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与那国島に28日、県内の自衛隊施設として…

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 与那国島に28日、県内の自衛隊施設としては復帰後初めて隊員が160人規模の陸上自衛隊沿岸監視隊が配備された▼日本最西端の国境の島は、中国の海洋進出をにらんだ南西諸島の防衛力強化を目的とした最前線基地として、久部良と祖納で整備中のレーダーなどを使って沿岸の艦船、上空の航空機などを監視する任務を行うとみられている▼片や石垣島では陸上自衛隊の配備計画をめぐり、新たな懸念が起きている。候補地には地対艦ミサイル、地対空ミサイルを運用する部隊の配置が明らかになり、そのために監視用レーダーが設置されることになっている▼使用するレーダーの周波数によって、於茂登岳の麓にある国立天文台VERA石垣島観測局の電波望遠鏡による観測が影響を受け、銀河系誕生の仕組みなどを解明する国立天文台のプロジェクトを阻害する可能性があるとして、専門家の間で懸念の声が広がっているというものだ▼世界的にも注目を集める国家的プロジェクトが、陸自の配備によって頓挫するようでは、美しい星空を観光客誘致の目玉に掲げる石垣市にとっても損失は計り知れないのではないか▼石垣島の平和的な未来を見据え、陸自配備という政治的な判断がこれほど大切な時はないということを心にとどめ、足元をしっかりと見つめたい。(鬚川修)


いつまで「自民一強」か

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■数の力でおごる自公政権

 米大統領選に異変が起きている。民主、共和両党で“泡沫(ほうまつ)”といわれた候補が大健闘しているのだ。特に民主党は大本命のヒラリー・クリントン氏に対し、「社会民主主義者」を名乗るバーニー・サンダース氏が少数の富裕層に富が集中する極端な「経済格差」に反発する若者など貧困層の「受け皿」になって大躍進している。

 日本も安倍自公政権の下、「経済格差」が急拡大し、全体の約4割を占める非正規労働の人々は貧困にあえいでいる。その格差にさらに拍車をかける「労働者派遣法改正案」や、ほとんどの憲法学者が「違憲」を指摘した日本を「戦争する国」に大きく道を開いた「安保関連法案」など、数の力で反対意見を切り捨てる強権政治が横行し、国民の間に不満が鬱積(うっせき)している。

 7月に参院選あるいは衆参ダブル選挙が行われるが、こうした不満は米大統領選同様選挙でぶつけるべきだ。

 そのためには「安倍自公政権」批判の「受け皿」が必要だ。その核となる政党が27日、旗揚げした。民主党が20年の歴史に終止符を打ち、維新の党と合流して衆参156人で旗揚げした野党第1党の「民進党」がそれだ。

■いつまで野党批判?

 ただ民進党に対しては、共同通信の世論調査は「期待しない」が7割近くを占め、民主党政権時代の失政のイメージが依然根強いことを示している。しかしいつまでも「民主はだめだ、共産はだめだ」と野党批判ばかりでは、数の力でやりたい放題の「自公政権」の横暴は止められないし、安倍首相悲願の「憲法改正」も許すことになる。

 衆院で既に3分の2以上の議席を有する安倍首相は、7月の参院選で憲法改正発議に必要な3分の2以上の議席確保を目指すことを表明。そのため衆院解散でダブル選も視野だ。

 その首相が憲法9条改正への突破口にしたい「緊急事態条項」も、ドイツでは同条項に似た「国家緊急権」がヒトラーの独裁政治に悪用された危ういものだ。この憲法改正に絡んで昨年7月、首相の盟友の麻生副総理が「ナチスに学んだら」と発言し批判されたがその手口に学んでいるのだろうか。

■野党共闘で暴走阻止

 昨年9月、国民の反対を押し切って強行成立させた「安保関連法」は29日施行され、日本はいよいよ「戦争する国」に踏み出した。そして28日にはその最前線基地として与那国に八重山初の自衛隊基地が発足した。与那国のこれからが気がかりだ。

 これに対し安保関連法案に反対して国会前で大規模なデモや集会を開いた若者グループの「シールズ」やママの会、憲法学者らの市民団体らは今度は「法廃止」を掲げ、参院選に向けて野党共闘を呼び掛けている。

 これに応えて共産党が一人区で候補者を取り下げるなど、各選挙区で民進党を軸に野党共闘が進んでいる。

 「安倍一強」の横暴で危機に陥っている民主政治を維持・発展させるには批判の受け皿となる「対抗勢力」が必要だ。そのために有権者もいつまでも野党をこき下ろすのでなく、民進党や共産党、社民党、生活の党などの「対抗勢力」を積極的に育ててゆく必要がある。今度の選挙はその好機だ。

