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「あー海だ」「最高だな」

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 ▽…10日行われた石垣島トライアスロン大会2016年は、アップダウンの激しいバイクコースが難所となった。これに暑さが加わり、選手たちに体力を消耗させた。起伏に富んだコースから名蔵湾沿いのコースに出た選手からは「あー海だ」「最高だな。これは」と笑みがこぼれた。景色が疲れを吹き飛ばしてくれた。

 ▽…国内外から多くの選手が参加した石垣島トライアスロン。W杯との同時開催時と比べ、観客が減り、盛り上がりいまひとつ。交通規制もボランティアが不足しているのか、バイクのコース内に配達のオートバイが停車する場面もあり、一歩間違えば事故につながりかねない。スイム会場でのオニヒトデ発見もあり、大会継続のためにも安全管理の徹底が必要だ。

 ▽…ジメジメと蒸し暑い日が続く中、新年度がスタートし、スポーツ活動が盛んになってきた。社会人野球大会に参加した選手は「蒸し暑さが敵」と、コンディション調整に悩まされたようだ。夏はこれからが本番だが、早くも熱中症を警戒する声も。部屋ではこまめな温度調節や水分補給、外出時の避暑対策を心がけてほしい。大型連休を前に体調管理は万全に。


若いころに聴いていたフォークソングに触れ…

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 若いころに聴いていたフォークソングに触れると当時のさまざまな思い出が浮かんでくる。最近は2、3日前の出来事を思い出せないこともあるのに、あのころ歌った歌詞が3番まですらすら出てくるのに驚いてしまった▼4(フォー)月と9(ク)日の語呂合わせから9日は「フォークの日」。大川にある「すけあくろ」で「オジーたちのララバイ」と銘打ったフォークライブがあった▼石垣では2004年から愛好家たちが集い、毎年イベントを催しており、この日は市内で活動するグループ数組が出演。平均年齢は60?歳。老眼鏡をかけながらアットホームな雰囲気のなか青春時代を思い出すかのように歌声を響かせた▼1970年代初めの全盛期、若者のフォークソングが大きなうねりをみせ、ギターをかき鳴らし、社会の矛盾や反戦平和を訴えていた▼それに影響を受け、ブームを謳歌(おうか)した人たちが吉田拓郎や井上陽水、高田渡、かぐや姫など当時流行った名曲を歌ったほか、宮良信哉さんの現在の石垣市政やメディアを風刺したオリジナル曲も飛び出し、こんなフォークも今ではなくなったなと思わず70年代にタイムスリップ▼主催した池原興一さんらは「70歳までライブを続けたい」と意気込む。オジーからジージーになっても、いつまでも歌い続けてほしいと思う。(辻本順子)

エイジ・女子優勝 松本華奈(42)島根県

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女子総合優勝を果たした松本華奈=10日午前、八島ふ頭

 「年代別の優勝を狙っていたが、総合でも優勝できてうれしい」と照れ笑いをみせる松本は、昨年の40~44歳カテゴリーでの日本チャンピオン。昨年はシカゴで開催された世界選手権にも出場した。

 あまり得意ではないというバイクで終盤にトップに立つと、得意のランで2位に8分差以上をつけてゴールテープを切った。

 普段はバイクで力を温存、ランで抜くスタイルだが「きょうはバイクで1位だったので驚いた」と笑顔をみせたが、ランの途中で両足がつってしまい「バイクでの無理がたたったかな」と反省も。

 目標は「今年もカテゴリー別の日本チャンピオン」という松本。国内の約20レース中、最も成績のいい4大会のポイントが加算されるという。

 大会優勝に「今年の初戦。調子も良く、予想以上の成績が残せ、シーズンのいいスタートが切れた。今後の課題も見えたのでよかった」と抱負を述べた。

エイジ・男子優勝 桑原寛次(35)那覇市

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大会出場7回で6度目の優勝を飾った桑原寛次=10日午前、八島ふ頭

 前回王者が、安定した走りをみせ3連覇を達成。石垣島大会は7回出場、6度目の優勝となった。「これまでの練習の成果を確認できた。シーズン最初の大会でいいタイムが出た。来年も出場して4連覇を狙いたい」と話した。

