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先日、駐車場をバックで出ようとしたとき、…

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 先日、駐車場をバックで出ようとしたとき、自転車の小学生と危うく接触しそうになりヒヤッとした▼入学式も終わり、黄色のランドセルカバーを付け、登下校する新1年生のほほ笑ましい姿や、真新しい制服姿の中高校生に出会う。この時期、通学や通園に不慣れな新入園児たちの交通事故が心配になる▼春の交通安全運動期間中、郡内各所で交通安全意識の普及・啓発を促す活動が展開された。八重山署によると、3月末までの人身事故は23件、物損事故は331件発生しているという。決して少なくない数字だ▼子どもの交通事故防止と飲酒運転撲滅は地区の通年の目標。活発に動き回る子どもは急な飛び出しなど予測不可能な時も多い。交通量の多い道路では特に心配だし、ドライバーには思いやりのある運転に努めてほしい▼運転していて怖いのが交差点での信号無視の高校生の自転車、方向指示器を出さずに侵入してくる高齢者のバイク、あと気になるのがチャイルドシートに座っていない子どもが窓から乗り出しているのを見かけることだ▼ちょっとした気の緩みで起こり得る事故。だが自分が気を付けていても相手の不注意でぶつけられた経験も。基本的なルールを守ることと、運転時は常に気を引き締めるよう心掛けなくてはならないとあらためて思う。(辻本順子)


26日に東京八重山まつり 東京八重山郷友連合会

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2016年度の会運営について審議した東京八重山郷友連合会の代議員会=3月27日、東京都千代田区

 【東京】東京八重山郷友連合会(多良間光男会長)の代議員会がこのほど都内で開かれ、26日午後1時から北区王子の北とぴあ飛鳥ホールで開く第16回「東京八重山まつり」の内容などを確認した。

 同まつりは、石垣島から大浜安則研究所や昨年のとぅばらーま大会で最優秀賞の前津伸弥さんが出演。関東で活躍する宮城成子舞踊研究所や加治工敦さん、カワミツサヤカさんらが出演する。

 新年度の人事案では、在関東の八重山3高校OB会長を役員に加える案を審議したが、会則との整合性を取る必要があるため、結論を持ち越した。財務状況の強化についても話し合い、会費やイベントの参加費以外の収入源を模索すべきだとの意見もあった。

 同会は2015年度、八重山古典民謡コンクール40回記念東京公演や八重山高校郷土芸能部の東京公演への支援など大型事業が相次いでいた。(黒島安央通信員)

”救援物資送り隊”を結成 熊本地震

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市民から水を受け取る王滝将史さん(左)=17日午前、石垣市新栄町

 14日に発生した熊本地震の被災地を支援しようと、石垣市浜崎町の王滝将史さん(30)と妻の陽子さん(35)、弟の将弘さん(25)、知人の仲地彩翔(あやか)さん(26)の4人は17日、「熊本へ救援物資を送り隊」を結成し、新栄町の木田商会隣を拠点に救援物資を送る活動を始めた。テレビやフェイスブックなどで被災地の状況を見た将史さんが「何かできることはないか」と熊本の御船町役場に電話し、生の声を聞いたのがきっかけ。陽子さんの祖母や叔父、叔母、いとこが熊本にいることも行動に移す動機になった。

 将史さんは16日に救援物資を送ることを思い立ち、同日中に同役場に電話。特に水を必要としていることが分かり、早速同日午後、自身のフェイスブックなどで水の提供を呼びかけたという。

 翌17日、石垣市新栄町の木田商会隣に構えた指定場所には大勢の市民からたくさんの水が届けられた。今後、宅配業者を通して同役場に送られる。

 郵送費がかかるため、将史さんは行政や市内の企業などにも協力を仰ぎたい考え。「思いつきで動きだした活動だが、預かった物を責任を持って現地に届けたい。今回うまくいけば、次回以降も被災地が必要としているものを送っていきたいと思っている、皆さんの協力をお願いしたい」、陽子さんは「ちょっとの支援があるだけで大きく変わる。意識を持って支援してもらえたら」と呼びかけている。

