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県営バンナ公園へ行くとウオーキングで汗を…

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 県営バンナ公園へ行くとウオーキングで汗を流す人々に出会う。体力づくりやダイエット、美容などそれぞれ目的は違うと思うが、毎日決まった時間に訪れる人も少なくない▼日課になっているのだろう。日差しの強い夏場は、朝夕の時間帯がピーク。夫婦や親子、友人同士で懸命に歩いているし、ジョギングを楽しむランナーも目につく。これほど街から近く、景観に恵まれた自然公園は県内ではバンナ公園だけ▼沖縄県民は、なかなか歩かない。他府県のように通勤で電車に乗り、駅の階段を上り下りする機会は少ないし、どこへ行くにも、移動手段は車やバイクだ。このような生活だと、運動不足で肥満が増えてくる▼連動して生活習慣病も増加し、病院に通う人も増える。街を歩けば、食欲をかきたてる看板が目立つ。悪循環が止まらず、全国長寿ランキングで、沖縄県は大幅に後退した。特に男性の落ち込みは激しい▼家族が指摘しても「だからよー」とかわす。医師に言われてはじめて、運動を始めるという人もかなりいるだろう▼この状況を改善するため、市健康福祉センターからバンナ公園南入口まで、ウオーキングルートが整備される。足に優しい舗装で市民の利用を促す。大勢が活用し、体力づくりを心がけてほしい。(黒島安隆)


3年ぶりに”卒業駅伝”仲良くゴール 西表小中

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中学校の卒業生が担任らとともにゴールした西表小中学校PTA体育部の卒業駅伝=14日、同校正門前

 【西表】西表小中学校PTA(崎原健会長)の体育部(荒木和友体育部長)による「卒業駅伝」が14日、同校正門前を発着点に干立・祖納集落を走るコースで3年ぶりに開催された。たすきは卒業生の保護者が手作りし、在校生らが中学校の卒業生4人に宛てて書き込んだメッセージ入り。4人は担任らと手をつないでゴールし、大きな拍手を受けた。

 児童生徒は4チームに分かれて出場し、PTAと青年会も参加。

 地域の高齢者もコース沿いに陣取り、PTAが用意したぜんざいで体を温めながら声援を送った。

 走り終えた子どもたちは体育館でPTAが前夜から準備していたカマイ(イノシシ)そばなどに舌鼓。卒業生は「最後にみんなとたすきをつなげてよかった」「いい思い出ができた」などと笑顔だった。(曽根田容子通信員)

幸也の五輪出場に両親歓喜

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新城幸也選手の2大会連続五輪出場について話す父親の貞美さん(右2人目)とるみ子さん(その左)。左端は新城幸也八重山後援会の平田勝男会長、右端は八重山自転車競技連盟の長谷川毅彦会長=17日午後、登野城の新城さん宅

 新城幸也選手が2大会連続の五輪出場を決めたことについて、父親の新城貞美さん(61)は17日午後、石垣市登野城の自宅で「代表に選ばれてほっとしている。2月に骨折して心配していた。先を見通しての選出だと思う」と喜びを語った。母親のるみ子さん(56)は「弱音を吐かない子。うまくいってるとしか言わない。骨折しているのに選んでもらえてうれしい。皆に支えられているんだなとあらためて感じた」と感極まった表情をみせた。

 2人はマスコミからの電話で幸也選手の代表選出を知り、貞美さんは「幸也はロンドン五輪が終わった直後から、次も出ると断言していた。計画通りやってきたことが実を結んだ」と安堵(あんど)の表情。

 ともに代表に選ばれた内間康平選手については「いろんなレースで一緒に走り、気心も知れている。同郷の2人なのでやりやすいのでは」と期待を寄せる。

 貞美さんは2月19日に東京で幸也選手を見舞っており、「大きなけがをして、落胆していると思ったら、明るく振る舞っていた。前向きにリハビリに取り組んでいた」と話した。

 八重山自転車競技連盟の長谷川毅彦会長は「実力的には当然。けががあって心配していたが、決まってよかった。五輪では本人が納得のいく状態で臨めることを祈っている」と話した。

