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「住民参加が重要」

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世界自然遺産をテーマにした講演を聞く人たち=12日夜、中野わいわいホール

 【西表】環境省那覇自然環境事務所の講演会「知ろう!学ぼう!世界自然遺産」が12日夜、中野わいわいホールで開かれ、国際自然保護連合(IUCN)日本委員会の会長を務める吉田正人氏(筑波大学人間総合学科研究科教授)が「世界自然遺産だけでなく、地域の文化的な遺産や生活を大切にしていくためにも、住民がルール作りに参加することが重要」と述べた。

 会場には観光関係者や地域住民など約100人が集まり、吉田氏は、政府が目指している2018年の奄美・琉球世界自然遺産登録に向けた課題として国立公園の拡張を挙げ、「保全するための十分な面積を有することで、将来にわたって重要な生息域を守っていける」と説明。

 西表自然保護事務所の相原百合保護官は国立公園について「『国立公園イコール立ち入り禁止』ではない。地域によって規制のランクはあるが、自家用の部分はある程度これまで通りのことが行える」と述べた。

 参加者からは「イノシシ猟はできるのか」との質問があり、相原保護官は「イノシシ猟を行っている地域は保護地区から外している。従来通りイノシシ猟ができる」と答えた。

 「住民への説明が不十分」、「ランク付けや基準が分かりづらい」などの意見もあった。


地域主体の社会づくりを

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実践報告や講演などが行われた市自治公民館研究大会=12日午後、平得公民館

「人が輝き、地域がきらめく、公民館活動をめざして」をテーマにした石垣市自治公民館研究大会(市自治公民館連絡協議会主催)が12日午後、平得公民館であり、昨年8月から名蔵公民館で開かれてきた公民館学級について上地拳王館長が報告したほか、東京大学大学院教育学研究科の牧野篤教授が「〈社会〉をつくる学び~地方創生と公民館の新たな役割~」の演題で講話した。

 上地館長は同学級で行った名蔵地域の拝所めぐりや村の成り立ちの学習、敬老会への参加、地域の特産品を使用した料理作りなどの様子を写真を交えて紹介し、「修了者からは『雨の中のサトウキビ収穫体験が印象に残っている』『活動を通して皆の絆が一層深くなったと実感している』などの感想があった」と発表した。

 牧野教授は昔の多産多死から現代の少子高齢時代に移り変わる中で人々が孤立し、社会が解体する時代になっていることを指摘し、「新たな社会の時代を構想する必要がある。そのために住民が社会を創造することが求められている」と強調。

 同大学が手がけ、都会の若者に田舎への定住を勧める過疎・高齢中山間村の活性化事業にも触れ、「円(カネ)よりも縁(つながり)。縁が円を生む。地域住民の力を結集することが公民館の新たな役割だ」と述べた。

 その上で「行政は地域住民が自分たちで学び、解決していく仕組みをつくりながら、それを支えていく形に変わらないといけない」と、地域主体の社会づくりへの転換を求めた。

 冒頭、同協議会の川平永光会長は「会員相互の資質を高め、各公民館の個性豊かな活動の糧となるよう期待したい」とあいさつ。市教委の石垣朝子教育長は「地域の特性を生かした各公民館や字会独自の各世代の活動をしっかりサポートしていきたい」と祝辞を述べた。

与中東の高台で建設へ 与那国町新庁舎

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与那国中学校グラウンド(中央)の手前が役場の移転先となっている=9日午後

 【与那国】老朽化と狭さが深刻になっている町役場庁舎の建て替えについて町は、庁舎建設検討委員会(新里和男委員長、委員9人)から答申のあった与那国中学校東側の高台で、緊急防災・減災事業債を活用した建設を目指す。2016年度で地域防災計画を見直して高台移転を位置づけるとともに、実施設計で事業費を確定するなどして同事業債の申請をする予定だ。17年度の着工を計画し、19年度にも供用開始の見通し。

 検討委は、現庁舎がある祖納地区中心部が津波などの浸水被害の危険性があることから、万一に備えた対策を講じる必要があるとして高台への移転新築が最適と判断。まとまった土地を高台で確保できる与中東側を候補地に決め、8日に答申。町もこれに沿って計画を進める方針を決定した。

 標高は現地が3・5~6㍍で、与中東側は18~23㍍。現地の敷地の一部が県の津波浸水予測範囲に入っていることから、浸水範囲外への移転を要件の一つとしている国の防災・減災事業債を活用する考え。 

