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石垣RCが創立55周年 記念式典で社会奉仕を誓う

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地域への社会奉仕などについて確認した石垣ロータリークラブの創立55周年記念式典=20日夕、ホテル日航八重山

 石垣ロータリークラブ(新賢次会長、RC)の創立55周年記念式典と祝賀会が20日夕、市内ホテルで開かれ、日本最南端のクラブとして地域への社会奉仕と国内外RCとの交流促進を誓った。新会長は「本年度のクラブテーマは奉仕・天資と文化。クラブ内の連携強化で社会の目に見える形で社会奉仕活動を目指したい」と述べた。

 式典には友好クラブや他地区のクラブ会員など200人近くが参加。1990年に友好クラブを締結した台湾の台東区RCの葉振東(イェ・ツェンドン)会長と2014年に締結した台北大同RCの劉國輝(リウ・グオフイ)会長も出席した。

 葉会長は「創立55周年は姉妹クラブとして私たちも誇りに思う。今後も協力し合い、絆を強く持ち、ロータリーの精神を広げよう」とあいさつした。

 式典に先立つ55周年記念公開例会では、石垣市観光アドバイザーの谷口正和氏が石垣の文化経済を考えるプログラムについて講話を行った。

 式典では20年以上在籍した次の5氏を表彰した。

 漢那憲仁、米盛博和、宮城隆、金城力、上勢頭保


自主防災会の役割重要 災害に強い地域づくりを

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北部地区防災フェアで、防火水槽から小型ポンプでくみ上げ、消火する訓練を行う石垣市消防団第8分団のメンバーら=20日午後、伊原間公民館前

 自助、共助、公助の連携と自主防災力の向上を目的とした北部地区防災フェア(主催・石垣市消防署伊原間出張所、市消防団第8分団)が20日午後、伊原間公民館で行われた。同地区での防災フェアは2013年以来2度目。北部地区13自主防災会のメンバーや住民らが参加し、訓練や実験、展示、講演などを通して防災の知識と技術を学んだ。

 伊原間出張所(黒島智幸所長、9人)は、昨年7月から1班2人の3交代制から1班3人体制に移行したことに伴い、救急搬送業務を単独で行えるようになったが、本署の救急車に患者を引き渡す従来のドッキング方式に比べ、出張所の隊員が不在となる時間が長くなっている。このため、空白時間に対応する消防団や自主防災会の役割が重要視されているという。

 フェアでは自主防災組織の放水体験、公民館女性部の炊き出し訓練、女性をメンバーとする消防団第4分団の防災教室などが行われ、各防災機関による展示もあった。

 北部地区の消防団第8分団(辻輝明団長、19人)は、伊原間出張所の職員が救急搬送業務で不在となった場合に備え、防火水槽から小型ポンプで水をくみ上げて消火する訓練を実施。

 辻分団長は「出張所が病院に搬送している間に火災が発生することも想定され、分団としても対応できるよう準備しておかなければならない。(市街地から遠い)北部地区では特に団員を増やさなければならない」と気を引き締めた。

 伊原間の自主防災会長を務める多宇司公民館長は「初めて見る資機材もあった。高台に避難する訓練は行っているが、資機材を体験するよい機会になった」と話した。

 黒島所長は「今後も積極的に訓練に参加してもらい、災害に強い地域づくりに努めたい」と語った。

ああー、八重農一歩及ばず

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 ▽…八重農が宜野湾市立野球場で行われた高校野球春季大会の1回戦に登場した。対戦相手の沖縄工は、沖縄本島の高校とあってスタンドは多くの応援団が駆けつけにぎやか。接戦となった試合は延長にもつれ込み、八重農は一歩及ばなかったが、スタンドからの後押しがあれば2回戦進出もかなったかも。

 ▽…12人の観光関係者らが意見を交わした第2回石垣の未来を考える市観光プラットフォーム会議。参加者には移住者も多く、入域観光客数100万人達成の理由について話し合う中、それぞれの移住体験にも話題が及んだ。移住・定住者の増加は地域創生の大きな目標でもあり、須藤圭亮企画部長も興味深そうに聞き入っていた。

 ▽…サンゴの養殖・移植を体験プログラムとして事業化しようと行われている「3935(サンキューサンゴ)プロジェクト」。石垣市が地方創生事業の一環で実施しており、この日は同プロジェクトを実施している特定非営利活動法人のメンバーらが報道陣に養殖・移植方法を丁寧に説明。雑誌社などの取材もあり、周知啓発に期待したい。