「いきいき百歳体操」に効果確認 口コミで取り組み拡大

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楽しそうに体力測定を行う人たち=3日午後、登野城の集会所

 高齢者らが主体的に取り組む介護予防推進支援事業として石垣市包括支援センター(翁長珠代所長)が昨年7月から取り入れている、手足に重りを巻き付けてゆっくりと体を動かす筋力運動「いきいき百歳体操」は、同センターの体力測定調査で効果が出ていることが確認された。筋力のアップで歩行が速くなったり、バランス感覚が向上したりしている。運動は口コミなどで広がりをみせており、今月まで天川、真栄里、宮良、石垣が加わり、計7地区200人余が取り組んでいる。

 同センターは昨年7月、登野城、新川、大浜をモデル地区として周1回のペースで開始。同年10月22日に登野城地区のあざに会(上地節会長)の高齢者13人を対象に第1回の体力測定、運動開始前と比較した。

 その結果、いすに座った状態から立ち上がり、3㍍先のポールを回って着席する運動「アップ&ゴー」では13人全員、5㍍を歩く「5㍍最大歩行」でも7人がタイムを短縮した。今年3月3日の第2回測定では、13人のうち、それぞれ10人、6人が前回測定のタイムを更新した。片足で立つ時間や握力も大きな改善がみられた。

 アップ&ゴーのタイムを13・5秒から9・9秒に縮めた徳村ユシさん(91)は「家でも暇があるときは体操をしているが、こっちに来ればみんなと遊べる」と楽しそう。

 知念ヤスさん(84)は「最初は立って自己紹介ができないほど苦しかったが、今では歩くのも前ほど苦にならない」と改善を実感。

 上地会長(89)は「去年2月まで仕事をしていたが、辞めてからは歩かなくなったので大変だったが、体操を始めてからは元に戻った感じがする」と笑顔で話した。

 翁長所長は「事業では地域づくりと介護予防に取り組んでいる。やりたいという地区が出てきており、今後も活動の輪を広げていきたい」と話している。

 同体操は、米国国立老化研究者が推奨するプログラムを参考に高知市が2002年に開発したもので、準備体操、筋力運動、整理体操で構成される。

若者たちが政治、進路で意見交換 ”議論の場、広がれば”

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北海道から沖縄まで幅広い年代層が集まり、関心事について議論した「ゆいたくPLACE」=28日夕、大浜信泉記念館

 県内外の高校生や大学生、社会人などがさまざまな議論を行う「ゆいたくPLACE」が28日夕、大浜信泉記念館で開かれ、北海道や埼玉県などから訪れた参加者約30人が政治や進路など、関心を持っていることについて話し合った。八重山高校2年の島尻優楓さん(17)が企画。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で呼び掛け、初めて開催した。

 参加者は四つのグループに分かれ、それぞれの関心事を協議。

 全国の高校生や大学生がインターネット上で時事問題を議論する場を設けるなどの活動を行っている北海道旭川東高校3年生の田中駿介さん(18)は、政治について「どういうイメージを持っているか」と提起。

 そのグループの参加者からは「難しい」「堅いイメージ」「身近じゃない」などの意見が上がり、田中さんは「一人一人が価値判断をしてここに来た。これも個人レベルの政治ではないか。ヒトラーを民主主義で選んだ政治は怖い。だからこそ考えなければならない。堅いと思わず、考えてみようと思ってほしい」と自身の思いをぶつけた。

 石垣第二中学校出身で開邦高校英語科2年生の笹原すみれさん(17)は海外研修や高校生活、将来の夢などを紹介し、母校の中学生に「島や沖縄発展のためにも若い内にどんどん外に出て活動し、いろんなことを蓄えて還元していこう」と呼びかけた。

 八重山高校に進学する石垣第二中3年の花城美海(みう)さん(15)は「知識が少なく、いろんな人の話を聞くことができていい機会になった。高校では平和ガイドに挑戦したい。踊りで沖縄のよさもアピールしていきたい」と意欲。

 島尻さんは「まったく知らない情報を得られ、共有できて世界が広がった。こういう場を自分だけでなく後輩にもつなげながら、仲間を増やしていきたい」と語った。

 田中さんは「賛成、反対で分断するのではなく、同じテーブルについて、腹を割って話せる場が広まっていけば」と期待した。

自転車で巡る島内観光 「島じてんしゃ」で宿泊型ツアー

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自転車ツアーに向けて「島じてんしゃ」を整備するJoseph Kuosac石垣オフィス管理者の奈須なおきさん=29日午後、市内登野城