 新庁舎建設費は平屋の場合、概算で約8億円が見込まれる。事業債で対応できれば、起債対象額の70%が地方交付税で措置される。

 与中東側は民有地で、3筆合わせて6122平方㍍。町は、将来的な診療所の移転に備え、現庁舎敷地約3400平方㍍の1・5~1・8倍の5000~6000平方㍍を確保したいとしている。不動産鑑定を行って用地を購入する予定だ。

 与中東側は現庁舎から直線距離で約530㍍の位置にあり、やや離れているため、答申では新庁舎へのアクセス道路の確実な整備と公共交通機関の充実を図るよう要望。現庁舎跡地については、地域全体の活性化が図られる場所として提供できるよう検討を求めている。

 新庁舎の延べ床面積は2500~3000平方㍍程度とされており、議会や教育委員会、農業委員会、保健指導所、水道管理センター、商工会、観光協会、指定金融機関窓口、消防施設、会議・研修室を含む。

地域の総意として受け取るべき?

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 ▽…陸上自衛隊配備計画について議論が交わされている石垣市議会3月定例会。中山義隆市長は賛否どちらかだけの要請・要望を受け付けることで疑念が広まることを懸念するが、抗議文と反対要望を提出した開南・嵩田・於茂登公民館は賛否を掲げている市民団体ではなく、市の認可を受けた地縁団体であり、地域の総意として受け取るべきでは?

 ▽…「高知県仁淀川町」と「宇宙桜の会」から名蔵小中学校に提供された「宇宙桜」。同校へは3本目の提供となる。2012年に2本の苗木を校門近くに植樹したが、台風の影響を受けて枯れてしまった。今回は校舎に囲まれた校内の中庭に植樹し、苗木はさっそく、新芽が顔を出している。同中学校はきょう、卒業式。「宇宙桜」と同じように成長し、大輪の花を咲かせてほしい。

 ▽…石垣島トライアスロン大会が4月10日に開催される。昨年は5月後半の梅雨時期に開催され、悪天候のためスイムが中止となり、出場者も残念な思いをした。今回は2013年大会まで実施されていた4月の開催となり、好天でのレース展開が期待されている。出場者も応援する人も楽しめる大会になってほしいものだ。

岩手、宮城、福島の東北地方3県を中心に

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 岩手、宮城、福島の東北地方3県を中心に1万8000人を超える死者・行方不明者を出し、今なお17万人以上が避難する東京電力福島第1原発事故を引き起こすなど未曽有の被害が発生した東日本大震災から11日で5年が経過した▼テレビや新聞の特集で当時の状況が報道され、改めて津波のすさまじさ、被害の大きさが確認できた▼被災地では今なお大勢の人々が仮設住宅暮らしを余儀なくされる中、力強く一歩一歩再生に歩む人々の姿があり、復興の確かなエネルギーも感じることができた▼種もみの縁で、岩手県とかけはし交流がある石垣市でも11日、新栄公園で犠牲者追悼・復興祈念式があり、大勢の参列者が「私たちは忘れない」と、犠牲になった人たちに黙とうをささげ、1日も早い復興を願い、震災の記憶をつないでいく決意を新たにした▼同震災は、全国の街づくりにも大きな影響を及ぼした。石垣市でも市民が市庁舎の移転先を津波の影響を受けない高台を選択。与那国町も、さらに高い位置への庁舎移転を決めた▼震災で住民も地震・津波に対する意識が高まり、防災グッズをそろえるなど、万一の災害に備えている家庭も多いことだろう。災害から身を守るためには慢心はタブー。震災5年目に当たり防災に対する意識を再確認したい。(下野宏一記者)

エイジ部門に616人エントリー リレーは53組159人

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第3回実行委員会であいさつした宮城直久副会長=14日夕、市健康福祉センター

 石垣島トライアスロン大会2016の第3回実行委員会が14日夕、石垣市健康福祉センター会議室で開かれ、4月10日に南ぬ浜町をスタートし、八島埠頭にゴールする53.5㌔で競われる同大会のエントリー状況やルール、事故発生時の対応などを確認した。

