Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16824 articles
Browse latest View live

来月に浮桟橋設置 船越漁港

$
0
0

船越漁港の構内に運ばれ、設置を待つ浮桟橋=13日午後、同漁港

 石垣市は国・県の石垣北部地区漁村地域整備交付金事業を活用し、5月中にも船越漁港に浮桟橋1基を設置するとともに、伊野田漁港には年度内に防暑施設を整備する。同事業では昨年度、伊野田漁港にあずまやを整備しており、3施設の整備費用は総額約6500万円となる。

 市水産課によると、船越漁港は漁船や遊漁船合わせて27隻が利用。整備する浮桟橋は幅6㍍、長さ約20㍍、水面からの高さは50㌢。黄金週間明けにも浮桟橋の土台となるくいを打ち込み、同月中に設置する。事業費約3500万円。

 同課の平良守弘課長は「船越漁港を活用する船舶は小型船が多く、干潮時に岸壁に接岸すると荷物の積み降ろしが大変だという要望もあった。漁業者の就労環境改善や利用者の安全確保のため、一日も早く整備したい」と述べた。

 北部漁友会の丸山秀貴会長は「(浮桟橋は)以前から願っていた施設。会員もみんな喜んでいる。一日も早く完成してほしい」と期待する。

 同事業では19隻が利用する伊野田漁港で昨年度、約1500万円を投じてあずまやを整備。本年度は約1500万円で約100平方㍍の防暑施設を整備する。


野党側3氏から人選か 竹富町長選

$
0
0

川満町長は3期目出馬へ 

 

 川満栄長竹富町長が任期を満了する9月13日まで5カ月を切った。任期満了に伴う町長選は8月に行われる見通しとなっており、野党側は議員間や地域と協議しながら候補者の人選を進めている。これまでに現職の町議を含む3人の名前が挙がり、遅くとも5月上旬までに候補者を絞り込みたい考え。22日以降、議員や地域の有力者らが協議を加速させる。

 野党側では当初、昨年12月までに人選を終える予定だったが、昨年11月29日に実施された町役場の建設場所に関する住民投票で現職の川満氏が公約に掲げた西表大原が過半数を占めたことで、人選をいったん白紙に戻した経緯がある。

 同町の有権者数(3月2日現在)は3411人。このうち、西表島地域は1959人と全体の約57.4%を占める大票田。

 野党側は、現職の川満氏は西表での票固めを進めるものとみて、その切り崩しも念頭に置きながら人選を行っている。

 野党系議員の西大舛髙旬氏は「候補者の選出については、地域の意見も聞きながら話し合っている段階。なるべく早く決めたい」と述べた。

 川満氏は3月に西表東部地区カワミツ栄長後援会(大浜修会長)から出馬の要請を受けて3期目に出馬する意向を示しており、6月定例町議会の前後に正式に表明する見通し。

 川満氏は「対抗馬がどんな相手になるか分からないが、後援会の皆さんとともにしっかりと準備を進めていきたい」と話した。

テッポウユリりりしく咲く

$
0
0

美しい白い花を咲かせているテッポウユリ=12日午後、前勢岳山頂付近

 八重山地方で最高気温が25度を超える夏日が続くなか、前勢岳の山頂付近ではテッポウユリ(ユリ科ユリ属)が咲き始め、訪れる人たちの目を楽しませている。

 南西諸島と九州南部が原産で、海岸地帯や山すその原野に生息する多年生草本。花は長いラッパ形の筒状で、芳香があり、白い。草丈は約80㌢に達する。

 石垣島地方気象台によると、開花の平年は3月30日で、昨年は4月17日に開花を観測。同気象台ではことしはまだ観測していない。

優勝した際もよろしく

$
0
0

 ▽…県サッカー協会のロゴコンテストで奨励賞をもらった岩本結丸君。応募は結丸君の所属する小学校のサッカーチームでコーチを務める父親の隆さんの勧め。隆さんもパソコンを駆使して作品を応募したというが、落選したとのこと。結丸君は3兄弟の長兄で、母親の恵子さんによると、しっかり者で弟たちの面倒もよくみるとか。取材の帰り際、「今度はサッカーで優勝するので取材お願いします」と笑顔で見送ってくれた。

