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3市町〝新庁舎年度〟に 移転に向け事業具体化へ

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新庁舎建設室の案内板を設置する石垣市職員=1日午前、市役所

 庁舎の移転を計画している八重山3市町は2016年度から取り組みを具体化させる。石垣市は旧石垣空港跡地、竹富町は西表大原、与那国町は与那国中学校東側にそれぞれ移転新築。市は1日、組織機構の一部見直しで新庁舎建設室(大城智一朗室長、3人)を新設。今後、早急に建設場所を確定し、土地所有者の国・県と協議して用地を取得、実施設計で事業費を確定して緊急防災・減災事業債の申請を行う予定だ。(8面に関連)

 市の新庁舎建設事業は2015年度まで企画政策課が担当してきたが、16年度から本格化するため分離、建設事業に特化する部署を設けた。

 建設場所については、いくつかの候補地から利便性などを考慮して絞り込んで確定するという。

 中山義隆市長は1日の年度初め式で「本年度は旧空港跡地への移転に向けた大きなスタートとなる」と強調。大城室長は取材に「年内に防災・減災事業債の申請ができるよう全力で頑張る」と話した。

 市の組織見直しではほかに企画政策課内に移住・定住支援係(2人)を新たに設置。教育部局では学校指導課を学校教育課に名称変更、同課内に情報教育推進係(2人)を設けた。


漁業者の資源管理に理解を

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 ▽…八重山漁協の資源管理がことしも始まった。同漁協が設定した保護区では魚をとったり、ダイビングをしたりするのを制限している。これに法的拘束力はないため、自粛を求めているが、漁業者以外のルール違反があるという。たくさんとれる時期に、あえてとらないと決めている漁業者の思いを、理解してほしい。

 ▽…与那国町のホームページが1日から新しくなっている。特に観光情報は多言語に対応し、内容も充実。ユーチューブで動画も視聴できる。動画は3分、5分、7分のバージョンを用意しているが、ウェブサイトでは一番短い3分版を使用。担当者によると、長くみせると、行った気になるからとのこと。さわりだけ紹介し、誘客につなげる戦略だ。

 ▽…初めて行われた日本と台湾のアームレスリング国際親善試合には、日本各地から各階級のチャンピオンたちが台湾に集結した。石垣市から65㌔級王者として出場した石川勇作選手は「日本のトップ選手たちと交流できたのが1番の収穫。練習方法や試合に臨む姿勢などで勉強になった」と話した。オールジャパンアームレスリング連盟(AJAF)の羽田雅弘理事は「これを機に沖縄でアジア選手権をやってみたい」と意欲。

花木にもそれぞれ体調不良というのがあるの…

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 花木にもそれぞれ体調不良というのがあるのかな。というのも島内各地の花木の名所がアセビやツツジを除いて、どこもかしこも花が少なく足を運んだ人たちをがっかりさせている。心当たりは、昨年暮れからの冷え込みと長雨。この影響が一番大きかったのではないかと天気をうらめしく思っている▼昨年、観光客を案内して喜ばれ感謝された宮良小学校農園沿いのデイゴも今年は花をつけないまま。葉が茂りだしたところを見ると今年は咲かないかも。デイゴ並木を大事に育てている竹富島の方も、まばらな開花に「デイゴの花が少ない年は大きな台風が来ないというのでこれも良しとし来年に期待したい」と話していた▼毎年見物に出かけている市街地のヒカンザクラも大川中の通りと4号線沿いの民家の庭でとびとびに咲いていたのを見かけただけ。ほとんどが早々に葉桜と化していた▼一方で島の花好きの人やグループが平素から大事に育てている庭や公園の草花は、今を盛りと咲きそろい道行く人の目を楽しませている▼その中で大浜のオヤケアカハチの碑を囲んで手入れされている崎原公園と近くの當山家の庭は役所の都市計画に携わる係にぜひ見てもらいたい箇所。まめに草を抜き日照りには水やりを欠かさないという▼維持管理こそが観光地の役所仕事。(仲間清隆)

道路完成あす開通へ 新栄町船揚場の埋め立て地

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4日から開通する新栄町船揚場埋め立て地内の道路=1日午後、新栄町