 大会のエントリー数はエイジ部門が616人、リレー部門が53組159人。スイム(1.5㌔)は南ぬ浜町の人工ビーチ、バイク(約42㌔)は八島町から南ぬ島石垣空港を北上し、名蔵海岸線に抜けるコース、ラン(10㌔)は八島町を巡り八島埠頭(ふとう)でゴール。

 大会前日の受け付けと競技説明は例年、市総合体育館で行われていたが、今回は市民会館に変更となる。

 宮城直久副会長(沖縄県トライアスロン協会会長)は「皆さんの力で大会が安全に終えることができるよう、取り組んでいきましょう」とあいさつした。

公立保育所認可保育園 入所申し込み大幅増

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 石垣市は2016年度の公立保育所、認可保育園などの入所審査を終えた。市児童家庭課によると、定員1558人に対し、申込者数は1763人で、205人超過。「希望する園ではない」などの理由で入所を辞退する人もおり、実際には274人が入所できなかった。同課の担当者によると、本年度から新設園や認可園への移行などで216人の受け入れが増えたが「昨年度から始まった保育制度への期待感からか、申し込みが大幅に増えた」と話す。

 特に1、2歳児の受け入れが追いついておらず、市では0~2歳児までを預かる小規模園などを増やしているが、まだまだ足りない状況。入所の審査結果は3~5歳児が2月中、0~2歳児は3月7日に郵送などで申請者に通知した。

 5歳と2歳の子を持つ女性(29)は「通知が遅すぎる。ずっとそわそわして待っていたが下の子が落ちた。無認可園に何とかお願いして入れてもらった。入れなかったらしばらく仕事を休むしかなかった」と憤る。

 真栄里で飲食店を営む上地秀善さん(39)は「2年連続で落ちた。2歳になる長男を同世代の子と遊ばせてやりたい」と嘆き、「夫婦で店を切り盛りしているので、預けることができないと営業にも響く」という。

 一方で無認可園として5歳児まで預かっていたのびのび保育園を昨年から2歳時以下を預かる小規模園(認可園)に移行し、さらに新規に小規模園を開所した平良順子園長は「3歳から幼稚園や別の保育園に移らなければならない。確実に行くことができればいいが、これで(小規模園を)嫌がる保護者も多い」と話す。また、保護者から「一つは無認可で続けてほしいとお願いされた」という。

 平良園長は「ただ保育園を増やせばいいだけではない。保育士不足や親の労働環境など、本当に保育が必要な人に提供するべきだ」と語った。

多くの思い出胸に巣立ち 郡内中学8校で541人卒業

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石垣第二中学校の卒業式で、﨑山晃校長(右)から笑顔で卒業証書を受け取る卒業生=13日午前、同校体育館

 郡内中学校の卒業式がピークを迎えた13日、8校で卒業式が行われ、541人が通い慣れた学び舎を巣立ち、未来へと羽ばたいた。

 50回目の節目を迎えた石垣第二中学校(﨑山晃校長)では、男子79人、女子88人の計167人が﨑山校長から卒業証書を受け取った。

 﨑山校長はテーマ「開け!新しい扉 走り出せ輝くMy way」にもある「My way」の歌詞を紹介し、「遠回りすることがあっても自分らしく夢を追い続けてほしい」と背中を押した。

 荒谷南登(みなと)生徒会長(2年)は「先輩方は私たちの憧れの存在。新しい環境で困難に直面することもあると思うが、仲間と助け合い、乗り越えていってください」とエール。卒業生の上地梨音(りおん)さんは「二中で学んだことや共に過ごした仲間を忘れず、自分の足で夢に向かって歩んでいく」と誓った。

 卒業式の合間には会場の全員で「3月9日」を大合唱し、卒業生の旅立ちを祝福。終了後は在校生や保護者が校門まで花道をつくり、たくさんの思い出を胸に卒業生を送り出した。


石垣牛PRに絶好の機会

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 ▽…全国和牛能力共進会の肥育部門への出品を目指し、繁殖農家が生産した子牛が肥育農家に引き渡された。肥育期間は通常より約5カ月短い24カ月未満。厳しい条件だが、肥育農家は「良い牛をつくりたい」とチャレンジする。県代表に選ばれて全国に出品されれば、石垣牛をPRする絶好の機会となる。

 ▽…美崎町初の複合型商業施設がいよいよオープンする。昼は閑散とした同地域への集客効果や美崎町の”観光化”に期待がかかる。施設はクルーズ船で訪れ、中心市街地を観光する外国人客の動線上に位置。集客効果が美崎町全体に波及すれば周囲の店舗も活性化が予想される。庁舎移転で中心市街地の空洞化が懸念されるが、それを払拭(ふっしょく)する起爆剤になるか注目だ。

