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しっかりとしたルールも

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 ▽…世界のベストアイランドのアジア部門で西表島が10位に選ばれた。竹富町側では世界自然遺産登録に向けて追い風になると喜んでいる。観光客が増えることは大切なことだが、観光関係者からは「世界自然遺産登録で一気に観光客が増える前に、しっかりとしたルールづくりをしてほしい」との声も。

 ▽…母校に本を寄贈し続けている桃原用昇氏。総冊数は今回で7000冊を超え、八重高の蔵書は約2万8000冊に。小成善保校長によると、県内の高校の平均は2万冊程度で、全国でも2万5000程度だという。桃原氏は「ことしは司馬遼太郎の没後20年。司馬の小説には国を動かし、歴史をつくってきた若者が描かれている。ぜひ読んでほしい」と呼び掛けた。

 ▽…20日付でJTA八重山支社長兼八重山営業所長に着任した我那覇宗広さん。仕事では何度も八重山を訪れているが、勤務は初めて。ことしを、新空港開港で伸びた入域観光客の定着を図る重要な1年と位置づけており、実際に島々を回って自らの目で八重山の魅力を確認しようと考えている。テーマは「ディスカバリー八重山」。


去る12日は日米が米軍普天間飛行場の返還…

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 去る12日は日米が米軍普天間飛行場の返還に合意して20年目だった。しかし赤ん坊が成人になるほどの歳月を経ても普天間は1㍉も動かず、「辺野古移設が解決策」と固執する安倍政権に大多数の県民からあらためて怒りが噴出した▼20年といえば八重山経済を活性化させている南ぬ島石垣空港も、建設場所をめぐり八重山の歴史を揺るがすほど賛否が激しく対立したが、20年の節目が大きな転機になった▼サンゴ保護か、新空港建設かで警察官らと衝突もあったが、20年の節目を機に「サンゴも守り、新空港も造るんだ」と郡民が心一つに結束。計画から30年余を経た3年前の2013年春、ようやく開港にこぎつけたのだ▼しかし普天間は全く解決の兆しは見られない。その基地問題の正当性は政府と翁長知事のどちらにあるのか。県外移設への努力も全くないまま、差別的に沖縄にだけ基地を押し付ける政府にそれはない▼戦前の歴史から基地問題をひもとき、日本の安全保障は全国民で分かち合うべきだと訴える翁長知事側にあるのは明白だ▼基地問題は翁長知事時代の今、解決できないと国の沖縄差別はさらに続く。県民が利害を超え知事を後押ししたい。新石垣空港も郡民の対立で建設できていなかったら、八重山経済はどうなっていたか。すべての関係者に感謝だ。(上地義男)

西表島がアジア部門10位 世界のベストアイランド

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日本の滝100選にも選ばれ、観光客にも人気のマリュドゥの滝=3月13日撮影

 世界最大の旅行口コミサイトを運営するトリップアドバイザー(本社米国)は19日、旅行者からの評価で世界中の島をランキング化した「トラベラーズチョイス世界のベストアイランド2016」を発表し、アジア部門で西表島が10位にランクインした。同ランキングは発表から4年目。日本の島がランクインするのは初めて。

 同ランキングは2014年11月から15年10月までの1年間に投稿された口コミを基にしたもの。

 同サイトによると、西表島は「島の雄大な自然が旅行者を癒やしてくれる」、「国内屈指のエメラルドグリーンの海を堪能できる」などの評価があり、カヌーとトレッキングのツアー、シュノーケリング体験が人気となっていた。

 竹富町観光協会の上亀直之会長は「とても光栄なこと。ランキングに恥じないよう、美しい西表島を守っていきたい」、川満栄長町長は「世界自然遺産登録に向けて大きなアドバンテージになる」とそれぞれ話した。

 アジア部門の1位はバリ島、世界のベストアイランドはハワイのマウイ島が1位だった。

被災地に届け「結」の心 八重農

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被災地支援を訴える八重農農業クラブの嶺井千裕会長(右から2人目)ら=21日午後、同校