 17日午前、娘の璃乃(りの)ちゃん(1)と一緒に水を持ってきた腰山治美さん(43)=浜崎町=は「東京にいたころ、仕事で福島の方と関わる機会があった。当時は(東日本大震災による)精神的なダメージが大きくてあまり支援ができなかったが、今回はと思い、協力させていただいた」と話した。

 陽子さんの知り合いの宮城真奈美さん(34)は「テレビで被災地の小さな子どもやお年寄りの様子を見ていると、親として胸が痛い。少しでも力になれれば」と語った。

マンゴー収穫量減少か 開花率低く影響懸念

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例年だと一面、黄金色に輝いているマンゴーハウス。今期は開花率が悪くなっている=16日、石垣市内のマンゴーハウス

 今期のマンゴーは、開花が遅れた上、開花率も低くなっており、収穫量への影響が懸念されている。宮古でも同様の傾向にある。八重山農林水産振興センター農業改良普及課が調査中で全体的な数字は把握されていないが、生産農家によると、開花率が3割程度にとどまっているハウスも。八重山マンゴー研究会(32経営体)の金城哲浩会長は「7月10日前後の出荷ピークがずれ込み、収穫量も落ちるのではないか」と心配顔だ。

 マンゴーの花は、無数の小さな花が集まって房状になる。例年1—3月が開花と受粉の時期だが、ことしは1カ月近く遅れている。通常なら今の時期は一つの枝に無数に付く実を1個か2個に選別するが、まだ実が小さいため、作業に入れないという。

 マンゴーを生産して約30年になる金城会長によると、開花率の低さについては11月から1月にかけての高温など気象の影響が要因の一つに考えられるという。

 金城会長は「マンゴーの栽培技術は、まだ分からないところがある。課題は安定して開花させること。会員の技術や知識を積み重ねて解決していくしかない」としている。

 一方、開花率が6、7割となっている生産農家は「花芽が出る動きをしたタイミングを見計らって、成長の動きを止めないためにハウスにビニールを被覆して温度を上げている。暑くなると徐々に換気している。工夫に工夫を重ねていくことが大事だ」と話している。

曲をパトロール隊のBGMに

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 ▽青色回転灯を装備した車両による一斉パトロールがスタートした。式では、石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部が演奏を披露。リハーサル中、腕を組み、真剣なまなざしで演奏に聞き入っていた八重山警察署の前田達史署長は「毎月1回、うちの駐車場で演奏してもらいたいね」と上機嫌だ。署長の心をつかんだ同部が演奏する曲をパトロール隊のBGMに採用するのも一考の価値ありでは?

 ▽…美崎町自治公民館に地縁団体認可証が交付され、念願の公民館建設に向けて一気に動きが活発化しそうだ。建設地の候補にはこれまでいろんな場所が挙がったが、確保できず、意見もなかなかまとまらなかったという。武内憲治館長は「公民館建設に向け、先輩たちから多くの寄付が寄せられてきた。そんな先輩たちのためにも早期の建設を望む」と

 ▽…歩道をラバー舗装することで足腰への負担を減らし、健康づくりをしやすい環境を整備する「がんじゅーどー事業」。高齢になったり体重が増加したりしてから、いざ健康のために走りたいと思っても足腰を痛めてしまっては続かない。ラバー舗装でウオーキング利用者が増え、健康増進への意識が高まれば、石垣市が「健康長寿おきなわ」のモデルとなるかも。

