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西表上空に輝く南十字星 鳩間島で撮影に成功

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鳩間中森から撮影した南十字星。手前で横に伸びるのは鳩間島の桟橋。奥に見える島影は西表島=8日午前2時ごろ(川口ひろしさん提供)

 長野県諏訪郡に住む川口ひろしさん(48)=会社員=が6日夜、鳩間島で西表島の上空に輝く南十字星の撮影に成功した。

 この日は午前0時過ぎから同島の鳩間中森の頂上でスタンバイ。西表島の山の稜線(りょうせん)から三つの南十字星が確認でき、四つ目が出る時間まで、ずっと祈りながらシャッターを切っていたという。

 川口さんは南十字星ウオッチャー。4年前から八重山に通い続け、石垣島と新城島を除く島々で南十字星を撮影。ことしは2月6~20日まで八重山に滞在し竹富島で南十字星を撮ったが、鳩間島では天候に恵まれず撮影に失敗。いったん長野に戻った後、今月2日から再度、鳩間島で撮影に臨んでいた。

 川口さんは「八重山の星空に精通した人でも鳩間島からは西表島の山に隠れて南十字星が見られないと言われている。念願だった1枚が撮影できてよかった」と笑顔で話した。


トゥファを天然記念物に指定 県内最大規模で重要な場所

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豆石状のトゥファ(市教委文化財課提供)

 屋良部岳南側の中腹から南南東に流れるフミダカーラ流域の炭酸塩堆積物(トゥファ)が4日、石垣市指定文化財(天然記念物=地質鉱物)に指定された。

 同流域のトゥファは県内最大規模とされ、豆石や滝、テラス状などさまざまな形態が観察できる。島の地史を考える上でも重要な場所とされ、今後の保存活用が求められている。

 トゥファの生成には落ち葉などの腐植物質の供給量や石灰岩の分布、土壌中の二酸化炭素濃度、降水量、湧水量などさまざまな要因が影響し合うと考えられており、市教委では「広い範囲にわたる同流域の環境保全が必要だと思われる」としている。

 指定書交付式は後日行う。

リブラの寄港キャンセルへ 石垣から宮古にスライド

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クルーズ船で訪れた外国人観光客でにぎわう市内の観光地=2月21日午後、川平湾

 中国の厦門を起点に7月から石垣島に34回の寄港が予定されていたスタークルーズ社の大型クルーズ船「スーパースターリブラ」(バハマ船籍、総トン数4万2285㌧、全長216㍍、乗客定員1418人)の寄港がキャンセルされる見通しであることが8日までに分かった。県内への寄港地は那覇と宮古に限定されそうだ。沖縄シップスエージェンシー石垣支店の松田新一郎支店長は「キャンセルはほぼ固まっており、正式な通知はこれから。石垣から宮古にスライドする形」と明らかにした。(砂川孫優記者)

 増加傾向にある今年の外航クルーズ船は石垣港に138回の寄港が予定され、入域観光客も前年の約20万人を上回る見込みだったが、6年ぶりに寄港が予定されていた「リブラ」のキャンセルは市内の飲食店を中心とした観光業界に大きな打撃を与えそうだ。

 市街地にある焼き肉店の店員は「キャンセルは寝耳に水。クルーズ船の寄港増加で外国人観光客の来店が増え、設備投資も検討していた。見直さないと」と嘆いた。

 ユーグレナモール内で特産品を販売する女性店員は「新しい港ができるので海路の誘客に力を入れてほしい。この影響が他の船に広がらないか心配」と表情を曇らせた。

 リブラの寄港キャンセルについて松田支店長は「理由はまだ分からない」としながら、「石垣は宮古よりも観光コースは多く、魅力は高い。しかし、官民一体となったスピーディーな取り組みが宮古に対して石垣は欠けている」と指摘する。