 スイムを終えた順位は4位。バイクのトランジションで前に3人いるのを確認すると「この距離なら行ける」とバイクはスタートからペースアップ。

 「なるべく早く先頭に出たかった。人がいるとどうしても、自分のペースが乱れてしまうので」とバイク3㌔地点でトップに躍り出た。

 バイクの新コースも前日に試走。坂やカーブなどを頭にインプット。「思い通りにレースができた。何度か後ろを確認したが大丈夫だった」と最後まで自分のペースを保った。

 前回大会は天候不良によりスイムが中止でデュアスロンに変更。「今年はコンディションよくトライアスロンができてよかった」と大会復活を喜んだ。

石垣島トライアスロン

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スタートのシグナルで一斉に海に飛び込むアスリートら=10日午前、南ぬ浜町人口ビーチ

八重山高校生チームV

 石垣島トライアスロン2016(同実行委員会主催)は10日、南ぬ浜町人工ビーチをスタート、八島埠頭(ふとう)をフィニッシュとする53.5㌔のコースで開催され、エイジ部門男子総合は桑原寛次(36)=那覇市=が2時間8分3秒で6度目の優勝。同女子総合は松本華奈(43)=島根県=が2時間29分16秒で初めて頂点に立った。リレーは八重山高校2年生チーム(スイム・又吉克巳、バイク・新城徳人、ラン・山城利公)が2時間14分5秒でトップでフィニッシュした。

 スタート時点の気温は25.1度、湿度91%、東南東の風1.4㍍。

 大会は南ぬ浜町の人工ビーチで初めてスイムを実施。750㍍のコースを2周するスイム1.5㌔、石垣島を東回りに半周するバイク42㌔、市街地を2周するラン10㌔のコースで行われた。

 男子総合では桑原がバイクの3㌔地点でトップに立つと、2位に4分以上の差をつけ、ランで独走。女子総合は、松本がバイク終盤でトップに並ぶと得意のランで一気に引き離した。

 大会にはエイジに533人、リレーに52チーム(156人)が出場。完走者はそれぞれ511人、43チーム(129人)で完走率は95.8%。82.6%だった。

 同時開催された第2回八重山郡トライアスロン大会は、出場者3人の合計タイムで争われ、①新川②登野城③石垣の結果となった。

”ピーサー“の渡りにロマン

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 ▽…世界自然遺産の小笠原諸島に生息するオガサワラヒヨドリは約1800㌔も離れた八重山のイシガキヒヨドリが祖先だ。はるか昔、”ピーサー“が命がけの渡りで見つけた新天地は絶海の孤島。小さな鳥の渡りに大いなるロマンを抱かずにはいられない。観光誘致目線で語られがちな「奄美・琉球」世界自然遺産登録で本当に守らなければいけないものを、ヒヨドリのDNAが教えてくれているようだ。

 ▽…石垣島への自衛隊配備について防衛省が22日に住民説明会を開催することになった。住民からの質問については事前に受け付け、説明会で回答する形をとり、フロアからの質疑も受ける予定という。ただ、説明会の開催時間は午後6時半から2時間。十分な時間がとれるのか、さらには会場のスペースが十分なのか、心配される。

 ▽…ダイブ&トラベル大賞2016の賞状を中山義隆市長に届けに来た八重山ダイビング協会の安谷屋正和会長は、マリンダイビングフェアに出展した内容も報告した。今回は気合を入れてブースの場所を決める抽選に自ら赴き、”ベストエリア“を獲得できたと満足の様子。「マスコットがいると人が来る。ぜひ来年はぱいーぐるの参加を」と要望した。