 ▽…中小企業基盤整備機構の「ふるさとプロデューサー育成事業」で石垣市から6人が研修を受け、修了証を受けた。全国の受講者100人のうちの6人。1地域の人数としては最大だったようで、受講者のやる気が伝わってくる。「足元を見つめ直すきっかけになった」「石垣島のポテンシャルは高い。宝の島だと思った」とそれぞれに成果を得た様子。

 ▽…第11回全国和牛能力共進会の肥育部門への出品を目指し、石垣市内の2カ所で子牛が肥育されている。通常、生後30カ月で出荷するが、全共では24カ月未満と決められている。肥育期間が短い中、さしを入れつつ、JAが目標とする出荷サイズの成体750㌔、枝肉重量450㌔にどこまで近づけられるかがポイント。ぜひ肥育技術の結集を。

「これだと中国に対する抑止力は十分だし、…

$
0
0

 「これだと中国に対する抑止力は十分だし、もう宮古、八重山に自衛隊配備の必要はない」と言われるほど、巨額の予算で尖閣諸島の領海警備が強化されている▼石垣海上保安部で3、4年前から進められてきた「尖閣専従体制」は、先月で20㍉機関砲や遠隔放水銃、停船命令表示装置などを装備した1隻約57億円の新造の最新型巡視船10隻と改修のヘリ搭載型巡視船2隻の計12隻、600人余の配備が完了。尖閣は常時4隻以上が警備に当たる従来の2倍以上に増強された▼加えて宮古も、海上保安署を保安部に格上げし2018年度までに9隻約200人体制に増強する尖閣拠点整備が進行中だ▼さらに那覇の本部には24時間体制で尖閣を監視する新型ジェット機3機が導入され海、空から二重三重に中国公船にニラミを利かす▼これは軍事衝突の危険性を伴う自衛隊に頼らなくとも十分中国への抑止力となるものであり、その上に自衛隊配備というのは「屋上屋を架す」壮大な国家財政の無駄遣いだ▼与那国の自衛隊基地建設費は隊員150人で約300億円と同町予算の11倍に上る。これが600~800人のミサイルなども備えた石垣、宮古だと建設費は数千億円規模だ。税金は人を殺傷する武器や弾薬より保育士や介護士の待遇改善などに有意義に使いたい。(上地義男)

民泊に伴う衛生管理学ぶ 講習会に会員ら20人

$
0
0

旅館業の衛生管理について講話を聴く石垣島エコクラブの会員ら=14日午後、石垣市宮良の石垣島観光

 民泊を活用したことしの修学旅行が本格化するのを前に、民泊の受け入れを行っている石垣島エコクラブ(成底正好代表)は14日午後、石垣市宮良の石垣島観光で講習会を開き、会員など20人が八重山保健所生活環境班の名護マリ子主任から講話を受けた。

 講話は旅館業の衛生管理がテーマで、名護主任は食中毒の発生状況や予防方法、ノロウイルスの消毒方法などについて説明した上で「日頃からこまめにチェックしてほしい」と呼びかけた。

 民泊を活用したことしの修学旅行で、同クラブは6月以降、関西地区を中心に13校2700人の受け入れを予定している。成底代表は「県も民泊を推進しているが、各市町村によって基準が違うので戸惑う民家もある。きょうの講話は有意義だった」と話した。

“島ブランド”再構築へ プロデューサーに6人

$
0
0

ふるさとプロデューサーの研修を修了した左から仲程長治、大城佐和子、平良佳保里、奥平まゆみ、仲吉直己さん=14日、石垣市内の事務所

 地域の特色を生かした産品などをブランド化し、地域外に売り出す中核的な人材を育成する独立行政法人中小企業基盤整備機構のふるさとプロデューサー育成支援事業で、石垣市から6人のプロデューサーが誕生した。事業の研修で取り組んだ「石垣島をリブランディングするwebメディアづくり」の成果として、5月中にウェブマガジン「AnjiAnji(あんじあんじ)」を開設、共感できる情報を発信するという。