 新城幸也八重山後援会の平田勝男会長は「ロンドンは22人で応援に行った。早めに調整して祝賀会を開催したい」と述べた。

反対派請願、陳情不採択 推進派、請願は継続審議

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自衛隊配備推進派の請願の継続審議を賛成多数で採択した総務財政委員会=17日夜、議員協議会室

 石垣島への自衛隊配備をめぐり、石垣市議会総務財政委員会(平良秀之委員長、委員8人)は17日、議員協議会室で推進派と反対派の双方が提出していた請願1件ずつと平得大俣地区への配備に反対する陳情1件を審議し、反対派の請願と陳情を委員長を除く7人の挙手で採決し、賛成少数(賛成3)で不採択とした。推進派の請願は賛成多数(賛成4)で継続審議となった。討論はなかった。18日の最終本会議では今回の結果が報告され、採決する。

 反対派の請願・陳情には宮良操、福島英光、石垣涼子の3氏が賛成。推進派の請願の継続審議には石垣亨、我喜屋隆次、東内原とも子、長山家康の4氏が賛成した。

 審議では石垣涼子氏が「これから求める情報開示のなかに、地域住民の不安要素を払拭(ふっしょく)する内容があるのならば、説明を聞いたうえで審議してはどうか」と発言。

 石垣亨氏は「反対派は説明があろうが、なかろうが聞く耳を持たないという態度を明らかにしている。説明を聞いたうえで審議するというものとは大きな違いがある」と述べた。

 推進派の請願は、自衛隊配備を求める石垣島自衛隊配備推進協議会(三木巌会長)が昨年11月に提出。12月定例会の総務財政委で継続審議となっていた。三木会長は「市民に広く理解してもらうため、丁寧に説明していくだけ。まずは対話をしてほしい」と述べた。

 石垣島への自衛隊配備を止める住民の会(共同代表・上原秀政、下野栄信、仲座初枝)はことし2月26日に配備の中止を求める請願を提出した。下野共同代表は「とても残念。もっと慎重に審議してもらいたかった。配備が決まるわけではない。これからも反対を訴え続けていきたい」とした。

 開南(川平重治館長)と嵩田(金城哲浩館長)、於茂登(嶺井善館長)の3公民館は今月4日に同地区への配備中止を求める陳情書を提出した。嶺井館長は「説明会が開かれれば、自衛隊配備を受け入れる準備としての既成事実をつくってしまいかねない。どれぐらいの面積でどんな配備なのか肝心なところが説明されないものを受け入れるのは理解できない」と話した。

 「昔の人はすごい」と感心

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 ▽…字石垣の「石垣村の星見石」(仮称)を視察した石垣市文化財審議会の委員たち。島村賢正委員によると、石の材質は琉球石灰岩で、「こんな形で残ること自体珍しい。恐らく倒れた状態の石を拾ってきて立て、星見石として使ったのではないか」と推測。市教委文化財課の職員は「よく探してきたなと思う。昔の人はすごい」と感心しきり。

 ▽…石垣市議会3月定例会が18日、閉会した。議長を除く議員21人全員が一般質問を行う異例の議会となったが、質問内容は主に「子育て支援」「貧困対策」「地方創生」など似通ったものが多く、後半の答弁は前日に聞いた内容ばかり。議員一人一人の質問時間は限られているので、同じ質問であれば最初の答弁を省いて再質問から入っても良さそうなものだが…。

 ▽…東日本大震災直後の2011年4月に陸上部を創部した福島市の東邦銀行。川本和久監督は支店も流され陸上部どころではないと思っていたというが、銀行側は「こんな時だからこそ」と創部に踏み切ったという。繰り返し放送される津波の映像に「海を見るのが嫌になっていた」という監督だが、初めて来た時の石垣の海のきれいさに救われたという。以来、何回も来島しているが「あの時以上の海の色はまだない」とか。

