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生年祝いにミニバイクで登場

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カジマヤーの衣装を着てミニバイクにまたがる下里さん=1月31日午後、市民会館前

 1月31日に市民会館大ホールで開かれた石垣市の生年祝頌状および記念品贈呈式で、風車などを飾り付けた愛用のミニバイクで会場にやってきたカジマヤーの下里キヨさん(97)=市内登野城。その元気な姿に「97歳には見えない。長寿と健康にあやからせて」と握手を求める人もいた。

 健康のひけつについて下里さんは「家の周りを毎日歩いている。1日3000歩を目指しているが、なかなか達成できない。大好きなゲートボールをしているときはすぐに超えるけどね」と笑った。

 下里さんは携帯電話も使いこなし、家の周囲を歩くときには携帯電話の歩数計機能を使ってどれだけ歩いているかチェックしているという。


「長寿あやからし たぼーり」 138人に頌状贈る

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生年祝頌状および記念品贈呈式で漢那副市長から頌状が贈呈された97歳のカジマヤーを迎えた生年者=1月31日午後、市民会館大ホール

 石垣市は旧正月(旧暦1月1日)の1月31日午後1時から、市民会館大ホールで「2014年生年祝頌状および記念品贈呈式」を催し、出席した97歳カジマヤーを迎えた8人と85歳の生年者130人の計138人に頌状と記念品を手渡し、長年、市の発展に尽くした高齢者に感謝した。式に先立ち漢那政弘副市長らが施設3カ所と長寿者の自宅17件を訪問し頌状と記念品を贈った。この日は、各公民館や老人福祉施設でも生年祝いが開かれ、お年寄りの長寿を祝った。

 市では今年、108歳の茶寿が1人、97歳が39人、85歳が260人の計300人が生年を迎え、贈呈式では体調不良で欠席した中山義隆市長に代わり、漢那副市長が出席した生年者一人一人に頌状と記念品を手渡し、カジマヤーの全員からあやかりの杯を受けた。

 祝辞で漢那副市長は「激動の時代を乗り越え、市の発展に貢献してきた皆さんのおかげで、昨年は南ぬ島石垣空港が開港し、観光や経済振興に大きな期待が寄せられている。これも皆さんの郷土愛とたゆまぬ努力のたまもの」と述べた。

 このあと祝宴では、八重山民俗舞踊保存会2団体による「あやかり節」など舞踊が披露されたほか、13年度市とぅばらーま大会最優秀賞の岡山創さんが「とぅばらーま」を歌い会場を和ませた。

 カジマヤーを迎えた宮良信篤さん(大川)は「とてもありがたい。これからも書道や踊りなど大好きなことを続けたい」とうれしそうな表情。能瀬シズさん(大浜)は「これまで達者に過ごすことができ、こんなに盛大に祝ってもらってうれしい」と笑顔をみせた。

石垣で随所に見られるニトベギクに…

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 石垣で随所に見られるニトベギクに万病に効く薬効があり、岩手の新渡戸基金(内川頴一郎理事長)が薬品開発を構想していることを以前に紹介したが、同構想実現に大変意欲的なのが西表住吉出身で琉大農学部の川満芳信教授▼昨年暮れ東京で内川理事長から説明を受け、その後このキクが県内どこにでもあることを知った同教授。「八重山で本格的に栽培すれば、ヒマワリ畑のような景観は観光資源になるし、これをそのあと収穫して生薬や薬品にすればキビに続く新しい産業になりうる」と調査研究面から支援に積極的▼ただそのためには費用が必要であり、行政の後押しが必要。そこでさっそく先月25日、同僚の上野正実教授と石垣を訪れ、中山市長に将来の可能性を説明▼これに市長も強い関心を示していたようだが、ぜひ新たな産業創出に向け、一括交付金を活用するなど市の積極的なバックアップがほしい▼新渡戸基金では、稲造没後85周年となる4年後の18年までには、何とか薬品開発構想を具体化したい考え。栽培もそれほど難しいものでないだけに、ぐずぐずしていたら何事にも積極的な宮古に先を越されかねない▼20年間の種もみ交流がきっかけの同構想を具体化し、ニトベギクを種もみに続く新たな岩手|石垣の“かけ橋”にしたい。(上地義男)