 ▽…ハローワーク八重山によると、石垣市の保育士求人数は39人で、保育職への就職希望者数は22人(3月14日時点)。全体の求人倍率も1.3倍で過去最高となった。特に観光、医療福祉で人材不足という。これは子どもが保育園に入れないため、親が働きに出られない状況も要因の一つ。保育士の確保は、待機児童問題の解消、さらには地域の人材不足の解消と期待が高まる。

県議会の超党派議員が、開会中の2月定例会

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 県議会の超党派議員が、開会中の2月定例会最終本会議の28日に、手話を言語として認め、使用しやすい環境整備を図ることなどを目的とした「手話言語条例」を提出し、可決・成立する見通しとなっている▼条例では、毎月第3水曜日を「手話推進の日」に設定し、県民の手話に対する関心と理解を深める狙いだ。条例が制定されれば都道府県では鳥取、群馬、神奈川に続き4県目となり、4月1日から施行される▼全国初となった鳥取県の条例では、手話を「言語」として明記。制定後、県民向けの講座や小中学校での指導手引書作りなどに取り組んだ結果、県内での手話検定の受験者が倍増し手話教育の充実につながっているという▼日本で手話の存在が広く知られるようになったのは、1995年に日本テレビ系列で放映された耳の不自由な主人公と医師の悲恋の物語「星の金貨」がきっかけだった▼そして今は亡き坂本九さんが「誰かと話がしたい 楽しく話がしたい」と歌った「そして想い出」は、世界で初めて手話から作られた歌でもある。石垣市出身の歌手、夏川りみさんは振り付けに手話を行うときがある▼耳の不自由な人にとって手話は重要なコミュニケーションの手段だ。石垣市では先日、10人の手話奉仕員が誕生している。八重山での普及に期待したい。(鬚川修)

正社員化で人財確保を

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■労働条件も書面で明示を

 全国で不本意非正規労働者の増加が政治的・社会的問題になっているが、ハローワークの八重山職安(親泊政義所長)では、こうした対策強化のため今月いっぱいを期間として現在、初の「不本意非正規対策・学卒正社員就職実現キャンペーン」を展開中だ。企業経営者の理解を得て、ぜひ一人でも多く正社員化を実現してもらいたい。

 同様に八重山労基署(比嘉健三署長)も、今月を「労働条件明示・書面交付強化月間」として雇用主が労働者と雇用契約を結ぶ場合、労基法が義務付けた賃金や労働時間などを書面で明示し交付を促す運動を展開している。

 管内の違反は全国の2倍余の約3割に上っており、口頭での説明がトラブルになっている。これも「雇用の質」改善の一つであり、企業側は労働条件の明示や書面交付を徹底すべきだ。

■無年金・低年金者が多発?

 小泉政権以降急増した非正規労働者は今や働く人の約4割を占め、沖縄は2人に1人とさらに深刻だ。しかもそれは民間企業だけでなく、教員や国・県・市町村職員などの公務員にも及んでおり、問題は根深い。

 その賃金格差は「子どもの貧困」などの生活困窮世帯の増加や、結婚できない若者などの増加につながっており、それは将来の無年金や低年金など「下流老人」の増加が懸念される状況だ。

 そのため安倍首相も夏の参院選をにらんだ選挙対策もあり、「同一労働同一賃金」を打ち出さざるを得なくなった。これを受けて厚労省も初めて数値目標も掲げた新年度から5カ年の対策を取りまとめ、非正規の正社員化と待遇改善、大学・高校新規学卒の正社員採用に乗り出すことになった。

 非正規労働者は約2千万人のうち本人は正社員を望んでいるのに、「不本意」非正規は全体で約2割。25~34歳の若年層は約3割、派遣社員は4割超もいるという。それを厚労省は5カ年で半減させる数値目標を掲げた。

 八重山職安の今回のキャンペーンは、同計画を受けてのものだろうが、企業側に正社員化のメリットや新たな交付金や補助金などの制度を周知し、着実に成果が出るようにしてもらいたい。