「1億総活躍社会」がかまびすしい。アベノ

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 「1億総活躍社会」がかまびすしい。アベノミクス新3本の矢のことである。▼「1億」からして違和感が漂う。太平洋戦争中は「進め1億火の玉だ」と戦意をあおり、戦局困難に陥ると「1億総玉砕」と国民を道連れにしようとし、戦後は「1億総ざんげ」と戦争責任をあいまいにした。時は流れてテレビの普及を「1億総白痴化」といい、生活安定を「1億総中流」と呼んだ。「1億」は「猫もしゃくしも」を意味する風刺に変わった▼矢の的(数値目標)は明確だ。が、矢(実現手段)がどこにもない。特に第2の矢「夢を紡ぐ子育て支援(希望出生率1.8)」が最も怪しい▼石垣市でも保育所に入れない「待機児童」が顕在化した。子の出生数がもっと多かった時代、誰でも保育園に入れたのに今はなぜ? 安心して子を預けられなければ、親たちは活躍できない。なのに、国はもっと「産んで」と言う。暮らしに寄り添っていない▼国政を揺るがす匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!」に広がる共感は、「待機ゼロ」と言いつつ、子育て支援を放置してきた国の無策に対する母親たちの怒りであり、「1億」にすら入れず活躍できない家族の、国民の悲しみである▼辺野古問題で国と厳しく対峙(たいじ)する「沖縄」は、「1億」に入っているだろうか。さて。(慶田盛伸)

新入生が将来の夢発表 海星小で歓迎会 創立記念ミサも

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海星小学校の新入生歓迎会でパートナーの6年生からもらった似顔絵と絵本を手にうれしそうな表情の1年生たち=11日午前、同校体育館

 学校法人カトリック学園海星小学校(﨑山麻希校長)は創立記念日の11日午前、同校で新入生歓迎会を開き、6年生が1年間学校行事で行動を共にするパートナーの1年生に似顔絵や手作りの絵本を贈ったり、全員でゲームをしたりして楽しんだ。

 歓迎会では1年生が名前と好きな食べ物、将来の夢を一人ずつ発表。美化委員会からヒマワリの種のプレゼントもあった。

 新入生の当山陽太(はるた)君(6)は「似顔絵が自分と似ていてうれしかった。小学校では算数の勉強を頑張りたい」、大濵凛音(りのん)さん(同)は「絵本にはいろんなことが書いてあった。勉強を全部頑張り、給食もいっぱい食べたい」とそれぞれ抱負を語った。

 歓迎会に先立ち創立記念ミサも行われた。


小笠原のヒヨドリ起源は八重山 DNAの分析で判明

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オガサワラヒヨドリとハシブトヒヨドリの祖先はそれぞれ八重山諸島と本州、伊豆諸島に由来する(国立研究開発法人森林総合研究所の資料をもとに作成)

 【那覇】八重山に生息するヒヨドリの亜種、イシガキヒヨドリを起源とする別の亜種が約1800㌔離れた世界自然遺産の小笠原諸島に生息することが国立研究開発法人森林総合研究所(茨城県つくば市)の研究チームが行ったDNAの分析で分かった。小笠原にはさらに別の亜種が生息するが、これは伊豆諸島の亜種を起源としていた。同チームでは今回の研究成果を「世界自然遺産としての小笠原の固有亜種がどのようにつくられてきたのかを示すもの」と位置付けており、西表島を含む「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向けた取り組みが進むなか、関心を呼びそうだ。

 同チームは7日までに日本動物学会の英文誌「Zoological Science」に分析結果を発表した。

 小笠原諸島は、北部の父島、母島などからなる小笠原群島と、南部に位置する硫黄島、北硫黄島などからなる火山列島で構成される。

 同研究チームは小笠原諸島に生息するオガサワラヒヨドリと、火山列島のハシブトヒヨドリのDNAを国内の別の亜種と比較し、オガサワラヒヨドリはイシガキヒヨドリ、ハシブトヒヨドリは伊豆諸島のヒヨドリをそれぞれ起源に持つことを突き止めた。

 両群島・列島は約160㌔しか離れていないものの、成立時期は、小笠原諸島が4000万年以上前、火山列島が数十万年前と異なる。二つの亜種がそれぞれ別の起源を持つことから、同研究チームは今まで交流を持たなかったことを示すものとみている。

22日に市民説明会 陸自配備で沖縄防衛局

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自衛隊配備計画に関する説明会の開催を伝える沖縄防衛局の森浩久企画部長(正面左)ら=11日午後、市長室

 石垣島への自衛隊配備計画をめぐり、防衛省沖縄防衛局の森浩久企画部長が11日午後、石垣市役所に中山義隆市長を訪ね、市民を対象にした説明会を22日午後6時半から市民会館中ホールで開催すると伝えた。説明会は中山市長も要望してきたもの。配備計画の受け入れの是非を判断する材料にするかどうかについて中山市長は「そのこと自体はならない」との認識を報道陣に示す一方、「市議会でも住民間でも議論が深まると思う」と期待した。