旅先で、お土産に悩むことがある。…

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 旅先で、お土産に悩むことがある。悩み悩んだ末の品が、全国画一の中身で包装紙を現地仕様にしただけの行ってきました○○では、これまた芸がない。その点、旅なれた人のお土産には気配りが感じられ、ありがたい▼外国旅行を楽しんでいる知人がいてわが家のそれぞれにお土産を買ってくる。甘党の私には菓子、家人には調味料や香辛料、娘には携帯用ストラップにCDと決めているようだ▼ただ、お菓子も調味料もCDも、試して選んだのではなく、店の売れ筋や店員に熱心に勧められたものを素直に買うという。ゆえに、時どき外れることがある。ことに現地語で表記されたお菓子にさすがのわが胃袋でも受け付けないものがある▼先日、その知人からアフリカのお土産をもらった。中にいつもの調味料シリーズだと思うがラベルの文字の読めない小瓶があった。水平線に沈む夕日をバックにラクダの写真。赤茶けた粒が入っている▼香辛料にしては粒が大きい。代わりばんこに匂いを嗅いでみた。無臭。そこで家人がなめてみた。無味。体に入ってから効果が出るのかも。一つまみのみ込んだ。砂みたいでじゃりじゃりするけど、大丈夫かしらん▼そこで知人に電話してみた。「言い忘れたけど今回は特別に、サハラ砂漠の砂の小瓶を記念に付けといたよ」。(仲間清隆)

“千客万来”を期待

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 ▽…キャンプ初日、ロッテ選手を一目見ようと球場には約580人の観客が訪れた。大嶺兄弟がそろってのキャンプインとあって、地元の期待感は高く、球場外の出店業者もロッテ効果を皮算用。関係者は「今年は人が少ないようだ」と首をかしげ、業者も「客が少ない」と初日から“嘆き節”。これに思わず伊東監督も翔太に「もっとお客さんを連れて来いよ」と注文も。

 ▽…中学校部活動対抗駅伝で船浦中学校がアベック優勝した。今年1月の中体連新人大会では女子バスケットボールで船浦中が優勝する活躍をみせた。毎日2㌔走ったあとで部活に励んでいるという。人数が少なく、離島というハンディがあっても練習次第で、大規模校にも勝てることを証明してみせた。練習はウソをつかない。継続は力なりだ。

 ▽…第4回石垣島ジュニア陸上教室の講師に招かれた東邦銀行陸上部競技監督の川本和久さんは開会式で、ジャマイカ式の走りを伝授すると話した。ジャマイカ式は、かつて日本でもブームになった「マック式もも上げ」と言われる理論をアレンジしたもので、川本さんは「見捨てていた古い技術が正しい技術だと分かった」と感慨深げ。温故知新だ。

男子・田原、女子・豊口がV

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第49回八重山地区高等学校クロスカントリー大会で、一斉にスタートする出場者たち=1日午前、バンナ公園

 第49回八重山地区高等学校クロスカントリー大会(県高等学校体育連盟八重山支部主催)が1日午前、バンナ公園で行われ、男子は田原明宗(八重高1年)、女子は豊口美海(みかい)(同)が制した。

 男子138人、女子51人の計189人が出場。男子は5㌔、女子は3㌔で健脚を競った。

 開会式で同支部の本村博之支部長は「冬場の体力づくりは重要。3高校の部活動同士で交流を深め、思い出に残る大会にしてほしい」とあいさつした。

 結果は次の通り。

 【男子】

 ▽①田原明宗(八重高1年)17分04秒②本底曜(同)17分19秒③平良尚寛(同2年)17分50秒

 【女子】

 ▽①豊口美海(同1年)12分46秒②垣迫花(同)12分50秒③宮里若菜(同2年)13分04秒

 