■メリット多い正社員化

 現在県全体がそうだが、八重山も好調な観光を背景に雇用は好調に推移。人手不足が売り上げ減や残業増を招くほど深刻な事態になっている。

 そのため県内の賃金は各業種で正社員、非正規社員ともほぼ軒並みアップし、正社員への転換も増えたという。それでも求職者の約7割が正社員を希望しているのに、正社員求人はわずか27%しかなく、依然多くの人が不本意な非正規労働を強いられている。

 企業側にすれば正社員化は人件費増で経営面に懸念があるだろうが、一方で▽企業イメージのアップによる有能な人材確保のしやすさと定着率の良さによる雇用の安定▽社員の働く意欲向上▽中長期的視点での人材育成と技術の伝承▽定着率の良さによる採用コストの削減▽顧客との信頼関係の維持|など懸念をしのぐメリットも多い。

 本土では従業員を大切にする企業経営で毎年ハワイに慰安旅行に行くほど成功している中小企業もある。

「石垣島ヴィレッジ」19日オープン 美崎町最大の複合型商業施設

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19日にオープンする複合型商業施設「石垣島ヴィレッジ」=14日午前、市内美崎町

 一般社団法人Mプロジェクト(新川義弘理事長)の複合型商業施設「石垣島ヴィレッジ」が19日、石垣市美崎町の金城商店跡地にオープンする。同施設の立地場所は、美崎町再開発基本構想の商業ゾーン内で「交流の軸」として位置づけられている。同プロジェクト理事で、北海道や本島で屋台村事業による街づくりを手掛ける国分裕正氏は「美崎町に地元や観光客が昼夜問わず、滞留できる施設が今後の街づくりの起爆剤になる」と展望した。

 同施設は市有地約394平方㍍を借地。建物は鉄筋コンクリート造り3階建て。テラスを含む延べ床面積は940平方㍍。テナントは居酒屋やバー、創作料理やカフェなど19店舗が入居し、美崎町では最大級の複合型商業施設となる。

 18日午後に同施設内でオープニングイベントが行われる。

 市役所庁舎移転を含めた美崎町再開発の動きについて国分氏は「市役所跡地には集客効果のある施設を建設することで町内とリンクした波及効果を生み出すことが望まれる」と指摘。「中心市街地のグランドデザインを描き、観光地としての美崎町をつくり上げることが重要」と述べた。

 施設の管理・運営を行う㈱海南ファミリー&パートナーズの尹泳斗(ユン・ヨンドゥ)代表取締役は「地元や国内外観光客が地域の歴史や文化などを育む場所として施設を利用してほしい。コミュニティーの場として美崎町を盛り上げたい」と話した。

6年目の春合宿スタート リオ五輪目指す古城ら44人

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一列に並び70㍍先の的を狙う日体大アーチェリー部の部員ら=15日午後、サッカーパークあかんま

 日本体育大学学友会アーチェリー部(藤本浩総監督、部員44人)は15日、サッカーパークあかんまで恒例の春合宿をスタートした。

 ことしで6年目。藤本監督は「こんないい練習環境は(ほかに)ない。日体大でも70㍍の的は2的(てき)しかなく、部員が交代で撃つ。ここでは23的あり、集中して練習できる」と述べた。

 リオ五輪の日本女子代表補欠の古城碧(2年)は「声がかかれば、いつでも行けるよう準備している。今は4月の世界学生選手権の予選に向け調整中」と話した。

 4回目の参加となった石垣島合宿については「風が強く、いい練習になる。以前アメリカで行われた世界ユースの試合で、風が強かった時に石垣島の風を思い出した。石垣での経験が生きた」と語った。

 3月に八商工を卒業し、4月から日体大に進学する川原壯太は「高校では1人での練習だった。大学ではたくさんの部員がいるので競い合って成果をあげたい」と意気込んだ。

県代表目指し「良い牛を」 八重山、取り組み本格化

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第11回全国和牛能力共進会への出品を目指し、素牛の引き渡しをする繁殖農家と肥育農家ら=15日午後、八重山家畜セリ市場

 宮城県で2017年9月に開催される5年に1度の和牛のオリンピック、第11回全国和牛能力共進会で、八重山から20年ぶりの出品を目指している同共進会八重山地区推進委員会(委員長・佐久盛繁石垣島和牛改良組合長、委員12人)は15日、肥育牛部門の取り組みを本格化させた。同日、子牛生産農家から肥育農家に素牛4頭の引き渡しがあり、肥育農家は「良い石垣牛をつくりたい」と意気込んでいる。