8月のリオ五輪に向け、各競技の日本代表…

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 8月のリオ五輪に向け、各競技の日本代表選手が続々と決まる中、自転車ロードレースの日本代表に石垣市登野城出身の新城幸也(31)=ランプレ・メリダ=が選ばれた。4年前のロンドン五輪に続き2大会連続の選出だ。浦添市出身の内間康平(27)=ブリヂストン・アンカー=も代表に選ばれ、県勢が五輪出場2枠を独占した▼新城は、前回の五輪では48位に終わったが、リオに向けては「内間選手とのチームワークでメダルを目指す」と抱負を語った▼2月のカタールのレースで落車し、左脚大腿(だいたい)骨骨折の大けがを負い、現在、リハビリ中。回復具合が心配されるが、日本代表の医師団の検査、診察で「十分間に合う」と判断された▼自転車競技では、石垣市大浜出身の新城雄大(20)=エカーズ=も国内で頭角を現しており、少々気は早いが、4年後の東京五輪選考の良きライバル、もしくは八重山からの同時選出にも期待が膨らむところだ▼リオ五輪には、水球で市出身の棚村克行(26)が正ゴールキーパーとして出場が決まっている。小さな石垣島から同一大会で2人の五輪選手誕生は初の快挙だ▼リオ五輪にはこのほかに、サッカー男子や陸上競技など、石垣島で合宿した各競技の選手たちも出場する。親しみを持って観戦ができそうだ。(下野宏一)

31日に銀座店オープン ティーラ・アース

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島産材を使ったディスプレーで全国へ石垣島らしさを発信する平良静男代表取締役社長(右)とうえざと木工の東上里和広代表取締役=18日午後、うえさと木工

 石垣島の自然をモチーフにしたオリジナルジュエリーを扱う㈲ティーラ・アース(平良静男代表取締役社長)は、31日に開業する銀座エリア最大級の「東急プラザ銀座」に常設店をオープンさせる。東京出店は伊勢丹新宿店に続き2店目。ディスプレーには島産材を使い、製作を担当した㈲うえざと木工(東上里和広代表取締役)も「石垣島らしさ」の全国発信に期待を寄せる。

 東急プラザ銀座は、銀座の新たなランドマークを目指す商業施設。地下2階、地上11階の13フロアに125店舗が出店。ティーラ・アースは4階に出店する。平良代表取締役社長は「ブランドを通して石垣島の良さを伝えたい」と、石垣発のブランドにさらに磨きをかけたい考え。

 同社は2005年に石垣本店を開業させた当時から同木工と付き合いがあり、銀座出店に備えて、昨年12月ごろから島産材のヤラブやタブノキ、ソウシジュを使ったディスプレーの準備を進めてきた。

 同木工は数年前から島産木材の島外展開を模索しており、東上里代表取締役は「石垣島の木材は南国特有の表情(木目)が豊かで、力強さもある。島外への流通はコスト面などで難しい部分はあるが、石垣島にもいい木材があるということが全国に広まれば」と期待する。

 平良代表取締役社長は「ジュエリーだけでなく、ブランドの本質を見てもらうために島産材の使用を決めた。ディスプレー一つでも自信をもって勧められる」と話している。

文科大臣賞を初受賞 西表ヤマネコク、活動まとめ高評価

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川満栄長竹富町長(左端)に文部科学大臣賞の受賞を報告した西表ヤマネコクラブの石田うみ君(左2人目)と竹内崇馬君(同3人目)=21日午後、竹富町役場町長室

 上原小学校と船浦中学校の児童生徒18人でつくる「西表ヤマネコクラブ」がこのほど、日本環境協会の「こどもエコクラブ全国フェスティバル2016」の壁新聞部門で文部科学大臣賞を初受賞した。西表ヤマネコクラブは、町のイリオモテヤマネコ発見50年記念事業やヤマネコパトロールへの参加などの活動をまとめた作品が評価された。

 壁新聞部門には全国163のこどもエコクラブから合わせて244枚の応募があり、文科大臣賞と環境大臣賞、日本環境協会賞に1クラブずつ、特別賞に4クラブを選び、20日に都内で授賞式を行った。