【男子1位】

田原明宗(八重高駅伝部1年)

「なんとか逃げ切った」

 体調が悪く、何とか逃げ切った感じ。最初は4位で、だんだん前の人のペースが落ちてきたので、ラスト500㍍でスパートをかけた。きつかったが、1位になれてうれしい。11月の県駅伝大会での優勝を目指して今後も頑張りたい。

 

【女子1位】

豊口美海(八重高バスケ部1年)

「運が良かった」

 1位は狙っていなかったが、私よりも速い子がコースを間違えてしまい、運良くなれた。あと何キロかを示すものが何もなくてそれが一番きつかった。今後は、県大会でベスト8に入れるように練習を頑張りたい。

ふるさと百選に認定〜黒島牛まつり実行委

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2013年度沖縄、ふるさと百選の認定証を交付された黒島牛まつり実行委員会の宮良りみ委員長=1日、奥武山総合運動公園

 【那覇】県の「2013年度沖縄ふるさと百選」の認定証交付式が1日午後、那覇市の県立武道館で行われ、竹富町の黒島牛まつり実行委員会(宮良りみ委員長)に認定証が交付された。

 同百選は、地域が誇れる魅力あるふるさとづくりに取り組んでいる団体を県が認定。黒島牛まつり実行委は小さな島の牛まつりが育む大きな和のふるさとづくりが評価された。

 認定証を受けた宮良委員長は「土台を築いた島の先輩たちに感謝したい。この認定は島の大きな励みになる。これからも島の絆を強めていきたい」と述べ、受賞に感謝した。

 会場に駆けつけた竹富町の川満栄長町長は「黒島の人々がやってきたことが評価された。世界に一つしかない祭り。認定は竹富町全体の喜び」と百選認定を祝福した。

 交付式後には、同実行委員会の玉代勢元事務局長が事例発表を行い、地元の一大イベントとして定着している黒島牛まつりの魅力をPRした。

 本年度で12回目の同百選は、那覇市から初めてJAおきなわ小禄支店園芸生産部会ハーブ出荷部会をはじめ集落、生産、交流の部門で県内の8団体が認定された。

60回の節目、歌に乗せて〜学校音楽発表会

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第60回八重山地区音楽発表会で小学校の最後の演目「めぐり会う歌にのせて」を披露する各校の代表者たち=1日午後、市民会館大ホール

 八重山地区音楽教育研究会(会長・石垣俊子大本小学校長)主催の第60回八重山地区学校音楽発表会が1日、石垣市民会館大ホールで開かれ、郡内の17小学校、9中学校の児童生徒合わせて1300人が元気な歌声を会場いっぱいに響かせた。

 音楽教育の向上を図ろうと1954年に始まった発表会は今年で60年目を迎え、石垣第二中学校の大安功教諭が記念ソングとして「めぐり会う歌にのせて」を制作。小中学校の最後の演目で各校の代表が合唱した。

 大教諭は「60年間、子どもたちはいろいろな曲に巡り合い、成長してきたように思う。今回の楽曲を郡内の小中学生の大合唱とともに節目を祝うことができ、とてもうれしい」と笑顔で語った。

 出場校のうち、大本小学校はリコーダーや鉄琴、木琴、ハンドベルで「バードウォッチング」を合奏し、「鳥と自然と子どもたち」を表現豊かに歌い上げた。

 会場に訪れた大勢の保護者はわが子の成長をビデオやカメラに収め、演目が終わるたびに盛んな拍手を送った。


4日に住民説明会 与那国町主催

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沿岸監視部隊の配備が予定されている与那国町の南牧場=2013年1月23日