 八重山農林高校の農業クラブ(嶺井千裕会長)が19日から校内15カ所に募金箱を設置し、熊本地震の被災地支援に取り組んでいる。23日に開かれる同校の草刈り大会では、「ギバリヨー熊本」などと書いた横断幕を会場のカラ岳に掲げ、石垣空港を離着陸する飛行機の利用者に支援を訴えることにしている。

 熊本県は、八重農も参加して昨年8月に行われた第58回九州学校農業クラブ連盟大会の開催地。当時の大会幹事を務めた熊本農業高校が避難場所となっていることをニュースで知った嶺井会長(ライフスキル科3年)が同クラブの役員に相談し、募金活動を行うことになった。

 募金を呼び掛けるチラシには応援メッセージとともに、ハイビスカスと熊本県の県花・リンドウ、熊本県をPRするゆるキャラ「くまモン」が描かれている。

 チラシをデザインした安里萌花さん(アグリフード科2年)は、同県八代市で高速道路の点検作業などに従事している兄・勇輝さん(20)が被災。「無事は確認できているが、復旧作業に追われて大変な様子。一日も早い復興を願っています」と述べた。

 嶺井会長は「小さな力かもしれないが、八重農の『結』の力を熊本に届けたい」と話している。

5部門で60人が熱戦 アームレスリング

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プロ無差別の決勝戦で識名徹夫を攻める金城晃(右)=17日午後、大川公民館

 腕我最強(わんがさいきょう)アームレスリング石垣島大会(同実行委主催)が17日午後、大川公民館で行われ、石垣市内をはじめ、本島や宮古島から合わせて60人が出場し、経験や体重別など5部門に分かれ熱戦を繰り広げた。

 市内の高校生3人も出場。3人は2年ほど前から市内のアームレスリングチームの練習に参加しており、1回戦で大人を相手に勝利して会場を沸かせた根原良輔(八重農2年)は「練習では3人の中で1番弱いので、まさか勝つとは思わなかった。たくさんの人の前で試合するのは緊張した」と喜びを語った。

 結果は次の通り。

 【プロ無差別】

 ▽優勝=金城晃(本島)▽2位=識名徹夫▽3位=比嘉優貴(本島)

 【プロ80㌔以下】

 ▽優勝=丸山竜二▽2位=富浜寿幸(本島)▽3位=石川勇作

 【アマ無差別】

 ▽優勝=下地崇也(本島)▽2位=武富瞬(宮古)▽3位=武富佳史

 【アマ90㌔以下】

 ▽優勝=西原士博(本島)▽2位=島袋裕司▽3位=嘉手苅茂

 【アマ70㌔以下】

 ▽優勝=吉田裕貴(本島)▽2位=川満なつき(宮古)▽3位=上地重浩(宮古)

 ▽最優秀選手=識名徹夫、丸山竜二

学力向上には辞書を引く習慣も

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 ▽…竹富町小学校情報教育担当者研修会が開かれ、早い時期に授業でICTを定着させることの重要性が説明された。その際、恩納村立山田小1年生の授業風景を映像で紹介。各児童の机には使い古され、たくさんの付箋が付いた国語辞典が置いてあった。ICTだけでなく、辞書を引く習慣も定着すれば学力向上につながるのでは。

 ▽…災害による被害の防止、軽減を目的に毎年開かれている防災気象情報説明会。八重山地方はまもなく梅雨、そして台風期を迎える。昨年は5月に台風が襲来しており注意が必要。地震についても県内に活火山が二つあるとの説明、そのうちの一つ、西表島北北東沖の海底火山は1924年10月31日に突如噴火し、大量の軽石が付近の海面を埋め尽くしたという。

 ▽…22日午後1時30分から市健康福祉センターで開かれ、糸木弘之さんのみの出席となった生活支援員の委嘱状交付式。市社会福祉協議会によると、当初は4、5人が参加予定だったが、仕事の都合で来られなくなったという。広い会場に糸木さんだけという光景は寂しいものがあり、時間設定に工夫が必要かもしれない。