私事ながら退職1年生である。とりあえず…

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 私事ながら退職1年生である。とりあえず時間はたっぷりとある。当面は子らの「子育て支援」専従。孫は6人、1歳児が3人いて、朝夕は保育園や託児所の送迎にあわただしい。小さな家庭菜園の土いじりもしたいが、まだ生活リズムがつかめず草ぼうぼうのまま▼職場の同年生はいっせいに退職したので、わかりやすい。これが同級生の模合へいくとそうはいかない。企業の社長、代表者あるいは生涯現役の自営業もいてさまざまだ▼当然、遊ぶ話になる。長年教職にあった友は言う。「曜日を忘れて平日遊びたいな」社長は言う。「職員働かせておいて、自分だけ遊ぶのは示しつかん」そうだろうな▼先日、何かのめぐりあわせで告別式をはしごすることになった。どこにも同じ顔がいる。その同輩が川柳を詠んだ。「退職後 社会とつながる 謹告欄」なるほど、うまいね。そういう心境になるかも▼いろんなことに「心の整理」をしつつ、あふれたものを捨てていこう。退職翌日に捨てたもの。名刺。肩書はもうない。「〇〇の私」ではなく、一個人として、素のままの私で生きていきますか▼本当に大切なものは何? 残り時間がどれだけあるかは、神のみぞ知る。したいことだけに時間とエネルギーを使おう。もう誰にはばかることはない。私の人生だ。(慶田盛伸)

安全な地域づくりへ 市が地縁団体に認可

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石垣市の漢那政弘副市長から地縁団体認可証を受け取った美崎町自治公民館の武内憲治館長(中央右)=18日午後、市役所庁議室

 石垣市は18日付で美崎町自治公民館(武内憲治館長)に地縁団体認可証を交付した。市内では昨年の開南公民館に続いて23団体目。武内館長は「認可を機に公民館建設を進め、安全で元気な地域づくりに取り組んでいきたい」と述べた。市都市建設課によると同公民館の建設地は新栄公園内を予定している。同公民館では8月着工を希望しているが、市企画財政課は6月定例市議会での補正は難しく、8月着工は厳しいとの見通しを示しており、武内公民館長は「1日も早い着工をお願いしたい」と話した。

 同公民館は、新栄公園東駐車場の隣接地に仮事務所を設置している。

 認可証交付式は同日午後、市役所庁議室で行われ、漢那政弘副市長は「認可は、皆さんが地域の美化や防犯などに取り組んできた結果。商業地域の美崎町の発展は石垣市の発展と言っても過言ではない。認可を契機に公民館を中心に地域を盛り上げていってほしい」と激励した。

町民総出で十山御嶽解体 7月の豊年祭は新築の本殿で

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大勢の町民が参加して行われた十山御嶽の解体作業=17日、与那国島祖納

 【与那国】昨年8月の台風13号で屋根瓦が崩れ落ちるなど大きな被害を受けた十山御嶽の建て替えに向けた解体作業が17日、行われ、公民館役員や住民が瓦降ろしや廃材の除去作業に精を出した。建て替え工事は来週スタートする見通しで、7月24日の豊年祭は装いを新たにした御嶽で行われることになっている。

 十山御嶽は島内で神事を行う中心地。近年は本殿の老朽化が進み、修復が重ねられてきた。

 台風13号の後には町自治公民館十山御嶽復旧実行委員会(委員長・外間儀章西公民館長)が発足。建て替えに際しては、本殿を奥へ数㍍移動して本殿前を広く取り、奉納舞踊や神事を行いやすくする計画。総工費は約2000万円。

 同町は昨年、9月の台風21号では町全体が被災しており、同実行委は「修復に向けた募金が思うように進まなかったが、ようやく目標額に達した。募金を寄せた方々に感謝したい」としている。(田頭政英通信員)


熊本地震の義援金募る 復旧復興に向け支援を

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熊本地震による被災地支援で義援金受け付け開始を発表する漢那政弘副市長。手前は設置される募金箱=18日午後、市役所庁議室

 石垣市は18日、熊本地震による被災地支援として義援金の受け付けを開始した。募金箱を19日に市役所と市立図書館、市健康福祉センターの窓口に募金箱を設置するほか、24日に行われる石垣市市民防災訓練の避難所24カ所にも設置する。漢那政弘副市長は18日午後、市役所庁議室で会見し、「避難生活の解消と復旧復興に向けて義援金をお願いしたい」と呼びかけた。

 市は、18日に日本赤十字社県支部が県内3銀行と郵便局に義援金口座を開設したことで受け付けを開始した。

 口座振り込みと郵便振替による義援金の受け付けは6月30日まで行い、市の募金箱は19日から6月24日まで設置する。募金箱に集まった義援金は日赤県支部を通して被災地に届ける。市内の企業が行っている義援金の受け取りにも対応する。