 説明会は、若宮健嗣防衛副大臣が昨年11月26日に中山市長に平得大俣東の市有地などを候補地として配備する方針を打診して以降初めて。同省は2月15日夜、候補地に隣接する開南地区の一部有志の求めに応じ、石垣合同庁舎で説明会を開いたが、非公開の上、取材にも応じなかった経緯がある。

 一方、開南地区など候補地に近い3公民館は地区内での説明会については「既成事実化される」として拒否している。

 今回の説明会は市議会や中山市長らの要請などを受けて開催。防衛省、沖縄防衛局、陸上幕僚監部の担当者が出席する。

 同省は事前に質問を受けて回答することにしており、市とともに17日までホームページなどで受け付ける。

 森部長によると、配備計画の概要を説明した後、「市民の疑問や懸念に対してしっかりと説明したい」として事前に受け付けた質問事項に答え、フロアからの質疑も受け付ける見通し。

 森部長は「項目ごとに分類し、できるだけすべてに回答できるようにしたい。配備後のイメージができるような説明に努めたい」と報道陣に述べた。

 中山市長は面談で「内容を十分に知ってもらういい機会。質問事項についてはしっかりと対応してもらいたい」と要望した。

 ただ、開催時間が2時間と限られているため、消化不良になる可能性も。こうした場合の対応について中山市長は「説明会後に判断したい」と述べた。

子どもにグローバルな育成環境を

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 ▽…現在でも国内では、ほとんど公式大会がないという8~12歳以下のテニス大会。キッズテニスドットコムの松島徹代表が日本で初めて開催したのが2004年。「最初は無料のテニス教室からだった」。以来12年で28回の大会を開き、海外遠征も33回実施。ヨーロッパ、米国など18カ国に延べ350人以上と遠征してきたという。松島さんは「次世代を担う子どもたち。グローバルな育成環境を与えたい」と話した。

 ▽…竹富町のふるさと旅行券の実績がまとまり、ボトム期の観光需要が確認された。町内では観光が落ち込む冬場には宿を閉める事業者もおり、年間を通した雇用継続ができない場合もあるという。通年雇用ができれば、定住者の増加につながることも予想され、ボトム期に観光客を呼び込む同旅行券の今後の活用に期待が寄せられる。

 ▽…4月も中旬に入り、始業式や入学式を終えた児童生徒が本格的に学校生活をスタートさせている。676人という市内で最多の児童数を誇る平真小学校に就任した棚原広幸校長(52)は児童の多さに「少しプレッシャー」と胸の内を語るも「子どもたちにとって”行きたい“、教員にとって”務めたい”、保護者にとって“通わせたい”学校を目指す」と意欲。

石垣市内で先日、イワサキクサゼミの初鳴き…

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 石垣市内で先日、イワサキクサゼミの初鳴きが観測され、島は一気に夏に向かって走りだした▼郡内各地では入学式が行われ、ピカピカの新1年生がどきどきわくわくの小学校生活をスタートさせている▼外の陽気とは裏腹に今、深刻なのが沖縄の子どもたちを取り巻く貧困問題である。県は新年度から「県子ども貧困対策計画」をスタートさせ、貧困解消に向けて教育、医療、福祉、労働団体を網羅した県民運動として取り組みを強化していく考えだ▼沖縄は1人当たりの県民所得が全国最下位であり、母子世帯の出現率に至っては全国1位。家族と地域とのつながりが希薄となり、核家族や一人親家庭が増加するなど子育てにかかる親の負担は重くなっている。これを一言に親の責任と言うのは簡単だが、現実は周りに頼る人もなく、子どもに十分な愛情や教育を注ぐことができずに苦しんでいる親がいるのだ▼人には迷惑を掛けたくないという親もいるだろう。しかし、話さなければ心を開かなければ分からないことだってある。沈黙することが負の連鎖になるようでは悲しい▼国の礎は教育にありとはよく言われる言葉だ。子どもには希望や夢だってある。前途ある子どもたちの未来を奪わないためにも、子の貧困問題の解決は今、まさに待ったなしである。(鬚川修)