 ヤマネコクラブは、イリオモテホタルやオオシママドホタルの生態調査、河川の水質調査、ビーチクリーンなどヤマネコ以外の活動も壁新聞に盛り込んだ。

 同クラブの石田うみ君(船浦中2年)と竹内崇馬(しょうま)君(同1年)は21日午後、代表サポーターの池村久美さんとともに竹富町役場で川満栄長町長に受賞を報告した。

 石田君は「努力が報われてうれしかった」と話し、竹内君は「授賞式では発表があり緊張したが、活動の内容をきちんとと伝えられた」と納得の表情。

 川満町長は「受賞は日々の活動の結果。今後も活動を継続してほしい」と期待を寄せた。

サンゴ移植、今月まで 石垣島周辺で5000本

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養殖したサンゴの苗を移植する「3935プロジェクト」(同プロジェクト実行委提供)

 石垣市が地方創生事業の一環で実施している「3935(サンキューサンゴ)プロジェクト」(特定非営利活動法人観光事業活動研究会、八重山漁協共催)は今月中に南ぬ浜町前の海域など石垣島周辺で5000本のサンゴ移植を終える。21日午後、南ぬ浜町の事業所で苗づくり作業を報道関係者に公開した。移植は、ステンレス製のワイヤで人工基盤に固定した養殖サンゴを水深5㍍ほどの地点に設置して行われている。

 同プロジェクトはサンゴ保全活動から新たな観光事業を創出するのが目的。国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)を活用している。

 サンゴの養殖・移植を、観光客や小学生などを対象にした環境教育体験プログラムとして実施。本年度は同交付金約4900万円を投じ、15年度は100人以上、16年度は500人以上の参加を見込む。

 移植に使う苗は八重山漁協観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班が養殖した苗を提供しており、同班の野里盛一さん(58)=崎枝=が技術を指導。移植する海域も同班の協力を得て選定している。

 NPO法人観光事業活動研究会の後藤勝之専務は「海を仕事の場、生活の場としている観光事業者と漁業者が一緒に海の環境を良くしていくことができればと考えている。3年後には(移植した)サンゴの産卵ツアーなども行えるようになる」と期待する。

感慨深いものに

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 ▽…中山義隆石垣市長に第3次市男女共同参画計画案を答申した石垣市男女共同参画会議の辻野ヒロ子会長。1993年に潮平俊さんらが中心となって第1次計画策定に関わった際、辻野会長も石婦連副会長として携わったという。94年から辻野会長は市議として男女共同参画社会の実現に向けて取り組んできただけに、3次計画の策定には感慨深そうだった。

 ▽…今月28日に陸上自衛隊沿岸監視隊が発足する与那国島。監視隊に所属する隊員が22日までに続々と現地入りした。町内は、自衛隊の大型車両が行き交うなど、配備間近の慌ただしさ。隊員と家族らは引っ越し作業を行ったり、集落内を見て回ったり。地域に溶け込もうと、積極的にあいさつする隊員もいた。

 ▽…卒業パーティーの余剰金を母校に寄付した76期卒業生。実行委員長の登野城吉慶さんは「いろいろとトラブルもあり、時間通りスタートできなかったが、思った以上に集まってくれた」と感謝。市内のホテルで開催した他校の卒業生からは「体育館でやるの」と小バカにされたというが「楽しければ場所は関係ない。時間も1時間半延長した。ホテルなら延長料を取られる」と後輩たちにも体育館開催のメリットを力説。


市長は恣意的か意図的か

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 ■恣意的?な第三者委構成

 

 今月初めの本紙に石垣市の新庁舎建設位置をめぐり、中山市長は建設位置を検討する第三者機関の委員構成などで、「恣(し)意的」に「現地建て替え」を画策したなどと罵倒(ばとう)するような長文の投稿があった。

 住民投票で自らの主張通り「高台移転」が決まったにもかかわらず、自分の意見を聞き入れなかった市長へのいらだちもあるのか、「中山市政は市民不在で民意と乖離(かいり)」「中山市長は狡猾(こうかつ)で危うい政治体質」などと激しく批判している。

 そこで果たして中山市長は恣意的だったかどうかだ。投稿者が指摘するように、市長が第三者機関の委員に現地推進派を多用し、緊急防災・減災事業債の開示もわざと遅らせていたとするなら、それは「恣意的」でなく、「意図的」だったということだろう。

 なぜなら恣意的とは「その場の思いつきで行動する」とか「好き勝手に物事を解釈する」の意味があり、意図的は「明確な目的・意思を持って行動する」の意味があるからだ。

 