 宮古島市観光課によると、宮古への外航クルーズ船の寄港は28日の「スーパースターアクエリアス」からスタートする。

 「リブラ」は昨年、7年ぶりに同市に寄港し、12回、約9400人が来島。今年は49回の寄港が予定されている。

 同課の担当者は「ハード面の課題は多いが、ソフト面でニーズに対応できたと思う」と手応えを語る。

 石垣市観光文化スポーツ局の大得英信局長は「原因や理由の情報を集めて対策したい。次年度は国内に拠点を設けている船会社を訪問して誘客活動を展開したい」と話した。

愛好者の注目を集めそう

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 ▽…大浦ダムの「ダムカード」発行を計画している石垣市。同カードは全国各地のダムで発行されており、インターネットオークションでは限定版や複数枚のセットが数千円で取引されている。市内には日本最南端と最西端のダムがあるため、両ダムでカードが発行されれば愛好者の注目を集めそうだ。

 ▽レンタカーの物損事故が新空港開港年を含めた2013年から3年連続で増加している。観光客増と同時にレンタカー業者も増えた。レンタカーの物損事故は後々、人身事故にも直結する。大惨事になる前に未然防止の強化は急務だ。一方、運転手の技量も問われる。業者は「ペーパードライバーが平然とハンドルを握る」と語る。両方が「ウィンウィン」になる得策はないか。

 ▽…岩手県釜石市の漁船「第11福徳丸」が使っていたかごが多田浜で見つかった。発見した時任勝則さんは海水浴などで多田浜を利用しており、何か恩返しできないかと、漂着ごみを拾う活動を始めた。歩くことが好きな時任さんは「街中のごみも多い」と残念がる。海岸清掃について「月に1、2回でもできればもっときれいになると思うが…」と地元住民のやる気にも期待。

県立高校入試始まる 緊張の中、15の春に挑戦

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試験官から問題用紙の配布を受け、試験の開始を待つ受験生たち=9日午前、八重山商工高校

 県立高校の2016年度一般入学試験が9日、2日間の日程で始まった。八重山では3高校と船浦、波照間、与那国の3中学校の計6カ所で試験を行った。全日制・定時制合わせて定員538人に対し、456人が志願している。八重山特別支援学校では一般学級の定員16人に対し11人、重複学級の定員6人に対して5人がそれぞれ試験に臨んだ。

 初日は国語と理科、英語の3教科を行った。2日目は社会と数学、面接がある。

 八重山商工高校(真栄田義功校長)では9日、受験生が午前9時45分ごろに試験会場の教室に入り、注意事項などを聞いた後、同10時から緊張した面持ちで試験に取り組んだ。

白浜団地建て替え随意契約 竹富町

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築35年以上が経過し、老朽化が進んでいる町営白浜団地(町建設課提供)

 竹富町は、入札不調が続いていた町営白浜団地建て替え工事について、必要とされる基準等級に満たない西表西部地区にあるDランクの業者との随意契約を開会中の3月定例会(新博文議長)に提案している。同工事は昨年12月に2回の指名入札を行っていたが、入札に参加した業者はいずれも「型枠職人などの技術者の確保が難しい」として辞退していた。町内では、白浜団地と同規模の建て替えを行った上原団地の工事が計画の6カ月を2カ月上回る8カ月かかって2014年5月末に完成した経緯があり、野底忠建設課長は「予算執行の面でもこれ以上待つことは厳しかった」としている。

 町は上里至副町長も加わって建設業界側との協議を行っていたが、理解を得ることができなかった。

 同団地の建て替え工事に必要とされる基準等級はAランク。随意契約を結んだ業者はDランクだが、町は学校関係や公民館の建設を手がけてきた実績があるとしている。契約額は1億6891万2000円。

 野底課長は「工事の基準等級外の業者だが、地域で実績もあり見積もりも予算内に収まっている」と話した。

 この工事請負契約は9日の本会議で審議され、西大舛髙旬氏は「ランクを下げて随意契約を行い、何かあった場合に誰が責任を取るのか」と追及。上里至副町長は「事故の原因を調査し、責任の所在を明らかにしたうえで対応していきたい」と述べるにとどめた。