竹富町や与那国町の島々は今夏の7月以降

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 竹富町や与那国町の島々は今夏の7月以降、住民生活を圧迫している割高な物価負担がいくらかは軽減されそうだ▼それは県が2012年度から座間味や渡嘉敷など五つの島で実験的に実施してきた食品などに対する輸送費補助を新年度から石垣や宮古、久米島などを除くほとんどの小規模離島に拡大するためだ▼この「離島食品・日用品輸送費等補助事業」は酒・たばこ、玩具、スポーツ用品類などを除く食品や衣類、履物、日用品、医薬品、家電品などの生活必需品に限り、県と市町村が輸送費に助成するもの▼南・北大東島などは実証事業の結果、それまで本島に比べて平均で約4割も高かった物価が、輸送費補助で2割前後まで縮小したという。竹富町は石垣から、与那国町は本島と石垣からの輸送費に7月以降助成があるが、これにより各島々の厳しい暮らしはいくらかは緩和されそうだ▼石垣市では自民党サイドから「翁長県政は基地問題ばかりで離島振興策がおろそか」と批判が強いが、前知事の振興策はきちんと継承され、新たに与那国の光ケーブルや島たび助成など案外そうとも言い切れない▼またも繰り返された米兵暴行事件など基地問題は歴代知事の重荷だ。県政批判は当然あってよいが、一方で沖縄の「病根」除去には“恩讐(おんしゅう)”を超えるべきだ。(上地義男)

不採択は多数与党のおごり

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■誘致派の請願は継続審議に

 自衛隊問題で注目を集めた石垣市議会は17日、総務財政委員会(平良秀之委員長)で誘致賛成と反対の請願、それに候補地に隣接する開南公民館から出されていた反対の陳情を審議し、自衛隊反対の請願や陳情を不採択とした。一方誘致賛成派の請願は継続審議とし18日の本会議でも採決された。

 自衛隊配備問題は石垣市だけでなく、八重山全体の将来を左右する重大な問題でありながら、突っ込んだ議論はなく低レベルの議論に終始した。これで市当局や議会はいいのだろうか。賛成派請願だけの採択は理解に苦しむ。

 市長は自衛隊誘致の賛否の態度を明らかにしていないと言いながら「議会での議論や住民の意見を聞きながら判断したい。市議会の議論は賛否の判断材料となる」と答弁した。また、昨年11月の若宮防衛副大臣から提出された資料以外に情報は入手していない。情報が不足している。自衛隊に情報公開や自衛隊主催による説明会を求めていく−との答弁を繰り返した。

■市長、住民投票に否定的

 そのうえ、国防は国の専権事項であり、住民投票はそぐわないと否定した。耳を疑うような答弁だ。市民の情報はマスコミ報道だけだ。

 候補地とされた開南など隣接する地域にとって寝耳に水であったはずだ。突然降って湧いた問題に不安を抱くのは当然だ。静かで小さな公民館が二分されようとしている。由々しき事態だ。

 市は防衛局の求めに応じ資料を提供しているが、建設予定地に市有地が含まれるなど事前に市と調整したのではとの疑念さえ覚える。市は市民への情報提供と言いながら広報掲載はなしだ。出回っているのは、保守系市議が作成し団体名で出されている小冊子だ。資料の出典も明記されていない。これについてある週刊誌が「防衛省の使用規約に反した資料等の無断引用もあった」と報道している。事実だとすれば遺憾だ。

 石垣市は説明会を防衛省に求め、主催しないという。市の命運を国に丸投げするのが首長の役割であろうか。責任逃れだ。また、地方自治を忘れているのではないか。市長は国防は国の専権事項というが地方自治の精神に立ち返り、さらに、戦時中の町村役場の吏員の苦労やマラリア地獄、台湾疎開など八重山戦の教訓から学ぶべきだ。

 一般質問の前から議会では「反対派はいくら議論しても噛みあわないから決議したほうがよい」という与党議員の発言があった。意見陳述もさせず議論が噛みあわないから決議するというのはおごりであり不遜だ。問答無用の発言はファシズムに通ずる危険極まりないものだ。