  ■自衛隊配備対応も意図的

 

 中でも防災・減災事業債は、2013年12月に成立した国土強靭化基本法に基づくもので、翌年に各市町村に通知されていた。しかし石垣市でその存在が明らかになったのは、議員が先進地視察後の15年3月議会と一般の投稿によってであり、大きく遅れた。

 緊縮財政の石垣市にとって市の財政負担を大きく軽減する同事業債は極めて重要だが、その存在の公表が遅れたのはやはり意図的だったのか。

 だとするなら現在、石垣市で市民を二分する大きな問題になっている自衛隊配備問題でも、中山市長の対応に疑念を持たざるを得ない。それは市長が「広く市民の意見を聞いた上で判断する」と強調しても、基本的に安倍政権と一体で、多くの国民が反対した安保法制にも、辺野古新基地や自衛隊配備にも積極的賛成の立場にあるからだ。

 そこから考えると自衛隊情報の少なさ、3度のPAC3受け入れ、反対派住民に対する副市長対応、住民投票への否定的見解|など市長の一連の対応は「配備ありきの意図的」対応と疑念を持つ市民は少なくないだろう。

 

 ■市長はなぜ住民投票に難色?

 

 ▽情報はあえて防衛省に積極的に求めず▽PAC3配備も軍事専門家は、それはミサイルでなく「人工衛星」と指摘するが、自衛隊配備への地ならしで積極的に利用▽賛否の対応は、誘致派とは気脈を通じており、反対住民とは強いて会うことを避けている▽住民投票への今回の難色は、逆の結果が出た市庁舎建設の二の舞いを恐れてのこと|などというようにだ。だとするならそれは狡猾な権力の乱用だ。

 すべてがベールに包まれた「秘密主義」の自衛隊配備で、戦争に巻き込まれる不安や観光への影響などを訴える市民は多いが、配備しなくて生活に困ると訴える市民は多くないだろう。

 市議会自民党は数の力で反対意見を切り捨てた。反対市民も含め5万市民代表の市長は、防衛省に細かな情報開示を求め、住民投票も受け入れるなど積極的に疑念を払い、その上で堂々と市民が納得する判断をするべきだ。

石垣島では先日、全国に先駆け八重山の海び…

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 石垣島では先日、全国に先駆け八重山の海びらきが宣言され、日本最南端の夏到来をアピールした▼今年も国内外から多くの観光客が訪れ、自然豊かな八重山の地を満喫することだろう。平凡な民主国家に生きる幸せをかみしめたいこの状況は将来も続くのか、先行きを懸念する昨今のふるさとの政治情勢である▼安倍政権は22日、戦争のできる国づくりに道を開いた安全保障関連法を29日に施行する政令を閣議決定した。これにより、日本と密接な関係にある他国への攻撃で「存立危機事態」が生じたと認められれば、集団的自衛権の行使が認められる▼この安倍政権と似たり寄ったりなのが今の石垣市の政治状況ではないか。市議会は陸上自衛隊の配備計画をめぐり、18日の定例会最終本会議で誘致賛成派の請願を継続審議とし、一方で反対派の請願、陳情は不採択とした▼足元の苦境と闘う人々の気力は明日への展望から生じる。まさに市議の器量が問われる重要な局面だったにもかかわらず突っ込んだ議論もなく、与党だけで賛成派の請願が採択された。与党をぐるり見渡せば陸自誘致に前向きな人ばかりである▼日本最南端の地域が国防を担うかどうかが問われている。だれもふるさとを戦場にしたくないはずだ。ならばその火種を止める者になろうではないか。(鬚川修)

田植え実習に汗流す 八重山農林高校アグリフード科

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田植えを行う八重農アグリフード科の2年生ら=22日午前、八重山農林高校の校内水田

 八重山農林高校(渡久山修校長)のアグリフード科2年生22人は22日午前、校内農場の水田約660平方㍍で田植え実習を行い、ひとめぼれと、もち米の苗を植え付けた。

 生徒らははだしで水田に入り、くるぶし辺りまでつかりながら中腰で行う田植え作業に、時折きつそうな表情を浮かべながらも集中して取り組んだ。

 同授業は、生産から加工までを行う6次産業化を実践する総合学習の一環で、この日植えた苗は7月に収穫し、みそや米粉パンなどに加工して12月に開催される農業祭で販売する。