 同事業は本年度から初めて実施され、全国の1期生100人のうち石垣市から6人が受講。市内で地域プロデュースを行う㈱ルーツで昨年7月からことし1月までに延べ30日間、地域産品の商品化やブランド化、体験型観光商品の開発・運営などについて研修を受けたほか、京都市や高知県四万十町など先進地を視察、2月15日に都内で行われた報告会で修了証書を受けた。

 ウェブマガジン名には、八重山の方言で共感の意味を表す「あんじ」を使用。当面は物や商品をつくる人にスポットを当てる予定。研修でスーパーバイザーを務めた松島由布子さんは「人の物語、人の魅力を伝えていきたい。そこに共感できると思う」と話している。

 ふるさとプロデューサー第1期生は平良佳保里さん(ティーラアースデザイナー)、奥平まゆみさん(平田観光㈱副社長)、仲吉直己さん(NPOククル代表)、仲程長治さん(写真家、デザイナー)、大城佐和子さん(アント出版八重山営業所代表)、新里京子さん(新里商店代表)。

全国和牛共進会に挑戦 2カ所で子牛飼育開始

$
0
0

第11回全国和牛能力共進会の肥育部門への出品を目指し、肥育されている子牛=13日午前、JAおきなわ八重山地区本部畜産振興センター八重山肥育センター

 宮城県で来年9月に開催される第11回全国和牛能力共進会(全国和牛登録協会主催、全共)に向けて、石垣市内の2カ所で子牛の飼育が始まっている。全共は「和牛のオリンピック」とも呼ばれ、5年に1度開催。今回は全国39道府県から選抜された牛が改良の成果や牛肉の肉質を競う。石垣からは肥育部門第9区(生後24カ月未満去勢肥育牛2頭1群)への初出品を目指しており、血統などから選抜した4頭が生後6、7カ月まで順調に成長。全共に出品されれば、石垣牛のブランド力がさらに高まるものと期待されており、肥育農家は「互いに切磋琢磨(せっさたくま)して良い牛をつくりたい」と意気込んでいる。

 同共進会八重山地区推進委員会(委員長・佐久盛繁石垣島和牛改良組合長)は3月15日、肥育部門に挑戦しようと、JAおきなわ八重山地区本部畜産振興センター八重山肥育センター(金嶺圭昇場長)=白保=と「と~家ファーム」(多宇司代表)=平久保=に肥育を託した。

 全共の肥育部門は24カ月未満と通常の30カ月より6カ月も短く、飼育管理に難しさもあるが、県畜産研究センターが作成した八重山版飼育管理マニュアルに沿い、それぞれ2頭1群を飼育。推進委のメンバーが2カ月に1度、肥育状況を確認しながらアドバイスすることにしている。

 県内では石垣市を含め5カ所で肥育部門の取り組みが行われており、来年6~7月にかけてエコーでさしの状況を確認するなどして県代表の2頭1群が選抜される予定だ。

 八重山肥育センターで肥育を担当する畑瀬竜太さんは(39)は「今まではゆっくり仕上げていたが、今回はスピードが違う。マニュアルに基づきエサの量を増やして短縮しなければならない。毎日、鼻水が出てないか、エサを食べているかみている」とチェックに余念がない。

 家族経営の「と~家ファーム」で肥育を担当する多宇翔司さん(25)は「子牛は生後7カ月。現在は母(明子さん)が飼育しているが、9月以降から私が担当する。追い込まないといけないが、脂がつき過ぎるなどのリスクもあるのでうまくやっていきたい」と意欲的だ。

 今回の取り組みは今後、石垣牛の肥育期間の短縮につながる可能性もあり、多宇さんは「30カ月前に出荷できる牛をつくれるようになれば、えさ代などコストの削減になる」、畑瀬さんは「石垣牛が不足しているので、1、2カ月でも短縮できれば出荷の回転が早くなる」と期待する。