■市民目線の議論すべき

 尖閣を引き合いに国会議員並みの国防論を展開した議員の発言は戦前の満州侵略を正当化し、鬼畜米英を叫んだその裏返しの嫌中韓としか映らない。対話を閉ざしてどうなるか。このような態度は積み上げてきた民間交流さえも壊しかねない。

 元自衛隊統合幕僚長は、自衛隊は国民の生命財産を守るのではない。国民を犠牲にしても国家体制を守るという趣旨を述べている。有事(戦争)が始まれば自衛隊は交戦し、住民を守ることへ手が回るはずがない。島しょでの離島奪還作戦など実施されれば島民は終わりだ。

 だからこそ「石垣市国民保護計画」などを踏まえた市民目線に立った議論が必要なのだ。議論もなく、不安を抱える市民の陳述も許さず誘致派の請願のみを採択し継続審議としたのは均衡を欠く汚点議会である。

市の待機児童0~2歳で170人 幼保連携の重要性確認

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保育所や幼稚園の利用定員などを確認した子ども・子育て会議=18日午後、市役所会議室

 第1回石垣市子ども・子育て会議(小倉隆一会長)が18日午後、市役所会議室で開かれ、幼稚園や保育所の利用定員などを確認した。

 市の待機児童(2015年4月時点)は、0歳児19人、1歳児115人、2歳児36人、3歳児23人、4歳児13人、5歳児0人の合計206人で、このうち、0~2歳で170人を占めている。

 会議では、0~2歳の小規模保育園の園児は、3歳以降はあらためて入園先を探さなければならないことから、小規模を敬遠し、その結果、待機児童が発生するケースがあることが報告され、小規模園を運営する委員からは「小規模園から連携施設にスムーズに移行できるよう行政が責任を持つと言っていたが、ほとんど機能していない」との指摘があった。

 17年度以降の利用定員については、0~2歳で児童数が不足することが予想されており、小規模保育などで公募し、定員確保を図る方針。

 また、利用定員の確保と並行して保育士の確保も求められている。

 小倉会長は「0~2歳児の小規模保育をちゃんと立ち上げなければ待機児童はなくならない。その中で幼保の連携をしっかりやっていく必要がある」と話した。


カジキ8本の積載可能 RACが新機材内覧会

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機体を見学した後、記念写真に納まる関係者ら=18日午後、与那国空港

 4月から与那国空港に就航する琉球エアーコミューター(RAC)の新機材Q400CC(カーゴ・コンビ、50人乗り)の内覧会が18日午後、与那国空港で行われた。外間守吉町長と町議、経済関係者ら25人が見学、「座席がゆったりしている」「貨物室が広い」などの声が上がった。

 JTAと同社の名渡山秋彦離島先島地区支配人によると、新機材は1号機が4月中旬から最終便の石垣→与那国→石垣、2号機が8月初旬から初便の那覇→与那国→石垣→与那国→那覇で就航する。これにより、与那国発の便は4便中3便が新機材となる。

 RACによると、貨物室は現行機材の2.5倍に当たる23.4立方㍍。カジキを入れる段ボール箱を効率よく積めるよう改造した。客室内も前の席との幅が88.9㌢と現行機材より14.9㌢広くなっている。

 与那国町漁協の嵩西茂則組合長は「スペース的にもいいくらいだと思う。高さも2㍍くらいあるので動かしやすく、効率よくカジキを積めると思う。重量の関係で変動があるということだが、最大8本積めるのもいい」と期待した。

与那国 陸自隊員の派遣開始

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那覇から与那国に到着し、自衛隊車両に乗り込む隊員ら=18日午前、与那国空港駐車場

 【与那国】沿岸監視部隊の配備に向け陸上自衛隊は18日、隊員の派遣を開始した。昨年から受け入れを進めている準備隊21人を除く139人が22日までに空・海路から現地入り。28日に同部隊が発足する。これに伴って家族94人も転入することになっている。

 この日の第1陣は同日午前9時すぎ、那覇発便で約20人が与那国空港に到着。与那国自衛隊協力団体が「陸上自衛隊の皆さま、ようこそ与那国島へ」と横断幕を掲げて歓迎、与那国防衛協会の金城信浩会長らや迷彩服を着た準備隊の隊員らが出迎えた。