 新栄町船揚場の埋め立て地内に道路が完成し、4日から開通する予定だ。玉城鉄工所前と丸尾建設前を直線でつなぐ延長約164㍍、幅員5㍍の道路で、石垣市水産課が整備したもの。この道路と平行して南側を通る漁業者用の漁港内道路が、一般車両の増大で危険性を増していることから、同課は「一般車両は埋め立て地内の道路を利用してほしい」と呼びかけている。

 同課や八重山漁協によると、漁港内道路は八重山漁協周辺にアクセスしやすいため、一般車両が迂回(うかい)路として利用するケースが多いという。

 このため、八漁協は「一般車両の交通量が大幅に増えているため、交通事故の危険性が非常に高まっており、大事故になりかねないケースもたびたび起きている」として埋め立て地内の道路整備を市に要望していた。

 道路の開通で玉城鉄工所前は十字路の交差点になり、優先道路が分かりにくいため、同課は路面に停止線や「止まれ」の交通表示をして開通させる予定だ。

 埋め立て地については本年度で都市計画法に基づく用途指定の手続きを進め、2017年度以降に上下水道や排水などのインフラ整備を行うことにしている。

 埋め立て用地の面積は1万5500平方㍍。公共施設、漁村団地、公園などへの利用を想定している。

水産資源の管理を開始 保護区での釣り自粛求める

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 水産資源の保護・回復を目的とした八重山漁協(上原亀一組合長)の資源管理が1日から始まっている。毎年、石垣島と西表島の近海5カ所と小浜島|西表島間のヨナラ水道を保護区に設定、ハタ類など全魚種を対象に漁獲や釣りなどの自粛を求めている。一方、遊漁者が産卵に集まる魚を数多く釣るなどの事例が発生していることから、八漁協では周知活動を強化することにしている。

 5カ所では1日から6月末までの3カ月間、サッコーミーバイ(ナミハタ)の重要な産卵場となっているヨナラ水道では4月と5月に20日間ずつをそれぞれ保護期間。

 漁協によると、保護区では漁業者がブイや点滅灯を設置して保護区の範囲を周知しているが、昨年の保護期間だけで点滅灯40個がなくなった。さおが折られたか、盗まれたとみられるという。

 漁協は、資源管理に取り組む漁業者の意欲をそぐような事例が発生しているとして、ことしの資源管理に向け、「漁業者からのお願い」を文書にまとめ、▽保護区のブイに船を係留しない▽点滅灯を取らない▽産卵期・産卵場所で釣りをしない▽釣った魚を売らない|ことなどを求めている。

 漁協は、レジャーの釣りについては「釣りは一般の人にも認められたレジャーだが、自分で食べきれないほどたくさん釣って人に分け与えたり、売ったりするのはマナー違反」と指摘している。

市内で認定こども園開園 「なごみの広場」が入園式

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認可保育園から移行した認定こども園「なごみの広場」の入園式で、あいさつをする3~5歳児クラスの保育士ら=2日午前、同園

 保育所と幼稚園の両方の機能を持つ認定こども園は本年度、石垣市内では3園がスタートすることになっており、認可保育園から移行した「なごみの広場」(杉本洋介園長、園児110人)が2日午前、市内大浜の同園で入園式を行った。幼稚園から移行したまきら認定こども園とおおはま認定こども園も今後、スタートすることになっている。
 認定こども園は待機児童を解消しようと昨年度から始まった「子ども・子育て新制度」によるもの。
 「なごみの広場」はこれまで認可保育園として就学前の1~5歳の子どもたちを受け入れてきたが、認定こども園に移行したことにより、3~5歳児の各年齢ごとに5人ずつ合わせて15人を園独自に募集できることになった。
 杉本園長(36)は「こども園になったことで市を通さずに園児を募集できる。市内では3歳児の受け入れがまだ進んでいない」と話す。
 4歳の次女と2歳の三女を通わせることになった市内真栄里の宇地原亮江(ふさえ)さん(34)の場合、当初は次女は市内石垣の別の保育園に通うことになっていたが、2人を同じ園に通わせようと「なごみの広場」にあらためて直接申し込み、2人一緒に通えるようになった。
 宇地原さんは「次女が『なごみの広場』に通えなければ、三女とは別の保育園に送り迎えすることになっていた。私も夫も島外出身なので預ける身内がいない。本当に助かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

アイデア出し合う“親心”