心当たりの方は弁護団まで

$
0
0

 ▽…B型肝炎訴訟では、1941年7月2日から88年1月27日までに出生し、集団予防接種による被害者と認められる人が提訴すれば、給付金などが受けられるようになっている。沖縄弁護団によると、県内の被害者は1万人と見込まれているが、提訴した人はこれまで197人と少ない。宮古・八重山ではわずか数人程度。情報が行き届いていないという。心当たりのある人は弁護団まで。

 ▽…熊本地震から一夜明けた15日。市内に住む熊本出身者は沈痛な面持ちをみせた。九州と陸続きではない石垣島。すぐに帰省することはできないが、携帯電話やスマートフォンの無料通話アプリなどを使って家族や友人を励ました。それでも一時は連絡が取れないこともあり、被災地の状況を伝える報道の役割は大きい。

 ▽…3日に行われた吉幾三さんのチャリティーコンサート。専属のバンドを引き連れての来島で、音響設備なども東京から輸送。吉幾三東京後援会の安達陽宇副会長は、吉さんがコンサートでアンコールに応えるのを初めて目にし、「本人も石垣島でコンサートできたことを大変喜んでいた」と述べたが、1時間しかない会場撤収時間がさらに削られることになり、「気が気じゃなかった」とか。

「戦わないで 仲良くしよう」。陸上自衛隊

$
0
0

 「戦わないで 仲良くしよう」。陸上自衛隊沿岸監視隊が発足した3月28日。与那国駐屯地の正門で、稲川宏二さんはそんなメッセージを大きな紙に書いて伝えていた。与那国島を戦場にしない、フェンスの中の人たちを戦場に行かせない、フェンス外では同じ町民としてつきあいたい、との思いからだ▼自衛隊配備に反対する住民グループ、与那国島の明るい未来を願うイソバの会の共同代表として前面に立って運動してきた。小さな島社会では容易なことではない。風当たりも強かったに違いない。それは覚悟の上だったのだろう。移住して23年。島を思ってのことだった▼ところが配備計画は着実に進んだ。駐屯地はまだ完成していないのに、防衛省は当初の計画通り2015年度末に監視隊を発足させた▼悔しいが、これで阻止運動は一区切り。現実と向き合わなければならない。住民同士、いがみ合ってはいけない。そう思っていた▼「自衛隊基地の配備は初めてのこと。町民がこんなはずじゃなかったということが今後、出てくると思う。しっかりと意見を言いたい」。今後は駐屯地を監視し、住民の不安の解消に努めるつもりだった▼そんな稲川さんが10日午後、貝を採りに行ったまま行方不明となり、翌朝に死亡が確認された。49歳だった。合掌。(比嘉盛友)

なぜ石垣市が主催せぬ

$
0
0

■防衛省主導の説明に疑問

 防衛省主催の自衛隊説明会が22日、市民会館中ホールで一般市民を対象に行われる。

 防衛省、沖縄防衛局、陸上幕僚監部が出席し、2時間の予定である。住民説明会を円滑に進めるため、事前に質問を沖縄防衛局や石垣市のホームページで受け付けている。石垣市の未来に関わる問題でありながら、なぜ市が主催しないのか。

 防衛省主催となれば防衛省が主導し積極的な推進説明会となることは明白であろう。主催者にとって都合の悪いことなど回答するはずがない。このような地方自治の精神を放棄するような態度は市長や与党市議の国防、外交は国の専権事項という姿勢が色濃く反映している。

 中山義隆石垣市長は2016年度の施政方針で「防衛省から必要な情報の提供を求めつつ市民に対して情報をオープンにしながら議論を進めていきたい」としているが、市は一般市民に自衛隊配備計画について一度も情報を提供したことはない。

 3月29日、知念辰憲石垣市議会議長や中山市長らは防衛省に情報開示と説明を求める要請決議を提出した。要請決議は「騒音、安全性、環境に対する配慮等について情報の開示」を求めている。