 白浜団地は1978年に建設され、築35年以上が経過して老朽化。7棟15戸で、1戸当たりの延べ床面積は51.4平方㍍、鉄筋コンクリート造り1階平屋建て。

 建て替えでは、鉄筋コンクリート造り2階建ての8棟16戸を計画しており、今回の工事では2棟8戸分を整備する。1戸当たりの延べ床面積は74.8平方㍍の2階建て鉄筋コンクリート造り。工事の請負契約が可決されれば、町は本契約を結び着工。11月末の完成を目指す。

 白浜公民館の大城一文館長は「団地はとても古く、壁が剥がれたりしているほか、立て付けも悪く、不便で危険。新しく建て替えられることで、生活環境が整い、子育て世代や定住者が増えることを期待したい」と話している。

レンタカー物損事故が増加 開港3年で1060件

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増加するレンタカー事故防止に向けて意見交換する交通事故防止連絡会議の参加者=9日午後、八重山署3階訓授場

 南ぬ島石垣空港が開港した2013年からの3年間で、郡内のレンタカー物損事故件数は1060件に上り、年間の件数は年ごとに増加していることが八重山署(前田達史署長)の調べで分かった。ことし2月末までの物損事故は前年同期比の2倍となる60件に上り、レンタカー事業者などでつくる交通事故防止連絡会議の瀬戸守会長は「新空港開港から3年間でレンタカー業者も増加している。業界全体で改善に取り組まないといけない」と危機感を募らせた。

 同連絡会議は八重山署や石垣市、郡内のレンタカー業者で構成。9日午後に八重山署3階訓授場で意見交換を行い、今後の方針などを確認した。

 同署交通課によると、レンタカーの物損事故件数は新空港開港年の2013年が293件、14年が376件(前年比28.3%増)、15年が391件(同3.9%増)で年々増加しており、年間平均は353件。

 昨年の事故件数391件の内訳は、衝突が291件(74.4%)と最も多く、接触の20件(5.1%)、追突の18件(4.6%)と続く。事故発生現場について同課は「駐車場内で車両同士の事故が後を絶たない」と指摘した。

 レンタカー業者側は「市内のホテルや店舗の駐車場は狭く、普段運転しない客がハンドルを握るのでなおさら(事故が起きやすい)。外国人観光客の事故も増えてきている」とした上で、「事故防止のパンフレットを見ないことがあるので、スマートフォンやタブレット端末で周知できる仕組みがほしい」と提案した。

 同課の与那覇長次課長は「レンタカー業者が利用客に声掛けを行い、未然防止に努めてほしい。(黄金週間や夏場の)大型連休までに対策を具体化させたい」と話した。

住民によるCMコンテストはいかが?

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 ▽…3月定例与那国町議会の休憩中に行われた与那国小学校5、6年生の提言発表会。5年生は与那国島の魅力を紹介するCMをつくり、「みんな与那国島においでよ」「みんなで行こうよ与那国島」などとPR。「住民によるCMコンテストをしてみてはどうか。いろんな魅力が発見されると思う」と提起した。実現すればおもしろいかも。

 ▽…新空港開港年を含めた2013年から3カ年間で水難事故は32件発生し、18人が犠牲になっている。観光地として不名誉な数字に地区水難事故防止推進協議会の関係者は終了後、「八重山の海で遊泳すれば死んでしまうという風評」を懸念。別の関係者からは「ビーチの有料化で管理を民間に委託させてもいいのでは」との声もあり、意見はさまざまだ。間もなく海びらき。対応に抜かりはないか。

 ▽…自衛隊配備に反対を訴え、石垣市役所前で行われた「人間の鎖」包囲行動。包囲は市役所の利用者や通行人の邪魔にならないよう、正午すぎに2回に分けて実施。沖縄本島で米軍基地を取り囲んでいる姿は報道などで紹介されることがあるが、八重山では初の試みという。石垣島への自衛隊配備を止める住民の会の上原均事務局長は「鎖の完成はならなかったが、平日の昼休みにこれだけの人が、集まったことは成功と言える」と話した。