ニュースではたびたび耳にしていたが、…

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 ニュースではたびたび耳にしていたが、ひとごとだと思っていた。しかし、そうではなかった▼B型肝炎訴訟のことである。筆者も含め多くの人が、B型肝炎ウイルスの感染が拡大したとされる集団予防接種を受けているからだ▼同訴訟で国の過失責任が認定された期間は、1948年7月1日から88年1月27日までに行われた集団予防接種。41年7月2日から88年1月27日までに生まれた人が受けたことになる。年齢で言うと28歳以上74歳以下▼この間の集団予防接種で注射器が使い回された結果、国の推計では40万人以上がB型肝炎ウイルスに感染した。訴訟は89年に始まり、2006年に最高裁で国の責任が認定された。原告側はその後、国との間で給付金の支給などを内容とする救済措置を勝ち取っている▼沖縄弁護団によると、沖縄での感染被害者は1万人と見込まれているが、提訴したのはこれまで197人。ことし2月時点で153人が和解した。八重山からは1、2人しか提訴していないという▼救済を受けるためには、国を相手に国家賠償請求訴訟を提起しなければならない。訴訟で集団予防接種での感染を証明できれば、病態に応じて50~3600万円の給付金などを受けることができる。これは被害者の当然の権利。ぜひ行使を。(比嘉盛友)

新学年度のスタートに当たって

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■寄り添いが信頼関係に

 高校合格祝いに招かれた。終始笑顔の祖父母。台所で立ち働きながら会話に加わる母親。無表情を装っても口元が緩んでいた父親。司会役の高校生の姉に喜びのことばを述べるよう振られたその子は中学校は楽しかった、高校でも頑張りたい、観光の仕事をしたいので英語に力を入れる、まずは4級に挑戦すると上気した顔で話した。偉いなあと感心すると、かたわらの祖母が唐突に担任に恵まれた、親身に指導してくださったんですと口にした。

 先だって進路指導の不適切、不誠実な対応で一人の中学生を死に追いやった学校があった。高校への推薦を得られず落胆したであろう生徒への進路指導を廊下の立ち話で済ませている。なぜ相談室のような所で親身に対応しなかったのか。推薦されなかったのは誤った万引記録によるというからひどい。さらに驚くべきは誤記を確認していたのに削除されないままであったという。

 そもそも推薦基準を四角四面に運用すると無理が生じるだろう。難しい年ごろの中学生の問題行動を予防、けん制するねらいもあったようだが本筋を外れている。教師は寄り添うことで児童生徒への理解を深め、子どもたちの信頼を得る。教師を信頼する子どもたちは望ましい変容に向かうだろうし、期待に応えようと学習意欲も増し、学力は高まるだろう。

 先の「担任に恵まれた」は幸運であったというニュアンスだろうか。そうであれば寂しい。どの子も担任に恵まれてしかるべきなのだ。

■「子どもの貧困」は政治の貧困

 毎日のように「子どもの貧困」が報じられる。こちらは政治が経済的弱者に寄り添わない結果である。大企業や金持ちを優先する政治ゆえの格差拡大だ。憲法が保障する教育を受ける権利や教育の機会均等はどうなるのだろうか。それとも安保法のようにこれらも解釈変更可能だろうか。気のせいかこの頃自己責任を口にする人が増えたように感じる。中には的外れなものも少なくなく、それらは例外なくひどく冷淡な響きを帯びる。

 以前給食費を納めない児童に給食を与えなかった教師がいた。ひどいお門違いであった。本年度は「子どもの貧困」対策事業が国、県で本格的にスタートし、それを受けて石垣市でも予算を大幅に増やしたようだ。無料塾の開設や返還免除型奨学金の設置など早期実現を望みたい。