 物資の支援については、市民が行っている活動に協力する考えで、被災地の要望や輸送手段を確認しながら対応する方針。

 漢那副市長は「熊本地震を検証し、この経験を石垣で役立てたい」と述べた。

 義援金に関する問い合わせは市民生活課(82ー1253)

 義援金の各口座は次の通り。

 【義援金名】

 ▽平成28年熊本地震災害義援金

 【金融機関】

 ▽郵便振替(ゆうちょ銀行・郵便局)=口座記号番号「00130-4-265072」、口座加入者氏名「日赤平成28年熊本地震災害義援金」

 ▽沖縄銀行古波蔵支店=普通1492836▽琉球銀行古波蔵支店=普通329655▽沖縄海邦銀行壺川支店=普通0591585(3行の口座名義はいずれも日本赤十字社沖縄県支部支部長翁長雄志)

若さあふれる発想に期待

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 ▽…19日に設立された八重山酒造協議会の初代会長に大嵩長史さんが選ばれた。大嵩さんは「若い副会長の世話役」に徹することにしている。副会長の高嶺聡史さんは42歳、玉那覇有一郎さんは39歳。PR活動の具体的内容は今後、決めていくことにしており、2人の若さあふれる発想に期待大。

 ▽…台中特殊教育学校と八重山特別支援学校の生徒たちの交流では、同校の玻名城安教校長も一輪車に挑戦。「大変難しかったが、いい体験になった」と笑顔。会場に飾られた三太子をかぶった台中の生徒が一輪車を披露する場面もあり、「初めて見る光景。異文化にも触れることができ、子どもたちにとってもいい経験になった」(玻名城校長)と目を細めていた。

 ▽…竹富町にマーレー川駐車場の整備などを要請した西表島カヌー組合(大滝慎司組合長)。組合に未加入の業者への行政指導も併せて要請した。組合ではガイド1人あたりのツアー客の人数を制限し、自然保護やツアーの安全確保を図っているが、組合未加入業者は一度に多数の客を引き連れている状態だとか。行政の指導力に期待がかかる。

熊本地震の衝撃は、目を覆いたくなる被害の

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 熊本地震の衝撃は、目を覆いたくなる被害の拡大と共に被災地に深い悲しみをもたらしている▼一方、被害の惨状に胸を痛め、国内外から復興に向けた支援の輪が広がる中、インターネット上で「熊本で朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」などのデマが飛び交い、人を陥れるための情報発信に批判の声が上がっている▼心ない人による行為の拡散は、1923年の関東大震災時に広がったデマを模倣したとみられ、当時は朝鮮人らの虐殺につながった。またもや震災を悪用した無神経さがなんとも物悲しいが、過剰に反応するのでなく物事を冷静にみることが大切だろう▼被災地では震災前日まで元気でいた愛しい人や家族を突然失い、その深い悲しみから立ち上がろうと必死に涙をこらえる人たちがいる。心を配ってこそ人だろうが常識の一線を越え、悲しみに追い打ちをかける今回の心ない行為がとても残念である▼性善説を唱えた孟子は「人にはみな、人に忍びざるの心あり」と言った。他人の不幸や苦痛を見過ごしにできない本性が誰にでもあるというものだが、その能力を自ら否定するようなものでわびしく感じる▼悲しい事、うれしい事があれば人は共に涙し喜びを共有していくのが人間社会の基盤。心は被災地と共にある。熊本県の一日も早い復興を願いたい。(鬚川修)

「明日はわが身」で備えよう

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■どこでも起きる地震

 連日テレビに悲惨な光景が映し出され、胸が痛む。14日午後9時すぎ震度7で始まった「熊本地震」はその後大分県にまで被害が拡大し当初9人だった犠牲者は44人、消息不明9人、負傷者は1100人以上に増えた。家屋は至る所で無残に倒壊、道路はずたずたに引き裂かれ、電気・水道・ガスなどのライフラインは寸断。収束の気配のない地震で11万人に上る人々の避難生活は長期化を避けられそうにない。