 30日から再開する中華航空(チャイナエアライン、本社・台北市)の台北—石垣直行便に合わせ、台湾の自転車メーカー「Joseph Kuosac」(ジョセフ・クゼ)(JKO、本社・新北市)が自社のハイスペック自転車「島じてんしゃ」で島内を巡る宿泊型観光ツアーをスタートする。同社石垣オフィス管理者の奈須なおきさん(42)は「石垣の自転車観光は国内外の観光客から需要があり、市場価値は高い。他社メーカーも参入を狙っている」と評価している。(砂川孫優記者)

 JKO社は、昨年2月に自転車観光ツアーと日本での販路拡大を目的に石垣オフィスを国内で初めて開設。中華航空の運航再開で台湾からの観光客を取り込もうと、コース設定やツアー用自転車の開発・製造を進めてきた。

 ツアーは市街地から川平、伊原間を2泊3日で巡る約120㌔のコース。地元ガイドが先導して各地を案内し、宿泊は地域の民宿を利用。受け入れ人数は最大20人で、価格は1人約7万円。

 「島じてんしゃ」は、同社独自の理論に基づいた「Bike Fit System」を使い、身長に合わせたフレームやパーツで長時間乗っても疲れにくいミニベロタイプ5種類、計100台を用意した。

 石垣仕様として、塩害対策や10段階ギア、前後輪にディスクブレーキなどを採用。一般販売価格は約25万円。

 30日の運航再開初日は、台湾人観光客11人が予約し、初年度は750人のツアー客を目指す。

 新たな観光商品について、市観光交流協会の高倉大事務局長は「島内を自転車で散策するツアーは、増加傾向にある欧米からの観光客に人気となる。自転車観光の需要は高いので、今後はサイクルロードの整備が必要になる」と話した。

 ナイトツアーや、大手旅行会社とタイアップした企画や売り込みを計画している奈須さんは「素晴らしい自然環境を持つ石垣で自転車観光をビジネスとして確立したい。今後はレンタサイクルも行い、国内外観光客に対応したい」と語った。

大物マグロに今年の豊漁期待

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 ▽…八重山漁協で400㌔を超える大物の本マグロが水揚げされ、船から現れた巨体に漁協に集まった漁業関係者や住民らが歓声を上げた。昨年は小ぶりのものが多く、水揚げ量も少なかったこともあり、地元漁師は「幸先のいいスタートになりそうだ」と、今回の大物に今年の豊漁を期待した。

 ▽…稚内大谷高校野球部の3度目の石垣島合宿が30日、スタートした。同校の北海道大会の成績は夏が8強、秋が16強。本間敬三監督は「夏は優勝校に1点差で負けた。実力はある。石垣でしっかり力をつけたい」と抱負。29日に稚内空港から、新千歳、那覇、石垣と三つの空港を乗り継いで石垣入りした25人の選手たちは長旅の疲れよりもグラウンドで野球ができる喜びの方が大きいようだ。

 ▽…交通事故に遭い、保護されていたカンムリワシの成鳥1羽が30日午前、西表島高那で自然に返された。西表野生生物保護センターによると、西表島では今年に入り、今回放鳥した個体を含むカンムリワシ2羽が交通事故に遭ったが、幸い2羽とも回復して自然に戻ったという。春先はカンムリワシの繁殖シーズンで道路に出現する頻度が高まりそう。ドライバーはくれぐれも注意。

香港LCC、石垣へ 受け入れに不透明な部分も

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 香港初の格安航空会社(LCC)、香港エクスプレス航空(本社・香港)が、6月16日から香港国際空港と南ぬ島石垣空港を結ぶ香港-石垣間の運航を発表したことが30日までに分かった。同社の石垣就航は初めて。同社の関係者が先週、中山義隆市長を表敬訪問していたことも分かり、八重山毎日新聞社の取材に中山市長は「香港側では新規路線許可も下りているのですぐにでも(就航を)スタートしたいと意欲的だった。香港路線に力を入れたい」と述べた。

 同社のホームページなどによると、新規路線の発表は29日に行われ、この日から航空券の予約も開始。香港-石垣路線の価格は日本円で片道約1万9000円となっている。

 運航スケジュールは木・日曜日の週2便。機材はエアバスA320型機(約160席)を使用する。

 香港エクスプレス航空日本地区総代理店の㈱エア・システム(東京港区)の担当者は本紙の取材に対し、「本社から石垣への就航情報は来ていないのでコメントは差し控える」としている。