政治の流れ変えられるか

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■石垣市は1000人弱

 昨年6月に成立した公職選挙法改正で、選挙で投票できる年齢をこれまでの「20歳以上」から「18歳以上」に広げるいわゆる“18歳選挙権”が初適用される参院選まで約3カ月に迫った。これまでほとんど政治と関わりがなかった一部の高校生を含む18歳と19歳の未成年の若者が新たな有権者となり、初めて政治に参加することになる。

 その数は全国で約240万人、沖縄で約3万3000人。八重山は与那国町がまだ把握しておらず、竹富町は20人弱、石垣市は約140人の高校生を含む約990人が見込まれている。

 新有権者は初の投票に向けて疑問や戸惑い、期待が交錯する状況にあるが、これら若者の参入で果たして今後政治は変わるだろうか。政党や政治家はこれを機にしっかり政治への関心を高め、あらためて政治を現在の中高年偏重から若者にも広げる契機にしたい。

■中高年偏重の政治

 6月19日施行され、7月の参院選で初適用される今回の参政権拡大は、安倍首相が意欲を示す憲法改正手続きの国民投票法改正に伴う措置で、1945年に「25歳以上」が現在の「20歳以上」に引き下げられて以来70年ぶりの日本政治の変革だ。

 しかし海外では米国、ドイツ、中国など約8割が「18歳選挙権」であり、日本も世界水準に並ぶことになる。そこで大切なことは若者の政治意識と関心をどう高めるかということだ。

 全国的にそうだが沖縄も県選管の資料によると、投票率は中高年が高く、若者は低い傾向が強い。石垣市はデータがなく不明だが、ほぼ同様だろう。

 直近の2014年の衆院選をみると投票率は20代32.43%、30代38.21%、40代46.74%、50代56.82%、60代66.11%、70代70.82%であり、同年の知事選も20代47.40%、30代57.78%、40代66.41%、50代72.77%、60代77.70%、70代78.14%といった具合だ。

 これは少子高齢化で中高年の有権者に占める割合が増え続けて政治への関心も高いのに対し、若者は政治への魅力が低いのに加え政治家の不祥事など政治不信から棄権が増え、投票率低下につながっているとみられている。

■若者にどうアピールするか

 この結果が「シルバー政治」と一部で揶揄(やゆ)されるように今回の参院選も、低所得の高齢者に一律3万円を給付する中高年偏重の政策になりがちで、ますます若者を政治から遠ざける悪循環になっている。

 新制度は一部の高校生が有権者となるため主権者教育の必要性、政治活動の届け出の義務など、課題や疑問もあるが、何よりも政治への関心を高めるため、若者向けの魅力ある政策をどうアピールできるかが政党や政治家に問われる。一方、若者も一人一人の怒りや悩みが「保育園落ちた」のブログのように政治家を動かし、政治を変える力になれることを自覚するべきだ。

 そういう意味では若者の所得格差を広げる経済政策や、沖縄を軍事要塞(ようさい)化して戦争の最前線にし、子や孫たちの未来を危険にさらす安保法、辺野古新基地、自衛隊配備にはもっと怒りがあってよい。ダメな政治は若者の力で変えるべきだ。

今年は4部門に192人挑戦 八重山古典民謡コンクール

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 第42回八重山古典民謡コンクール(八重山毎日新聞社主催)の応募がこのほど締め切られ、4部門に合わせて192人が申し込んだ。

 正確な八重山古典民謡の伝承普及、新進歌い手の発掘、後進の育成の場とし、八重山の音楽文化の発展向上へ寄与することを目的に毎年行われている。

 応募の内訳は奨励普及賞6人、新人賞67人、優秀賞69人、最優秀賞50人。新人賞と優秀賞部門が前回を上回っている。郡外からの応募は118人で全体の半数以上(6割)を占めている。

 審査の順番を決める抽選会は16日。課題曲の抽選会は6月2日。両抽選会とも午後2時から本社2階会議室で行う。

 審査は6月17~19日。石垣市民会館中ホール。▽6月17日=最優秀賞1~40番▽18日=最優秀賞41~50番、奨励普及賞1~6番、新人賞1~67番▽19日=優秀賞1~69番の順で審査を実施。全審査終了後に合格発表を行う。