 田植えは昨年、36年ぶりに水田ができたことで復活、200㌔の稲を収穫した。

陸自駐屯地4月24日に開設 与那国

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4月24日に開設される予定の陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地。急ピッチで工事が行われている=22日午後、久部良近くの南牧場

 【与那国】南牧場で建設工事が行われている陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地は、4月24日に開設されることが分かった。陸自西部方面隊が同日、開設記念行事を行う。同隊は22日、今月28日の監視隊発足に向け隊員160人全員の与那国島への移動を完了した。隊員らは今後、駐屯地の開設に向け、装備機材を搬入するなど準備を進めていくものとみられる。

 駐屯地の施設は現在、開設に向け急ピッチで工事が行われている。施設の開設後、監視隊の具体的な活動が始まる見通しだ。

 駐屯地を囲むフェンスには与那国防衛協会、八重山防衛協会、沖縄県防衛協会の3団体が「祝 陸上自衛隊与那国駐屯地開庁 与那国沿岸監視隊新編」と書いた横断幕やのぼりを設置して歓迎ムードを演出。一方、集落内には反対派が掲げた横断幕やのぼりも残っている。

 監視隊に配置される隊員は民間機や民間船で現地入り。22日午後には、陸自の輸送用ヘリコプターが与那国空港に到着、隊員20人余りが荷物を運び出していた。

 この日までに与那国入りした隊員と家族は祖納地区の官舎や民家、独身・単身の隊員は駐屯地の仮宿舎に入居、引っ越しを行った。自転車や徒歩で集落内を散策して地理を確認する隊員や、官舎の駐車場などで遊ぶ子どもたちの姿がみられた。

 町は、隊員と家族の住民登録をスムーズに行うため、同日から2日間の日程で町複合型公共施設に臨時の受付場所を開設。町によると、この日だけで70世帯127人が転入手続きを済ませ、住基台帳に基づく町人口は2月末現在の1490人から1617人に増えた。

 妻とともに手続きを終えた隊員の一人は「まだ町民になった実感はないが、早く地域に慣れるようにしたい」と話した。

アクシデントにも笑顔

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 ▽…平久保小学校からたった一人の卒業生、友利伊楓君が巣立った。進学先の伊原間中学校では、恵まれた体格を生かそうとバスケットボール部に入部することにしている。式終了後は、体育館から校門まで出席者が花道をつくり、門出を祝った。しかし、途中で花道を作っていた人の腕が友利君の鼻に当たってしまうアクシデントも。友利君は鼻血を押さえながら、「これもいい思い出です」と笑顔で学び舎を後にした。

 ▽…八重山ビジターズビューローが関東からの修学旅行誘致に力を入れている。23日夜の歓迎セレモニーであいさつしたANA販売計画部の田部敏之副部長によると、東京から教育旅行に行く生徒は約100万人おり、このうち45万人が沖縄となっているが、八重山はまだまだという。八重山の存在が知られていない側面もあることから、今回のような取り組みでぜひ売り込みを。

 ▽…小学校の卒業式シーズンがピークを迎えた。式では、普段はなかなか言えない両親への感謝の言葉を語る卒業生の姿もあり、涙ぐむ保護者も。娘が八島小学校を卒業した30代の男性は「子どもの成長は喜ばしいが、親離れしていくのは寂しい。中学生になっても一緒にお出かけしてくれるか心配」と苦笑した。

竹富島でデイゴ開花 昨年より1カ月遅く

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真紅の花を咲かせたデイゴ=22日、竹富島

 【竹富】県の「美ら島おきなわ名所百選」に認定されている「竹富島のデイゴ並木」で、色鮮やかな深紅の花が咲き始めている。県花デイゴは南国沖縄の象徴。同並木は、竹富東港から集落へ向かう通称・桟橋通り沿いに続いており、来島の記念に写真に撮る観光客の姿も見られる。

 同並木のデイゴ開花は、昨年より1カ月ほど遅く、花芽も少なめ。69本のデイゴのうち、これまでに23本で開花した。

 島内では2010年1月に「竹富島のデイゴを救おう実行委員会」が発足し、県内でいち早く薬剤の注入によってデイゴヒメコバチの被害からデイゴを守る活動が行われている。ことしの薬剤注入は6月ごろを予定している。

 毎年、調査に参加している同会の亀井保信事務局長は、昨年2度にわたって襲来した台風の影響で開花がかんばしくないとみており、「ことしは残念だが、デイゴの花が少ない年は台風も少ないと言われるので前向きに明るく考えたい」と話した。