 全共には過去に石垣市から県代表として若雌部門に2頭が出品されており、今回初めて肥育部門の第9区(生後24カ月未満去勢肥育牛2頭1群)での県代表を目指す。

 肥育用の子牛は宮城隆さん(登野城)、石垣諭さん(川平)、小波本英良さん(登野城)がそれぞれ2頭、1頭、1頭を生産。いずれも県種雄牛の北福波を祖父に持つ。

 肥育は「と~家ファーム」(多宇司代表)とJAおきなわ八重山地区本部畜産振興センター八重山肥育センター(金嶺圭昇場長)が2頭ずつ行う。

 肥育牛は通常、生後29カ月程度で出荷されているが、全共への出品牛は24カ月未満と短い。このため、県畜産研究センターが八重山版の飼育管理マニュアルを作成した。

 と~家ファームの多宇翔司さんは「初めて24カ月未満で仕上げることになるので、追い込みをかけなければならない。追い込み過ぎてもいけないので、注意しながら良い牛をつくりたい」、金嶺場長も「初めてなので勉強になる。他の牛に応用ができればと思う」と話した。

 引き渡し式であいさつした県八重山家畜保健衛生所の多嘉良功所長は「全共に向けてこれからが本番。推進委員会も全力でサポートする。肥育農家にはこれまでの肥育技術を存分に発揮してもらい、県代表を勝ち取り、名実ともに石垣牛の実力を全国に示してもらいたい」と期待した。 

学校図書館活動を知ってほしい

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 ▽…16日から市立図書館で始まった学校図書館展。市教委の学校図書事務アドバイザーの波照間良子さんによると、大規模な展示会は今回が初めて。各校の展示作品は多岐にわたり、成底花梨(かりん)さん(宮良小)の木で作った分類表示板など手が込んだものも。多彩な作品は訪れる人を飽きさせない。波照間さんは「豊かな学校図書館活動を多くの市民や関係者に知ってもらえれば」と期待している。

 ▽…久宇良の自宅敷地内に昨年12月、サバニを造る「吉田サバニ造船」を構えた吉田友厚さん。移住後、初めて手にとった本で船大工の新城康弘さんの世界に触れた。その後、友人から新城さんが引退するかもしれないと聞いて門をたたき、実際に指導を受け、独立するまでに。新城さんとは縁があったのかも。

 ▽…開会中の3月定例竹富町議会。一律2万円だった出産祝い金が新年度から拡充されることが明らかになった。第1子で5万円、第3子以降は15万円となり、子育て支援を充実させることにより、定住者や子どもが増えることが期待されている。議員からは「わけの分からん調査より、このような町民福祉のために予算は使われるべきだ」との声も。


外国人利用者にステッカー レンタカー協会が貸し出し

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外国人が運転していることを知らせるマグネット式のステッカー

 「外国の方が運転しています」−。石垣島を訪れる外国人観光客が増えているため、OTSレンタカー新石垣空港前店(濱川和人店長)では今月から、外国人が運転していることを知らせるマグネット式ステッカーの貸し出しを行っている。

 ステッカーは県レンタカー協会が作成しているもので、同店によると、石垣島ではまだ普及していないという。同店では50枚を用意、「外国人は標識などに不慣れ。車間距離を開けるなど注意してもらいたい」と呼びかけている。

 同店によると、外国人のレンタカー利用率は1月は2・76%、2月は5・37%と推移、「3月30日から中華航空の国際線が就航するので、外国人利用者は今後も増えるだろう」としている。

多彩な作品がずらり 27日まで学校図書館展

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学校図書館司書の作品が並ぶ学校図書館展=16日午前、市立図書館展示室

 「学びをつなぐ/つむぐ 学校図書館」をテーマにした学校図書館展(石垣市教育委員会主催)が16日、石垣市立図書館で始まった。27日まで。

 八重山地区小中学校司書研究会が協力。研修会で学んだパスファインダーやライブラリー・ナビ、新任者研修会の演習で作った本立てなどの作品、竹富町の学校図書館司書の展示作品などを並べている。

 同研究会のグループ活動で「中学生向けの展示」をテーマに取り組み、同展で作品を紹介している伊原間中の平安山めぐみさんは「学校図書館内でどのようなことをしているか分からない先生方も多いと思う。この機会に見にきてもらえたら」と笑顔。石垣中の久場良子さんは「とても勉強になる。ほかの学校からアイデアをもらえて来年度に生かせる」と語った。