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 ▽…石垣市交通安全母の会がことしも恒例の交通安全マスコットを市内の小学1年生に寄贈した。宮良和美会長によると、毎年子どもたちに興味を持ってもらえるようにモチーフを考えているという。「無事に帰る」ようにカエル、「ちょう(蝶)と一瞬立ち止まって安全確認する」ようにオオゴマダラ、といった具合にアイデアを出し合っている。子どもたちを思う“親心”に頭が下がる。

 ▽…石垣島製糖の松林豊社長は4日、「今期の製糖はかつてない状況」と中山義隆市長に説明した。長雨で原料も十分に確保できず、操業期間は5月初めまでずれ込む見通し。収穫遅れで来期用の苗の確保に影響が出るおそれもあるため、「今期が悪かったから来期は良くなるという単純なものではない。2、3年みて考えないといけない」と表情を曇らせた。

 ▽…宮古から石垣海上保安部に転属となった巡視艇「やえづき」。船の性能は“前任”の巡視艇「なつづき」とほぼ同じ。石垣海保によると、石垣航空基地の機動救難士が乗船して事案に対応するケースもあるという。ことしの黄金週間は最大で10連休。水の事故の防止に向けて万全な態勢が求められる。年度初めの慌ただしさのなか、八重山の海のシーズンはすでに始まっている。

陽春4月。青空にあかようら(デイゴ)の花が…

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 陽春4月。青空にあかようら(デイゴ)の花が深紅に燃え、1年で最もすがすがしいうるずんの季節を祝福している。新1年生には、わくわく、どきどきの時期だろう。親御さんや周囲の喜びはいかばかりか。8日は入学式▼一方で八重山の島々では「十五の春」や「十八の春」は宿命である。島外への進学や就職あるいは1人暮らしなど、初めての環境に大きな期待や不安もあるだろう▼長年勤めの定年退職者を見送った後に、新採用のフレッシュマンが職場に活気をもたらすのもこの時期。人事異動の時である。昇進がある一方で、望まない地への転勤など悲喜こもごもだろうか。禍福はあざなえる縄の如し。組織の人心一新に人事はつきもの▼新1年生から退職者まですべての世代に共通するのは、新しい環境に正面から向き合い早く慣れること。歩こう、前を向いて。それぞれの場で一人一人が輝こう。「1億総活躍」などと、誰に言われなくとも▼やがて、百合の純白が新緑の野山を鮮やかに彩れば、もう若夏。追いかけるようにさみん(月桃)が咲き、こっかあら(アカショウビン)が山に鳴く▼この時に縁あって本欄を担当することとなった。日々移ろいゆく八重山の世相、時事などさまざまな事象に心配りつつ、日々の紙面にお伝えしたい。(慶田盛伸)


真喜良、全国大会へ 八重山対決制し頂点に

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第20回JTA旗先島地区学童野球交流大会で優勝した真喜良サンウェーブ=4日午前、宮古島市民球場(宮古毎日新聞提供)

 2日に宮古島市で開幕した第20回JTA旗先島地区学童野球交流大会(同実行委員会主催)4日、宮古島市民球場で決勝を行い、真喜良サンウェーブが少年オリオンズを7-0の五回コールドで下し、八重山勢対決を制して優勝した。真喜良サンウェーブは8月に徳島県で開かれる全国大会への出場権を獲得した。

 殊勲賞は内間究(真喜良)、敢闘賞は平野素士(オリオンズ)、打撃賞は岸本大輝(同、5割)、丸勝賞は与那覇碧海(真喜良)、JTA賞は大塚百音(オリオンズ)。

 結果は次の通り。

 ▽2回戦

平一レンジャーズ

  0001000-1

  001001×-2

少年スネーク

(平)新里-大田

(ス)照屋-高良

▽二塁打=豊川、石垣(以上ス)

真喜良サンウェーブ

  00000003-3

  00000002-2

少年荒鷲

(真)内間、松川、内間-渡久山

(荒)大舛-黒島

少年オリオンズ

  4100000-5

  0010000-1

少年アカハチ

(オ)平野-池間

(ア)前津真己斗、東長田、前津真南斗-前津真南斗、東長田

▽本塁打=岸本(オ)

▽二塁打=内間(オ)