 上勢頭篤竹富公民館長は「薬剤注入後、順調に咲いてきたが、『デイゴの花は連続で咲かない』と昔から伝えられている。観光客の皆さんには来年またきれいな花を見に来てほしい」と話した。(三浦彰徳通信員)

〝地域に役立てて〟 文化祭収益でふるさと納税

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ふるさと納税への寄付で中山義隆市長から感謝状を受け取った八重山商工高校定時制生徒会の仲地健心会長(中央)と玉城龍一君=23日午後、市長室

 八重山商工高校定時制生徒会の仲地健心会長(2年)と役員の玉城龍一君(同)が23日午後、石垣市役所に中山義隆市長を訪ね、昨年12月に開催された同校の第11回文化祭の収益金の一部5万1102円をふるさと納税として寄付した。市側は同校生徒会に感謝状を贈った。

 同定時制は3、4年生の課題研究の授業で地方創生について調べ、生徒たちはふるさと納税がまちづくりに活用されるのを知ったことから、今回の寄付を決めた。

 同文化祭で、定時制はアイスクリームやシュークリーム、タコスなどを販売。寄付は1日に卒業した元生徒会長の玉城薫さんの希望でもあり、仲地会長は「自分たちが寄付することでふるさと納税のPRになってくれればうれしい」と話した。

 中山市長は「日ごろから仕事と勉学に励んでいる皆さんのおかげで石垣の未来は明るくなっている。いただいた寄付金は島の将来のために活用したい」と述べた。


大きな夢胸に巣立ち 22校で455人卒業

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卒業証書とエークが授与された八島小学校の卒業式=23日午前、八島小体育館

 郡内小学校の卒業シーズンがピークを迎えた23日、八重山特別支援学校を含む22校で合わせて455人が母校を巣立った。このうち、八島小学校(吉濱剛校長)では、吉濱校長が卒業生47人に卒業証書を手渡し、「努力に勝る天才なし。決して諦めないという強い気持ちで中学で活躍してほしい」とあいさつ。同校の伝統行事「ハーリー体験」にちなみ、サバニのエーク(かい)も贈った。仲山久紀市教育委員長と大道夏代PTA会長は祝辞を述べた。

 在校生は「贈る言葉」で卒業生との思い出を群読し、「6年生の皆さんがつないだ八島小の伝統をしっかり受け継いでいきます」と送辞。卒業生の「門出の言葉」では、具志堅武琉君(12)が両親への感謝の言葉を述べ、「中学校では自分で考えて行動し、何事にも挑戦できる人になります」と誓った。

 卒業生は式後、在校生や保護者らが花道をつくる中、母校を後にした。

ビジターズビューロー初の現地視察会を実施

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八重山ビジターズビューローとの意見交換会に参加する教育旅行担当者ら=23日夜、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 一般社団法人八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆石垣市長、YVB)は23日、全日本空輸(ANA)や日本旅行と連携し、関東の私立高校15校の教育旅行担当者18人を4日間の日程で初めて招き、現地視察会を始めた。「見る」「学ぶ」「体験する」をテーマにさまざまなメニューを紹介し、2018年度以降の修学旅行の実現につなげていく。

 YVBによると、八重山への教育旅行は年間80校程度で9割が関西から。このため関東の需要を掘り起こそうと、羽田−石垣間で一度に300人以上を運べるANAの中型機(335席)を活用して修学旅行を増やしたい考えだ。

 現地視察会は本年度の八重山修学旅行強化事業の一環として実施し、石垣、西表、由布、竹富、小浜など各島のコースを用意。沖縄本島にはない魅力や体験を伝えられるかがポイントとなるという。

 現地視察会初日の23日夜には市内ホテルで歓迎セレモニーがあり、中山市長は八重山諸島の自然、文化、芸能の魅力を紹介し、「八重山は修学旅行の候補地として適地。民泊を含めて受け入れ態勢をつくる。島を見、島に触れてもらい、ぜひ八重山に決定してもらいたい」、YVB八重山教育旅行誘致委員会の兼島英樹委員長は「八重山ではいろんな体験ができる」とそれぞれPR。

 ANA販売計画部の田部敏之副部長は「八重山には東京から修学旅行はまだ少ない。八重山は魅力的な修学旅行地で、わが社は一挙に300人余を運べるなど、環境は整っている」と強調した。