映画界の巨匠・スティーヴン・アラン・スピ…

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 映画界の巨匠・スティーヴン・アラン・スピルバーグ監督の名作「ジュラシックパーク」の序章は、樹液に閉じ込められた蚊から、恐竜のDNAを採取したところから始まる▼太古から絶えることのない生物だが、いまもなお生活環境に順応、進化し続けているらしい。春を迎え、気温が上昇すると住民は蚊に悩まされる。部屋に1匹の蚊が入り込むと眠れない。野外での農作業などは、もっと大変である▼昨年から蚊が伝搬するデング熱やジカ熱が大きく報道されている。東京ではこれまで考えられなかったデング熱の感染患者が相次ぎ、またジカ熱も各国に広がり、ブラジルでは小頭症の赤ちゃんが増加、問題化している▼問題なのはデングウイルスやジカウイルスを媒介するヒトスジシマカは、秋田および岩手以南の全国に生息し、そこでウイルス保菌者が蚊に刺されれば、感染が広がる可能性が高い。しかも、いったん感染者がでると莫大(ばくだい)な防除費用を要する▼八重山ではヒトスジシマカも生息しているし、ネッタイシマカの生息北限とも言われている。さらにマラリアを媒介するコガタハマダラカは、依然として存在する▼蚊の根絶は不可能で、対応は医療機関の連携しかない。万一の事態に備えて、体制を整えてほしい。(黒島安隆)

市有地売却案を可決 市議会土木委

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危険物取扱施設の移転に伴い市有地を売却処分することを可決した石垣市議会の建設土木委員会=10日午前、市議会

 石垣市議会の建設土木委員会(砥板芳行委員長)は10日、美崎町の㈱先島ガス(玉城守雄取締役社長、本社石垣市)と㈱りゅうせき(當銘春夫代表取締役社長、本社浦添市)が所有する燃料タンクなどの危険物取り扱い施設を南ぬ浜町(新港地区)に移転するため、両社に市有地合わせて約5.2㌶を売却する議案を全会一致で可決した。

 18日の本会議で可決されれば、市は契約を結ぶ。

 市港湾課によると、りゅうせきの移転については7月ごろから地盤改良工事などに着手する予定。2018年7月ごろには施設の完成、試運転を目指す。その後、南ぬ浜町の施設の本格稼働をもって、美崎町の施設を取り壊すという。

 売却は、先島ガスに市有地約1.5㌶を2億585万円、りゅうせきに約3.7㌶を5億389万円でそれぞれ売り渡す。

魅力ある島づくりで提言 与那国小

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町に対し、魅力ある島づくりについて提言した与那国小学校の5、6年生ら=10日午後、議場

 【与那国】与那国小学校(平田勝典校長)の5年生7人と6年生7人が、宿泊学習や総合学習を通して魅力ある島づくりの取り組みを提言にまとめ、▽自然エネルギーの推進▽農業の活性化▽特産品開発―などの内容を10日、町議会の本会議場で発表した。外間町長は「議員顔負けの貴重な提言。施策に生かしたい」と述べた。

 5年生は、県地域離島課主催の「島の魅力再発見事業」で昨年12月2日から4日間、伊良部島で行った宿泊学習の成果を踏まえ、「私たちが島の魅力を知らなければ島外の人たちにアピールできない」として壁新聞やポスター、CMを作成。▽町のホームページへの新聞・ポスター・CMの掲載▽全町民によるクリーンアップ作戦▽エコの島づくりーなどを提案した。

 6年生は総合的な学習を通して「魅力ある未来像」をテーマに考え、▽農業を活性化させる▽特産品を生かした与那国ブランドをつくるーことを提起。「農業を活性化させ、特産品を生かした商品を開発すれば、魅力ある島になる」と発表した。

 外間町長は、自然エネルギーの導入について「島全体でクリーンエネルギーを導入できないかと考えている。そうすれば世界の島々にも模範、先進地となり、世界にアピールできる」と述べた。クリーンアップ作戦についても取り組む考えを示した。

