八重山地区営農振興センターの田村秀光アドバイザーは「JAでは通常500㌘以下のものを受け入れていない。加工場があれば、生果として出荷できないものでも現金化できるので農家は助かると思う」と歓迎した。

 商工会は、加工場の担当者として3人を雇用しており、平田睦事務局長は「来年度までの2年間の実証実験で経営が成り立つところをみせ、会社組織にしていきたい」と話している。

園芸作物が大きな被害 オクラやカボチャなど

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発芽しても疫病で立ち枯れ被害が出ているオクラ。順調に生育している苗は少ない=27日午後、白保のほ場

 昨年後半から続く日照不足や多雨、温度変化などの影響で、オクラやカボチャなど園芸作物が大きな被害を受けており、JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、作物によっては今期の出荷量が前期の半分以下になるおそれもある。今期は、サトウキビが低糖度になっているほかパイナップルも小玉傾向にあるなど、農作物全般に天候の影響が広がっている。同センター園芸協議会の兼浜秀雄会長ら16人は27日午後、石垣市に窮状を訴え、種子や肥料など再生産につながる支援を行うよう要請した。

 同センターは昨年10月からことし3月までの天候を「異常気象」とみており、園芸作物全体で、日照不足と低温障害による成育不良、長雨による疫病などがみられるという。

 昨年10月からことし5月までの出荷量はインゲン3㌧で前期の43%、カボチャ96㌧で同49%、ゴーヤ32㌧で同67%、オクラ33㌧で同70%にとどまる見通し。マンゴーはつぼみが出るのが大幅に遅れており、ことし2月時点の調査で出蕾(らい)率は前年の74%から46%に低下した。

 白保でオクラを生産する東内原辰雄さん(62)は「発芽しても疫病で立ち枯れたため、3回も植え替えをした。1999年からオクラを栽培しているが、こんなことは初めて。収量も少なくなるだろう」と嘆く。

 兼浜会長は要請で「園芸作物は甚大な被害を受け、収穫量の減少、品質の低下などで生産農家は疲弊している」として肥料や種子、堆肥の購入支援を要望した。

 照屋武美本部長兼センター長も「あらゆる作物に影響が出ている。園芸作物は過去にない減収が見込まれる。農家が生産意欲を失わないようにJAと連携して対策をとってもらいたい」と話し、中山市長は「JAと連携して対応し、全面的にバックアップする」と応じた。

新空港開港以来、連日大勢の観光客でにぎ…

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 新空港開港以来、連日大勢の観光客でにぎわう竹富町の離島航路だが、きょう29日からはゴールデン・ウイークに入り、さらなる混雑は必至だ▼3社で現在、1日最大約100便(片道)が運航するまでに発展した今の離島航路は、その間三つの大きな“変革の波”があった▼一つ目が1972年の本土復帰直後のホバークラフト就航。二つ目が池間義則八重山観光フェリー前社長らが導入に奔走した94年の県内初の浮桟橋設置。三つ目が2007年の離島ターミナル新設だ▼各島々を飛ぶように走るホバークラフトは、町内どの島も1時間以内で結ぶ今の“高速船時代”の契機となり、浮桟橋はそれまで潮の干満で船の高さが上下する中、船首から乗り降りしていた乗客の危険性を解消した▼そして離島航路を劇的に発展させたのが、ターミナルの新設だ。それまで待合室も何もなかった離島桟橋に新設された、空港並みの発着案内の電光掲示板やテレビ、クーラーなどを備えた広々としたターミナルは一気に利便性、安全性を高め、南(ぱい)ぬ島々の旅を快適にした▼それは浮桟橋導入直前39万人だった竹富町の観光客が、昨年は115万人余の約3倍になったことでわかる。島々の魅力は八重山全体の観光に連動する。次の変革は何を期待し何をどう望むかだ。(上地義男)