 本来、市民の生活に深く関わる問題についての情報は、石垣市が積極的に収集し市民に開示すべきではないか。他人任せの消極的態度は怠慢にしか映らない。そのうえ資料もないのに何をもって市民に事前質問受け付けますと言えるのであろうか。質問などできるはずがない。市や防衛省の、このようなやり方は市民を愚弄(ぐろう)しているとしか思えない。

■市民を愚弄する事前質問

 事前質問書には住所氏名の記入欄がある。なぜ質問にそれが必要か。防衛省による市民団体への監視活動や諜報問題が各地で起きている。参加者の個人名簿まで作成しているのだ。憲法で保障された思想信条、集会の自由に反する行為を平然と行っている。

 事前質問書の氏名や住所記載は防衛省に個人情報をさらけ出すようなもので、やがて「魚の釜中に遊ぶが如し」となりかねない。国会並みの事前通告など必要がない。

 また説明会で会場からの発言の機会がどれだけ与えられるかも疑問だ。都合の悪い質問は無視というのが通例だ。市民4万9000人に対し300人余の会場というのも問題だ。大ホールは空いているのに、なぜ中ホールで開催するのか。これで市民対象の説明会と言えるのか。会場外の人たちへの対応についてもモニター設置の計画すらないという。不誠実さは明らかだ。

 昨年12月、八重山建設団体連合会(黒嶋克史会長)が自衛隊誘致にともなうインフラ整備を防衛省に要望、知念議長ほか2人の市議も同席した。騒音、安全性、環境問題なども検証されていない中でである。自衛隊が石垣市にもたらす影響も考えずに誘致ありきとの批判は免れない。

■掃海艦一般公開は宣撫工作

 きょうとあすの2日間、海上自衛隊の掃海艦「やえやま」の一般公開が実施される。一般公開が自衛隊誘致機運を盛り上げる宣撫工作の一環であることは明らかだ。

 1999年3月の石垣市議会は「石垣市平和港湾宣言」を決議した。高邁な宣言を空洞化させるべきではない。アリバイづくりのような防衛省主催の説明会は即刻中止し、石垣市主催を模索すべきである。説明会をもって6月議会で誘致決議を考えるならば愚の骨頂と言わねばならない。

ヤマネコ応援歌を披露 坂本さんらがライブ

$
0
0

ライブで子どもたちと一緒にイリオモテヤマネコの保護を訴える坂本美雨さん(右)=15日午後、中野わいわいホール

 【西表】イリオモテヤマネコの日記念フォーラム後には、歌手の坂本美雨さんらによる絵本「ヤマネコちぃの黄色いリボン」の朗読やヤマネコ応援歌「イリオモテヤマネコってんだー」のライブも行われた。NPO法人トラ・ゾウ保護基金(戸川久美理事長、JTEF)の西表島支部やまねこパトロール(高山雄介事務局長)が発足したことも報告された。

 世界的な音楽家の坂本龍一さんとミュージシャンの矢野顕子さんを両親に持つ坂本さんは大のネコ好きで、戸川理事長の誘いを受けて同基金の活動に参加している。

 同応援歌はアップテンポの曲で、歌詞では車のスピードを出しすぎないよう呼びかけるなどしている。坂本さんは「歌を通してイリオモテヤマネコ保護の役に立てれば」と話した。

 同パトロールは15日に発足。戸川理事長は「地元に支部を置くことで迅速な対応ができ、保護活動に地域の人たちも参加しやすくなる」と述べた。

米軍飛行士の冥福祈る 「石垣島事件」15回目の慰霊祭

$
0
0

米軍飛行士3人の冥福を祈る参列者=15日午前、米軍飛行士慰霊碑前

 太平洋戦争中、日本海軍の爆撃を受けた米軍機が石垣島に不時着し、乗っていた米軍飛行士3人が殺害された「石垣島事件」の慰霊祭が15日、富崎にある米軍飛行士慰霊碑前で行われ、慰霊碑建立期成会(識名信用会長)の会員らが3人の冥福を祈った。