陸自部隊家族94人が転入 与那国町

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2016年度の施政方針を説明する外間守吉与那国町長=10日午前、本会議場

歴史文化資料館6月開館へ

 

 【与那国】外間守吉町長は10日、3月定例町議会(糸数健一議長)で2016年度の施政方針演説を行い、陸上自衛隊沿岸監視部隊160人の配備に伴って15人の児童生徒を含む家族94人が転入してくることを明らかにした。町によると、児童生徒15人のうち12人が与那国小、2人が与那国中、1人が久部良小にそれぞれ入学・転入し、与小では4・5年の複式学級が解消されるという。外間町長は「自衛隊誘致の効果が早速表れている」と述べた。隊員と家族は22日までに現地入り。部隊は28日に編成される。

 町長は自衛隊配備について昨年2月22日の住民投票に言及した上で「賛成票が多数を占め、多くの町民からその問題については一定の区切りがついたと考えているという声が寄せられている。今後は多くの家族連れ隊員が、与那国町に移住を希望できるような環境を整えていきたい」とした。

 庁舎建設位置については、有識者らで構成する庁舎建設検討委員会から「与那国中学校東側とする」との答申を受けたと報告。答申に沿って計画を進め、新年度で基本設計・実施設計を行い、17年度に着工を目指す。

 離島住民の割高な生活コストの軽減を目的に県と町が一括交付金を活用して実施する「離島食品・日用品輸送費等補助事業」は7月から始まると説明、「価格低減に対する住民実感度など、事業効果の発現状況を把握しながら事業実施に取り組む」とした。

 与那国島歴史文化交流資料館については「6月に開館を予定している。当館とさまざまな自然・観光資源とを結んで町全体の観光交流を図っていく」としている。

 特産品開発では与那国産クシティ(パクチー)を取り上げ、「他地域産とは違って特異な味、香りがあり、ハーブ愛好家から脚光を浴びている」として長命草に次ぐ特産作物として推進する考え。

 「海底遺跡」については学術的な調査を実施して文化財的価値、自然科学的価値があるかどうか検証し、これを踏まえて国の史跡登録や世界遺産登録、ジオパーク登録などを想定した取り組みを検討する。

 これまで数回にわたって氾濫し、民家の浸水被害をもたらしている田原川の改修について「県は2018年度の事業採択に向けて町と調整しているが、計画の前倒しを強く要求し、町民が安心して暮らせる河川改修を要望する」と述べた。

推進派、資料入念に準備

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 ▽…自衛隊配備計画をめぐり、推進派と反対派の双方が提出した請願を審議する市議会総務財政委員会で、紹介議員がそれぞれ賛成する理由などを説明した。推進派の砥板芳行氏と仲間均氏は、質問に対して統計資料や写真を使って配備計画の背景や必要性を強調するなど、入念に準備していたことをうかがわせた。

 ▽…介護予防を目的に行われている健康づくり支援事業。2006年から開催し、今年で12回目。当初は事業の普及と測定員育成に重点を置いて参加を制限していたが、事業が普及してきたことで現在はより広く参加を呼びかけている。健康運動指導士の久志勝美さんは「体力測定では敏しょう性や平衡性、筋持久力をみている。自分の体力を把握し、介護予防につながれば」と期待した。

 ▽…1999年から17年間、毎年3年生を対象に行っている宮良小学校の田植え。地域農家の成底弘芳さんによると、きょう植え付けた分だけで7㌔~10㌔の米が取れるという。昨年はスズメに半分ほどを食べられ、6㌔しか収穫できなかったようで「ことしは対策をしっかりしたい」と苦笑い。