さすが八商工の上級生たち

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 ▽…八重山商工高校で新入生歓迎スポーツ大会が開かれ、先輩たちが新入生を温かく迎えた。高校には八重山各地の中学校から生徒が集まっており、名前も顔も分からない先輩たちに「怖くないかなぁ」と不安を感じた新1年生もいることだろう。後輩の入学を歓迎する先輩たちの気持ちが伝われば、文武両面で良い影響が出そうだ。

 ▽…放課後のすき間時間を活用して保護者などが子どもたちの学習を見守る「地域・家庭支援事業」がスタート。市教委いきいき学び課によると、ことしは16団体が申し込み、そのうち13団体がスポーツ少年団。市シルバー人材センターが見守っている大浜小は高学年と低学年に分けて行う計画という。同課の丸山さい子課長は「中学校にも広げていけたら」と話しており、学力向上に期待がかかる。

 ▽…八重山地区水難事故防止運動開始式。当初は八重山署駐車場で行う予定だったが、平真小マーチングバンドレインボーの演奏もあるため、天候を考慮して平真小体育館に変更。幸い雨は降らなかったものの、この後すぐに八重山署武道場で柔剣道スポーツ少年団の入団式があり、両方に出席した関係者は急ぎ足の移動となった。

新館長に三盛光祐氏

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三盛光祐館長に芝刈り機を寄贈する西里行広さん(右)=27日夜、上原公民館(同公民館提供)

 上原公民館(崎枝啓翹館長)は27日夜、同公民館で定期総会を開いた。新館長に三盛光祐氏を選出するとともに、外灯の設置を町に要請することや、町球技大会(6月12日)やデンサ祭(同18日)などの日程を確認した。

 前役員からスピーカー、西里行広さんからは芝刈り機の寄贈があり、崎枝前館長は「地域発展のために役立ててほしい」とあいさつした。

 館長以外の新役員は次の各氏。

 ▽副館長=西里行広▽書記会計=大谷修一▽文化部長=義元得明▽環境部長=崎枝裕次▽青年部長=石垣圭一▽1班班長=平井伯享▽2班班長=新盛義大▽監査=崎枝啓翹、冨里保雄、今岡大理、山口嘉嗣▽婦人会長=永井伸子▽同副会長=三盛克美▽子ども育成会会長=村田美樹


友寄初V全国切符

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全沖縄シニアオープンで優勝した友寄永盛=28日夜、あやぱにボウル

 ボウリングの第49回全沖縄シニアオープン選手権大会(県ボウリング連盟主催)が24日、那覇市のスカイレーンで開催され、石垣市から出場したあやぱにクラブ所属の友寄永盛(57)がシニアの部(50~59歳)で初優勝を飾った。同大会では昨年優勝した山本恵に続いて八重山勢2連覇を達成した。優勝した友寄は6月24~26日に愛知県で行われる全国大会に出場する。

 大会には約50人が出場。予選6ゲームを行い上位4人が、決勝3ゲームを投げ合計9ゲームの得点を争った。

 予選を4位で通過した友寄は「優勝するとは思ってなかった。簡単には手に入らないもの」と驚きをみせるが、「この日は一日気持ちが落ち着いていた。レーンの読みがさえ、変化にも対応できた」と勝因を分析した。

 ボウリングを始めたのは49歳。6回目の挑戦でつかんだ栄冠に「全国ではどこまでいけるか楽しみ」と週2回のリーグ戦でさらに腕を磨く。

 ボウリングの魅力については「力だけではできない。回転、スピード、コントロールなどいろんな要素がかみ合う。いくつになってもできるスポーツ。ずっと楽しく続けていきたい」と笑顔をみせた。

 【シニアの部】

 〈9ゲーム合計〉

 ▽優勝=友寄永盛(2044点)▽準優勝=石川岩夫(2038点)▽3位=國場政春(1987点)

ボクシング殿堂入り祝福

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国際ボクシング殿堂入り記念祝賀会で3市町長の祝福を受ける具志堅用高氏(左2人目)=28日夜、パシフィックホテル那覇