 一方、南ぬ島石垣空港国際線側で、飛行機の誘導や荷物の搬入搬出などを行うグランドハンドリング業務を受け入れる航空会社や態勢面は現時点で不透明となっている。

 日本トランスオーシャン航空㈱の広報によると、29日に香港エクスプレス航空から日本航空㈱に対して空港国際線のグランドハンドリング業務の検証依頼があったことが分かり、広報担当者は「正式な依頼は来ていない。検証して結果を報告する」と話した。

 中山市長は「国際線を誘致している立場では、就航はウエルカム。航空会社同士のグランドハンドリング業務の調整が行われ、体制を整えて就航してほしい」と期待した。

事故から回復、再び空へ カンムリワシを放鳥

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交通事故から回復し、放鳥されたカンムリワシ(環境省西表野生生物保護センター提供写真)

 【西表】西表野生生物保護センターは30日午前、交通事故に遭い保護されていたカンムリワシの成鳥1羽を西表島高那リサイクルセンター付近で放鳥した。

 同個体は今年2月2日に西表島高那の県道で交通事故に遭い、飛べない状態で発見されたが、同センターで保護し、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で診察、治療した結果、野生復帰が可能と判断された。

 放鳥された個体の左足には個体識別用の金属リング(青色・印字X)を装着。

 西表島では今年に入り、今回放鳥した個体を含むカンムリワシ2羽が輪禍に遭い、2羽とも回復して放鳥している。

 石垣島では今月22日にカンムリワシが交通事故で死んでいる。春先はカンムリワシの繁殖シーズンで、道路沿いに出現する頻度が増えることが予想されていることから、同センターでは車の運転時にはスピードの出しすぎに注意するよう呼び掛けている。

 また、西表島でカンムリワシの傷病個体や死体を発見した場合は、同センター(0980−84−7130)に連絡するよう話している。


今季初の本マグロ揚がる 過去最大級、413キロ

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今季初の水揚げとなった413.8㌔の本マグロと釣り上げた田中船長(中央)=30日午前、八重山漁協

 八重山漁協(上原亀一組合長)所属の天心丸(田中博幸船長)が30日午前、今季初の重さ413.8㌔、体長267㌢の本マグロ(クロマグロ)を水揚げした。同漁協によると、過去最大級とみられる。

 田中船長は「メバチなどを狙った仕掛けで、糸も細かったが、無事に揚げることができて良かった」と笑顔をみせた。水揚げされた本マグロは31日に本土市場に出荷される予定。

 港では今季初の本マグロの水揚げを聞きつけた漁師や近隣住民が詰めかけ、大物の水揚げに歓声が上がった。

 本マグロ漁は5月上旬をピークに6月上旬まで続く。

 同漁協によると、昨年の本マグロの漁獲数は89本と平年より少なく、平均重量も186㌔と平年を下回った。一方で約380㌔の大物も揚がり、本土市場では1㌔約1万円の高値が付いた。

 天心丸は27日夕に出港し、30日午前5時ごろに石垣島の南約30マイルの漁場で釣り上げ、同日午前10時ごろに帰港した。

 同船はマグロはえ縄漁船。メバチやキハダを対象に漁を行っていたが、回収した仕掛けに本マグロがかかっていた。

 予想外の大物に、ワイヤが切れるなどのアクシデントがあったが、約5時間かけて船に引き揚げた。

中華航空 台北−石垣路線再開 初便の乗客145人来島

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運航再開した台北石垣線で訪れた台湾からの観光客=30日午後、南ぬ島石垣空港国際線ターミナルビル入り口

 中華航空(本社・台北)は30日、台北-石垣路線の運航を再開した。同日午後1時30分ごろ、台湾桃園国際空港から初便の乗客145人が南ぬ島石垣空港に到着。同国際線ターミナルビル入り口では石垣市と市観光交流協会によるセレモニーが行われ、職員が島産品や観光パンフレットを配布した。八重山台湾親善交流協会(石垣久雄会長)の会員も横断幕で歓迎した。

 台北石垣路線の夏季ダイヤは、B737-800型機(158席)を使用し、10月29日まで水・土曜日の週2往復4便運航する。

 同社によると、乗客は3泊4日と4泊5日の日程で滞在が可能。初便は団体客122人が大型ホテルに宿泊。個人客は約20人程度に留まった。

 中華航空沖縄支店の井上孝太営業部長は「運航再開で台湾から那覇、石垣を結ぶ周遊ツアーも組める。新しい自転車観光ツアーなどで石垣を売り込みたい」と話した。

 市観光文化スポーツ局の大得英信局長は「これまでの反省を踏まえ、受け入れ態勢を強化したい。満足する冬場の観光商品を創出したい」と意欲を示した。

”八重山エリア”で商品開発はいかが?