来月からテレビの報道番組はどうなるだろうか…

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 「来月からテレビの報道番組はどうなるだろうか。本当に政権批判が消えてしまうのか。となるとこの国は安倍政権の独裁国家になってしまわないか」そんな不安の声が日増しに強まっている▼というのも安倍政権に批判的なテレビ朝日系「報道ステーション」の古舘伊知郎、TBS系「NEWS23」の岸井成格、膳場貴子、NHK「クローズアップ現代」の国谷裕子の各キャスターらが今月末で相次ぎ降板するからだ▼そこには目的達成のためにはメディアでも何でも抑え込む政権の意向が強く働いているといわれ、それは県紙によると米ワシントン・ポスト紙が、「安倍政権は報道圧力をやめよ」と社説に掲げたほどだ▼古館、岸井氏は安保法制や原発をはじめ辺野古の基地問題も積極的に取り上げ、政権の理不尽さを全国に発信している数少ないメディアだ▼安保法廃止の岸井氏に対しては、安倍シンパの右派団体が全国紙に意見広告を掲載したが、同団体らは同局報道特集の金平茂紀や日下部正樹、羽鳥モーニングショーの玉川徹氏らにも批判的で、時事通信の田崎史郎氏らはその逆とされる▼しかし民主主義国家の根幹である「政権批判」が新聞やテレビのメディアから消える懸念が出るのは、安倍政権が確実に危うい道を進んでいる表れを実感する。(上地義男)

観光客150万人を目指せ

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■滞在日数と消費単価が低迷

 本年125万人を目指す八重山観光の1月度入域客実績は前年比19・1%増で順調にスタートした。

 新石垣空港開港2年目は112万人と飛躍的に増加し、新空港の威力を見せつけたが、昨年は度重なる台風の襲来を受け、111万人に低迷した。

 海外のクルーズ船は引き続き好調で29千人が増加、空路は台風の影響で35千人が減少、トータルで6000人減少、観光消費額は643億円になり、前年比10億円減少した。

 課題は平成10年当時の一人当たりの消費額は約10万円であったが、近年は5万7000円程度に低下していることや滞在日数が3泊以上に伸びていないことだ。「石垣市観光基本計画」改定では入域目標だけでなく観光消費額と滞在日数を増加させる具体的なメニュー、スケジュールと着実な予算の見通しを盛り込むことを期待したい。

■質も量も大事

 人口減少による経済の縮小が全国的に懸念される中、地域の持続的な発展を図るため、観光産業が地域をけん引し、観光客150万人、観光消費額1500億円、滞在日数5日の高い目標を目指す気概を持ってほしいものだ。

 実現のためには、マンパワーが必要であり、観光従事者が現状の8000人からさらに4000人程度の雇用、人材確保、人口増加が必要で、今後の大きなテーマになってくる。

 最西端の与那国町は人口が減少し、友好都市の最北端・稚内市は漁業等の不振で人口は5万5000人から3万6000人まで減少、地方の過疎化が進んでいる。

 「量より質」が大事という議論を耳にするが観光産業が発展する過程でボリュームが増加し、多様性を広げ、品質や単価の向上が順次図られるのであり、さまざまなニーズに対応できてこそハワイのように一流の観光地になるのである。観光の究極の目標は「住んでよし、訪れてよしの街づくり」にある。 

 観光客の質の問題を論ずる前に観光従事者のスキルアップ、賃金や労働環境の改善を進めることがまず肝要だ。

■八重山らしさが大切

 通貨や原油価格の変調、中国経済の不振など不安要素もあるが、八重山観光の魅力と可能性は、石垣市が元気な市町村ランキングで全国3位になるなどさまざまな調査で高く評価されている。

 その意味で量も質も大事であり、常に「高みを目指す」努力が必要になる。

 ハード面の整備として大型クルーズ船に対応できる14万トン級の旅客船バースや、新石垣空港の国際線旅客ターミナル、懸案のゴルフ場、MICE、健康スポーツ施設の建設などインフラ整備を早急に進めることが重要だ。

 ソフト面では5日間滞在しても飽きないほどの着地型メニューの充実を図る必要がある。自然環境にこだわり、八重山らしいおもてなしをメーンに据え、カジノや爆買ツアー等は目指す方向ではないだろう。西表石垣国立公園の世界自然遺産登録に官民が強固に取り組み、食や自然、文化の体験型メニュー、星空とサガリバナの開発は新たな目玉になるだろう。「ミシュランガイド」や「ロンリープラネット」などからさらに評価され、世界的な観光地に成長することは十分可能である。