 【那覇】元世界ボクシング協会(WBA)世界ライトフライ(元ジュニアフライ)級王者で2015年に国際ボクシング殿堂入りを果たした石垣市出身の具志堅用高氏の「国際ボクシング殿堂入り記念祝賀会」(同実行委主催、興南学園など共催)が28日夜、市内ホテルで開かれ、大勢の関係者らが殿堂入りを祝った。具志堅氏は同日、県庁に翁長雄志知事を表敬した後、母校の興南高校を訪れ、夢に向かって努力することの大切さを全校生徒に語り掛けた。

 具志堅氏は興南高校時代、全国総体で優勝し、1974年にプロデビュー。現役時代は「カンムリワシ」の異名をとった。76年にWBA世界ジュニアフライ級チャンピオンの座を獲得すると、79年まで世界王者として君臨し、歴代最多の13度の連続防衛を果たして日本記録を樹立。昨年6月には殿堂入りを果たした。

 中山義隆石垣市長は乾杯のあいさつで、40年前、石垣小学校を訪れた具志堅氏のサインがガリ版印刷で全校生徒に配られ、各家庭にそのサインが飾られていたエピソードを紹介し、「具志堅さんは島の誇りとなる先輩。これからもますます活躍して故郷を盛り上げてほしい」と話した。

 石垣市出身の安慶田光男副知事は「当時、毎日のように実況中継を見て応援していた。素晴らしいことだ。島の誇り」と喜んだ。

 会場に駆けつけた川満栄長竹富町長は「離島ターミナルの具志堅さんの銅像は大人気だ。八重山のPRの一翼を担っている」、外間守吉与那国町長は「島の誇りだ。タレントの具志堅さんしか知らない若い人たちに功績を知らしめるいい機会だ」とそれぞれ話した。

飲食店、地元客入れない?

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 ▽…最大で10連休となることしの黄金週間が29日、始まった。初日の観光客の出足について地元のバス・タクシー業界の反応は「まあまあ」。観光客の長期滞在が期待されるが、連休後半は天気が崩れる予報となっているのが気がかりだ。連休期間中には大型クルーズ船「ゴールデンプリンセス」も寄港する。空海路からの観光客でにぎわう石垣島。地元客が飲食店に入れない可能性もある?

 ▽…大型連休を利用して米原ビーチに来ていた埼玉県の保育士(34)と幼稚園教諭(31)。2人とも5月2日は仕事があるとか。この保育士の勤務先は、日曜と祝日以外は子どもを預かっているという。第4土曜日に当たる30日は、石垣市内の認可保育園も一日保育の日。観光従事者が書き入れ時で、子どもを預ける保護者も少なくない?最大10連休とはいえ、働く人たちも。

 ▽…長年にわたって熊本の荷受業者と取引を行ってきた八重山漁業協同組合が被災地支援のためにキハダマグロを出荷した。熊本県や九州には漁業関係者だけでなく、多くの八重山出身者も住んでいる。八重山で水揚げされたマグロが出身者や熊本の人たちの食卓に届き、復興の力になることを願いたい。

「陸自配備」判断を急ぐな

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 ■釈然としない「空白地域」論

 

 やはり、と言うべきか。「空白地域」論、「抑止力」論には釈然としないものが残った。

 防衛省主催による陸上自衛隊の部隊配置に関する住民説明会。荒れる状況になるのを恐れたか、急きょ市職員が動員され会場整理にあたった。

 2時間の説明、質疑応答でも計画の詳細は明らかにならず、議論は何ら深まらなかった。23日、中山市長も認めた通りだが、これは説明会の時間不足によるものではない。防衛省側の秘密体質が背景にある。

 

 ■包み隠さず答えよ

 

 説明会はあらかじめ配布された資料に沿って進められた。「わが国を取り巻く安全保障環境」や「石垣島への部隊配置について」など、おおむね25分。

 一方で、東日本大震災の自衛隊災害救助派遣等について、それ以上の時間を費やした。被災者救援の動画も再生され、会場から「宣撫(ぶ)工作だ」「災害救助説明会か」との声も上がった。