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 ▽…ダイビング専門誌の読者投票などで選ぶ「ダイブ&トラベル大賞2016」のベストダイビング国内エリアで16年連続1位を獲得した石垣島。国内外のエリアが混在する「これから行きたいエリア」では、11位ながらも国内では小笠原諸島についで2番目。与那国、西表島も上位にランクインしており、「八重山エリア」としての長期滞在型の商品開発も面白いのでは?

 ▽…新火葬場の供用開始に伴い、契約が切られることとなった旧火葬場嘱託職員の川上さんと梶畠さん。川上さんは父、三郎さんの代から約25年にわたって業務を引き継いできただけに、市役所の対応に憤りながらも「寺の住職や宗教関係者、葬儀社、市の戸籍係の人たちにはお世話になり、感謝している」と旧火葬場の閉鎖に向け、淡々と片付けていた。

 ▽…これまでに例をみない低糖度という今年のサトウキビ。3月20日時点の甘しゃ糖度は12.1度で、過去7年中5年の平均値14.5度を2.4度下回る。また長雨の影響でハーベスタが畑に入れず、石垣島製糖によるとこれまでの搬入量は約4万8000㌧と計画の61%。操業も4月下旬まで延長する見込みという。刈り取りが終わらないと次の植え付けができず、農家にとっては厳しい状況が続く。

日本が世界の戦争に加担し、テロに巻き込まれ…

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 日本が世界の戦争に加担し、テロに巻き込まれ、いつか必ず戦死者が出るとされる「安保法」が29日施行され、沖縄をはじめ全国各地で「戦争法廃止」「アベはやめろ」などと怒りが噴出した▼そこで思い出したのが昨年初め、英国の著名なエコノミスト誌が報じた「沖縄の年老いた平和主義者」のフレーズだ。それは辺野古新基地反対派と対峙(たいじ)する安倍首相の米国重視と軍備増強などの分析記事を県紙が取り上げたものだ▼なぜそういう呼称になったのか。そこは連日、辺野古に座り込んで抵抗する高齢者たちの姿がよほど印象的だったのだろうか▼自民党石垣市議らの言動で、その反対住民らから「右翼の島」と批判される八重山も、島の年老いた平和主義者らが安保法や辺野古新基地、石垣への自衛隊配備に反対の声を上げて頑張っている▼そこには「沖縄戦」の体験者として、子や孫たちを同じ惨状に遭わせたくないとの強い思いが、辺野古では宮古島市議らの「日当をもらって反対運動をしている」などの心ない中傷にもめげず、日米両政府を苦境に追い込む全国注視の運動になっている▼最近は中朝よりも軍国主義に走る「安倍首相こそ脅威」と学生やママの会など、「若い平和主義者」が次々声を上げており、八重山にもうねりがありそうだ。(上地義男)

キビへの支援策求める 天候不良、収穫遅れを憂慮

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中山義隆市長に要請書を手渡す次呂久栄重組合長=3月31日午後

 昨年の台風や天候不良でサトウキビの収穫遅れや糖度の低下を招いているのを受け、石垣市さとうきび生産組合(次呂久栄重組合長)は3月31日、市役所を訪れ、中山義隆市長に今期の低糖度に対する支援とハーベスタ刈り取り料金などの軽減、小型ハーベスタ導入を要請。市はセーフティーネットを活用して新植キビに対し支援する考えを示した。

 次呂久組合長によると、今期のキビは昨年5月からの五つの台風、12月の高温、年末からの長雨と日照不足などが影響し、甘しゃ糖度が12・1度(3月20日時点)と低く、農家の収入が大幅に減少する見込みという。

 次呂久組合長は「これまでに経験したことがない低糖度。面積の大きい農家ほど損失は大きい」と述べ、ハーベスタや集中脱葉施設料金の見直しも要望。

 市農政経済課の石垣克治課長は「セーフティーネットを活用して、今年植え付けたものなどに対して、何らかの支援をしていきたい」と話し、ハーベスタの刈り取り料金についても、トン当たりではなく、面積当たりの料金も検討する考えを示した。

 多少の雨や小面積でも刈取可能な小型ハーベスタの導入については「小型でも効率的に刈れる品種も検討しなければならない。農家とも話し合いが必要」と話した。

 伊志嶺敏彦副組合長は「40年以上、さとうきびを作っているが、(今季のような状況は)初めて。刈り取りが遅れれば、植え付けが遅れる悪循環。ハーベスタの台数が不足している」と求めた。