 この突然のような熊本地震の発生で専門家からは「日本はどこで地震が起きてもおかしくない」との指摘が相次いだが、それは日本だけでなく世界がまさしくそのようだ。

 それは熊本の惨状が伝えられるさなかの17日、同地震とは直接的に関係ないが、南米エクアドルでも地震が起き、350人以上が犠牲になったというニュースが飛び込んできたからだ。

■石垣市でも支援始まる

 それだけに八重山の人々も、たとえ遠方の地の災害であっても、「明日はわが身」と自らに重ねて、まず被災地に自分ができる支援の手を差し伸べるとともに、幸い24日は石垣市主催で明和大津波の歴史を教訓にした「市民防災訓練」がある。これを機に地震や津波など足元の防災対策を役所も個人もあらためて点検し対策すべきだ。

 支援に関しては、石垣市をはじめ市内の有志や商業施設のテナント業者らが救援に乗り出し、機運が高まっている。5年前の東日本大震災では、岩手・石垣かけはし交流協会と市がタイアップ。800万円の義援金を岩手に届け、さらに市内の有志らが被災地の人々の滞在を受け入れたり、現地で炊き出しなどの支援をした例がある。

 八重山には熊本出身者も少なくないし、毎年石垣でキャンプを張る千葉ロッテの伊東勤監督も母が住む熊本の実家が被災したという。義援金や返礼なしのふるさと納税などそれぞれができる範囲で支援の手を差し伸べたい。

 今回の熊本地震では1700棟以上が全半壊し、44人の死者や1100人以上の負傷者の大半が1995年の阪神大震災と同様、その建物の下敷きになったといわれる。いわば「耐震化が地震から命を守る」カギだ。

■耐震補助利用はゼロ

 石垣市は1981年以前に建てられた家屋に対して2013年から補助金を出し、耐震診断と改修を進めているが、申請は現在まで1件もない。阪神大震災を教訓に国8割、県・市各1割補助で実施。石垣市には全体の25・5%に当たる約3400棟が耐震性に問題があるとされるが、全く機能していないのは“欠陥制度”なのだろう。

 地震から市民の命を守るため石垣市は、同制度を独自に変えてでも耐震化を進めるべきだし、美崎町など埋め立て地の液状化対策も急ぐべきだ。

 24日の市民防災訓練は津波対策が主だが、同時に地震対策の再確認も必要だ。揺れを感じたらどう行動するか、火災など二次災害を防ぐため電気ブレーカーを切り、ガス栓を切る。窓ガラスの飛散防止フィルムを張る。家族であらかじめ集合場所を決めるなどだ。

 さらに独居の高齢者など災害時要援護者の救出態勢の再確認も必要だ。

一輪車通し親睦深める 台中特殊教育校と八特支

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2人一組で手をつなぎ、回るパフォーマンスを披露する台中特殊教育学校の生徒たち=19日午前、八重山特別支援学校体育館

 日本と台湾の友好関係を深め、海外で一輪車の取り組みをPRする目的で16日から来島している台中特殊教育学校(邸進興校長)の高等部の生徒13人と教員らが19日午前、八重山特別支援学校(玻名城安教校長、園児児童生徒73人)を訪れ、一輪車を使った交流をして親睦を深めた。

 会場には、台湾の道教の神様として知られる子ども姿の「三太子」が飾られ、八重山特別支援学校の子どもたちや教職員の注目を集めた。

 台中の生徒たちは2人一組で手をつないで回ったり、大人数で肩を組み、一緒に進んだりするパフォーマンスを次々に披露。鮮やかな一輪車さばきに大きな拍手が送られた。

 八重山の子どもたちが台中の生徒に手ほどきを受けながら一輪車を体験する場面もあり、楽しいひとときを過ごした。

 小学校時代に一輪車の経験があるという八重山の東紀香さん(高等部3年)は一人で乗ってみせ、台中の生徒たちからも歓声が上がった。「今はしていないが、体が覚えていた。とても楽しかった。また機会があれば交流したい」(東さん)と笑顔。