 与那国町(外間守吉町長)は4日午後6時から、町構造改善センターで与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備の住民説明会を開く。住民説明会は2011年11月に防衛省が開いているが、町主催は初めて。説明会では、監視部隊の概要や配備で町内に整備される施設などについて説明し、町民に配備への理解を求める。町では、1日から防災無線で町民に知らせている。

 外間町長は「自衛隊配備で新たな事業が出てくることが予想される。今後の島づくりをどう進めていくか、優先すべきことを町民と話し合い、総合計画に組み込んでいく必要がある」と話した。

 説明会の開催を受け、自衛隊配備に反対している与那国改革会議の崎原正吉議長は「どういった内容なのか分からないが、参加して詳細を確認したい。あくまでも自衛隊配備には反対していく」と述べた。

 防衛省は昨年12月24日に閣議決定した14年度予算で、同島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に約158億円を計上。同島付近を航行・飛行する艦船や航空機を監視して早期に察知する沿岸監視装置の取得や敷地造成、施設設計、庁舎建設などを予定している。

 配備に伴い、町議会ではごみ処理施設の整備や光ファイバーの整備、自衛隊医官などによる医療支援、急患輸送への協力、地元経済への配慮など9件を防衛省に要求している。

 防衛省と町では、昨年6月に町有地賃貸の仮契約を結んでいるが、配備予定地となっている南牧場は現在、農業生産法人㈲南牧場(大嵩長史代表取締役)が町から借りており、本契約を結ぶ条件として、同牧場との賃貸契約解除と防衛省による所有物件などの補償が付記されており、昨年末から防衛省が南牧場と交渉を行っている。

キャンプイン!球春到来

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千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプがスタート、ウオーミングアップでランニングをする選手ら=1日午前、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、石垣島マリーンズボールパーク(市中央運動公園、第2野球場)でスタート。1、2軍合わせて選手64人がそろって、キャンプインセレモニーやウオーミングアップを行った後、投手、野手に分かれて練習に入り、グラウンドでハツラツとした姿をみせた。セレモニーで伊東勤監督は「日本一奪還」に決意を表明。初日の選手の動きに「かなり良かった」と評価した。パークには市民やファンなど約600人が詰めかけ、1年ぶりに生で見る選手たちのプレーに目を輝かせていた。

 セレモニーで千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会の漢那政弘副市長は「7年目を迎える今キャンプは、縁起のいいラッキー7。大嶺兄弟も1軍スタートで市民も喜んでいる。新戦力の加入で日本一になるものと確信している」と激励。伊東監督は「昨季は最低でもAクラスの目標は達成できたが、最後の最後で負けてしまった。新戦力の加入でチーム力も高まった。日本一奪還できるよう頑張る」と決意を示した。

 初日、投手陣はランニングを中心に、ピッチングやフィールディング、野手陣はノックや打撃練習に汗を流した。伊東監督は「全体的に行動がきびきびしており、早くグラウンドで野球がしたいという気持ちが伝わってきた」と初日の雰囲気を評価。「激しい競争意識を持ってもらいたい。戦力も上がった。やるからには一番上を目指す」と選手に奮起を促した。