■寄り添うは甘やかしではない

 寄り添うとは甘やかすことではない。自立を意図した思慮であり態度である。厳しく対処しなければならないことだってある。例えば携帯・スマートフォンを使用する子どもへの対応だ。ゲーム依存や掲示板への悪口の書き込みなど、弊害が幾つも指摘されているそれらを野放図に使用させるわけにはいかない。フィルタリングの設定や夜間は使用しないなどルール作りがずっと求められてきたが、どれくらいの家庭で取り組まれているだろうか。先月、石垣市教育委員会で「我が家の携帯・スマホ等ルール10カ条」の発表があった。足並みそろえた実践を期待したい。

 新学年度が始まった。日々漫然と子どもたちに対するのではなく意識的に寄り添う大人でありたい。そうすれば彼らもいずれそうしてくれるに違いない。目指すは負ならぬ正の連鎖である。


最優秀賞は比嘉豊さん 石垣牛枝肉共励会

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キロ単価3770円の最高値が付いた第23回枝肉共励会のセリ=22日午前、八重山食肉センター

 JA石垣牛肥育部会(仲大盛吉幸部会長)の第23回枝肉共励会が22日午前、㈱八重山食肉センターで開かれ、出品された15頭の審査の結果、最優秀賞に比嘉豊さん(49)=名蔵=の枝肉が選ばれた。優秀賞はサンニ産業、優良賞は新里朋矢さんが獲得した。15頭の格付けは2頭が5等級、4等級が9頭と、上物率が7割を超えた。3等級と2等級は各2頭だった。

 セリでの販売総額(税抜き)は2327万7020円で、1頭あたりの平均価格は155万1801円。最高額は比嘉さんの204万3340円。1キロ当たりの平均単価は3187円で最高は3770円だった。

 2013年11月以来、2度目の最優秀賞に選ばれた比嘉さんは「とても光栄。昨年は相次ぐ台風や気温の変化が激しかったので、牛にストレスを与えないように心掛け清潔な状態を保った。その結果が最優秀賞につながったと思う。今後も石垣牛の質の向上に取り組みたい」と話した。 

 比嘉さんの出品牛は去勢で、父親が安福久、母の父が平茂勝、祖母の父が紋次郎。出荷月齢28カ月。枝肉成績は枝量が542㌔、ロース面積71平方㌢、バラの厚さ9.2㌢、皮下脂肪2・7㌢、歩留基準75.6%、霜降り度を示すBMSは9、肉の色を示すBCSは4。光沢は、しまり、きめともに5の成績で格付けはA—5。

 日本食肉格付協会九州支所の福留一広支所長が審査講評し「枝肉重量が全国平均を超えてきたことを評価したい。皮下脂肪が少し厚めになっている」として、各段階の肥育の改善を促した。

 セリの前に行われたセレモニーには中山義隆市長も出席し、祝辞を述べた。

来月7日から石垣寄港 大型客船ゴールデンプリンセス

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過去最大級のクルーズ船受け入れについて話し合う関係者=22日午前、市役所第2委員会室

 プリンセスクルーズ社が運航する大型客船「ゴールデンプリンセス」(バミューダ国籍、総㌧数10万8865㌧、乗客定員3100人)の石垣寄港が5月7日からスタートする。同船の寄港を前に市観光文化課(仲大底まゆみ課長)は22日午前、市役所第2委員会室で関係機関と同船の受け入れ態勢を確認した。

 ゴ号は石垣市が1997年に外航クルーズ船の受け入れを開始して以降、最大級。10月22日までに28回の寄港が予定され、初回は台湾人観光客を中心に約2000人が乗船している。寄港時は竹富島沖に停泊して乗客は自船のテンダーボートで離島ターミナルからの上陸が予定されている。

 会議にはゴ号の観光手配(ランドオペレーター)などを行う㈱JTBや船舶代理店の㈲沖縄シップスエージェンシー、離島ターミナルを利用する船舶会社やバス・タクシーなどの関係機関から18人が出席。

 JTBによると、乗船客は島内観光の予定はなく、民間のバス会社が大型バスで離島ターミナルと市内の大型スーパーを結ぶシャトルバスを運行することから、ほとんどが個人客の可能性が高いという。