 慰霊碑は2001年8月15日に建立され、慰霊祭はことしで15回目。

 石垣島事件について本にしたいと取材に訪れたエルドリッジ研究所(北谷町)のロバート・D・エルドリッジ代表(48)も参列。「慰霊祭は日米友好の象徴。天国の3人に皆さんの気持ちは伝わっていると思う。彼らの代わりにお礼を申し上げたい」と感謝した。

 識名安信期成会長代行は「(捕虜の虐待を禁止する)ジュネーブ条約を無視されて命を絶たれた3人の御霊に哀悼の誠をささげたい。事件をしっかり語り継いでいかなければならない」と話した。

 慰霊祭で参列者は米国歌の演奏を聴いた後、黙とうをささげ、献花を行った。

 【石垣島事件】1945年4月15日午前、石垣島に襲来した米軍機1機が日本海軍の爆撃を受けて不時着。飛行士のティポ中尉、タグル兵曹、ロイド兵曹はパラシュートで大浜沖合に落下、日本軍の捕虜となったが、同日夜に処刑された。ティポ中尉とタグル兵曹は軍刀で斬首、ロイド兵曹は銃剣で刺殺された。

熊本地震被災地に支援を 市内6店舗が活動開始

$
0
0

熊本の米焼酎「白岳」と「吟香鳥飼」(中央)をカウンターに置いて熊本への支援を呼びかける「アカハチ」の松永若菜店長=15日午後、石垣島ヴィレッジ

 熊本県で震度7の揺れを観測した地震から一夜明けた15日、石垣市内でも被災地への支援に向けた活動が動きだした。市内浜崎町の複合型商業施設「石垣島ヴィレッジ」に入居する飲食店6店舗は売り上げの一部を熊本に寄付することを決めた。熊本など九州各地の地酒を取りそろえる「アカハチ」の松永若菜店長(30)は「入居テナントで働く人の中には熊本や九州の出身者が多い。一緒に働く仲間と熊本を思い、地酒を通して支援したい」と話した。

 同施設の入居テナントには熊本や九州に関連店舗があるケースや、熊本など九州出身のスタッフも多い。このため、各店舗のオーナーは地震発生直後にLINEを使って全テナントスタッフに被災地支援を呼びかけた。

 その結果、6店舗で支援活動をスタートさせ、全テナントに広げていくことになった。各店舗に募金箱も設置する。集まった義援金は石垣市を通して熊本県に届ける予定。

 「アカハチ」では、15日から熊本の米焼酎「白岳」と「吟香鳥飼」の2銘柄を店内カウンターの前面に出してPR。松永店長は「多くの人が熊本のお酒を飲んでほしい。それが支援につながる。やれることはやっていきたい」と話した。

早期再開を望むばかり

$
0
0

 ▽…熊本地震の影響で与那国町ではお得意先へのカジキの出荷がストップしている。出荷先は、安定した価格で取引してくれるため、なくてはならない存在。カジキはピークを過ぎる4月以降は値段も落ちてくることから、他の市場で買いたたかれると目も当てられない。町漁協の嵩西茂則組合長は「早く正常化したい」と早期再開を望むばかり。

 ▽…B型肝炎訴訟に関する無料相談会で講演した外間奈代子さんは小学1年のとき、大宜味村から星野に入植した。同郷の男性と結婚し、24歳のときに夫の仕事の都合で那覇に引っ越した。その後も病気に悩まされ続けた。手遅れと言われた肝がんを、幸い手術で克服した。ただ、ウイルス量をコントロールする薬は今も欠かせず、B型肝炎との闘いは続いている。

 ▽…船浮音祭りはことしも大勢の人たちが楽しんだが、その一方で、多くの人が帰路に利用した上原発石垣行きの船便が少ないと不満の声も。上原発は、午後2時30分に出ると、次は2時間以上後の同4時40分。祭りを終えて午後3時には上原に着いた人たちも待ちぼうけ状態。眠ってしまった子どもを抱っこしたまま船の列に並んだ母親は「イベントの日ぐらいは臨時便を出してほしい」と疲れた表情。