宮良赤馬

  001000-1

  000000-0

少年武蔵

(90分ルール)

(宮)伊良部大-新城保

(武)崎原-新城

 ▽準決勝

宮良赤馬

  000010-1

  02010×-3

少年オリオンズ

(90分ルール)

(宮)伊良部、新城-新城、伊良部

(オ)池間-平野

▽二塁打=岸本(オ)

真喜良サンウェーブ

  1010010-3

  0000010-1

少年スネーク

(真)平瀬、内間-渡久山

(ス)川上、豊川-高良

 ▽決勝

真喜良サンウェーブ

  01114-7

  00000-0

少年オリオンズ

(五回コールド)

(真)内間、与那覇-松川、渡久山

(オ)平野-池間

▽二塁打=内間(真)

玉取埼展望台が初の7位 旅行者が選ぶ、日本の展望スポット

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「行ってよかった!日本の展望スポット2016」の7位にランクインした玉取埼展望台(市役所提供)

 世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(本社東京都)が2015年に旅行者から投稿された口コミや評価点をもとに選ぶ「行ってよかった!日本の展望スポット2016」がこのほど発表され、玉取埼展望台が初めて7位にランクインした。

 中山義隆石垣市長は4日、「初めてのランクイン。観光客数も伸びる中、評価されて非常にうれしい。今後も愛してもらえるように整備していきたい」と話した。市施設管理課によると、今後車いすでも利用できるようバリアフリー化を進める考え。現在約15台の駐車場は30台分に整備するという。

 同ランキングは今回で5回目。1位は京都の清水寺が5年連続。2位は東京都庁舎、3位は愛媛県の亀老山展望公園だった。

市体協が法人に移行 会長に宮良昌招氏が就任

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記者会見で今後の方針を述べる石垣市体育協会の宮良昌招新会長(右2人目)=4日午後、市総合体育館研修室

 石垣市体育協会は1日付で一般社団法人に移行し、会長には副会長だった宮良昌招氏が就任した。宮良氏は4日午後、これまで会長を務めた中山義隆市長とともに市総合体育館研修室で記者会見し、「長い時間がかかった。今後は新たな事業も増やしていく。一番(大事なこと)はスポーツを通した市民の健康増進、体力向上。市民が広く運動ができる環境を目指したい」と抱負を述べた。

 同協会ではこれまで市の担当者が事業の計画から実施までを行ってきたが、市民スポーツの振興はスポーツ愛好者や団体が主体的に取り組むべきだとして法人化に向けて取り組んできた。

 同協会は今後、会員から賛助金を募ったり、市総合体育館やサッカーパークあかんまなどの施設を管理したりできないか模索していく。

 中山市長は「法人化で一つの夢がかなったが、これからがスタート。石垣市の手を離れるが、今後は市も連携を取って市民のスポーツ振興に励みたい」と話した。

 会長以外の役員は次の各氏。

 ▽会長=宮良昌招▽副会長=原田耕助、崎山用育▽専務理事=﨑山健▽理事=登野城勝、川平孝子、安里整、大城元▽監事=福里勲、天久朝仁

キビ糖度「異常な状態」 過去に例ない12.20%

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糖度が低くなっている今期産のサトウキビ。石垣島製糖(奥)の砂糖歩留まりも低下している=4日午後、石垣市名蔵

 昨年12月19日に操業を開始した石垣島製糖㈱(松林豊代表取締役社長)の2015/16年期製糖は3日現在、買い入れサトウキビの糖度が12・20%と過去に例のない低さとなっており、原料に対する砂糖歩留まりも10%を割り込む見通しとなっている。前期と比べ糖度は14・48%から2・28ポイント、歩留まりは11・71%から1・71ポイント以上のダウン。今後、同社の売り上げや農家の手取りに影響が出てくるのではないかと懸念されている。

 同社によると、低糖度は、昨年の台風被害から復活したサトウキビが秋口の高温のために糖分が失われたためとみられるという。低糖度に伴い砂糖歩留まりも低下している。

 今期製糖で同社は原料搬入量を当初の約7万8000㌧から7万7500㌧に下方修正。3日現在、66%に当たる5万5000㌧が搬入された。

 当初は3月30日で操業を終了する予定だったが、1月の長雨による影響で原料の搬入が計画通りに進んでいないため、5月初めまでずれ込む見通し。

 松林社長は4日午後、市役所を訪ね、中山義隆市長に製糖実績の中間報告を行い、「黄金週間までには操業を終わらせたい。春植えなどのスケジュールもあるので、できるだけ早く処理できるようにしたい。ことしの製糖は糖度が上がらず、異常な状態とみている」などと話した。