 台中の郭兆揚(クォ・チャオヤン)君(同2年)は「日本の皆さんに一輪車のことを分かってもらえてうれしい。教えることができたことを誇りに思う」と語った。

 邸校長は「生徒たちにはさまざまな経験をし、いろんなことを感じてもらいたい」と期待した。

八重山酒造協議会が発足 泡盛の売り込み体制構築

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PR活動を目的に八重山酒造協議会を設立した泡盛メーカー10社の代表ら=19日夕、石垣税務署内

 八重山地区の泡盛製造10社は19日、八重山の泡盛を内外に広くPRすることを目的に八重山酒造協議会を設立した。八重山など県内6地区の組合が2012年4月に県酒造組合に一本化されて以降、地元に組織がない状態が続いていたが、協議会の設立により、10社が共同して八重山の泡盛を売り込んでいく体制を構築した。

 泡盛の消費量は八重山でも減少傾向にあり、石垣税務署(大城盛嗣署長)によると、泡盛の酒税は08年度の3億7100万円から14年度には3億円に落ち込んでいる。協議会の設立でPR活動を強化し、消費量アップ、全体の底上げを図る考え。協議会は毎月1回、定例会を開催するなどして具体的なPR活動を決めていく。

 10社は同日、石垣税務署会議室で設立総会を開き、会長に大嵩長史氏(72)=国泉泡盛合名会社代表=、副会長に高嶺聡史氏(42)=有限会社高嶺酒造所代表=と玉那覇有一郎氏(39)=株式会社玉那覇酒造所代表=を選出した。

 大嵩会長は「今まではおのおので行っていたが、これからは一丸となって八重山の泡盛をPRし、地場産業の発展に力を入れたい。本島と違って離島のハンディがあり、これを乗り越えられるようみんなで頑張る。私は、若い副会長の世話役としてバックアップしたい」と話した。

 高嶺副会長は「若い発想と県酒造組合とは違う独自のやり方でPRしていきたい」、玉那覇副会長は「八重山に来る観光客と地元客にアピールして消費してもらえるようにしていきたい」とそれぞれ抱負を述べた。

オニヒトデ幼生高密度で分布 世界初、石西礁湖で集団発見

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サンゴに群がるオニヒトデ。幼生の段階で特定の場所に高密度で分布することが分かった(国立研究開発法人水産研究・教育機構西海区水産研究所提供)

 サンゴを捕食して被害を与えるオニヒトデは、海中を浮遊する幼生期に特定の場所で高密度に分布することが分かったと、国立研究開発法人水産研究・教育機構西海区水産研究所と国立大学法人宮崎大学が19日、発表した。幼生の高密度集団の発見は世界初。「オニヒトデの大量発生のメカニズムを解明する上で重要な一歩になる」と期待している。

 両研究機関は2013年6月、石垣島と西表島に広がる日本最大のサンゴ礁石西礁湖で、東京工業大学と共同して16地点で海水を採集して調査。幼生は形態で特定するのが難しいため、DNA判定技術で幼生の特定を進めた結果、礁湖の内側と外側を結ぶ西表・小浜間のヨナラ水道で1立法㍍当たり53.3個体の高密度集団がみつかった。

 その他の採集地点では0個体か1個体であったため、オニヒトデの幼生は極めて集中的に分布していることが示唆されたという。

 さらに高密度集団の94%以上が、着底して稚ヒトデになる寸前のブラキオラリア幼生だったことから、これがそのまま着底して大量発生の引き金となっている可能性も明らかになったという。

 同研究所亜熱帯研究センターの鈴木豪研究員は今回の研究結果について「海水をすくい取って簡単に幼生がいるかどうか判定する技術の開発につながる。そうなれば大量発生の早期警戒システムがつくれる。また、着底寸前のブラキオラリア幼生が大量に着底する場所を特定できるようになれば、大量発生の対策が打ちやすくなる」と話している。

 今回の調査では、30地点で植物プランクトンのエサとなる栄養塩や植物性プランクトンの密度も測定したが、今回発見した幼生の高密度集団との直接の関係性は確認できなかったという。 