 大嶺祐太も初日からブルペンに入り、90球を投げ、「自主トレでやってきたことが出せた。思うような投球ができた」と満足そう。

 弟の翔太も三塁の守備でノックを受けるなど初の1軍メニューをこなした。「体力的には大丈夫だったが、今まで味わったことがない緊張感だった」と感想を述べた。

東京・品川駅で先月、「八重山観光」ポスター…

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 東京・品川駅で先月、「八重山観光」ポスターを貼った列車を見た。これまでの観光PRは、「石垣島」や「西表島」「竹富島」など、知名度の高い島単位が主流だった▼インパクトに欠くとされていた「八重山」名が、県外で見聞きできるようになったのはうれしい。観光イメージを大きく左右する名称を「八重山」とひとくくりにするのは冒険でもある▼それが出来るようになった。業界にブランド観光地としての自信がついたのだろう。どこかで聞く「3本の矢」の話ではないが、八重山観光は3市町の歴史文化、自然を抜きに語れない。ともに認め合うことで折れず、強さを発揮しよう▼この数年の観光関係者の行動力には感心する。本土各地で積極的に誘客キャンペーンを展開している。参加者らの個人的な経済負担も大変だろう。新空港開港でその努力が実った▼ただ不満点もある。本土や国外キャラバンに積極的な一方で、県内PRはまだ努力不足だ。多くの県民が新空港開港を知っているが、航空運賃を知っている人は驚くほど少ない▼「そんなに安いの?」と聞き返す人が多い。最近、一部航空会社の搭乗率の低さを懸念する声が高まっているが、その一方で、昔から「八重山」と呼ぶ本島地区の潜在需要は高いのである。(黒島安隆)

人工ビーチにイルカ施設 5月のオープン目指す

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イルカのトレーニングを行うトレーナーたち=3日午前、新港地区石垣港人工ビーチ内プール

 八重山の自然と観光を結びつけた観光事業を提案する特定非営利活動法人(NPO法人)「観光事業活動研究会」(大泊吉博理事長、会員10人)はこのほど、新港地区石垣港人工ビーチ内にイルカ触れ合い施設(仮)を完成させ、3日午前、報道関係者に公開した。

 同施設では現在、4人のトレーナーが体長2・5㍍前後のバンドウイルカをトレーニングしており、同法人では5月の連休に合わせてオープンする予定。

 同施設は海に設置された長さ30㍍、奥行き20㍍のプール。バンドウイルカは和歌山県で購入し、3日間かけて石垣まで運搬した。

 後藤勝之専務理事によると、オープン後には、7月以降にイルカと一緒に泳げるスイムショー、9月からイルカセラピー、10月からは高齢者向けの健康回復プログラムなどを検討している。サンゴ移植なども行いたい考え。

 同NPOによれば、イルカのプログラムを行っているのは全国で10カ所ほど。県内では「もとぶ元気村」(本部町)が知られている。

発行窓口を一元化 石垣市

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漢那副市長(左)に義務履行証明書のワンストップ化を実演し、説明する担当職員=3日午前、市役所納税課

 石垣市は3日から、これまで市役所や水道庁舎、港湾庁舎それぞれで発行していた義務履行証明書を、市役所納税課窓口で一元的に発行するワンストップサービスを開始した。納税課、水道部、港湾課を専用のネット回線などで結んで実現した。

 正午から午後1時までの間は業務を行えないなど課題もあるとして、市は当面の間を試行期間とし、2014年度以降の改善につなげるとしている。

 義務履行証明書は、納税や使用料の支払いなどを証明するもので、市民が行政サービスを受ける際に提出しなければならない書類。これまで各課を回って発行してもらう必要があったが、今後は1カ所で済むようになる。

 市発注工事に入札する業者から特に改善を求める声が挙がっていた。

 それぞれの窓口での発行も継続する。

 漢那政弘副市長は「これまでは3カ所に行く必要があり、市民には不便をかけてきたが、これからは改善される」と話した。

「教えることが学びに」 いしがき教育の日

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「いしがき教育の日」の行事で講演した齋藤孝教授=3日午後、市民会館大ホール

 齋藤孝さん(明治大学文学部教授)の講演「人はチームで磨かれる」が2日、石垣市民会館大ホールで行われた。「いしがき教育の日」の関連行事として開かれたもので、齋藤教授は勉強は1人ではなく、複数のチームで行うことでより効果を発揮するとして、「学ぶのに一番良いのは教えること。2人1組で教え合うとすっと知識が頭に入ってくる」と強調した。

 会場に集まった教員には「好奇心の塊であってほしい。毎日何かに興奮し、それを子どもに伝えられる状況でないといけない」と要望。感動したポイントなどを書く「すごいよ!」シートを使い、教員や保護者がグループで感動したことやアイデアを語り合うワークショップも行った。