ドライバーの目を引く巨大看板

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 ▽…旧石垣空港跡地に通じる産業道路の交差点に巨大な看板がお目見えし、ドライバーの目を引いている。県八重山土木事務所が3月27日に設置したもの。旧石垣空港跡地に隣接する形で通るアクセス道路をイメージした写真で、沿線に建設される八重山病院の場所も示されており、全体の位置関係が分かりやすくなっている。

 ▽…9日から市内の認可園で土曜日の午後保育が始まる。一方、那覇市内では3月に市長が公立、認可保育園の保護者に、土曜保育を控えるよう協力願いを出している。市内の認可保育園で働く子を持つ30代の保育士は「自分の子どもが熱を出した時は親に預け、仕事に行く。子どもの看病もできない。子どもが好きで、小さいころから憧れて就いた職業だけど泣きたくなる」と訴えた。

 ▽…竹富町うえはら幼稚園で職員が確保できず預かり保育が休止に追い込まれている。町教育委員会が人員確保に奔走したが、人自体が少なく確保が厳しい状況。若者が島を離れ、高校、大学と進学しても島に戻ってくる者が少なく、慢性的な人材不足になっているという。地元に帰り「故郷で錦を飾る」ような人材の育成が必要となっている。

きょう4月6日は新聞を四(よ)六…

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 きょう4月6日は新聞を四(よ)六(む)で「読む」の語呂合わせの「新聞をヨム日」である▼この日から1週間を「春の新聞週間」と定め、転勤や進学、就職などで住まいを移す人が多いことから「これを機会に新聞を読み始めませんか」というキャンペーンが展開されている▼かつてと違い今やネットに接続すればあらゆる情報がいともたやすく得られるようになった。半面、その真偽や当否が定かでないなどあまりにも玉石混交の情報があふれ「何を信じればいいのかが分からない」といった事態も起きているのが現状だ▼脳科学者の茂木健一郎氏は「新聞を読むことは、自分で情報を選択する能力を鍛えることにつながる」と指摘。情報が氾濫するネット社会だからこそ「世間の常識や、ニュースの社会的な意味付けを把握できる新聞の役割は高まっている」と述べている▼いつの時代も新聞には、記録性や解説性などの特性を生かした報道が求められている。さらには時の権力を忖度(そんたく)せず、言うべきことを言うべき時に発言する姿勢も大事であることに変わりはない▼権力者は、国民が何も考えずに自分たちの思い通りに事が進めば、楽だと思うかもしれないが、それではいつかしっぺ返しがくる。新聞が持つ力の大きさをあらためて考えてみたい。(鬚川修)

新年度を迎えて思うこと

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 ■好調な景気持続を

 

 卯月(うづき)4月は、新たな年度の始まりで学校や職場では新学期や人事異動などで新たな友との出会いの月でもある。各役所では年度初め式が行われたが、2016年度は何があるのだろうか。

 まず県内景況は観光客の増加を背景に消費関連、観光関連、建設関連とも引き続き好調のようだ。八重山も1月に続いて2月も観光客が過去最高を記録。13年3月の新空港開港以来の好調を依然持続していることが分かった。この好景気を維持させるためにも、非正規社員の正社員への転換や賃金アップなどの待遇改善で深刻な人手不足解消と格差是正につなげたい。

 4月からは、たとえば車いす利用者の入店を断るなどの差別を禁止し、逆に車いすを持ち上げてでも入店させるなどの「合理的配慮」を盛り込んだ障害者差別解消法がスタートした。障がい者期待の制度だが、しかし周知が進んでいるとはいえず、役所はもとより民間事業所などへの徹底が求められる。

 

 ■竹富町長選は無投票避けよ

 

 県政は新年度も辺野古新基地阻止が柱になる。3市町では中山市政が2期目の折り返しを迎えた。自衛隊配備問題が正念場になるが、市長は拙速に判断するべきでない。地方自治体の長として「国防」優先でなく、足元の市民の暮らしや軍事基地のリスクを考慮した慎重な判断が求められる。