 寄港日が黄金週間に重なることから、乗船客の動線確保やタクシーとバス乗り場への誘導を強化することを確認。同課の宮良学主事は「ターミナル内の混雑回避と安全確保を最優先させたい」と述べた。

自衛隊配備 必要性を強調 「空白地帯埋めたい」

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防衛省が主催した自衛隊配備計画の説明会に参加する人たち=22日夜、市民会館中ホール

 石垣島に自衛隊の配備を計画する防衛省は22日夜、市民会館中ホールで住民説明会を行い、日本を取り巻く安全保障環境が厳しいと説明した上で「自衛隊配備の空白地帯を埋める必要がある」と強調した。配備先候補地となっている平得大俣東の市有地や周辺の位置や面積については「受け入れをお願いしている段階。確定していない」と述べるにとどめ、昨年11月に中山義隆市長に説明した以外に新しい情報は出なかった。

 沖縄防衛局の森浩久企画部長は説明会終了後、位置や面積について「市が受け入れた後、地権者との話し合いで(同意が得られるという)感触をとれないと図面を引くことはできない」と報道陣に述べ、市が配備を容認した後に具体化させる意向を明らかにした。

 説明会では、住民投票で反対の意思が示された場合の対応を問われ、森部長は「仮定の質問には答えられない」と明言を避けた。

 「力の空白があるから力を入れるのは力対力の発想。島が安定性を欠いているとは思わない。今までのままでよい」「自衛隊が配備されると標的になるのではないか」などと疑問視する意見に対し、防衛省側は「空白があることが不安定化を招き、地域の安定性を損なう。空白を埋めることで未然に紛争を防止できると考えている」と答えた。

 防衛省によると、事前に受け付けた質問は15人、141件。説明会ではスクリーンで一部の回答を紹介。近くホームページ上ですべての質問事項への回答を掲載するとした。

 説明会では質疑が途中で打ち切られたため、参加者から再度、説明会の開催を求める声が相次ぎ、森部長は「市と相談したい」と報道陣に述べた。

 防衛省側は説明会で▽日本を取り巻く安全保障環境▽配備予定の警備部隊、地対空誘導弾部隊、地対艦誘導弾部隊▽配備候補地での施設整備などについて写真や図を使用して説明。東日本大震災での自衛隊の災害派遣活動も映像で紹介した。

 会場に用意された250席は満席。ロビーや屋外に設置されたモニターを見る人もいた。

22日開催の基地配備に伴う沖縄防衛局の住民説明会では…

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 22日開催の基地配備に伴う沖縄防衛局の住民説明会では、具体的な計画を基に自衛隊の駐屯による長所や短所、安心や不安などを丁寧に説明回答してくれるものと期待したが納得いかなかった▼配備場所や構築物の規模などは市や地主の同意を取り付けてからでないと具体化しないので、そのときにならないと話せないとの由。説明は主に隊員が無私の心で国民や近隣の住民のために奉仕しているかを災害救助の事例で事細かくPRに終始▼配られた資料も周辺国の軍備増強には対処が必要、配備される自衛隊はミサイル防衛で兵員は500~600人とすでに住民が得ている話以上のものではなかった▼防衛省の考えでは南西諸島は国防の空白地帯にあるらしく空白は埋めておくべきだという。基地の配備は戦争回避の抑止力だともいう。あれっ、沖縄諸島は、これまで駐留する米軍の核の傘が抑止力ではなかったの。通常、ミサイルよりは核の方がずっと相手に恐怖感を与えるのは誰でも知っている▼それに抑止力は同等または、それ以上のパワーを披歴する勝負。その証拠に北朝鮮は、原爆の上をいく水爆所有を宣言して世界の軍備大国を慌てさせている▼戦後70年戦争を放棄して外国から尊敬されてきた日本がこんな際限ない抑止力競争に参加してどうする。(仲間清隆)