 隊員らは大型車両2台に乗り込んで南牧場の駐屯地方面に向かった。単身・独身の隊員は同地内の仮宿舎、家族連れの隊員は祖納に新築された宿舎(18戸)に入居する。このほか、宿舎が足りないため、祖納と久部良の民家も賃貸する。

 空港で隊員を出迎えた金城会長は「長年の夢がきょう実現した。日本の平和と安全を最西端の地で守ってもらいたい。配備に伴って自衛隊に関係する仕事もでてくるだろう。農業や漁業の活性化にもつながる」と喜んだ。

 外間町長は「島の活性化につながる大きなステップ。隊員には家族もいる。町民も家族も互いに島の発展に貢献してもらえれば本望だ」と話した。

 一方、自衛隊配備に反対する与那国改革会議の崎原正吉会長は島におらず、電話取材に「今後はレーダーによる電磁波の影響を継続してチェックしていかなければならない」と言葉少な。

 議会の場で配備問題を追及してきた田里千代基氏は「止められなかったのは極めて残念。町長は人口増や活性化と言うが、逆に敵の目に付きやすい施設をつくってしまった」と話した。

イベント運営側に雨男が…

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 ▽…多くの来場者でにぎわった八重山の海びらき2016。最高気温が25度を超える夏日となり、まずまずのコンディションだっただけに、雷と雨がイベントに水を差す形になったのは残念だ。来場者からは「前日の日中は雨も降らず気温も高かったのに、イベントとなると天気が悪くなるのは、運営側に雨男でもいるんじゃないか」と冗談も。

 ▽…五輪に3度出場した大菅小百合さん。特別講演で五輪での経験や競技生活時代の秘話を語った。現役時代、61㌢の太ももで日本記録を樹立した大菅さんは「超一流のアスリートでも五輪は緊張する。それをどう解消するかは個人で特徴がある」と話す。練習に打ち込んで自信を付けた大菅さん。「失敗を恐れずにチャレンジ」はビジネスシーンでも同じことが言える。きょうからチャレンジだ。

 ▽…イギリスが発祥というアーチェリー。パラリンピックの最初の種目も車イスアーチェリーが始まり。ゴルフ同様、紳士のスポーツで、昔はスラックスに襟付きのポロシャツがお決まりの格好だったという。アーチェリー競技は72射、720点満点の勝負。そのため道具も勝負の重要な要素になる。弦の張り具合や弓の重心バランスなど細かい調整があり、他人の弓で撃つことはないとのこと。

国内で宮式霊柩車が走らなくなって久しい。…

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 国内で宮式霊柩車が走らなくなって久しい。石垣市の新式霊柩車も普通の大型乗用車にしか見えず、これが霊柩車だと説明してくれない限り分からない。本土では黒塗りの他シルバーも見かける▼宮式が無くなったのは霊柩車が近くを通るとお年寄りが、まもなく自分の番だと気落ちするので止めてと訴えてきたからだと聞く。タクシーのように毎日走り回るのではないから過剰反応では▼最後の旅立ちゆえ、はなむけに雅な車に乗せてやってもいいのではないかと宮式の再登場を望む声もある。しかし多勢に無勢で復活は難しいという▼島の告別式も、婦人会、公民館が生活改善を持ち出して簡素化された。香典の目安を決めたり、お返しの廃止、七日法要のお茶のみの接待など実効を上げてきたものは多い▼しかし、お返しが無くなると葬儀屋さんも厳しいので葬祭場間では花による祭壇の演出、思い出の放映、愛用品の陳列、熟練司会者による厳粛さの演出などサービス競争が。喪家の申し出による音楽葬もあり先日の出棺では友人たちがそれぞれ故人の安息を祈りオオゴマダラを放し参列者の涙を誘った▼ゆったり舞い上がるオオゴマダラは平和の島の象徴そのもの。一方、やがて島に現れるかもしれぬ迷彩服は島にそぐわないのではと合掌しながら思った。(仲間清隆)