 与那国町は今月から八重山で初の自衛隊が活動を開始し、町政を左右することになる。町民の反対を押し切ってまでの外間町長の自衛隊誘致は後世に良かったと評価されるのか、あるいは批判されることになるのか。

 竹富町は9月に町長選がある。住民投票で示された役場を西表に移す民意をあらためて問う選挙だが、野党候補者の顔がまだ見えない。川満町長の無投票3選も取り沙汰されるが、町民に竹富町の課題や問題点を広く提示するためにも、野党側は早急に候補者を決め、無投票は絶対に避けるべきだ。

 今年は6月に県議選、7月に参院選もあるが、いずれも翁長県政の今後を左右する重要な選挙だ。今の「自民一強」の政治は沖縄に対してあまりに強権的で不条理だ。引き続き県議会で過半数を確保し、参院選もまた自公の大勝となれば引き続き沖縄差別と憲法改正と軍国主義が進むことになる。

 

 ■防災事業債申請大丈夫か

 

 3市町では共に新庁舎建設計画がスタートする。申請の遅れで防災・減災事業債が適用外になることがあってはならない。そのためにも役所職員はスピード感ある意識改革が必要だ。

 16年度も国、県、市町村で数々の事業が計画されている。その中で注目は「子どもの貧困」対策事業が本格スタートすることだ。内閣府が10億円を予算化、県が30億円を積み立て、これを受けて石垣市も支援員を3人配置し、子どもの居場所づくりや無料塾開設などの対策が始まる。期待したい。

 さらに県は本島住民に離島を理解させる「島たび助成」のほか竹富町、与那国町では今夏から輸送費補助するが物価高は緩和できるだろうか。

 4月は「春の新聞週間」があるが、あらためて「権力の監視」というマスメディアの役割を自覚したい。


新機材、15日から運航 RAC

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地元関係者にお披露目されたRACの新機材DHC―Q400CC(カーゴコンビ)=3月18日午後、与那国空港

 琉球エアーコミューター(RAC)の新機材DHC―Q400CC(カーゴコンビ。50席)は15日から就航することが分かった。広報によると、同日から那覇→石垣→与那国→石垣→那覇の航路で運航。与那国空港では午後6時10分着、同6時35分発の最終便運航となる。8月中に2号機が投入され、与那国空港発着4往復8便のうち3往復6便が新機材での運航となる。

 RACは現在、Q100(39席)4機、Q300(50席)1機の計5機で運航。16年度から17年度末にかけて5機すべてをQ400CCに順次更新する予定だ。

 新機材は、座席数ではQ300と変わらないが、前後の座席の間隔が88.9㌢とQ300の81.3㌢より7.6㌢広く、ゆったりとした座席空間を確保。シートカバーは、なめらかな本革仕様となっている。

 最大の特徴は貨物室の広さ。23.4立方㍍の容積があり、現行機の約2.6ー2.8倍に拡大、最大積載可能重量は2592㌔で、約2.4ー2.9倍に増える。

 RACによると、貨物室の大型化により、ダイビングや釣り、サイクリングなどを目的とした観光客の誘致、地元特産品の航空輸送、離島向け生鮮品の輸送が同時に対応可能となり、「より便利な航空物流ネットワークの具現化に寄与できる」としている。

 特に与那国町では、ジェット機の撤退でカジキの航空輸送に支障を来している。カジキ漁は11月ー2月にかけてピークとなるため、来期から新機材の威力が発揮されるものとみられる。

石垣島天文台に星空求めて

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2015年度に過去最多の1万3906人が訪れた石垣島天文台=5日午前

宇宙3D映像も人気

 

 国立石垣島天文台(宮地竹史所長)の2015年度の来場者数が、前年度を1387人(11.1%)上回る過去最多の1万3906人となり、3年連続で1万人を超えた。06年度の供用開始から10年間の累計では9万3209人となった。同天文台が4日、発表した。

 昨年は、台風の影響などで、同天文台へのアクセスルートとなっている前勢岳林道が一時、通行止めになったものの、航空会社の機内誌や旅行雑誌などで石垣島の星空が紹介され、関心を集めた。