ひまわり、2カ月後が楽しみ

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 ▽…川平石崎に向かう道路沿いの農地で23日、ひまわりの種をまく絶景プロジェクトが行われた。農地の面積は約6㌶と広大。195㌔分の種が使用された。通常の発芽率だと15万本の苗が育ち、花をつける。面積がこれだけ広大だと、どんな景色が出現するのだろうか。一面に広がる黄色のじゅうたん。2カ月後が楽しみだ。

 ▽…八重高43期生が自身の体験を通して後輩にアドバイスした教育フォーラム。本島で居酒屋を経営する長浜健佳さんは最後に「未来予想図Ⅱ」を歌い、「仲間がいての今。自分の未来予想図を描き、意志と力で切り開いていってください」とエール。その後、ある生徒が同様に「未来予想図Ⅱ」を歌い、「どうしたら歌がうまくなるか」と質問。長浜さんは「上手。合格」と答えて笑いを誘った。

 ▽…新川の用水路で捕獲された全長1・2㍍を超える大ウナギ。大ウナギは利根川以西・長崎県以南の暖流に面した地域に生息地が点在し、南西諸島ではウナギよりも多く、最大で全長2㍍、重さ20㌔にもなるという。市内でもたびたび大物が捕獲され、2011年には真栄里ダムで全長1・7㍍で15㌔、13年には野底で全長1・4㍍、8・5㌔が捕獲されている。

CD「与那国わらべ唄」を制作

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14年度に発刊した工工四集(上)、と15年度制作のCD(下)

【与那国】わらべ歌を歌い教えることで消滅の危機にある与那国言葉の復活を図ろうと2014年度から取り組んでいる町教育委員会(崎原用能教育長)はこのほど「与那国わらべ唄」のCD(2枚一組)を100組、制作した。14年度に発刊した「与那国わらべ唄工工四」(100冊、声楽譜・歌意付き)と併せて活用することで方言の伝承に役立つとして与那国方言辞典編集委員会(米城恵委員長)など関係者は注目している。

 CD、工工四はともに国の一括交付金を活用した地域文化の継承と生涯学習支援事業の一環として制作。CDの監修と、工工四集の編著はいずれも宮良康正氏(民謡歌手、与那国出身)が担当した。

 CDは同氏の唄・三線付きと三線なし(アカペラ)の両バージョンで2枚一組(非売品)。「綱引き節」「どぅなん岳節」など24曲が与那国語(島言葉)で収められている。

 与那国語は単語や発音も独自に発達し、容易に理解できない特異さに町教委は「ひとたび失うと復活が難しい」と危機感を持っている。

 ひところは童謡、古謡の中の島言葉は変化しながら歌い継がれ、原形の正しい継承は難しく、町教委では、制作を機に芸能伝承保存会など関係者に対し、工工四とCDを組み合わせた活用を促している。

 制作、発刊に際しては「与那国民謡工工四」集や「与那国島の童謡集」(前新加太郎著)などを参考にしている。

「本をより身近に感じて」 石垣市立図書館

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四つのタイプ別に本が楽しめるようになっている市立図書館の特別企画展「NO BOOK,NO LIFE.2016」=23日午後、同館

 23日の「子ども読書の日」と、同日から5月12日までの「こどもの読書週間」にちなみ、石垣市立図書館(野底由紀子館長)は23日から、特別企画展「NO BOOK,NO LIFE.2016」を開いている。5月15日まで。

 同館の利用が少ない中高校生向けの展示を昨年に続き実施。入り口のチャートで自分のタイプを知り、四つのコーナーでそれぞれの本を楽しめるようになっている。ことしはクイズなど参加型のイベントも予定。石垣中学校美術部のイラストも展示している。

 同館の仲程玲さんによると、昨年のアンケートで「空間が広い割に本までの距離が遠い」などの声があり、ことしは会場をコンパクトにして本をより身近に感じられるように工夫したという。仲程さんは「学校図書館にはないようないろんな分野の本も置いてある。気軽に手に取り、中学高校だけでなく、その先の世界まで視野を広げるきっかけになれば」と話している。