島は二重の喜びに沸く 黒島に吉山医師家族が着任

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黒島に降り立った吉山医師一家と、歓迎に駆け付けた黒島校の児童生徒ら=18日午後、黒島港。

 【黒島】竹富町立黒島診療所で勤務する吉山直政医師(32)とその家族が18日午後、黒島入りし、地域住民や黒島小中学校の児童生徒らが港で盛大に出迎えた。黒島では昨年4月から常駐医が不在の状態が続き、週に1~2回、石垣市から城所望医師が通って診察をしていたが、吉山医師の着任で、常駐医不在状態が解消される。4月からの診療開始が予定されている。

 吉山医師の来島日程が決まると黒島公民館(玉代勢肇館長)は数日前から防災無線で地域住民に呼びかけ、一家の出迎えを準備。大勢の地域住民と児童生徒が横断幕を掲げ、盛大に出迎えた。

 吉山医師の娘が4月から黒島小学校に新1年生として入学することから同校の

前上里哲校長は「新入学児童を迎えられてうれしい。教職員の数も減らずに済んだ」と大喜び。玉代勢公民館長も「新1年生がいなかったのでありがたい」と歓迎した。

 医師の常駐による不安解消と新1年生の「着任」という朗報に、島は二重の喜びに包まれた。(黒島通信員)

「子の安全守れるか不安」 公立保育所臨時保育士

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市立保育所の臨時保育士らと意見を交わす沖縄公務公共一般・石垣ユニオンの遠藤秀子執行委員長(右)ら=19日午後、大浜信泉記念館

 非正規労働者で構成する労働組合の沖縄公務公共一般・石垣ユニオン(遠藤秀子執行委員長)は19日午後、大浜信泉記念館で市内の公立保育所などで働く非正規保育士との意見交換会を持ち、保育現場の実態を調査した。新年度から市立保育所の臨時保育士16人が退職の意向を示していることに保育士からは「欠員状態では子どもの安全を守れるのか不安だ」「残っている人の負担が増えることをどう考えているのか」と不安の声が上がった。

 同組合は昨年11月に市立保育所5カ所と法人保育所1カ所で非正規保育士を対象にアンケートを実施、20人から回答を得た。

 それによると、月額給与は11~15万円が大半で、日給は7000円台が占めた。勤務時間は週40時間以上が14人、35時間以上が5人。1カ月の残業時間は10時間未満が9人、残業無しが6人、10—20時間が4人、20—40時間が1人。サービス残業や不払い残業は10時間未満が10人、10—20時間が6人、20—40時間が1人だった。

 意見交換で保育士らは「正職員と同じ仕事で待遇の差がありすぎる。業務内容のあり方、分担の割合を変えなければ続けられない」「他の自治体では書類作業の大半を正職員が負担しているところもあるが、市では保育計画の作成など家に持ち帰る仕事も多い」と切実な状況を訴えた。

 遠藤委員長は「保育の現場で正職員と臨時職員の違いはなんなのか。臨時保育士の働く環境は本当に厳しい状況にある。自治体にも要望を出して、臨時保育士の声を伝えていきたい」と話した。

南十字星に豊里舞さん 星の砂は新里諒さんを選出

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ミス南十字星に選ばれた豊里舞さん(右)とミス星の砂の新里諒さん=19日午後、南ぬ浜町ビーチ(仮称)

 八重山海びらき2016で第37代ミス八重山が発表され、ミス南十字星に豊里舞さん(25)=石垣市登野城=、ミス星の砂に新里諒さん(18)=同市白保=が選ばれた。

 豊里さんは1990年3月21日生まれ。趣味は料理、音楽鑑賞。特技は八重山舞踊。「全国の皆さんにお会いできるのを楽しみにしている」と意欲。

 新里さんは97年10月8日生まれ。趣味は八重山舞踊。特技は中国語。「一人でも多くの観光客が訪れるよう、八重山の魅力を国内外に発信したい」と抱負。

 今年の衣装は、㈱あざみ屋と㈱ARAが企画。八重山の海と光のきらめきをイメージしたブルーを基調とし、みんさー織をテキスタイルに織り込んでいる。

 八重山ビジターズビューロー会長の中山義隆市長が2人に認定証を手渡した。


八重山の海びらき宣言 全国に先駆け夏PR

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日本最南端の海開きを楽しんだ来場者ら=19日午前、南ぬ浜町ビーチ(仮称)