地域情報の発信メリット

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 ▽…川原公民館に石垣市防災無線の拡声器が整備され、24日から運用が始まった。公民館敷地内に設置されるのは今回で18カ所目。公民館に設置した場合、拡声器とつながるマイクがあるため、これを使って地域の情報を放送することができるというメリットが。定期的に使用されることで不具合がないかどうか確認できるため、市にとっても一石二鳥。

 ▽…竹富町自然保護審議会で、蚊を媒体とする感染症のジカ熱が話題になった。10月の世界のウチナーンチュ大会には、ジカ熱の感染が確認されている南米からも多くの参加が予想され、県内での感染を懸念。同じく蚊を媒体としたデング熱感染が確認された代々木公園では殺虫剤が散布されたこともあり、委員からは「西表で殺虫剤が散布される事態にならないことを願う」との発言も。

 ▽…障がいのある娘のためにと放課後児童クラブをつくった竹内妙子さん。対応可能であれば障がいのある児童も受け入れることにしており、「まずは問い合わせてほしい」と話している。開所に向け、助言した沖縄新事業支援機構の嘉数博仁さんは「昔は地域が学童だった。隣の家との垣根もなく、互いの面倒を見合う関係があったが、今はなくなってきている」と寂しげ。地域の再構築が必要かもしれない。

昨年1月、お隣の宮古島市で、伊良部大橋が…

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 昨年1月、お隣の宮古島市で、伊良部大橋が開通した。全長3540㍍、新北九州空港連絡橋を上回り、通行料金を徴収しない橋としては日本最長。宮古の新観光名所として、人気を集めている▼昭和49年にその架橋要請活動が始まったというが、その6年前に石垣市でも竹富、嘉弥真、小浜を経由して西表島まで結ぶ「夢の懸け橋構想」があった。元石垣市長が琉球新報社の新年号で打ち出した▼先日、元市長・石垣喜興氏と元第一助役・牧野清氏(いずれも故人)の第三次沖縄振興計画策定に向けた要請書を入手した。その内容が実に興味深い。5島のリーフに総延長33㌔㍍の海上道路を建設するというものだ▼興味深いのは、橋ではなく、防波堤を造ってその上に道路を開設するという手法。架橋だと交通量など行政上の理由づけが難しかったのかもしれない。あるいは、明和大津波を研究していた牧野氏の防災対策が盛り込まれていたのかも知れない▼また、構想では西表での水力発電や石垣市と竹富町の合併などを挙げ、リゾート観光という表現も。離島苦解消のメリットを強調しているが、サンゴ破壊や環境汚染、漁業問題、船会社経営悪化などデメリットも指摘している▼いまではリーフ埋め立てなど考えられないが、当時としては斬新的な発想だった。(黒島安隆)

7月に動植物の名簿作成 竹富町

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特定希少野生動植物の選定基準などについて意見を交わした第3回竹富町自然保護審議会=24日午後、大浜信泉記念館

 世界自然遺産登録に向けて、竹富町の野生動植物の保護規制を強化する町自然環境保護条例の改正について話し合っている町自然保護審議会(会長・横田昌嗣琉球大学理学部教授、委員15人)の第3回審議会が24日午後、大浜信泉記念館多目的ホールで開かれ、特定希少野生動植物や指定外来生物の選定基準などについて意見を交わした。審議会では7月上旬ごろまでに選定種のリストと条例改正案をまとめることにしており、町は7月中旬から8月中旬にかけて住民説明会とパブリックコメントを実施し、9月定例町議会に改正案を上程する方針。

 審議会では、各島で動植物の生息状況が異なることから、特定希少野生動植物の選定について「特定の島では少ない種が、町全体としては少なくない場合はどうすべきか」などの意見があり、各島で希少な種は「希少野生動植物」とし、町全体で希少な種は「特定希少野生動植物」と区分する提案があった。

 指定外来生物については、環境省のレッドリストや県の沖縄と自然のレッドデータブックなどを参考に選定していく考え。

 副会長を務める環境省自然公園指導員の森本孝房氏は「生態系だけでなく、農業など人の生活にも影響のある外来生物についても考慮してもらいたい」と述べた。

 横田会長は「さまざまな課題や住民の意見もある。住民の意見を聞きながら自然保護条例として対応できるものと他の所管で扱うべきものとを考え、改正に向けて取り組んでいきたい」と話した。

 条例が改正された場合の監視体制の確立や地域住民、観光客への周知徹底を求める意見もあった。

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