宮崎から初のチャーター 174人来島、盛大に歓迎

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ソラシドエアのチャーター便で来島する観光客。石垣市観光交流協会の歓迎を受けた=11日午後、南ぬ島石垣空港

 ソラシドエアのチャーター便が11日午後、宮崎空港から南ぬ島石垣空港に到着した。宮崎から乗り入れるソラシドのチャーター便は初めて。宮崎交通(宮崎市)が企画した。添乗員を含む乗客174人が2泊3日の八重山観光を楽しむ。

 チャーター便は午後1時40分に宮崎を出発、午後3時50分に石垣に到着した。これに合わせ、石垣市観光交流協会(高嶺良晴会長)の職員らが横断幕をもって出迎え、高嶺会長は「思い出深い旅になるよう祈念します」とあいさつした。

 東運輸のドライバーやバスガイドが三線と太鼓で民謡を披露して歓迎した。

陸自配備の請願17日に判断 市議会総務財政委

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自衛隊配備計画をめぐり、推進派と反対派の双方から提出されている請願について審議する委員(手前)ら。13人が傍聴した=11日午前、議員協議会室

 防衛省の石垣島への自衛隊配備計画をめぐり、推進派と反対派の双方から提出されている請願について石垣市議会総務財政委員会(平良秀之委員長、8人)は11日、議員協議会室で審議を行い、17日の一般質問終了後に結論を出すことを申し合わせた。採択の可否について決をとるか、継続審議とするか、請願の取り扱いを判断する。市議会では、自衛隊配備に肯定的な与党の保守系議員が多数を占めており、この日の審議でも与党委員から「今議会で結論を出すべきだ」との意見が出たため、配備を求める推進派の請願が今定例会で採択される可能性がある。

 総務財政委には、自衛隊配備を求める石垣島自衛隊配備推進協議会(三木巌会長)の請願、配備計画中止を求める石垣島への自衛隊配備を止める住民の会(共同代表・上原秀政、下野栄信、仲座初枝)の請願、配備先候補地の平得大俣周辺への配備に反対する開南公民館(川平重治館長)など周辺3公民館の陳情が付託されている。

 審議では両請願の紹介議員それぞれ2人から説明を受け、質疑をかわした後、委員会としてどう結論を出すか話し合った。推進派、反対派の人たち13人が傍聴した。

 野党側は「早急に結論を出すべきではない。3地区からの陳情もあり、意見を聞くことも大事だ」(宮良操氏)、「市民の意見を集約するのが議会。全市民的な議論が必要だ」(福島英光氏)、「3公民館から反対の意見が出ている中で市議会が採決すると住民に影響を与える」として継続審議を要望。

 これに与党側は「(推進、反対)それぞれの立ち位置が違うので、議論してもかみ合わない。審議に時間をかけても変化はない。一般質問のやりとりを聞いた後、早急に結論を出すべきだ」(石垣亨氏)、「議論はかみ合わない、平行線で行くだろう。今議会で結論を出すべきだ」と主張した。

 今定例会で結論を出そうという動きに対し、開南公民館の川平館長は取材に「3地区からも意見を聞いて判断すべきではないか。与党議員も(配備計画の)情報を十分に把握していない中で結論を出すのは納得できない」と話した。

”記憶をつなぐ”決意新た 復興願い風船空へ

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復興への思いを託して風船を大空に放つ園児と参列者ら=11日午後、新栄公園

 「私たちは忘れない」—。2011年3月の東日本大震災から丸5年を迎えた11日、郡内各地でも多くの人たちが犠牲になった人たちに黙とうをささげ、被災地の1日も早い復興を願った。石垣市、世界平和の鐘の会沖縄県支部(大濵博文支部長)、石垣・岩手かけはし交流協会(浦崎肇会長)は新栄公園で東日本大震災犠牲者追悼・復興祈念式を行い、参列者は「忘れないことが大切だ」と記憶をつないでいく決意を新たにした。