 同組合は石垣島製糖、JAおきなわ八重山地区本部にも同様に要請した。

石垣島、16年連続1位に ダイブ&トラベル大賞

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ベストダイビング国内エリアで16年連続1位に輝いた石垣島の海(名蔵湾)=八重山ダイビング協会提供

 ダイビング専門誌「マリンダイビング」の読者投票などで選ぶ第16回「ダイブ&トラベル大賞2016」で石垣島がベストダイビング国内エリアで16年連続1位を獲得した。同誌を出版している㈱水中造形センター(東京都)が29日、公表した。

 昨年4月に都内で開かれたマリンダイビングフェアの投票と月刊誌の投票結果から選んだもので、総投票数は7710票。

 国内エリア(有効投票6492票)では石垣島が1043票で2位の宮古島564票を大きく引き離してトップ。西表島は255票で9位、与那国島は87票で16位にランクインした。

 ベストビーチ(有効3260票)では、ニシハマビーチ(波照間島)が104票で6位、川平湾(石垣島)が78票で9位、コンドイビーチ(竹富島)が18票で28位だった。

 ベストダイビングサービス国内(有効4326票)では、トップ10のうち、ダイビングチームうなりざき西表(西表島)が77票で5位。さうすぽいんと(石垣島)が61票で7位に入っている。

 ベストダイビングガイド国内(有効3363票)では、森脇純一さん(ダイビングチームうなりざき)が34票で9位に入ったほか、27位までに郡内から森脇さんを含む4人が選ばれた。

 ベストダイビング宿泊施設(有効3166票)ではANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣島)が39票で11位に入ったほか、同リゾートを含む4施設が23位以内に入っている。

 海外を含むこれから行きたいエリア(有効5587票)では、石垣島が109票で11位(国内2位)、与那国島が62票で18位(国内4位)、西表島が42票で23位(国内6位)。国内1位は小笠原諸島の210票だった。

防衛省に陸自撤回訴え 決議書と署名提出

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東京集会に集った市民の前で、配備計画撤回を訴える下村栄信共同代表ら=3月30日夜、中央区銀座の京橋プラザ区民感

 【東京】石垣島への自衛隊配備を止める住民の会の下野栄信共同代表ら4人は3月30日午後、東京永田町の第2衆議院議員会館で、防衛省当局者と面談。3月26日に石垣市内で行った市民集会で採択した自衛隊配備計画の撤回を求める要請決議書と1万1271人の署名を中谷元防衛大臣宛てに手渡すとともに、配備計画全容の速やかな情報開示などを求めた。面談は「宮古島の止めよう自衛隊配備!東京行動宮古島実行委員会」の清水早子さんら5人と合同で行い、仲介した玉城デニー衆院議員ら県選出国会議員5人が立ち会った。報道関係者にも公開された。

 面談では、防衛省が石垣・宮古両島で現在候補地として選定している地域について、地下水(宮古)や騒音など生活環境に与える影響や、有事の際の住民保護などへの不透明さに対する懸念が噴出した。宮古島市地下水審議会で防衛省側が提出した調査資料の公開を要請、石垣市議会で採択された情報開示要請についても回答を求めた。

 防衛省の保坂益貴整備計画局防衛計画課班長は、配備についてはあくまでも「お願いをしている立場」としつつ、石垣・宮古島両市議会が求めている情報開示については、「市長をはじめ、土地取得の地権者やその関係者方に不都合があるので調整が必要」、住民全体向けの説明会についても「いつやるとは、今の段階では言えない」などの回答に終始した。

 また、先島における配備の必要性について「特定の国を対象とするものではない」(保坂氏)と、「仮想敵国」を否定したが、昨年7月に宮古島市内で一部の地元市民を対象に行われた説明会で、現役の自衛官幹部が、中国の軍備拡張を背景に配備の必要性を訴えたとする住民側の指摘に対しては、当局との見解の整合性について、発言自体を「確認していない」と答え、事実関係を確認して返答するとした。

 面談後の記者会見で、宮古から参加した清水さんは「辺野古の問題についてはかなり認知度が上がっているが、離島の自衛隊配備の問題は沖縄本島の人にもなかなか関心を持ってもらえない。日本全体の将来を大きく左右する問題だと知ってほしい」と訴えた。