 日本全国に先駆け、夏の到来を告げる「日本最南端!八重山の海びらき2016」(八重山ビジターズビューロー主催)が19日、石垣市の南ぬ浜町ビーチ(仮称)で開催され、八島小学校の児童が八重山の海開きを声高らかに宣言した。会場には多くの郡民や観光客ら約1000人(主催者発表)が訪れ、初泳ぎや海上収穫祭、舞台イベントなどを楽しんだ。今後1年間、八重山観光のPR役を務めるミス八重山の発表やTシャツコンテストの表彰式も行われた。この日は最高気温が25.4度(午前11時51分)まで上昇したものの、雨が降り、肌寒さを感じる天気となった。

 海びらきは午前11時半ごろの安全祈願に続き、まきら保育園の威勢のいい日本太鼓で幕開け。

 八重山ビジターズビューロー会長の中山義隆市長は「八重山の海の行事やマリンレジャーがこの1年、無事故で快適なシーズンであることを祈念する」とあいさつ。八島小学校の児童が「誓おう事故のない安全な海での過ごし方を。願おう美しい海が永遠であることを。今ここに2016年八重山の海開きを宣言します」と力強く声を上げた。

 関係者のテープカットの後、初泳ぎがスタート。子どもたちや観光客が一斉に海に入り、初泳ぎや海上収穫祭を楽しんだほか、ビーチ宝探しやミニサバニ体験、マリン体験などの多彩なプログラムも展開された。

 この日、八重山地方では雷注意報が発令され、雨脚の強くなった午後1時すぎには安全対策として、初泳ぎを切り上げたが、舞台や浜辺の特設ステージでは八重山商工高校郷土芸能部の舞踊、マカレフアちはる&マカプアメリアのフラダンス、人気お笑いコンビ「しずる」が司会を務めたお笑いライブが繰り広げられ、海開きを盛り上げた。

 家族と一緒に来場した石垣勇磨君(海星小2年)は「水が少し冷たかったが楽しかった。もっと泳ぎたい」と笑顔をみせた。

 友達と観光で訪れた中澤和久さん(20)=兵庫県=は「雨が降ったのは残念だったが、日本最南端の海開きを体験できて良かった」と話した。

地域の活性化に期待大

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 ▽…久宇良地区を拠点にしたサバニツアーが20日から始まり、地域住民が地域活性化に期待を寄せた。進水式には、新聞やソーシャルメディアで情報を入手した人たちが大勢訪れ、関心の高さをうかがわせた。サバニツアーと連携して、公民館施設などを活用した民泊、農業体験などができないか、知恵を出し合いたい。

 ▽…川原小学校で唯一の卒業生となった上原風雅君(12)。入学式の時から一人で過ごしてきており、「つらかったことは?」の問いに「ほかの人の意見を聞くことができなかったこと」。大浜中では、サッカー部に入り、将来はネイマールのようなプロサッカー選手になるのが夢という。そのために「リフティングを1000回できるようになる」という明確な目標も。将来が楽しみだ。

 ▽…会員数41人を誇り、県内で2番目に古い歴史を持つ石垣ロータリークラブ。県内でも若いロータリアンが多く、活動も活発だという。クラブは職業倫理を養い、その成果を社会に還元することを目的にしているが、「ロータリークラブはどんな活動をしているの?」という声も多い。次の60年、100年には地域の「ロータリークラブ」としてさらなる発展に期待だ。