 合格者による発表会は10月22日に石垣市民会館大ホール。

テニス国際大会、石垣初開催 来月、国仲キッズ杯

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昨年4月に行われた第26回キッズテニスカップ山梨大会=2015年4月12日(松島徹さん提供)

 8~12歳以下の国際テニス大会「キッズテニスカップ」(キッズテニスドットコム主催)が5月14~16日の3日間、石垣市中央運動公園テニスコートで「国仲スポーツキッズテニスカップ29石垣島」として開催される。同大会はこれまで、国内外で28回実施。延べ3000人以上の子どもたちが参加。優勝者の海外遠征も支援し、数々の日本トップ選手を生み出してきた。

 同大会は8、10、12歳の男女別に試合が行われ、優勝者にはスポーツメーカー大手の「ミズノ」が1年間の用具使用契約を結び、無償提供する。

 石垣島大会には現在、台湾からも10選手がエントリー。国内は北海道や関東など全国各地から約70人の選手が出場する。

 同大会を主催する同ドットコムの松島徹代表(55)=福岡県=は「テニス先進国のヨーロッパなどでは、子どもや女性が優先され、才能とやる気のある子を地域がバックアップする。日本は大人がメイン、子ども目線ではない」と文化の違いを訴える。

 松島さんの趣旨に賛同し、大会運営にも携わる同スポーツの国仲恵亮さんは「国内外問わず幅広い選手が参加する。石垣島の子どもたちにとって絶好の機会」と話した。

 市内でテニススクールを主宰する国仲さんは「継続して大会を開催し、石垣の子どもたちが外に出なくても、台湾をはじめアジア諸国の選手が集まり国際試合ができる仕組みをつくりたい」と述べた。


竹富町、ふるさと旅行券実績好調

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竹富町の旅行を楽しむ多くの観光客ら=12日午後、石垣港離島ターミナル

 竹富町が2015年度に実施した町外からの観光客の船賃と2泊分の宿泊費を3割引きする「島時間体験パスポート(ふるさと旅行券)」の利用実績を町商工観光課がまとめた。昨年10月19日からことし2月末までの予約7487件のうち実際に487件(907人)の利用があり、観光客が町内で支払った1572万3450円の約3割に当たる約464万円で同事業費が使用された。同課の通事太一郎課長補佐は「9割以上が竹富町を訪れたことのない観光客で、新規顧客の開拓など、ボトム期の観光にある程度の成果だと思う」と手応えを話した。

 同事業は国の経済政策「地域住民生活等緊急支援のための交付金」の一環。観光客が落ち込む冬場のボトム期に観光消費を喚起しようと企画された。

 事業費は1300万円で、利用額は総額900万円に設定。予約は町が想定していた600件を大幅に上回る7487件に上ったが、実際に利用したのは487件に留まり、交付金で負担する3割分は464万2112円と当初設定した利用額の51.18%となった。

 通事課長補佐は「設定額全額分の利用までには至らなかったが、ボトム期にも需要があることが確認できた。今後は中身を精査しながら町単独でできるか、別の事業を活用できるのか考えていきたい」と話した。

3工場で今期操業終える 原料2万2301㌧、前期上回る

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原料処理量の合計が2万2301㌧で操業を終えた竹富町内の3製糖工場。台風や長雨などが影響し全体的に低単収、低糖度だった=15年12月8日午後、西表糖業

 八重山地区の2015/16年期糖業は5工場のうち12日までに竹富町内の西表糖業、波照間製糖、JAおきなわ小浜製糖工場の3工場の操業が終了した。原料の生産量は3工場合計で2万2301㌧。前期を2138㌧(10.6%)上回ったものの、前年の台風や病害虫被害などで10㌃当たりの単位収量が低迷した。また、甘しゃ糖度は14.38度~13.4度で、3工場とも昨年12月からの多雨・高温などでキビの登熟が遅れ、低糖度に終わった。石垣島製糖、JAおきなわ与那国製糖工場とも操業終了は5月にずれ込みそう。