 同日夜は、「宮古島・石垣島の自衛隊配備を止めよう!3・30東京集会」(同実行委主催)を京橋プラザ区民会館で開き、市民約200人が参加する中、要請行動と先島配備計画の状況を報告。石垣の仲座初枝共同代表は「穏やかで平和な石垣島が好きだと言って移り住む人も多い。これは石垣島だけの問題ではない」と、関心を呼びかけた。与那国島の明るい未来を願うイソバの会の稲川宏二共同代表も参加し、自衛隊が配備された与那国島の状況を報告し、「先島の住民が肌で感じる恐怖」と安保法制に対する不安を訴えた。

 参加した都内在住の男性は、「辺野古の基地問題には関心があり、与那国島の入隊式も報道で知ったが、宮古島や石垣島で、(自衛隊配備計画が)まさかここまで具体的に進んでいるとは知らなかった」と、ショックを受けた様子。

 東京行動参加者らは、3月29日にも、安保関連法制施行日に際して行われた市民の国会前抗議行動に参加し、配備計画の撤回を訴えた。


初心を忘れずに

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 ▽…石垣市の新規採用職員26人は1日午前、辞令を受けた後、各課に配属された。ある課では、配置換えで忙しくする先輩職員に「何をすればよろしいでしょうか」と積極的に声をかけてなじもうとする姿がみられた。新職員は辞令交付式で国民主権の憲法を擁護し、誠実・公正に職務を執行すると誓った。初心を忘れずに。

 ▽…利用がスタートした石垣市営プール。初日の1日は少し肌寒かったこともあり、利用者は少なめだったが、石垣島地方気象台によると5日以降は最高気温が25度を超える夏日が続く見通し。プールを管理するスタッフの一人は「静かなのも今のうちだけ。気温が上がると一気に利用者が増える」と話す。10日には石垣島トライアスロンを控えており、練習で利用する人も増えそうだ。

 ▽…12回目の挑戦で本採用となった石垣第二中の豊見本宏樹教諭。大学卒業後から補充教員として働きながら勉強を続け、試験を受けてきた。八重山教育事務所の市原教孝指導班長は「試験の前日まで教え子に野球の指導をし、子どもたちの試合は試験で見られないこともあった。同じ境遇の先生も多いと思う」と述べ、「今日の感激を忘れず、八重山の子どもたちのために頑張ってほしい」と話した。

断崖絶壁から大海が広がる。晴れた日には

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 断崖絶壁から大海が広がる。晴れた日には台湾が見えるかもしれない。近くでは与那国馬が草をはむ。たまに道路を歩いて移動する。陸自沿岸監視隊与那国駐屯地の目の前に広がる光景だ▼南牧場内25㌶で整備が進められている庁舎、隊舎、監視所などの主要施設はもうすぐ完成だ。4月24日には駐屯地の開設記念行事が行われる▼3月28日に行われた沿岸監視隊新編式の取材で駐屯地を訪れた際、二つ疑問が残った。屋内練習場、貯蔵庫といわれる施設にだ▼沿岸監視隊長は、3月27日に駐屯地を視察した中谷元防衛相に対し、それぞれ射撃訓練を行う施設、必要な弾薬を入れる施設と説明した▼ところが翌日、射撃訓練について確認したところ、西部方面隊広報は「隊長は射撃訓練施設とは言っていない。屋内練習場と言った」と否定した。どうなっているのか▼貯蔵庫については、米軍基地を取材したことのある記者が「あれは弾薬庫」と言った。隊員は小銃と拳銃を所持しているが、弾を入れるだけの施設としてはあまりにも大きいのではないかと、反対派住民の不信を招いている▼小川清史西部方面総監は隊旗の授与式で、町民との信頼関係を構築するよう隊員に訓示した。ならば、町民が納得できるような説明が自然と求められてくるのではないか。(比嘉盛友)

「標的の島」になった与那国

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■レーダー施設は攻撃の対象

 与那国町で3月28日、陸上自衛隊沿岸監視隊が発足し、隊旗授与式が行われた。沖縄戦以来、与那国島に「軍隊」が配備されるのは72年ぶり。自衛隊の新設基地は沖縄返還後初となる。

 沿岸監視隊は警備小隊、通信情報、後方支援隊、レーダー班、監視班など160人で編成される。式では西部方面総監の小川清史陸将から隊旗が塩満大吾隊長に手渡された。

 小川総監は「南西地域の防衛体制を確立するのは、わが国の防衛の意思を示すものだ」と訓示し塩満隊長は「南西防衛は非常に重要だ。周辺監視、各種事態の抑止と対応のために与那国監視隊が編成された。各種事態に即応することが求められており、部隊として適切に対応したい」と抱負を語った。