 海外の研究結果では、陸域からの栄養塩で幼生のエサとなる植物性プランクトンが増えることが大量発生につながっていると考えられている。


美しい花壇は観光客にも好評

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 ▽…歩道に花壇が整備され、美しい景観が観光客にも好評だ。バンナ公園南口や石垣島天文台へのアクセス道路となっている県道は自転車や徒歩で利用する観光客もおり、花壇に併設するあずまやで休憩する人も。かつては雑草に覆われていたこともあったが、見違えるような姿に変身した。この区間はウオーキングで利用する住民も多く、新たな交流の場になるかもしれない。

 ▽…チャレンジデーが5月25日に行われる。当日、対象地域にいれば誰でも参加できるのがルール。ことしから初参戦の与那国町には多くの自衛隊員がいる。参加率に貢献すればまさに「鬼に金棒」と言いたいがどうなるか。石垣市は友好都市の岩手県北上市と再戦。前回勝利した相手に連勝を飾れるか。いずれも勝利の鍵は市民と町民の参加だ。自分たちの地域は自分たちで盛り上げるのが大切だ。

 ▽…14日に発生した熊本地震の被災地を支援するため募金活動が行われており、竹富町役場内にも募金箱が設置された。21日で発生から1週間になる。1991年1月23日に西表島で発生した群発地震では、昼夜を問わず地震が発生し、終息したのは翌年の3月31日だった。迅速な支援とともに、長期的な支援も求められる。

気温が上昇し、人々の動きが活発になる中

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 気温が上昇し、人々の動きが活発になる中、自然界の危険生物の動きも活発化する。郡内で陸上の危険生物の代表格が「ハブ」だ▼郡内に生息する種類は「サキシマハブ」。本島や奄美大島などに生息する「ハブ」と比べ比較的毒性が弱く、重傷化することは少ない、とされている。だが、過去にかまれた人が死亡したケースもあり、毒性が弱いといっても決して油断はできない▼沖縄県衛生環境研究所のまとめによると八重山保健所管内で昨年1年間に発生したハブ咬症は35件で、前年の13件から2.7倍に増加。県全体の52%を占めた▼場所は、畑の12件や道路の4件などを抑え屋敷内が17件(47%)と最多。定番の農作業中や草刈中などのほかに、特に昨年は相次いだ大型台風の対策や後片付けなどで植木鉢や資材などを移動させる際にかまれたケースもあるようだ▼咬症箇所は指や手などが大半。かまれた経験のある人によると、指が2~3倍に腫れ、激しい痛みがあるという。それを考えると、幼少の頃、カエルを捕るためブロック塀の穴などに平気で手を突っ込んでいたことを考えると、ゾッとする▼これから5月の大型連休にかけ、学校の遠足や家族、グループで山野に出かけるケースが増える。くれぐれもハブには注意し、楽しんでほしいものだ。(下野宏一)

17業者25人が実技講習 県カヤックガイド協会竹富町支部

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25人が受講した県カヤックガイド協会竹富町支部の本年度第1回講習会=18日、西表島

 【西表】県カヤックガイド協会(笹尾修司会長)竹富町支部の本年度第1回講習会の実技講習が18日開かれ、午前中に宇奈利崎で実技、午後は中野わいわいホールで座学を行った。石垣や慶良間からの参加者を含む17業者25人が受講した。

 講師は同協会の大城敏副会長と竹富町支部役員の近澤清氏、大滝慎司氏。実技では安全講習と公認ガイド継続講習を行った。

 座学では、カヌー・カヤックガイドとして大切なこととして「天候が悪い時に無理しない」などの指摘があった。スタンド・アップ・パドルサーフィン(SUP)を始める場合の申請手続きや、ライフジャケットの着用についても説明があった。

 初参加の受講者は「カヤックのさまざまなスキルやレスキューを学べて、とても勉強になった。安全に対する意識がより高まり、今後の練習課題も見えた。とても充実した一日だった」と話した。

 今後は5月11日に講習と検定事前講習、6月15日に検定を予定している。(曽根田容子通信員)

石垣市は北上市と再戦 与那国町は隠岐郡海士町と対戦

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対戦相手や日程について説明が行われた石垣市チャレンジデー実行委員会の総会=20日夕、市民会館中ホール