 西表糖業は今期操業を3月31日で終了。操業期間は109日。原料処理量は約8718㌧で前期比917㌧(9.5%)の減。甘しゃ糖度は14.06度。

 製品歩留まりは12.76%で産糖量は1112.5㌧。収穫面積は約136㌶(前期比8.9㌶減)で、単収は6.408㌧(前期6.649㌧)だった。

 波照間製糖は11日で操業終了、操業日数は116日間。収穫面積198・9㌶(前期比10.79㌶減)、単収5.197㌧(前期3.49㌧)で、原料処理量は前期を3029㌧(41.4%)上回る1万339㌧。甘しゃ糖度は14.38度で前期を約0.5度下回った。

 製品歩留まり12.91%(前期13.43%)、産糖量は前期を353㌧上回る約1335㌧だった。

 JAおきなわ小浜製糖工場は7日に操業を終え、製糖日数は91日間。

 処理原料は3244㌧と前期から27㌧の微増。甘しゃ糖度は13.4度と前期の15.1度から1.7度下がった。

 製品歩留まりは11.07%(前期13.76%)、産糖量は359㌧で、歩留まり低下を受け、前期を84㌧下回った。

「ハーリーに間に合いそうだ」

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 ▽…5月中にも浮桟橋1基が設置される船越漁港。旧暦5月4日(6月8日)のユッカヌヒーには同地区独特の海神祭「船越屋(ふなくや)ハーリー」が控えているが、「浮桟橋の本体はすでに漁港に来ているので、くいを打てば設置は早いだろう。ハーリーには間に合いそうだ」(北部漁友会)という。ことしのハーリーは浮桟橋のお披露目も兼ねることになりそうだ。

 ▽…子どもの貧困対策推進基金を活用した事業について県は各市町村と意見交換しており、13日には八重山3市町の担当者と会合を持った。竹富、与那国両町では高校に進学する場合、島外に出なければならず、保護者の経済的負担は大きい。両町とも独自の就学支援を行っているが、基金を活用できれば支援の充実強化につながるかも。

 ▽…川満栄長竹富町長の任期満了まで5カ月を切り、町長選に向けて各陣営の動きが活発化しそうだ。すでに出馬の意向を示している現職の川満氏は相手の動向を探っており、野党側は選挙戦を戦い抜ける候補者の人選に悩んでいる。現職か野党側か、はたまた新たな候補者が現れるのか。今後の動きが注目される。

石垣市内の公立保育所の臨時職員16人…

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 石垣市内の公立保育所の臨時職員16人が、待遇面や市が方針を示した公立保育所民営化などへの不満から前年度末で退職した▼市では新たに資格者4、5人を採用し、人手が不足する場合は管理職も現場に出るなどして急場をしのいでいるが、5月からの土曜日午後の保育開始を控え、保育士確保が急務だ▼保育士は国家資格。小さな子どもを預かり、家への持ち帰り仕事も多くハードだ。だが「子どもと遊んでいるだけ」と誤解されている面もあり、同じ専門職の幼稚園教諭や小学校の教諭などと比べ、賃金体系が大幅に低いのが現状だ▼保育士は、女の子の間では、常に将来なりたい職業の上位に顔を出す憧れの職業。だが、保育士資格を持ちながら、保育職に就いていない「潜在保育士」も多い。重労働の割に給与が低い実態が保育現場での就労に二の足を踏ませていることが予想される▼保育士不足を解消するため石垣市は県内外からの渡航費を助成し、保育士を募集。14年、15年度の2年間で、約30人が認可園などに配置され、一定の効果を上げている▼市は保育士の待遇改善に向け新年度から臨時職員の日給を7%(日額約500円)引き上げた。せっかく確保した保育士が定着するよう勤務実態と賃金を検証し、可能な限りの待遇改善が必要だろう。(下野宏一)

おたふくかぜ増加傾向

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 八重山保健所管内で10日までの1週間に報告された流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の患者は50人(定点当たり25人)で、前週の41人から9人増加し、警報基準値(同6.00人)を18週連続で上回った。

 管内のおたふくかぜは、3月末まで減少傾向にあったが、4月以降、増加に転じている。

 おたふくかぜは、くしゃみやせきで飛び散る飛沫(ひまつ)で感染するため、同保健所では手洗いの徹底などを呼び掛けている。

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