学び舎を巣立ち新生活が始まる春は旅立ち

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 学び舎を巣立ち新生活が始まる春は旅立ちと別れの季節。進学や転勤で故郷を離れる人たちは希望に満ちた新たな旅立ちだが、家族や友人との別れなど期待と共に不安を抱いている人も多いと思う。人との縁を大切にすてきな出会いの新年度になってほしい▼公務員は人事異動のシーズン。管内の教職員人事が発表され、139人が新任地で勤務する。だが校長6人の定年を含め11人が退職、年々地元出身者が少なくなり「深刻な状況、八重山の将来が心配だ」との声も聞かれる▼今年は小学校教諭10人中8人、中学校は6人中2人の地元出身が新規採用されたが、まだまだ郡外の教職員に大きく依存しているのが現状▼採用試験や教頭、校長試験の地元出身者合格率は他地区に比べ低く、昨年の採用試験合格率は小学校8.2%(県16.4%)、中学校3.8%(同7.5%)と県平均の約半分▼八重山に比べお隣の宮古は、地元出身の教員確保の支援策がとられ、地元教職員が多数を占め、管外からの異動は少ないという▼教師を目指す人たちは地元で採用試験対策講座がないため本島に通い勉強する人も多い。市教委は今年から本島の事業者に講師派遣を依頼し対策講座を開設するようだ。以前から課題の人材育成、退職教職員を含めた地域ぐるみの環境づくりを急がねば。(辻本順子)

サバニツアーを開始 新たな観光メニューに期待

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久宇良地区を拠点に始まったサバニツアー。進水式では多くの人たちがサバニの帆走の魅力を体験した=20日午後、久宇良サンセットビーチ

 久宇良地区を拠点に木造サバニを利用した体験観光「久宇良サバニツアー」が20日から始まった。昨年12月に同地区でサバニの造船所「吉田サバニ造船」を開設した吉田友厚代表(41)が企画するもので、明石から平久保までの平久保半島西海岸のコースで乗船ツアーを行う。新たな観光メニューとして期待され、過疎化が進む同地区の活性化策になるか注目される。

 この日は、南都グループ石垣島サンセットビーチの協力を得て進水式が行われ、100人余りが訪れた。参加者は安全祈願を行った後、アウトリガーを取り付けたサバニの帆走を体験した。

 長男の奏(かなで)ちゃん(5)と観光で訪れた川崎実さん(47)=東京=は「意外と速くて安定していた。帆で走るので気持良かった。海もきれいだった」と満足げ。

 進水式には石垣市観光文化スポーツ局の大得英信局長も出席、「石垣島の新たな観光ツールとして期待する。観光客の掘り起こしにつながる」と激励した。

 久宇良の開拓移民2世の比嘉靖弘さん(70)は「サバニツアーを通して久宇良の知名度が上がり、地域や北部全体を盛り上げてくれることを大いに期待したい。地域としてツアーが成功するよう協力する」とエール。久宇良公民館の村山雅庸館長は「久宇良がサバニの里として全国、世界に広がることを期待する」と述べた。

 吉田さんは、ツアー用のサバニ3隻を用意。進水式に訪れた船大工の新城康弘さん(88)=白保=は「よくやっている」と弟子の造船技術に目を細め、吉田さんは「サバニをいっぱい造って、サバニの良さを広めたい」と話した。

美しいハーモニーで魅了 合唱団が春風コンサート

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紙風船や風車を使うなど、趣向を凝らした演出が観客を楽しませたいしがき少年少女合唱団の第8回春風コンサート=20日午後、市民会館中ホール

 いしがき少年少女合唱団の第8回春風コンサート(同団、同育成会主催)が20日午後、石垣市民会館中ホールであり、美しいハーモニーと趣向を凝らした演出で観衆を魅了した。

 「君の笑顔はビタミンC」で元気よくオープニングを飾った後、「いのちのリレー」「地球星歌」「小さな世界」などが続いた。「歌えバンバン」では、団員の丸山葵君(崎枝小6年)と母親の丸山麻理さん、福田芽久さん(海星小5年)のバイオリン演奏もあり、注目を集めた。

 わらべ歌の紹介では、団員が紙風船や風車を使ったパフォーマンスや手遊びなどを披露。「じんじん」では団員たちが会場に降りて輪唱し、観客があちこちで聞こえる歌声に耳をそばだて、楽しんだ。

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