 また、「教師の仕事は物事の本質を伝え、あこがれに火を付けること。教育現場は感動であふれた場になるべきだ。そのためにもたくさんの本を読み、子どもたちにいろんな話をしてほしい」と呼びかけた。

 3秒吸って2秒止め、15秒ゆっくり息を吐く呼吸法も紹介し、「集中力を高めるには呼吸が大事。家庭でもぜひやってみてほしい」と述べた。

 新川小4年の息子を持つ宮里幸代さんは「良い所を見つけて褒めることを意識しながら子どもを伸ばしていきたい」、白保中の小浜まゆみ教諭(47)は「情熱を持ち、あこがれに火を付けるという部分に共感した。自分の感動を子どもたちに分かりやすく伝えられるよう頑張りたい」とそれぞれ感想を語った。

ドイツランド号が初寄港 今年のクルーズ観光始まる

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初寄港したドイツランド号=3日午後、石垣港

 ドイツ船籍の客船「ドイツランド号」(2万2496総㌧)が3日午後、石垣港に初寄港し、訪れた外国人観光客らは、観光バスで川平湾などの観光地を楽しんだ。ド号には乗員乗客合わせて680人が乗り込み、上海を出港したあとに寄港。同日午後6時半には次の目的地、基隆に向けて出港した。

 ド号の寄港を皮切りに、石垣島は海路による観光シーズンに入ることから、市では「今後は団塊の世代をターゲットにしたい。宿泊も兼ねたプランも検討していきたい」(嘉数博仁市観光文化スポーツ局長)としている。昨年約8万7000人だった航路からの観光入域客数の上積みを目指す構えだ。

 ド号の寄港に合わせて、市はセレモニーを行い、ミス八重山南十字星の上原涼子さんがアンドレア・グルイッシュ船長ら3人に花束を贈った。石垣市からは寄港記念の盾が贈られた。

 嘉数局長は「エメラルドグリーンの海と世界有数のサンゴ礁に囲まれた島で思い出に残る旅をしてほしい」と歓迎のあいさつ。

 グルイッシュ船長は「初めて寄港する石垣で温かい歓迎を受けて感謝する。スケジュールが遅れたが、(次回寄港することがあれば)長く滞在したい」と述べた。


八重山の2社を認定 沖縄総合事務局

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地域産業資源活用事業計画の認定書を交付されたコーラルインターナショナル(株)の山川朝源社長(左)と(有)アルルの仲筋正和社長=3日午後、沖縄総合事務局

 【那覇】新事業に取り組む中小企業を支援する内閣府沖縄総合事務局の補助事業で、(有)アルル(仲筋正和社長)=石垣市=とコーラルインターナショナル(株)(山川朝源社長)=与那国町=の地域産業資源活用事業計画が3日、認定された。

 アルルは八重山の観光資源を活用したフォトウエディング、記念日写真などの開発と販路開拓を計画。コーラルインターナショナルは、与那国化石サンゴのミネラルサプリメントの開発、トップブランド構築と商品の高度化を目指す。

 試作品開発や販路開拓に対する補助金が受けられるほか、信用保証の特例や政府系金融機関による低利融資、専門家のアドバイスなど総合的な支援が受けられる。

 仲筋社長は「国内、台湾と新たな可能性を切り開きながら地域に寄与できる商品開発をしていきたい」、山川社長は「商品が地域資源として認定されうれしく思う。国内外に販路を拡大していきたい」とそれぞれ抱負を述べた。

【石垣市長選】両陣営21日に総決起 

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 現職の中山義隆氏(46)と前市長で国頭村立東部へき地診療所長の大浜長照氏(66)が立候補を予定している石垣市長選は、投開票の3月2日まで1カ月を切った。23日の告示まで残すところ19日。両陣営とも告示までの期間を重視、取り組みを強化する。前回と比べ、盛り上がりに欠けている中、両陣営は告示前に集会や総決起大会を開催し、大きなうねりをつくり出して選挙戦に突入したい考えだ。