 石垣中学校1年の棚原りいねさん(12)は「タイプ別の本が見られるのは面白い。分厚く難しい本が多い学校図書館に比べて読みやすい本がたくさんある」、昨年も来たという島袋珠ノ巴さん(13)は「昨年より本が近く、探しやすい気がした。美術部の作品が図書館で見られるとは思わなかった」とそれぞれ語った。

 5月5日は特別に開館し、おはなし会を行う。


赤土防止にヒマワリ

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ひまわりの種まきイベントに参加する人たち=23日午前、石垣市川平真地原付近

 サトウキビ収穫後のほ場一面にひまわりを咲かせようという取り組みが23日午前、農業生産法人川平農村振興会(岸本正会長)が管理する川平真地原付近のほ場6㌶で行われた。市赤土等流出防止営農対策地域協議会(会長・石垣克治市農政経済課長)と同振興会が「黄色!絶景プロジェクト」の第1弾として実施。地域や企業、関係機関から90人余が参加し、計195㌔分の種をまいた。ほ場は、川平石崎に通じる道路沿い。順調に生育すれば2カ月後の6月下旬には15万輪の花が咲く。

 ひまわりを植えることで赤土流出防止対策と土づくりを行い、観光資源にも生かす初の試み。協議会は、満開の時期に合わせ、自然環境保全、観光資源などを観光客や市民にPRする第2弾のイベントを行う。農家には、緑肥作物としてのひまわりの普及を図る。

 参加者は16カ所に分かれて種をまき、農家が農機具を使って被覆した。このうち、那覇市から登野城の実家に一時帰省中の中村さおりさん(33)は「良い経験になると思い家族で参加した。少しでも地元に貢献したい。花が咲くころにまた帰省したい」と話し、長女の璃桜(りお)ちゃん(4)は「大きい畑で種まきするのは楽しい」と笑顔だった。

 岸本会長は「農業の基本は土づくり。市民と観光客にも花をめでてもらった後は、畑にすき込んで緑肥にする」、石垣会長は「赤土流出の85%は農地からと言われている。2カ月後にきれいな花を咲かせ、赤土流出を防止して周辺海域を守りたい」とそれぞれ話した。

熊本被災地へ広がる支援の輪

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 ▽…「熊本へ救援物資を送り隊」が市民から集めた飲料水約6㌧と、「ちばりよ!!」「負けないで」など、水を届けに来た市民が書いた応援メッセージが23日、無事被災地に届けられた。隊長の王滝将史さんは自身のフェイスブックで市民や輸送会社、関係者に感謝。王滝さんに対して「ご苦労さまです」「ありがとう」のコメントも。支援の輪が広がっている。

 ▽…「ベストボディ・ジャパン2016那覇大会」でグランプリを受賞した外間博也さん(26)。200点満点の審査で、外間さんは190点となり、2位に50点の大差をつけての優勝。外間さんによると、単に筋肉が発達していればいいのではなく、歩き方や姿勢の美しさなどを重視する大会。筋肉量が評価されるという「フィジーク大会」にも挑戦してみたいとか。

 ▽…24日の市民防災訓練では、地震を体験できる専用車両が大活躍、記者も震度7の揺れを体験してみた。ちゃぶ台が固定されていたので、何とか体を安定させられたが、これがなかったら座っていられたかどうか。ものすごい揺れだった。鉄筋コンクリートの建物でも壊れるのではないか、と不安に襲われた。