 また、国立天文台が開発した4D2U(四次元デジタル宇宙)の3D映像は昼間や天気の悪い日でも楽しめることから人気となっている。

 石垣市嵩田地区のVERA石垣島観測局は、昨年9月に道路工事のため、通行が制限されたが、前年度(2754人)並みの2713人が訪れた。

看板設置し役割PR

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縦2㍍、横3㍍の看板が設置され、アクセス道路の位置関係が分かりやすくなっている=5日午後、産業道路沿い

 新空港アクセス道路(一般県道石垣空港線)の改良事業を進めている県八重山土木事務所は、同道路の位置を分かりやすく説明する縦2㍍、横3㍍の看板を産業道路の交差点に設置、空港と市街地を結ぶアクセス道路の役割をPRしている。新県立八重山病院の建設場所も明記。開院に間に合わせるため、病院前の道路2.2㌔については2017年度中の暫定供用開始を予定している。

 市街地から約15㌔に位置する空港の開港により、市街地までのアクセス時間が増大しているほか、既存道路の交通量が多くなっているため、物流・交流の活性化と、既存道路の混雑の低減を図る目的でアクセス道路が整備されている。

 総延長8.8㌔。平得交差点から3㌔の区間は両側歩道の4車線(幅員28㍍)、その先1.6㌔が片側歩道の2車線(同11.5㍍)、空港までの4.2㌔は歩道なしの2車線(同9㍍)となっている。制限速度は60㌔。

 同事務所は現在、4車線区間の整備を行っているほか、時間を要する新轟橋、宮良橋の橋脚などの工事を進めている。残り区間は順次工事を進め、2019年度内の完了を予定している。

通知でなく具体的説明を

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 ▽…石垣市の私立保育園職員給与改善費補助金が4月から廃止となった。園側には「平成28年度より給与補助は予算の都合がつかないため、補助の予定はありません」と通知しているが、具体的な理由は記述していないようだ。“寝耳に水”の園も多いことだろう。丁寧な説明が求められそう。

 ▽2015年の国内外クルーズ船寄港実績で石垣港が2年連続で6位となった。今月1日に新設された国交省のクルーズ振興室によると、九州と沖縄地方への外航クルーズ船寄港数は14年に比べて大幅に増加。上位ベスト5に博多、長崎、那覇が入った。ことしは寄港数が大幅に増加した宮古もトップ10に食い込んできそうだ。クルーズ船を取り巻く環境はまさに「戦国時代」の様相だ。

 ▽…県母子保健推進員連絡協議会八重山支部の総会が開かれ、郡内3市町の推進員が集まった。総会後の雑談では、待機児童や預かり保育の休止などが話題になり、「自分たちの時代と子育て環境は違うが、孫がいるので人ごとではない」「母子が安心して暮らせるよう、何ができるか考えたい」などの声も。新たな年度がスタートし、子育て問題への取り組みにも注目が集まる。

昨年から続く天候不順が郡内の農業に影を…

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 昨年から続く天候不順が郡内の農業に影を落としている。石垣市の基幹産業のサトウキビは、雨でハーベスターの稼働が鈍く、当初、3月30日まで予定していた操業が5月初旬までずれ込みそうだ▼それと併せ、品質取引で使用される甘しゃ糖度は3日時点で12.2度と、前年実績の約14.5度を2.3度下回る過去最悪の低糖度。今後、糖度の上昇がなければ農家手取り額が前年実績から1㌧当たり2000円以上下回りそうだ▼この状況を受け、石垣島さとうきび生産組合は1日、市に対し、ことしの窮状を訴え、低糖度への支援と、天候に左右されずに機械刈りができる小型ハーベスターの導入を要請。市は新植で支援を行う方向性を示した。天候は人の力ではどうすることもできないだけに、再生産に向けた農家支援は必要不可欠だろう▼キビのほかにも収穫が始まった葉タバコは葉が小ぶり。パイナップルも小玉傾向との話しが聞こえる▼開花時期が通常より1カ月遅れているマンゴーは、現在、開花の最盛期。今後2週間ほどで着果が判断できそうだが、着果率が悪ければ大きな打撃だ▼お隣の宮古では、収穫量が平年の4割程度になるとの恐れが示され、恒例の「マンゴーまつり」を見送るという。八重山でも似たような状態との見方もあり、心配だ。(下野宏一)

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