 中山後援会は12日午後7時から大川公民館で女性の集い、21日午後7時から市民会館大ホールで総決起大会を開く。

 大浜後援会は10日午後7時から大川公民館で女性の集い、21日午後7時からホテル日航八重山で総決起大会を開く。

 中山氏は「島のトップセールスマン」としての実績をPR、100項目のマニフェストについて「90%以上に着手することができた」と強調する。「日本一幸せあふれるまち石垣市」をキャッチフレーズに「若さ・実績・行動力」をアピールする。

 大浜氏は「子どもたちも、若者も、高齢者も笑顔かがやく石垣市をいっしょにつくりましょう」をスローガンに市民本位のまちづくりを訴える。保守層の一部から支持を取り付けており、「保革を超えた新しい市政を」と呼びかけている。

 大浜陣営は1日から、“候補者不在”を解消。大浜氏が勤務先の国頭村から休暇をとり、予定候補者本人が全力投球できるようになった。これに伴い、中山陣営の動きも活発化しそうだ。

 今選挙では明確な争点がないことから、中山市政4年間の評価と南ぬ島石垣空港を活用したまちづくりなどが焦点となりそう。

 このため、政策の内容に注目が集まるが、両陣営ともまだ発表していない。早い段階で4年間の取り組みを明示し、有権者に判断材料を与えることが求められている。

世界を揺るがすビッグニュースである。…

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 世界を揺るがすビッグニュースである。さまざまな組織や細胞になる能力を持つ「万能細胞」を、新たな手法で作ることに日本の若き女性研究 者らのチームが、世界で初めて成功させた▼理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子研究ユニットリーダーのチームは、マウスを使い体細胞を弱い酸性の溶液に入れることで刺激を与えるという簡単、画期的な手法で世界的な大発見の万能細胞を作ることに成功した▼新手法で作製された万能細胞は「刺激惹起性多能性獲得」の英語の頭文字からSTAP(スタップ)細胞と命名。同様の能力を持つといえば、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授の「iPS細胞」が記憶に新しい▼だが、STAP細胞は遺伝子を操作することなく、簡単な操作で短期間に効率的に作れる最大の特徴がある。iPS細胞で懸念される体内でのがん化の可能性も低いといわれている▼小保方氏は「細胞生物学の歴史を愚弄している」と、一度は世界的な英科学誌から研究を否定されている。それでも「泣き明かした夜は数知れない」と研究の虫はめげなかった。女子力強しである▼再生医療の道で人類の未来を開く可能性がある研究の成果。生命科学はどこまで進むのか。今後の進展に注目したい。(鬚川修)

役場移転住民投票は疑問

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■法的拘束力ない投票結果

 竹富町は今年、またも町役場移転をめぐり大きく揺れそうだ。それは川満栄長町長が先月17日、船浮での町政懇談会で、役場移転の是非を問う住民投票を今年9月以降に実施する意向を初めて表明したためだ。

 具体的な実施時期はこれから詰められるが、9月には任期満了に伴う町議選も予定されている。住民投票が実施されると、議員選と併せて町内はまたも賛否が激しく対立するのは必至。果たしてこの住民投票で1963年の初決議以来50年余の長年の懸案に決着を付けることができるかどうか。今年最大の注目点となるものだが、しかしそれは厳しいと言わざるを得ない。

 なぜなら投票結果に法的な拘束力がなく、過去に結果が覆された例が全国的に少なくないからだ。竹富町でも2004年に石垣市との市町村合併をめぐり住民投票が実施され、賛成が反対を100票上回ったが、議会は同議案を否決し、合併は見送られた。

 名護市では1997年に普天間移設に伴うヘリポート建設の住民投票で反対が過半数を占めた。しかし当時の市長は逆に受け入れを表明し辞任した。

 