梅雨入りも間近。平年ならGW後だが、こと…

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 梅雨入りも間近。平年ならGW後だが、ことしは早いとテレビが伝えている。薄黄色の福木の花がほろほろと散る頃だ▼屋敷囲いの福木と石垣、赤いらかの家々は、石垣の原風景である。石垣市史発刊の「八重山写真帖~20世紀のわだち~」をみれば、昭和の石垣がかくも緑深きまち、むらであったことがよく分かる▼特に、測候所のポールから撮影した市街地のパノラマ風景は圧巻。緑に抱かれた人々の暮らしが垣間見えて懐かしい。今なお、マフタネーにそのたたずまいが色濃く残る。末永く市民の誇りとし、残したい景観だ▼毎年襲来する台風への備え、万が一隣接の家が火事にあった際の防火の備えであり、次世代には建築用材として残された。いわば日々の暮らしを守るための先人の知恵であった▼伊達政宗によって開かれた杜の都・仙台。その源流は居久根(いぐね)と呼ばれた屋敷囲いの防風・防雪・防火林であったという。昭和20年7月の米軍戦略爆撃によって灰燼(かいじん)に帰したが、杜の再生を願い、昭和25年から45年にかけて主要街路にケヤキを植樹したのが、現在の美観につながる。昭和53年、さとう宗幸の「青葉城恋唄」が、その名を定着させた▼屋敷林は個人の資産だが、緑こそがまちの風格をつくる。それを思えば全体の共有資産と考えたい。(慶田盛伸)

ファイティング大吉圧勝 観光闘牛大会

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光タッチュー(手前)を攻め続けるファイティング大吉=24日午後、八重山闘闘牛場

 八重山闘牛組合主催の観光闘牛大会が24日午後、八重山闘牛場で行われ、注目の横綱戦は、与那国から初挑戦したファイティング大吉(720㌔、牛主・我如古満)がチャンピオンのひかるタッチュー(800㌔、同・渡慶次寛)を3分57秒の速攻で下し、タイトルを奪取した。

 大吉は80㌔の体重差を物ともせず、左右のかけから押し込みをかけ、相手を圧倒した。タッチューは大吉の強烈な攻めに耐えきれず逃走した。

 大吉勝利の瞬間、与那国闘牛組合の関係者から歓声が上がった。牛主の我如古さん(55)=うるま市=は「長期戦になれば負けないと思っていたが、速攻だった」とうれしそう。

 与那国で大吉の世話をする前盛敏和さん(38)は自身の「破天荒」も勝利して二重の喜び。「こんなにうれしいことはない。7月1日に与那国で行われる闘牛大会にも出したい」と話した。

 与那国闘牛組合の前黒島章組合長は「大吉は絶好調だった。横綱になれたのもみんなのおかげ」と感謝した。

 取り組みの結果は次の通り。勝ち牛は先。

 ▽なんちって◆組花形(30秒)赤丸▽なんちって◆組花形(1分)与那国不発弾▽煌(5分、引き分け)黒点赤蜂▽友花形光ちゃん号(10分、引き分け)▽妖怪ウオッチ(10分56秒)パーシャクラブ▽破天荒(3分54秒)サンシャイン▽南西嵐(1分11秒)キズナ大王▽酋長小鉄(4分59秒)妖怪パンダ▽39龍(6分10秒)南西力虎▽ファイティング大吉(3分57秒)ひかるタッチュー

明和の大津波遭難者慰霊祭

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献花を捧げる八重山在多良間郷友会の兼浜秀夫会長=24日午後、宮良タフナー原

 2016年度明和の大津波遭難者慰霊祭(石垣市主催)が24日午後、宮良タフナー原の明和大津波遭難者慰霊之塔で行われ、地域住民や防災関係者など約200人が参列した。

 慰霊祭では中山義隆市長が「自然災害はいつ発生するか予測できず、その猛威の前になすすべはない。過去の教訓から学び、日ごろの備えが重要」とあいさつした。

 明和の大津波についての作文を読み上げた平野素土(もと・新川小6年)さんは「社会の時間で自分で自分を守る『自助』を知った。しかし人は心のどこかで地震や津波は自分のところには来ないと思っている。防災の日がきっかけになれば」と述べた。

 迎里美音(みおん・白保中3年)は「私の住む白保村の住人は明和の大津波で28人しか生き残らなかった。少ない人数で村を立て直し、復興した先人たちを誇りに思う」と話した。

 明和の大津波は1771年4月24日午前8時ごろ、石垣島南東約40㌔で発生したマグニチュード7・4の大地震によって引き起こされ、9313人の命が奪われた。

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