 見学した石垣中3年の久原望未さん(15)は「ほかの学校の展示は見たことがないので新鮮でおもしろかった」、根間海風(みかぜ)さん(同)は「切り絵がすごい。生徒の作品もあって楽しめた」とそれぞれ感想を語った。

操業、4月下旬まで延長 原料搬入少なく予定変更

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原料の搬入が計画の47%にとどまっている石垣島製糖。4月下旬まで操業を延長する予定だ=15日午後、同社

 操業中の石垣島製糖(松林豊代表取締役社長)は10日までの原料処理量が3万6795㌧と、計画量7万8343㌧の47%にとどまっており、操業終了日を当初の3月30日から4月下旬まで延長する予定だ。

 買い入れ糖度は12.08度で計画の14.19度より5.05度低く、砂糖の歩留まりも9.14%で計画12.02%より2.88ポイント落ち込んでいる。

 同社によると、原料不足は1月の長雨、低糖度は昨年12月の高温による影響という。

喜び爆発!ガッツポーズ 3高校、八特支で484人合格

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八重山商工高校に合格し、真っ先に母親に電話して喜ぶ島袋美紅さん(中央)ら=16日午前、同校

 県立高校入試の合格発表が16日午前、各校一斉に行われ、定時制を含む八重山3高校と八重山特別支援学校高等部で計484人が合格した。各校では、掲示板に張り出された番号を見た受験生たちが「あった!」「やった!」と歓声を上げ、抱き合ったり、ガッツポーズをしたりして喜びを爆発させた。携帯電話で番号を撮影し、真っ先に保護者らに知らせる生徒の姿も見られた。定員に満たなかった学科のある学校では、17、18日に第2次募集が行われる。

 合格者の内訳は八重高が240人(定員240人)、八商工全日制が114人(同160人)、同定時制が13人(同40人)、八重農が101人(同160人)、八重山特別支援学校高等部が16人(同25人)。

 八重山商工高校(真栄田義功校長)では、生徒や保護者たちが発表を今か今かと待ちかね、掲示板に番号が張り出されるやいなや一斉に駆け寄った。

 商業科会計システムコースに合格し、すぐに母親に電話で報告したという石垣第二中学校3年の島袋美紅(みく)さん(15)は「商工祭などに来てこの学校に入りたいと思った。落ちると思っていたのでうれしい。高校生活を楽しみたい」。機械電気科電気コースに合格した大浜中学校3年の砂川竜一君(同)は「受験勉強を頑張ってきたのでとにかくうれしい。友達をたくさんつくり、いろんな資格を取って将来に役立てたい」と笑顔。

 定時制に合格した石垣第二中学校3年の髙梨美月さん(同)はこの日が誕生日。「最高の誕生日になった。早く母に知らせたい。この学校で学べるところをすべて学びたい」と意欲を語った。

 オリエンテーションは八重高が29日午後1時から同校体育館、八商工全日制が30日午後1時から同校体育館、同定時制が同2時から同視聴覚室、八重農が29日午前10時から同校体育館、八重山特別支援学校が29日午前9時30分から同校会議室でそれぞれ行う。

介助犬に“温かい無視”を

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 ▽…県内初の介助犬として認定されたオメガの給付式で、新開秀雄さんは、これまでの報道でオメガの名前を知っている人が多いことを紹介し、「私の名は知られていないけど」と笑いを誘った。日本介助犬協会によると、介助犬はハーネスやケープ(仕事服)を身に着けている間は仕事中とされ、同協会は「犬の気が散らないように静かに見守ってほしい」と“温かい無視”を呼びかけている。

 ▽…開会中の3月定例与那国町議会は17日、当局側から追加提案された3件を可決した。このうち2件は全会一致、教育委員の人事案件が賛成多数だった。人事案件にも異論はなかったとみられるが、起立しなかった議員には、調整もなく提出されたことに不満があった模様。根回しの必要性があったのでは。

 ▽…3日間にわたって行われた竹富町議会の一般質問。当局側が議員の質問とかみ合わない答弁をする場面がみられ、議長から「議員の質問をちゃんと聞くように」と注意を受けた。当局側があらためて答弁する事態となり、議員からは「効率が悪い」「危機感が足りない」と苦言も。

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