熊本地震は観測史上例のない事象だと発表さ…

$
0
0

 熊本地震は観測史上例のない事象だと発表された。普通は大きな地震の後の地震は総じて余震だと称され、威力は命名地震に及ばないことがこれまでだった▼ところが今回は後の日の威力が前日を上まわり当初地震は前震と言い直された。それに震源も大きく移動、余震とは言い難い震度6規模が数回も発生、観測陣も発生警報と警戒を呼び掛けるだけに追われている▼さて今回の地震に一番驚き戸惑っているのは熊本の方々ではないか。それもそのはず、国民の誰もが東日本大震災の次は東海地域とそれとなく考えていた節があり、いきなりの熊本での発生は地震予知の難しさをあらためて露呈することになった▼しかし、阪神淡路大震災も、東日本大震災も今に来るぞと言われて久しい東海地域の隙を突いて発生したのだから、やはり地震は、いつどこで起きても不思議ではないと心しなくてはならない▼その意味で国は活断層近くの原発再稼働は中止すべきだ。石垣市の市役所建設が地震による津波を警戒し高台での新築に決まったことも市民の賢察のたまものと敬意を表したい▼天災は忘れた頃にやってくるという先達の言葉を胸に、かつてこの島を襲った明和の大地震、津波の悲劇を風化させないためにも、折々は慰霊碑を訪ねたい。24日には慰霊祭が挙行される。(仲間清隆)

島の音楽祭に600人

$
0
0

10周年の節目を迎え、多くの来場者で盛り上がった船浮音祭り2016=16日午後、船浮・かまどま広場

 【西表】船浮出身のシンガー・ソングライター池田卓さんが企画、プロデュースする「船浮音祭り2016」(同実行委員会主催)が16日午後、船浮のかまどま広場で開催され、人口44人の地域に県内外から約600人(主催者発表)が訪れた。同祭りは今回が10周年の節目で、池田さんは「皆さんのおかげで10周年を迎えることができた。感謝の気持ちでいっぱい」とあいさつし、デビュー曲の「島の人よ」を熱唱した。

 船浮は船でしか渡れないことから「陸の孤島」とも呼ばれ、池田さんは「娯楽やプロのミュージシャンの演奏を聴く機会が少ない島の人たちに、一流の音楽を楽しんでほしい」との思いで、2007年に手作りの音楽イベントとして初めて船浮音祭りを開催し、ことしで10年目を迎えた。

 ステージでは、ゲストのしおりさんがCMなどでおなじみの「Smile」を爽やかに歌い、司会の津波信一さんが軽快なトークで観客を楽しませた。

 会場では、アーサやタケノコなど地域で採れた食材の飲食ブースもあり、船浮小中学校の子どもたちもお手伝い。人気のイノシシそばは300食を完売した。

 神奈川県から訪れた山内はすみさん(58)は「船浮の大自然の中で聴く音楽はすてき。とても気持ちいい時間を過ごせた」と祭りを楽しんでいた。

 熊本地震の被災地支援を目的とした募金箱も設置され、訪れた人たちが募金をしていた。

熊本へカジキ送れず 与那国町漁協

$
0
0

熊本地震の影響で熊本地方卸売市場に送れなくなっているカジキ。与那国町漁協は他の市場に分散して対応している=2015年3月22日午前、与那国町漁協(資料写真)

 与那国町漁協(嵩西茂則組合長)は、熊本地震翌日の15日から、熊本地方卸売市場(西区田崎町)へのカジキの出荷を停止している。カジキは那覇を経由して福岡に空輸、福岡から熊本まで陸送しているが、確実に運べる見通しが立っていないため、同日から本島や石川県などに分散して対応している。熊本市場での卸先となっている大海水産は安定した価格で取引していることから、同水産に出荷できない状況が続けば漁業収入に影響が出る可能性もある。