■予算の無駄?住民投票

 役場移転も確かに住民投票で町民の民意は明確になる。しかしその結果を賛否両派とも町民が素直に受け入れるかどうかははなはだ疑問だ。仮に賛成が多数を占めた場合、町長はその民意を受けて計画通りに移転を推進できるかどうか。たとえ一部とはいえ反対を押し切って移転を強行すれば、これが猛烈な反対運動に発展し、町長は苦境に追い込まれることが予想される。

 逆に反対が多数を占めた場合、役場移転を公約に掲げて当選した町長は、きっぱり移転を断念するのかどうか。賛成の住民はそれを善しとするかどうか。仮にこの結果を受けて問題は沈静化しても、恐らく何年か後にまた噴出、元の木阿弥になりかねない。

 しかも住民投票の最大の波乱要因は、賛成7、反対3の野党多数で可決した住民投票の要請決議が、他の自治体のように「町民の過半数でなく、3分の2の民意をもって移転は進められるべきだ」と厳しい条件を突き付け、これに町長が「無謀な要求」と反発、双方が激しく対立しているところにある。

 

■二者択一でない解決策を

 このようにみてくると早期決着の保証のない住民投票は、町民にとって予算の無駄、時間の無駄、労力の無駄であり、果たして実施する必要があるかどうか疑問と言わざるを得ない。

 逆に言えば住民投票で決着を図るとするなら、「結果に従う」という「拘束力」が町長、議会、町民のすべてに必要になる。そういう担保が得られないなら財政負担も大きい住民投票はやめて、町長や議会は移転賛成・反対の二者択一でなく、両方が並び立つ新たな解決策も考えるべきだ。

 川満町長は単独自治100周年の今年、何とか解決への道筋を開くため、近く大学教授ら約10人程度で第三者機関の有識者会議を発足させる。同会議でその方策の論議も期待したい。

 町長や議員各氏が自覚する百害あって一利なしの“政争の具”は、双方の大局的な協調で早く取り除きたい。

本年度テストプラント導入へ

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14年度のメタン発酵テストプラント運転開始に向け議論する協議会委員ら=4日午後、市役所2階会議室

 接続可能な循環型社会の形成と地球環境保全に寄与するバイオマス燃料の利活用を推進する石垣島バイオマス推進協議会(下地義次会長)の第2回会議が4日午後、市役所第2会議室で開かれた。会議では、2017年度に計画されているメタン発酵施設導入に向け、14年度のテストプラント導入や、畜産農家から堆肥センターへ家畜ふん尿の収集運搬を指定管理者から市の直営で実施することなどを確認した。下地会長の異動に伴う役員改選では、会長に元市農林水産部長の黒島直茂氏を選任した。

 廃棄物の資源化に向けたバイオマスエネルギーへの取り組みでは、次年度にメタン発酵テストプラントを導入。ごみからメタンガスを発生させ、発電や熱に利用。残ったメタン発酵消化液を液肥として再利用する考えで、燃料には家畜ふん尿や生ごみ等を利用したウエット系と剪定(せんてい)枝等のドライ系の両方を利用する。

 委員からは「燃料となるごみや汚泥の安定した回収量の確保ができるのか」などの質問があり、市農林水産部の岩下幸司部長は「現状の収集可能量で算定し、今後どのぐらい集められるかを関係課と調整したい。将来予測はしっかりと行いたい」と説明した。 

 協議会では、堆肥の原料となる家畜ふん尿不足が課題となっている市の堆肥センターについて、畜産農家の家畜排せつ物の適正な処理ができていない要因を指摘、今後は農家に対して市と県が適切な処理を求めていく方針を確認した。

 また、市が直営で家畜ふん尿の収集を行い、同センターには堆肥製造業務に集中させることで堆肥製造工程を見直し、安価な堆肥提供に力を入れ、再生を図ることにしている。

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