 自治体の住民が参加して15分以上の運動を行った参加率を競うスポーツイベント「チャレンジデー2016」(笹川スポーツ財団主催)が5月25日に開催される。3年連続参加する石垣市は昨年、初勝利を挙げた友好都市の岩手県北上市と再戦、初参加の与那国町は島根県隠岐郡海士(あま)町との対戦が決まった。

 チャレンジデーは、人口規模がほぼ同じ自治体同士が開催日の午前0時から午後9時までに、15分間以上継続して何らかの運動やスポーツをした住民の参加率を競う。対戦相手に敗れると、相手自治体の旗を庁舎に1週間掲揚するルール。

 2月1日現在の人口は▽石垣市=4万9141人▽北上市=9万3660人▽与那国町=1490人▽海士町=2354人。

 2014年から参加している石垣市の対戦成績は1勝1敗。2年連続の友好都市対決で勝ち越しを狙う。

 石垣市チャレンジデー実行委員会(委員長・中山義隆石垣市長)の総会が20日夕、市民会館中ホールで開かれ、副委員長の漢那政弘副市長は「昨年は勝利させてもらったが、『いわて国体』を控える北上市は盛り上がっている。今年はどうなるか」と連勝に向けて警戒を強めた。

 市民が参加する各種目は今月末に決定する予定。

 石垣市の対戦成績は次の通り。

 【2014年】

 ▽石垣市(人口4万8815人)参加者1万3613人(参加率27.9%)×埼玉県秩父市(同6万6857人)参加者4万5221人(参加率67.6%)

 【2015年】

 ▽石垣市(同4万8938人)参加者2万3238人(参加率47.5%)×岩手県北上市(同9万3758人)参加者3万2169人(参加率34.3%)

熊本地震で募金活動 八重高出身 避難帰省の大学生ら

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募金活動で協力を呼び掛ける平田祐茉君、砂川笑美花さん、粟野真季さん、又吉萌さん、高那真莉子さん(右から)=20日午後、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場

 八重山高校出身で、熊本県の大学や専門学校に通う砂川笑美花(えみか)さん(九州看護福祉大学3年、20)ら5人が18日までに避難のために石垣に一時帰省しており、20日からJAファーマーズマーケットゆらてぃく市場で募金活動を行っている。大学が再開するまで石垣に滞在し、活動を行うほか、24日までファミリーマート八重山支庁前店やカラオケやいま3店舗など約20カ所に募金箱を設置して協力を呼び掛ける。

 学生は砂川さん、粟野真季さん(同2年、20)、又吉萌さん(同、19)=以上同県玉名市=、高那真莉子さん(熊本総合医療リハビリテーション学院2年、19)、平田祐茉君(熊本大学1年、18)=以上熊本市=の5人。19日に本島で発足した熊本沖縄県人学生有志「ゆいまーる」の石垣支部として活動している。

 21日も午後2時から同市場で募金活動を行う計画だが、22日以降の場所については「まだ決まっていない」(砂川さん)という。集まった募金はゆうちょ銀行の口座「熊本地震義援金」(記号番号:00940-0-174320)に振り込むことにしている。

 同支部の代表を務める砂川さんは「私の住んでいる所はそこまで被害はなかったが、場所によっては冷蔵庫が倒れたり、電子レンジが飛んだりして大変な家もあったようだ。現地は配送会社がパンクして人材不足に陥っており、物資の配送が滞っているのが現状。物資よりも義援金が必要と思い、活動を始めた」と話し、「九州には沖縄の人もたくさんいる。助け合いの心で募金してもらえたらうれしい」と呼び掛けている。

 最初の地震で震源に近かった熊本市中央区で被災した高那さんと平田君は「死を覚悟した」という。16日午前1時30分ごろの地震は縦にも横にも揺れ、その直後に停電。棚やレンジ、皿、テレビなどが倒れて割れるなどの被害があった上、連絡がすぐにつかず、主にラインでやりとりしたという。

 高那さんは「鍵は閉めてきたが、今1番心配なのは盗難や空き巣被害」と不安を募らせ、「少しでも多くの人を救いたい。ちょっとでもいいので協力をお願いします」と訴えた。平田君は「地震の現状を多くの人に知ってもらい、支援をお願いしたい」と話している。

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