 さらに、事前受付の質疑15件についておよそ20分間の説明があり、残り40分を会場での質疑応答に使い、13人の質疑に応じた。

 説明によれば、鹿児島から与那国までの南西諸島約1100キロのうち、陸自部隊が配置されているのは沖縄本島と与那国のみ。その間の奄美群島と、宮古・石垣島が「空白地域」であり、「島しょ防衛など各種事態において適切に対応できる体制が十分に整備されていない」ことが部隊配備の理由である。

 また、「特定国を仮想敵国としない」としながら「周辺は安心できる状況にない。力による現状変更を許容しない抑止力が必要」と強調した。会場から拍手が起こる一方で、「緊張を高め、標的になるだけ」との批判も相次いだ。

 戦後71年、石垣も奄美も軍隊が存在せず平和を謳歌(おうか)してきた。いまさら「空白地域」と不安をあおるべきではない。

 質疑にも「決定しておりません」「確定しておりません」との回答が相次ぎ、市民の疑問や不安に対して、真正面から答えた説明になっていない。

 そもそも、市議会の要請決議は、部隊配備による「騒音、安全性、環境に対する配慮等についての情報開示」であり、地域や市民生活への影響だ。射撃場の構造や安全性を聞いているわけではない。これではアリバイづくりと批判されても仕方ない。

 

 ■傲岸(ごうがん)不遜にすぎないか

 

 防衛省側が再三強調したことは、「市の協力」がなければ、配備計画の詳細を開示できないこと。市有地譲渡の同意が得られなければ、駐屯地の位置、形状、面積など詳細を決定できない、と言う理屈である。何もかも軍事秘密ではないだろう。偵察衛星からすべて見られている時代である。

 問題は、計画の詳細を包み隠したまま市と市民に対して部隊配備受け入れを「お願い」していることだ。言葉は柔らかいが、傲岸(ごうがん)不遜にすぎないか。

 事は石垣市の未来に関わる。16日付社説で指摘したとおり、市主催の説明会を開催してより詳細な情報開示を行い、成熟した議論を待つべきだ。市民討論会でもいい。

 前提として、市には防衛省に対しより詳細な情報開示がない限り配備は受け入れられないといった、毅然(きぜん)とした態度が必要となる。

 市議会は、判断を急いではならない。この説明会を配備賛成の請願採択の理由にはできない。中山市長が会の冒頭で求めた、「市民に対する詳細な情報の提供」はなかったのだから。

「島がつぶれる」。陸上自衛隊沿岸監視隊が…

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 「島がつぶれる」。陸上自衛隊沿岸監視隊が配備された与那国島は今後、どうなるのか。元町長の入仲誠三さん(85)に聞いたところ、即座にそんな答えが返ってきた▼先月27日、祖納集落に入仲さんを訪ねた。73歳のときに咽頭がんで声帯の摘出手術を受けたため、声が出ない。筆談を交えての会話。「私はもう死ぬからいいが、後のことが心配だ」。島の行く末を憂える言葉が続いた▼冒頭の発言の真意は何だったのか。自衛隊問題であれ何であれ、島が二分した状態では、まちづくりは難しいということ。住民同士のいがみ合い、対立…。島社会の人間関係がぎくしゃくすると、一致協力の機運を醸成するのは難しい▼かつて石垣島でも似たような問題があった。新石垣空港の建設位置をめぐってである。白保で、宮良で。もし、あのとき、白保あるいは宮良で、建設を強行していたらどうなっていただろうか。市民全体で開港を祝うムードは生まれなかったはずである▼現在に目を転じると、国が防衛上必要とする自衛隊配備計画をめぐって二分する状況ができつつある。住民が必要とした新空港建設では、県が決めた場所ではなく、住民自ら選択した場所で合意をみた▼しかし、自衛隊問題は、どんなに議論を尽くしても、折り合いはつかないだろう。そこがやっかいなところだ。(比嘉盛友)

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