 中谷元防衛相は「日本を取り巻く安全保障の厳しさが増すなか、南西地域の防衛態勢の強化を目に見える形で示すものであり、重要な意義を持つ」と述べている。

 部隊は2カ所に設置されたレーダーを中心に与那国島周辺の海や空を情報監視する。設置されたレーダーは、電波傍受装置で中国軍の通信情報を拾うことができ、尖閣有事の際、与那国島は活動拠点になるという。そうなれば、中国軍の反発は必至で、武力事態となれば、与那国島が攻撃を受けるのは避けられないだろう。

■防衛省関係者を副町長に

 外間町長は自衛隊が駐屯したことに「うれしいと同時に複雑な心境」といい、「町民の40%が反対で、説明が不十分だと感じている。隊員や家族が行事に参加し雪解けになって行くと信じている」と述べている。いまさら、説明が不十分だとは耳を疑う。

 武力事態における住民を保護する「与那国町国民保護計画」もいまだにできていない状態だ。自衛隊が戦争(武力事態)の際、町民を守るというのは幻想だ。有事となれば自衛隊は任務に追われ住民保護は二の次であろう。

 町長の責務は町民防衛体制の確立であり、国防ではない。また、外間町長は隊員や家族の交流に期待しているが、自衛隊をめぐり島を2分した溝は深く現状では、逆に宣撫工作としか映らないだろう。

 自衛隊員の移住により町民の15%を自衛隊関係者が占める。選挙ともなれば与那国町のキャスティング・ボートを彼らがとりかねない。人口の少ない島しょの自治体にとっては由々しき問題だ。

 それを承知の上でのことであろうか、こともあろうに外間町長は3月定例議会で政府の「地方創生人材支援制度」を利用し、防衛省職員を副町長とする案を打診した。野党の反対で取り下げられたとはいえ、これは自衛隊城下町への布石で自治の扼殺となりかねない。危険極まる大問題だ。

■石垣島の自衛隊配備も正念場

 自衛隊城下町となれば、人体に影響があるといわれる電磁波の問題や平和教育などさまざまな問題への影響も懸念される。

 原発所在地における原発批判が封殺され、反対派を排除する工作が行われている。

 与那国町の島共同体社会で、自衛隊への依存度が高まれば高まるほど、自衛隊についての自由な意見や発言ができなくなることが危惧される。

 自衛隊は配備されたが「標的の島」として与那国町の危険性はより高まったといえる。「歌と情けの島」に迷彩服が闊歩(かっぽ)する風景は異常に映る。歴史の教訓は軍隊と住民は共存できないということだ。国境の島に武器を持つ集団の風穴が開いた。石垣市への自衛隊配備もいよいよ正念場を迎える。

転入・転出手続きで混雑 来週いっぱい混み合う

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臨時の窓口で転入・転出手続きに対応する石垣市役所の職員ら=1日午前、市役所1階ロビー

 人事異動のシーズンを迎え、石垣市役所1階の窓口やロビーは1日、手続きをする人たちで混雑した。市民課は8日までロビーに臨時の記帳台や窓口を設けて対応する。

 1日と週明けの4日が混雑のピーク。同課によると、転入・転出手続きは通常1日当たり30件ほどだが、ピーク時には通常の5、6倍以上になる見込みという。同課は両日とも受付時間を午後6時まで延長して対応することにしており、浦崎克巳課長は「混雑時には手続きに1時間程度かかる場合もある。来週いっぱいは混み合うと思う」と話した。

 夫の異動に伴って沖縄市から転入し、3人の子どもを連れて手続きに訪れた30代の女性は「3月31日に石垣入りした。来週は子どもの転校手続きがあるので、転入はきょう済ませたかった。早く子どもが学校に慣れてくれれば」と述べた。

新会長に大島正嗣氏 5人に感謝状、15人を表彰

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感謝状の贈呈などを行った石垣市老人クラブ連合会の総会=1日午前、石垣市老人福祉センター集会室

 石垣市老人クラブ連合会(石垣實勇会長)は1日午前、市老人福祉センターで総会を開き、役員改選では大島正嗣氏を会長に選んだ。

 趣味のクラブの講師を長年務めたり、単位老人クラブの役員として指導的な役割を果たしたりしている5人に感謝状、単位クラブで役員などを務め活動に尽力している15人に表彰状をそれぞれ贈った。

 会長以外の新役員は次の各氏。任期は2年。

 ▽副会長=大仲康文、那根元▽総務部長=花城荘安▽厚生部長=唐真正次▽保健体育部長=砂川晃▽女性部長=前津綾子▽監事、玻座真武、廣田辰雄

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