 式は午後2時20分から新栄公園で行われ、参列者は石垣混声合唱団とともに「花は咲く」を合唱した。

 漢那政弘副市長は「被災者は5年間、闘い続けた結果、復興、復旧につながっているが、現在も復興が進まない地域、避難生活を強いられている人たちが多くいることを忘れてはならない」と中山義隆市長のあいさつを代読。大濵支部長、浦崎会長も「被災者の心の安らぎが一日も早く取り戻せるように」と願った。

 地震発生時刻の午後2時46分に合わせ全員で黙とうをささげた後、風船とハトを放し、復興への思いを託した。世界平和の鐘の祈念鐘打も行った。

 長女の乃渚(のな)さん(石垣小2年)と長男の楓万(ふうま)ちゃん(5)と訪れた今井志保さん(新川)は「話して聞かせないと子どもたちも忘れてしまう。みんなに声をかけ、震災を振り返ることが大切だと思う」と話した。

 乃渚さんは「震災に遭った人たちや津波に巻き込まれた人たちが安らかに眠れますように」と風船を飛ばしている間、両手を合わせ続けた。

先週の小欄で国道ヤラブ並木のグリーンベルトを…

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 先週の小欄で国道ヤラブ並木のグリーンベルトを形成している植栽マスの芝草をはがしての草花植え付けはお門違いだと述べたら「草ぼうぼうより花の方がいい」という声を頂戴した。草花は嫌いかとの皮肉も▼受注業者からは国道の宮良橋、赤下橋から交わる白保後方、空港口のそれぞれの三差路寄りで確かに草花を植えたが掘り返しは芝草の植え替えなので安心してとも▼しかし一部の並木マスとはいえ草花の色が強く並木のマスの緑が断ち切れたようで落ち着かない。それと草花は手入れを怠るとかえって景観を悪くする。行政が本気で公道の草花美化を進めたいなら通年で植え替えする気概が求められる。水やりも小さな庭でさえ大変なのにどうするのか▼ともあれ島のヤラブ並木は荒々しい幹との対比で植栽マスは緑がいい。それだけに現状の芝草なら時期を見計らっての刈りこみだけで水管理も楽。常緑は目にやさしい▼もし、今回の草花植栽が年度末の予算消化で行われたのだとしたら見直してほしい。草花に限るなら海洋博公園に負けない花壇が整備されているのに活用されていないバンナ公園へ回してほしい。草花は上部を遮るもののない広い空間でこそ咲かせたい▼筆者は花嫌いではないし島の花探訪を楽しみにしている。おいおい紹介する。(仲間清隆)

“必要なもの”真剣に検討を

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 ▽…白保公民館で12日に行われた「ファミリー防災カフェ」には、家族連れらが多く参加した。防災バッグに入れる避難グッズは、家族構成や季節によっても違うことを学んだ。冬には防寒着が必要。このため、最低でも年2回は防災バッグの中身を入れ替えなければならないという。防災バッグづくりが防災意識を高める。まずはどんなものが必要か家族で話し合いを。

 ▽…多田浜海岸のイノーで海の生き物に触れ合った親子連れ。冷たい風が吹きすさぶなかでの開催となり、大人は寒さに耐えようと必死。一方、子どもたちは半ズボン姿でナマコやヒトデを前にハイテンションだった。生き物を見つけると「これは何?」と環境省職員に質問の嵐。何事にも好奇心を持ち、成長することは大事。子どもたちが見た海を大人が維持し続けることが求められている。

 ▽…市自治公民館研究大会で講演した牧野篤教授は「地域の人と人とのつながりが豊かなコミュニティーは、子どもの学力や生活満足度、安心度が高く、健康寿命も長くなる」と強調。さらに運動や栄養についていい習慣を持つことや、社会参加をすることで高齢者の死亡率が大幅に下がることも紹介。子どもとお年寄りの交流などできることはあるはず。公民館の腕の見せどころだ。

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