 漁協によると、カジキは例年11月から翌年3月までがピークとなっているが、今期は4月以降も1日平均10本の水揚げがあるなど漁獲量は順調だという。15日は5本500㌔を熊本に送る予定だったが、「高速道路の多くが通行止めになっており、陸送の途中でストップしたら大変なことになる」(嵩西組合長)として一時停止を判断した。

 4月以降に水揚げされるカジキは脂の乗りが悪くなり、取引価格は下がる傾向にあるため、漁協は、安定した価格を維持してくれる同水産への出荷を続けたい考え。

 嵩西組合長は「今期はカジキが順調に揚がっており、今月いっぱいは続くだろうと思っていた直後の自然災害だった。3日くらいたてば大丈夫だろうと思っていたが、余震が続いているほか、地震の範囲も広がっているので心配だ。熊本に確実に送れることが確認されるまでは、他の市場にばらして送ることにする。少しでも高いところに送りたい」と話している。

全国最大規模の保安部に 尖閣警備

$
0
0

渡り初めが行われた浜崎桟橋=16日午後、同桟橋

 海上保安庁(佐藤雄二長官)は1日までに尖閣諸島の領海警備に特化した尖閣領海警備専従体制の構築を終え、石垣海上保安部(宮崎一巳部長)は16日午後、浜崎マリーナの石垣海上保安部浜崎船艇基地内で完成披露式を行った。宮崎部長は来賓や巡視船の乗組員172人を前に「中国の大型巡視船に対応した(尖閣領海警備の)専従体制が整った。国境に住むなかで、国家の最重要使命を全うしたい」と決意を述べた。

 尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入を繰り返していることから、海上保安庁は2014年から尖閣領海警備専従体制の構築に乗り出していた。

 これにより、石垣海上保安部には新造巡視船10隻が配備され、約500人が増員。同保安部は本年度の定員が689人となり、全国の保安部では最大規模となった。新栄町には5階建て80部屋の宿舎、浜崎マリーナには3階建ての石垣海上保安部浜崎船艇基地と巡視船5隻が係留可能な浜崎桟橋を整備した。

 式典で海上保安庁長官のあいさつを代読した同庁総務部の上原淳政務課長は「中国海警船が侵入している。領海警備と地域の海難に対応してほしい」と述べた。

 来賓祝辞で中山義隆石垣市長は「尖閣諸島はわが国の領土で石垣市の行政区域。石垣海保の専従体制に期待し、(尖閣を)適切に管理したい」と激励。

 式終了後、浜崎桟橋のテープカットと渡り初めが行われた。

 宮崎部長は報道陣に対し、「中国公船の警備は緊張の連続。国際、国内法に対応しながら不測の事態に備えたい」と述べた。

自治体、企業の協力必要

$
0
0

 ▽…熊本地震の復旧支援では、航空会社が自治体など公的機関からの救援物資を無償で輸送するサービスを行っているが、空港までとなっており、「熊本に救援物資を送り隊」を立ち上げた王滝将史さんはそこから被災地までどう運ぶかが課題だと考えている。自治体に協力を仰ぐとともに、民間の輸送会社との連携も必要になってくる。「今はまだ連絡が取れているが、いつ途絶えてもおかしくない。今できることを」と思いは強い。

 ▽…台中特殊教育学校高等部の生徒たちが一輪車で島巡りを楽しんでいる。生徒たちは海や山の景色に感動しながら、時折、立ち止まって記念撮影するなど石垣島を満喫。海外には自転車専用のレーンがある国もあり、自転車は観光資源のひとつにもなっている。石垣市の職員からは「自転車専用レーンがほしい」との声も。

 ▽…今期のマンゴーは、開花の状況が悪く、収穫量への影響が心配されている。マンゴー生産はまだ歴史が浅く、なぜ開花率が悪いのか、どういう対策があるのか分からない面もあるという。ある農家は「手をかければかけるほど、かわいがればかわいがるほど、作物は必ずお礼をしてくれる。工夫に工夫を重ねるしかない」と強調する。

Viewing all 16824 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>